綾女は、通学路の河川敷で、上半身裸で背中に達する長い髪を束ね、精悍な眼つきのホームレスの男に惹かれる。
得意のクッキーを焼いて、渡そうとしたが、無言で手を払われる。地面にばらまかれたクッキー。
綾女は、自分が軽い気持ちで彼に近づき、そこに上から目線の隠れた差別意識があったことを悟る。
もう、関わらない方がいいと思ったが、次の日、学校の帰り道、綾女は彼の住む小屋に向かっていた。

 
杉岡綾女 女子校二年生

長門   ホームレス



※短編集「Sex & Situations~セックス&シチュエーションズ」のエピソードとして、ノクターンノベルズとpixivにも掲載しています。


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絶倫のホームレスに抱かれた話〜誘惑編

 

 残暑の気配も日が傾く頃に吹くひんやりとした風で霞んできた。

 綾女は、河川敷の土手を重い足取りで降りていく。

 「彼」の住む小屋が近づいてくる。

 気のせいか、風が強まり、陽が陰ってきた。今の自分の気持ちみたいだ、と綾女は思った。

 ブルーシートとトタンやベニヤで雑然と作られた小屋の前に立つ。

「すみません……」

 恐る恐る声をかけたが、返事がない。

「すみませんっ」

 さっきより少し声を張ったが、やはり返事は、ない。

 今日はいないのかも、と足を動かそうとしたとき、小屋の中に気配が動くのを感じた。

「あの……!」

 声をかけた。

 中に、こちらを窺っている気配が確かにある。

 風が急に強くなり、顔に髪がからまった。

 あたりが一瞬で暗くなる。

「……あの!」

 中の気配の主に向かって、綾女は声をあげた。

「昨日は……すみませんでした」

 返事はないが、綾女は続けた。

「私、あなたに喜んでもらいたくて……クッキー作ったんですけど……」

 頬に、雨粒が当たる。小屋のトタン屋根を叩く音が急にせわしく鳴りはじめた。

「私、自分の気持ちばっかりで……!」

 豪雨が一気に落ちてくる。ごおおお、とあたりの地面を雨粒が叩く音が響く。

「あなたのっ、気持ちを……っ! 考えないでっ!」

 綾女は、自然と声を張り上げていた。

 髪も、ブラウスも、濡れて肌に張り付く。ローファーにも水が滲みてきた。 

「ごめんな……さいっ!」

 その時、眼の前でフラッシュを焚かれたような光と、間髪入れずに雷鳴が耳を劈(つんざ)く。

「きゃっ!」

 衝撃で綾女は身体を竦めた。

 その瞬間、ブルーシートが捲られ、綾女は強い力で腕を引かれる。

 

 トタン屋根を流れる激しい水音がする。

 「彼」が私の腕を取った手を離した。

「危ない、ぞ」

 「彼」が綾女を小屋の中に入れてくれたのだ。

「雨が止むまで、ここに居な」

 天井が低く、クラスでも背が高めの綾女は少し腰を屈めた。

「そこに座って、いいぞ」

 「彼」は、綾女の横にある、座椅子を指した。

 比較的新しく、不潔感はなかった。

「ありがとう……ございます」

 綾女は腰をかけた。

 トタン屋根を叩く雨の音はまだ勢いが強かった。

「彼」は小屋の奥にある、毛布を積んだ寝床のような所に座る。

 目線は綾女から、外している。

「あの……私、杉岡、綾女って、いいます……」

 「彼」が、ぼそっと何か言った。

「えっ?」 

 綾女は反射的に聞き返した。

「長門」 

 「彼」はこちらをチラリと見て、言った。 

「長門……さん……ですか……」

 雷鳴が小屋を震わせた。

「長門、さん。昨日は……すみません、でした」

 聞こえているのだろうか、と思うくらいの間があいた。

「もう、いいんだよ。あの時、かっ、となって、俺も悪かった……」

 長門は綾女を見ずに、独り言のように、ぼそっと喋った。

 だが、綾女はその言葉で、昨日からずっと胸につかえていた重苦しい感情が、さああっ、と消えて行くのを感じた。

 気が付くと、頬を温かい水が伝っていた。

 同時に濡れそぼった髪と服が体温を奪っていくのを感じ、ぶるっ、と震えた。

「これ、使え」

 長門が無造作に投げてよこしたのは、新聞販売店で配っているような、プロ野球球団の新品のバスタオルだった。

「いいんですか?」

 綾女は、ビニール袋からバスタオルを恐る恐る取り出した。

「早く、隠せ」

 ぶっきらぼうに長門が綾女の眼を見ずに言った。

「……透けてる、ぞ」

 はっ、と綾女は自分の胸元を見た。

 肌に張り付いたブラウスに水色のレースのブラジャーが浮き出ていた。

 タオルで丁寧に髪とブラウスの水分を拭き取りながら、長門のさりげない配慮に、胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。

 ぐっしょり濡れた髪も服もタオルでは拭き取りきれず、寒気が増してきた。

 さっきから長門は何も喋らない。上半身裸の彼は、寒くはないのだろうか、と思った。

 綾女は立ち上がり、長門の方へ近づいていく。

 後から振り返っても、なぜ、そうしたのか、自分のその時の気持ちは、うまく思い出せない。

 

 綾女はブラウスのボタンを外し、はらり、と地面に落とした。

 若々しい張りと弾力のある乳房を包んだ、水色のレースのブラジャーが晒された。

 制服のスカートも足元に落とし、ブラジャーとお揃いのパンティ、弛みなく突き出したヒップ、太もも、細い足首が露わになる。

 長門は座ったまま地面に眼を落とし、無言だ。

 綾女は、手が届く距離まで近づくが、長門はこちらを見ない。

「長門……さん……寒いん、です……」

 ようやく長門が眼を上げた。

 綾女の身体には目もくれず、綾女の瞳だけを真っ直ぐ見た。

「温めて……いただけますか……?」

 長門は綾女の手を取り、自分の横に座らせた。

 顎に手をかけ、唇を寄せてくる。

 ちゅっ、ちゅっ、と軽く唇を合わせたあと、彼は濃い息とともに、熱い舌を差し込んできた。

 タバコの味がしたが、嫌では、ない。

「んっ、んんっ……」

 舌と唾液を絡ませながら、長門はブラジャーのホックをはずす。豊かなお椀型の乳房が解放され、ぷるん、と揺れる。まだ若々しい桃色の乳首は、ツン、と上を向いている。

 綾女の唇を吸いながら、長門は自分の寝床に彼女を横たえた。そのまま厚い胸板で綾女にのしかかる。

 彼女の乳房は潰されるが、弾力を保ったままだ。

「ふ、ううんっ……」

 長門から伝わる重みと体温が、温かかった。

「はっ、はああっ……」

 彼は優しく綾女の乳房を掴んだ。感触を確かめるような丁寧な愛撫に、彼女の息に甘い響きが混じってくる。

 ちゅるんっ、と長門が乳首を唇に含んだ。

「……あっ!」

 綾女は思わず高い声をあげる。

 長門の舌が乳首を軽く弾き、もう一方の乳首も指で優しく抓まれた。

「あっ、ううんっ!」

 乳首が感じやすいのを察したのか、長門はより丁寧に、そして執拗に乳首を愛撫する。

「ふっ、ふううんっ……あっ!」 

 上半身が軽く痙攣した。

 長門は両の乳房を掴み、指先で乳首をこりこりと摩りながら、首筋から耳へと舌を這わせた。

「うん、うん、ううんっ……!」

 背骨に、ジンジンとした痺れが伝わる。

 綾女の両手を掴み、二人で手をつないだまま、長門の舌は、腋を這い、脇腹、臍、とゆっくり下に降りてくる。

「ふ……ふっ……ふんっ……」

 綾女の胸に込み上げてくるものがあり、彼女は声を殺して嗚咽した。

 パンティに沿って舌が降りてきて、秘部に達した。

 長門の愛撫によって、クロッチにはすでに滲みがついている。

 彼の熱い息がかかり、綾女は少し腰を震わせた。

 パンティが丸められるように下ろされる。

 腰と脚を浮かせ、布が抜き取られると、綾女の若々しい陰部が晒された。

 まだ薄い陰毛と鮮やかな桃色の陰唇に、長門の息がかかり、舌が触れると、綾女はびくん、と腰を動かした。

 

 綾女は男を知っていた。

 友達とカラオケに行った時、意気投合した他校の男子グループと合流し、その中のひとりと付き合うことになった。

 彼は最初は優しかったが、処女を捧げた後は、会うたびに身体を求めてくるようになった。

 彼は、綾女にフェラチオさせ、愛撫もそこそこに、直ぐに挿入したがった。綾女の気分が盛り上がったところですぐに体位を変え、一本調子の激しいピストンでさっさと果てた。

 うんざりした綾女は、彼と別れる、と言うと執拗につきまとわれたが、徹底して無視した。

 最近ようやく彼からの連絡が途絶えて安心したところだった。

 

 長門は、丁寧に時間をかけて、じっくりと綾女を愛撫している。

 今、彼の舌は、綾女の敏感な肉芽を探り当て、優しく、強弱をつけて舐め上げている。

「あっ、うんっ、あっ、ああんっ!」

 下腹部から、ジンジンとした痺れのような快感が、波のようにうねっている。

 綾女の反応を見て、舌がやや強めに当てられる。

「あっ、それっ、そこっ……! いいっ!」

 綾女はどんどん追いつめられ、快感の波がより早く、より強く身体を揺らしてくる。

「あっ、い、いいっ! イ、イクっ……!」

 身体全体が、ふわっと浮き上がるように感じ、綾女は両手で寝床の毛布を強く掴んでいた。

 腰が仰け反るように波打ち、痙攣が、断続的に続いた。 

「……ん……んっ……!」

 綾女は口を大きく開き、肺の息が押し出され、声にならない喘ぎを漏らした。

 前の彼氏とのセックスではイクことはなかったが、長門には舌だけでイカされてしまった。

 綾女の荒い息が整うまで、長門は横にいてくれて、落ち着くと唇を啄んでくれた。

 嬉しくて、綾女は涙が出てきた。

 綾女は身体を起こし、長門のジーンズに手をかけた。

 円い尻を揺らしながら、ファスナーとトランクスを降ろし、赤黒い長門の反り返った肉棒を取り出した。

 前の彼氏より太く長いその肉棒を見て、綾女は、はっ、と息を呑んだ。

 唇を軽く開けて、我慢汁で濡れている亀頭に舌を伸ばす。

「待て」

 長門がその動きを制した。

「待て。俺はしばらく、風呂にも入ってない。汚いから、それは、いい」

 綾女は上目遣いに長門を見た。

 少し間が空いたが、綾女は、あむっ、と亀頭を含んだ。

「あっ……!」

 長門が短く叫んだが、綾女はさらに深く咥え込んだ。

 確かに生臭い匂いがするが、嫌ではなかった。

 じゅぽっ、じゅぽっ、とたっぷり唾液をからめて首を振る。

 あれだけ優しく丁寧に綾女を愛撫して、絶頂に導いてくれた長門に、何かしてあげたかった。

 ホームレスだとか、風呂に入ってないとか、そんなことはどうでもよかった。

「ん、んっ、ん、んっ……!」

 口を窄め、喉を鳴らしながら、一生懸命に綾女は奉仕する。

 長門の表情を窺う。彼の息が少し早くなっている。

 綾女は、長門の睾丸を口に含んで、右手で肉竿を扱いた。

 根元から亀頭まで舌で辿り、あらゆる角度から長門の肉棒を舐めつくした。 

 綾女は、彼の尻を手で掴んで、咥えた口を早く強く動かした。

 長門の下半身が断続的に震えているのを感じ、眼を上げると、彼が首を反らして、喉を晒しているのが見えた。

「あっ、綾女っ…出してっ、いいかっ!」

 長門が絞り出すように震えた声を出した。

「んっ、んっ、んっ!」

 綾女が咥えながら喉の奥で返事すると、長門の肉棒がびくびくっと震え、大量の精液が綾女の喉に注がれた。断続的に長門は綾女の口の中で震える。彼女の口の端から白濁液が漏れて顎に伝った。

 長門は、枕元のティッシュを取り、口に精液を溜めた綾女に差し出した。

 綾女は首をふり数回に分けて長門を飲み干した。

 

 あれだけの精を放ちながら、長門の陰茎は屹立したままだった。 

 綾女は鈴口から残った精液を吸い上げ、竿を一通り綺麗に舐め上げながら、この肉棒に貫かれる予感に、子宮からぞくぞくした疼きが湧いてくるのを感じていた。

 綾女は、彼の寝床に瑞々しい裸身を横たえ、長門の瞳をうっとりと見つめた。

「長門さん……来て、いただけますか?」

 彼の眼が泳いだ。

「綾女、いいのか?」

 びんびんに怒張した肉棒とは相容れない言葉に、綾女はとまどった。

「いいですよ……来て、ください……」

「ゴム、ないぞ」

 ちやんと避妊のことを気にしてくれているのが、嬉しかった。

「今日は、大丈夫な日、です……」

 

 トタンを叩く雨音は弱くなっていた。

 長門が綾女の開いた股のあいだに身体を入れた。

 両手をついて、見下ろしている瞳が、優し気に見える。

 反り返った逞しく太い肉棒が、揺れている。

(あのおっきいオチンチン、私の中に入るんだ……)

 胸の鼓動が、急激に高まってくる。

 長門が唇を寄せてきた。

 眼を閉じて、彼の舌を受け入れる。

 同時に彼が手を添えて、亀頭を膣口に当てる。すでに綾女の陰裂は愛液でひたひたになっており、するり、と先端を吸い込んだ。

(長門さんが、来た)

 ずずずずと長門は肉棒を陰裂に沈めていく。

「ふっ……うううんっ!」

 長門が綾女を奥まで貫いた。思ったよりはるかに深く、子宮に亀頭がめり込んでいる感覚が来た。

「あ……あんっ!」

 綾女は、上体と首を反らす。

 長門は、深く差し込んだまま、互いの陰毛を擦りつけるように腰を回転させた。

「あっ……いいっ!」

 ちりちりと痺れるような快感が、子宮から湧いてきた。

「ああっ、い、イクっ……!」

 腰が大きく痙攣し、長門を深く咥えたまま、綾女は腰を何度も上下させた。

 まだ陰茎を抜き挿ししてもいないのに、綾女は絶頂を迎えてしまった。

 長門は、荒い息をしている綾女の呼吸が落ち着くのを待ってくれた。

 綾女が、うふっと微笑み長門の腰に手を回したのを合図に、彼が抽送をはじめた。

「あっ、あっ、あっ、うんっ、うんっ!」

 彼の先端が子宮に当たるたび、肺から息が押し出される。

 ゆっくりと、そして深く、長門は綾女を貫いた。

 切なくてたまらない、という瞳で綾女は長門を見上げる。

「ああっ、ううんっ……うんっ!」

 再び子宮から湧き上がってくる波が、全身に広がっていく、

 綾女は長門の下で身体を捩りながら、脚を彼の腰で交差させた。

「あんっ、またっ……! イクっ、イクうううっ!」

 両腕と両脚で長門にギュッと密着しながら、綾女は大きく何度も痙攣した。

 

お椀型の乳房は仰向けに寝ていても形を崩すことなく、荒い呼吸に合わせて揺れている。

「長門……さん、ごめんな、さい。私ばかりイっちゃって……」

 綾女は潤んだ瞳で長門を見つめた。

「私が、イっても、そのまま、突いて……ください。長門さんにも、気持ちよくなって……欲しいん、です……」

 長門の深くて熱い抽送が再開した。

 彼に突かれ続けて、綾女の身体は寝床の上の方に押し出されてしまい、頭は寝床の枕を越え、ベニヤの板でできた壁に押し付けられた。

 長門は綾女の腰を両手でがっしり掴み、腰を浮かせて手前に引き戻した。

「あっ、なにっ、これっ! い……いいっ!」

 彼は、綾女の腰を浮かせたまま、陰茎を叩きつける。

 ぐちゅっ、ぐぼっ、と愛液をかき混ぜる淫靡な水音がする。

「やんっ、イクイクイックっ……!」

 綾女は上体を海老のようにくねらせた。乱れた髪が顔を覆っている。

「ああ”っ、おお”っ、お”っ、おお”んっ!」

 絶頂に達したまま、さらに突かれ続けた綾女は、動物的な唸り声をあげ続ける。

 長門は腰を振りながら、綾女の腰を寝床に置いた。

 両の足首を持ち、思いきり股を広げ、抽送の速度を上げた。

「あ”っ、いやんっ! おかしくなっちゃうっ……!」

 長門は容赦なく、肉を打ち付ける。

 綾女は激しく首を横に振り、両手で掴んだ寝床の毛布は乱れに乱れていた。

「綾女っ、出してっ、いいかっ!」

 長門が息を切らせながら、言う。

 綾女は肺からは空気を出しきってしまい、声にならない。

 激しく縦に首を振った。

「い、いくぞっ!」

 すでに連続的な絶頂状態にある綾女の子宮に、長門は精液を爆ぜるように放った。

 どくん、どくん、と陰茎が痙攣する。

 綾女の膣も長門を吸い上げるように収縮した。

 長門は汗にまみれた胸板を綾女の乳房を潰すように重ねてきた。

 荒い息が綾女の耳にかかる。

 今だ硬さの残る長門の陰茎と繋がったまま、綾女はぎゅっ、と両手、両脚で長門に抱きついた。

 愛おしくて、たまらない。

 綾女の瞳には涙が溢れてきた。

 長門は舌で彼女の涙を拭い、唇をやさしく啄んだ。

 辺りに闇がたちこめても、ふたりは繋がったままだった。 

 


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