ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた 作:ぐらんぐらん
リングフィールドの双子とのあれこれがあってから数日、彼女たちとの関係に特段変わったものはなかった。
手をつないできたり二の腕をポンポンしてきたり、物理的接触はままあるものの、アヤの前で変なことをしてくるわけでもない。
上記のことは婚約者のいる令嬢にするにはいささか眉をひそめるものだが……それが許される空気を作り出すのは彼女たちの才能か、それとも可愛い無罪なのか。
何事もなかったかのように接してくるものだからマフィも忘れることにした。
そうして1ヶ月ほどが経ち、ジャスリンの定期神術の時間がやってきた。
クラブルームでボテ腹を晒すのは何度経験しても恥じらいが尽きない。
王女以外の誰に見られてもいないのに、思わず身を隠してしまいそうになる。
「どんどん大きくなるね」
「うう……」
双子の入ったお腹は、もう足元を見られないほどに膨らんでいる。道理で重いはずだ。
ここまでくると歩く時のバランスに気を付けなければならないし、立ったり座ったりも一苦労。
子宮はおへそからみぞおちの辺りにまで領地を拡大し、その上にある臓器たちが圧迫されて息苦しい。
登下校で息切れした時は自分の体力が落ちまくったのかと思ったほどだ。
これを隠せるほどの力が、四小節神術にはある。
お腹の見た目はもちろん、触っても膨らみなど毛ほども感じない。至って普通。
マフィ本人からすれば、お腹は見ても触っても変わりないのに体重とだるさだけが変わっていって不思議な感覚。
「調子は大丈夫?」
「まぁなんとか……よく動くなぁとは思います」
少し前から、マフィはお腹の中で動いたり蹴ったりする元気な子が育っているのを実感している。
最初のうちは授業中に蹴られて「あっ」と声を出してしまうこともあったが、今では完全に無視できる。
「触ってみます?」
「いいのかい?」
「まぁ、父親ですし」
「ありがとう────あ、本当だ。動いてる」
「今のは蹴りですね」
順調にいけば長期休みに入るか入らないかといったところで出産だ。
いよいよという感じがする。
よくここまで誤魔化せたものだ。
お腹に気を取られて1年生終盤から今に至るまでは少し上の空になることもあり、学院生活で自ら面倒に首を突っ込むこともなくなっている。
ムラついた時にちょっと浮気はしているが、去年の今頃に比べれば穏やかなものだ。
今もそういう雰囲気になってしまって研究の手を止めてしまっているが、穏やか穏やか。
手マンされながらフェラ抜きしておやつ代わりの精液を胃に収めているが、連日ヤリまくりだった去年を思えば穏やか以外の何物でもない。
仕方ないのだ。
大きくなった腹を、孕ませた張本人に撫でられる……相手が媚びるべき雄なのだと刻まれてしまった体は勝手に発情モードになってしまう。
本当は王女巨根でぶっ壊れるくらい犯してほしい、という恥ずべき本音がダダ漏れだ。
ジャスリンもノリノリでなっが~い指を動かしている。
今日はフェラだけなあたり、お腹の子への気遣いはあった。
ほどなくして、撒き散らした潮を荒い息遣いの余韻のまま拭く狐がいた。
「そうだ、再生薬なんだけどね」
「っ! 進展があったんですか!」
去年──ちょうど妊娠した頃にジャスリンが開発した再生薬は、そのコンセプトだけで学会の話題を搔っ攫っている。
あれから時間が過ぎ、学院の外では様々な実験が繰り返され、ついに人に試す段階まで来ているという。
「父上──陛下自ら試したいと言い出したんだ」
「えっ、それ大丈夫なんですか?」
「本当は大丈夫じゃないけど、身内だから許される荒業かな……実際に使ったのは王妃、つまり母上になんだけど──」
なんでも王妃の処女膜を再生させてもう一度処女喪失ックスをしようとしたらしい。
くだらなさすぎてマフィは開いた口が塞がらなかった。
「結果としてはダメだったんだ」
しかも再生しなかった。
医学的には処女膜というのは膣口の周りにある薄い膜状のひだのこと。
処女喪失というのは、異物を挿入することによってその部分が傷つき、裂傷を負うことを指す。
普通なら体の裂傷は再生して治るが、処女膜に関してはそれがない。人体の不思議。
「あとは色んな欠損患者に投与してみたんだけど……」
平和なカミガリとはいえ、事故などで欠損するような大怪我をすることはある。
そういう者たちにも治験のような感じで投与(もちろん同意済み)したところ、再生した例としなかった例があったという。
「結論としては、現段階の再製薬が欠損を修復できるのは
長々とした説明の後、マフィはそれが自身に関わることだというのを悟った。
王妃の処女膜が破けたのはどう考えても20年以上前。
そりゃ再生しない。
そしてマフィの膜が破けたのは……1年以上前。
本人は考えもしなかったが、処女膜再生! なんだ何もかもバレないじゃんラッキー! な展開は消えた。
これが再生薬そのものについての結論である。
「そうですか……」
「まぁ再生に関してはこんなところだね。で、肝心の『生やす』についてだけど……ひとつ発見があった」
それはマフィが長らく待ちわびた朗報だった。
「狸族って知ってるかな?」
「タヌキ?」
「そう。見たことは?」
「……ない、ですね。ていうか薬の話なのになんで狸族?」
「ヒントは彼女たちにあったんだ」
カミガリに狸族とはかなりレア種族である。
その容姿は何故か中級眷属──本物のタヌキの名残を各所に色濃く残している。
例えば指は4本しかない。
例えば髪色が黒か茶、そして白のツートーンのみ。
例えばふたなりの場合は睾丸が存在する。
などなど。
「城に何人かいてね。そうした噂の数々は、半分本当だったりする」
「半分?」
「どうしてか、人によって違うんだよ。本当に指が4本しかない人もいれば、普通に5本ある人もいる」
ここからは専門用語と学者視点解釈のオンパレードでマフィは半分も理解できない話だったが、簡単に言えばこうだ。
人よって指の本数の違う狸族、彼女たちはかつて『自由に性別を選べた』らしい。
性別とは男女ではなく、ふたなりかどうかだ。
現在では失われた技術か秘術か、ともかく存在はした。
ジャスリンはこれを城勤めの狸族たちから聞き出し、調べたという。
「かなり古い文献まで漁ることになったけど、埃にまみれた甲斐はあったよ」
そして見つけた手掛かりと、現在開発中の再生薬を合わせると……もしかしたらピンポイントで陰茎を生やせる薬を作れるかもしれない。
「す、すごいじゃないですか! マジで出来るんだ!」
「ただこれにはかなりの検証が必要だ。砂の中から金を見つけるが如く、根気のいる実験と検証がね」
根気くらい、いくらでも湧いてくる。
せっかく灯った希望だ。逃がすわけがない。
「俺に何かできることは!?」
「もちろんあるよ。奇しくもキミがこれまで学んできたことが活きる」
検証とは、アタリをつけた素材の組み合わせと製薬方法をとにかく試すこと。
これは素人ができるものではない。
ちゃんと基礎から学び、力を付けた者にしか任せられない。
そしてマフィは、ちゃんと学んで力を付けてきた。
「キミにはかなり詰め込みで教えてきたからね。師匠としても任せられると言えるよ」
「よ、よかった……無駄じゃなかったんだ……」
授業、食事、睡眠、チン道、セックス……それら以外の時間、隙間時間や自由時間をずっと錬術薬の勉強に費やしてきたマフィ。
寝ても覚めても頭に知識を詰め込む、元受験生のトラウマが掘り起こされそうな地獄。
それだけしなければズブの素人が短期間で錬術薬を学ぶなんてとてもできない。
実を結んだ気がして、マフィは胃に半固形ザーメンが溜まっていることも忘れて胸を高鳴らせた。
ちなみに『ザーメン』は地上波でピー音なしで放送できる言葉である。
しかし数日後、マフィの様子はノイローゼじみていた。
「青甲樹の根……違う……ネモネイカの肝臓……」
「ま、マフィ?」
新薬に望む効果をもたらすため、材料と方法をとにかく試す。
それはテキトーに組み合わせて出来るものではない。考えられる総当たりでやるしかない。
『気の遠くなる』という表現すら生ぬるいことをやっている。
授業を聞きながらも手元の紙には新薬開発のためのデータがびっしりだ。
早く完成させたいと考えるのは仕方ないことで、逸るのも仕方ないこと。
だからマフィがこの状態になるのも仕方ない。
「あ……ごめん、なんだっけ。大会だよね?」
心配してきたキリーネヤは、去年と同じくあの大会に出る気だ。
彼女のために先輩に体を差し出してたのも1年前のことかぁ……と遠い目になる。
「ええ、そうよ。マフィは今年どうするの?」
「うーん……長期休みの後だし多分行けるとは思うけど、まだ関係者って言い張れるかな?」
「一度名簿に名前が載れば卒業まで関係者よ。私のマネージャーとして来ることもできるけど……」
「考えとく、くらいにしとくよ」
去年はキリーネヤを優勝させるために協力した。
二回戦負けという結果に終わったものの、彼女の本来の目的である家族との問題については解決していると言っていい。
だから今年も付き合う義理はない。
それにマネージャーなら婚約者であるメロリィもいる。
何度もマフィと一緒になって黒猫チンポをいじめ抜いたピンク兎は、今や立派にマネージャーという名のヌキヌキ係をこなしているのだ。
閑話休題。
「ずいぶんと根を詰めているのね」
「まぁね……あ、もうお昼か……」
周りには『錬術薬研究会で学生の発表会があるから』と言っている。
真っ赤な嘘だが、王女が認めれば嘘も本当になるというもの。
「よい……っしょっと」
「ふふっ、まるでおばあちゃんみたいな立ち方」
「うっせ」
ついでにお腹も重い。
これが頑丈なケモミミの体じゃなかったら部屋でじっとしてるところだ。
楽しい時間も、忙しい時間も、過ぎるのはあっという間。
キリーネヤとメロリィ、アヤとリングフィールド姉妹。日中は主に彼女たちと過ごし、放課後は主に新薬のために実験を重ねる。
1年生たちも学院生活に慣れ、そろそろ長期休みの話題も出始めてくる。
チン道コンビは今年も島に残って例の灯台で修業するようだ。今度は最上階を目指すとか。
アンジーとジェシカは家業が家業なので休みの間は帰省するらしい。
アヤはというと……
「残るの!?」
アヤを自室に招いていたマフィはお茶を飲む手を止めて驚く。
どちらも学院にいるなら互いの部屋に入り浸るのは当然。
今までフォンクリスタルでの通話のみだった分、こうして実際に会う時間を大切にしている。
健康思春期のふたなりと女が同じ部屋に入り浸り……と聞くと色々妄想してしまうものだが、プラトニックな2人はそういう展開になっていない。
率先してそういう雰囲気にしそうなビッチ狐も幼馴染相手には清楚を貫く。
「家でできる勉強は学院でもできますし、マフィも帰省はしないんですよね?」
「俺は錬術薬のこととかあるし、もうすぐ家を出るから特に問題ないけど……アヤは色々あるんじゃないの?」
「たまのワガママは許すとお父様からは言われています」
薄い胸を張るアヤを見て、頬をぽりぽりとかくマフィは顔を赤らめる。
「それは……一緒にいてくれるってこと?」
その言葉に桜狐も少し照れて、「はい……」とモジモジ。
「マフィと一緒にいたかったので……あ、研究の邪魔はしませんので! 時間があったら一緒に過ごしたいってだけで」
「めっちゃ時間作る! 俺も一緒にいたい!」
奥ゆかしいおねだりに、チョロい狐は即答した。
休日を一緒に過ごすなんてことは週末にしょっちゅうやっているが、長期休みを一緒に過ごすのはまた違う。
お泊まり会とかできちゃうかも。
長期休みは新薬開発や出産予定日などで多忙になりそうだが、それでもアヤを優先する。
勢いあまってアヤの手を握り、互いに顔を赤くして数秒。
婚約者になって何年も経つのに、いまだに甘酸っぱい雰囲気だ。
ここだけでファンタジー/恋愛の恋愛要素の半分を担っている。もう半分はメロキリ。
「……ありがとうございます。でもその前に、前期の成績は大丈夫なんですか?」
「う……」
「やっぱり錬術薬ばかりで他をおろそかにしてるんですね?」
「うう……はい」
「ダメですよ! 成績が悪くて休みが無くなるなんてことになったら私も怒りますから!」
デレてばかりだったから失念しがちだが、アヤは真面目でこういうことにはちょっと小うるさい。
幼い頃はマナー関連で色々とガミガミ言われたものだ。
「昔なら私も色々と教えることができましたが……学業ばかりはマフィが自分で頑張るしかないんですからね」
「はーい……」
痛いところを突かれたマフィはごまかすように緑茶をあおった。
その翌日、マフィは痛いところではなく気持ちいいところを突かれている。
誰も来ないような城のはずれ、階段の踊り場でのことだ。
「んっ♡ あっ♡♡ イイ、そこ、っ♡♡ 当たるっ♡♡♡」
「もう……もう本当にもうっ……!♡ あなたって人は!」
相手は金髪縦ロール豹族のイリーゼ。
彼女もまたノリノリ……ではないが、しっかりフル勃起したチンポを後ろから突き挿れている。
何故……?
昨日アヤとあんなにイチャイチャしたのにいきなり何故……?
説明しよう!
昨日のようにアヤが部屋に来るのは珍しくはない。しかしいつも寝る時間になったら帰っちゃう上に、性的な接触はこれっぽっちもないのだ。
ただでさえ体をビッチ開発されているのに、アヤのことを好きすぎて襲いたくなる思いをガマンしたマフィは、ガマンした分色々と溜まる。
普段は第二王女特製オナニーグッズを使う所だが、今日は足りなかった。
新薬開発に本腰を入れている今、クラブ活動中のジャスリンは真面目にやっている。
……本当はマフィが誘えば殿下は簡単にブチ犯してくれるのだが、自分のためにあのリンリン・ブライドが全面協力してるのだという恐れ多さから真面目にやらなきゃという思いに囚われている。
よってこの前みたいにちょうどいい
イリーゼもイリーゼで昼休みの時間が潰れるより極上セフレ穴を選んだ。
Win-Winの関係である。
オチにイリーゼを使いすぎだろ。都合のいい肉バイブか?
否定できねぇ。
だが彼女にとってもマフィは手軽にヤれる都合のいい肉オナホである。
双方ともに都合のいい関係なのだ。
壁に押し付ける形の立ちバックを選んだのは、先日のアンジーと女生徒のアレを覚えているからだろうか。
神聖な学び舎でお互いに制服を着たまま、スカートをめくり上げて局部同士を結合させる背徳的な行為。
およそ昼休みにやってはいけないことだ。
無駄に広い城のおかげでこうしたヤリスポットがあるのはいいけれど、誰か来ないとも限らないドキドキ感も相まって、イリーゼの腰の動きは速い。
「お゛っ……♡ なんか、イリーゼ去年よりおっきくない?♡♡」
「知りませんわそんなことっ!♡」
「前は早漏だったのに……っ♡♡ 出すまで時間かかるようにあんっ♡♡ なってるし♡」
女を知った豹チンポはわずかながら確かにサイズアップしている。
王女も夢中になる極上つぶひだ膣と何度もヤッたからか、快楽への耐性も少しずつできている。
こうしてひとりのふたなりがつよつよチンポになると同時に他の女で満足できなくなっていく……
「あっ、ぁ、これ、声出ちゃっ……♡♡ お゛ぉ゛っ♡♡♡」
「っっ、こんなところで大声出すんじゃありませんわっ……!」
「いやだって、気持ちいあ゛っ♡♡♡ ごめ、イク、いっ♡♡♡ っぐ──ンムム゛ム゛ーーーーーっ゛……!!♡♡」
こんなところでイキ声なんてあげて誰かが近くにいたらどうするんだ。
まずいと思ったイリーゼは咄嗟にマフィの口を手で塞ぎ、体を密着させながらチンポもごりっ♡ と膣奥へ。
手の内側に感じる吐息と涎の熱さ、大きすぎて顔に当たる良い匂いのする狐尻尾、そして肉竿を包み締め付ける妊婦マンコ。
いくら経験値を積んだからといってもたかだか16歳の
どぐびゅんっ!♡♡♡ びゅるるっ♡♡♡ どくっ……♡ どくっ……♡♡
「オ゛……♡♡」
イリーゼ自身も情けない声を出しかけて、なんとか踏みとどまる。
ハチミツ色の髪に顔を押し付けて、腰を一定間隔でびくっ♡ びくっ♡とさせ、マフィの甘い体臭を堪能しながら射精の余韻に浸った。
その間にもマフィは口を塞がれ続け、こちらも膣内で放たれた熱い種汁の重さを感じながら甘い余韻を味わう。
ややあって柔らかくなったチンポが引き抜かれ、浮気妊婦穴がぽっかり。
──ぶぴっ♡ ボトトっ……♡♡
そこから淫靡な音を立てながら白い豹ザーメンが床に落ち、溜まりを作る。
「っ……♡」
目の前でそれを見た健康ふたなりのイリーゼは再び娘に血が溜まっていくのを感じる。
「……まだ、時間あるよな?♡」
マフィも満足にはまだ足りない。
尻を突き出した体勢のまま指で白く汚れた雌穴を広げ、見せつける。
「あ、あなたねぇ……!」
昼休みが終わるまでまだ時間はある。
この挑発狐のケツを鷲掴みにして理解らせファックをするには足りるだろう。
「そういうところがほんっとムカつきますの! 余裕ぶってっ!」
「ぎっ゛♡♡♡ お、奥……!♡♡ いきなり、激しっ♡♡」
「うるさいっ!♡」
2回戦目も口を塞がれたままバックから思いきり奥に中出しされ、マフィはようやく満足。
やっぱり小腹が空いたらおやつを食べるに限る。
穏やかな学院生活のなんてことない1ページである。
穏やか……?
波風が立ってないから穏やかです。
やがて互いに下着を整え、何食わぬ顔で教室に戻る。
「……やっぱりマネージャーは受けてくださいませんの?」
「ごめんな、できれば引き受けたかったんだけど……」
「べっ、別にどうしてもというわけではありませんわ! 言ってみただけ!」
実は先日イリーゼから「今年の大会に向けてマネージャーになってほしい」と頼まれていた。
その時の頼み方ときたら、プライドが邪魔してなかなか言い出せない様子はツンデレお嬢様のテンプレ告白が如く……ここでは割愛する。
が、マフィは断るしかなかった。
時期が時期だ。キリーネヤにも言ったように色々と被って忙しい。
アヤとの時間も作るとなると、チン道はどうしても優先順位が下がってしまう。
もし妊娠していなければ、今年の大会にも参加したかもしれない。
『マフィ&イリーゼ対キリーネヤ&メロリィ』という、かつての味方がライバルと組んで立ち塞がるバトル漫画のような激熱展開が見れたかもしれない。
残念ながらそんな展開は訪れないが。
「ってかイリーゼなら普通に誰かしらマネージャーやってくれるんじゃないの? 婚約者作ったりとか……あといつも一緒にいる人たちとか」
この年頃の三位官令嬢という立場なら、よっぽど高望みしない限り婚約者選びには困らないだろう。
いつも一緒にいる、というのは教室での取り巻きの生徒たちのことだ。
そういう意図での発言だったが、イリーゼは怒り混じりに驚きの声をあげる。
「んなっ、あなたがそれを言いますの!?」
「え、俺なにか地雷踏んだ!?」
「……いいえ、別に! あの子たちはチン道に関係ないから。それに婚約者は……いつか決めますわ」
果たしてイリーゼがまともに婚約者を作って結婚することはできるのか。
まぁできないわけがないんだけど、果たしてマフィとの思い出から抜け出せるのか。
少なくとも今現在は想像もできない。
おやつを食べて満足していたマフィは忘れていた。
去年こうしてイリーゼと校内でヤッていたのを目撃されたことを。
あの時はチン道のモブ令嬢3人で、童貞卒業させてくださいと土下座され色々あって丸く収まった。
一回限りだったし、秘密厳守の神術で口封じもできた。結果的に運がよかったと言えよう。
だが運の悪いことはある。いやまだ運はいい方だろうか。
翌日、マフィを同じ場所に呼び出したのがアンジーとジェシカだったのは、ある意味で運がいいと言えるかもしれない。
まったく知らない怖い人じゃないし。
「これなーんだ?」
「不貞の現場ー」
「んなっ!!?」
お前またバレてるのか……去年で学ばなかったのか。ワンパターンか?
2人が持っていたのは、先日イリーゼと思いきりヤッちゃってる現場の写真だった。
「周りにバレないようにメチャ早で現像したんだよ、すごいでしょ!」
「なんで……」
「いやーホント偶然なんだけどねー」
双子曰はこの前の礼拝堂裏でアンジーとヤッていた女生徒を、今度は2人で犯そうとしていた。
そこで人気のない場所を探していたら、マフィとイリーゼの不貞を目撃してしまったというわけだ。
「どうやってマフィちにワンチャン作ろっかー」「ねー」
と話をしていた時に、まさに都合のいいワンチャン材料を拾ってしまった。
その時の双子の顔は……言わずとも分かるだろう。
「マフィちってば酷いんだ―、アヤちーがいるのに」
「ひどいひどいー」
「っ……」
顔を青くするマフィ。しかしこの元男はもう右も左も分からない生娘ではない。
これまでの経験で、エロ漫画的なお約束というものを体で覚えている。
なんとなく察せるのだ。
わざわざ誰も来ない場所で話すということは単なる糾弾が目的ではない。
「アヤには……言ったのか……?」
「ううん、まだだよ」
「どうしてだと思うー?」
ならばこれはやはり、お約束なのだ。
「…………なにが望みなんだ」
話が早いと言わんばかりにニンマリする双子の顔は、まさしく年上をナメるメスガキ。
「前にジェシカ言ったよねー……セフレなるー? ってー」
やっぱりそれか……マフィは半ば諦めたように脱力し、確認がてら尋ねる。
「もし断ったら……」
「えー断るの? ウチらアヤちー悲しませたくないんだけどぉ?」
まぁ退路なんて無い。
一度ならず二度までも浮気現場を目撃された不用心狐は首を縦に振るしかない。
「……分かった、なるよ……」
これまで散々アヤ以外の誰かに体を許してきたのだ。
秘密が守られるなら安いもんだ……経験人数の1人や2人くらい……
それにメイドや妹に一方的に犯されていたのも今は昔。
今や童貞たちから一方的に搾り取れるほどのビッチ。
王女へのご奉仕やチン道のマネージャー業という経験で、手も口も性器並みの快楽を生み出せる。
こんなロリガキ2匹の子供チンポなんて三擦り半でどぴゅらせるのも余裕よゆー。
……などと高をくくっていた狐の姿はお笑いだったぜ。
先日アンジーに犯されていた女生徒の反応や、ジェシカにからかい交じりの誘いを受けた時点で察するべきだった。
この赤毛双子は入学前からセフレを作りまくってるヤリチン姉妹だということを。