若干エロシーン……? カオスなので気をつけてください。
色とりどりの光が灯る。湖畔に集う彼らは一糸纏わぬ姿で戯れている。そんな光を纏う龍神たちの中心に居るのは、一際鮮やかな光を帯びた一人の龍神だ。
柔らかな下草に腰を下ろした彼女の周りには幼いものから青年まで、色んな年齢の姿を取った龍神がまとわりついている。彼らは彼女の身体に香油を塗り、乳房を優しく揉み、腹や背を撫で、腿をなぞり、ふくらはぎや足先までを愛撫する。
彼女の股間に触れられるのは限られた龍神だけだ。恭しく跪いた一人の青年が彼女の股間に屹立したペニスを手で愛撫する。だが何故か幾人もの龍神に愛撫を受ける彼女は浮かない表情をしている。
お待たせ致しました、と一人の青年が子供を引き連れてくる。その子供を見止めた彼女の顔が明るくなる。子供は困惑した面持ちで周辺を見回している。
おいで、と声をかけられたその子供がおずおずと彼女に歩み寄る。子供は周辺の者たちを伺うように視線を巡らせた。
何も怖がることはないのだと誰かが子供の背を優しく押す。口々に促された子供が彼女の足の間にちょこんと座り、屹立したものをおずおずと手に取る。するとそれまで誰に触られても浮かない顔をしていた彼女がうっとりとした面持ちになった。
いい子だね、と彼女に頭を撫でられた子供がはにかむように笑む。子供は思い切ったように頷いて彼女のペニスに舌を這わせ始めた。震える小さな舌が勃起したペニスを舐めていく。すると彼女がうっとりとした顔をしてしきりに子供の頭を撫ぜる。
明るく穏やかな日の光が降り注ぐ。湖畔で睦みあう龍神たちの甘い声が周囲に響く。子供は懸命な面持ちで彼女に奉仕をし続ける。優しく子供の頭を撫でる彼女が満足そうな微笑みを浮かべる。その唇が水輝、と甘い声で子供を呼んだ。
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「っぎゃぁああああああああああああ!」
喉を叫びが通り抜ける。奇声を上げて順は飛び起きた。荒い息を吐きながら頭をかきむしる順を怪訝な顔で紫が見つめる。
「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪いぃぃぃいいいいいい!」
脂汗をかきながら順は天井に向かって叫んだ。何事、と紫が眉を寄せて呟く。順は泣きそうな顔で紫を振り返った。毛布を順に引っ張られたため、横たわる紫の胸元は露になっている。
屋敷を出て、紫の居るここにたどり着いてから散々な目にあった。透の攻撃により、屋敷は分厚い氷で固められていた。炎でそれを溶かしてから屋敷に入ったところで順は紫に殴られた。続いて引っかかれた。そして蹴られた。散々に罵倒された順は悲鳴を上げて懸命に詫びて漸く紫に許してもらうことに成功した。
地下の施設はめちゃくちゃになっていた。だが元々、この施設には自動修復のために色んなものを飼っている。龍神たちや新しく呼び出した魔を使って施設を修復することは出来た。だがそれでも到底、完全に元通りにすることは出来ない。仕方なく順は紫に急かされるままにあらゆる場所に連絡を入れ、施設修復のための手筈を整えた。
一番、悲惨だったのは克人だろうか。淫魔の命とも呼べる生殖器を透に潰された克人は、部屋に現れた順を罵倒した。どうやら克人も紫と同様に今回の騒ぎの原因は順だと考えていたらしい。この誤解を解くのにも随分と時間がかかった。その後、嫌がる克人を無理やり押さえつけて身体を治した。
機嫌を治した紫とベッドに入って、迎えた朝がこれだ。順はうんざりして額を手で覆って肩を落とした。
「悪い夢でも見たの?」
毛布を胸に引き寄せながら紫が首を傾げる。うん、と正直に答えて順はベッドに横たわった。慰めて、と泣きそうな顔で言いながら紫の胸に顔を埋める。あらあら、と笑った紫は順の頭を撫でた。
「そんなに悪い夢なら、克人に食べてもらえばいいのに」
「ヤ、それはちょっち遠慮したいかなあ」
紫の胸に頬擦りをしながら順はため息混じりに言った。出来ることなら食ってもらいたい。そうすれば少なくともむかつく夢は見なくてすむ。だが、克人には食べられないだろうことも順はよく知っていた。
あれは特殊な夢だ。意志を持って見せられているものだ。それをどうにかする術はあるのだが、状況を考えるとどうも見ない訳にはいかないようだ。
「もう一度眠る?」
心配そうな顔をして紫が言う。順はそうだなぁ、と紫の乳房の合間で呟いた。顔を挟んで両手で紫の乳房を中央に寄せる。すると紫は困ったように笑って順の頭を軽く小突いた。互いの身体に触りあっている間にその気になってくる。
紫に圧し掛かった瞬間、聞き慣れたメロディが鳴る。あと五ミリで唇が触れ合う、というところで順は緊張に身を強張らせた。ぎくりと身体を竦めた順を紫が怪訝そうに見る。
「ば、ばっくれちゃおうかな」
順の持つ携帯電話は、とある番号からかけられてきた場合には特定の着信音が鳴るようにセットされている。オルゴールで奏でられているのは早春賦のメロディだ。
「出たら?」
瞼を半分閉じた紫がぎりり、と順の耳朶をつねる。痛い痛いと悲鳴を上げて順は渋々とベッドを降りた。その気になって立ち上がっていたペニスは萎えかけている。
「はーい、もしもしー」
椅子に放り出していたシャツから取り上げた電話を耳にあてがう。すると低く不機嫌そうな声が聞こえてきた。
『……人が疲れて帰ってみれば……』
順は頬を引きつらせながらベッドを振り返った。ベッドに横たわって頬杖をついた紫はうろんな目で順を見ながら薄笑いを浮かべている。
「あ、ええっと、おかえりーん。今戻ったんだ?」
『てめえは呑気に浮気か。いい度胸だ』
愛想笑いしながら言った順に低い声が告げる。和也のどすの効いた声を耳にして順は慌てて電話を両手につかんだ。
「ヤ、ほら! その、紫ちゃんちも大変だったし」
「その割には来るのが遅かったわね」
必死で言い訳する順の背後で紫が低い声で言う。順はぎくしゃくとした動きでベッドの紫を見た。そんな順の耳に今度は和也の声が聞こえてくる。
『すぐに来い。いいな』
「え! で、でもさ!」
「あなた?」
焦って声を上げた順に紫がにこやかに呼びかける。順は泣きそうな顔で紫を見つめ、どうしたものかとしばし考えを巡らせた。
順が板挟みになるのはいつものことですw