※この作品はR-18です。

宝多六花(16)の堕落   作:O・クロダ

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雑居ビルのスタジオ

 こんな告白、誰にも聞いてもらえないと思ってて……。でも、もう限界で。誰かに打ち明けないと、私、おかしくなりそうで。だから雑誌に投稿しました。

 

 T・R(仮名)です。書きながら、手が震えてます。だって、これから書くこと、私自身が信じられなくて。でも、全部事実なんです。

 

 高校2年の16歳。クラスでは大人しい方で、イヤホンで音楽聴きながら一人でいることが多くて。体型には、ずっと悩んでて。身長155cmで体重47kg。数字だけ見ると普通かもしれないんですけど、下半身が太くて。特にお尻とか太もものライン。制服のスカート、必死でごまかしてるんです。

 

 今、コンビニでバイトしてて、時給950円。月3万円くらいかな。ブランドバッグが欲しくて。8万円もするんですけど。でも、スマホの分割払いもあるし、推しのグッズ代もかかるし。親に頼れなくて、お金のことで頭いっぱいでした。

 

 そんな時、SNSでちょっとした発見があって。自撮り投稿したら、意外といいねが付くんです。最初は友達だけのアカウントだったのに、フォロワーが1500人超えて。「脚きれい」「スタイルいい」って、知らない人からコメントもらって。嬉しいような、怖いような。でも、どんどんハマっていって。

 

 だから、あのDMが来た時……。プロのカメラマンを名乗るK・Sさんから。「制服撮影で3万円」って。今思えば、すぐ警戒すべきだったのに。でも、送られてきた作品写真が綺麗で。しかも、私の投稿内容とか、制服姿で音楽聴いて通学してる私のこととか、よく見てくれてて。

 

 正直に書きます。お金に釣られたのは事実。でも、それだけじゃなかったんです。SNSのいいね数で優越感に浸ってた私、もっと認められたくて。写真を撮られることに、変な期待もあって……。

 

 ごめんなさい。ここから先を書くのが、すごく怖いんです。でも、伝えなきゃいけない。これを読んでる誰かに、同じ過ちを繰り返してほしくないから。あの日、待ち合わせ場所に向かう時の私の気持ち。今なら分かります。あれは期待だけじゃなくて、スリルを求める私の歪んだ気持ちだったんだって……。

 

※※※

 

 土曜の午後3時、渋谷駅の待ち合わせ。普段より3cm短くしたチェックのミニスカートに、新しく買った黒のニーハイ。ブラウスも新品に着替えたのに、電車で座ってたら汗ばんで、脇の下に染みができてるの分かって。財布の中身580円と、イヤホンから流れる音楽で、どうにか不安を紛らわせてました。

 

 エレベーターなしって聞いてなくて。4階まで階段だなんて。重いカメラバッグを持ったK・Sさんが、私の後ろから「大丈夫?」って。振り返ったら、太ももの付け根まで見られてて、思わずスカート押さえちゃって。でも、もう帰るのはもったいないって。汗で制服が背中に張り付くのを感じながら、古いビルの一番上まで上がっちゃいました。重い扉が閉まった音で、背筋が凍ったのに。

 

 K・Sさんが差し出したのは、約束の3万円じゃなくて5万円。「君の価値は、これくらいはある」って。お金を見た瞬間、喉が渇いて。断ろうとした私の「でも」って言葉を遮るように、スタジオの照明が点いて。真っ白な空間に、私より大きなカメラと、見たことない機材の影。誰も来ない場所なんだって、足が震えだして。

 

「この角度だと損だよ」って、私のSNS写真を一枚ずつ見られて。指摘される度に頬が熱くなって。「スカート、もう2センチ上げてみて」って言われた時、指先が震えて。でも「そう、いいよ」って褒められると、なぜか嬉しくて。K・Sさんの手が腰に触れた時、びくってなって。でも、その手が離れるまでの3秒くらいの間、動けなかった自分が怖くて。

 

 最初の1時間、普通の制服撮影のはずだったのに。「力抜いて」って耳元で囁かれる度に、鳥肌が立って。髪をかき上げる仕草を撮られてる時、首筋に当たる吐息で体が硬くなって。「もっと、色っぽく撮りたいな」って囁かれた時、頭が真っ白になって。気付いたら、スカートの丈はもっと短くなってて。カメラの前で「お、パンツ見えそう」って指摘されても、直せない。モニターに映った私、真っ赤な顔で、唇震えてて、でも目が妙に潤んでて……。

 

「ブラウスのボタン、上から3つ開けてみて」って言われた時、指が震えて。でも、その時にはもう断れなくて。エアコンの冷気で乳首が硬くなってるの、薄手のブラウス越しに見えちゃってて。K・Sさんがそこに目を留めた時、思わずバツが悪くて腕で胸を隠そうとしたら、「隠さないで」って。

 

 シャッター音が連続して鳴る中、「ブラの形、すごくいいね」って。黒のレースのやつ着けてきちゃったの、バレてたみたいで。顔から火が出そうになって。でも、褒められる度に、体が変に熱くなってきて。「もっといい写真撮らせて」って耳元で囁かれた時、足の力が抜けそうになって。

 

 モニターに映る私の姿、見たことのない表情してて。唇が半開きで、頬が紅潮してて、目が潤んでて。K・Sさんに「いやらしい顔してきたね」って言われて、否定したくても、できなくて。だって、その言葉で下腹部がキュッて締まったの、自分でも分かっちゃってて。

 

 19時近くになって、外が暗くなってきた頃。「制服、脱いでみない?」って言われて。断ろうと思ったのに、「10万、追加で払うよ」って言われたら、頭の中が真っ白に。スカートのファスナーに手をかけた時、指先がブルブル震えてて。でも、下ろすように言われるがまま。ストッキングも脱ぐように指示されて。レースの白い下着姿になった私を、K・Sさんがじっと見つめてて。カメラのレンズを通して撮られてるのに、直接見られてる方が恥ずかしくて。でも、その視線で体が熱くなってくの、止められなくて……。

 

 誰かに打ち明けたくて、こうして書いてます。19時20分。K・Sさんがカメラを三脚から外した時、私の心臓、バクバクしてて。白いファブリックに寝かされて、レースの下着の上から触られて。「嫌です」って言わなきゃいけないのに、喉から声が出なくて。シャッター音がする度に体がビクッてなって。

 

 なんで、なんでこんなことに……。でも、お腹の奥がキュッとなって、足の付け根がジンジンして。下着を脱がされる時、泣きそうになって。でも、その涙も全部撮られちゃって。

 

 それで、彼が「入れるよ」って言って……。初めて男性を受け入れたから、痛くて痛くて。でも、レンズの前で感じちゃってる私の声が、スタジオに響いちゃって。

 

 気持ちよくなっちゃいけないのに、K・Sさんに触られる度に体が反応しちゃって。頭の中、真っ白になってきて。気付いたら、カメラに向かって変な声出してて。お腹の中、熱くて熱くて。私、何度もイッちゃったみたいで……。書くの、すっごく恥ずかしいんですけど、その時の写真、全部撮られてて。

 

 終わった後、しばらく動けなくて。制服に着替える時、足の間がヒリヒリして。鏡見たら、首筋に痕が5つもできてて。ブラウスのボタンで隠れる位置を確認しながら、心臓がまだドキドキしてて。スマホに送られてきた写真、消そうと思ったのに、結局消せなくて。

 

 次の約束、絶対断ろうって決めてたのに。「次は有名なスタジオで、25万払うよ」って。断る言葉、考えてたはずなのに、また頷いちゃって。

 

 今、これ書いてるの、4回目の撮影が終わった帰り道の電車の中。イヤホンで、あの時と同じ曲かけてて。来週も、始発で新宿に向かうの。携帯の中の写真、見る度にゾクゾクしちゃって。私、もう普通の女子高生には戻れないのかな……。

 

※※※

 

 これを書いてるのは、5回目の撮影の前日。携帯の中には、もう300枚以上の写真が溜まってて。最初の制服姿から、段々と過激になってって。今じゃ、言われるがままにいろんなポーズとって。恥ずかしいのに、レンズを見つめながらイッちゃう私がいて。

 

 SNSのフォロワーは減る一方。だって、もう自撮りなんて投稿できなくて。K・Sさんに撮られる時みたいな表情、自撮りじゃ出せないから。今週も始発で新宿。今度は50万円だって。制服に着替えて、この手記を書いてる私の太ももには、まだ先週の痣が残ってて。消えかけの跡を触ると、またあの時の感覚が蘇っちゃって。

 

 お金は、推しのグッズ代どころか、もうブランドバッグ3個買えるくらい貯まってて。でも、それより写真を撮られること自体に、どんどん依存しちゃってて。特に、絶頂する瞬間を撮られるの、もう我慢できなくて。

 

 次の撮影、やめようって何度も思うのに。K・Sさんから「次はもっといいの撮ろう」ってLINE来ると、すぐ返信しちゃう。もう普通の女子高生には戻れないの、分かってるのに。あの時、DMを無視してれば良かったって後悔するのに。でも明日も、イヤホンで音楽聴きながら、電車に乗っちゃうんです。




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