憑依警報、BL警報? いろいろです!
「えっ、これ、要らないんですか?」
そんなことはないでしょう? にっこりと笑った佑が身を屈めて手の中のローターを順の股間に寄せる。
「ヤだよ! 変態! なに考えてんだよ!」
切羽詰った順は蒼白な顔でそう叫んだ。これだけ気持ち悪いと思うのだからペニスも萎えてくれればいいものを、ちっともその気配がない。それどころかローターの振動をあてがわれた瞬間に佑の膣内でペニスが脈打つ。
「あなたも人の事は言えないでしょう?」
笑みを浮かべたまま、佑がするりと手を滑らせる。陰嚢に押し当てられていたローターを早速肛門に押し当てられて順は思わず呻いた。馴れた身体が無意識に反応し始める。くそ、とぼやいた順を振り返って薄笑いを浮かべた佑は、身を屈めて順の肛門にローターを押し込んだ。その瞬間に順は目を見張って歯を食いしばった。反射的に腰が動きそうになる。だが実際には佑の見えない力により拘束されているため、身体は動かない。
順に背を向けたまま、佑がゆっくりと腰を上下させ始める。腹の奥に響く振動とペニスに感じる快感に順は思わず呻いた。
「んくっ! んああっ! くふっ!」
訳が判らなくなるような強い快楽を浴びて順は熱い息と共に声を漏らした。順の切羽詰ったものを読み取ったかのように佑が腰の動きをぴたりと止め、くるりと身体の向きを返る。別の角度からペニスを膣壁に擦られた順は息を飲んで身体を緊張させた。だが何故か射精することが出来ない。
順に跨ってじわじわと腰を動かしながら佑が笑みを浮かべる。
「んっ、水輝の、抱き心地はどうですか?」
言われた途端、脳裏に水輝の姿が思い浮かぶ。こんにゃろ、と呟いて順は脳裏に浮かんだ水輝の姿を追い払った。触発されて思い浮かべたものを佑は読み取ろうとしているのだろう。
ローターの振動が何故か急に強くなる。順は声を殺すことも出来ず、激しい嬌声を上げて仰け反った。そんな順の胸に手をついて佑がのんびりと腰を上下させる。
「水輝は、なかなか可愛い声で鳴くでしょう?」
あそこまで仕込むのは大変だったなあ。にっこりと笑う佑の言葉につられて順の脳裏に激しく喘ぐ水輝の姿が思い浮かぶ。幼い身体をした今の水輝も抱き心地はとてもよく、反応も悪くない。手近な子供と絡ませながら奉仕させるといったことまでがずらりと順の脳裏に蘇る。
「あ、く、しゅみ……」
強引に記憶を読まれていることに歯噛みして、順は何とかそれだけを言った。すると佑が苦笑して腰の動きを少しずつ速くする。
「あなたにそう言われるのは心外だなあ」
そう言いながら佑が腰をグラインドさせる。膣奥までしっかりとくわえ込まれたペニスの先端を擦られ、順は悲鳴を上げた。衝動はとっくに弾けてもおかしくないほど快感があるのに、射精出来ないのだ。なのにローターの振動とペニスに与えられる刺激により、順は射精衝動とは別の絶頂に引き上げられた。
「くあっ! んっ! あああぁんぁあっ!!」
誰に跨られているのかすら判らなくなる。順は激しい声を上げて恍惚の表情で絶頂に達した。ローターをくわえ込んだ肛門から愛液が漏れ出る。
「次は出したいですか?」
にっこりと笑って佑が順の目を覗き込む。順はぼんやりとした目で佑を見つめて頷いた。佑が微笑を浮かべてじりじりと腰を引き上げる。膣口からはみ出した順のペニスはぱんぱんになっていて、血管がはっきりと浮き出している。佑はペニスの先端部分だけを膣口にくわえ込み、手を股間に回してペニスを擦り始めた。膝立ちになった佑の手の中でペニスが脈打つ。順は荒い息を吐いて弱々しく首を振った。
「これで、水輝の身体を貫いてるんですね?」
笑みを浮かべたまま、佑が手を忙しなく動かす。指や手のひらでまんべんなく撫でられた順は本能的に腰を突き上げようとした。だがどうやっても身体が動かない。佑の言葉に煽られるように脳裏には水輝の姿が思い浮かんだ。嫌がる水輝を組み伏せて犯した時のことを思い出して順は身震いした。佑の手の中でびくんとペニスが跳ねる。最初は嫌がっていた水輝も、順に犯されるうちに快楽に囚われていった。
ただ、快楽に喘ぎながら誰かを呼ぶのだけが気に食わない。あれを聞くともっと水輝を苛めたくなってしまうのだ。
「水輝の呼ぶ名には、力が込められていますから」
そっと囁きながら佑が軽くペニスをつかむ。その途端に衝動が何の前触れもなく弾け、順は悲鳴のような声を放って射精した。佑が嗤いを浮かべて唇を舐め、じりじりと腰を下げる。射精しているペニスをじっくりと膣壁で擦りながら、佑は身を屈めた。
「ご協力、ありがとうございます」
笑みを浮かべた佑が軽く腰を左右に振る。その瞬間、順は声にならない悲鳴を上げて仰け反った。立て続けに射精した順を佑が笑みをたたえて見つめる。くそ、とぼやいて順は懸命にシーツをつかんだ。
ふと、佑の身体から力が抜ける。その瞬間に拘束が綺麗さっぱり解け、順は傾いた佑の身体を慌てて支えた。両腕に大事に佑を抱えてベッドに横たえる。
「みずき、さ……!?」
「ほへ?」
驚いたような佑の声を受けて順はのんびりと振り返った。そこには仏頂面をして立っている水輝の姿があった。刀を担いでいるところを見ると、一仕事終えてきたところだろうか。順は苦笑してベッドを降りようとした。そこでローターがまだ腸内に埋まっていることに気付く。まったくもう、とぼやいて順はローターを引き抜いた。
「別にいいぞ、そのままで」
「いや、水輝ちゃんがよくても優一郎くんがよくないっしょ」
水輝にそう言い返して順はちらりと佑を見た。佑は泣きそうな顔をして毛布を引き寄せ、それに包まっている。
「わたし、どうして? あなた、なぜここにいるの?」
事態が判らないのか、佑が困惑した顔で呟くように言う。あ、ごめんと気軽に詫びて順はさっさとベッドを降りた。散らかっていた下着とズボンを身につけて、最後にローターを拾い上げる。振動を切ったローターをズボンにポケットに突っ込んでから順はのんびりと言った。
「えーと……ごめんねぇ。オレ、キミがあんまし魅力的だから」
アロハシャツの乱れを直しつつ、順は振り返ってだらしない笑みを浮かべた。
「犯しちゃった。てへ」
頭をかきながら照れてみせる順を壮絶な目で佑が睨む。だがすぐに佑は慌てたように水輝を見た。すっかりこの姿が定着してしまっているのか、水輝は幼い少年の格好をしている。
「そうだ。水輝さんの命で、わたし、あれ?」
混乱しているのか、こめかみを押さえて佑が呟くように言う。水輝が黙って順に刀を押し付け、身軽にベッドに飛び乗る。俯いてこめかみを押さえていた佑の頭を水輝が小さな手で撫でる。
「あんまり考えるな。ほら、汚れただろ? 一緒にシャワーでも浴びるか?」
普段から考えれば不思議なほどに優しい声音で言って水輝が佑に笑みかける。順はやれやれと肩を竦めて押し付けられた刀を試しに鞘から抜こうとした。すると水輝の鋭い声が飛んでくる。
「抜くな!」
「……ちょおっと見せて貰おうとしただけなんだけどにゃー」
ふざけて言ってから順ははいはいと頷いた。水輝はしばらく厳しい目で順を睨んでから佑に目を戻した。水輝の剣幕に驚いたのか、佑は目を見開いている。
「はい。水輝さん」
「ん。立てるか?」
水輝がそう言いながらベッドを降り、佑に手を差し伸べる。佑は恐る恐る毛布を身体から剥がし、慌てたように乱れた服を整えた。めくれていたスカートを直しておずおずと水輝の手につかまってベッドを降りる。
「そういうことだから、お前はそろそろ出て行け」
「あれ、つれないねぇ。折角だから三人でシャワーってのはどう?」
しなをつくった順に阿呆、と容赦のない言葉を浴びせてから、水輝は佑と共に部屋を出て行った。
TSじゃないのがえぐい……。
傍から見たら三重人格ですからね……。