――塾がいつもより早く終わり、高町なのはは機嫌よく恋人の家に向かっていた。速足でいけば、夕食の時間まで一緒に過ごすことができる。
「おじゃまします」
鍵の開いている桂木家の玄関を静かに入る。せっかくいつもと違う時間に来れたので驚かしてやろうという悪戯心が湧き、足音をできるだけ立てずに彼がいるであろうリビングを目指す。
なのはがそこに近づくにつれ、なにか軋むような物音がする。デバイスの少女の声もしているので、なにかをして遊んでいるのかとなのはは思った。リビングの木製の扉が少しだけ開いている。そこから中を確認したなのはは、まったく予想していなかった事態に直面する。
「ふぇぇ……」
少年の膝の上に、少女が"乗っている"のである。単純に甘えているだけならばなのはにもわかることであるが、少女は生まれたままの姿、つまり全裸なのだ。脱ぎ散らされた服と下着は床に転がっており、そこには少年のジーパンもあった。
(お兄ちゃん……)
2人は向き合ってキスに夢中になっているため、なのはに気づく様子は微塵もない。淫靡な水音がリビングから漏れ出している。目を凝らすと、少女の下半身に大きくて太い男性器が突き刺さっていることがわかる。なんだかわからないが、なのはは胸が締め付けられるような感覚に襲われる。あの少女が少年のことを自分同様慕っているのは知っていた。我を通すような形で先に告白をさせてもらったが、少女が望むのならば少年に恋人が増えてもいいと思っていた。慕ってくれている女の子を泣かせるなんて、少年にはできないことが直感的になのはにはわかっていた。1人の笑顔のために1人を泣かすより、3人で幸せになることを選択するのが彼の信念なのである。
(苦しいよ)
それでも、2人の見せつけるような痴態がなのはを不安にさせる。少年の腰が跳ね上げられるのに合わせて、少女も気持ちよさそうに身体を上下させる。結合部は泡立ち、行為はどんどん激しくなっていく。なのはは何度も目をそらそうとしたが、2人のことが気になって余計に見入ってしまう。やがて嬌声とともに少女は達し、2人は事後のくちづけを交わしていた。栓をするようにぎっちりと埋められている少女の陰部からは注入された種の汁が垂れ、独特な臭気を放っていた。
「あっ」
なのはが一瞬バランスを崩し、前方に体重がかかる。そのため扉は部屋の内側へ移動し、その小柄な全身があらわになってしまった。
「え……?」
呆けたような表情の少年が、なのはには印象的だった。これまで見たことのないほど、その顔は緩んでいた。悔しく思いながらも、なのはは2人に近づいていく。――わたしだってお兄ちゃんをあんな顔にさせてみたい。そんな気持ちを胸に秘めながら。
廣明の前に立ったなのはは、懇願するように言う。
「子供だって好きな人を喜ばせたいんだよ。だから、ちゃんと教えて?」
サンとのことを責められると覚悟していた廣明だったが、二重の意味で驚いた。なのはは、子供だからという理由で置いていかれるのを怖がっている。一緒に進んでいくことを、言葉以外でも示してほしかった。
「主さま。なのはさんにもしてあげないと嫌(や)、です」
挿入されっぱなしだった胎内から、男女の体液でどろどろになった肉棒が引き抜かれる。サンにもなのはの言わんとすることは理解できる。
「わわっ、よくわからないけど、すごい……」
男の半勃起したペニスを見て、こんなものが自分とほとんど変わらない、サンの小さな身体に入っていたんだと驚きを浮かべる。前に風呂で目にした時とは違い、それはひどく凶暴な形状をしている。
「2人で主さまを気持ちよくしてあげましょう」
サンの手に導かれ、なのはの指がペニスの竿の部分を包み込む。小学生のなのはにしてもらっているという背徳感により、異常な興奮が廣明の脳内を支配する。
「これで、どうするの?」
「ゆっくりこすってみてください」
自分も初めてした時は随分苦戦したというのに、サンはすっかり先生になった気分でいた。そんな彼女に、余裕を取り戻した廣明は命令をする。
「なら、エッチなサンには舌できれいにしてもらおうか」
「が、がんばります!」
自らの分泌した愛液と廣明の精液で汚れた亀頭に、サンの小さな舌が這い回る。
「さ、サンちゃん、どんな味がするの?」
「ん、ちゅ、ぴちゃ……。えっと、にがいのとしょっぱいのが混じった、そんな感じです」
粘っこい感触を口内で味わいながら、サンはなのはに伝えた。そして興味にそそられ、なのはもペニスの先をひと舐めしてみた。
「んんー、あんまり美味しくはないね」
ちろりと舌を出して、なのはは笑った。
「んしょ、ん、どう、お兄ちゃん?」
汚れを舐め取るのはサンに任せて、なのはは手での奉仕を再開する。2人の行為によって、じんわりと肉棒全体に気持ちよさが広がっていく。一度射精して小さくなりかけていた肉棒に再び血液が集中し、硬度が復活していく。
「なのは、汚したらいけないから服脱いでおこうか」
廣明はなのはに裸になるように催促する。従順な彼女はためらいなく身体を纏っていた服を床にたたんで置き、少女らしい下着だけとなった。
「こっちも脱がないと、だめ?」
さすがにそれ以上は羞恥を感じるようで、なのはは両手を胸の辺りでもじもじさせている。廣明は「もちろん」と首を縦に振り、恥ずかしがりながら下着をとる彼女を堪能していた。全裸になったなのはをソファーに座らせ、サンにしたときとは違って上から覆いかぶさるような格好になる。肉襞(にくひだ)のはみだしもなにもない、つるつるとしたなのはのスリット。さすがにまだ挿入は辛いだろうと判断した彼は、サンの唾液で光るペニスをスリットに重ねるようにした。
「とりあえず、今日はここまでにしておこうな」
「にゃ? ん、ちゅ、ちゅ……ん」
なにも知らない少女を安心させようと、可憐なくちびるにキスをする。上気したなのはの頬が、ほんのりと染まる。
「サンも一緒に、してあげて」
廣明が腰を前後させ、ペニスでなのはの割れ目を刺激していく。呼ばれたサンはたどたどしくも、なのはのかわいらしい2つの膨らみを優しくなでていた。
「なんだか、不思議な気分なの……」
気持ちいいという感覚がいまいちよくわからないなのはが、廣明の顔を見つめる。
「それでいいよ。きっとそのうちわかるだろうから。そうだ、ふとももでぎゅってできるか?」
「おちんちん、挟めばいいんだね」
廣明の言葉通りに、なのはが足を閉じる。やわらかなふとももに肉棒が包まれ、新たな刺激が発生する。なのはから見ると、ふとももから亀頭が出たり入ったりしているのがよくわかる。そこから出た先走りが、ふとももに絡んでにちゃにちゃと音を立てる。なのはの幼い秘裂からも少しばかりの液体が滲んでおり、より動きをスムーズにさせていた。
「んんっ……、サンちゃんのゆび、気持ちいい……」
サンの指が、なのはの桜色をした乳首をこする。そちらの快感のほうがわかりやすいのか、なのはの反応は変化の兆しをみせていた。
「主さまも、よくなってください」
出入りしている亀頭を、サンが乳首を愛撫している手とは別のほうでとらえる。その快楽に、廣明は口の端を歪ませていた。サンの膣内に出したばかりというのに、また尿道を精液が駆け上がっている。限界が、すぐ近くになっていた。
「はあっ、はあっ……」
必死になって、廣明はピストン運動を続ける。なのはとサンと3人でこんなにも淫らなことをしてしまっている。そんな現実が、ありえないほどの昂ぶりを生んでいる。真っ赤になった亀頭は限界まで膨れ、早く精液をぶちまけたいと言っている。
「なのは……ッ!」
少女の穢れのない透き通ったような肌を、欲望に満ちた白い粘液が蹂躙していく。何度も肉棒が脈打ち、大量の精液が吐き出される。なのはは自分の腹の上にかけられたその液体を、どこか幸せそうに見つめていた。射精が終わり、大きく息をはいた少年にキスをねだる。
「ん……むう、はあっ。ね、サンちゃんも」
廣明だけでなく、なのははサンにもくちづけを求めた。サンは確認するようにマスターに視線を送る。アイコンタクトで了承を得ると、おずおずと顔を近づける。くちびるが触れる。廣明とするキスとはまた別なものがあり、2人は熱心にそれを続ける。
呼吸の苦しくなったなのはが先に離れると、銀の糸が口同士をつないでいた。色欲に更けながらも愛に溢れた一時。それが過ぎ去っていくのを感じながら、それぞれの乱れた服装を整える。
元通りではなく一歩先へ。恋も魔法も全力全開で。高町なのはは、そう心に刻んだ。
――月光に照らされて、高層建造物の屋上に少女の全身が浮かび上がる。腰まで伸ばした金髪が美しい。憂いを孕んだその目には、年不相応の魅力が秘められていた。
その手に握られているのは戦うための力であり、魔導師としての証でもある。少女の呟きに応じるように、かたわらの獣が雄たけびを上げた。
ジュエルシードに引き寄せられ、また1人この地に足を踏み入れる。魔石によって揺り動かされた運命は止まることなく加速していく。それはまだ、始まったばかりであった。