※この作品はR-18です。

まやかしの終わり 一部 二人の水輝   作:伊駒辰葉

56 / 183
エロの続きです。
おや……? 水輝の様子が……?


まやかしの兆し 3

「あっ、ああっ! 水輝さん! 水輝さぁんっ!」

「力の交わりには鈍そうだな……。ほら、どうした。欲しかったんだろ? しっかり動け」

 

 くすくすと笑って水輝が佑の尻を軽く叩く。佑はソファの背もたれをつかんで言われるままに腰を揺すり始めた。

 

「氷龍神は木龍神に執心中か」

 

 佑が動き出したからか、水輝がのんびりと頭の後ろで手を組み合わせる。佑は望むままに腰を揺すりながら恍惚の表情を浮かべた。水輝にまたがって自分から腰を淫らに動かしているのに、何故か水輝にこれまでになく激しく犯されているという感がある。

 

「あんっ! あ、ああんっ! 水輝、さんっ!」

 

 佑は誰に教えられるでもなく、より強い快楽を得られるように腰を上下だけでなく横にも振り始めた。おっと、と呟いた水輝が佑の股間に手を這わせる。

 

「可愛いな、佑は。ここの大きさなんて子供のようだぞ」

 

 くすりと嗤いを零して水輝が指先で佑のクリトリスをつまむ。下から上に向かって指で擦られるうちに佑の感じる快楽はより大きくなった。ショーツ越しに佑のクリトリスを弄った水輝が薄笑いを浮かべて頷く。

 

「やっと顔を出した」

 

 そう告げて水輝が指先でクリトリスを弾く。その瞬間、佑は悲鳴を上げて仰け反った。膣壁が勝手に収縮してペニスを締め付ける。背を反らしてソファから落ちそうになった佑を水輝が片腕に支える。

 

「んっ、くうぅうんっ!」

「こら。おれより先にいってどうする。しっかりしろ」

 

 意地悪く笑って水輝が佑の身体を引っ張って自分の身にもたせかける。佑は何が何だか判らないまま、また腰を揺すり始めた。絶頂に達してまだ脈打っている膣壁でペニスを擦り上げる。

 

「あっ、ああっ! ああんあっ! くうぅうんっ!」

 

 激しい声を上げる佑の目尻から涙が落ちる。水輝は嗤いを浮かべて佑の身体に両腕を回した。時折、思い出したように腰を突き上げる以外は水輝は特に動かない。だが快楽に溺れる佑にはそれが何故か当然のことのように感じられた。

 

「使える駒は殆どないのか……。仕方ない」

 

 低く、殆ど聞き取れない声で呟いてから水輝が顔を横に向ける。

 

「紫!」

 

 中空に向かって水輝が声を張った瞬間、部屋には紫が現れた。いつもなら誰かに交わっている様を見られるのは嫌だと思うのに、この時の佑には少しも紫の存在が気にならなかった。ただ夢中で腰を揺する。

 

 現れた紫が静かに跪く。水輝は当たり前の顔をして紫に顎をしゃくった。

 

「木龍神はどうしている?」

「木村の屋敷で眠っていますが」

 

 頭を深く垂れたまま、紫が言う。ふうん、と呟いてから水輝が口許に薄い笑みを浮かべる。

 

「そうだな。今から二時間後、だな」

 

 そう言いながら水輝が左手を軽く持ち上げて手の中に一つの宝珠を現す。それを軽く放って水輝はくすりと笑った。紫が顔を上げて両手にそれを受け止める。色のない透明な珠が紫が触れた途端に黒く染まる。

 

「それをくれてやれ」

「かしこまりました」

 

 口許に薄い笑みを浮かべてそう返答してから紫がその場から姿を消す。佑はそんな二人のやり取りに目もくれずに夢中で腰を揺さぶった。

 

「あっ、ああっ! んふっ! ああんうっ!」

 

 かたいペニスを咥え込んだ部分がじんわりと熱くなり、その熱が次々に頭に昇ってくる。言いようのない深い快楽に佑は口を開けて喘いだ。快楽に緩んだ唇の端から涎が伝い落ちる。獣のようにひたすらに快楽を貪る佑を両腕に軽く抱いて水輝が嗤う。

 

「またいくのか?」

 

 水輝の声が耳に届くとそれだけで快感が強くなる。佑は懸命に腰を振りながら何度も頷いた。苦笑した水輝が佑の頭を片手に引き寄せて唇を合わせる。されるがままに舌を絡めながら佑は水輝の口の中で激しい声を上げた。足が無意識に動いて水輝の身体を強く挟む。

 

「また一人でいくなんて悪い子だな」

 

 唇を合わせたまま、水輝が嗤い混じりに言う。長い絶頂感に眩暈を覚えつつ、佑は腰をゆっくりと上下に動かした。途切れかけていた絶頂感が戻って来て、それだけで頭の芯が痺れる。次に襲ってきた快楽に身を任せた佑の股間からは尿のように透明な液体が垂れて流れた。失禁した時のような感覚に佑は甘えた声を上げて腰をくねらせた。

 

「くうっ、ううんあはあんっ! 水輝さぁあんっ!」

「佑。気持ちいいか?」

 

 絶頂感が途切れて切ないものがこみ上げてくる。佑はまた快楽を得ようと夢中で腰を動かし始めた。水輝の質問に何度も頷く。

 

「おれと一緒に居たいか?」

 

 水輝が嗤いを浮かべて佑に問い掛ける。大きな水音を立ててペニスを貪りながら佑は懸命に頷いた。

 

「水輝さんが望む限り、一緒にっ!」

 

 そう叫んだ直後、佑は目を見張って身体の動きを止めた。水輝が右手を鋭く振るって佑の下腹部に突き立てたのだ。急に感じていた快楽が消え失せて痛みに襲われる。

 

「じゃあ、これはしばらく封印だ」

 

 水輝は佑の下腹部にこめられていた紫色の小さな珠を握っていた。水輝の手の中で珠の輝きが次第に鈍くなっていく。佑は自分の身体の中で輝きが鈍くなっていくのを感じ取っていた。

 

「きゃああっ! んふっ! んっ!」

「さすがに簡単には黙らないか」

 

 嗤いを浮かべた水輝が手の中に力を導く。激しい痛みに晒された佑の身体は無意識に跳ねた。だが水輝は片腕にしっかりと佑を抱いて離そうとしない。

 

「愛しているよ、佑」

 

 突然、そう囁いて水輝が佑を抱き寄せて口づける。痛みも忘れて佑は目を見張った。下腹部で水輝が握りしめていた珠の輝きが完全に消え失せる。そこで漸く水輝は佑の腹から手を抜いた。

 

「水輝、さん……」

 

 うっとりとした顔をする佑を水輝が軽く抱え上げる。すると膣内にくわえ込んでいた水輝のペニスは音を立てて抜けた。抱えた佑をソファの前に下ろしてから水輝がにっこりと笑う。

 

「口で奉仕出来るか?」

 

 そう言いながら水輝が自分の股間を指差してみせる。愛液でどろどろに汚れたペニスを見つめて佑はごくんと唾を飲んだ。

 

「はいっ」

 

 にこやかな笑みを浮かべて佑は頷いた。じゃあ頼む、と水輝がソファに寄りかかる。佑はいそいそと水輝の股間に顔を寄せてペニスを汚している自分の愛液を舐り始めた。よほど昂奮していたからなのか、ペニスにこびりついている愛液は白く濁っていてどろりとしている。

 

「いい子だな、佑は。その調子で銀の相手も出来るな?」

 

 優しく囁きながら水輝が佑の頭を撫でる。ペニスを根元から舐めて綺麗にしながら佑は頷いた。

 

「はいっ」

 

 笑顔で答えて佑は熱心にペニスに舌を這わせた。愛液を綺麗に舐め取ってから、今度は口の中にペニスを含む。時折、水輝が佑の頭を撫でる手を止め、ペニスをぴくりと震わせる。水輝が感じてくれているのだ、と思うたびに佑の胸に満足感がこみ上げる。

 

「そう、付け根から先端に向かって唇で擦って」

 

 佑は目で頷いてから水輝の言う通りにフェラチオを続けた。そうしているうちに水輝の呼吸が乱れてくる。佑は水輝の感じている様を読み取って唇の環でペニスを軽くしめたまま、頭を上下に揺すり始めた。舌も使え、と熱のこもった声で水輝が言う。佑は口の中に舌を躍らせつつ、頭を上下に揺すり続けた。

 

「出すぞ。零すなよ」

 

 笑い混じりに言って水輝が佑の頭を押さえる。ぐい、と引き寄せられた佑の喉にペニスの先端が入り込む。佑は身体の力を抜いてされるがままに喉に水輝のペニスを受け入れた。その直後、口の中でペニスがびくんと跳ねて熱いものが撒き散らされる。佑はうっとりとした面持ちで水輝の精液を喉を鳴らして飲み込んだ。




この辺りから水輝の様子が変になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。