※この作品はR-18です。

ケモミミ貴族令嬢にTS転生したら、ふたなりたちに玩具にされた   作:ぐらんぐらん

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第4章キャラまとめX3 TOKYO DRIFT

マフィ・モフテイル……三位官令嬢、ハチミツ色の狐族、元男のTS経産婦

アヤ・ホウジョウ……二位官令嬢、サクラ色のふたなり狐族、かわいい

キリーネヤ・ロマネフ……五位官令嬢、クールなふたなり猫族、学生チン道大会優勝

メロリィ・ハイレッツェ……七位官令嬢、乙女ゲー脳を卒業した(?)兎族、キリーネヤのカノジョ

アンジェリーナ・リングフィールド……二位官令嬢、赤毛シスターふたなり鼬族、アッパー姉

ジェシカ・リングフィールド……二位官令嬢、赤毛シスターふたなり鼬族、ダウナー妹

ジャスリン・クルネイル……第四王女、灰毛王子様系ふたなり狼族、産ませてきた


75 婚約者に押し倒されるためのメソッド

 暑い夏はあっという間に過ぎる。

 

 水着イベの他にはやることなどない。なにせこの島には海はあっても山と川が無いのだから。

 BBQ? ガーデンパーティーはあっても自分で肉焼いて食うイベントなんて貴族はやらん。

 

 というわけで夏は過ぎる。風を見送るが如く。

 

 その日々の中でもリングフィールド姉妹とのセフレ関係は続き、何度もサンドイッチファックをされた。

 

 姉妹からの呼び出しは数日おきくらいにあり、昼休みなどご飯をさっと食べて新薬開発と偽ってヤリ部屋と化した空き教室や階段の踊り場などでデザートの精液を腹に収めるのも慣れてしまった。

 

 放課後は今まで通り新薬開発の時間なので意外と健全。

 休日はアヤと過ごしてメロキリとのダブルデートなども頻繁に行った。

 

 そうした日々を経て、マフィは決断しなければならなくなる。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 始まりはアヤが休学届を出したこと。

 

 それはマフィにとってある種のモラトリアムの終わりを意味する。

 

 怪我や病気でない、この国に住まう者特有の理由。

 発情期の到来だ。

 

 別にある日突然訪れるわけではない。

 むずむずしたり、体温が上がったり、種族や個人の差はあれど予兆はある。

 

 その予兆を感じ取り、あらかじめ休学を申し出ておくのだ。

 

 

「え……実家に帰る……?」

「はい。さすがに(ここ)で発情期を迎えるのは難しいだろうとお父様が……」

 

 学院では発情期の休学に2つのパターンを用意している。

 

 ひとつは島に残り、学院のスタッフの生活の面倒を見てもらうもの。

 

 もうひとつは発情期が始まる前に実家に一時帰省するもの。

 

 さすがに島から遠く離れた領地が実家の生徒は往復にそれなりの日数がかかってしまうので前者一択である。

 その場合は専用の建物で他の発情期仲間と暮らすことになる。

 こう言ってしまうとタコ部屋を想像してしまうが、貴族令嬢なので扱いは良い。ひとりひとりあてがわれた個室で過ごすのだ。

 刑務所? 人聞きの悪いことを……

 

 一方、首都カンナやその周辺に居のある貴族は後者を認められる。

 

 アヤも例に漏れず、実家で知った人にお世話されながら乗り切る方がいいだろう。

 

 マフィだって入学直前の時期でなければ同じように一度帰っていたはずだ。

 

 今「アヤが帰省するなら浮気し放題ってことじゃーん!」と思った者は脳が破壊されきってるので純愛モノでも見て脳再生させなさい。

 

 

「そう、か……」

「マフィ?」

「ごめん、俺ちょっと用事あるから……」

 

 婚約者が発情期を迎える……つまり精通する。

 

 これでひとつの選択肢が現実的なものとなる。

 さっさとアヤと合体してしまうことだ。

 

 元々マフィはホウジョウ家に嫁入りするためにあれこれ頑張っていた。

 それは貞淑さを求めるパング族の二位官家にとって、メイドで処女を捨て学院で爛れた肉体関係を持つ女が嫁入りなどバレたら大問題だからだ。

 

 今までバレないよう苦心したり、まだ男としての自覚があった頃の夢である『生やす薬』開発に向けて頑張ったり……色々やってきた。

 

 しかし綱渡りのような生活は常に心を蝕む。

 

 稀代の天才リンリン・ブライドですら、ここまで時間と手間をかけてまだ作れない。今も進展はない。

 

 

 アヤと既成事実を作ってしまえば全部うやむやにして棚上げしたまま結婚できる……と俯瞰した自分が囁いてくる。

 

 確かに今なら……もはや男としての尊厳とか自覚とかが粉々に砕けチン堕ちした今なら、発情期を利用してアヤの童貞を奪うことに躊躇はない。

 

 最終手段のはずだったが、今となってはそれが最善に見える。

 なにせもう女として抱かれることに嫌悪感など抱いていないから。

 

 思えば遠くまで来たものだ。

 

 喉奥までチンポを突っ込まれることに吐き気よりも快楽を覚え、中出しでお腹に熱いものが溜まり膨らむ快楽を覚え、尻穴が戻らないくらい広げられることにすら快楽を覚えた。

 セフレを作って日常的にまぐわり、童貞の味見をして搾り取ることもした。

 子供を産み乳を与えることにすらちょっと感じている。

 

 衝動も理由も関係なく、マフィは股を開けるようになった。

 

 端的に言うと終わってる。

 

 自覚すら薄れた男としての名残など一人称の「俺」くらいだ。

 

 いつからだろうか?

 

 子供を産んでから? 違う、もっと前から。

 ジャスリンやブリュンヒルデに抱かれてた頃から? 違う、もっと前から。

 メイドや妹に襲われた頃から? それも違う。

 

 最初からだ。

 

 前世の記憶を思い出した時から、第1話のサブタイ通りに、マフィはメス堕ちしていたのだ。

 

 ここまでの話は、既に堕ちていたことを認めようとしない彼女の(おとこ)が粉々にされていく話だった。

 

 だから発情期を迎えたアヤとまぐわうことに、躊躇のひとかけらすら持っていない。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

「(俺が……アヤと……)」

 

 もう心の9割はアヤとのドッキングに進んでいる。

 問題はどうやって結ばれるか。

 

 せっかくの幼馴染純愛だ。万感の思いで積み上げたものが結実するものでなければならない。年頃の恋する乙女なので。

 

「(夜這いは……引かれたらどうしよう。見損なわれたくないし……)」

 

 はしたないとは思われたくない。年頃の恋する乙女なので。

 

「(…………どっちかっていうと、押し倒されたいな……)」

 

 あと、どうせベッドインするなら向こうから来てほしい。年頃の恋する乙女なので。

 めんどくせぇな。

 

 夏の水着イベ以降、アヤのそれっぽい視線を感じることはあった。

 あの時は母乳真っ盛りで胸も大きかったので、アンジーたちが言った「意外と大きい……」はアヤも思っていたことだった。

 

 それに普段からクソメスフェロモンを振り撒いて生きてるようなものなので、純真童貞のアヤには毒が強すぎる。

 

 それでも手を出されなかったのは、本人が真面目でいい子だから。

 性知識というかエロ知識が同年代の子と比べて薄く、なにより『えっちなこと=はしたない』というなんともパング族らしい禁欲的な育ち方をしてきたから。

 

 褒められるべきはアヤなのだ。

 

「(発情期なら、あのアヤだって……)」

 

 手近に誰かいればすぐ押し倒し、誰もいなければ一日中オナ猿になってしまう発情期なら、どんな理性の鎧も脱ぎ払われる。

 

 道行くあいつもこいつもどいつも、いかにも清楚ですと言わんばかりの澄まし顔ガールも、夫に操を立てる貞淑ワイフも、誰だって発情期になれば繁殖欲全開のバカになる。

 

「(デキ婚っぽくなるのは申し訳ないけど、発情期なら絶対当たるし……♡)」

 

 アヤの方から押し倒してくること間違いなし。

 通常時より量も濃さも強い精子は命中率も高く、既成事実にもってこい。

 

「(どんな感じでシてくるのかな……♡)」

 

 

「ちょっとー、上の空じゃダメで、しょっ!」

「モゴォっ!!?♡♡♡」

 

 マフィはセフレ姉妹のチンポをしゃぶりながら、アヤとの情事を夢想していた。

 

「んんんん……っ♡ っはぁぁ♡ この根元に歯が当たる感じ、すっごく気持ちいい……っ♡ あ、出るっ♡♡」

 

 上反りチンポが口蓋と喉奥にぐにゅりと押し付けられる感触でマフィは軽イキ。

 ぶっ濃い精液が食道に直接放たれ、体内にへばりついてなかなか胃まで落ちてくれない感覚でワンモアイキ。

 同時に妄想にも拍車がかかる。

 

「(アンジーたちがこんなだし、アヤもきっとすごいやつ持ってるんだろうなぁ……♡)」

 

 この世界には巨根が多い。

 先輩、同級生、後輩……ロリ枠だと思ってたリアリスだってすごかった。

 

 アヤはどうなのだろう。

 あの可愛い顔と体躯に不釣り合いなモノを持っているのだろうか。

 

 やたらデカチンに出会う人生だっただけに期待は膨らむ。

 

「(まぁイリーゼくらいのサイズでもいいけど)」

 

 別にデカくなくてもいい。平均サイズでもいい。

 小柄なマフィにとってはそれでもじゅうぶんなのだから。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 楽しみが尽きなかろうが、アヤの発情期が始まっても一緒にいる方法がまだ決まっていない。

 アヤが島を出てしまえば結ばれるなど物理的に不可能になってしまうが、止める術がない。

 

 引き留める口実もついていく口実も見つからないのだ。

 

 アヤが帰省するまで残り数日、もう台風か嵐でも来てくれないと止められない。

 

「どうしよう……」

「そう悲観することはないよ。頑張ればきっと完成するさ」

「いや今はそっちじゃなくて……」

 

 まさか錬術薬研究会が一番の健全タイムになるとは。

 あのジャスリンが襲って来ない。竿役失格だ。

 

「王家って天候を操る神術隠し持ってたりしませんかー……」

「いきなりだね。あるけど」

「あるんですか!?」

 

 ご都合主義か?

 

 いいや、権力だ。

 

「ジャスリン様それ使えたりしません?」

「いきなりだね。さすがに無理だよ」

「えー……無理なんですか?」

「言霊は知ってるけど、才ある複数人で行う儀式術でもあるからね。天候を変えるっていうのは大掛かりな事なんだよ」

 

 

 次の日、マフィはキリーネヤに尋ねた。

 

「キリって人より神力多く持ってるんだよね? どれくらい多いの?」

「突然ね……昔に測った時は一般人の20倍って言われたわ。メロリィもそれくらいあるはずよ」

「いや、私はせいぜい4~5人分くらいなんだけど……」

 

 マフィは答えに行きついた。

 

「なぁ、2人に頼みたいことがあるんだけど……」

 

 神力確保! あとはジャスリンのところに連れてって唱えるだけ!

 

 ご都合主義か?

 

 いいや、これまでの積み重ねだ。

 

 

 その日の夕方、マフィはジャスリンに懇願していた。

 

「お願いします! 嵐にしてください!」

「無理」

「神力なら足りるはずです! 多分!」

「天候を操るというのがどういうことか分かっているのかい? 扱い方を間違えれば天災で悪事をはたらける危険なものなんだよ。勝手にやったら犯罪だよ」

 

 ごもっともすぎた。

 

「そもそもキミはどうしてそんなことを頼むんだい?」

「それは……──」

 

 

 すべてを聞いたジャスリンはなるほどと考え込む。

 

「つまりボクたちの薬は諦めるわけか」

「諦めるってわけじゃ……正直に言うと、どうしても生やしたいってわけじゃないんです。前まではそうだったけど、今はもう、なんというか……」

 

 ああ──ジャスリンはどこか寂しそうな眼をする。

 

 まだ20年と生きていないが、人の熱量というのには限りがあることを王女は知っている。

 

 探しても探しても見つからないものを探し続けるのは苦痛。

 錬術薬とて同じこと。新薬開発はルーチンワークと挫折の繰り返しだ。『根気強く』という言葉では足りないほどの、意地とも呼べる熱が必要。

 

 そして人は、誰しもが永遠に熱を注げるわけではない。

 

 現役の錬術薬師たちだって、新薬開発に挑戦しては挫折して萎えてしまうなんてケースもざら。

 

 マフィは錬術薬に飽きて、もういいやってなってしまった──ジャスリンは狐の口から出る言葉の続きを聞くのを拒むかのように目を閉じる。

 

 

「目的とかどうでもよくて、ただ作ってみたいんです。新しいものを作るのって楽しいなって、出来たら俺が最初なんだっていうのも楽しみで」

 

 しかし彼女の口から出たのは、熱の冷めた人間の言葉ではなかった。

 

「本当はアヤとそういうことをする時のために作ろうと思ってここに来たんですけど……あの時とは気持ちの持ちようが違うっていうか……」

 

 ジャスリンは思わず目を開き、まっすぐ見つめてくる弟子の視線を受け止める。

 

 彼女は熱が冷めたわけではない。

 自身の事情など関係なく、新薬開発をしてみたいと言っているのだ。

 

 それは錬術薬に携わる者として、なによりの肯定の言葉。

 

 王女の胸に嬉しさが湧く。

 

 仲間、同志──言い方はなんでもいい、『楽しい、面白い』という思いを共有できる相手がいることは、なによりも嬉しいのだ。

 

「だから生やす薬を諦めるわけじゃないんです。それとは別に、俺はアヤとその……まぁ……」

「既成事実を作るためには嵐が必要、か……分かったよ。協力しよう」

「えっ……!?」

「天候を操る神術を試そう、と言っているんだ」

「でも……頼んでる俺が言うのもなんですけど、いけないことなんじゃ……」

「大丈夫、上手くやるよ」

 

 その場のノリでOKしたように見えるジャスリンにも保身の術はある。

 再生薬の功績は大きかったし、それらを鑑みてまぁ色々なんとかなる……だろう。

 

「協力すると言ったのに作ることができなかったボクの能力不足もあるし、責任の一端くらいは果たさないとね」

 

 ついでにマフィの頼みは無下にできないのが隠れた弱み……というのをジャスリンは隠したまま言葉にはしないでおく。

 

「あ……ありがとうございます!!」

「その代わり、アヤ嬢と上手くいった後はまたよろしくね」

 

 主に性的な意味で。

 

 マフィも一瞬「うぐ……」となるものの、すぐに顔を赤らめて「はい……」と頷く。

 浮気関係は卒業まで消えないようだ。

 

 

 

□□□□□

 

 

 

 後日、キリーネヤとメロリィを神力タンクとして行った神術儀式はつつがなく行われた。

 

「『銷暑(しょうしょ)の槍、破軍の矢、白露(はくろ)は挺然として気まぐれをもたらし、鐘楼は彼方より訪れを知る。悟り得ぬ慈愛と試練を持ちて、分かつ色は振り返らず、西の果ての光を妨げよ』」

 

 儀式だけあってなんか仰々しい魔法陣じみたものも用意され、四小節どころではない言霊が紡がれる神秘的で大仰な光景が王家専用の屋敷の広間で繰り広げられたのだが……詳しい描写は割愛する。

 

 

 常人離れした神力を持つ友達2人が神力切れでぶっ倒れた儀式は成功した。

 

 本当に天候が変わり空は真っ黒、雨はザーザー風はビュービュー、海は大荒れでとても船を出せる状態ではなくなった。

 ジャスリン曰く「ボクを含め、キリーネヤ嬢とメロリィ嬢の神力もすっからかんだから嵐は数日続くと思うよ」とのこと。

 

 言葉通り、嵐はアヤの出発日にも被った。本人はあわあわ。マフィはホッとする。

 

「ど、どうしましょうマフィ……! このままでは発情期が……!」

「帰れないんじゃ仕方ないし、学院の世話になるしかないな♡」

 

 準備は整った。

 

 この状況を作ってくれた仲間たちの頑張りを無駄にしないためにも、今までの過ちを塗り潰し正しい道に戻るためにも、ここでヤるしかない。




■TIPS 儀式神術

片手の指ほどしか種類のない超常的な力を持つ術であり、国家機密
今回マフィ、キリーネヤ、メロリィの3人は契約神術で口外を禁じられた

例えば今回の天候を操る神術は、日照りなど致命的な不作が予想されるときに使われる


■今後の更新

更新頻度を上げて今年中に本編完結させるつもり
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