今回も最後まで楽しんでいただければ!!
東京某所、会員制クラブ『Laideur(レドゥール)』。
絨毯を敷き詰めたフローリングの廊下を、ラグナロクの足音が静かに進んでいく。
「このたびは、ご指名いただき誠にありがとうございます。最後まで、心を込めておもてなしさせていただきますね――」
黒いガウンの前をすっとはだけ、客の前に膝を折るその姿は、優雅で隙がなかった。
だが、見上げる視線の奥には、わずかに媚びる艶が揺れていた。
——かつて“霜の鬼神”と呼ばれた女は今、娼婦として微笑んでいた。
愛娘・鬼崎きららの救出に赴いたあの夜から、すでに2ヶ月と十数日。
娘を使った不意打ちに倒れ、大枝雄二の手に堕とされた。
施された肉体調整により、感度を塗り替えられ――
屈辱に満ちた魔力抽出の果てに、力を奪われた。
“指導”と称された調教で、夜毎に身体と言葉を仕込まれて。
今では、“クラブ・レドゥール”の娼婦として名を呼ばれ、こうして膝を折る日々を過ごしていた。
「あ、あの……その……お、お手柔らかに、っていうか……」
男はもじもじとソファの縁に座り込み、ネクタイを緩めながら視線をさまよわせた。
見れば、襟元は汗で少し湿っており、スーツの膝には座る前についた埃がうっすらと浮いている。
女に不慣れなその様子に、ラグナロクは相手を安心させるように微笑むと、
「では、まずは乾杯をいたしましょう……♪ お好きなお飲み物はございますか?」
「……あっ、じゃ、じゃあ……ビールで……」
「かしこまりました♪」
微笑んだラグナロクは、静かに腰を浮かせてカウンターに向かい、丁寧に瓶ビールを栓抜きする。
注がれたグラスを両手で持ち、男の前に差し出した。
「それでは、今宵の出逢いに……乾杯を」
かちんと小さくグラスが鳴る。男はうまく笑えないまま、こくこくと二口、三口と飲んだ。
「……はは、なんか……緊張しますね、やっぱり……」
「大丈夫ですよ。リラックスなさってください」
ラグナロクは優しくそう答えると、男のスーツのネクタイに指を添えた。
そっと緩めて、喉元のボタンを一つ外す。
「……少し、楽にしましょうね」
その声色はまるで、幼子をあやす母のように柔らかい。
男は、緊張で強ばった肩の力を抜いて、グラスをテーブルに置く。
「はは……すいません。なんか、俺、女の子と付き合ったこととか全然なくって」
「あら……そうなんですか?」
「……はい。その……恥ずかしい話ですけど」
男は照れたように頭をかきながら、ぽつぽつと話す。
「大学も中退してて……今はバイト暮らしで。だからこんな場所も初めてで……」
「そうだったんですか。ふふ、では今宵は私にお任せください」
男のネクタイをするりと抜き、その下のボタンも一つ外す。
男の緊張をほぐすように、襟元の汗をタオルでそっと拭った。
「あ……すいません……」
「いいんですよ。楽にしていただいて」
ボタンを外し、はだけた襟元からたくましい胸元がのぞく。
意外なことに期待抜かれたその肉体に、ラグナロクは内心感心した。
「ふふ、お客様……鍛えてらっしゃいますね」
「……や、やめて下さいよ。なんか、恥ずかしいです……」
男は照れたように横を向きながら、空いたグラスにビールを注ぐ。
そんな初心な様子を楽しみつつ、男のシャツをゆっくりとはだけさせていく。
胸元から腹部までボタンを外し、その下のベルトも緩めた。
「……あ、あの……俺……」
男が何かを口に出そうとした瞬間、ラグナロクはそっと顔を寄せると、その柔らかな唇を重ねた。
「ん……ちゅ……」
軽く触れるだけのキス。
唇を離したあと、ラグナロクは男の頬にそっと手を添えた。
「……大丈夫。すぐに、気持ちよくなれますから」
耳元で囁くと、男は何も言えず、小さく頷くしかなかった。
そのままラグナロクは視線を下げ、男の股間にゆっくりと手を伸ばした――
静かにファスナーを下ろし、下着越しに熱のこもった膨らみをそっと指先でなぞる。
「少し……失礼しますね」
そう囁くと、ラグナロクは男の肉棒を露わにし、ゆっくりと顔を伏せた。
唇を当て、ぬるりと湿った舌で根本から先端へと這わせる。
「ちゅ……ん……ちゅぽっ……れろ……っ」
吸いつくような音と、舌の絡む濡れ音が室内に微かに響く。
「ぁ、あっ……そんな、いきなり……っ」
男が思わず腰を引くも、ラグナロクは優しく押さえ、
再びゆっくりと、その口に包み込んでいく。
「ん……ちゅ、れろ……ちゅぷ、んむ……」
口内で舌を絡ませながら、ゆっくりと頭を上下させる。
「あ……すごっ……こんなの、初めてで……」
男が思わず漏らすと、ラグナロクは嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、お上手ですよ……もっと気持ちよくなってくださいね」
そう囁くと、さらに深くまで咥え込む。その先端が喉の奥を突いた。
「んっ! ぐぷっ……! じゅるっ……っ、ちゅっ……!」
喉奥まで届いた熱にラグナロクの眉がかすかに寄るが、声は漏れない。
むしろ舌先を使い、根本をえぐるように這わせる。
「や、やばっ……ラグナロクさん……すご……っ」
男が感極まったように呟き、ラグナロクの髪を指で撫でる。
恐る恐るだった仕草に、徐々に自信めいた力が宿っていく。
「ね、ねぇ……そのまま、もうちょっと……奥まで……」
男の言葉にラグナロクは上目づかいに頷き、さらに深く咥え込む。
「んんっ……ちゅっ……じゅぽっ、ずる……れろ……っ」
そして――
ゆらりと、彼女の下腹部にうっすらとピンクの灯りが浮かんだ。
ハート形の淫紋が、唾液に濡れた肌の奥で、微かに脈打っていた。
どくりと身体が疼き始めるのを、ラグナロクは感じる。
捕えられ魔力を抽出されたあと、抵抗力を削がれたラグナロクに女淫魔が嬉々として刻んだそれは、魔界医術で改造された身体より質の悪いものだ。
「んんっ♡ はぁぁ…じゅるるるるっ♡ ちゅぷっ♡ れろっ♡」
「うぁぁぁっ!? は、激しすぎ!!」
人が変わったように激しく吸い付き、肉棒を注視する様は、まるで中毒者のそれだ。
その口の動きは激しく、吸引の強さは増し、舌は貪るように絡みつく。
「あ、やば……っ! んぁっ――あっ、あああッ……!」
びゅるっ! びゅっ、びゅくっ……っ!
男の肉棒が跳ね、白濁が喉奥に叩きつけられる。
ラグナロクは眉一つ動かさず、全てを飲み込むように舌を這わせ――
「んん……♡ ん、ちゅ……ぅ……♡」
その瞬間、彼女の下腹部で、ハート型の淫紋が脈打つように明滅した。
どく、どくと音が聞こえるかのように。
彼女の表情に浮かんだのは、うっすらとした微笑――快楽に染まる、女の顔だった。
「んぅっ……ちゅぷ♡…はぁぁ♡ごちそうさまでした」
注がれた白濁を飲み干したラグナロクが、顔を上げて男に笑いかける。
「そ、その……お粗末さまです」
男はそんなラグナロクに見惚れるようにしばし見とれた後、慌てて言った。
「あ、あの……なんか、すごい……うまくて……」
「ふふ、ありがとうございます」
「え、えっと……俺ばっか気持ちよくても悪いんで。お返しに……」
男がもじもじとそう言った瞬間、ラグナロクが立ち上がり、男に抱き着いた。
そして男の手を取り、その胸元へと導く。
「あっ……!」
指先がぬるりと滑り込んだ先は、すでに熱く火照った肌だった。
「んっ♡ あは……♡」
ラグナロクの唇から甘い吐息が漏れる。男はごくりと唾を吞み込むと、そのまま彼女の身体をソファに押し倒した――
「……その、また来てもいい、ですか?」
「ええ。お客様のご都合のよろしいときに、いつでも」
笑顔で帰って行く男を見送ったラグナロクは、その姿が見えなくなると、ふぅと息をついた。
「“また”……ね」
そう呟いたラグナロクは、取り出した端末を操作した。
男の氏名、年齢などの情報を入力すると、即座にその登録が完了されたのを確認すると、興味をなくしたように与えられた部屋へと戻る。
「おつかれさーん、ラグナロクちゃん。相変わらず評判いいみたいじゃん?」
廊下の角を曲がった瞬間、軽薄な男の声が降ってきた。
スタッフ用のネームプレートをつけた若い男が、ラグナロクの前に立ち塞がるように笑みを浮かべている。
「……なんのよう?」
いつものように冷ややかな返事をしつつも、ラグナロクはその場から逃げずに立ち止まる。
男の指先が、彼女の腰骨のラインをなぞる。
「ほんっと、お前さ、見た目はスンってしてるのに、腰はやわいんだよなぁ……な?」
ラグナロクはその手を払いのけることなく、ただ静かに睫毛を伏せた。
……その喉奥から、くぐもった吐息が一つ、漏れた。
「っ…ぁ…」
低く、かすかな吐息。それは反射のように、喉から漏れ出た。
「ん?……おいおい、まさか感じたわけじゃねーよな?」
軽く言うスタッフの声に、ラグナロクはゆっくりと目を伏せた。
「あの霜の鬼神が、ねぇ……」
男はわざとらしく肩をすくめ、彼女の名を皮肉のように口にする。
「最初ここに来た時なんて、視線で殺されるかと思たっけなぁ」
そのあとヤらせてもらったけどーーーそう言って嗤うスタッフ。
ラグナロクは無言で聞き流す。
だがその指先には、ほんのかすかに力が入った。
「今じゃ、客のチンポ咥えて“また来てくださいね”だもんな。世の中、変わるもんだわ」
──ぐっ。
男の指が臀部のふっくらとした肉を鷲掴む。ラグナロクはわずかに眉を寄せ、小さく吐息を漏らした。
「っ……ぁ……」
「へへ、柔らかくてイイけつの肉だ。毎日揉み込んでやったかいがあった」
「……ヤるならさっさとして」
「ったく、かわいくねー女。客にはあんだけ媚びるくせに」
男はそう愚痴りながらも、一度手を離すと、懐から小さな袋を取り出した。
その口をちぎり中身をラグナロクの手のひらに落とす。錠剤だった。
「飲めよ」
「……」
口を結びじっと相手を見るも、相手は早くしろとばかりに顎を動かすだけだった。
仕方なくそれを飲み込む。なんの味もしなかったが、すぐに効果は現れた。
「……っ!」
──どくん!
心臓が跳ねた直後、下腹部にぞわりとした熱が走る。
ぐつぐつと煮え立つように淫紋が疼き出し、皮膚の内側で蠢くような快感がじわじわと広がっていく。
「……っ、はぁ……♡ん……♡」
喉の奥から漏れ出たのは、拒絶ではなく、明らかな甘い喘ぎ。
理性では呑み込めない感覚に抗えず、太腿が震える。
黒いガウンの内側、下腹部の肌に刻まれたハート型の淫紋が淡く、しかし確かに光を帯びていた。
明滅するその光は、心臓の鼓動と同じリズムで脈打ち──まるで彼女自身の性欲を映すかのように波打っていた。
「へへ、便利なもんだよな、その紋。エロいこと考えたらそれだけで感度が数十倍なんだろ? なぁ、“霜の鬼神”さんよ」
男はしゃがみこみ、ラグナロクの脚に指先を這わせる。
ストッキング越しの太腿をゆっくりとなぞり、膝裏、そして敏感な内腿へと、いやらしいリズムで移動していく。
「やっわ……くて、あったけぇ……へへ、毎日揉んだ甲斐があるわ」
ぞくり、と、寒気にも似た感触が脊髄を駆け上がる。
その実、それは“悦び”だとラグナロクの本能は知っていた。
「っ……く……♡」
かすかに噛み締める声。脚に力を込めようとするが、身体は火照り、力は抜けていくばかりだった。
「力入んなくなってきただろ? 薬も回ってきた頃だな」
男は下卑た笑みを浮かべながら、ベルトを外し、下着を下ろす。
ぼてりと露出された怒張が、淫紋の灯りにてらされて光る。
「……じゃあ、お望み通り、さっさと――挿入《い》れさせてもらおうか」
男はそう言うと、ラグナロクの陰部へと指を入れる。
淫紋と薬の効果で蕩けたそこは、しっとりと濡れ、指を差し込み数擦りもすれば、まるで洪水のように蜜を溢れさせた。
とろりと垂れ落ちた蜜によしよしと頷いた男は、数度割れ目深く指を
蜜を軽く揉み込んだ男は、少し泡立ったそれを己の肉棒へと塗りつけた。
「へへっ、あの客が出した
ぐちゅりと濡れた感触が、陰部に触れる。
ひくつく入り口をわざとずらし、その淵をなぞるように亀頭がこすりつけられる。
それは焦らすような動きだった。
「……んっ……♡……ぁ……」
喉奥から漏れる吐息に熱がこもり始める。必死に抑え込んで
絨毯を敷き詰めたフローリングの廊下を、ラグナロクの足音が静かに進んでいく。
「このたびは、ご指名いただき誠にありがとうございます。最後まで、心を込めておもてなしさせていただきますね――」
黒いガウンの前をすっとはだけ、客の前に膝を折るその姿は、優雅で隙がなかった。
だが、見上げる視線の奥には、わずかに媚びる艶が揺れていた。
——かつて“霜の鬼神”と呼ばれた女は今、娼婦として微笑んでいた。
愛娘・鬼崎きららの救出に赴いたあの夜から、すでに一ヶ月と十数日。
娘を使った不意打ちに倒れ、大枝雄二の手に堕とされた。
施された肉体調整により、感度を塗り替えられ――
屈辱に満ちた魔力抽出の果てに、力を奪われた。
“指導”と称された調教で、夜毎に身体と言葉を仕込まれて。
今では、“クラブ・レドゥール”の娼婦として名を呼ばれ、こうして膝を折る日々を過ごしていた。
「あ、あの……その……お、お手柔らかに、っていうか……」
男はもじもじとソファの縁に座り込み、ネクタイを緩めながら視線をさまよわせた。
見れば、襟元は汗で少し湿っており、スーツの膝には座る前についた埃がうっすらと浮いている。
女に不慣れなその様子に、ラグナロクは相手を安心させるように微笑むと、
「では、まずは乾杯をいたしましょう……♪ お好きなお飲み物はございますか?」
「……あっ、じゃ、じゃあ……ビールで……」
「かしこまりました♪」
微笑んだラグナロクは、静かに腰を浮かせてカウンターに向かい、丁寧に瓶ビールを栓抜きする。
注がれたグラスを両手で持ち、男の前に差し出した。
「それでは、今宵の出逢いに……乾杯を」
かちんと小さくグラスが鳴る。男はうまく笑えないまま、こくこくと二口、三口と飲んだ。
「……はは、なんか……緊張しますね、やっぱり……」
「大丈夫ですよ。リラックスなさってください」
ラグナロクは優しくそう答えると、男のスーツのネクタイに指を添えた。
そっと緩めて、喉元のボタンを一つ外す。
「……少し、楽にしましょうね」
その声色はまるで、幼子をあやす母のように柔らかい。
男は、緊張で強ばった肩の力を抜いて、グラスをテーブルに置く。
「はは……すいません。なんか、俺、女の子と付き合ったこととか全然なくって」
「あら……そうなんですか?」
「……はい。その……恥ずかしい話ですけど」
男は照れたように頭をかきながら、ぽつぽつと話す。
「大学も中退してて……今はバイト暮らしで。だからこんな場所も初めてで……」
「そうだったんですか。ふふ、では今宵は私にお任せください」
男のネクタイをするりと抜き、その下のボタンも一つ外す。
男の緊張をほぐすように、襟元の汗をタオルでそっと拭った。
「あ……すいません……」
「いいんですよ。楽にしていただいて」
ボタンを外し、はだけた襟元からたくましい胸元がのぞく。
意外なことに期待抜かれたその肉体に、ラグナロクは内心感心した。
「ふふ、お客様……鍛えてらっしゃいますね」
「……や、やめて下さいよ。なんか、恥ずかしいです……」
男は照れたように横を向きながら、空いたグラスにビールを注ぐ。
そんな初心な様子を楽しみつつ、男のシャツをゆっくりとはだけさせていく。
胸元から腹部までボタンを外し、その下のベルトも緩めた。
「……あ、あの……俺……」
男が何かを口に出そうとした瞬間、ラグナロクはそっと顔を寄せると、その柔らかな唇を重ねた。
「ん……ちゅ……」
軽く触れるだけのキス。
唇を離したあと、ラグナロクは男の頬にそっと手を添えた。
「……大丈夫。すぐに、気持ちよくなれますから」
耳元で囁くと、男は何も言えず、小さく頷くしかなかった。
そのままラグナロクは視線を下げ、男の股間にゆっくりと手を伸ばした――
静かにファスナーを下ろし、下着越しに熱のこもった膨らみをそっと指先でなぞる。
「少し……失礼しますね」
そう囁くと、ラグナロクは男の肉棒を露わにし、ゆっくりと顔を伏せた。
唇を当て、ぬるりと湿った舌で根本から先端へと這わせる。
「ちゅ……ん……ちゅぽっ……れろ……っ」
吸いつくような音と、舌の絡む濡れ音が室内に微かに響く。
「ぁ、あっ……そんな、いきなり……っ」
男が思わず腰を引くも、ラグナロクは優しく押さえ、
再びゆっくりと、その口に包み込んでいく。
「ん……ちゅ、れろ……ちゅぷ、んむ……」
口内で舌を絡ませながら、ゆっくりと頭を上下させる。
「あ……すごっ……こんなの、初めてで……」
男が思わず漏らすと、ラグナロクは嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、お上手ですよ……もっと気持ちよくなってくださいね」
そう囁くと、さらに深くまで咥え込む。その先端が喉の奥を突いた。
「んっ! ぐぷっ……! じゅるっ……っ、ちゅっ……!」
喉奥まで届いた熱にラグナロクの眉がかすかに寄るが、声は漏れない。
「や、やばっ……ラグナロクさん……すご……っ」
男が感極まったように呟き、ラグナロクの髪を指で撫でる。
恐る恐るだった仕草に、徐々に自信めいた力が宿っていく。
「ね、ねぇ……そのまま、もうちょっと……奥まで……」
男の言葉にラグナロクは上目づかいに頷き、さらに深く咥え込む。
「んんっ……ちゅっ……じゅぽっ、ずる……れろ……っ」
そして――
ゆらりと、彼女の下腹部にうっすらとピンクの灯りが浮かんだ。
ハート形の淫紋が、唾液に濡れた肌の奥で、微かに脈打っていた。
どくりと身体が疼き始めるのを、ラグナロクは感じる。
捕えられ魔力を抽出されたあと、抵抗力を削がれたラグナロクに女淫魔が嬉々として刻んだそれは、魔界医術で改造された身体より質の悪いものだ。
「んんっ♡ はぁぁ…じゅるるるるっ♡ ちゅぷっ♡ れろっ♡」
「うぁぁぁっ!? は、激しすぎ!!」
人が変わったように激しく吸い付き、肉棒を注視する様は、まるで中毒者のそれだ。
その口の動きは激しく、吸引の強さは増し、舌は貪るように絡みつく。
「あ、やば……っ! んぁっ――あっ、あああッ……!」
びゅるっ! びゅっ、びゅくっ……っ!
男の肉棒が跳ね、白濁が喉奥に叩きつけられる。
ラグナロクは眉一つ動かさず、全てを飲み込むように舌を這わせ――
「んん……♡ ん、ちゅ……ぅ……♡」
その瞬間、彼女の下腹部で、ハート型の淫紋が脈打つように明滅した。
どく、どくと音が聞こえるかのように。
彼女の表情に浮かんだのは、うっすらとした微笑――快楽に染まる、女の顔だった。
「んぅっ……ちゅぷ♡…はぁぁ♡ごちそうさまでした」
注がれた白濁を飲み干したラグナロクが、顔を上げて男に笑いかける。
「そ、その……お粗末さまです」
男はそんなラグナロクに見惚れるようにしばし見とれた後、慌てて言った。
「あ、あの……なんか、すごい……うまくて……」
「ふふ、ありがとうございます」
「え、えっと……俺ばっか気持ちよくても悪いんで。お返しに……」
男がもじもじとそう言った瞬間、ラグナロクが立ち上がり、男に抱き着いた。
そして男の手を取り、その胸元へと導く。
「あっ……!」
指先がぬるりと滑り込んだ先は、すでに熱く火照った肌だった。
「んっ♡ あは……♡」
ラグナロクの唇から甘い吐息が漏れる。男はごくりと唾を吞み込むと、そのまま彼女の身体をソファに押し倒した――
「……その、また来てもいい、ですか?」
「ええ。お客様のご都合のよろしいときに、いつでも」
笑顔で帰って行く男を見送ったラグナロクは、その姿が見えなくなると、ふぅと息をついた。
「“また”……ね」
そう呟いたラグナロクは、取り出した端末を操作した。
男の氏名、年齢などの情報を入力すると、即座にその登録が完了されたのを確認すると、興味をなくしたように与えられた部屋へと戻る。
「おつかれさーん、ラグナロクちゃん。相変わらず評判いいみたいじゃん?」
廊下の角を曲がった瞬間、軽薄な男の声が降ってきた。
スタッフ用のネームプレートをつけた若い男が、ラグナロクの前に立ち塞がるように笑みを浮かべている。
「……なんのよう?」
いつものように冷ややかな返事をしつつも、ラグナロクはその場から逃げずに立ち止まる。
男の指先が、彼女の腰骨のラインをなぞる。
「ほんっと、お前さ、見た目はスンってしてるのに、腰はやわいんだよなぁ……な?」
ラグナロクはその手を払いのけることなく、ただ静かに睫毛を伏せた。
……その喉奥から、くぐもった吐息が一つ、漏れた。
「っ…ぁ…」
低く、かすかな吐息。それは反射のように、喉から漏れ出た。
「ん?……おいおい、まさか感じたわけじゃねーよな?」
軽く言うスタッフの声に、ラグナロクはゆっくりと目を伏せた。
「あの霜の鬼神が、ねぇ……」
男はわざとらしく肩をすくめ、彼女の名を皮肉のように口にする。
「最初ここに来た時なんて、視線で殺されるかと思たっけなぁ」
そのあとヤらせてもらったけどーーーそう言って嗤うスタッフ。
ラグナロクは無言で聞き流す。
だがその指先には、ほんのかすかに力が入った。
「今じゃ、客のチンポ咥えて“また来てくださいね”だもんな。世の中、変わるもんだわ」
──ぐっ。
男の指が臀部のふっくらとした肉を鷲掴む。ラグナロクはわずかに眉を寄せ、小さく吐息を漏らした。
「っ……ぁ……」
「へへ、柔らかくてイイけつの肉だ。毎日揉み込んでやったかいがあった」
「……ヤるならさっさとして」
「ったく、かわいくねー女。客にはあんだけ媚びるくせに」
男はそう愚痴りながらも、一度手を離すと、懐から小さな袋を取り出した。
その口をちぎり中身をラグナロクの手のひらに落とす。錠剤だった。
「飲めよ」
「……」
口を結びじっと相手を見るも、相手は早くしろとばかりに顎を動かすだけだった。
仕方なくそれを飲み込む。なんの味もしなかったが、すぐに効果は現れた。
「……っ!」
──どくん!
心臓が跳ねた直後、下腹部にぞわりとした熱が走る。
ぐつぐつと煮え立つように淫紋が疼き出し、皮膚の内側で蠢くような快感がじわじわと広がっていく。
「……っ、はぁ……♡ん……♡」
喉の奥から漏れ出たのは、拒絶ではなく、明らかな甘い喘ぎ。
理性では呑み込めない感覚に抗えず、太腿が震える。
黒いガウンの内側、下腹部の肌に刻まれたハート型の淫紋が淡く、しかし確かに光を帯びていた。
明滅するその光は、心臓の鼓動と同じリズムで脈打ち──まるで彼女自身の性欲を映すかのように波打っていた。
「へへ、便利なもんだよな、その紋。エロいこと考えたらそれだけで感度が数十倍なんだろ? なぁ、“霜の鬼神”さんよ」
男はしゃがみこみ、ラグナロクの脚に指先を這わせる。
ストッキング越しの太腿をゆっくりとなぞり、膝裏、そして敏感な内腿へと、いやらしいリズムで移動していく。
「やっわ……くて、あったけぇ……へへ、毎日揉んだ甲斐があるわ」
ぞくり、と、寒気にも似た感触が脊髄を駆け上がる。
その実、それは“悦び”だとラグナロクの本能は知っていた。
「っ……く……♡」
かすかに噛み締める声。脚に力を込めようとするが、身体は火照り、力は抜けていくばかりだった。
「力入んなくなってきただろ? 薬も回ってきた頃だな」
男は下卑た笑みを浮かべながら、ベルトを外し、下着を下ろす。
ぼてりと露出された怒張が、淫紋の灯りにてらされて光る。
「……じゃあ、お望み通り、さっさと――挿入《い》れさせてもらおうか」
男はそう言うと、ラグナロクの陰部へと指を入れる。
淫紋と薬の効果で蕩けたそこは、しっとりと濡れ、指を差し込み数擦りもすれば、まるで洪水のように蜜を溢れさせた。
とろりと垂れ落ちた蜜によしよしと頷いた男は、数度割れ目深く指を
蜜を軽く揉み込んだ男は、少し泡立ったそれを己の肉棒へと塗りつけた。
「へへっ、あの客が出した
ぐちゅりと濡れた感触が、陰部に触れる。
ひくつく入り口をわざとずらし、その淵をなぞるように亀頭がこすりつけられる。
それは焦らすような動きだった。
「……んっ……♡……ぁ……」
いるものの、既に身体の芯からは情欲が溢れていた。
しばらくぬちゃぬちゃと、蜜に濡れた肉棒が割れ目の内側粘膜を弄ぶ音が廊下に響く。
それから数分経っただろうか。もどかしい刺激に耐えていたラグナロクが苛立たし気に唸ると、ほんの少し腰を動かした。
「あ」
そんな男の間抜けな声と共に、蜜穴付近へちょっかいをかけていた肉棒が、ずるりと飲み込まれた。
「ぉ゛ッッ―――♡♡♡」
びくんと、大きく背中を反らしながら痙攣する。滑り込んだ勢いのまま肉棒がラグナロクの膣を貫き、子宮口へと食い込む。
一瞬意識が飛びかけたほどの快感に、脳天にまで衝撃が走った。
「ぉっ……ほぉぉおお……♡♡♡♡」
か細い呻き声を上げ、びくびくっと全身を震わせる。
黒手袋に覆われた手が壁の端を掴み、必死に全身を流れる快楽電流を堪える。
白目を剥きそうな程の悦楽の中で、彼女はなんとか意識を保とうとする。
「いやぁ悪い悪い、ちょっと手が…いや、ちんぽが滑ったわ」
「ふぅぅぅぅっ♡ふぅぅぅぅぅっ♡……ん゛ん゛っ♡」
へらへらと笑う男への怒りを込めて睨みつけるものの、当の本人はどこ吹く風といった様子である。
それどころか、余計に調子に乗ったのか、腰をぐいと突き出してきた。
「お゛お゛お゛っ♡♡」
当然、より鋭く肉棒が、更なる奥へと突き刺さることになる。
先ほどよりも強い勢いで内臓を押し上げられる感覚に、肺の中の空気が全て押し出されたかのような声がこぼれた。
「ま、せっかく
そう言うなり、男は力任せにピストンを始める。
激しい水音と共に、引き抜かれ、突き立てられる。その度に意識を失いそうなほどの快楽を叩き込まれ、口から声にならない嬌声が飛び出る。
「おっ゛♡♡ふぎぃっ♡♡♡ひぎゅぅぅうっ♡♡♡」
何度も繰り返される強烈な責めの前に、もはや喘ぎ声すら出せない程に乱れていく。
手足はがくがく震え、今にも崩れ落ちそうになる。それでもなんとか耐えようと壁に爪を立て、ぎりぎりで姿勢を保つ。
何度も何度も貫かれ、嬲られ続ければ、やがて限界が訪れるのは当然のことだった。
(もう無理っっ♡♡我慢出来ないぃいっ♡♡♡♡)
脳内を暴力的なまでの絶頂衝動が支配し始める。全身の筋肉が強張り、きゅーっと収縮するような感覚が襲う。
上向き半分ほど白目を剥いている瞳。チカチカと視界が明滅し、何も考えられなくなる。
もういつ決壊してもおかしくはなかった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡」
次の瞬間、凄まじい絶叫が上がった。
それが自分のものだと気付くまでに数秒を要した。それくらい、信じられないくらいに大きな声だった。
それに遅れて、股の間から何かが勢いよく噴き出す感覚に襲われる。
尿ではない、透明な液体。潮を吹きながら、ラグナロクは完全に脱力していた。
長い脚をガクガク震わせ、無様に舌を突き出す。その瞳はほとんど裏返りかけており、ほとんど意識を失っているようだった。
「あーあー、イっちまったな、おい」
男の言葉など、耳に届いていないだろう。
だらしなく開かれた口からだらりと垂れた舌を伝って、とろりと唾液が床に糸を引く。
半ば白目を剝いたまま、時折びくっびくっと身体を震わせることしか出来ないその姿は、普段の冷徹な雰囲気とは真逆のものを感じさせた。
「たく…日を追うごとにセックスに弱くなっていくなぁ…まっ、客にはこれくらいの雑魚まんのほうが良いか」
ぺしぺしと脱力して逆に突き出された尻タブを軽く叩くと、男はニヤリと笑う。
ゆっくりゆっくりと蜜穴に埋没していた肉棒を引き抜いていく。カリ首が襞を引っ掻き、そこから生まれる快感に遠退いていた意識が戻り、思わず喘ぐ。
「ひっ♡ひぃっ♡」
ラグナロクにはわかっていた。自身はこれ以上は要らないと思っていても、この男はまだ満足していないことを。
男はまだ
この数週間の付き合いで、男が異常なまでにラグナロクの胎へ白濁を注ぐことに執着していることを知っていた。
孕ませるためか、それとも霜の鬼神と恐れられた女を屈服させることを楽しんでいるかはわからないが、とにかく執拗に精液を注ぎ込もうとしてくるのである。
「まっ…待ってぇ……」
「無理無理。俺まだ
涙声で懇願するものの、やはり聞き入れられることはない。むしろその声は男をさらに昂らせる結果となっていた。
再び、激しく腰が打ち付けられる。
ずぱんっと音を立て、一気に奥まで穿たれると、衝撃で意識を失いかけるほどだったが、すぐさま次の一撃が来ることで強制的に覚醒させられる。
そうして、地獄のような時間が始まった。
☆
二時間後、ようやく解放され自室へと戻ったラグナロクは、行為の疲れで重い身体を引き摺るようにして、備え付けのシャワールームへと入った。
コックを捻り、熱いお湯を出す。疲労で萎えきった身体に染み渡るような感覚を覚えるが、決して心地の良いものではなかった。
ふと、鏡に映った自身の裸体を見つめる。
下腹部に刻まれた淫紋。未だ鈍い光を宿しながらも、確実にその力を増してきているのを感じていた。
胸の先にある蕾もその例外ではなかった。以前より一回りほど大きくなり、桃色に染まる乳首は明らかに肥大化を見せていた。
指先で摘んでみると、ぴりっとした痛みが走る。しかし同時に心地よい感覚も走り、つい繰り返してしまう。
(随分と変わってしまったものね…)
自身の変わり果てた身体に、力ない笑みを浮かべ、胸から手を離した。
湯を止め、バスタオルを手に取り、水滴を拭う。
ショーツを身に着けたところで、不意にノック音が響いた。
『入っていいかしら』
若い女の声。
声の主に心当たりがあるラグナロクは、小さく息をのむと、自身を落ち着かせるように胸へと手を置く。
一度小さく息を吸ったあと、ラグナロクは扉の向こうに立つ人物に声をかけた。
「ええ、構わないわ」
ガチャリと音を立てて扉が開く。そこに立っていたのは、黒い対魔忍スーツに身を包んだラグナロクの愛娘ーー鬼崎きららであった。
肩まで伸びた金紗の髪を揺らしながら室内に入ってきたきららは、後ろ手に扉を閉めると、にっこりと微笑んだ。
「こんばんは、ママ♪」
どこか甘えるような声色に、酷く不快感を覚えたラグナロクは眉根を寄せると、きららを無視するようにクローゼットへと向かう。
扉に手をかけ、ゆっくりと開く。所狭しと並んだナイトドレスの中から、比較的露出の少ないものを選び取り、袖を通した。
「不機嫌そうね」
「…なんのようかしら」
クスクスと愉快そうに嗤うきららに、ラグナロクは淡々と言葉を返す。 その間も手早く着替えを進めていくのだが、突然後ろから抱きつかれたことによってその動きが止まった。
柔らかな感触が背中に触れる。
「こんなドレスじゃダメよ。今日は大枝様が来られてるの。ママの子宮に子種を仕込んでくださるそうよ。精一杯エロい恰好でお出迎えしなきゃ」
耳元で囁くように言うきららの声に、ぴくりと肩を震わせる。
そのままするりと腕が伸ばされ、たわわな胸をぎゅっと揉まれた。
「ふふっ、相変わらず大きいわね。ねぇ知ってる?私が調教されてた時、 大枝様、いっつも私のおっぱいばっかり弄ってたの。こんなに大きなモノをぶら下げて良く対魔忍が名乗れるなって」
「……いい加減にしてちょうだい」
「なのに、最近はママのことばっかり…まぁ、私は大枝様の仕事を手伝ってるから仕方ないんだけどね?」
母親に告げた内容がいかに悍ましいことなのか気にもせず、きららはマウントを取るようにそう言って、右手を氷で覆う。
鋭いそれが、どれほどの命を刈り取ってきたのか。
いまや対魔忍・鬼崎きららは大枝雄二の私兵として暗躍していた。
仕事の内容は多岐に渡るらしいが、詳しい話は聞いていない。聞かずともわかる。理にも倫理にも反することをさせられているのだろう。
現在こうして母親である自分を煽り立てる姿は以前のきららとは程遠いものだった。
醜悪な笑みを浮かべて自身を嘲笑っている娘の姿に、ため息を吐くと、再びクローゼットから一着のドレスを取り出す。
派手な装飾はなく、ただ黒の生地に赤いラインが入っただけのシンプルなデザインをしているそれを手に取ると、慣れた手つきで身に纏っていく。
ボディコンシャスタイプのロングワンピース型のドレスのため、乳房や股間の形状がはっきりとわかる代物だ。
「そこで回ってみて」
腕を組み、しげしげと品定めをしていたきららが口を開く。
満足したように頷く彼女の姿にもう一度ため息を漏らしてから、部屋の中央に移動する。そしてその場でくるりと回り、全身をくまなく見せるようにしてポーズを取った。
それを見て満足そうに口角を上げたきららは、再度母親の身体を撫で回す。
豊満な胸に手を伸ばし、下から持ち上げるように揉んでくる娘に、眉を寄せる。だが、何も言うことなく、黙ってされるがままになっていた。
「ふふふ、それじゃあママ? 大枝様に無礼のないようにね?」
にやりと意味深な笑みを浮かべたきららは、挑発的な視線を残して部屋のドアへと向かった。
その背を見送りながら、ラグナロクは眉ひとつ動かさず、ただ静かに息を吐く。
カチリとドアノブが鳴り、きららが出ていくと、入れ替わるようにしてスーツ姿の中年男ーー大枝雄二が悠々と入って来た。
「お待ちしておりました、大枝様」
「しばらくぶりだ、お前を抱くのは。楽しみにしていたか」
「はい、おまんこが疼いてたまりませんでしたわ」
先ほどまでの様子が嘘のように、媚びるような声音でそう言うとラグナロクはにこやかな笑みを浮かべる。
それを見た雄二もまた嬉しそうに頷くと、ベッドの縁に座り、手招きをした。
誘われるままに彼の膝元へと歩み寄ったラグナロクは、スカートの裾を持ち上げて会釈をすると、雄二の隣に腰掛けた。
二人分の体重を受けてスプリングが小さく軋む音を立てる。するとすぐに彼の手が伸びてきて、いやらしい手つきで太腿を撫で回し始めた。
ぞわりとした感触を覚えながらも、ラグナロクは黙ってそれを受け入れている。
「お仕事が忙しかったときららに聞きました…んんっ♡…お怪我はありませんか?」
「ああ、お前の娘は優秀な護衛だ。おまけに
内腿えと入り込んだ指が鼠蹊部をなぞり上げてくる。ぴくりぴくりと肩を跳ねらせ、はぁぁっと熱の籠った吐息を零す。 頬を染め、瞳を潤ませ、うっとりと大枝を見つめるその姿は、身も心も大枝に捧げた情婦のそれだ。
「それに霜の鬼神がひりだした魔力グソは高値で売れる…お前たち親子のせいで被った損失を取り戻してあまりある…」
「ああっ♡お役に立てて光栄ですわ…大枝様ぁ♡」
愛撫する手を止めることなくそう告げてきた男に、恍惚とした表情で答える。
圧倒的な力を持ちながら、格下の…ただの人間の男に良い様に使われるという屈辱感に、刻み込まれた被虐の悦びが呼応し、背筋をゾクゾクしたものが駆け上がっていく。
既に、身体はすっかり出来上がっていた。秘裂からはとろとろと愛液が溢れ出し、クロッチをしどと濡らしている。
「まったく素晴らしい肉壺だな、お前は。母親とは思えないほどの淫乱さだな」
「あっ…ああっ♡言わないでぇ♡ん゛ん゛っ♡はぁぁ♡」
太い指でぐりりとクリトリスを弄ばれて、甘い声をあげてしまう。ぐじゅぐじゅになった膣穴から新たな粘液が噴き出し、下着の色を変えてしまう。
あまりの刺激に腰が自然と引けて逃げようとしたところを、がっしりとした腕で抱き寄せられ、唇を貪られる。
「んんっ!?ちゅっ…ちゅぱ、ちゅる…♡」
舌先を差し込み絡め合い、互いの口内粘膜を擦り合わせるような濃厚なキス。
歯列の裏側を舐め上げられ、口蓋垂を舌先で擽られると、身体がびくんと跳ねる。込み上げる生理的な吐き気に、くぐもった声を上げながら身を捩ろうとするのだが、がっちりホールドされていて叶わない。
「ちゅぱ♡れろぉ…じゅるるるるるるっ♡」
音を立てて唾液を啜り、嚥下していく。送り込まれてくる男の唾を喉を鳴らして飲み干していく度に、思考が蕩けていくような気がした。
息継ぎのために唇が離れると、銀色に輝く橋がかかる。ぷつりと切れたそれは重力に従って落ちていき、ラグナロクの胸の上に落ちる。
激しいキスに、すっかり息があがってしまったラグナロクは、呼吸を整えるために大きく息を吐き出すと、艶然とした微笑を浮かべ、更なる行為をせがむように自らの唇を指差してみせた。
「まったく、しょうのない雌豚だな。お前は」
「そう躾けられたのは大枝様ですわ♡きららのようにお仕事先で可愛がっていただけない以上、少しでもご寵愛をいただきたいのです…駄目でしょうか…?」
「…ふっ、いいや…だがなおさらまずはお前のまんこを味わいたい。久しぶりだからこそ…な」
「ふふっ…かしこまりましたわ、大枝様♡」
仲睦まじい夫婦のような甘い空気が流れる中、それでも淫靡な匂いを振りまく二人の行為は止まらない。
しゅるりと衣擦れの音が響くと、ラグナロクの着ていたドレスがぽすりと落ちる。
豊かな胸がふるんと揺れ、ぐっしょりと濡れたショーツを脱ぎ捨てれば、ひくつく割れ目がくぱくぱと開閉を繰り返して、その度に白く濁った本気汁が溢れ出ていた。
露わになった恥丘は黒々とした陰毛で覆われていて、その下の割れ目は、何度も使い込まれているせいか色素沈殿を起こし、赤黒く変色してしまっている。
「ほう……久しぶりに見たが、前より色が変わったのではないか?だいぶ使い込んだようだが、どうなんだ?」
同じようにスーツを脱ぎ裸体を晒した大枝が、くいっと腰を動かし、そそり立つ剛直が腹につくほどに勃起していることを見せつけてくる。
血管の浮き出たグロテスクな様相を呈していつつも、びくびくと小さく脈動しており、早く犯したいと主張しているようであった。
「はい、お客様のお相手をしていてどうしても…申し訳ございません」
「型崩れもしているな…肉ビラも少しはみ出ている…ははは、使い古された雌の身体になってきているじゃないか。私は好きだよ、みっともない雌の身体はな」
「っ!!はい!!ありがとうございます、大枝様♡」
大枝の言葉に顔を輝かせ、喜びに声を弾ませると、そっと抱き付き、その大きく柔らかな乳房を大枝の毛むくじゃらの胸板へと優しく押し付ける。
汗ばんだ肌が密着し、じんわりと体温を伝え合う感覚が心地よい。はぁ、と吐かれた熱い吐息は、これから行われるであろう行為への期待に満ち満ちたものとなってしまっていた。
「さぁ、ご堪能下さいませ♡」
ベッドへと背を倒おし、仰向けになる形となる。さらに足をM字に開くと、自らの手で濡れそぼった割れ目を広げ、迎え入れる準備を整えた。
開かれたそこから流れ出す透明な蜜液が会隠を通り過ぎ、肛門までも滴り落ちていく。
雄を迎え入れる準備が整った女芯がヒクつき、きゅううんと甘く痺れる感覚に背筋を震わせていると、覆い被さってくる影が一つ。
「久方ぶりに味あわせてもらうかな……お前のまんこの味を」
「はい♡」
どちゅん!!と勢い良く肉棒が突き込まれた。
溜まっていた蜜が押し出され、結合部からぶぴゅっと下品な音をたてて漏れ出してくる。
遠慮なしに挿入された衝撃に一瞬呼吸が止まりかけるものの、すぐさま始まったピストン運動によって意識が強制的に引き戻されてしまう。
「ん゛ん゛ん゛ん゛っ!?♡はぁぁ♡キタキタキタァ♡オチンポキタぁ♡」
ずんっ!ずどんッ!!!どぢゅん!!!!ぱんっぱんっぱぁん!!!!! 上から叩きつけるかのような勢いでペニスを突き込んでくる。それに合わせて腰を浮かせ、迎え腰を打っていく。
亀頭の先端部分が、カリ首が、裏筋が、竿全体が膣内を抉るようにして何度も何度も往復を繰り返していく。
そのたびに脳天にまで響く強烈な快感に襲われるのだ。
(あぁ♡やっぱり凄いぃいい♡♡)
待ち望んでいたものに、あっという間に頭の中が真っ白になってしまう。
この娼館に入って、もう数え切れないほど男に抱かれてきたというのに、大枝との行為は別格のものだった。
肉棒の大きさ、太さ。そして膣内で脈動する力強さに、ラグナロクの雌がどうしようもなく惹かれ媚びてしまうのだ。
「あひっ♡ん゛ん゛ぅ゛ぅ゛う゛う゛♡ごれぇ、ごれが欲しかったんですぅ゛う゛う゛う゛♡♡」
歓喜に満ちた表情を浮かべ、自らもまた快楽を得ようと懸命に腰をくねらせる。しかし、それも簡単に抑え込まれてしまい、逆に動きを封じられてしまった。
完全に自由を奪われた状態で、ただただ与えられる快感に酔い痴れることしかできない。
パンッパンッ、パァンッパヂュンッッ!!!
そんな交尾音を響かせつつ、二人は激しく求めあう。まるで獣同士のセックスのようだ。
「締め付けは…くっ、相変わらずだな」
「も゛っどぉ、もっと突いでぇ!奥までガンガン突いてくらさぃい!!」
ラグナロクの懇願に応えるように、大枝は彼女の両足首を掴むとそのまま持ち上げる。そして自らの肩へと乗せると、さらに体重をかけて押し潰すかのようにして肉棒を 深く突き刺した。
子宮口に亀頭の先端がめり込み、内臓を押し潰されるような圧迫感に思わずえずきそうになるものの、すぐにそれも快楽へと変換されていく。
「おごぉっ♡ふかいっ……♡」
「そら、もっといくぞ!!」
「んぎっ!?あ゛あ゛あ゛っ!!すごっ♡これしゅごっ♡」
どぢゅんっ!どぢゅっ!!どぢゅっ!!と激しく腰を打ち付ける音が部屋中に響く。
その度に結合部から愛液が飛び散り、シーツに大きな染みを作っていった。その量も尋常ではなく、まるで失禁でもしたかのような有様だ。
「お゛っ♡お゛ほっ♡おほぉおお♡」
もはや言葉すらまともに話せなくなっていた。獣じみた声を上げ、白目を剥きかけながら快楽に身悶えている様は、まさに淫乱そのものである。
そんな無様な姿をさらしながらもなお、ラグナロクは幸せそうな表情を浮かべていた。
「出すぞ!!しっかり受け止めろよ!」
「あ゛あ゛あ゛っ♡だひてっ!いっぱいらしでぇええ!!」
もう限界が近いのだろう。大枝はラストスパートをかける。
勢いを増したピストン運動により、膣内を埋め尽くしている肉棒がぶるりと震え上がり、そしてーー。
どびゅるっ!ぶぴゅるるるるるるッ!!ごぼぼっ!ぶぴぃっ!!
「んぉぉおぉおっ♡イックぅううううう♡♡」
子宮口にぴったりと押し当てられた先端部から大量の精液が吐き出され、一気に満たしていく。
膣壁全体を満遍なくコーティングしていくかのようにして放たれたそれは、あっという間に膣内を満たしつくし、逆流してしまった分が、肉棒と膣穴の境目から、びゅびゅっとまるで射精の様に飛び出していった。
その感覚に、ラグナロクはびくびくと身体を震わせる。
(あぁ……♡いっぱい出てるぅ♡)
子宮に愛する男の精液を注がれ、酔いしれるかのようにして、うっとりと目を細める。
ごぷりと音を立てて肉棒が引き抜くと、ベッドへと上がった大枝が荒い息を吐く口元へそっと差し出す。
「舐めろ」
その言葉にラグナロクは少し頭を浮かせると、口を開き舌を出す。そして躊躇なく、白濁に汚れた肉棒を口に含んだ。
大枝のものは既に一度射精していたためにとても濃厚な雄の臭いが充満している。そのむせ返るような濃い匂いに頭がクラクラしてしまいそうになるが、それでも彼女は決してそれを離そうとはしなかった。
まるでアイスでも舐める様に、ぢゅぽぢゅぽと下品な音を立てて丹念に味わっていく。
「んっ……んぶっ♡れるぅ、ぢゅぞっ、れろぉ……」
口に含めなかった残りの部分にも手を添えると優しく揉んでやりながら舌を這わせていく。まるで愛しい恋人のものを愛でるかのような仕草だった。
「ふぅ、相変わらず上手いな」
大枝は満足げに笑う姿に目元で笑うと、舌を鈴口に差し込み、尿道に残っている精液を吸いだしていく。
ちゅぽんと音を立てて離れると、れぇーっと突き出した舌の先には絡みついた白濁が橋をかけていた。それを口を閉じて咀嚼し、喉に通してからごくりと飲み込んだ。
「美味しかったです、大枝様♡」
淫蕩な笑みを浮かべてお礼を言うその顔には羞恥心のかけらもない。完全に男に媚びることに慣れきってしまった女のものだった。
大枝はその女に向かって手を差し伸べると優しい口調で語りかけた。
「次はこの体勢で抱いてやろう……お前の大好きな体位だ」
「はいっ♡」
大枝の言葉に二つ返事で頷くと、彼女は手をつきながら尻を突き出し、そのまま四つん這いの体勢をとる。
そして尻だけを高く上げた状態のまま振り返りながら誘うような視線を大枝に向けると自ら割れ目を開いてみせた。
むわぁっと湯気が立ちそうなほど湿った膣内からは愛液と精液が混ざり合たミックスジュースが流れ出し、シーツに大きな染みを作り続けている。
秘裂はまるで餌を待ち構える動物のようにヒクつき、ぽっかりと開いたままになっている肛門までもが物欲しげに蠢いている様子は、まさに淫売と呼ぶにふさわしいものだ。
「さぁ、来てください♡」
これから来るであろう快楽に期待を抱きながらそう懇願する彼女に向かって大枝は覆い被さるようにしてのしかかった。
そのまま肉棒の先端を入り口へと押し当てると一気に貫く。先程出したばかりだというのに全く勢いを失っていないそれはすんなりと根元まで飲み込まれた。
「お゛お゛お゛っ♡あはぁっ♡きたぁ♡」
歓喜に満ちた表情で舌を伸ばし熱い吐息を漏らす。
後背位で行うセックスは支配体位と呼ばれる。
無様で辱められることに至上の幸福を見出すようになっているラグナロクにはうってつけの体位だった。
「動くぞ」
「はいっ♡あっ、あんっ!はげしっ♡」
最初はゆっくりした動きだったが次第に激しさが増していき、パンッ、パァンッと肌と肌がぶつかり合う音が響き渡る。膣内をかき回される快感にラグナロクはもはやまともに言葉を喋れずひたすら快楽を貪っていた。
そんなラグナロクの様子に興奮したのか、大枝の動きはさらに激しさを増していく。容赦なく責め立てられ、子宮口をノックされる度に軽い絶頂を迎えてしまう。
「イくぞ!孕め!」
「ああぁああっ♡妊娠しまひゅぅううっ♡♡」
どぴゅ!びゅーっ!!びゅるるるるっ!!
再び膣内に吐き出された精液を受け止め、身体を震わせ絶頂に達する。秘裂からは潮を吹き出してシーツの上に大きな染みを作っていった。
ずるりっと肉棒を引き抜けば、栓を失ったそこからは逆流した白濁液が流れ出し、太ももを伝って流れ落ちる。
「ふぅ……」
一息ついた大枝がベッドサイドのテーブルから葉巻を取り口に咥えると、火をつけ一服する。
吐き出された煙が揺蕩い、部屋の中に甘い香りが漂っていく。
息を整え落ち着いたのか、ラグナロクが崩れ落ちていた身体をゆっくりと起こした。そしてじっと大枝の方を見つめてくる。
「これを吸い終わったらもう一回ハメてやる。少し待て」
そう言ってサイドテーブルに置かれていた水差しからコップに水を注ぐと口をつける。
ごくりごくりと喉を鳴らして飲み干す姿に、にこりと嗤うとーー
「いえ、結構よ」
途端、大枝の口から胃に落ちた水が瞬時に凍結した。
「ごえ!?」
「あら、ごめんなさい。ほんとは一瞬で殺してあげるつもりだったんだけど、魔力が足りなかったみたいね」
--お前のせいでな。
絶対零度の冷たい視線で、冷たく言い放つ。
「
「あの子には聞こえないわよ。貴方の部下にお願いして、完全防音に改装してもらったの」
途端、大枝の顔が引きつった。それはつまり誰もこの部屋での以上に気が付かないという事だった。
ラグナロクを捕えてから2ヵ月と少し。
大枝は生来の慎重さに加え、霜の鬼神の恐ろしさをその身をもって学んでいた。
だからこそ、慎重に慎重を重ね、彼女を屈服させてきた。
調教中にラグナロクを犯す時、必ずきららを侍らせていたし、異常事態を知らせるための小型通信機も常に身に着け忘れなかった。
そうして普通の女であれば、半日もあればまともでなくなるレベルの調教を、一ヵ月もの間施し、この娼館で大人しく肉便器として従順な態度をとるように『調教』したのだ。
それゆえの油断だった。
「
「ふふ、女をもてなすのなら手を変え品を変え…飽きさせてはいけなわ。あの薬、淫魔族が絡んでいるだけあってなかなかのものだったけれど、魔族にひと月も同じ薬を投与して安心するだなんて…とっくにに耐性は付いてるわ」
「
毎日・毎朝、大枝は部下に命じてラグナロクからその膨大な魔力が溶け込んだ糞を吐き出させていた。
無様に雌声をあげて鳴き、ピンク色に輝く一本グソをひりだす姿を、モニター越しに眺め、録画したそれを霜の鬼神の痴態と称して販売もしていた。
どの脱糞シーンも同じものはなく、魔力グソも毎日納められていたため、もはやラグナロクは脅威に値しないと思い込んでいた。
まさか淫魔族に作らせた魔力抽出の薬に耐性をつけ、魔力を隠していたなどと、どうして思いつくだろうか。
「ええ、バカよあなた……ただの人間風情が、魔族を本気で降せると思っていたのかしら?あの淫魔は気が付いていたみたいだけれどね。最近連絡が取れないのではなくて?」
ラグナロクの言う通り、大枝がビジネス契約を結んでいた女淫魔は、2週間ほど前にラグナロクの淫紋の調整に訪れて以来、連絡が付かなくなっていた。
契約を結んでいるとはいえ、淫魔の気質は理解していたつもりだった大枝は、どうせ遊び相手でも見つけたのだろうと放っておいたのだが…。
実際はラグナロクの淫紋調整の際にわずかに残る魔力量から、意図的に残された魔力であると気が付いた女淫魔は、身の危険を感じ逃走した。
大枝に伝えなかったのは、伝えたところでどうしようもなかったからだ。
ラグナロクほどの魔族が本気を出せば、少し弱っている程度では話にならない。
娘のきららの実力も並みの対魔忍や魔族以上ではあるが、あくまでその程度だ。親子の情も今回のことを考えるとどこまで意味を成すのかわからない。
ーー逃げるなら、なるべく肉壁は多い方が良い。
そう判断した女淫魔は、大枝の組織丸々を生贄にし、自身の安全を確保したのだ。
「それじゃあ、さようなら。大枝様♡ちんぽ…気持ちよかったわよ?あの人の次の次の次…くらいかしら」
「あっ!!…ぎょっ」
口内の氷がラグナロクの魔力に反応し、天高く伸びる氷柱を形成するや否や、大枝の脳天まで一息に貫いた。
溢れ出すはずの血は、冷気で瞬時に凍り、きれいな紅色の氷となって大枝を彩る。
「ふふ、綺麗よ……大枝様」
氷柱はやがて砕け、キラキラと光を反射しながら床に散らばり、そして消えた。
「さて……」と呟くとラグナロクは立ち上がり、部屋を後にする。
後にはただ肉塊となった男の死体だけが残される。
☆
「はぁはぁ…くっ」
娼館の裏口から脱出したラグナロクは、いくつかの通りを抜けたところで、壁に手を付きながら荒い息を吐いた。
その息は荒く、額から流れる汗が頬を伝い流れ落ちていく。
大枝になけなしの魔力を使い、もはや空っぽの身体は鉛のように重く、意識を保つのがやっとだ。
時期に力尽きてしまうのは目に見えていた。
組織のトップである大枝は葬ったが依然きららは支配下にあり、娼館には大枝の私兵が来訪に合わせて詰めている。
少しでも遠くに行かなければ、見つかり、今度こそ息の根を止められるだろう。
「はぁ……くっ」
しかし、もう限界だった。
意識が途切れる瞬間、ラグナロクはその場に倒れ込みーーそしてそのまま意識を失ったのだった。
『おい!!』
最後に見た人物、それは愛娘をみすみす誘拐されるきっかけを作った、あの憎たらしい対魔忍の青年の姿だった。
結局完堕ちはせずという感じ