ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた 作:ぐらんぐらん
週明け、マフィはジャスリン宅から登校。
制服は綺麗にクリーニングされていたし、なんなら鞄も寮の部屋から使用人が持ってきてくれた。
もちろんちゃんとマフィから鍵を借りてだ。プライバシー? 奴さん生きてるよ。
別に王女と同伴ではない。噂にはならないだろうけど、学院にいる王女専用セフレの皆さんが見たら「ああ、あの子もか」と察することだろう。
昨日は確かに潰れるほどの行為は無かった。
ただ手や口での奉仕を重点的にされた。体にも顔にも、口の中にまで精液で浸かり、お風呂に入っても精臭が取れていない気がする。
そのせいで週が明けても気分をリフレッシュできていない。
濃すぎる性体験の余韻が抜けきらず、気を抜くと連続失神セックスの快楽や咥えたデカチンポの大きさと匂いと味を思い出してしまう。その度に頭を振らなければ払えない。
登校時も教室に入ってからも、マフィはどことなく艶っぽかった。
「おはよう……」
「あ、キリ。おはよう」
「……何かあった?」
「えっ? う、ううん、なにも」
先週は逃げてばかりだったキリーネヤも思わず話しかけてしまうほどの異常。
見て、話して、黒猫は後悔した。
「(なんか、今日のマフィ……)」
健全なふたなりにとって毒にもほどがある雰囲気。
そう考えているのはキリーネヤだけではない。
たとえば教室の移動中とか……
「モフテイル三位官令嬢、なんかエロくない?」
「わかる。ムンムンすぎる」
「朝オナニーしてから登校したんじゃないの」
クラスメイトのひそひそ話を聞いて、黒猫も心の中で同意。
そして「本当にその通りだったら……」とマフィが自分を慰める姿を想像して前かがみに。
そんな状態で受ける一限目の授業は、なんの因果か錬術薬。
本来なら選択科目だが、1年生の1学期はお試しも兼ねて様々な授業がカリキュラムに含まれている。
ここで触れてみて目指そうと思ったり自分に合っているならば2学期から選択授業として履修すればいい、といった感じ。
「この授業では一見すれば鍋をかき混ぜながら馬鹿げた術を唱える。錬術薬調合の微妙な科学と芸術的な技を諸君が理解できるとは期待していない。だが一部の素質のある選ばれた者には伝授してやろう……人の心を操り感覚を惑わせる技を」
担当教諭は薬術クラブの顧問でもあるシャブルス・レズレイプ先生。
そろそろポッター好きからインセンディオされても言い訳できない。
「ところで諸君の中には自信過剰な者がいるようだ。ジャスリン第四王女殿下の錬術薬研究会に入っているから授業など聞かなくてもいいという訳か、モフテイル三位官令嬢?」
「へ?」
マフィはボーッとしていた。いまだ腹の内側から込み上がる疼きに気を取られていた。
それを「話を聞いていない」と授業態度が悪いみたいに捉えられたのだ。
周囲がざわつく。
「クラブ活動を決めたというのは知っていたけど、まさかあのジャスリン殿下のクラブに!?」
という反応がほとんど。
「ならマフィも彼女のセフレなのか……?」
という反応もちらほら。
「なっ、ちょっ、違う! 私は真剣に錬術薬を研究するんだ!」
まぁセフレ云々も本当だし、研究そのものが真剣なのも本当。何もかもが事実……
セフレだという事実に目を瞑って取り繕うも、今朝から妙に色っぽいマフィが言ってもあまり信じられない。
むしろ「だから雰囲気がエロくなったのか?」と訝しまれるほど。事実である。現実は非情だ。
とはいえ認めたら人生終了。
話が広まってホウジョウ家にも伝わって婚約破棄されて一生嫁に行けずリアリスに監禁されるエンドなんだ……
そんなバッドエンド(人によってはグッドエンド)など認められない。マフィは頑として淫らな要素を否定する。
「真剣に研究しているというのなら、クーリュスの種を粉末にするコツなどすぐさま答えられるのだろうな?」
先生の侮ったような問い。
マフィも一瞬「はぁ? まだ始めたばかりなのに分かるわけないだろ」と思ったが、ふと先週のことを思い出す。
「えっと、丸いのでただ磨り潰すのではなく、上から圧力をかけて潰します」
「ならば潰す前の諸注意は?」
「水分が残っているといけないので、場合によっては神術で念入りに乾燥させます」
「粉末の保管方法は?」
「瓶で密封。コーヒー豆と同じく酸化が最大の敵なので、できれば潰したらすぐ使うのが一番……です」
「……ふむ」
ジャスリンがセクハラ混じりに教えてくれたことは本当だったようだ。
いびってやろうと思ったがまさか全部正解するとは……先生は面白くなさそうな顔をした。
「基礎中の基礎は知っているようだ。本でも読んだか?」
フルチンドールに5点。
周りも「おおー」となり、本当にただ研究してるだけなのかもという風潮に。
マフィは重ねてジャスリンとの関係を否定。なんとか乗り切った……!
そのうち先生が「お前の父親も傲慢だった」とか言いそうなのでさっさと授業を終わらせよう。
確かに現モフテイル家当主クラリッサとレズレイプ先生は同級生だった。
陰キャと侮ったら無自覚天才で「わ、私なにかやっちゃいました……?」とオドオド好成績をひけらかすクラリッサにピキってもいた。
自分の方が努力してるのに……! 人生は不当なものだとよくよく教えられた。
でもそんな設定は忘れていい。先生の再登場も無いだろうし。
問題は横で眉を八の字にしているキリーネヤである。
授業が終わった後も悶々として「本当に違うのよね?」とも訊けていない。
なにせ彼女には先週手コキされたのだ。
エロいことに抵抗が無いのか、それとも本当に王女のセフレだからそういうことが簡単にできてしまうのか……疑惑は膨らむ。
いまだにマフィを見るのも話しかけるのもどこか恥ずかしい。だが友達を疑ったままではいたくない。キリーネヤは勇気を出した。
「マフィ、今日……お昼、一緒に食べない?」
マフィは驚いたが、嬉しそうに快諾。
ただここ最近お昼を共にしていたメロリィとの先約があるとのことで、3人での昼食となった。
今後のいつメンになるので覚えておくよーに。
お昼にでもなれば、マフィのぼんやりも多少は収まっていた。
いつもの中庭噴水でのランチタイムに同席したメロリィは黒猫を見て「ほーん」な顔。
これが一度惚れたらキャラが変わるクール美少女かぁ……とでも言いたげ。
「なんでジロジロ見てくるの?」
「いや別に。それより仲直りできてよかったじゃない」
「だな! 嫌われてたらどうしようって思ったよ~」
「別に嫌ったりは……」
歯切れの悪いキリーネヤを見て、ピンク兎はニマニマ。
まぁ深くは訊くまい。なんだかんだまともに3人で時間を共にするというのは初めてなのだ。
「へー、クラブ活動のマネージャーねぇ」
話に花を咲かせ、話題は2人がどういう関係なのかというものに。
「なんのクラブなの?」
「あ……いやぁ、ははは」
「…………」
2人は口を噤んだ。
私たちチンポチャンバラ部です! なんて口が裂けても言えない。M-1なら1回戦で落とされるだろう。アメトーークなら歓迎されるかもしれない。
「え、教えてくれないの?」
「ごめん、言えないんだ……物理的に。秘密厳守のクラブでさ」
「なにそれ、ヤバいやつに関わってんじゃないのー?」
「ヤバくはないよ! ちゃんと真面目なクラブ、だと思う」
「まぁ2人がいいなら根掘り葉掘りする気もないけど……」
「サンキュ! 持つべきものは踏み込みすぎない友達だよ~!」
メロリィが2人のあんなことやこんなことを知るのは、もう少し先である……
「それにしてもずいぶん多忙そうじゃない? 錬術薬研究会にキリーネヤのマネージャーに……あっ、呼び捨てでもいい?」
「構わないわ」
「よかったぁ……五位官令嬢だし最悪打ち首かと思ったわ」
「私はそういうの気にしないし、あなたもずいぶん特殊らしいじゃない」
「へへへ、まぁ私は主人公ですから? ヒロインですから?」
「神力の才に恵まれた七位官令嬢……変に目立てば容易に噛みつかれるわ。老婆心で言うけど、行動と身の回りには気を付けることね」
ピンク兎と黒猫ばかり喋っててマフィは無言。
いつもなら相槌なんか打ってくれるのに。
キリーネヤもそれを気にして狐耳の方を向くが、やはりどこかエロい。
「なんか今日のマフィ変じゃない? 女っぽすぎ」
収まっていても消しきれていない色気はさすがにメロリィにも気付かれる。
女っぽいを女に言うのはどうなんだ。まぁ男にも男らしいって言うし同じか。
できればマフィは男らしいと言ってほしいところ。
「な、なんでもないよ」
「まさかもうジャスリン殿下に喰われたんじゃ……」
「っ、そ、そうなのマフィ!?」
「いやないない!」
ある。
「別に変じゃないし、そういう日もあるだろ! こう、フェロモン的なのが暴走しちゃう日」
「聞いたことないけど……」
「ないんじゃない! 一瞬ファンタジー世界ならあるかもとか思ったわ!」
あるかもしれないだろ。
マフィは心配してくれる友達に感謝しつつ、なんとかごまかす。
なんかもう今日は人と話したくない気分になってきた。
「ここにいたんですかハイレッツェ七位官令嬢! 課題が提出されていないのはあなただけですよ!」
「ヤバッ、先生!」
遠くから聞こえてくるいかにも怒り心頭な声。ガタッと反応したメロリィの足が机に当たり……
「あっつっ!!」
お茶が零れ、盛大にマフィの服を濡らした。
「あっ、ご、ごめん!」
「逃がしませんよ! さぁこっちです!」
「ああああ! 先生、友達が濡れちゃって!」
「それにはお見舞い申し上げますが、課題の締め切りは今日の午前! お2人とも、すみませんが彼女はこちらで!」
メロリィはそのまま悲鳴をあげながら連れ去られてしまった。
入学したばかりで先生に目を付けられてるあたり、あまり成績はよくないのかもしれない……
それよりもマフィである。
こぼれたお茶はなかなかの量。スカートもセーターも、その下のブラウスまで汚れてしまっている。
「マフィ、大丈夫!?」
「う、うん……火傷はしてないっぽい」
「それより服、綺麗にしないと」
「大丈夫大丈夫、『晴天、吹く風、靡くシーツ』……ほらオッケー」
一般的なお掃除神術。最近ではジャスリンがよく使っているのを見た。
これまで様々な体液の汚れを綺麗にしてきた便利技術は一瞬にしてマフィの神力の3分の1ほどを持っていき、引き換えにお茶の染みをある程度消してみせる。
まぁ気になるようならちゃんと洗濯って感じで。
「見て見て~」のつもりでセーターをたくし上げ、スカートをひらひらさせるマフィの行動は迂闊だった。
目の前にいるのはここ最近ずっと性に囚われているキリーネヤ。
オナニー覚えたてのシコ猿中学生みたいなふたなりである。
彼女にとってその仕草はあまりに性的。朝から我慢していた血の集まりが抑えきれない。
「──って、キリ……?」
「っ、うううぅぅ……!」
スカートの不自然な盛り上がりを見逃すほどマフィも節穴ではない。雌穴だけど。
そして黒猫少女の羞恥に悶える赤い顔、気付かないわけもなく……
「えっと……なんで?」
「あなたのせいでしょ!!」
節穴じゃなかったけど鈍かったようだ。無自覚系主人公かよ。
まだ昼休みの時間は残っている。だがキリーネヤの勃起チンポが収まる気配はなかった。
こんな誰が通るかも分からない中庭では抜こうにも抜けない。
キリーネヤはひとまず前かがみになりながら小走りでトイレに。
マフィもそれについていき、個室の前で待つことに。なんでついていったの?
「キリ、あと10分だぞー」
「わかってる! ううぅ……」
元はマフィに「本当に錬術薬研究会は大丈夫なところなの? 手を出された? 今日の雰囲気は何?」と訊くつもりでランチに誘ったのに、なんだってこんなことになるのだろう。
黒猫少女は便器に向かってチンポを向け、おっかなびっくり素人オナニー。
しかし悲しいかな、こうして時間に追われると出るものも出ない。
格好のオナネタが薄い扉を隔てたすぐそこにいるのに……
「うう、マフィ……」
思わず名前を呼んでしまったのはキリーネヤにとって幸か不幸か。
「分かったよ。ドア開けて」
「へっ?」
「この前みたいに抜くから。時間もないし……」
いやいや、そんなことさせられない。元は友達で勃起したこの愚息ならぬ愚娘が悪いのだ。
そう言おうとした。そのはずだった。
なのにキリーネヤの手は個室の鍵を開け、友達を招き入れていた。
何故だマフィ、どうして率先してそんなエロいことをするんだ。
つい昨日と一昨日に王女によって頭をセックスとご奉仕漬けにされたからか。多分そうだ。
以前と同じく後ろから手を回しての手コキ……狐少女の手は簡単に熱い竿に触れる。
「(こうしてみるとやっぱり長いけど……ジャスリン様のと比べるとやっぱり……なにより細め……)」
分析する余裕まである。
なんてことだ。あのヤリチン王女殿下のご奉仕調教で規格外巨根を間近で見続けてきたせいで、もうチンポを近くで見ても驚かなくなってしまったんだ。
「キリの、握りやすいね」
「なに言ってっ、ひうっ♡♡」
「あと5分しかないし、さっさと出しちゃおうな」
言葉で説明するだけでも童貞を射精させるようなドエロい奉仕をしたばかりのマフィにとって、手で一発抜いてやるのなんてもはや些事なのかもしれない。
少なくとも記憶を思い出した頃のように「ふたなりチンポを触るだけでも嫌!」というのは無くなっている。
こうしてゆっくり変えられていく……
「びくびくしてきた。出そう?」
「で、出そう……♡」
「なら出しちゃえ♡ キリ♡ 出ーせ♡」
活発狐美少女の耳元での囁き……童貞黒猫は耐えられるわけもなく……
──どくっ♡ びゅーーっびゅびゅるるるっ♡♡♡
「ぐっ!?♡♡ ひゅっ、ニャあぁぁぁぁっ♡♡♡」
あっけなく早漏にさせられた。
その量はやはり多く、水道管が詰まるのではないかというほど。
十数秒続く射精がようやく終わる頃、前と同じようにキリーネヤは腰を抜かしていた。
直後、これまた前と同じようにマフィを支えにもたれかかる。
「わっ、もうしょうがないな」
「ご、ごめんなさい……」
「気にするなよ。マネージャー……なんだし……」
マフィは今さらになって照れた。もっと他に恥ずべきことがあるはずなのだが、狭いトイレの個室になんともいえない空気が漂う。
これで互いに恋愛感情ないんですってよ。
「マネージャー……」
キリーネヤの中にも少しばかりの意識の変化。
そう、彼女はマネージャー。いつでもどこでも選手のコンディションのために尽くす者。
本当はそんなことさせるはずじゃなかったし、させたくなかった。
でも提案してきたのは向こうからで……
いくらクールな黒猫でも、脳内にいる悪魔の甘い囁きに耳を貸してしまう。
『またこんな風に気持ちよくなりたい』という、健全なふたなりらしい思考へと。
だってマフィの方からしてくれるのだ。だったら……友達だけど、彼女には婚約者がいるけど、マネージャー業務くらいなら……
キリーネヤは次の機会を期待して、また股間に血が集まりそうだった。