ふしぎふしだら ~少子高齢化にキレた神々の淫らな祟り~ 作:大中小太郎
一条蛍の雨宿り/原作・のんのんびより
『速報です。与野党の議員が一斉に自身の汚職を自供しました。議員たちは可能な限り返金し、同じことができないよう法整備を整え、今後は少子化対策に全力を注ぐと声明を発表し――』
『また一部議員からは「神々の怒りに触れた」という声も上がっており、全国の神社仏閣からも同様の発表が――』
……ちょっと引き篭もっている間に、世間がなんかおかしくなった。
ブラック企業で心身を壊して退職、ニート状態で過ごしている間に、何が起きたのか。
『最近発生している突発的な異常気象について、気象庁はいまだ原因不明との見解を示しました』
『気象レーダーでは観測されていない降雨、霧、突風などが報告されており、視界不良を伴う天候の変化があった際は車を停車し、歩行者は速やかに最寄りの建物へ避難を――』
最近の流行は天変地異らしい。
地上波ではこの程度で済んでいるが、ネットでは耳目を疑うような話が溢れている。
【嘘だと思ってくれていいけど、『お告げ』が聞こえた。とにかく子孫を残さなきゃならないらしい。後のことはなんとかしてくれるみたいだ。誰が? 神だよ】
【おい、性交同意年齢や不同意性交についての法律が急にサイレント修正されてるぞ】
【噂の異常気象ヤバい。理屈じゃない。屋外に留まっているだけで恐怖を感じる】
【異常気象が起きたら近くの民家に。政府は住人に受け入れを推奨、緊急避難を認める。未成年者を家に上げても誘拐罪には相当しないとの見解】
【不妊治療の患者数、激減。医者「原因不明」】
【異常気象の直前、神社で謎の発光現象。祭神は雨の神や風の神】
【異常気象の避難で宿を借りた相手と肉体関係、多発。女性「抵抗感ない」】
……ざっくり要約すると、最近の世間は子作りに熱心で、異常気象が多発している。
突然の大雨や強風は序の口、晴れていたかと思えば肌を焼くような強い日差し、視界が不明瞭になる濃霧など、急な天候の変化が起きるのだ。
この天候に、人々は口を揃えて『畏れ』を感じていた。
理屈ではなく、『神の祟り』のようなものを直感するのだという。
家の中にいるとそれほどでもないが、屋外を歩いているときに見舞われると、とてもじゃないが留まっていられないそうだ。
だから、そうした悪天候が起きた際は、とにかく最寄りの家なり車なりに避難する。
家や車の持ち主も、避難を求められたなら救助のため応じなければならない。
それが、いまの世間の新常識になっているらしい。
(いや、でもまさか……そのお礼にHしてもいいなんて、流石にデマだろ)
真偽不明だが、異常気象は人間を発情させるという。
その現象は女性の方に強く現れ、避難先で居合わせた男性と肉体関係を持ってしまったという事案が頻発しているのだとか。
(ん? 外が……)
ちょっと考えている間に、窓の外が変化していた。
異常気象だ。
――家の呼び鈴が鳴らされたのは、そのすぐ後のことだった。
○
一条蛍が、最近話題の異常気象に始めて遭遇したのは、夏休み中のことだった。
「きゃっ!?」
最初に起きたのは、いわゆる『青天の霹靂』。
空は快晴の青空であるにも関わらず、稲光が走って轟音が落ちたのだ。
すると、突然の豪雨。
視界が不明瞭になるほどの、バケツをひっくり返したという言葉でも足りない大雨だ。
見慣れた夏の田舎町が、瞬く間に、滝の中に立つような景色に塗り替えられる。
(な、なにっ、この雨っ!?)
体を叩く雨粒たるや、滝行そのもの。
顔に降りかかる水量は、眼を開けているのも困難で、口を開けていたら溺れかねない。
(これ、異常気象……っ)
テレビで言っていたし、学校の先生からも注意喚起されていた。
明らかにおかしい雨風に襲われたら、屋外に留まらず、すぐそこにある建物に避難しましょう。
もしそれが他人の家であっても、事情を説明して助けてもらいましょう。
いまがそのときなのだと、蛍は理解した。
(怖い……なに、これ? 雨も、音もっ、なんか怖い……っ)
蛍を襲う恐怖心は、天候の異常さだけが理由ではなかった。
もっと根源的なもの、本能や魂といったものが、恐怖している。
――まるで、荒ぶる神が、近くに居るかのような。
「っ」
蛍は涙目になって、周囲を見回す。
この大雨、あと一秒だって浴びていたくない。
すると、すぐ近くに、平凡普通な民家があった。
「あ、あのっ、ごめんくださいっ」
呼び鈴を鳴らして、暴漢にでも追われているかのように扉を叩く。
それこそ、扉を開けて出てくるのがその暴漢だったとしても、この『雨』から逃れさせてくれるのなら救世主だった。
ガチャ――と、音を立てて扉が開かれる。
中から顔を出したのは、どこにでもいそうな男の人だった。
「あのっ、雨がっ! 中にっ、中に入れてくださいっ!」
蛍は礼儀もへったくれもなく、目の前の男性に縋り付いて、家に上げてくれるよう頼む。
背後に野生の熊でも居るかのような怯え様だ。
「あ、ああ、どうぞ」
男性は戸惑いながらも、家の外に降る大雨を見ると、納得したように道を開ける。
蛍は息を切らせながら、家の中へ飛び込んだ。
知らない人の家であるとか、その男性が安全であるかとか、そんなことを考える余裕などありはしない。
たとえ、
これが、異常気象。
体験した者は誰もが口を揃える、神の気配。
信心深くも迷信深くもない人間に100%そう思わせる力を持った、神威の表れ。
その現象によく見られる特徴として――
大雨に降られたはずの蛍は、自分の汗以外では、まったく濡れていなかった。
○
「落ち着いた?」
「はい……ありがとう、ございます……」
突然、我が家に助けを求めて来た少女は、一条蛍というらしい。
いまはリビングのソファーに腰掛けて、寒さを堪えるように腕を抱いている。
(こんなに震えて、かわいそうに)
季節は真夏だ。
蛍もキャミソールとスカートという薄着で、室温だって低くはない。
つまり、彼女が震えている理由は、寒さではないのだ。
(この『雨』、やっぱり普通じゃないよな)
窓を見なくても分かる、外は土砂降りだ。
屋根や壁を叩く雨音たるや、まるでこの家が水害に流されているかのよう。
それが、いやに恐ろしい。
いや、恐ろしいというより、畏怖だ。
恐怖とは別種の、強すぎる畏敬――
なにか、自分よりずっと強大な何かがあって、そのご意向に反することを恐れる感情だ。
(いや、いまはそんなことより)
蛍のことだ。
こんなに小さな子が怯えているのだから、大人の男の自分が安心させてあげなければ。
「大丈夫だよ。雨が止むまで、ここにいていいからね」
彼女の肩に手を置いて声を掛けると、その震えがぴたりと止まった。
「あ、ありがとうございます」
先ほどまでの怯え様が嘘のように、蛍は嬉しそうに微笑んだ。
肩に置かれた男の手を拒むでもなく、自分の手を重ねて歓迎している。
「っ」
その姿に、思わず邪な感情が刺激された。
無抵抗に、無警戒に、薄着で自分の手元にいる少女。
改めてみればその体付きは蟲惑的だ。
聞けば○学生だというが、その割には長身で――胸も大きい。
「お兄さん?」
「っ、ああ、なんでもないよ。なにか飲む?」
小首を傾げた蛍から手を離そうとすると、彼女の両手が手首を掴んで引き止めた。
「蛍ちゃん?」
「あ、ごめんなさい。でも……離れないで、ください。誰かが、一緒じゃないと、怖い」
涙目で懇願する蛍。
自分に触れていないと、外で降る豪雨の怖さを思い出してしまうようだ。
「わ、分かった。落ち着くまで、ちゃんと居るから」
仕方なく――いや、これ幸いと――彼女の隣に腰掛ける。
自然と、彼女の肩に腕を回して、小さな体を抱き寄せていた。
この子のため、彼女を安心させるため――そんな大義名分が、自分を強気にしていた。
「あ……はぅ……お兄さん……♡」
蛍は無抵抗に身を預けてきた。
こちらの胸板に頬を寄せて、早熟な胸を脇腹に触れさせてくる。
ドクンッ! と脈動したのは、自分の心臓であり、彼女の鼓動でもあった。
異性として意識しているのは、自分だけではない。
体を触れ合っているせいか、この『雨』によって精神が研ぎ澄まされているのか、お互いの心身の状況がテレパシーのように伝わる。
(触っても、いいのか……?)
そんな自分の躊躇いを感じ取ったかのように、蛍はこちらの手を取り、自分の頬へ。
「えへへ♡ お兄さんの手……おっきくて、あったかい♡ すごく、安心します」
手に感じる少女の頬。
その顔は、全幅の信頼を寄せる妹のようで、保護欲を掻き立てる。
「そ、そう。よかった」
安心するというのであればいくらでも――と、蛍の片頬を優しく撫でる。
「はぅ♡ お兄さん、優しい……私のこと、守ってくれて、助けてくれて……王子様みたいです♡」
「そんな、王子様だなんて」
「いいんです。私がそう思ったから、王子様なんです♡ ふふっ」
手に頬擦りする蛍は、もう『雨』を恐れていないように見えたが――
「お兄さん……私、まだ、ちょっと怖いです……もっと、くっついても、いい?」
まだ必要であるかのように、蛍はそう言った。
バレバレの嘘を指摘する気になんて、なれなかった。
「おいで。いくらでもくっついていいからね」
「はい。わたしも……ぎゅーってしてほしい、です……♡」
初対面とは思えない気安さで、まるで恋人か何かのように、身を寄せ合う。
片腕で蛍を抱き寄せると、彼女はさも当然のことのように、膝に乗ってきた。
幼子が父親に甘えるように、彼女が彼氏とイチャつくように。
今日、初めて会ったばかりだというのに――
『雨』のせいだ。
全ては、この『雨』のせいなのだと、お互いにそう思いながら、相手の体温を感じ合う。
(この子……なんて色気してるんだよ……)
自分の膝に横座りしている蛍の胸元が、顔の真下にある。
キャミソールの生地では隠しきれない谷間と、肩紐をあしらった鎖骨や肩は、見ているだけでも目に快感だ。
「その、お兄さん……わ、私の胸……気になる?」
「えっ!? あ、ああ、ごめん」
「あ、違うんです。嫌とかじゃなくて……」
男の露骨な視線に小さく身じろぎする蛍だが、拒んでいるわけではなかった。
「嫌じゃ、ないの?」
「だって、お兄さん、家に上げてくれましたし……その、男の人は、女の子の体を、見たがるっていうから……」
半端な性知識に、彼女の未成熟な年齢を感じる。
そんな歳の子を、雨宿りを口実に家に連れ込んでいる現状に、また興奮が高まっていく。
自分の貞操の危うさを知ってか知らずか、蛍はこう言葉を続けた。
「だから、その……お礼になるなら……どうぞ♡ 見てても、いいですよ?」
「っ」
なんてことを、言うのだろう。
恥ずかしそうに、されど悪戯っぽくもある笑みで、こちらの首を抱きながら。
自分の理性が、あとほんの少し足りなければ、押し倒して服を剥いでいたところだ。
「い、いいんだ?」
「はい♡ み、見られるだけ、なら……はぅ♡ お兄さん、息がぁ♡ ふふ、あったかい」
荒くなった吐息を肌で感じてか、蛍はくすぐったそうに体を揺らす。
その些細な身動きだけでも、豊満な胸が明確に揺れ動く。
(落ち、着け……この子、きっと……自分がなに言ってるのか、よく分かってないんだ)
彼女は未熟なのだ。
男が女体を見たがることの意味だって、正確に理解していない可能性が高い。
そんな半端な知識で、自分の体を『お礼』という対価にしているだけなのだ。
「っ」
そう思いながらも、ズボンの中では、とっくに逸物が血を集めていた。
膝に乗った蛍の太股、その下で、隆起を起こしてしまっている。
(服……ちゃんと、着てるよな? 俺たち……まるで、肌が直接、触れてるみたいだ)
蛍の体と触れ合っている部分に生じる、女肉の感触。
甘い毒のように染み渡ってくるそれが、血流に乗って脳を侵食する。
「あ……ん……っ♡ やっぱり、お兄さんに触れてると、安心します♡ ドキドキ、する♡ お父さん以外の男の人と、こんなに触れ合ったの、初めてで……♡」
異性との接触で興奮しているのは、彼女も同じのようだ。
この『雨』が降ってから、蛍の体は急速に、メスとしての側面を引き出されている。
そんな体の異変に驚きながらも、目の前にある逞しい男の体を感じたいという本能に動かされ、甘えているのだ。
「…………」
「はぁ……はぁ……♡」
見つめあい、互いの鼓動を感じる。
先ほどまでヘリの音さながら耳を襲っていた雨音が、遠ざかる。
自分は蛍の熱い吐息に、蛍は男が生唾を飲む音に、全神経を集中させていた。
男女として触れ合うことだけが、雨への恐れから、自分たちを解放してくれる。
「んんっ♡」
気が付けば――彼女の両肩を掴み、強引にキスしていた。
「ちゅっ♡ んっ♡ ふあぁ♡ お兄、さん――んむっ♡」
彼女の唇は小さくて、柔らかくて、甘美だった。
目の前にある可憐な顔が驚きに目を見開いたのは最初だけ。
一瞬だけ強張った体は、しかし抵抗らしい抵抗もせず、腕を下げたまま。
男に肩を掴まれ、唇を貪られているというのに、次第に目をとろんと潤ませる。
「ぷあっ……お、お兄さん……いま、キス……キス、しちゃったぁ……♡」
「ごめんね。蛍ちゃんがすごく可愛くて」
「やだ……もう……♡」
怒っている様子も無い。
初めてであろう粘膜接触に、怖がっている素振りも無い。
「こうしたら、『雨』が怖いのもどっか行っちゃうよね?」
「で、でも、こういのは、好きな人とって……」
「好きだよ。蛍ちゃん」
「はぅぅ♡」
自然と言葉にすると、蛍は顔を紅潮させた。
ロリコンの暴言以外に分類されないはずの告白に、ときめいていた。
「蛍ちゃんは?」
聞いてみると、蛍は目を左右に泳がせた後、潤んだ瞳で見上げてくる。
「まだ……分かんない、です♡」
断らないどころか、色っぽいその眼差しは、「押し切ってほしい」という女の欲を感じさせた。
「んむぅ♡ ちゅっ♡ ちゅ、ぷっ♡ んっ♡」
だから再び唇を奪うと、今度は蛍の方からも動きがあった。
彼女の華奢な体を抱きしめると、か細い腕が抱き返してくる。
唇を啄ばめば同じことを返され、互いの歯をカチカチとぶつけながら上下のリップを甘く触れ合わせる。
「ぷぁ――」
夢中になっていた時間はどの程度だったか、忘れていた息継ぎのため唇を離すと――
「好き♡ 好きぃ♡ お兄さん♡ 私、お兄さんのこと、好きになっちゃったぁ♡」
二度目のキスをしただけで、蛍は目の前の男に夢中だった。
それは恋というには本能的な、人の正気を奪う天候の最中に起きる発情現象によるものだったが、そんな小理屈はどうでもよい。
「蛍ちゃん……っ」
手が勝手に彼女の体をまさぐる。
片手で背を撫で下ろして、スカートの上から尻を。
もう片方は体の前へ、キャミソールの上から胸を。
「んあっ♡ はうっ♡ あっ♡ んんっ♡」
びくんっ、びくんっ! と、胸と尻を愛撫される度に、蛍の体が震える。
明らかな性感、それも性感それ自体に慣れていない人間の反応だった。
「お、お兄さん……え、エッチな、こと……してるぅ♡」
「ああ、ごめんよ。でも、蛍ちゃんだって――もう、大人だよね?」
大人なわけがない。
ないのだが、彼女の口から出る蒸気になるほど熱い吐息も、無意識に摺り寄せてくる体も、子供とは到底言えない。
「……っ♡」
一瞬の間に、彼女の心に起きたことが、よく分かる。
大人であるのか否か。その答えは、許すのか否か。
彼女の中で、これまで感じた快感と、何をされるか分からない恐怖が、天秤に掛けられ、
「…………大人、だよ?」
あっという間に傾いた天秤は、彼女にメスの顔をさせていた。
「んあぁんっ♡」
蛍の尻肉を鷲づかみにすると、両手に幸福な感触が広がった。
指の神経を駆け上がって脳を直撃するそれは、よく実った尻肉の質感だ。
「お兄、さっ♡ お、おしりぃ♡ やんっ♡ さ、触って、るぅ♡」
「痛くないよね?」
普通なら痛がるような掴み方だ。
しかし、いま彼女の体はそうではないと、なぜか確信できる。
この『雨』は、神が作ってくれた、男女のまぐわいの機会だから。
「痛く、ない、けどぉ♡ んあっ♡ な、なんか、ビリビリってするっ♡ 体がっ、びくんって♡ ああっ♡ 息、苦しい――けどっ♡ これっ♡ んあうっ♡ 止め、ないでぇっ♡」
尻を男に揉みまわされた蛍は、強烈な性感に戸惑いながらも、その味を覚えていた。
こちらに抱きつき、胸板に乳房を押し潰しながら、無意識にか腰を前後させている。
ズボンの中で勃起した逸物の作るテントが、蛍のスカートの中でクロッチに擦れていた。
「はは、いいぞ。それは気持ちいいって言うんだ」
「気持ち、いい? ああっ♡ うんっ♡ 気持ちいいっ♡ お兄さんっ、気持ちいいよぉ♡」
快感だった。
服越しに感じる柔らかな女体が。
未成熟な子に性の悦びを叩きつけ、味を占めさせて夢中にさせることが。
「そうそう、気持ちいいときはちゃんと言うんだよ? ほら、おっぱいとおまた、お兄さんの体にこすり付けてごらんっ。もっと気持ちよくなるぞっ」
「やっ♡ 恥ずかし――んんんっ♡ しゅごっ♡ ああっ♡ ほんと、だ♡ 胸もっ♡ 下もぉ♡ 擦れるのっ♡ 気持ちいいよぉ♡」
蛍は体を前後にくねらせ、圧迫された乳房の先端や、隆起に触れた秘所の割れ目などから快感を拾い始める。
外の雨音よりも、激しい衣擦れの音と息遣いが、二人の耳を支配する。
「声を出してごらんっ。気持ちいいのに逆らわないで、力を抜いてっ」
「あぁっ♡ 声ぇ♡ 出ちゃうっ♡ あっあっあっ♡ 気持ちいいのぉ♡ おっきくなるっ♡ 体中っ♡ 広がってっ♡ あっ♡ くるっ♡ お兄さんっ♡ なにかくるっ♡ んああっ♡」
びくびくんっ! と、蛍の全身が痙攣する。
間違いなく、絶頂だ。
「はひゅっ♡ いま、いまのぉ♡ なにぃ?」
「いまのは、イクって言うんだよ……」
服越しに性感帯を擦っただけで、この短時間で、蛍は絶頂を知ったのだ。
まるで対面座位で腰を振るかのような形で、蛍はほとんど自分から快感を貪っていた。
「イク? あぁ♡ そう、なんだぁ♡ すごい♡ イクってすごい♡ 頭、ふわふわする♡」
腕の中の蛍は、陶然とした顔でこちらを見上げてくる。
半開きになった口からは涎が軽く垂れ、脱力した微笑には朱が差していた。
なんて敏感な体の巨乳○学生だろうか。
「もっと、イってみたい? ほら、もう一度――」
「あっ♡ 待って♡」
同じような刺激を与えてやろうと抱き寄せるが、蛍は艶笑のまま制止する。
「私、だけでいいの? 私ばっかり、気持ちよくて……」
初絶頂で乱れた呼吸も整えずに、蛍が聞いてくる。
「お兄さん、も……気持ちよく、してあげたい……」
潤んだ瞳で見上げてくる彼女は、誠意のようにそう言った。
「うわぁ……お、おっきい……」
○学生の眼前に、自分の勃起した逸物がそそり立つ。
ソファーに腰掛けた自分の足の間で、蛍は床に膝をつき、肉棒に驚きと興奮を表していた。
「こ、こんなに、なっちゃうんだ……い、痛く、ないの?」
「実は、ちょっとだけ」
嘘ではない。
過去に類を見ないほど張り詰めた剛直は、内に滾る血流で爆発しそうだ。
「だ、大丈夫? なでなでしたら、よくなる?」
驚いたことに、蛍は自分からペニスを愛撫し始めた。
男性の不浄な部分に対する拒否感など無い、むしろ強い好奇心が目に出ている。
「っく」
小さな、柔らかい女の指が、逸物を遠慮がちに撫でる。
痛い部分をさすってあげるような優しい手付きが、限界まで勃起した怒張の痛みを快感で溶かしてくれた。
「蛍ちゃん、そのまま……」
「うん♡ ふふ、なんだか、可愛い……熱くて、びくびくしてて……」
純粋にも、妖しげにも見える微笑で、蛍は亀頭をゆっくり撫でる。
子供が好奇心でしているようにも、男に慣れた娼婦が童貞を可愛がるようにも見えた。
「お兄さん? これでいい? 私のお手々、気持ちいい? 上手にできてる?」
「ああ、その調子。もっと強くして……っ」
「う、うん……ふわぁ♡ なんか、変な匂い……頭、くらくらしちゃう……♡」
立ち上る雄の香りに、蛍の恍惚が増していく。
窓の外ではいまだ雨音が絶えない。
にも関わらず、先走り汁に濡れた蛍の手が奏でる水音が、はっきりと聞こえた。
「お、お口で……舐めたり、してあげるんだよね?」
「よく知ってるね」
「その、前に……道に落ちてた、エッチな本で……」
蛍の荒い呼吸が、亀頭に吹きかけられる。
いつの間にか蛍の手付きは両手で扱き上げるものになり、口は無意識に先端へ近付いていた。手と息は熱っぽさを増していき、彼女の昂ぶりを如実に伝えてくる。
「なら……お兄さんので試してごらん?」
こちらも、もう迷いは無かった。
自分は言わずもがな、彼女も欲情している。
「いい、の? こんなに、張り詰めてるのに……人のお口に、食べられたりして。歯とか当たったら、痛いんじゃ……」
それもこれも、全ては雨のせいだ。
神がこの雨を通じて、まぐわえ、交われと、人に命じている。
「大丈夫だよ。怒ったりしないから」
「うん……じゃあ……あぁん♡」
神に操られているのか、触発された本能がそうさせるのか――
声に出して口を開いた蛍は、ぱくり――と、亀頭を口に含むのだった。
「んむっ!? んっ♡ あむっ、ちゅっ♡ くぽっ♡」
たどたどしいフェラチオ。
しかし未経験の少女とは思えないほど、積極的な口淫だった。
「ちゅっ♡ はふぅ♡ これぇ、変な味……お口が、びりびりするぅ♡」
酒にでも酔わされたように陶然とする蛍。
左右の手指は興味のままに逸物を撫で、掴み、感触を楽しんでいる。
可憐な顔は口をより大きく開き、ペニスを受け入れる深さを少しずつ増やしていった。
(この子、マジかよ……っ。自分から、どんどん奥まで呑み込んでくっ)
鈴口にキスする程度だったのが、すぐに亀頭を含むほどになり、いまは竿半ばまで。
舌は形を探るように動き回り、裏筋を擦り上げたかと思えば、カリの左右まで回り込む。
「ぷはっ。お兄さん、気持ちいい? 私、ちゃんと、気持ちよくしてあげられてる?」
「ああ、すごく気持ちいいよ。もっと強くして」
「もっと? 平気なの? こんなに、強く握って、ごしごししてるのに……」
どこで覚えたというのか、蛍は両手を筒状にして、肉棒を上下に扱き上げる。
可愛がるように先端を撫で回し、啄ばむようなキスまで織り交ぜる姿は、あまりに淫靡。
「蛍ちゃん、もっと、喉の奥まで咥えられる?」
「うん、いいよ♡ お兄さんのこれ……美味しいから♡」
美味しい――と、その言葉を聞いた瞬間、理性が限界を迎えた。
「むぐぅっ!?」
ちょうど口を開いて亀頭を食べていた蛍、その黒髪に手を添えて、股間に招く。
蛍は頭を引き落とされ、上顎を擦ったベニスに喉を突かれた。
「んんんっ♡ ぢゅぶっ♡ んおっ♡ じゅぶぅ♡ おぁっ♡」
舌の奥、喉の感触が、肉棒を包む。
さらさらの髪と小さな頭を手中に感じながら、それを前後させる。
(嘘だろ、この子、ちっとも拒まない……イラマチオ、させられてるんだぞ……っ)
自分の股間部で頭を前後させる蛍の姿に、愕然とさえする。
こんな少女の頭を掴んで、生きたオナホ扱いしている現実が信じられない。
(今日、初めて男の勃起ちんぽ見たような子がっ、こんなに、しゃぶりついてるっ)
彼女の顔を見下ろして観察する限り、苦しそうではあるが、それ以上に恍惚があった。
瞳は蕩け、脚は内腿を擦り合わせ、ヒップが左右に揺れている。
感じている――口内を前後する肉棒に、快感を覚えているのだ。
「ぷあぁ♡ けほっ、えほっ――もぉ、お兄さぁん? 息が、苦しいよぉ♡」
心配になって手を離すと、蛍は肉棒から頭を逃がす。
口から零れた怒張がぼろんと踊ると、それを白魚の指が掴んで愛撫し始める。
「私、逃げないから、ね♡ さっきみたいなのがいいなら、してあげるから♡」
呼吸を荒げているのは、蛍だけではなかった。
乱暴な行為を苦にせず受け入れ、奉仕しようとしてくれる彼女に、こちらの興奮が最高潮に達してしまった。
(無理だ――口の中になんて、出していられるか!)
「きゃっ」
気が付けば、蛍の肩を掴んで、ソファーの上に寝かせていた。
「お、お兄さん? も、もしかして……はうっ♡」
仰向けにした蛍の両足を強引に開かせると、赤面した蛍が声を上げる。
太股の間、スカートの中から現れた白いショーツは、透けるほど湿っていた。
立ち上る香りは、少女の体には相応しくないほどに――雌だった。
(中だっ! 最初の一発から、最後の一滴までっ! 膣内に出さなきゃ気がすまない!)
何かにとり憑かれたように、蛍のショーツを掴んで、強引に脚から引き抜く。
「する、の? そこ、で……あぁ♡ お兄さん、顔が怖い♡ 怖いのに、なんか、すごい♡ かっこいい♡」
両頬を手で押さえる蛍は、あろうことかこの状況で、更に男を煽るようなことを言う。
「大丈夫だよ、蛍ちゃんなら、きっとすごく気持ちよくなれるよっ」
「あぅ♡ 本当? 痛く、ない?」
「ちょっとだけだよ。お兄さんに任せて。ほら、力を抜いて……っ」
どちらも、完全に、生殖本能に支配されていた。
知性を損なうのではなく、全ての思考力を子作りに集約させられていた。
相手の欲情を刺激して交尾すること、その目標に一本化された頭が、無意識のうちに口と体を動かしている。
――まるで、神様に操られているかのように。
「んあああぁぁぁっっっん♡♡♡」
ズプゥ! と、蛍の体に剛直が侵入していく。
(なん、だ、これっ!? 吸い込まれてっ)
あっという間に、分身が膣壁に包み込まれた。
キツいのに、亀頭が入り口を過ぎたあたりから、自然と奥まで吸引された。
それは自分が腰を進めたからであり、蛍の膣が驚くほど異物を歓迎したからだ。
「はひゅっ♡ あっ、はぁっ♡ あっあっあっぁぁぁぁぁっ♡」
がくんがくんっ! と、蛍が全身を痙攣させている。
(イってる? この子、マジかよ。明らかに処女なのに、入れられただけでっ)
顔を紅潮させて仰け反る姿は、間違いなく大きな絶頂を迎えた女のそれ。
されど膣の締め付けは男を知らず、女体が本能のまま逸物を拘束するもの。
「ふあぁぁぁ♡ あ? わた、し……あぁ♡ 入っちゃったぁ♡ お兄さんのが、奥まで♡ しゅご、しゅごい♡ ほんとに痛くない♡ しゅごく、おっきく、イっちゃったよぉ♡」
半ば放心状態で、蛍が体内に招いた逸物に感じ入る。
意識が飛んでいたようだ。
初めて受け入れる剛直に、痛みを訴えるどころか、奥でイったのだ。
「んあふっ♡ あるっ♡ お兄さんの、おっきいのがぁ♡ 私の中にあるぅ♡ んあっ♡ これぇ♡ 気持ちいい♡ 信じられないくらい、気持ちいいよぉ♡ はふっ♡ あふぅっ♡」
特に動いてもいないのに、蛍は小刻みに何度も達している。
(完全に、受け入れてる……この子の体、完全に、子作りのことしか考えてないっ)
それは自分も同じで、気がつけば腰が動いていた。
「んああぁぁんっ♡ 動いちゃっ♡ らめぇっ♡ 気持ち、いいのぉっ♡ つよすぎてぇっ♡ ひぅぅぅイクっ♡ またイクのっ♡ すぐ来ちゃうっ♡ 頭まっしろになるのくるぅ♡」
単調なピストンを始めただけで、蛍は激しく身もだえしていた。
陰茎と膣壁の摩擦が一ミリでも生じるだけで、快感の紫電に襲われている。
特に最奥を突いたときの反応は顕著で、こつんと当たる硬い行き止まりは、降りてきていた子宮口だった。
「ああ、俺も気持ちいいっ! 可愛い、蛍ちゃん可愛すぎてエロすぎるっ! もっとだ、もっと気持ちよくしてやるからなっ!」
正気を失っているのは蛍だけではなかった。
自分の頭を支配するのは、原始的な生殖本能と、この子を心身ともに激しく愛してやりたいという熱情だけ。
「ふあぁうぅぁぁっ♡ 嬉しいっ♡ あひんっ♡ お兄さんっ♡ ひぅぅぅっ♡ 愛情、激しくてっ♡ ひぁぁううっ♡ 感じちゃうっ♡ イっちゃうっ♡ さっきからずっと何度も私イってりゅのぉぉぉ♡」
覆い被さってくる大人の男を、連続絶頂に晒されながら抱き寄せる蛍。
(ああ、無理だ。もう考えるの止めだっ。この子ヤバいくらいエロいっ! おちんぽ喜びすぎっ! 全身が赤ちゃん欲しいって言ってる! 孕ませる、孕ませる孕ませる孕ませる!)
ケダモノと化して腰を打ち付ける。
こんな小柄にしていい挿入ではないが、いまの自分たちならどんなに過激なセックスも、快感100%だ。
「きてっ♡ お兄さんっ♡ わたし大丈夫っ♡ しゅきっ♡ これ好きぃっ♡ お兄さんもっ、いっぱい、気持ちよくなってぇ♡ イってるとこ、見たいっ♡ あああぁぁぁ♡ 私ばかり、イかせないでぇぇぇ♡ するのっ♡ お兄さんにぃ♡ お礼、しゅるのぉっ♡」
半狂乱にならながらも、健気なことを言う彼女に、更なる腰使いで応える。
「ああ、たっぷりもらうぞっ! 蛍ちゃんの体っ、おまんこでっ、お礼してもらうぞ!」
「んおっ♡ おひゅうっ♡ あふっ、あっあっあっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡」
様々な角度で子宮口を擦り上げると、蛍はもはや人語を失って喘ぎまくる。
首を左右に振って髪を振り乱し、しかし手足は目の前の雄をがっちりホールドして、いつ射精の瞬間が来てもいいように結合を深めていた。
(ああ、出るっ! でも、中は、流石に――)
自然と訪れた下腹部の限界。
その直前に理性的な思考が頭を過ぎったが、
(あれ? なんで……中出ししちゃ、ダメなんだ?)
いまセックスしてるのに?
目の前に孕みたがってる女体があるのに?
思い出せない。
何か、人の世における条理のようなものが、思い出せなくなっている。
「ぐ、あっ!」
「あああああぁぁぁぁぁっ♡ あちゅいぃ♡ 出てりゅぅっ♡ くあっ、あ、は――」
堪える意味を忘れた射精が、気がつけば放たれていた。
子宮内に注入されていく白濁液を感じると、蛍は大きく嬌声を上げて仰け反り、とうとう声すら出ないほどの大絶頂へと上り詰め、意識が飛んでしまう。
――雨の音は、まだ止んでいない。
○
ぱんっぱんっぱんっぱんっ! と、家を叩く雨音に隠れて、肉のぶつかる音がする。
「あっ♡ んあっ♡ あんっ♡ あはぁっ♡ あぁんっ♡ いいっ♡ ふぁんっ♡」
音の度に上がる少女の嬌声。
その腰を掴み、下腹部を打ち付ける男の息遣い。
「ああイクっ♡ お兄さんっ♡ 私またっ♡ イっちゃうぅぅっ♡」
ソファーの上で四つん這いになった蛍が、バックで激しく突かれていた。
「気持ちいい、気持ちいいよ蛍ちゃんっ。もっと突いていいっ?」
「はひゅっ♡ ま、まってぇ……イキ、しゅぎてぇ……頭、くらくらしてるぅ♡ からだが、ふわふわしてるのぉ♡」
獣欲を剥き出しにして問うと、顔を伏せた蛍が甘えた声で小休止を求める。
それはかえって欲情を煽るものでしかなく、挿入した陰茎は、おねだりするような膣壁の収縮を感じ取っていた。
「でも、蛍ちゃんのおまんこ、物足りなさそうだよ?」
「あうぅぅ♡ 違うのぉ♡ これ、体が、勝手にぃ♡ だめぇ♡ お兄さぁん♡ 動いちゃだめだからぁ♡」
「動いてないよ。蛍ちゃんが迎え腰してるんだよ」
こちらは膝立ちになっているだけだ。
そんな自分の下腹部へ尻を擦るように、蛍の方から下半身を動かしている。
「うそっ、うそぉ♡ あぁんっ♡ そんな、つもりっ♡ ひぅぅ♡ ないのにぃ♡」
もはや、肉体が頭の言うことを聞かなかった。
生殖本能を燃え上がらせた体が、脳の指令すら待たずにセックスをしている。
一刻も早く、一滴でも多く、子種を注がれたい。
いま自分がセックスしている少女は、ただ孕むことしか考えていない、極限まで淫らになった一匹のメスなのだ。
「ほら、お兄さんの上に座ってごらん」
「あんっ♡」
背後から突いていた蛍の体を引き上げて、自分もソファーに腰掛けながら、彼女を膝に跨らせる。
背面座位の姿勢となり、蛍が自重に従って腰を落とすと、硬さを保った逸物が真下から子宮口を押し上げる。
「んっ、あっ、あああぁぁぁ♡ これぇ♡ 下からっ♡ はひゅっ♡ おくっ♡ 深くっ♡ 押し上げ、られっ、てぇ♡」
体位を変えたことで刺激の種類も変わり、新しい快感に襲われた蛍は震え上がる。
「こっちの方が動きやすいだろ?」
「う、うん♡ ああでも、やっぱりだめぇ♡ イっちゃうっ♡ これぇっ♡ 違うイキ方しちゃうっ♡ ひぅぅぅっっっ♡」
面白いくらいに達してくれる蛍の腰を掴み、こちらからも軽く突き上げてやる。
「んあっ♡ ああぁぁんっ♡ お兄さぁんっ♡ これすごいっ♡ お腹から、頭までっ♡ 気持ちいいのがっ♡ 駆け上がってっ♡ あひゅうっ♡ 好きっ♡ これ好きぃっ♡」
「はは、そうかっ。体位が変わる度にこんなに喜んでっ、すっかりエッチな子だね!」
突き上げを徐々に加速させていくと、蛍は背を逸らして嬌声を上げ、腰を淫らに躍らせる。
「ごめ、なしゃいっ♡ エッチなのっ♡ エッチになっちゃったのぉ♡ お兄さんに、セックスっ、してもらったらぁ♡ エッチなの、止まらなくなっちゃったのぉ♡」
振り返って謝る蛍の口からは、止め処なく涎が垂れてしまっていた。
「お兄さんのことっ♡ 気持ちよくするって、言ったのにぃ♡ わたしばっかりっ♡ んあああまたイクっ♡ 私ばっかり、イっちゃうぅぅぅ♡」
もう何度目の『奥イキ』だろうか? 十回は越えただろう。
女に生まれたことを神に感謝するほどの悦楽を、ずっと味わい続けているのだ。
だから、その一握りでもお返ししたいと言う――
なんて健気で、なんて淫らで、なんて艶美な子だろうか。
「お兄さぁん♡ 胸っ♡ 胸も触って♡ 触っていいよぉ? 触りたい、でしょっ? ね?」
あろうことか自らキャミソールを脱ぎ捨てて、発育のいい乳房に男の手を導く。
脱がせる間も惜しんで突いていたが、改めて目にした彼女の裸身が、限界まで高まっていた欲情を更に上の段階へ引き上げた。
「こ、のっ! なんておっぱいしてるんだよ、この子は!」
「んああぁん♡ お手々ぇ♡ 強いっ♡ おっきいっ♡ おっぱい、取れちゃうぅぅ♡」
本能のままに五指を食い込ませれば、両手いっぱいに広がる幸福な女肉の感触。
無遠慮な男の力を浴びせられた蛍は、されど拒むどころか、その粗忽さに比例して鮮烈な快感を覚えているようだった。
「ふあっ!? ああぁぁぁ♡ イクっ♡ またっ♡ もうっ♡ はぎゅうっ♡ おっぱいと、おまんこっ、同時っ♡ 一緒にぃ♡ こんな、すぐっ♡ ふあっ♡ あぁっ♡ ぁぁぁぁ♡」
ソファーが軋む、女の嬌声が反響する。
蛍は乳房を揉みくちゃにされながらポルチオを突き上げられ、脚を広げたまま仰け反り、いままでに無い長さのオーガズムに陥っていた。
「はひゅっ♡ あひゅぅぅぅ♡」
「ああごめんよ、蛍ちゃんのおっぱい、つい夢中になって」
放心している彼女に語りかけながら手を緩めると、飛んでいた意識が戻ってきたらしく、蛍がこちらの首筋に頬擦りしてくる。
「うれ、しい♡ お兄さん♡ 喜んで、くれたぁ♡ いい、よ? 蛍、平気だから♡ ちょっと、驚いただけ♡ お兄さんの手ぇ♡ 好きぃ♡ おっぱい揉みくちゃにされるの、すごく気持ちいい♡ ねぇ、して? もっとしてぇ♡ あっあっあっあああぁぁぁっっっ♡」
とうとう明確な「おねだり」をし始めた蛍。
男を一匹のオスに変え、言葉すら交わせなくするには、十分だった。
「ふっ、ふっ、ふぅっ!」
一心不乱に突いている。
もう思考すら定かではない。
体は本能に刻まれた行動をとり、男性器を女性器にぶちこむマシーンとなっている。
そんな自分を、半ば幽体離脱でもしたかのように、忘我の心地で眺めていた。
「ふおっ♡ おおっ♡ い、きゅっ♡ おひゅっ♡ ずっとぉ♡ おおおぉぉぉ♡ イってりゅよぉぉぉ♡ もっろ♡ おに、さっ♡ もっろぉ♡」
ソファーの上で再び正常位となり、蛍の乳房を好き放題に掴んで腰を打つ。
突けば突くほど感じて達するようになった蛍に、もう小手先のテクや言葉は必要ない。
ただ動物的に、原始的に、一対の雌雄となって、無限の性感に溺れ続ける。
(また、出た――これで、何発目? 体中の、水分――全部、精液にしてるみたいだ)
真剣に、自分は腹上死するのではないかと思った。
本気で、それでも構わないと思っていた。
(どう、でも、いい――いまは、ただ――)
○学生と関係した罪で人生が崩壊しようと、異様な速度で精液を凄惨している精巣が今後使い物にならなくなろうと、一向に構わない。
(この、子を、孕ませる! 他の、ことは、どうでもいい!)
再びの射精。
背を逸らし、口から出た涎を喉まで伝わせながら、腰を震わせて一滴残らず。
「ふぁぁぁあああぁぁぁっっっ♡」
蛍も、もう膣内射精をされたことには驚かず、その快感だけを味わっていた。
白目を剥きかけた無様な顔は、恥も外聞も忘れた恍惚の極地だ。
同じなのだ、彼女も。
ただ孕むことだけを、子を成すことだけを考えている。
心も体も、『種を残す』という生きとし生けるものの根源的な目標に特化している。
薄っすらと聞こえる雨の音も、いまや畏怖や恐怖は感じず、何かに見守られているかのようにすら思えた。
(ああ……いいんだ……これで……)
自分たちの行いは、神に許されている。
法も倫理も一般常識も知ったことか、神がかくあれと仰っているのだ。
矮小な人間がその意向を覆そうなんておこがましい。
「もっとだ……蛍ちゃん、もっとするぞ! お兄さんの赤ちゃん孕むまで、帰さない!」
「は、ひ♡ はぁい♡ もらうの♡ 赤ちゃんもらうの♡ お兄さんにぃ、ママにしてもらうまでぇ♡ 帰らないもぉん♡」
お互いに正気を失っていることを自覚しながら、甘美な狂気に身を委ねる。
抱き合い、唇を重ねながら、二人で同じことを願っていた。
願わくは――この雨が、できるだけ長く降り続けますように。
○
何度目かも分からない大絶頂で気絶した蛍は、暗転した視界で雨音だけを聞いていた。
(あ……お腹、に……)
命が宿った――その核心があった。
着床、受精、そういう保健体育の知識が頭を過ぎり、すぐに無意味だと気付く。
これはそういう生物学的なものの前段階。
もっと霊的な、魂が生まれたか否かという段階で――『出来た』。
(あ、れ? 外に……)
夢見心地に、自分の子宮から、見えない存在が旅立っていくのを感じる。
自分の名前と同じ『蛍』のような光の粒が、空へと上っていく。
(ああ、そっか……)
あれは、自分の体に宿るはずだった命だ。
雨の中のセックスで生まれたそれを、神様が
(きっと、幸せなところに……)
堕胎したことを都合よく『天使になった』などと言い回すのとは違う。
正真正銘、神の手によって、しかるべきどこかへと運ばれていく。
そんな確信と安心を抱きながら――蛍は安らかに眠りに就くのだった。
――やがて、雨は上がった。
「もう、帰っちゃうのかい?」
「うん……お母さんが、心配しちゃうから」
雨上がりの夕暮れを見て、蛍はお兄さんと別れる。
先ほどまでの情交と、言語に絶した悦楽を思い出すと、非常に名残惜しい。
「でも……また、雨が降ったら……来ても、いい?」
「もちろん。雨が降ってなくても来ていいよ」
だから、そんな約束を交わした。
笑顔で手を振って、蛍は帰路につく。
無意識にお腹を撫でながら、またあの快感を味わえる日を期待して、空を見上げる。
雨上がりの空には、薄っすらと虹が掛かっていた。
――その後、蛍が妊娠することはなかった。
だがこの日どこかで、不妊に悩んでいた夫婦が、念願の子宝を授かることになった。
後に医療上の理由でDNA検査を行ったところ、その子供は、父母どちらとも親子関係が否定されたという。
(了)
ご一読ありがとうございました。
活動再開の手始めに、『のんのんびより』から蛍ちゃんでした。
なお筆者は敬虔なるおっぱい教ボイン派信徒なので、今後登場するどのヒロインも胸が増量されます。