※この作品はR-18です。

アウトロー娘の陛下呼びからしか得られない栄養素があると思うんだ。(アバダニヒロインの孕ませ小説)   作:XX(旧山川海のすけ)

18 / 27
第18話 地獄爪殺法って地獄だよね

 バルチャーと……ナイトフォークだって……?

 

 

 バルチャーは大型の猛禽類のモンスターで。

 赤い体色に白い頭で、その翼幅(よくふく)は3メートルに達する。

 

 普通、大型の鳥類は大人しい。

 自分から獲物を狩るために攻撃的にはならない。

 

 学者によると、飛ぶために身体を軽くする関係で、身体が脆いのではないかという見立てなのだが。

 このバルチャーは違う。積極的に他の生き物を襲う。

 身体が脆いということも特にない。

 

 だからバルチャーはモンスターなのだ。

 

 

 そしてナイトフォーク。

 

 皇帝として恥ずべきことだが、私は名前しか知らなかった。

 ただ、非常に危険だとは聞いた気がする。

 

 その外見は半人半鳥のモンスター。

 

 人間の女の上半身に、ハゲタカの下半身。

 腕の代わりに翼をつけたような姿。

 決して美しくない外見。

 人間部分にも品が無い。

 実に醜いモンスターだ。

 

「陛下! 鳥女の方を優先して狙って下さい! アイツは危険過ぎます!」

 

 ヘクターの警告。

 どう危険なのか?

 

 それは言わなかったが

 

 私は

 

「バルチャーの影に隠れている、あの2体の半人半鳥のモンスターを優先しろ!」

 

 その確認は後回しにして、武官たちにインペリアルクロスの陣形を組む指示を出しつつ、命令した。

 今は多分、聞いている暇はない!

 

 

 

「喰らえッ!」

 

 ヘクターとジェイムズが、得意ではないが弓を引いた。

 

 その矢でバルチャーが射貫かれるが、落ちない。

 そしてナイトフォークは巧みにバルチャーを盾にして、矢を避けていた。

 

 ……護衛に帝国猟兵を連れて来なかったことを悔やむ。

 アバロン周辺に、危険だと言える飛行型の魔物がいないせいで、近接戦を重視した結果だ。

 文官の進言を採用したのだ。

 

 重視すべきは火力では? と。

 

 私は甘かったのか……!

 

 遠距離攻撃が出来るのは……

 

「水の槍よ!」

 

 ……宮廷魔術師のアリエスが、水の術ウォーターガンで攻める。

 この、銀髪の男の魔法しか、安全圏で先制攻撃する手段が無い。

 

 迸る水の槍で、バルチャーが数羽落ちた。

 だがナイトフォークには届かない。

 

 焦る。

 

 このままではナイトフォークが接近してしまう……!

 

 そしてついに……

 

 モンスターの集団が剣の間合いにまで接近してきた。

 

 

 

「剣を抜け! 直接落とす!」

 

 バルチャーは私1人でも数匹相手できるほどの強さの大したことないモンスターだ。

 問題は半人半鳥のナイトフォークだ!

 

 ナイトフォークたちはバルチャーを盾にして無傷でここまで到達した。

 

「いくぞ!」

 

 私は父上から譲り受けた剣を抜き構える。

 

 ナイトフォークは狂った笑顔を浮かべていた。

 そして

 

「じぇらーる! 覚悟ッ!」

 

 ……口をきいた。

 

 知性があるのか……!

 一筋縄ではいかないぞ……!

 

「ハァァ!」

 

 ヘクターが突撃しナイトフォークに全力の大剣での斬撃……

 跳躍し、全身での回転を加えて繰り出す強力な唐竹割り。

 

 強撃を繰り出した。

 

 綺麗に決まり、それなりの痛手を与えたのか、ナイトフォークは悲鳴をあげた。

 

 けれども

 

「地獄爪殺法ダァ!」

 

「コレデ勝ツル!」

 

 ナイトフォークたちがそう叫び、こちらに突撃して来たとき。

 

 ……地獄が訪れた!




みんなのトラウマ地獄爪殺法。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。