重甲機兵セリアス×変異少女 コラボ特別編 ~新たなる侵略者と新興国~ 作:黒瀬夜明 リベイク
「とりあえず、お話しできる状態にしてあげるわね」
そう言って変異少女はアインの口を塞いでいた触手を解いた。床に膝を衝かされていたアインは開口一番、変異少女に尋ねた。
「リーゼロッテ様、これは一体どう言うことでございますか!?」
アインは目の前に立つ変異少女がリーゼロッテだと思っていたのだ。変異少女は今、
貴女の身体が、欲しいからよ♡
「な、何を言っておられるのか、分かりません!リーゼロッテ様!」
アインが至極当然な返答をした。だが変異少女は、うふふ♡と笑みを浮かべている。アインには全くと言っていい程、自分が現在置かれている状況が分からなかった。混乱を深めていくアインをよそに、変異少女は遂に擬態を解いた。
「分からないも何も、言葉のとおりよ♡」
変異少女が身に纏っていたリーゼロッテのドレスが、ジワジワとピンクの粘液「擬態汁」へとその姿を変えていった。擬態汁となったリーゼロッテのドレスは、変異少女の四肢を舐めるようにして床へと落ちていく。ジャーマ人であることを象徴していた金色の髪は、根元から徐々にピンク色へと染まっていき、やがて毛先まで染め上げた。そしてリーゼロッテの蒼色だった瞳は、変異少女のピンク色の瞳へと変化した。目の前にいたリーゼロッテは、一糸纏わぬ裸体を晒した変異少女となったのだ。
「リーゼ、ロッテ…さま?」
驚きと困惑が入り混じったような表情を浮かべるアイン。そんな彼女を嘲笑うように、変異少女は笑う。
「残念♡リーゼロッテ様は、もうこの世にはいないわ♡」
その言葉を聞いて、アインを連れてきたシィナやエルザたちがクスクスと小さく笑っている。アインはそんなシィナやエルザたちに向かって叫んだ。
「何が可笑しいのよ―――ッ!」
アインが右後ろを振り返った瞬間、そこに立っていたシュティ、ウーラ、エルザ、オレアナの着ていた軍服が擬態汁へと変化し、4人の四肢を伝って床に落ちていく。更にアインが左後ろを振り返れば、シィナ、エルフィ、ユーリ、オリヴィア、レヴィナの軍服が擬態汁と化して床に落ちていく。それぞれの髪は一瞬でピンク色に染まり、蒼い瞳は瞬きの瞬間にピンク色へと染まる。アインはほんの一瞬で、変異少女に囲まれてしまった。
「あ、貴方たち、一体何者!?」
アインが険しい声で叫ぶ。アインの質問に答えたのは、変異少女だった。
「私は変異少女。降り立った惑星の全てを捕食して、また次の惑星へと向かう。そんな生命体よ」
「降り立った惑星…という事は、お前たちもこの星を侵略しに来たのね!」
「侵略…まあ、そう言うことになるのかしら?貴女からしたら」
変異少女は少しだけ呆れたような口調で答えた。するとアインは、先程変異少女が言い放った、リーゼロッテはもうこの世にはいない。という言葉にを思い出し、それを変異少女に問うた。
「リーゼロッテ様が、もうこの世にはいない。って一体どういうこと!?まさか、殺したというの!?」
鬼気迫る勢いで詰め寄ってくるアインを見て、変異少女は少しだけ驚いた表情を見せたが、やがてそれは淫靡な笑みに変わった。変異少女は口元を歪ませながら、口を開いた。
「うふふ、ただ食べただけよ?私の――」
こ・こ・で♡
変異少女は、身体を逸らせて腰を前へと突き出し、自身の愛液でベトベトとなった秘所を、くぱぁ♡と開帳してみせた。悶々とした湯気を立てて開帳された変異少女の秘所は、透明な粘液が糸を引き、奥からも涎の様に透明な汁が溢れて出てきていた。それを見て、ゾッとしたとのか、アインの表情が一瞬恐怖に歪んだ。変異少女はアインに、自身の秘所を見せつけながら言葉を続けた。
「私はね、捕食した生命体の記憶や身体的特徴を、完璧に模倣することが出来るの♡そうやって惑星に存在する社会システムを内側から蝕んで、惑星そのものを餌とするの♡」
「ま、まさか、その為にリーゼロッテ様を!」
「フフッ、そうよ♡この
変異少女は頬を赤く染め、口元を歪ませながら語った。
「っ……この化け物め!」
話を聞き終わったアインが、変異少女に向かって吐き捨てた。だが変異少女は表情を変えることなく、感謝を述べた。
「最高の誉め言葉よ、アイン♡嬉しくて、おま●こがキュンキュンしちゃうわ♡」
開帳された秘所から溢れ出した透明な汁が、口から垂れ出した涎の様に地面に滴り落ちる。その光景を目にしたアインは、額に汗を浮かべながら変異少女を見据えた。
「わ、私の事も食べるつもり?」
アインの口から出た言葉は、恐怖に抗うような強い意志が含まれているように聞こえたが、それが去勢であることを変異少女は分かっていた。だが口には出さなかった。その理由が無かったからだ。
「そうね。貴女の事を、お●んこで捕食してしまうのもいいけれど…私はそれを望んでいないのよ」
「っ!どういう意味よ?」
変異少女が言い放った言葉に困惑してしまったアインは、思わず聞き返していた。すると変異少女は、直立の体勢に戻り、アインに提案を持ちかけた。その表情には、先程までの淫乱さは含まれていなかった。
「率直言うわ。アイン―――」
変異少女になってくれない?
「それは、どういう意味?私もお前の侵略に協力しろっていうの?」
変異少女は首を横に振った。
「いいえ、違うわ。これは、この惑星に降り立った時には考えもしていなかったのだけど、私の産んだ偵察体が貴女を見つけた時、思いついたのよ」
「私を見つけた時?」
変異少女は大きく頷いた。
「そうよ。食事を終えた貴女が、エルザと一緒に渡り廊下を歩いていたときよ」
そこでアインは、ハッとした。訓練で最優秀成績を収めた日の夜、渡り廊下から見えた倉庫の傍にいた人影が、変異少女の放った偵察体だったのだと。変異少女は続ける。
「驚いたわ!だって貴女―――」
変異少女の資質を持っていたのだもの!
「!?」
変異少女の言葉に驚愕したアインは声にならない声を上げた。だがアインは、自分には目の前にいる人間の形をした化け物になれてしまう資質があることがまだ信じられなかった。
「一応、これは貴方たちにとってもプラスになる話だと思うのだけど?」
変異少女の言葉にしばらく沈黙していたが、やがて変異少女の真意を探るべく、アインは口を開いた。
「いいわ。とりあえず、話は聞いてあげる」
「うふふ、嬉しいわ」
そして変異少女は話し始めた。
「この惑星。「惑星セリア」は今、ドラゴニア星人からの侵略を受けているわよね。惑星中では依然として、ドラゴニア星人との戦いが繰り広げられ、セリア人たちは大きな被害に遭っているのでしょう?」
「……そうよ。それがどうしたというの?」
アインが半信半疑で受け答えをすると、変異少女の口から思わぬ言葉が出てきた。
ドラゴニア星人の母星を、私が食べに行ってあげる♡
「えっ!?」
余りに唐突な言葉にアインは驚愕し、口が半開きになってしまっていた。変異少女はうっとりとした笑みを浮かべて言った。
「私はこの惑星で、ドラゴニア星人を試食したの。そしたら、ドラゴニア星人は驚くほどに美味な餌だとわかったのよ!あの膣越しと味、意識が飛ぶレベルだったわ♡」
「…そ、そう」
変異少女の表情に引き気味の表情を浮かべるアイン。変異少女は笑みを浮かべたまま、アインに語り掛けた。
「だからね。私はその、
「っ!」
アインの表情が驚きに染まった。変異少女の言うとおり、彼女がドラゴニア星人の母星を攻撃(?)してくれれば、惑星セリアで侵略を行っているドラゴニア星人たちは母星からの後方支援や補給を立たれて全滅する。ましてや変異少女が、ドラゴニア星人の母星を丸ごと捕食してしまえば、ドラゴニア星人はこの宇宙から完全に消滅し、二度とドラゴニア星人による惑星セリア侵略が行われることはなくなる。かなり魅力的な話だ。すると変異少女は浮かべていた笑みを消し、アインに尋ねた。
「だからね、アイン。貴方には私がドラゴニア星人の母星に到達するまでの間、この惑星に残って、変異少女として、私に惑星セリアの餌を提供し続けてほしいの♡」
「っ!?」
変異少女の言葉に、アインは先程以上に驚愕した。ドラゴニア星人の母星へ向かう間、惑星セリアの生命体を餌として提供しろ。というのが、変異少女の出した提案だった。変異少女は続ける。
「勿論その後、この惑星には戻らないと約束するわ。私が食べて模倣してしまったセリア人たちは元に戻らないけど…どう?この提案、受けてくれるかしら?」
「………」
アインはすぐに返事を出せなかった。自分が住んでいるこの惑星セリアは、変異少女がドラゴニア星人の母星へ行けば救われるかもしれない。だがその為には、惑星セリアに住む生命体―――セリア人を、変異少女の餌として提供しなければならない。だが、迷っているアインに、変異少女は冷たく言い放った。
「断ってくれてもいいのよ?私は、この惑星を捕食し終わった後で、ドラゴニア星人の母星に向かえばいいだけだもの♡」
「………」
この時アインは思い知った。これは「提案」であると同時に、「脅迫」なのだと。変異少女の提案を断れば、惑星セリアもドラゴニア星人の母星と同様、変異少女に捕食され、種族共々滅亡する。変異少女には、それをやってのけるだけの「力」がある。アインにもはや、選択の余地はなかった。自分と
「わかったわ。貴女の提案、受けてあげる」
「うふふ♡ありがとう、アイン!」
変異少女は優しい笑みを浮かべた。が、その笑みに含まれているものは、優しさではなく「狂気」であることをアインはすぐに理解した。
「でも、1つだけ約束して!この惑星には二度と戻ってこないって!」
「それについては約束するわ。それが条件だもの」
変異少女はいたって真剣な表情で頷いた。アインは誰にともなく、ごめんなさい。と心の内側で囁くことしか出来なかった。