エロシーンの続きですが、こう、色々な感じにMIXされてるので、ノーマル好きな方は逃げてください!
「どうでもいいが、剥き出しのまま放置されると悲しいんだが」
そう、水輝が低い声で言うと佑が慌てたように頷いて再びペニスに指を絡める。佑の愛撫に少し勃ちあがっていた水輝のペニスは、放置されていた間に元の脱力した形に戻ってしまっていた。
「ごめんなさい! あの、すごく驚いたから、これだけは伝えないとと思って」
早口で言ってから佑がペニスを咥え込む。本を読みながら水輝は欠伸をした。目尻に浮かんだ涙を指で拭っておもむろに口を開く。
「別に驚くことでもないだろう。お前は先見をしているだけだ」
先占とも言うがな。そう続けて水輝は本のページをめくった。物語は佳境に差し掛かり、主人公たちは懸命に魔物と戦っている。水輝は本を読みながら、時折片手を伸ばして佑の頭を撫でた。懸命に咥える佑の口の中でペニスがゆっくりと首をもたげてくる。
「んっ、水輝さぁん……」
甘い囁きを零して佑が舌でねっとりとペニスを舐める。水輝は本を読みながら薄く笑った。そうか、と呟くと佑が不思議そうな顔をして首を傾げる。
「水輝さん?」
「じきに座位が変動するな」
恐らく佑の宝珠が他と違うのはその先触れだろう。水輝は淡々とした口調で説明してから深く息を吐いた。
「水輝さん。青い宝珠。やっぱり欲しいって言ったら怒る?」
「苺は嫌なのか?」
微かに笑って水輝は佑をちらりと見た。佑は水輝のペニスに指を絡めて愛撫をしつつ唇を尖らせた。
「わたし、水輝さんの、宝珠がいい!」
しばし黙った後、佑は思い切ったように少し大きな声で言った。水輝は片手で本を支え、右手だけを中空に伸ばした。器にこもっていた宝珠を手の上に呼び寄せ、軽く放る。佑は慌てたように水輝の放った青宝珠を受け取った。
「それじゃあ、これ」
先ほどの不思議な形をした宝珠を取り出してから、佑が水輝の渡した宝珠をいそいそと胸に押し当てる。ふわりと浮いて漂ってきた苺型の宝珠を要らん、とすげなく指で弾いてから水輝はおもむろに言った。
「通常、他者の龍宝珠は取り込むことは出来ないぞ」
ぼそりと水輝が言うと、それまで胸に懸命に宝珠を押し付けていた佑が焦ったように顔を上げる。
「がーん」
衝撃のほどを口で言い表しながら佑が悲しそうな顔をする。水輝は片手を伸ばして佑の握る宝珠に向かって指を鳴らした。すると青い宝珠は光の脈を打ち、ゆっくりと形を変えた。ぐにゃりと歪んで細長い形に変じた後、まるで紐のように青宝珠が伸びる。紐状になった宝珠はどんどん伸びて、やがて直径一センチ弱の細さまでになった。そこで紐がうねり、光を放った後、先端から一気に青い丸い宝石の形に変化する。数珠繋ぎの青い宝石の連なりに変化した宝珠は、静かに宙を泳いで佑の胸元にネックレスの形になって納まった。三連のネックレスと化した宝珠を佑が呆然と見下ろす。
「水輝さん、ありがとう」
感動に目を潤ませて佑が言う。水輝は本を読みながら肩を竦めた。
「大事にしろよ。青龍堰月刀はその一振りしかないんだからな」
淡々と語る水輝をぎょっとしたように佑が見やる。水輝は本を目の高さに掲げてページをめくった。薄い紙には小さな挿絵が描かれている。
「ええ」
頷いた佑がふと首を伸ばして水輝の読んでいる本を覗き込む。水輝は見え易いように本を佑の方に傾けた。小さな挿絵を佑が指差す。
「これ……。水輝さん?」
小声で佑が言う。水輝は苦笑して本を片手に支え直した。描かれているのは雲に乗った龍神の絵だ。
「龍退治の絵なんてそんなに珍しくないだろう?」
天にうねる龍のはるか下方には点のように人々の姿が描かれている。彼らは手に武器を携えて天に浮く龍を見上げている。物語の流れからすると、主人公達が龍に戦いを挑んでいるといったところか。
「でも、この龍青いじゃない?」
あくまでも挿絵を覗き込みながら佑が言う。水輝はモノクロームの挿絵を見つめてそうかと呟いた。どうやら佑の目にはこの絵がカラーで見えているらしい。
「よくある昔の物語だ」
そう言って水輝は佑を見やった。間近で水輝と目を合わせた佑がほんのりと頬を染める。水輝は佑をしばし見つめてからゆらりと視線を下げた。本を少し持ち上げて自分の股間を見つめる。殆ど勃起していたペニスはまた力をなくして情けなくうなだれている。
「おれのペニスは何度ほったらかしにされるんだろうな」
「ご、ごめんなさい!」
慌てたように詫びた佑が水輝の腰の傍に座り直し、ペニスを頬張る。それを見届けてから水輝は本に目を戻した。
天よ、滅びることが定められているのなら、何故我らは生まれなければならないのか。
透き通った少女の声が脳裏に蘇る。耳障りな声に顔をしかめて水輝は本のページをめくった。ご丁寧にこの書斎に揃えられているのはこの手の物語ばかりだ。胸が悪くなる趣味を鼻で嗤って水輝はゆらりと手を伸ばした。行き場をなくして宙をふわふわと彷徨っていた苺の形をした宝珠に軽い力を放る。水輝の力に撃たれた宝珠はあっけなく床に転がった。熱心に水輝のペニスを口に咥えこんでいた佑が瞬きをして落ちた宝珠を見る。
ある意味では放置プレイ。