※この作品はR-18です。

呪いで獣耳娘にTSした親友の冒険者と色々あって結ばれる話   作:うきつねこ

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7 告白

ベッドの上のキヨヒコに、トシアキがつぶやく。

「お前…俺だって我慢しているのに…こんな」

 

キヨヒコの身体のほてりが急速に冷めていくと同時に、頭がかあっと熱くなる。

 

見られた。見られた。見られた。トシアキに。

 

しかもトシアキの名前言っているのも聞かれた。絶対聞かれた。恥ずかしすぎる。

 

いや、それよりも、誤解を解かないと。

身体を慰めていただけで、決してそれ以上のことじゃない、って。

 

「トシアキ、これは・・・」

『違うんだ、そういうつもりじゃない』

キヨヒコはそう言おうと思ったが、喉に引っかかり、出てこなかった。

 

トシアキも何も言わない。二人の間に沈黙が流れる。

 

(「違う」?何が違うんだろう)

キヨヒコは頭の中で自問自答していた。

 

(俺はトシアキが嫌いなのか?そんなわけはない。こんな身体になった俺を色々と手助けをしてくれた。ずっと一緒に仕事をしているし。それからあの時、装備を新調するときだって、無意識に『トシアキはどう思うだろう』って考えながら選んでいたし、似合ってるって言われてすごく嬉しかった。)

 

(それに、トシアキが酒場で女と話している時、無性に腹が立って割り込んだこともあった。クエスト中、ふと彼の横顔に目が離せなかったこともあった。妖狐から助けてもらった時、本当にほっとして、格好いいと思って…これって全部、男女として意識してたってことだよな。)

 

(でもトシアキと一線を超えるのは?あり得ない、と思ったけど、さっきしたことを思い返すと…嫌ではないな。)

 

キヨヒコは思った。

(ああ、もう俺、そういうことなんじゃん)

 

続いていた沈黙に耐えられなくなったトシアキが口を開いた。

「いや、いやいやいや!ダメとかじゃないよ!

 もちろんそりゃ生理現象だってのは分かってるよ!

 俺だって、男だからムラムラするときはあるし!

 でも、ほら、あれだ、同じ部屋だし、やっぱりそういうのはお互い気を遣ってだな」

 

「これは、そういうことなんだ」

俯いたまま、キヨヒコがぼそっと言う。

 

「は?」

 

「だから…今、見ての通りだ」とキヨヒコは少し顔を赤らめる。

 

「え?どういうこと」

 

「つまり、トシアキ。いつの間にか俺は、親切にしてくれて、助けてくれて、側にいてくれたお前が、好きになってしまったみたいだ」

 

「え、え、お前何言って!?」

 

「それで、それで、今日は、トシアキ、お前とその…する想像で、やってたってことだよ!恥ずかしいこと、最後まで言わせんなバーカ!!」

 最後は怒鳴るように言い、トシアキを睨み付けるキヨヒコ。その顔は獣耳の先まで真っ赤で、目尻に涙が浮かんでいる。

 

「マジかよ…」

 思いもよらない告白に呆然とするトシアキ。

(まさかキヨヒコがそんなことを思っていたなんて。いや俺だってその…でも、でもそんなことはキヨヒコには…)

 

 などと逡巡する間もなく、キヨヒコがズイッと顔を近づける。

「で、さあ、お前はどうなんだ?」

 こうなってしまってはもう、隠すこともできない。トシアキは腹を決めた。

 

「キヨヒコ、俺は」

 

「うん」

 

「最初にギルドで獣耳娘の姿のお前を見かけた時から、可愛いと思ってた」

 

「見た目かよ」

 

「でも中身があのキヨヒコだと思うと、少し戸惑う部分もあったさ。でも、いつも側で見ていて、笑顔も、得意げな顔も、真剣な顔も全部魅力的で。それだけじゃない、獣耳娘の身体になってしまってもまた強くなろうって、昔と同じ強い決意を持っているところが、すごく格好よかった。」

 

「トシアキ…」

 

「それで、いつからかずっと一緒にいてほしいと思うようになって、妖狐からお前を助けられた時も本当に嬉しくて。それを全部考えたらさ」

 

「うん」

 

「俺、お前のこと好きなんだと思う。キヨヒコ、好きだ」

 

「ありがとう」

 至近距離で見つめ合う二人。そして、キヨヒコがコクリと頷いて目を閉じたのを見て、トシアキも目を瞑り、唇を重ねた。

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