初手でエロシーンのがいいかと思ったのですが、ここで!w
メインディッシュと笑って順はベッドに潜り込んだ。その途端に、それまで懸命に平静を保った対応をしていた佑が顔を歪ませる。
「なに? 翠サンは幼稚園でしょ? お姫様たちはガッコだし、今は誰もいないじゃん」
佑の耳元に囁きながら順はするりと手を伸ばした。毛布の中で動かした指先に滑らかな佑の肌が触れる。
「抱かれるのはかまいません。あなたの事は嫌いではありませんし」
ですけど、と呟いた佑が順の手をやんわりと退ける。おや、と目を見張った順は首を傾げて笑ってみせた。
ここは吉良瀬と呼ばれる財閥当主の屋敷だ。屋敷の主は吉良瀬佑。順が抱こうとしている女性だ。順は片腕に佑の肩をさりげなく抱き、片手で優しく髪を撫でた。長く柔らかな髪を指で梳きながら、だけどなに? と問う。
「あくまで僕は、水輝さんの指示に従ってあなたに抱かれているという事を忘れないでください」
そう言った佑の目に悲しそうなものが浮かぶ。判ってるよ、と苦笑して順は佑の髪に優しく口づけた。覚悟を決めたのか、佑が黙って目を閉じる。順は静かに佑を抱き寄せて唇を寄せた。軽く触れるだけの口づけを交わしてから額を合わせて笑う。
「しーんぱいしなくても無茶はしないよ。それに、いいかげん欲求不満になるっしょ?」
唇から耳に唇を滑らせて順はそう囁いた。腕に抱いた佑の身体がぴくんと震える。子供を産んだとは到底思えない若さを保つ佑の身体は順の目から見ても魅力的だった。無駄な肉のない細い身体なのに、その身体には女らしい丸みもある。
昼間から戯れる二人のいる佑の部屋には静かなクラシック音楽がかかっている。広々とした部屋の暖炉には細い火が入れられていて、外の寒さが嘘のように暖かい。壁にかかったレトロな時計が秒針を刻む音が時折聞こえてくる。
「だから、僕はかまわないんです。僕は……」
以前の二の舞になるのが怖いんです。消え入りそうな声で佑が呟く。順は苦笑して佑の首筋に優しく口づけた。薄絹のブラウスをゆっくりと解いていく。
「優一郎くんは優一郎くんっしょ? それでいいじゃん」
今は女性の身体をしている佑だが、男性体をとった時の名前は吉良優一郎と言う。二つの性を纏える佑は人ではない。佑もだが順もまた人ではない。二人は龍神と呼ばれる生き物だ。
「そう、僕は僕です。僕以外の何者でもない」
そう言ってくれるあなただから、惹かれるんでしょうね。苦笑した佑を見つめて順はそうだねぇ、とのんびり答えた。片手でブラウスのボタンを一つずつ外していく。
龍神とは人ならぬ力を持つ。あらゆる力を行使し、時に光を、時に災いをこの世にもたらす者だ。汚濁を振り払う役目もあれば、災厄を撒く役もある。多くの龍神が存在する中で、佑や順は特に有する力が強い。龍神の頂点に位置する者たちを総称して十三柱と呼ぶ。
「オレはアレが大嫌いだからねぇ。比べるなんてしないよ」
そう呟いて順は佑の胸元に唇を落とした。片手でブラウスを開いて舌先で肌をなぞる。佑はそんな順の頭を両手に支え、視線を落とした。
「茜さん……あっ」
「ココ、感じる?」
微かな吐息を聞き取って順は目を上げた。頬を染めた佑が困ったような顔をする。順は指先でさっき触れていた場所に触れた。鎖骨の窪みを撫でられた佑がぴくん、と震える。
「んっ、いいっ、ですっ!」
甘いものの混ざった声で言って佑が目を閉じる。順は笑みを浮かべて佑の肩に唇を落とした。舌先で鎖骨の窪みを舐めながら指を動かしてブラジャーのホックを外す。緩んだブラジャーのカップに指を忍ばせると佑は掠れた声を上げて全身を緊張させた。
「可愛いなあ、優一郎くん。感じやすい身体してるんだねぇ」
囁くように言いながら順はゆっくりと頭を下げた。毛布に潜った順の視界が次第に暗くなる。緩んだブラジャーをたくし上げ、順は佑の乳首を軽く舐めた。
「んっ、くふうんっ!」
「気持ちいい?」
毛布の中でそう訊ねて順は大胆に乳首を口に咥えた。歯を立てないように注意しながら舌先で乳首を転がす。もう片方の乳首は指につまんで先端を指先で擦る。そうするうちに佑の乳首は隆起し、硬さを帯びてきた。
「茜、さあんっ! いい、ですっ!」
順の頭を支える佑の指に力がこもる。順はリクエストに応えて咥えていた乳首を軽く吸った。舌を広げて全体で乳首を押さえながら口の中の空気を吸う。そうしつつ、もう片方の乳首を指につまんで捏ねると佑はもどかしそうに身をくねらせた。
「あっ、んふっ! ううんっ! ああうふぅんっ!」
ちゅ、と音を立てて乳首を強く吸ってから順は更に毛布に潜った。すっかり視界は暗くなっている。闇の中で手を動かして順は佑のスカートをたくし上げた。
「こっちはどーかな?」
ストッキングに包まれた足を撫でてみる。すると佑の肌がひくりと動き、腰がくねる。相当に欲求不満が溜まっているのだろう。それも当然だ。伴侶である筈の水輝はここ最近はずっと佑を抱いてはいないのだ。
とある事件の折、水輝の身体は幼い少年のものへと変化してしまった。力の消費のし過ぎというのが大きな原因だが、本当はそれだけではない。順は優しく佑の腿を手で撫でてくすりと笑った。
「いーい匂い。エッチな匂いだよ」
広々としたベッドは二人が寝ても十分に余裕がある。佑の腿に乗せた順の頭をつかんでいた指がぴくりと動く。
「茜さんってば、あっ! ああんっ!」
恥ずかしそうに閉じた足の間に指を這わせて順はくすくすと笑った。ガーターベルトで留められたストッキングの縁を指先だけでくすぐるように撫でる。
「だってオレ、優一郎くんのエッチな匂いだけで勃っちゃったもん」
そっと指をずらして腿の合わせ目に入れる。順は薄笑いを浮かべてじりじりと指を引っ張り上げた。腿の間を移動した指がショーツに包まれた佑の股間に軽く触れる。
「んく、くうああんっ!」
掠れた声を上げて佑が仰け反る。それにつられて順の被っていた毛布が軽く引っ張られる。順は指を軽く動かしてショーツ越しに佑の股間をぽんぽんと叩いた。温かい二人の体温のこもった毛布の中にはしっとりとした愛液の香りが充満している。
説明も入ってる感じになってますので、ちょっとエロが途切れる感はあるかも……?