アウトロー娘の陛下呼びからしか得られない栄養素があると思うんだ。(アバダニヒロインの孕ませ小説) 作:XX(旧山川海のすけ)
「正解は……3番です」
キャットは回答札を上げた。
正解は……
「正解ですわ……3番がアバロンの牧場で育てられた最高級アバロン牛」
そして2番がバファローの肉。
で、1番が絶対ありえへんの、かえるの王様の肉です。
……エメラルドは少し残念そうに、牛肉チェックの結果を発表した。
衝撃の壁尻体験が、キャットを明らかに変えた。
最初の壁尻は、客が私だけだったから実害は無かったが、次は違うかもしれない……
そう思ったのかもしれない。
一切間違わなくなり、これで50連勝だった。
「頑張ったわね」
テレーズが拍手し、キャットを賞賛する。
笑顔で。
「これでもう、格付けチェックは完璧ね」
「ありがとうございます。テレーズさん」
キャットは深々と頭を下げた。
「テレーズさんに毎日、バルチャーやかえるの王様、スライム、パイソン、妖虫の料理を食べさせてもらって、もう味覚関係のチェックは負ける気がしません!」
キャットは自信満々にそう答える。
……努力したんだな。
キャット……!
私は感涙する。
……これなら、今月の建国帝生誕祭の舞踏会に間に合いそうだな……
建国帝生誕祭……
バレンヌ帝国を建国した初代皇帝・アルベルト1世の誕生を祝う祭りだ。
町でも盛大な祝いが行われるけれど、上流階級の集まりで、舞踏会が開かれる。
キャットはダンスはすぐにできるようになったのでダンスの方は心配していないけど。
細かい礼儀作法はまだちょっと不安があるかもしれない。
生誕祭に向けて、最後に重点的にやるのはそこか……
アルベルト1世は、神の啓示を受けて仲間を集め、この地に巣を築いていた知性を持った蟻のモンスター「ターム」の女王を討伐し、その縄張りとなっていた場所に国を建てた。
それがこのバレンヌ帝国なのだ。
生誕祭は3日間行われ、舞踏会は2日目だ。
そして3日目に、アルベルト1世の眠る皇帝陵に参拝し、建国を感謝しに行く。
そっちは私が率先して動かなければならない。
なので……
「テレーズ、エメラルド。後は頼む」
そう言い残し、部屋を退室する。
「ええ、お任せください陛下」
「キャットを完璧な貴婦人に仕上げて見せますわ」
そんな私に、テレーズとエメラルドがそう応え。
「陛下ッ!」
部屋を出ていく私の背中に
「あたし、誰もが目を奪われていく完璧で究極の皇后になってみせます!」
……キャットの強い決意の声。
頑張ってくれ……
そう思い
キャットの新しい名前も考えなければならないな……
私はそれも、考え始めた。
「陛下」
ベア、ジェイムズ、ヘクター、アリエス。
……キャットの特訓の穴を埋めるため、代わりの私の護衛を務める忠臣たち……
彼らと合流し、私は
「これからしばらくよろしく頼むぞ」
そう一声掛け。
対し、彼らは
「お任せを!」
その場に膝を折り、その意思を示した。
まあ、オチはともかく好きだったよ。(何の話だ)
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