ついでに由梨佳もヤバいです。
うえええん、と泣いて多輝は股間を忙しなく探った。止めたいと思うのにどうしても手が止まらない。泣きじゃくりながら自慰をし続ける多輝の傍では由梨佳が声を殺して自慰をしている。
いきなり凍り付いた人の生首が部屋に落っこちてきてから半日以上、多輝は泣きながら自慰をしていた。よく機体の水分がなくならないと真剣に思ってみたりもする。だがどうやら多輝の機体はほどよく龍神の力で出来ているので、必要な水分などはわざわざ外部から摂取しなくてもいいのだ。
人の前でするなって言われてるのに。多輝は泣きじゃくりながら由梨佳を見た。だが由梨佳も自慰を止めることが出来ないでいるらしい。多輝は由梨佳と目を合わせてから、また泣き始めた。
もう時間は朝になっている。ベッドに眠る優一郎を見つめて多輝はぐずぐずと鼻を鳴らした。何度も浅い快感は来ているのだが、どんなに股間を弄っても絶頂に至ることが出来ない。
「由梨佳ぁ。眠いよぉ、寒いよぉ、ひもじいよぉ」
股間を擦りながら多輝は弱音を吐いた。実際、シャワールームで自慰に耽り始めてからずっと、多輝は裸のままだった。おまけに昨日の昼からずっと食事は抜きだ。気を遣っているのか、それとも気付いていないのか、誰も食事を運んできてはくれない。
優一郎の傍で多輝に並んで自慰をしていた由梨佳が疲れたような顔でベッドに頭を乗せる。
「多輝くん……。インスタント食品ないかどうか探してみるわ……」
疲れたため息を吐いて由梨佳がのろのろと立ち上がる。腰が引けた格好で股間を探りながら由梨佳は優一郎の部屋を物色し始めた。多輝はぐすん、と鼻を啜って由梨佳の動きを目で追った。
「由梨佳は大丈夫なのか? おれは力が勝手に働いて機体維持出来てるぽいけど」
由梨佳は龍神ではない。機体は他のものより高い素材で出来ているし、多少は耐性があるだろう。だが自分ほどでないのではないか。そう考えた多輝は泣きながら訊ねた。
「多輝くん、わたしはいつものことだから。多輝くんがずっと傍にいるわけじゃないでしょう?」
にっこりと笑って由梨佳が言う。多輝はそれを聞いて更にわんわんと泣きじゃくった。声を上げて泣きながら懸命に詫びる多輝を由梨佳が困ったように見る。
「多輝くんに、きっちりプログラムしてもらってるから。大丈夫。だから泣かないで」
そう言いながら由梨佳が部屋の隅にあったダンボールに寄る。多輝は涙に濡れた目で肩越しに由梨佳を見つめた。由梨佳がダンボールを開けてインスタントのカップ入り麺を取り上げる。それを見た多輝はぱっと顔を輝かせた。
「お湯!」
その場に立ち上がろうとした多輝は強い焦れを感じてへたり込んだ。少しでも優一郎の傍を離れると身体が疼いて堪らなくなるのだ。
「ごめん……由梨佳……お湯入れて……」
ベッドに頭を乗せて多輝はしくしくと泣きながら頼んだ。由梨佳が頷いて周囲を見回す。
「ポットは……あった」
そう呟いて由梨佳はカップを片手に部屋の隅にあるポットに寄った。茶をすぐに淹れられるように置かれたポットに水を張って電源を入れる。多輝は股間を弄り回しながらじりじりと湯が沸くのを待った。カップを開けて説明書き通りにかやくやスープの入った小さなパックを取り出した由梨佳は、ポットのある小さな台の前に膝をついてやっぱり股間を弄っている。
「んっ! ああんっ!」
切ない由梨佳の声を聞いた多輝の身体が反応する。多輝はうわあ、と情けなく顔を歪めて懸命に股間を擦った。擦れてじんじんとするクリトリスを指先で捏ね、膣口を焦らすように撫でる。多輝はうっとりと優一郎を見つめながら自慰に耽った。
小さな電子音が鳴る。夢中で股間を探っていた多輝ははっとして由梨佳の方を見た。よろよろと立ち上がった由梨佳がカップに慎重に湯を注ぐ。多輝はやっと食事が出来るという喜びに顔を輝かせて急いで移動しようとした。
そこでこける。膝で歩こうとして多輝は顔面から床に突っ込んだ。股間にあてがっていたものだから、手を床につくことすら出来ない。
「にゃあ!」
引っくり返った声で叫んだ直後、強かに顔を床に打ち付ける。幸い、じゅうたんが敷かれているのでそこまで床は硬くはないが、それでもやっぱり痛い。
「多輝くん!」
慌てた声を上げて由梨佳が多輝に駆け寄ろうとする。だがそこで由梨佳は足をもつれさせて転んだ。尻餅をついた由梨佳の股間が丸見えになる。痛みを堪えて顔を漸く上げた多輝は正面に由梨佳の股間を見て身悶えしながら床を転がった。
「うわああん! 痛い! 由梨佳のアソコ、可愛いよう!」
恥じらいも何もなく多輝はそう喚いて股間をしきりに弄った。
「だめっ! わたし、壊れて……くんぅっ!」
由梨佳の機体の下腹部から漏れていたモーター音が急に大きくなる。多輝ははっと目を見張って必死で床の上を移動した。ギアが滑るような変な音が聞こえてくる。打った拍子に鼻から流れてきた赤いものも無視して、多輝は懸命に由梨佳に這い寄った。床に尻餅をついた格好で由梨佳は身体を震わせている。
「だっ、大丈夫か!? 由梨佳!」
「だめっ! 止まらな、あああんっ! 多輝くぅんっ!」
悲愴な声を上げて由梨佳が乱暴に股間を探る。多輝は必死で歯を食いしばって由梨佳に寄った。自分の股間から何とか片手を剥がし、由梨佳の手をつかむ。多輝は剥き出しになった由梨佳のクリトリスに吸い付いた。
「だめっ! 多輝くんっ!」
そう由梨佳が叫んだ瞬間、多輝の顔に熱した蒸気が勢いよくかかる。だが多輝は熱さを堪えて由梨佳のクリトリスを歯に挟んだ。顔を傾けて待ち針のようなクリトリスを回す。
「あっ! ああんっ! 多輝、くぅんっ……」
由梨佳の顔から唐突に表情が消える。だが由梨佳の身体はまだぎくしゃくと動きながら自慰を続けている。意識をなくした由梨佳の股間から顔を上げ、多輝は震える手を懸命に由梨佳の腹に伸ばした。服越しにへそを探り当て、指を押し込む。電源を切られた由梨佳の身体はぴたりと動きを止めた。
「ごめんな、由梨佳。おれがこんなだから」
多輝は泣きじゃくりながら由梨佳に詫びた。
不意にチャイムが鳴る。多輝は慌てて身を起こそうとして、またこけた。べちゃ、と床に倒れた多輝は情けない声で返事をしてからはっと目を見張った。返事をしたら誰かが入ってくるのではないか。その可能性に後から思い至った多輝は慌ただしく周囲を見回した。だが身体を隠せそうな物は何もない。
「多輝くん。大丈夫? わたし。斎姫よ」
ドアを開けて顔を覗かせた斎姫を見止めて多輝は泣きじゃくった。
「斎姫、助けて! とまらねえんだよぉ!」
そう訴えながら多輝は身体を丸めた。股間を探る多輝を見つめて斎姫が静かに部屋に入ってくる。
多輝は特殊な経緯でヒューマノイド化しているので、空腹を感じることになってます。