ちょっとだけエロシーンの続きがあります。
まだペニスを柔らかなものが包んでいる気がする。透は薄い嗤いを浮かべて頬杖をついた。場所が悪いから、と移動したのは透の部屋だ。ソファに寝そべった透はベッドで交わる三人を眺めていた。
透は自分の使い魔の凍矢に多輝を抱かせていた。女性の身体をしていた凍矢の股間には特製のペニスをつけてやった。凍矢は主人である透の命令に従って多輝を犯している。多輝を後ろから抱えているのは学だ。
「あんっ。また出ちゃうっ」
ぺろりと唇を舐めた学が甘えた声で言って腰を軽く揺する。それに合わせるように凍矢が腰を前後に揺する。
「あっ! うふぅんっ! もっと、もっと! おねがい!」
甘えた声でねだる多輝を見ていた透はぞくりとするものを感じて愉悦の笑みを浮かべた。二人に挟まれた格好で多輝が腰をくねらせる。多輝の身体には申し訳程度に衣装が残っているだけで、胸や股間はすっかり丸見えになっている。苺のような愛らしい赤い乳首がついた乳房は、多輝が腰をくねらせるたびに揺れる。
「しかし、俺としたことが迂闊だったな」
自嘲しつつ透はそっと手を宙に差し伸べた。開いた手のひらの上に黒いアメーバのようなものが現れる。透は目を細めてそれを凍りつかせて砕いて消した。その途端にペニスに感じていた言いようのない心地のよいものが消え失せる。
先ほどの黒いものは桜に埋め込まれた宝珠を染めていたモノだ。色から黒宝珠と思っていたものは、実はそうではなかったらしい。色のない宝珠に闇の力をこめられたものだったのだ。そのことを思い返して透は眉間に皺を寄せた。恐らく桜と接触した際に力を移されたのだ。
「おい、淫魔王! あんた、気付いててわざと教えなかっただろう?」
「いやぁん。いっぱい出ちゃった」
嬉しそうな声を上げて学が腰を引く。ずるん、と音を立ててペニスが肛門から抜けた途端、多輝が寂しそうにすすり泣く。そんな多輝の頭を軽く撫ぜてから学は乱れた髪を指で梳いた。
「なにがあ?」
とろんとした顔で学が言う。
「桜にとりついてたモノだよ」
多少、いらつきつつも透は感情を殺して言った。学が唇に指をあてがって天井を仰ぐ。それから学はゆらりと顔を戻して微笑を浮かべた。
「何のことぉ? 桜チャン?」
うふ、と笑って学がまた多輝に腰を寄せる。愛液と精液でどろどろに汚れたペニスを肛門に突き入れた学の表情がとろんと緩む。それを見た透は訝りに眉を寄せた。
「まさか、マジでアンタもひっかかったのかよ?」
呻いて頭を抱えつつ、透は力をその場にゆっくりと広げた。学の中に暗い闇色をしたものが蠢いている。だが不思議と抱かれている多輝の中にそれはない。
「淫魔王がこんな術にひっかっかってていいのかよ」
そう言いながら透は学の中にこもっていた闇色の力を抜き出した。あん、と声を上げた学が唇を尖らせる。
「だぁってぇ。気持ちよかったんですもの」
そう言った学の目はいつの間にかはっきりと開いている。透はやれやれと息を吐いて手のひらの上に集まった闇色に蠢くモノを見つめた。
「おまえなあ……。殺されるっつってびびってたんじゃねーのかよ……」
手のひらの上に力をかけて闇色に蠢くモノを砕く。そんな透を横目に見ていた学がにっこりと笑って首を傾げる。
「そりゃあ、怖いわよぉ。でもなんだか、元気に口喧嘩してるあのコたち見てたら、大丈夫かなって思っちゃって」
そう応えて学がゆっくりと腰を引く。多輝は切ない声を漏らしたが、学はベッドを降りてしっかりと立ち上がった。汚れていた学のペニスが見る間に縮んでなくなってしまう。めくれていたスカートを手で直したところで学はにっこりと透に笑みかけた。
「しかし、多輝ってこんなに淫乱だったのか……」
ほんっとにオンナだよなあ……。しみじみと呟きながら透は絡みあう二人を見つめた。せめて片方のペニスだけは離したくないとでも思っているのか、多輝はしっかりと凍矢に抱きついてしまっている。凍矢は主人の命令だからと多輝を犯し続けてはいるようだが、特に顔色は変わりない。
「あらん。優一郎クンが不在で相当寂しかったんじゃないかしら? あっ、この場合はココロとカラダの両方ね」
指を立てて学がにっこりと笑って言う。確かにヒューマノイドの機体は欲情し易く出来ている。だが、多輝は優一郎が女性に変質してからずっと、女性の状態では誰にも抱かれていなかったようだ。
「優一郎もひでー事しやがる。ヤれねーならあんな命令出すなつーんだ」
難しい顔をして透は腕組みをした。身を起こしてソファに寄りかかる。そうねぇ、と呟いた学が肩を竦めてベッドの縁に腰掛ける。
「仕方ないわよぉ。水輝クンのワガママに付き合った結果だもの」
そう告げて学はひょいと肩を竦めてみせた。
「あのアホ青龍王もなあ。何やっても迷惑かけやがる……」
今現在、自分たちの置かれている状況を思いながら透は苦く呟いた。白銀もどうやら水輝に消されてしまったらしい。ついこの間、話をした白銀のことを思い出すと辛い気分になる。
「……あら。そろそろ限界かしら」
高い声を上げた後、多輝ががっくりと脱力する。凍矢に絡まっていた多輝の腕から力が抜け、ベッドに落ちる。凍矢がどうすべきかと目で透に訊ねる。透が頷くと凍矢は静かにベッドに多輝を横たえた。
「由梨佳さんとこ連れてって、預けて来い。話してたら疲れてたのか眠っちまったってな」
「畏まりました」
そう応えた凍矢が手早く多輝の着衣を整えて両腕に抱え上げる。その直後、凍矢の姿は多輝と一緒に部屋からかき消えた。透は深い息を吐いてソファに寄りかかった。
悪乗りな学と真面目な透って感じですかね。
意外といい組み合わせかも。