ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた 作:ぐらんぐらん
マフィは深い眠りから覚めた。
状態は気絶した時のまま。様々な体液で汚れまくり。
ひとまず神術を使って体と服を清め、今日が休日であることを思い出し、休日とはジャスリンとの約束の日であることも思い出す。
もう昼前。先週会った時間は過ぎているし、今日はいつどこに行けばいいかすら分からない。
軽くパニック。なにせ相手は王女殿下なのだ。
「ふぁぁ~……どうしたマフィ、慌ただしいな」
「い、急がないと!」
「風呂くらい入ってけよ」
「そんな暇ないって! 人と約束してんだから!」
「ならますます神術じゃ足りないぞー。まだ匂うからな」
うぐっ。マフィの動きが止まる。
ジャスリンは狼族。つまり鼻が利く。
前日というか数時間前までセックスしていた匂いが残っていたら分かるかもしれない。
嗅ぎつけられたらどうなるか……からかわれるか、問い詰められるか。いずれにせよロクなことにはならないだろう。
「すぐ寮に戻らないと……」
「こっちで入ってけって。あいつらが準備してるだろうし」
あいつらとは取り巻きオナホさんたちだろう。
その言葉の通り、しばらくしないうちに見慣れた2人が入ってきた。
手にはバスセット。なるほどブリュンヒルデとその夫人たちの仲はかなりのものだ。微笑ましい。
「お前ら、マフィがこの後予定が入ってるからさっさと入りたいってさ」
「ご主人様は?」
「なんかまだ眠いし寝直すか……」
「な、ならわたしが添い寝してさしあげます~!」
オナホが1人離脱した。
どうせ添い寝では済まず、朝勃ちを鎮める迎え酒ならぬ迎えセックスをするのだろうが……マフィが気にする暇はない。
「昨日はお楽しみできましたか?」
「そういうんじゃ……」
「すごい声聞こえてきましたけど」
「ッ!? うそ、外に漏れて……」
「ふふっ、冗談です。ご主人様の部屋は常に防音神術がかけられていますから」
カマをかけられた。
まぁ今さら隠すものでもない。最初にブリュンヒルデに抱かれた時は彼女の目の前でもあったし。
「どうです? 第6夫人になりたくなったのでは?」
「婚約者いるので!」
「ご主人様は色々と荒っぽいですけど、私たちのこと大切にしてくれてるんですよ~」
大切にしてるなら妊婦と日常的にセックスなどしないのではないか……そんなツッコミは「チュラント族だから」で一蹴されそうだ。
とはいえ一位官家。大切にしているという文言に嘘は無いのだろう。
「でもなんか、ヤじゃないですか? 何人も妻がいて、自分だけ見てくれるってわけじゃない生活って」
「うーん、そういうものですかね?」
転生する前も後も、マフィの価値観は一夫につき一妻。
元男ではあるが「好きな人には自分だけ見てほしい」という乙女チックな考えだって理解できるし、なんなら女になった今はそう思っている。
「氏族によって価値観は違うので私にもよく分かりません。でもなんと言いますか……やはり大きさでしょうか」
チンコの話ではない。
オナホさんはマフィの髪を洗いながら、自身の考えを述べた。
ブリュンヒルデの持つ愛は、ひとりで受け止めるには大きすぎる。
食べ物に例えれば分かりやすいだろうか。
たくさん食べ物を貰っても一定以上は食べきれない。食べられなかった分は余る。
ブリュンヒルデは妻にたくさん食べ物(愛)を与える。
彼女の愛はひとりで受け止めるには過多すぎるからみんなで分け合ってという感じ。
その愛はたとえ自分だけに向けられたものではなくても、器はじゅうぶん満たされていく。
「それってエロい話ではなく?」
「まぁそれもありますけど」
チンコの話だったかもしれねぇ。
けどまぁ、マフィはひとまず納得することにした。
きっとあの熊族は複数の女を満たすことができる人間で、彼女はそういう星の元に生まれた人間なのだ。
結局はハーレムの一種であり、愛の形のひとつなのだろう。
前世にも一夫多妻の国はあったわけだし、自分の価値観だけで人の絆を決めつけるのはおこがましい。
当人同士がいいならそれでいいのだ。
だからこの話はおしまい。
髪が終われば体を洗って、お風呂を出たら寮に戻って、そこからまた出かける。
目の前のやるべきことを早くやらねば。
急いで街に出たマフィは、先週の本屋へと向かった。
今日はジャスリンからの神術メッセージは無い。だから完全に運試し。
これで彼女がいなかったらいっそ寮である屋敷を訪ねるか……と思っていたが、どうやら試してみるものらしい。
「おや、こんにちはマフィ。今日は華やかだね」
「ジャスリン様……いたんですね」
「鳥を飛ばしたけど寝ていたようだね。部屋を訪ねるよりひとまずここに来てみたが……キミも来てくれて嬉しいよ。通じ合ってるのかな?」
飛ばしていたのか……
訊けばあの伝書鳩みたいな神術は場所ではなく人物に向かう。なのでたどり着けないということはないらしい。
先週と同じ時間には寝ていたので、彼女の言う通り寝ていて気付かなかったのだろう。
「ごめんなさい、寝坊しちゃって……」
「いいさ。キミの私服姿を見ることができた代金だと思おう。よく似合ってて可愛いよ」
「ど、どうも」
結局マフィは制服を洗いに出し、今日は私服で来ている。
白いショルダーオープンのニットブラウスに紺のロングスカートは殿下のお気に召したようだ。
鏡を見て「俺ってホント美少女だな……」と思うくらいにはシンプルながら良いコーデと言えよう。
ベージュのカーディガンをゆるく羽織ることで肌を風に当てないで済む。
もちろん自分で選んで買ったわけではない。貴族令嬢のクローゼットには常に本人に似合う服が収められているのだ。
入学する際の荷物の大半はこうした私服類だったりする。
褒めるジャスリンの服装もよく似合っている。
先週もそうだったが、私服もパンツスタイルだ。
カッチリしているのではなく少し着崩しているのがポイント。女喰ってる女って感じ。実際喰ってる。
「ん?」
「どうしました?」
「昨日は外泊したのかい?」
「え゛っ!? なんでそんなこと訊くんです……?」
「いつものクロンコスの香りじゃないからね。アレ良い匂いだったからボクも買ってみたんだよ」
よく気付いてくれるスパダリと捉えるべきか、なんかキモい奴と捉えるべきか……
「たまには気分変えたいときとかあるじゃないですかっ」
「へぇ、キミは日によってシャンプーを変えるんだね。良いと思うよ。ところで今日のはどの商会のものかな?」
知るかよ。
マフィは言い淀んだ。
「試供品……お試しの1回限りのやつだから名前とかよく見てなかったかな~……」
「普通は名前を覚えるために試してみるのでは?」
「ぐ……」
やけに踏み込んでくる。遅刻した仕返しだろうか。
言い訳を重ねてもこの王女にどこまで通じるかは分からない。マフィは切り上げることにした。
「殿下に真似されたくないので教えません」
「おやおや」
ジャスリンが楽しそうに笑う。
ツンツンすることでおもしれー女感を出してしまったのだろうか。「教えてもらえるまでお願いしてみようかな」なんて迫ってくるものだからマフィは壁まで後ずさることになった。
「あのっ、本買わないんですか!?」
「もう買ってある。またキミの部屋に送るからちゃんと読んでね」
「ならさっさと出ましょう! ここ本屋ですし、迷惑になりますし!」
壁ドンされる直前、完全に逃げ道を塞がれる前にマフィは早足で外へ。
まだ会ったばかりなのにもう帰りたい。
「それで……今日もまたお部屋ですか……」
「それもいいけど、せっかく可愛い服を着てくれたんだ。少しデートしようか」
「え……」
さすがにそれはまずいんじゃないか。
ただでさえ錬術薬研究会に所属していることで生じているセフレ疑惑。デートまでしてたなどと噂になったらますます否定するのが面倒になる。
そう言いたげなマフィの顔を見て、ジャスリンは「大丈夫」と小さな手をとる。
「誰にも見られない場所で、秘密のデートだよ」
再びの空中散歩は、叫ぶほどではなかったがやっぱりちょっと怖かった。
城下町のはるか上を歩き、島の端へ。
北の海岸は岩場になっており、いくつもの大きな岩たちが水面から顔を出している。
どれも足場に申し分ない岩たちを飛び移りながら進めば、釣りには絶好のスポットだ。
海水浴もできなくはない。
城が遠くに見える。いざこうして移動してみるとこの島は地図で見るよりはるかに広い。
「姉上から聞いた穴場でね。ここに通じる道は無いし、歩いてくるにはちょっと面倒だから人も来ない」
マフィたちも岩のひとつに降り立ち、海風を全身で感じる。
暑くもない季節の風は、カーディガンのありがたみを思い出させてくれる。
「お気に召してくれたかな?」
「まぁ……綺麗っすね」
天気もゴキゲン、波も穏やか、日差しが水面に跳ね返ってキラキラ。風に吹かれる殿下の姿も様になってキラキラ。
招待されて悪い気分にはならない場所だ。
「大きな海を見ていると、心の内をなにもかもさらけ出したくならないかい?」
「おしゃべりしに来たんですか?」
「そうだね。まだ海水浴のシーズンではないし」
ジャスリンはマフィの肩を抱き寄せ、頬でフワフワ狐耳の感触を味わう。
「マフィは本当に望む薬を作れると思うかい?」
「作ります」
「もし作れなかったら……いいや、作れたとして拒まれたり、何もかもバレてしまったら……キミはどうする?」
「…………」
考えてもいない。
そんな未来はありえない。絶対に回避してみせる。
だから王女のセフレにだってなったのだ。これでダメになった時のことなんて考えたくもない。
マフィの意思は変わらない。
「ボクに婚約者がいないことは知っているね?」
「知ってますけど……いつか作るんでしょ?」
「ああ。王族が独身というのは外聞が悪い。でもしばらくは錬術薬に没頭したいし、誰かを娶るつもりもないんだ」
「恋人は沢山いるのに?」
「みんな遊びだよ。別の目的もあるけど……いま話すことでもないか」
王女の手の力が少し強くなった。
逃げるつもりもないけれど、もし逃げようとしても逃げられないだろう。
「もしキミの計画が水泡と帰したら、ボクの妻に迎えてもいいかな?」
「え……は!?」
「キミにとっても悪い縁談ではないし、三位官令嬢なら地位も申し分ないしね」
誰とも結婚するつもりがないと言った舌の根も乾かぬ内に突然の告白。
それはまるで、本命はお前だと言われているみたいで……
「冗談ですよね?」
「信じられないならキスしようか?」
「あ、分かった。これ全員に言ってるでしょ──ンムッ!?」
声音から内心は推し量れないけれど、いつも軽薄なジャスリンがガチ告白なんてしてくるはずもない。きっとからかってるんだ。
……という予想は、いきなり舌まで入れてくる情熱的な口づけによって真偽不明。
1分、2分……鼻だけで呼吸し始めてしばらく経ち、ふたつの唇はふたり分の唾液を架け橋として離れる。
「どう口説いたらキミの心はボクのものになるかな」
「ならないっ……俺はあんたとは結婚しない」
「あははっ、王族の求婚をバッサリ振るなんて面白いね」
「意味わかんねーし! とにかく今のは聞かなかったことにするんで……」
「『水の精、ぷにぷにぷよぷよ、優しく包み込む』」
聞いたことのある詠唱。
記憶を探る。たしかこれはお風呂で……
「わっ!?」
腰を掴まれ姿勢を崩され、マフィは岩に押し倒される。
背中と頭に硬いものがぶつからなかったのは、ジャスリンの生み出した下級眷属──スライムがクッション代わりになったから。
「なにを──」
「今日は外でシようか」
「はあっ!? ふざけんな、誰か来たら……!」
「誰も来ないって言っただろう? 『春の抱擁、まどろみへの誘い、旅人の求めるもの』」
胸や腰を愛撫され、服に皺が出来ていく。
そしてカーディガンも剥がれてスカートを脱がされたが、肌が露出してもヒヤッとした感じは無かった。ジャスリンの『場の気温を温かくする神術』のおかげだ。
「ほ、ほんとにスるんですか……」
「うん。先週のことを思い出したら我慢できなくなった。正直に言うと楽しみだったんだ」
それだけマフィの膣が名器で、王女がそれにハマっている。
ポケットからゴムを出したのも、ここで襲うつもりだったと言ってるようなもの。
「飲んで」
ゴムと共に出された小瓶──先週も飲んだやつ。体の柔軟性と耐久性を上げる薬も口移しで飲まされる。
まだ夕方には遠い。時間はたっぷりあった。
「可愛いよ、マフィ」
「んっ♡ っ……♡ っはぁ……♡」
ブラウスも下着ごとたくし上げられて、小ぶりだが柔らかい乳房も表へ。
ジャスリンは乳輪まで食べてしまうくらい激しく乳首を吸い、ショーツの中にも指を侵入させる。
荒々しくも丁寧な前戯。
前日の余韻を引きずるマフィの体は再び開かれ、背中や太ももにじんわりと汗が浮かぶ。
「(っ、なんでこんな、安心する…………)」
片腕だけで強く抱きしめられ、乳房と股間をいじられている。
ここは外で、叫んでも助けは来ず……とても安心できる状況じゃないのに、腹の奥底から染みるように広がる熱さが全身に回る。
何故か母に抱き上げられた幼い頃を思い出した。
愛じゃよマフィ、愛じゃ。
「殿下……やめっ、て、ください……っ」
「どうして? 気持ちよさそうにしてるけど」
「俺たちはセフレです。いや、セフレですらない……俺は薬を作る、殿下は性欲処理……ただのギブアンドテイクで……だから、こういう……っ♡ 本当に好きみたいなの、やめて……♡」
もうじゅうぶん濡れてるんだからさっさと挿れてさっさと射精して満足しろ……という思いを込めたマフィの懇願は、やはり無視される。
「言葉でも溶かしてあげようか? 『好きだよ、マフィ』」
「っ♡」
耳元での囁きも甘く、抵抗できない体がピクッと震える。
「『愛してる』『結婚しよう』『キミだけを見てる』」
「だ、だからやめろっ!」
昨日のブリュンヒルデとはまるで真逆。
あっちは本当にただの性欲処理なのに、こっちは恋人の時間のよう。
顔面国宝レベルのイケメン女に至近距離で愛を囁かれているのに靡かないマフィの精神は賞賛に値する。
「あっ♡ い、く……っ……♡」
「いいよ。薬が効いてくるまでは指でたくさんイッて」
体は靡きすぎてた。
秘裂に入った指がクイッと曲げられ、マフィは腰を浮かせて軽イキ。
でも足りない。開発された身体はさらなる快楽を求めている。
「は……っ、はーーっ……♡♡」
「そろそろいいかな。マフィ、挿れるよ」
「勝手に……挿れれば……♡」
今度は単純なディープキス。
王女から流し込まれた唾液を飲み込みながら、マフィは自身を貫く剛直を感じた。
既にとろとろに溶かされていた雌穴はさしたる抵抗もなくソレを受け入れ、一週間ぶりのただいまを子宮で迎える。
「き……っ………………」
「き?」
「なんでも、ない……」
「教えて。ボクの子狐」
まだ全然入ってないのに子宮にキスをする亀頭が少しだけ押し込まれ、マフィの閉じていた口も開かれる。
「き、気持ち、いい……♡」
「ふふっ、よかった」
「でも……部屋が、いい……外は、んっ♡ 落ち着かない……」
「可愛いお願いだね。叶えてあげたくなってしまう。数回シたらちゃんと部屋まで運んであげるからね」
少しして雌狐の嬌声と叫び声が海岸に響く。
人が来ることはないと言った通り、その声を聞いた者は誰もいなかった。
誤字報告ありがとうございます