ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた 作:ぐらんぐらん
『北風と太陽』という話は誰もが知っているだろう。
旅人が北風にハードファックでパンパンパンされた後、太陽のグチョドロファックで屈服し、全裸でマゾメス受精ダンスを披露してしまう話だ。
今のマフィは太陽ともハードなファックとダンスっちまったってところか。あと受精もしてない。
犯してる方がちょっと冷静になるくらいスイッチが入っていた狐は、2日に渡る3Pを終えると死んだように眠り、目覚めたのは丸一日経ってからだった。
昼か夜かも分からない状態で目覚め、神術で清め換気もしたのにどこか残る性臭を嗅ぎつけ、記憶がフラッシュバックしたマフィは一言。
「最悪だ……」
頭を抱え、自身の行いを深く悔いた。
高まった性感、あの場のノリ、そしてなにより自白剤のせいで口が紙風船並みに軽くなりぴーちくぱーちく……言ってはいけないことまでバンバン言ってしまった。
一番最悪なのは、マフィ自身がそのことを全部覚えていること。酔っ払いのように忘れてしまえればどれだけよかったか。
「誰か殺して……」
その日マフィは心を病んで一日部屋から出なかった。実に女の子らしい。いや誰だって病むか。マジ病むヤムヤム。
病んでばかりもいられない。花の長期休み、花ばかりではいられない。
宿題はしなくちゃいけないし、それとは別に錬術薬の勉強もあるし、キリーネヤの修行にも付き合うし……遊んでる暇がないとまでは言わないけど忙しい。
まず部屋を出なくては。ここに入ってから6日も経っている。お風呂にも入らず。これはよくない。
とりまお風呂。次に日付チェック。
なんとキリーネヤが灯台に入った日から6日も経っていた。
訪ねてみるも、一度入ったら終わるまで出られないシステムのせいで外からも入れない。キリーネヤとメロリィはまだ塔の中にいる。
試練は苛烈を極めていることだろう。
なにせ修行パートだ。死と隣り合わせのヒリヒリ感がなければ力など得られない。単行本1巻分はみっちりやってもらわないと。
たった6日で修業を終えられるのはナメック星に向かう悟空くらいだ。
……と、踵を返そうとしたら、灯台の扉が重い音を立てて開いた。
中から現れたのはマフィもよく知る2人。黒猫とピンク兎である。
え、終わった? 試練は? 修行は?
「もう終わったのか?」
「あれ、マフィ? なんでいるの?」
口をきけるのはメロリィだけだった。キリーネヤは彼女の肩を借りてぜーぜー言ってる。
「たまたま様子を見に来たんだけど……」
「そうなのね。私らは終わった……というか脱落、的な?」
メロリィ曰く、4階で断念したらしい。つまり踏破できたのは3階まで。
試練は厳しく、毎回全力の向こう側みたいなことをしないとクリアできなかったほどだとか。
キリーネヤが弱いわけではない。1年生で4階まで行けるのはじゅうぶんな成績だ。ブリュンヒルデが異常なだけで。
しかし彼女が目指すのは優勝。つまり異常なほどでなければならない。
4階で躓いているくらいじゃダメなのだ──キリーネヤはヘコんでいる。
とりあえずキリーネヤの部屋に行っておしゃべりタイム。
「マフィは6日間なにしてたの?」という質問には言葉を濁す。
それだけで2人は「あっ」と謝った。そこはゴメンじゃないよね?
一番気にすべきは特訓の進捗だ。
「凄かったわよ。絵面はマジでバカなんだけど、バトル漫画みたいで」
バカみてぇな絵面は今さらだ。お前ら笑うな!
マフィの知らないところでは本当にバトル漫画さながらなのだ。傍目に見たらチン速が速すぎて竿が見えなかったりするくらいだ。
「メロリィは何してたの?」
「ご飯作ったり……ご飯作ったり……あ、応援したり」
「あんまやること無かったんだな……」
本当は戦いの合間におやつや飲み物の差し入れをする他に、一日の終わりに過酷な射精をさせられたチンに回復神術をかけながらよしよし甘々慰めしてたりしたのだが……それを明け透けにするには羞恥心が勝ちすぎる。
目を逸らして顔を赤らめる2人にマフィは訝しむことしかできない。
「メロリィはまぁ……サポート、たくさんしてくれてるわ」
「そうそう、サポートしてんのよ!」
「へー」
お茶とお菓子でキリーネヤも元気になったみたい。やはり女の子もとい人間のエネルギー源は砂糖だ。
「明日、また塔に入るわ」
ちなみに灯台の試練は何度でも挑戦できる。また一階からになるが、やる気さえあればいつでもウェルカムらしい。
「休まなくていいのか?」
「そんな暇ない……! 私は痛感してるの。今まで何やってたんだろうって。4階の敵は確かに強かった……でもブリュンヒルデ先輩ほどじゃなかった。あの人から学べることがいっぱいあったはずなのに、学べるチャンスもずっと転がってたのに、入学してから全然見てなかった自分の怠惰さに腹が立つ……!」
行き詰まりと焦りを感じさせるが、これは良い傾向だ。
強くなるには己を知ること……本来なら目を背けたくなる自身の嫌な部分にも向き合う奴は強くなれる。
「ホントは俺も一緒に行きたいけど……」
「あんたには勉強とか色々あるんでしょ。気にせず自分のことをしたらいいじゃない。錬術薬、頑張るんでしょ?」
メロリィの言葉から皮肉の空気は見られない。本心から言っているようだ。
「いや、マネージャー業とか元々俺から言い出したことなのに、メロリィに放り投げる形になってるのが申し訳ないというか……」
「それも気にしないで。乗りかかった船だけど、乗ると決めたのは私なんだから」
「ええ。マフィはじゅうぶん力になってくれてるわ」
あったけぇ……
前世の記憶を取り戻してからロクな人間に会って来なかった中で、この2人は友達SSRと言えるだろう。
そもそも早漏改善に至ったのも灯台を使えるのも元はマフィ島さんのおかげなんだからもっと胸を張っていい。張る胸が無い? ちょっとはあるだろ!
「キリ、メロリィ……ありがとう。俺、頑張って錬術薬師になるよ!」
マフィは奮起した!
友達の激励を受けてはやるっきゃない。この長期休みは勉強アンド勉強アンド勉強だ!
「お゛ぉ゛ぉ゛~~~~~~~っ゛♡♡♡ お゛っ゛!!♡♡ ほぉぉ゛~~~~~っ゛っ゛♡♡♡ いぐっ゛♡♡ う゛ぅ゛ぅ゛~~~♡♡ いっぐぅぅ゛ぅ゛っ゛っ゛!!♡♡♡」
数時間後、マフィは錬術薬研究会のクラブルームでオホ声をあげていた。
Why……?
「キミが悪いんだよっ! 性懲りもなく誘惑してくるからっ」
「し゛、してな゛っ゛♡♡ い゛ぐ゛っ゛♡ しきゅうし゛ぬ゛ぅ゛ぁ゛ぁっ゛ぁぁぁ゛ぁ゛っ゛♡♡♡」
ちょっと乱暴に犯されるのがマフィの好みだと知ったジャスリンは、その通りに行為中の塩梅を変えてきた。
立ちバックの体勢で腕を掴み、腰を強く突き出し、無理やり奥を圧殺するハードピストン。
マフィは耐えられずイキ地獄。
大好きなポルチオをブチュブチュ責められて潮を床に撒き散らしている。
チンポを突っ込まれて雌全開。すっかりお手軽自動イキオナホだ。
まるで成長していない……
発端はついさっき。
マフィが「殿下いるかも」と思ってクラブルームを訪れたところ、本当にいたのでちょうどよく実験の勉強をすることに。
ジャスリンはリンリン・ブライドとしての仕事をしていたところだったが、意欲ある弟子を無下にはできない。いつも通り監督。
本を読んでの勉強ならどこでもできる。しかし実際に薬品に触るのは場所も時間も限られていて、ジャスリンの都合ひとつに左右されてしまう。
こうして彼女が長期休み中にも島にいて、監督もしてくれるのはマフィにとって幸運だった。
だがこの元男は堕ちモノ主人公。
踏まなくていい地雷を踏んでしまう
「あの、この前のことですけど……」と自分から切り出す無自覚誘い受け、目の前の狼族を焚きつけてしまうことを想像できない危機感の無さ。致命的だぜ。
「全部忘れてください」
「どうして? すっごく可愛かったけど」
「俺は! 平気で他人に、その……ゴム外すのとか、許可するんじゃないんで…………だから……」
そういう軽い人間ではない──それはジャスリンも分かっている。
あの時は自白剤のせいで、普段なら口に出さない本音も出せてしまう状態だった。
心で思っていても表に出さないのが貞淑の証。そのベールを無理やり剥がされたのだから仕方ない。
「そうだね……あの時はボクも対抗心でタガが外れていた。ごめんねマフィ」
「分かってくれたならいいです」
「ところで、どうだった?」
ここで踏み込むのがジャスリン殿下である。寝取り竿役らしい追撃力だ。
「どう、って?」
「生でするの、ゴムの時と比べてどうだった?」
ネチネチした空気になってきた。これはよくない。
前回前々回と濃い目のシーンが続いたのだから今回くらい箸休めしたいのに。
いつものように肩を掴まれ、耳元で囁かれるとマフィは嘘を吐けなくなる。
「その………………うぅ……」
「ボクはとっても気持ちよかったよ」
「そんなの訊いてないです!」
もはや薬草を仕分けしていた手は止まり、そのまま下腹部へと伸びる。
服の上からさする様はまるで胎に赤子を灯してるかのよう。
「……よかった、です…………ゴム、ある時より」
「どんな風に? 思い出してみて」
それは簡単だ。数日前の感覚など鮮明に覚えている。
「熱くて……形がハッキリ分かって……ぬるぬる、いっぱいで……気持ちよかった、です……」
自白剤も盛られていないのに正直にペラペラ喋る……これもセフレというかオナホとしての教育の賜物。
マフィは気付いていないのか? 最初のうちはこんな風に吐露する関係じゃなかったのに。
この前のことを思い出して瞳を潤ませる子狐に、ジャスリンはムラッときた。パターン入っちゃった。
「なら、これからも生でシてほしい?」
「ダメ……です……だって、中に出さなくても妊娠するかもだし……」
「でもキミはあの時、ちょっと欲しいって言ってたよ」
「あれはっ……だから、ホントは言うつもりじゃなかったんだから、ノーカンでしょ……スるなら、ゴムちゃんと付けて」
いじらしい。
自分との体験を素晴らしいものだったと言いながら嫌よ嫌よと言われれば、この前から抜いていない性豪王女はプチンときた。
そして今に至る。もはやクラブルームはヤリ部屋以外の何物でもない。
……が、一通りブチ犯して賢者タイムになったジャスリンは冷静に考えて「このままじゃイカンかも」という結論に至った。
目の前で太ももにへばりついた使用済みゴムを取り払う余裕すらないアヘ狐を見ていると、とても彼女が立派な錬術薬師になるビジョンが浮かばない。
このペースで勉強をしても学院の授業を受けるのとそう変わらない結果になりそう……王女は今さら自分がハマりすぎていることに気付く。
何も考えずに犯して堕とすのは簡単だ。
しかし彼女の体を好き勝手してる分、こちらからもまた見返りがなければならない。そういう契約。持ち掛けたのもこちらから。
これで「ごめ~ん卒業までに教えきれないや」と言った日には身分とか関係なく殴られる気がする。
「ふむ……」
幸い、マフィの向上心は本物だ。渡した本でちゃんと自主勉をしているし、教えたことの覚えもいい。生徒としての資質は確か。
しかし大まかな道筋を用意しているとはいえ独学では効率にも限りがある。
ならばこの長期休みに詰め込み教育をするのもいいかもしれない。
本来ならこの長期休みはリンリン・ブライドの新薬開発に使う時間だったが……二の次にしてもいい。
新薬など一朝一夕で生まれるものではない。この期間で結果を出せなかったとしても誰もいちゃもんはつけてこないだろう。
……どうしてこんなに彼女を優先するのか、気にかけるのか、それはジャスリン自身も驚いている。
引っかけたお手軽セフレなんてマフィ以外にもいる。
それなのに前学期も今も、一番時間を費やしているのが彼女だ。
夢にひたむきだからだろうか。夢の内容はアレだけど、姿勢そのものは眩しい。
表向きの遊び人である顔、限られた人間しか知らない錬術薬師としての顔、そのどちらを知ってもこうして教えを乞うてくれる存在も初めて持つ。
ジャスリンは思ったよりもこの子狐のことを人として好いていると認識した。
「まったく、ボクがここまで手間暇かけてあげるのはキミくらいだよ」
「なにが……ですか……っ」
ようやく復活したらしい。マフィは小鹿のような足取りで乱れた衣服を整えている。
「マフィ、長期休みは勉強漬けで構わないんだったよね?」
「そうですけど……」
「ならボクが付きっきりで教えよう。変な意味ではなく、真剣にみっちり錬術薬師としての基礎を叩きこむ」
マフィは怪しむ。そりゃそうだ。
今日だって真面目に勉強するつもりだったのに、今しがた我慢できずに手を出してきた相手だ。
その言葉がどれだけ信用できるか……
「といってもボクだって溜まるものは溜まる。息抜きに抜いてもらうこともあるけど、回数も頻度も控える。もちろん本番もしない。ボクも真面目モードだ」
「なんで今さら……」
「リンリン・ブライドが初めての弟子を導けなかったとなればメンツに関わるからね」
別に公にはしてないから導けなかったとしても名前に傷はつかない。
メンツというのは、言い換えれば自分へのプライドなのだろう。
散々邪魔してきたくせにどの口が……と思ってはいけない。賢者タイムは偉大なのだ。
「まぁ、ちゃんと教えてくれるならいいですけど……本当に手出してこないですよね?」
「もちろんだとも」
胸を張るジャスリンの姿はさっきまでの意地悪な狼ではない。頼りになる先輩であり、今をときめく錬術薬師だ。
「ならよろしくお願いします」
マフィからしてみれば勝手に犯してきて勝手に決心されただけなのだが、断る選択肢はない。
それからは本当にちゃんとした勉強の日々だった。
ジャスリンは宣言通り手を出してくることはなく、セクハラの類も無し。
たまに溜まったからと手や口で抜くことはあったけど、それも勉強終わり。次の日に支障をきたすような真似はされなかった。
勉強の内容も濃くなった。
長期休みを利用し、昼も夜も勉強漬け。
初めの頃はなかなかさせてくれなかった調薬実験もどんどん行い、着実に理解を深めている。
漬けすぎて寝ている間にも実験の夢を見るほど。
リンリン・ブライドとしてのジャスリンはとても厳しく、鬼教師だった。
あまりに詰め込みすぎて頭がボンバーダしそうだったし、何度かくじけそうにもなった。
それでもメチャメチャ苦しい壁だって不意に何故かぶち壊す勇気とPOWER湧いてくるのは、メチャメチャ厳しい人たちが不意に見せた優しさのせいだったり……しない。
メチャメチャ可愛いアヤと定期的に通話してメチャメチャ可愛い声を聞き、彼女と結婚するんだと情熱を燃やし続けることができたからだ。
ちゃんと楽曲コードもメチャメチャ入力したから運営にアバダケダブラされる心配もない。
あとはたまにキリーネヤとメロリィに会って修行の進捗を聞くだけ。
驚くべきことに、長期休みの中頃には5階をクリアしていた。
順風満帆。みんな目標に向かって邁進している。
ただ、マフィには異変があった。
別にシリアスなものではない。体が疼くだけだ。
正確には下腹部と性器……つまり女の部分。
勉強のストレスか、本番はせずに奉仕ばかりしているからか。とにかくイライラした。
生理ではない。今月はとっくに終わっている。
仕方ないので自慰をすることで発散。
それでも足りず、悶々は徐々に蓄積していく。
日中の勉強中にも、ふと股に手を伸ばしたくなる時があった。
隣にはちょうど手頃なセフレがいる。
だが自分から持ち掛けるわけにも……と思っていたのは数日の間だけ。
我慢できなくなってそれとなく「ジャスリン様、溜まってませんか?」と訊いてみるが──
「今は勉強の時間だ。真面目にやろう」
マフィはキレそうになった。
前は散々セクハラしてきたくせに。
でも錬術薬師としての殿下は鬼教師、真剣そのもの。
勉強が終わっても「ボクもシたいけど、明日に響くから……」と断られた。
あの殿下が断った!? マフィは自分の耳を疑った。
曰く、一度セックスをしてしまうと手加減できないし、またズルズルと続けてしまいそうだからとのこと。
彼女もある意味耐えているのだ。
そんな彼女に「ヤらせてください」と頼むなんてはしたないってレベルじゃないし、まだ堕ちきってないプライドが許さない。
長期休みの間、ジャスリンとのセックスは無し。
それは体をメスに開発されたマフィにとって生殺しだった。
「うう、なんで……っ」
ある日、マフィは起き抜けに身もだえていた。
昨晩も何回かオナニーしたのに……いくら発散してもムラムラが溜まる。
これでは勉強に支障が出る。
足りない。指では足りない。
ジャスリンには頼めない。でも発散したい。
なら発散する方法は……
「これは、勉強のため……集中するためだから……」
もうジャスリン以外の人間に頼むしかない……