※この作品はR-18です。

ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた   作:ぐらんぐらん

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40 時は少しだけ流れる

 かくしてただの友達同士から爛れた関係に変わった3人は、やはり昼食の場でも言葉数は少なく……

 

 マフィはメロリィへの申し訳なさ。

 キリーネヤもメロリィへの申し訳なさ……あと2人への劣情。

 

 メロリィは2人からのそういう感情をなんとなく察している。

 

「ねぇ、そんな辛気臭くしなくてもいいから」

「え?」

「引き受けたからにはグチグチ言わないであげるって言ってんの。ご飯まずくなるでしょ」

 

 マフィは思わず「姉御ォ!」と叫びたくなった。

 

「そ、そっか……ホントありがとうな。足向けて寝られないや」

「ありがたく思うなら今度奢ってね。放課後ダッシュしないと買えないスイーツあるのよ」

「私が奢るわ……! お世話になってるのは私だし」

「いい心がけね。よろしく」

 

 やはり善性の塊……!

 なんだかんだ頼みごとを完遂しようとする辺り主人公気質だ。

 ここが乙女ゲーの世界なら望み通り王子様やら攻略対象やらを射止められただろうに。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 入寮という環境の変化には慣れた。

 そして王女に体を許しながら友達の射精管理をして、時たま「強くなるいい方法がある」という文句にホイホイ釣られて先輩のオナホになる生活にもマフィは慣れてしまった。

 

 

 平日は週3日で錬術薬研究会、ここでジャスリンに手を出されるかは彼女の気分次第。

 体感ではあるが何もしない日が2割、ボディタッチ等のセクハラが4割、フェラなど奉仕させられるのが2割、最後まで致してしまうのが2割……

 細かく分けたが、結局8割の確率で何かしらされる。

 

 週末に呼び出される確率は半々といったところ。

 ジャスリンだってマフィ以外のセフレは学内に何人もいる。ローテーションのうちのひとりでしかないマフィは、呼び出されない週末は体を休めたり城下町を散策したり。

 

 

 キリーネヤの射精管理もとい特訓も順調。

 とにかくメロリィの加入が本当にありがたかった。

 少しずつ射精への我慢ができるようになり、2人の同級生という極上のネタを手に入れたキリーネヤの勃起力も向上。

 

 あと多大なる犠牲(ブリュンヒルデによって足腰が死んだ)を払って手に入れたコックリングという代物も役に立っている、気がする。

 前世にも存在した物だけどマフィはついぞ触れることは無かったからよく分かっていないのだ。

 

 こっちではゴム加工技術があるためにペニスを締め付ける輪っかの開発もされていて、何の因果か用途も似通っている。

 とある偉人は言った。「いちいち説明するのも面倒だ。てめえで勝手に想像しろ」と。

 想像が難しくても賢い諸君は今見てる画面でコックリングと検索すればいい。

 

 まぁコックリングで勃起力が上がるのかは人それぞれなのでさておき、キリーネヤには有用だった。

 うっ血して感度が少し下がるので長い時間耐えられるし、締め付けに負けずフル勃起させることもトレーニングになる。

 

 メロリィも多少は慣れたようで、「情けない顔」「強くなる気あんの?」など言葉でも激励しながら鍛えてるという。

 子供の練習見守るオカンみたいなことを言いながらも頑張ってくれている。

 一歩間違えたらマゾチンポの出来上がりだが大丈夫か?

 

 そういえばいつの間にかメロリィも「キリ」呼びになっている。

 

 

 

 そんな生活をダイジェストで送りながらも、季節は前期の終わり──つまり長期休みに入る。

 

 いきなり時間飛びすぎじゃないか? という疑問は捨て置くがいい。ポッターだって1本の映画の中でいきなり夏だったり冬だったりするだろ。

 

 

 さて、マフィは長期休みには実家に帰る予定だった。

 ……"だった"。

 

 キリーネヤの大会は長期休み後の時期に行われる。そのための追い込み……つまり特訓のラストスパートに付き合うことに決め、帰省を見送ったのだ。

 わざわざメロリィまで残ってくれた。これで初戦負けなんかしたらもう勃ち直れないぞ。

 

「ごめんなリア」

 

 そろそろ本にできる分厚い手紙の山を見て、マフィはため息をつく。

 

 妹から送られてくる手紙の内容は似たり寄ったり。

 思い出話、マフィが恋しいこと、会いたい、顔が見たい、声が聞きたい、早く長期休みになって帰ってきてくれ──そうした思いの丈を、この作品の倍はある文章力と語彙力で綴っている。分けてほしい。

 

 熱が入りすぎて怨念すら籠ってそうな手紙は引き出しへないない。

 

 もしリアリスにフォンクリスタルなんか渡したら毎秒通話してきそうだ。

 というかこんなヤバい手紙の数々を送ってくる相手のもとへ帰ったらどうなるんだ。

 妹だけではない。ドミルアにマレットにアンニャ……下手人メイドたちが再び牙をむいてくるかもしれない。

 帰らないのはある意味正解か。

 

 

 それでも妹の顔を見たい気持ちはあるし、なにより王都のホウジョウ邸に行きたくてたまらない。

 

「アヤ……」

 

 無意識にフォンクリスタルを手に取っていた。

 きっと今も話そうと思えば話せる。

 性まみれの学院生活を送ってきた中でも、アヤとの通話はなによりの癒しだった。

 彼女と頻繁に話していなければ、もしかしたら自分を見失っていたかもしれない。

 

 それでも声だけでは足りない。アヤに会って浄化されたい。

 

 もし本当に行くことができたら、きっとマフィは何もかもを投げ出してホウジョウ家に定住するだろう。

 

 いいぞー! もはや卒業など待つ必要はない! 今のお前のパワーでアヤと既成事実を作ってしまえー!

 ……できたらやってるわい。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 とにかく今は大会に向けて追い込まなければ。

 

 そのためにはどうするべきか? そう、修行だ。

 修行パートなるものはバトル漫画の定番。まぁずっと修行してるようなものだったが、もっとこう、これぞ修行! ってのが必要なのだ。

 

 悟空だってナルトだって一護だって剣心だってタンジェロだって修行を経て劇的に強くなった。

 修行パートさえ挟めばどんな格上相手でも勝てる。この世の法則である。

 

「これだ!」という新技とかそういうのを掴めればなお良い。

 

 そして修行に必要なのは、明らかに日常から離れたそれっぽいロケーションだ。

 実はこの島にはそういう漫画的な場所があったりする。

 

 

 

 3人は島の西にある灯台へとやってきた。

 表向きは船の救いとなる光の柱、しかして誰も中に入ったことがないというその実態は……

 

「「「なにここ……」」」

 

 内部がまるで精神と時の部屋みたいになっていた。

 真っ白なだたっ広い空間が広がっている。

 

「この灯台はチン道クラブが所有しててな、選ばれた者だけがここを上る資格を得るんだ」

 

 ここに案内してくれたブリュンヒルデが軽く説明をしてくれる。

 

 地上8階、階ごとに試練があり、それをクリアして上の階へと行く仕組み。

 試練は塔がオートでやってくれる。

 もはや芸術的なまでの神術が組み合わさったこの塔は、歴代のチン道有力選手のコピー象を作って試験官みたいにしてくれる機能があるのだ。

 寝泊まりすることもできて、一度入れば終えるまで出てこられない。まさしく修行の場所。

 

 管理しているのは名前は言えないあの先生(チン道クラブ顧問)。使用するための口利きもまたブリュンヒルデがやってくれた。

 

 彼女も去年ここを上ったらしい。7階……最上階のひとつ前まで行けたようだ。

 

 

 本来ならここで努力と苦悩の修行パートを何話も続けるところだが……ぶっちゃけそんなに描写しない。

 頑張るのはキリーネヤであってマフィではないのだから。

 

 それにマフィはマフィで別の場所で頑張る必要がある。

 

「じゃ、マフィは借りてくぞ」

 

 肩に腕を回されてがっちり確保。

 身長差はまさしく大人と子供……

 

 まるで寝取らせ冒頭のようであるがこの場で寝ているのはブリュンヒルデだけだ。

 

 メロリィは話には聞いていたものの、こうしてマフィが先輩に抱かれようとしているのを見るとなんとも言えない顔に。

「アイツ本当に大丈夫か? 色んな意味で」とでも言いたげ。

 キリーネヤは単純に友達に体を張ってもらって申し訳ないという顔。

 

 2人にとってマフィが先輩に抱かれるのは2度目。実際には日常的に体で代価を支払っているのは知らない。

 だからこそ心配の色が強い。

 

 しかし心配止まり。これからマフィが体を差し出すことに文句は言えない。

 

 この塔の存在を教えてくれたのも、修行ができるよう取り計らってくれたのも、全部ブリュンヒ島さんじゃないか……!

 説明をありがとうチャド。

 

 彼女からのギブがあれば、こちらからのテイクもまた必要。

 

 メロリィはキリーネヤに付き添うのでお別れ。マフィは褐色熊とふたりきり、城下町へと戻ってくる。

 今回はオナホさんたちはお休み。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

「さーてどこでヤるかな~」

 

 城下町は閑散としている。まるで祝日に乗る通勤電車だ。祝日に通勤するな。

 

 ほとんどの生徒が帰省としゃれこんでいるが、帰っていない生徒もいる。そうした人たちに見られたら……どう見てもブリュンヒルデと近すぎる令嬢を目撃されることになる。

 一位官令嬢は数が少ない故に有名。さらに彼女がチュラント族であることも有名。

 導き出される結論は……みなまで言うまい

 

「路地裏とかどうだ?」

「絶対やだ!」

「なんだよ、誰か来るかもって思うと燃えるぞ?」

「それが嫌なんだって言ってるでしょ! いつもみたいに先輩の部屋でいいじゃないっすか……」

「せっかくの休みにいつもと同じじゃつまんねーだろー!」

 

 道場の休憩室みたいにプライバシーが守られる都合のいいヤリ部屋があればいいのに。

 まぁ神聖な学園島にそんなラブホみたいなのを表立って建てるわけにもいかない。

 

「なぁなぁマフィ~」

「ちょっ、歩きづらいですって」

 

 いちいち触ってくる体は筋肉特有の硬さがある。その中でも唯一柔らかい『どたぷんっ』な山々が顔に密着してくるのは……マフィとしてもちょっと悪くない気分だ。

 女に生まれ変わっても、いや元の性別なんて関係ない。ドでけぇおっぺぇは神。

 

「そうだ! マフィの部屋に行こうぜ!」

「えー」

「なんだよ嫌なのか?」

「別にいいですけど……一位官令嬢様をおもてなしする準備はできてないですよ」

「んなもんオレ様が気にするかよ。決まりだな!」

 

 

 

 押し切られる形で自室がある寮へと案内することに。

 まぁ誰かに見られる前にさっさとどこかに入りたいマフィにとっては好都合か。

 

 しかし都合の悪いことも起こり得る。今がまさにそうだ。

 その象徴は寮の前に立っていた。

 

「どうしてまたソレと一緒にいるのかな? マフィ」

 

 ブリュンヒルデほどではないにしろ背の高い狼族、冷たい笑顔のジャスリンと鉢合わせた。

 

 

「で、殿下!? なんでここに?」

 

 まるで浮気現場に凸された女みたいなことを言うマフィだが、疑問自体はまっとうだ。

 なにせジャスリンは「長期休みは帰省して公務だ」と言っていたのだから。

 

「公務だったんじゃないんですか?」

「第四王女としての仕事はすぐ終わらせたよ。休みが始まって一度もシてなかったし、一刻も早くキミ会いたくて部屋まで行くつもりだったけど……」

 

 長期休みにはセフレたちも帰省してなかなか会えないらしい。

 城のメイドに手を出すこともできるけど、自炊と外食くらいの違いがある。外食がしたい。

 だから島に残っているマフィという最近ハマってる玩具に会いに来たわけだ。

 

「もう一度訊くよ、どうしてその女と一緒にいるんだい?」

 

 ひえぇ怖い。

 偉い人にしか出せない凄みってやつがビシビシ出ている。

 答えを間違ったら神術で爆発四散させてくるんじゃないか。

 

「うっせぇな、セックスだよ」

 

 ブリュンヒルデは綺麗に地雷を踏み抜いた。いや踏み潰す勢いだ。

 

 今日の授業は人体に向けてボンバーダマキシマを撃つ練習です。

 

「キミはとうとう妄言を吐くようになったのか。良い病院を紹介するよ」

「前に言っただろ、ただならぬ仲だって。こういうことだよ」

「ひゃん!?」

 

 尻を鷲掴みにされて女の子みたいな声を出すマフィ。女の子だったわ。

 

 そしてセクハラされているというのに突き飛ばしたり逃げようとしたりしないのを見て、ジャスリンは悟る。

 本当にこの2人はそういう関係なのだと。

 

 で、殿下っ……! 脳が!!

 

「『水滴、肌の色、孤独な星よ』」

 

 囁き声は確かに神術の言葉。

 気付けばマフィを逃がすまいと回されていた腕の持ち主が変わっていた。

 

「とりあえずマフィの部屋に行こうか。人目につきたくはないしね」

 

 そんなに脳破壊されていないようだ。

 ジャスリンは『自身の周囲から他者を押し出す神術』をマフィだけを対象外にして唱え、ブリュンヒルデを離して自分の腕の中に狐を抱いた。そこらの人間にはできない器用な真似だ。

 しかもお姫様抱っこ。抵抗も逃亡もできない。

 

「おいおい神術まで使うとかまるで本命だな。待てってオレ様が先約だぞ」

 

 後ろからの声を無視して、ジャスリンはずんずんと階段を上がる。

 

「ちゃんと説明してもらうよ、ボクの子狐」

 

 マフィは震えた。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 部屋へと入った3人はまずお茶でも……という過程をすっ飛ばしてギスギスムード。

 

 ジャスリンはマフィを腕の中に捕らえたまま勝手にベッドに座り、ブリュンヒルデは勝手にその辺の椅子に腰かける。

 

 たまにブリュンヒルデがマフィに触ろうと手を伸ばしてはペシンッと落とされている。

 

 

 マフィは結局話してしまった。

 ジャスリンのセフレだということも、ブリュンヒルデにちょくちょく抱かれているということも。

 

「ふーーん、予想はできてたけど、まさか本当に彼女とも寝ているなんてね。しかも何度も何度も」

「まっとうな錬術薬研究会はどこ行った? 結局セフレじゃねぇか」

 

 2人分のジト目を浴び、マフィは「なんで俺が悪いみたいになってんだ……」と理不尽に悶える。

 

 これまでマフィは両者にも「ジャスリン(ブリュンヒルデ)とも寝てる」とは明かしていなかった。

 性経験は実家のメイドだけ、そう言ってきた。

 まぁ2人の険悪さを見るに明かさないで正解だったとも言えるが……こうしてバレてしまってはどの道。

 

 なんで本命が遠い王都にいるのに浮気バレみたいな雰囲気になってるんだ。

 

 

「マフィ、ボクは言ったよね? ボクの知らないところでこの女に取られるのは我慢ならないって」

「残念でしたー。オレ様とマフィはもう何回もヤッてますー」

「マフィ?」

「いや、その……」

「初めてシたのはいつだったかな。ああそうだ、入学してちょっとした頃だったよなー」

「マフィ?」

「あの、痛いんですけど……」

 

 確かにいわゆる本番行為をしたのはブリュンヒルデの方が先。

 取られるどころか先を越されていた。ジャスリンの脳が……あまり破壊されていない。

 

 フンと鼻を鳴らしてマフィの頬をつねるのをやめ、目の前の忌々しい熊を睨む。

 

「まぁ回数はボクの方が上だろうけどね」

 

 それはそう。日常的にシているのだから当たり前だ。

 

「それにちゃんと気持ちよくさせている。どうせキミみたいな野蛮人は乱暴なセックスで相手を傷つけてるんだろう」

 

 なんかマウント取り始めたぞ。

 

「あん?」

 

 なんかブリュンヒルデも乗ってきたぞ。チン道の人たちみんな挑発に弱い。

 

「傷付いたマフィってのは見たことねぇな~? いっつも気絶するくらいイキまくってたし」

「ちょっ……!」

 

 ブリュンヒルデもまた脳が……あまり破壊されていない。

 いけ好かない女が「ボクはマフィとこれだけシてるけどお前は?」してきたから殴り返す所存。

 

「お前だってヌルいおままごとセックスしかできねぇだろ。オレ様みたいな本物の交尾の方がマフィも満足するんだよ」

「見てもないくせに何を言っているんだか。キミの妻を何人か寝取ってもいいんだよ」

「あぁん? 殺されてぇのか? テメェだってオレ様のを見たことねぇだろ」

 

 もういい! 仲悪いの分かったから! はいやめやめ!

 

 そう言ってくれるストッパーはこの空間にいない。

 口撃の応酬はどんどんヒートアップしていく。

 

 マフィは空気になろうとした。私はここにいませーん。自分の部屋なのに帰りたい気持ちが強くなる。

 

 

「マフィ、君はどっちがいい?」

「へっ?」

 

 空気になろうとするあまり聞いていなかった。

 急に振られたイチゴ色の目がパチパチとしばたたかれる。

 

「何の話です?」

「そいつとオレ様のセックス、どっちが良かったかって話だよ!」

「もちろんボクだろう?」

「オレ様だよな!」

「ええー……」

 

 まるでラブコメでよくある光景のよう。

 こういう時、ラブコメ主人公なら予期せぬ乱入があったり時間切れだったりで上手いこと誤魔化せるのだが……残念ながら今の状況で救いの手は現れない。

 

 最悪の二択である。

 あっちを勃てればこっちが勃たず……ではないけれど、どっちか敗者を作ってしまえば後が怖い。

 どっちも良かったなんて言うのはさすがにビッチすぎる。

 

 だがまぁ──優劣というか気持ちよさで言うならジャスリンとのセックスだ。心の中で結論付けた。

 雰囲気作りも前戯もしっかりやって、互いの境界が無くなるような甘いセックスは正直に言ってクセになる。

 

 だがまぁ──実はブリュンヒルデとのセックスも慣れれば気持ちいい。これも心の中でこっそり思う。

 乱暴ではあるが傷付いたことはないし、本能を刺激される動物みたいなハード交尾もまたクセになる。

 

 ラーメンとカレーのどっちが美味しいかを訊かれてる気分だ。

 

 あれ? どっちも良かったってことか?

 

 

「ああもうじれったいな! ここで決めさせるか!」

「え?」

「確かに、キミの前で実際にボクの方が良いと言わせるのもいいかもしれないね」

「え?」

 

 シンキングタイム短すぎないか?

 逆だ。長かったのだ。

 即答しない時点で負けず嫌いである2人がこうなるのは道理だった。

 

「えっ、いや、あの、ングッ!?」

 

 小瓶が口に突っ込まれる。中身はいつも飲んでるアレ。

 

「(嘘だろ、2人いっぺんに!?)」

 

 3P自体は初めてではない。

 しかし相手が悪すぎる。

 

 片やチンポのデカい高身長イケメン狼族。

 片やチンポのデカい高身長ムキムキ熊族。

 

 1人相手にするだけでも精一杯なのに、この2人から同時に責められたらどうなるか。

 

「あ、あの、日を開けません? お互いムキになってるっていうか……」

「あぁ? 元々ヤる予定だったんだから今ヤるに決まってんだろ」

「ボクもキミと会ったらそのつもりだったんだ。断らないよね?」

 

 どっちも知識や技術の代価に体を差し出す関係なのだから、求められれば断れない。

 だから逃げることもできず……

 

「(こ、壊される……!)」

 

 2人の肉食獣に捕らえられたマフィは、今も塔で頑張ってるキリーネヤたちのことなどすっかり忘れてしまっていた。




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