※この作品はR-18です。

対魔忍短編録   作:リクリク

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今回は最強の対魔忍・井河アサギ!!…の妹のさくらちゃんです。


自分はアサギ3の対魔忍スーツの方が好きですが、皆さんはどうでしょうか?

明るく生徒思いで、対魔忍としてはアサギと同じ地獄を超えた強者

それだけにアサギ3の神田旅団とのシーンは最高にキましたね。

表紙も作ってみました(イラストはAIになります)

【挿絵表示】


オリジナルキャラは風巻 彰人(かざまき あきと)君。


井河さくら
対魔忍さくら それでも、先生は堕ちないと思っていたのに…


 五車学園の訓練棟。その一角、人気のない廊下の片隅に、一人の少年が静かに立っていた。

 

 風巻 彰人。対魔忍養成機関に籍を置くも、所属クラスでの評価は常に底辺。実技試験では失態を繰り返し、座学では常に間違いだらけ。彼自身は、懸命に努力をしている分、教員たちはヤキモキしていた。

 

 彰人の腰には、対魔忍の基本装備である忍者刀が一本。だがその柄を触れることすらせず、代わりに訓練用の短刀を両手に持ち替えては、指先で回したり収めたりを繰り返していた。

 

「……やっぱり二刀流じゃなきゃダメだ」

 

 小さく吐き捨てた独り言が、空気に溶ける。

 

 そのとき、廊下の奥から気配がした。

 

「風巻くん、待たせたかな?」

 

 明るく朗らかな声と共に現れたのは、井河さくら――五車学園の教師であり、対魔忍として今回彼に同行する。金色の髪を揺らしながら近づくその姿を見た瞬間、彰人の瞳がわずかに細まる。

 

「きょ、今日の担当教員はさくら先生だったんですね!!」

「あはは、元気だねぇ。その調子で今日は実戦訓練任務、頑張ってこうね」

「はいっ!!」

 

 実戦訓練任務。それは低難易度の任務に教員を務める対魔忍が同行。その補助を受けながら自身で判断して任務を達成するという、対魔忍養成機関である五車学園特有の教育カリキュラムだ。

失敗しても即座に命の危険が及ぶことはないよう調整されているが、それでも実戦であることに変わりはない。指導役の対魔忍が同行するとはいえ、本人の判断と行動が試される訓練任務。それが「実戦訓練任務」だった。

 

 さくらは笑顔のまま、彼の手元の短刀に目をやる。

 

「んー、今日は忍者刀のほうで行こうって話だったけど、それ……自分で用意したの?」

 

「あ……いえ、その、訓練用です。二刀のほうが、手に馴染むんで」

 

「そうなんだ。うんうん、こだわりがあるのは悪くないね。でも現場じゃ、“標準装備が扱えない”って見なされると結構大変だよ?」

 

 柔らかい口調。だがそこには、教官としての現実的な視線があった。

 

「は、はい……気をつけます」

 

 彰人は、少しだけ早口で答え、視線を落とす。怒られたわけでもないのに、なぜか背中に汗がにじんだ。

(やっぱ、近くで見ると綺麗すぎるよな……)

 

 さくらが髪をかき上げた拍子に浮かんだうなじ。肌にぴったりと密着した対魔忍スーツが、彼女のくびれやヒップラインを容赦なく浮かび上がらせている。自然体で柔らかく笑うその姿に、彰人はまっすぐ目を向けることができなかった。

 

「じゃあ、行こっか。出発地点はいつもの南門。もうバスが来てるはずだよ」

 

「……はいっ」

 

 さくらが歩き出す。

 その背中を、彰人はちらりとだけ盗み見た。ゆっくりと、左右に揺れる尻。それを包む素材が、太腿のラインにそって食い込んでいるようにさえ見えた。

 

(あんなの……見ない方が変だろ……)

 

 無意識に喉を鳴らし、すぐに視線を逸らす。

 彼は気づいていない。自分がさくらに「憧れている」つもりで、ただの“欲望”に近い感情をずっと燻らせていたことに。

 

 

 

 移動用の車両から降りた彰人は、キョロキョロと辺りを見渡しながら、ターゲットであるとある犯罪グループが拠点としてる雑居ビル…その隣のビルへと入って行く。

 

 警戒しているように見えるその動きだが、明らかに挙動不審なものであり、少し距離を置いた物陰から見ていたさくらは小さくため息を吐いてしまう。

 

(あれじゃあ後ろ暗いことがあるって言っているようなもんだねぇ…)

 

 幸い辺りに人影はなく、彰人は作戦通りビルへと入ることができたが、足取りは軽やかだ。

 

(ターゲットは隣のビルに集まっているらしいし、こっちのビルに入っちゃえば大丈夫だよな)

 

 緊張よりも、むしろ「うまくいってる感」が勝っていた。

 ドアの軋む音を最小限に抑え、廊下を抜けて階段へ向かう。埃っぽい空気にむせ返りそうになりながらも、彰人は鼻で笑う。

 

(なんだよ、思ったより余裕じゃん。ちょっと気をつければ誰にも気づかれないし……)

 

 だがその足取りには、まるで訓練通りの慎重さはなかった。

 足音こそ意識して抑えていたが、背中は隙だらけ。階段の角を曲がる際にも警戒せず、下から覗くようにして顔を出す始末。

 その様子を影の中から見ていたさくらは、再度溜息をついた。

 

(隙だらけ過ぎる…一般人がいるかもしれないという考えを持ってもらうために、わざわざ隣のビルから侵入する作戦にしたのに…)

 

 とても隠密任務を行っている様子ではない彰人の姿に、とても隠密任務を行っている様子ではない彰人の姿に、さくらは思わず眉をしかめる。

 

(真面目なのはいいけど、もうちょっと……警戒心ってものがあっても……)

 

 訓練ではそれなりに頑張っていた。失敗は多いが、ふて腐れずに食らいついてくる姿勢は評価していた。だが、現場となると話は別だ。彼のような「いい子タイプ」は、状況がうまく進んでいるように思い込むと、すぐに慢心する。

 

 さくらはイヤホンに指を添え、小声で囁いた。

 

「風巻くん、今の動き、ちょっと危なっかしいよ。階段曲がるときは一度立ち止まって、死角を潰してから動こうか」

 

 通信は一瞬遅れて返ってくる。

 

『ぁ、す、すみません……了解です』

 

 返答の声は、しっかり聞こえるが、どこか上ずっていた。緊張しているというより、舞い上がっている。さくらは目を細める。

 

(うーん、これはちょっと……)

 

 ふと、風に乗って届いたビルの外気に、微かな金属音が混じった。小さく、耳を澄まさなければ聞き逃すような音。

 

 すぐさま、さくらの顔から笑みが消える。

 

 ――気配が、変わった。

 

 雑居ビルの向こう、隣接するビルの屋上から、何かが視線を送ってくるような気配。空気の密度が変わった。呼吸が微かに詰まり、さくらの瞳が鋭く細められる。

 

(まずい……)

 

 さくらは手元の双眼鏡を取り、周囲の建物に視線を走らせる。すると、非常階段の柵の隙間に、一瞬だけ反射する光――スコープだ。

 

 すぐに通信機を叩く。

 

「風巻くん、すぐに動かないで。屋上に誰かいる。おそらく狙撃……」

 

 その瞬間、ガシャン、と鈍い音がイヤホン越しに響いた。

 

 『え、すみませんさくら先生、なんですか?』

「ーーっ!!伏せてっ!!」

 

 瞬間。彰人の影に潜んでいたさくらが飛び出すと、放たれた銃弾を抜き放った短刀で弾いた。

 

 キ゛ィィンッ――乾いた火花とともに、弾丸はコンクリの壁に突き刺さり、砕け散る。

 

 彰人は床に尻もちをついたまま、ぽかんと目を見開いた。

 

「さくら……先生……?」

 

「しゃべらない。次、来るよ――!」

 

 鋭い声と同時に、さくらは彰人の肩を押し下げ、屋上入口の陰へ引きずり込んだ。

 次の瞬間、向いのビルの屋上から放たれた銃弾が、風のように隠れている壁を削り裂く。

 

 銃声。硝煙。金属の音。

 

 まるで映画のような光景の中で、彰人は現実感を失いかけていた。

 

「こっち見て、風巻くん」

 

 さくらの手が、震える彼の頬に触れた。

 ぴったりと密着した対魔忍スーツ越しに、さくらの熱が伝わる。

 

「深呼吸して。落ち着いて。……大丈夫、私がいるから」

 

「……っ、はい……!」

 

 息を一つ吐き、さくらは立ち上がる。背中越しに感じる敵の気配――ひとりではない。

 しかもこれはただの狙撃じゃない。“誘導された”銃撃。つまり、すでにこちらの位置は完全に把握されている。

 

(やっぱり、最初からこちらの動きは筒抜けか……)

 

 油断させるための偽装された“無人ビル”。待ち伏せられたということは、任務自体が釣りだった可能性もある。

 さくらは視線を巡らせ、脱出経路を探す。

 

 すでに実践訓練などと言っている場合ではない。彰人を無事に五車へと連れ帰らないければならない。

 

 ちらりと地上を見やる。

 さくら単独であれば5階建てのビルなど、飛び降りることも可能な高さだ。だが対魔忍として未熟な彰人…しかも落ち着いたとはいえ襲撃による混乱状態の中で飛び降りろというのは、少し酷な話だ。

 

 さてどうするか…。

 

 「うっ…うわぁぁぁ!!」

 「えっ!? 彰人君!?」

 

 突然の叫び声と共に、彰人はしゃがんでいた体勢から勢いよく立ち上がった。

 そして、さくらの制止も聞かずに、銃弾の雨の中を突っ切ると――

 

「ちょ、まっ――!」

 

 そのまま向かいのビルとの間にあるわずかな隙間を跳び越え、着地。

 足を滑らせながらも、なんとか屋上に転がり込むようにして飛び移ると、勢いのまま対魔短刀を先ほどのさくらのように抜刀。近くに立っていた男の腹を切り抜くと、まさか銃弾の雨を突っ切てくるとは思っておらず、狼狽えるスーツ姿の男たちへと突進していく。

 

「うぉぉっぉおぉぉっぉ!!!!」

 

 短刀を握った彰人が、声を上げながら突進する。

 

 それは技でも戦術でもない。

 ただただ、思いつきと勢いのまま。だが予想外の動きは、一瞬だけ敵の対応を遅らせるには十分だった。

 

 「ひっ……ぐぁっ……!!」

 

 一人、二人とスーツ姿の男たちが切り伏せられる。咄嗟の反撃すらできず、呻きながら地に伏した。

 

(え……うそ、やれてる!?)

 

 彰人自身が、その事実に驚いていた。

 訓練ではうまくいかないことばかりだった。刀もうまく振れず、敵の動きに翻弄されてばかりで。だが――今、この瞬間だけは違った。

 

 「っらぁあぁあッ!」

 

 柄も構えも滅茶苦茶なまま、目の前の男に振るった短刀は、またも的確に肩口を裂いた。血飛沫が夜気に飛び、敵が呻きながら銃を落とす。

 

「風巻くんッ!! 下がって!囲まれる!!」

 

 後方からさくらの声が飛ぶ。だが――

 

「まだ……いける! 俺だって……!」

 

 その声に、彰人は応えなかった。

 

 ――気づけば、すでに敵の背後から新たな足音が迫っていた。

 

 さくらがビルに飛び移ったその瞬間。

 

 「やば……」

 

 彰人の足元、影が揺れた。

 

 次の瞬間、ずるりと床が歪むように盛り上がり、彰人の足を絡め取る。

 まるでそこに、彼の姿を呑み込む“影の沼”があったかのように。

 

「っ!? 動か、な――!」

「大丈夫だから‼おとなしくしてて!!」

 

 訳も分からず暴れようとする彰人にさくらが叫ぶ。

 

 まるで底なし沼に沈むように影へと消える彰人。

 後ろから殴りかかろうとしたスーツ姿の男は消えた彰人に困惑。その一瞬の隙、それだけでさくらには十分だった。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

 気合の籠った声と共に、目にも留まらぬ速さで男たちに肉薄すると、さくらは舞うように二刀の対魔短刀で薙ぎ払った。

 

 「うぐっ――!?」「なッ……!?」

 

 まず一人、喉元を切り裂かれ倒れる。二人目は右腕を斬り落とされ、呻きながら地面に転がる。

 さくらの動きは迷いがなかった。風のように軽やかで、獣のように鋭い。

 

「撃てっ!!撃てぇっ!!」

「影回転!!」

 

 影から伸びた刀身が、薄闇を走るように走査し、横一列に並んでいた男たちを無慈悲に薙ぎ払う。

 血飛沫すら上げる間もなく、男たちは糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

 

 屋上に静寂が戻る。油断なく周囲へと視線をやったさくらは、構えを解くと腰の鞘へと短刀を納刀した。

 

「ぷはぁっ!!」

 

  途端にさくらの影が揺らめき、そこから彰人が勢いよく顔を出す。

 荒い息を繰り返しながら、ずるりと影から這い出ると、両膝を地に突き、呼吸を整えようとする。

 

「はぁっ、はぁっ…た、助かりました」

「はぁ…風巻君」

 

 能天気に笑う彰人に、さくらは鋭いまなざしで名を呼ぶと、叱責の言葉を飛ばす。

 

 

「今回の任務は、緊急時は同行している教員の指示に従うように説明されていたでしょう。なぜ先走って、あんなことをしたの?」

 

 さくらの声は鋭く、冷たくはないが厳しかった。

 感情ではなく、責任として叱っている――それが彰人にも伝わった。

 

 「……すみません。でも……っ」

 

 彰人は顔を伏せたまま、拳を握りしめる。

 言い訳をしようとしているわけではない。自分でもわかっているのだ。あの行動がどれだけ危険だったか。

 

 「先生が、撃たれると思ったんです……」

 

 ぽつりと出たその言葉に、さくらの眉が僅かに動いた。

 

 「……そう。でもね、風巻くん」

 

 しゃがみ込み、彰人の目線に合わせて、さくらはその目をまっすぐに見据える。

 

 「守りたいって気持ちだけで突っ込むのは、ただの自己満足。――それで誰かが死んだら、どうするの?あなたが無事だったのは運。私が影で庇わなかったら、あのときあなたは……もうここにいなかった」

 

 静かな口調のまま、だがその言葉には明確な重みがあった。

 彰人は唇を噛み、言葉を返せずにいた。

 

 「私はあなたの教官であると同時に、対魔忍の一人。任務を優先しなきゃいけないし、感情で動くことはできない。でも――」

 

 一拍、間を置いて、さくらは微かに微笑んだ。

 

 「でもね、守ろうとしてくれたこと自体は、嬉しかったよ。……ありがとね」

 

 彰人が目を見開く。

 その表情は、怒っていたさくらとは打って変わった優しさに満ちていた。

 

 「ほら、立って。まだ終わったわけじゃないし、帰るまでが任務なんだから」

 

 「……はいっ!」

 

 彰人が立ち上がろうとした、その時――

 

 「……甘いな、実に」

 

 冷たい声が、屋上に響いた。

 二人が反応するより早く、床の影が渦を巻くように蠢く。

 

 「――っ、風巻くん、下がって!」

 

 咄嗟にさくらが前へ出た。だが、すでに遅い。

 地面を覆う影が粘液のように広がり、彰人の足元を呑み込むとその身体を再び影の中へと飲みこんで行く。

 

「先生っ!!助けてぇっ!?」

「なっ!?」

 

 パニックを起こした彰人が咄嗟にさくらの足首を掴む。

 敵の気配を察し、飛び掛からんとしていたさくらは、足首に絡みつく彰人の手によって、バランスを崩した。

 

 「っ――くっ!?」

 

 その一瞬の遅れが致命的だった。

 

 足元の影が一気に広がり、さくらの両脚を膝下から拘束。

 滑るようにして腰まで覆い尽くされる。スーツ越しに冷たい粘膜のような影が這い上がる感触が伝わり、さくらの表情がわずかに歪む。

 

 「風巻くん、放してっ……! これは――!」

 

 だが、彰人はそれどころではなかった。

 

 「やだっ……やだっ……っせ、先生、行かないで……っ!」

 

 錯乱しかけた彰人の手は、逆にさくらの脚をさらに強く掴み、縋りつくように引き寄せてしまっていた。

 

 「ダメ、風巻くん――落ち着いてッ!」

 

 さくらの声も届かず、その隙に影の術が完全に展開される。奇しくもそれはさくらの影遁の術の様に、2人の身体を飲み込むと、屋上には静寂が再び訪れる。

 

「あの状況で私の気配を察し、咄嗟に短刀を投げるとは……侮れないものだ」

 

 ゆらりと影が揺らめき、そこから姿を現したのは、黒装束に身を包んだ初老の男だった。

 眼光鋭く、口元に常に笑みを浮かべたその男は、さくらの短刀が刺さったままの腹部をゆっくりと見下ろし――次の瞬間、自らの手でそれを“ずぶり”と引き抜いた。

 

「……くぅっ……はは、これは良い。久々にまともに喰らったが……」

 

 傷口から血が溢れ出るが、男は意にも介さず愉快そうに嗤う。

 そのまま短刀を軽く一振りして、血飛沫を払うと、影へと飲み込ませた。 

 

「この一振り、いただいておこう。名のある女忍びの“証”としてね」

 

 彼の足元、影がざわりと揺れた。まるで意思を持つ生き物のように、黒い水面が波を立てる。

 

「さて……戻るか」

 

 男は再び影へと沈んでいった。

 

 

「んあ…?」

 

 コンクリートの床。うつ伏せで気を失っていた彰人は、ゆっくりと顔を上げると、周りを見渡す。

 

「っ……ここ……どこだ?」

 

 頭がぼーっとする。なぜこんなところに倒れていたのか。

 

(確か今日はさくら先生と実戦訓練任務で…それで…)

 

 そこまで考えたところでさくらがいないことに気が付いた。

 慌てて周囲を見渡すも、さくらの姿はない。

 部屋はおよそ十畳ほど。三方を冷たく無機質なコンクリート壁に囲まれ、ただ一面だけが、まるで存在を隠すかのように磨かれたガラス壁となっていた。

 小さな蛍光灯の灯りの下、パイプ製のベッドが片隅に置かれている。

 

 「先生……っ、どこに……」

 

 不安に押しつぶされそうな心で立ち上がり、彰人はガラス壁へと歩み寄る。

 

 ガラスの向こうは彰人がいる部屋よりも少し狭く、薄ぼんやりとした光が満ちていた。そんな部屋の中央に人影を見た時、彰人は驚愕に目を見開き、呼吸を忘れてしまった。

 

 

「……先生……?」

 

 そこにいたのは、間違いなく――井河さくらだった。

 

 さくらは両腕を頭上で吊るされ、天井から垂れた鎖に手首を繋がれていた。対魔忍スーツは剥ぎ取られ、白く滑らかな裸身が無防備に晒されている。

 モニター越しにその姿を見つめていた彰人は、無意識に喉を鳴らしていた。

 大きな乳房は重さを感じさせないほどに張り、弾むように上向いている。控えめながら形の良い桜色の乳首が勃ち、その一点にだけでも心を奪われる。引き締まったくびれ、滑らかな肌、丸みを帯びた太腿。すべてが理想の“女”の姿だった。

 

 まるで一枚の彫刻――そう思うほどの美しさ。だが同時に、彰人の胸には暗い予感が広がっていた。

 この姿は「対魔忍」が捕らえられた末路そのもの。これから彼女に何が待ち受けるのか、それを考えるだけで胃の奥がひやりと冷たくなる。

 

 そんなさくらに男たちが群がっていた。にやけた顔でさくらの身体に手を伸ばし、まるで商品でも確かめるように、胸を、腰を、脚を、思うままに弄っていた。

 

「っ……やめ……なさいよっ……!」

 

 さくらは震える声を漏らしながらも、凛とした目を逸らさなかった。だがその身体は、徐々に熱を帯び始めているようだった。ピンと立った乳首がさらに硬くなり、男の親指が撫でるたびにピクリと震える。

 

 よく見ると、男たちの足元には淡いピンク色の軟膏のようなものが入った瓶が置かれていて、それをさくらの身体を弄りながら塗りつけているようだった。

 乳房全体を揉み込むように塗り込み、内腿やふくらはぎ、脇や首回りまで、まるでマッサージでもするかのように塗り込んでいく。

 

「んっ……ふ……っ」

 

 時折鼻にかかったような声が漏れるが、さくらは必死に耐えていた。

 

『そろそろ喋る気になったか?』

『話すことなんて…っ…ないよ』

 

 強気に言い返すさくらだが、明らかに効能からくる肉体の敏感化と、感部を遠慮なく撫でまわす手つきによって、その頬は紅潮し、呼吸も荒くなっている。

 現役対魔忍として、そして教員として明るく朗らかなさくらしか知らない彰人にとって、敵の愛撫で女の顔を覗かせるさくらの姿は衝撃的で、そしてどうしようもなく股間を熱くさせた。

 

「ああ…さくら先生…」

 

 揉みしだかれ形を変える乳房から視線を外せない彰人は、無意識に己の股間へと手を伸ばしていた。

 学生対魔忍ように配布されているスーツのそこは、外部からの衝撃を吸収するカップ型のプロテクターが取り付けられていて、軽く摩ってもその刺激は内側に収められた肉棒には伝わらない。

 

「はぁはぁ…」

 

 ちらりとプロテクターに視線をやった彰人は、逡巡する間もなく、カップの留め具へと手をかけていた。

 

「はぁはぁ…くそっ」

 

 慌てているためか、留め具はなかなか外れず、苛立ちが募る。

 

『どうした、媚薬が効いてきたか? 顔が赤いぞ?』

『っ……うるさいなぁ…黙って…はぁ…られないの?』

 

 声に視線を戻せば、先ほどよりも顔を赤くし、息を荒げているさくらの姿が目に入る。そして、さくらの股間から、透明な液体が滴り始めた。

 初めて見る女の蜜の滴りに、彰人の興奮はより一層高まる。

 必死に留め具を外し、プロテクターを投げ捨てると、スーツの股布の合わせ目から、硬く反り返った肉棒を取り出した。

 

 すでに先走り汁で濡れ、外気に触れてヒクヒクと軽く痙攣する。

 秘かに自慢である太い肉幹を手で握り、“しこしこ”と扱き上げながら、彰人はガラス壁の向こうのさくらを見つめた。

 

『っ…ぁ……ふぅぅっ』

 

 男たちはニヤニヤと嗤いながら、無言で愛撫を進めていく。

 先ほどまで話しかけていたリーダー格の男の手が、ついにさくらの恥丘へのマッサージを終え、その下に隠れる肉割れ目へと

伸びていく。

 ぐっしょりと薬液に濡れた髪色と同じ金紗の陰毛が艶めかしい。

 

「はぁ…はぁ…はぁ、ぁやば…イクっ」

 

 たった数コキしただけの肉棒から白濁の汁が漏れ出し、“どぴゅっ”とガラス壁にかかった。

 高さがちょうどさくらの腰の高さくらいに飛び散り、まるでさくらの茂みを汚す汁が、自身の精液のような錯覚を覚え、より彰人の肉棒は熱く硬度を増していく。

 

『あぁ…っ!!やめ…っ!!』

 

 男の指が、肉厚の花弁を割り開く。薄桃色の花弁の内側は鮮やかなサーモンピンク。ヒクヒクと蠢く肉壁が、まるで別の生き物のように男の指に反応している。自分の指でも、さくらの肉花弁を開き、雌蜜に濡れた粘膜をこねくり回したい。彰人は自然とそんな想いに駆られた。だが、それはガラスの壁に遮られ叶わない。

 仮に隔たりがなくとも、彰人ではさくらを拘束することなどできはしないし、お願いしてもさくらは許してくれないだろう。

 

 彰人の想いなど知る由もなく、男の指はさくらの花弁を弄び続ける。そして、ゆっくりとその中心にある肉芽(クリトリス)へと伸びていく。

 さくらの腰がわずかに震えるが、男は構わずにその小さな突起を指先でつまみ上げた。

 

 その瞬間――

 

 ――ビシャッ! まるでホースから水が出るかのように透明な液体が噴き出した。

 

 同時に、さくらの身体が大きく跳ね上がる。俯き気味だった顔は天を仰ぎ、はくはくと酸素を求めるように口が動く。

 

『っ………はぁっ…』

『おいおい、クリ豆ちょっと摘まんだだけでこれかよ。いくら塗り薬使ってるからって敏感過ぎだろ』

『うっ…うるひゃいぃ…』

『まぁ、気持ち良くなってりゃいい。そのうちペラペラ喋るようになるからさ』

 

 男はさらにさくらの肉豆を扱く。そのたびに“プシュッ、プシュッ”と潮が噴き出した。

 

(先生……あんな顔するんだ)

 

 彰人はただガラス越しに見つめることしかできない。

 だが、それは痛みや苦しみに歪むものではなく、快楽に蕩けきった女の顔だ。

 その淫靡な姿に、彰人の手の動きも自然と早くなっていく。

 自分でするときはもう少しじっくりと快感を追いかけるが、今はもう欲望のままに肉棒を扱く。

 

 あの肉芽を摘まみ上げ、扱いたらどうなってしまうのか?どんな声で鳴くのだろうか? 想像するだけで興奮は高まり、自然と腰の動きも早くなる。

 

(先生っ!先生っ!!)

 

 心の中で何度も呼びかける。だが、当然返事はない。ただ彰人の頭の中では、さくらが男に嬲られ、吹き上がる淫らな潮にまみれ、快楽の虜となっている姿だけが思い描かれる。

 

 

「はぁ……っ、はぁ……っ」

 

 自然と呼吸も荒くなり、肉棒を扱く手の動きもさらに激しくなる。そして――

 

「くっ射精()るっ!!」

 

 ――腰を突き出し、亀頭をガラスの壁へと押し付けると、彰人は大量の精液をぶちまけた。

 

「はぁ……はぁ……先生……」

 

 ガラスにへばりついた白濁液がゆっくりと垂れ落ちていく。荒い呼吸を落ち着けながら、彰人はそれ(さくら)をじっと見ていた。

 いよいよ、男が雌穴へと指を潜り込ませる。

 どんな反応をしてくれるのか。期待と不安が入り混じった感情で、ガラス越しに見つめる。

 

 指が最奥まで届いたのか、男が下劣な笑みを浮かべた顔を上げた…その瞬間。

 

『うっ…』

 

 うめき声をあげて、男の身体がぐらりと傾き、そのまま床へと倒れ込む。それは前の穴を弄っていた男だけでなく、周りで見ていた者や背後から乳房を揉みしだいていた者。そして彰人は気が付いていなかったが、尻肉を割り開き、窄まっている穴へと媚毒軟膏を塗り込んでいた者――全員だ。

 

「え……っ」

 

 何が起こったのかわからなかった。彰人が呆然としていると、さくらは素早く地を蹴り鎖に足を掛けて逆さ吊りになると、手枷を軽く確認し、いつの間に手に入れたのか手枷のカギを口に咥え鍵穴へと差し込む。

 カチャリと錠が外れ、鎖が緩み、さくらは床へと降り立つ。その一糸乱れぬ姿に彰人は目を奪われていた。

 

『装備はない…か』

 

 捕えられていた室内を簡単に物色したさくらは、全裸のまま入口へと向かうと、外の様子を伺いそっと扉を開き出て行く。

 

 なんとなく予感があり、彰人は急いで肉棒をスーツにしまうと、股間部のプロテクターを慌てて探す。

 

「ない…」

 

 投げ捨てたプロテクターが見当たらないことに、彰人は焦りを覚えた。

 この部屋には彰人しかいない。おそらくベッドの下にでも転がり込んだのだろう、慌てて床を這いずりまわる。

 

「あ……った……」

 

 予想通り、ベッドの下にあったプロテクターに手を伸ばした、まさにその瞬間――

 

「風巻君っ!!」

「はっ…はいっ!!」

 

 いきなり名前を呼ばれ慌てて立ち上がると、入口を開けて全裸のさくらが入って来たところだった。

 

「せ、先生……」

「おっまたせぇ!!さぁ、脱出と行こう!!」

 

 先ほどまでの様子が嘘のように、いつもの明るく朗らかな様子で彰人へと近づくさくら。

 

「先生……あの……」

「ん?」

「その、スーツは……?」

「ああ、これ?ちょっとね」

 

 一部始終見ていたとは言えず、彰人は言葉を濁す。だがさくらは気にした様子もなく、そのまま彰人の身体を抱きしめた。

 

「っ!?」

「ごめんね、遅くなったね。……大丈夫?」

「……はい」

「よかった……それじゃ、行くよ」

 

 にっこりと笑ったさくらは、そのままの恰好で部屋を出て行く。

 プロテクターを取る暇もないまま部屋を出た彰人は、治まりきらなかった肉欲により膨らんだままの股間部を隠すように若干前屈みの姿勢で、さくらの後を追う。

 

 流石と言うべきか、さくらは一切装備のない全裸であるにもかかわらず、音を殺して移動し、見張りがいれば瞬時に距離を詰め、体術で無力化する。

 

「すごい……」

 

 彰人はさくらに追いつくのが精いっぱいだった。だがさくらは彰人の方を一切振り向くこともせず、脱出を急いだ。

 そのまま階段までたどり着くと、上へと上って行く。

 

「さくら先生、どこまで上るんですか?」

「……」

「さくら先生?」

「あっ…えと、なに?」

 

 無言のまま昇って行くさくらに不安になった彰人は、咄嗟にその腕を取る。

 途端、さくらはびくりと身体を小さく跳ねさせると、彰人に今気が付いたというように、驚いた表情を向けてきた。

 

「あ、あの……どこまで上るんですか?脱出なら1階の入口でいいじゃないですか」

「ダメ。待ち伏せされてるよ、かなりの気配を感じた。あまり気が進まないけど、当初の侵入ルートの逆で、屋上から隣のビルへ渡って脱出する」

「わ、わかりました」

「だぁいじょうぶ!!さくら先生に任せなさい!!…無事に五車に帰してあげるからさ」

 

 ぐしゃぐしゃと彰人の頭を撫ぜたさくらは、直ぐに階段を上り始める。

 

 彰人は撫でられ乱れた髪を触りながら、さくらの背中をじっと見つめた。

 

(さくら先生、息が乱れてた…それにこのニオイ)

 

 甘い甘い雌のニオイ。雄だからこそ気が付けたそのニオイに、彰人の中途半端に治まった肉棒は、再び硬く反り返っていた。

 

(先生……)

 

 よくよく見ればさくらの足取りはどこか覚束ない。

 ヒールタイプの対魔忍スーツで走っていても、足音など立てたこともなく、またふらつくことなど絶対にないのに。

 裸足の階段を上るペタペタという音が、彰人の耳へやけに響く。

 不整地でもないコンクリートの階段を上っているのに、ふらつき、壁に手を添えて身体を支えている。

 なにより、たかが5階建てのビルなど、対魔忍であれば数秒で上りきることなど造作もないのに、ときおり息を整える様に少し立ち止まる。

 

(いまのさくら先生は…)

 

 ゴクリと彰人の喉が鳴る。

 

 おそらくあの塗りたくられていた塗り薬の効果が続いているのだろう。

 あきらかに今のさくらは常のさくらではない。

 

(いまのさくら先生なら…)

 

 隙だらけの背中を見上げる彰人の脳裏に、先ほどの部屋で悶えていたさくらの姿がよぎる。

 自身では無理だと思ったことが、いまのさくら相手であればできる…そんな邪な考えが、彰人の頭の中を支配していく。

 

「さくら先生っ!!」

「きゃっ!?」

 

 階段を上るさくらに追いつくと、そのまま強引に後ろから抱きしめる。

 突然のことに、さくらの動きがびくりと跳ねて止まる。

 

「ちょっ!?なにしてんの、風巻君!?」

「見てたんだ、さくら先生、気持ちよくなりたいんでしょ!?俺、俺やるよ!!」

「なに言ってんの!?んんっ…こ、こんなこと…している場合じゃ…んぁぁぁぁっ!?」

 

 抵抗するさくらを抑えるため、夢に見たその乳房の先端、中途半端な愛撫で勃ったままだった両乳首をギュッと強めに抓り上げる。

 それだけでさくらの抵抗は、いとも簡単に弱まった。

 

「ほらっ!感じてる!先生の乳首、ビンビンに勃起してるよ!」

「んひぃっ♡ダメぇぇぇっ♡……抓ねちゃぁ……あ゛ぁっ♡」

「俺、知ってるんだ。先生、あの薬でずっと気持ちよくなりたかったんだろ?だからあんなに乱れてたんだ」

「なっ……なんで知って…いひぃぃっ♡」

 

 やはりさくら側からは隣の部屋から見えていたとはわからなかったようだ。そして彰人を救出しに来た際にも、室内を見る余裕がなかった。

 散々男どもに弄ばれていた様子を見られているとも知らず、かっこよく自身を救いに来たつもりだったのだろうさくらの滑稽さに、仄暗い感情が燃え滾り、それは欲情となって彰人の肉棒へと充填されていく。

 

「ふざけてる場合じゃ…んんっ♡ないんだってぇ♡」

「ふざけてんのはどっちだよ……任務中にこんなに乳首勃起させて」

「そ、しょれわぁ…ふぐぅ♡」

 

 言い訳など許さないとばかりに、さくらの首筋に舌を這わせる。

 少し汗で蒸れたそこはなんとも甘露だった。

 

「あぁっ♡だめぇ……だめなのにぃ……」

 

 抵抗が弱まった隙に、拘束も兼ねていた腕を緩め、素早くさくらの股間へと手を伸ばす。

 そこは、すでに蜜壺から溢れる愛液で濡れており、すっかりと準備が出来ていた。

 

「先生、もうこんなに……」

「うあっ……だめぇぇっ♡それ以上はぁ……♡」

 

 手のひらに感じるぬめりを全体に広げる様にして愛撫すると、さくらの腰はがくがくと震え始めた。

 

「ほらっ!!こんなになってるくせに!!なにがこんなことしてる場合じゃないだよ!!」

「んひぃぃっ♡ご、ごめなしゃいぃぃ♡」

 

 彰人の怒りを表すように、荒々しい手付きで肉花弁を割り開き、粘膜を弄り回す。

 陰唇を親指で捲りあげ、指の腹全体で媚肉を扱き上げると、さくらはあっという間に絶頂へと押し上げられていく。

 

「あ゛っ♡あぁぁぁっ!!だめぇぇぇっ♡イっちゃうぅぅ♡」

「イケよっ!俺が見てる目の前でイケっ!!俺の手でイケっ!!」

「あぁぁっ!!みないでぇ♡見ちゃだめなのぉぉぉぉぉお♡♡」

 

 ビクビクッと一際大きな痙攣を見せたのち、さくらは脱力して彰人の身体へもたれかかる。

 

 イったのだ。女の経験もない彰人の手淫で…。

 

 もちろんそれは媚毒に蝕まれているからに過ぎない。だが彰人にとっては憧れの女性を、自分の手で絶頂させた事実は変わりない。

 

「い、いまイキました?イキましたよね!?」

「はぁ…♡はぁ…♡うん…イった、イったから…だから、離し…んぃぃぃぃっ!?」

 

 歓喜の声を上げる彰人にさくらが息を整えながら離すよう告げた瞬間、膣穴周りに当てられていた手が肉豆へと伸ばされた。

 ギュッと女性の急所のひとつだというのに何の躊躇いもなく抓り上げられ、さくらは悶絶する。

 

「なっ…な゛に゛ぉ゛ぉ゛お゛っ!?♡」

 

 イった直後。弛緩していた身体への容赦ない刺激に、再びさくらの身体がピンっと突っ張り、声が階段に響き渡る。

 インターバルの与えられない快楽に、さくらの膝ががくがくと震えだす。

 だが彰人はそんなさくらの様子などお構いなしに、肉豆と乳首を捻り引っ張る。

 

「なんでだ…イったら潮がでるんじゃないのか?」

 

 身体的反応を見る限り、さくらが絶頂したのは確かだと、彰人にもなんとなくわかっていた。

 あきらかに普通ではない身体の挙動。さくらの反応。あの隣の部屋で行われていたこと。

 

 だが、同時に彰人の知識はそれと自宅のPCに保存してあるAVがすべてだった。

 女性は性感部を荒々しく弄られると感じてしまい、絶頂すると身体を跳ねさせ潮を吹く。

 そんな偏った…そして視聴者を愉しませるための演出がセックスの常だと、本気で思っていた。

 

 だから彰人は、自身の愛撫で潮を吹かない…軽イキ程度しかしていないさくらに、疑問と苛立ちを覚えていた。

 

「ん゛ん゛ん゛っ!?や゛め゛ぇ…はげしっ♡♡♡」

「なんでだよ、なんで潮吹いてくれないんですか!?くそっ、気持ちよくないのかよ!!」

「きも…きもちいいがら゛ぁ♡」

 

 乳首と陰核を捏ね繰り回す手指の動きを一層激しくしながら、彰人はさくらに問いかける。

 だが、その答えは求めていたものではなかった。

 彰人は苛立ちから舌打ちすると、さくらの身体を反転させ、そのまま階段の壁へと押し付ける。

 そしてさくらが何か言うよりも早く、肉豆を扱きながら蜜壺へと指を突き入れた。

 ぐちゅっ♡ずぶっ……ぬぷぷっ♡♡ 愛液で濡れぼそった媚肉は抵抗もなく異物を受け入れると、奥へと誘うように蠢く。

 

「あ゛っ……んひぃっ♡だめぇ……イったばかりだからぁ……♡」

「潮吹かないと、満足できませんよ。俺は!!」

「おねがっ……やめでぇぇぇえ♡♡」

 

 さくらの静止の声を無視し、彰人は膣内を激しく掻き混ぜた。

 ぐちゅりぐちゃりと淫らな水音が階段に響く。

 

「ほら、イケよ!!さっさとイって潮吹けよ!!」

「い゛やぁぁぁ♡♡またイグぅぅ♡♡」

 

 びくんっと大きくさくらの身体が跳ねた。だが、絶頂の証である潮は吹き出されず、代わりに大量の愛液が彰人の手首まで垂れてくる。

 

「なんで……」

「……はぁ……はぁ……♡」

 

 もうほとんど抵抗できなくなったさくらを壁へと押し付けたまま、絶望的な声で呟く。

 

「くそっ!!このっ!!」

 

 再び蜜穴攻めを再開しようと彰人が手マンをしようとした瞬間。

 

「がっ!?」

 

 突然の頭部への一撃に、彰人はその場に崩れ落ちた。

 

「な、なにが……」

 

 薄れ行く意識の中、最後に見たのは黒服姿の男たち。

 そして虚脱状態の身体で必死に抵抗するさくらの姿だった。

 

 

 

 

「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」

 

 

 鞭が振り抜かれる度、さくらの口から歓喜の混じった声が飛び出る。

 真っ白な肉鞠に赤いミミズ腫れが刻まれ、左右にぶるんぶるんと揺れ跳ねる。

 

 10往復に及ぶ鞭打ちを終えると、男はさくらに近寄り、傷口に白い軟膏を塗り込み乳首をシゴク。

 

「あっ♡あはぁ♡」

 

 先程までとは違う優しい愛撫。そしてとてつもない幸福感がさくらの心身を満たしてゆく。

 

「ふっ、どうだ?気持ちいいか?」

「はっ♡はいっ♡きもちぃですぅ♡」

 

 自身を鞭で滅多打ちにした男に、さくらは蕩け切った声で素直に応じる。

 犯されイカされても強い意志を込めて睨み返していたその瞳はうっとりと蕩け、口元はだらしなく緩み涎を垂れ流していた。

 

「いやぁ、すごい効き目ッスね。この薬」

「ああ、魔界産の痛み止め用の薬草を使った魔薬だ。こんだけ繰り返せば立派な中毒。イキまくりで、いまは天国にいる感じだろう」

 

 とても拷問にあっているようには見えないさくらの様子を、彰人は力なく見つめる。

 その手は露出された下腹部でいきり立っている肉棒をしごいている。

 

 

 数時間前。

 階段で再び捕えられてどれくらいたったのか…。さくらが男どもに嬲られていた部屋に再び放り込まれ、そこで彰人は意識を取り戻した。

 周りを屈強な男たちが取り囲み、とてもじゃないが太刀打ちできる状況ではなかった。

 ならば頼みの綱であるさくらはと視線を向けるが、彰人の望みとは違う光景が広がっていた。

 

 天井から吊るされた拘束姿は前回と同じだが、あれだけ抵抗の意思をみせていた瞳はとろりと潤んでおり、頬は上気して赤くなり、口元からはだらしなく涎が垂れている。

 秘所には男の指が突き刺さり、ぐちゅぐちゅっ♡と水音を立てていた。

 

「ん゛っ♡♡あはぁ……きもちいいです♡」

「そうかそうか。ならもっと気持ちよくしてやろう」

 

 そんなさくらの様子に気をよくした男が指の動きを激しくすると、それに合わせてさくらの身体がビクンッ♡ビクンッと痙攣し、その口から甘い嬌声が飛び出す。

 

「な、なんで」

「ああ?」

 

 呆然と呟いた彰人に、近くに立ってさくらの痴態を嗤って見ていた黒服男のひとりが、彰人の視線に気が付き近づいてくる。

 

「お目覚めか?気分はどうだ?」

「なんで……さくら先生が…。お前ら、なにをしたんだよ!?」

「はぁ?なにって…お前さんのおかげだよ」

「俺はなにもやってない!!」

「いやいや、散々階段でヤッてただろう?」

「それはっ……」

 

 男の言葉に、彰人は言いよどむ。確かに脱出途中に抑えきれずさくらを襲ってしまった。

 だが挿入もしておらず、ましてやさくらは同じような尋問を耐えていた姿を彰人は見ている。

 同じように愛撫されているだけにもかかわらず、さくらは快楽に飲まれてしまっていた。

 

 敵に囲まれている中でよがり鳴く姿に失望を感じた彰人は、何とか隙を見つけ、自分だけでも脱出しなければと、視線を周囲に巡らせる。

 極限状態…そして強者であるさくらの身体を愛撫とはいえ嬲ったことにより、彰人の中に生まれた雄の自尊心を満たした自惚れが、彰人に思い上がりのような思考をさせていた。

 

「やってやる…やってやる!!うわあぁぁぁぁっ!!」

 

 大声を上げて立ち上がると、近くに立っていた男に突撃する彰人。完全に虚を突いたと思ったその行動は、男の膝蹴りによる激痛で、彰人の目論見が失敗したことを思い知らせた。

 

「あ……がっ……」

「ったく、馬鹿か?拘束もされず見張ってんのは俺ひとり…てめぇは鼻から脅威と思われてねぇんだよ」

 

 男はそう言いながら、蹲る彰人を足蹴にする。

 

「まぁ、見てろよ。大人しくしてたら、お前もイイ思いができるかもしれないぜ」

「く……そぉ……」

 

 

 それからさくらは男たちに犯され、その情交風景と、換気のあまりよくはない室内に充満する淫臭に、耐えられなくなった彰人は自然と自慰行為に耽っていた。

 

 さくらに使われている薬物は、この組織が独自開発した媚薬で、魔界産の薬草を煮詰めて作り出した物だと彰人を膝蹴りにした男が教えてくれた。

 すり潰して使えば擦り傷などに良く聞く薬草で、取扱い自体は許可されている物だ。魔界産のため少しばかり値は張るが、入手は容易。もちろんそれは安全だとされたからだ。まさかこんな木っ端組織がそれらを煮詰めることで効能が変わり、痛みすら心地良く感じるほどの媚薬成分と、幸福感から来る依存性を発見し、新種の魔薬としているなど、彰人には思いもよらないことだった。

 

「あ゛ぁ……だめぇ……イくっ♡」

 

 彰人の目の前で、さくらが何度目かも分からない絶頂を迎えた。

 その身体は汗に塗れ、全身で快楽の余韻に浸っている。

 そんな様子を黒服たちはニヤニヤと嗤い、男どもは下卑な視線を浴びせる。

 

「はぁ……はぁ……♡」

 

 ようやくさくらの絶頂が治まると、黒服のひとりがさくらへと近づき、その顎を掴んで強引に上を向かせる。

 

「どうだ?気持ち良かったか?」

「……はい♡すごく気持ちよかったです♡♡」

「そうかそうか。ならもっと気持ち良くなりたいだろう?」

「は……い♡」

「よし、拘束を解いてやれ」

 

 さくらの様子に鞭を振るっていた男がそう命じると、流石に動揺した様子が周りの男たちに浮かぶ。

 

「だ、だが」

「この女見てみろ。もう完全に薬漬け。セックスと薬貰うためならなんだってやるさ。もう怖くもなんともねぇよ…なぁ、さくら?」

「はいぃ♡」

 

 尋問の間に聞き出した名前を呼び捨て、軽く頬に手を添えてやれば、まるで恋人に微笑まれたようにうっとりと答えるさくら。

 この鞭打ち男とはなんども行為に及び、その膣奥にザーメンを吐き出されているとはいえ、その態度の違いは、さくらが堕ちていることを如実に表していた。

 

「それに先生も近くで待機してくれてるんだ。問題ないだろう」

「ああ、そうだな」

 

 男の言う先生とは、この組織に雇われている魔族の傭兵で、あの屋上でさくらを捕えたのもその魔族なのだと言う。

 一度この部屋を訪れた際に彰人も顔を合わせたが、ちらりと目が合っただけで彰人といきり立っていた肉棒が縮み、死を覚悟するほどだった。

 それは敵の力量を測ったわけではなく、本能的なものであったが、それゆえに確かなもので、よりいっそう彰人の反抗心を萎えさせるものであった。

 

(あんなのがいたんじゃ、どのみち脱出は無理だった。さくら先生だって抵抗できずに捕まったんだから)

 

 だからさくらが薬漬けにされて行くのを大人しく見ていたのは仕方がないと、自分を正当化する彰人だが、その魔族に屋上で襲われた際にさくらが抵抗できなかったのは、自身が足を掴み動きを妨害してしまったせいであること。そしてそんな中でも投擲した短刀が魔族へと傷を負わせていたことなど、知りもしない彰人は、自分ばかり薬とセックスの悦びに浸るさくらへ、軽蔑のまなざしを向けながら、せめてこれくらいは許されるだろうと自身の肉棒をしごく。

 

「じゃあ舐めろ」

「わかりましたぁ♡あー…はむぅ♡じゅぶっ♡んはぁ♡」

 

 拘束から解放され、傷む手首を少し摩ったさくらは、命じられるままに、仁王立ちの鞭打ち男の前に跪いて…その肉棒へと舌を這わす。

 

「はむっ♡れろっ♡ちゅぱっ♡あむ……んっ♡」

「いいぞぉ、そのまましっかり奉仕しろ」

「ふぁい♡んんっ♡じゅぱ、ちゅる…じゅるるるっ♡」

 

 丹念に肉幹を舌で舐め上げ唾液を塗すと、雄臭の溶け込んだそれをうまそうに啜り上げる。

 さくらの奉仕に頭を撫ぜた男に、嬉しそうに目を細め、より奉仕に熱を込めるその様子を、彰人はまるで犬の様だと感じていた。

 

(自分を散々甚振った男に…)

 

 いままでは拘束された状態で、前と後ろの穴を使われていた。心底気持ちが良さそうに鳴いてはいたが、それはあくまで快楽に飲まれた雌としての姿だった。

 だがいま見せている姿は、男を喜ばせることに幸福を感じているような…雌とも異なったような表情に見えた。

 

 彰人は知らないことだが、新種の魔薬と拷問を交互に使い、痛み(幸せ)(幸せ)を与えてくれたこの男に対して、さくらには一種の崇拝の感情が芽生えていた。

 もともと塗り薬タイプの媚薬で発情していた身体を抑えていたさくらは、彰人の中途半端かつ雄の欲求を満たすためだけの行為に限界を迎えていた。そんなところに雌の幸福を与えてくれた男に、弱り切っていたさくらの心は絡め捕られて、完全に陥落してしまっていた。

 

 もちろんそれは鞭打ち男が狙ったわけではない。

 ここまでのすべてが、偶然だった。

 

「んぶっ♡じゅるるるっ♡ちゅぽっ♡」

「ああっ…気持ちいい…最高だな」

「んんっ♪じゅぽ、ちゅる……ん゛っ♡お゛ぉっ♡」

 

 さくらの口淫に、鞭打ち男が腰を使い始める。

 喉奥を突かれたさくらが苦し気に呻くが、その目には苦しさよりも快楽の方が色濃く出ていた。

 

「おらっ!出すぞ!!ちゃんと飲め!!」

「んんっ♡お゛え゛っ♡…ふぁい♡だひてくりゃはい♡」

 

 喉奥深くに突きこまれた肉槍はビクビクと震え、その鈴口がぐぱりと開くと、そこから勢いよく白濁が吐き出された。

 

 びゅるっ♡びゅるるるっ♡

 

 喉奥で吐き出されるそれを、必死に飲み下すさくら。

 

「ん゛……ごく……んっ♡」

「全部飲めよ」

「はいぃ……♡」

 

 肉棒を引き抜かれた口からは白濁が零れ、顎を伝って滴り落ちる。

 

 しばらく粘着くそれの余韻に浸っていたさくらは、その口を大きく開くと舌を突き出して、全て飲み込んだことをアピールする。

 はぁぁと精臭のする吐息が吐き出され、まだ満足していないとばかりに肉棒へと舌を這わせるさくらに、男は苦笑を漏らす。

 

「まったく、がっつきやがって」

「だってぇ♡このおちんぽ様……すごく美味しいんですもん♡」

「まぁいい。次は壁に手を付いてまんこ突き出せ」

「おまんこしてくれるんですかぁ?」

「ああ、早くしろ」

「やったぁ♪」

 

 男の言葉に、喜色満面のさくらはいそいそと壁へと向かうと両手を付いて、脚を八の字に開くと、肉厚花弁を見せつける様に腰を突き出し、期待で蜜を垂らす淫裂を晒した。

 

「……すごっ…濡れてる」

 

 そんなさくらの様子に、彰人はごくりと生唾を飲み込む。

 

「おちんぽ様♡はやくください♡♡」

「まったく、堪え性のねぇ女だ」

 

 さくらの痴態を見て、鞭打ち男も再び肉棒をいきり立たせると、愛液に濡れた肉花弁へと亀頭を押し付けた。

 蜜の零れる小さな肉穴に肉棒が振れて、くちゅりと水音が鳴る。

 

「あはぁ♡」

「こんなにびしょびしょにしやがって……この淫乱が」

「ああっ♡ごめんにゃさい♡わたし対魔忍だからぁ♡エッチなんですぅ♡」

 

 ふざけるな、対魔忍はそんな淫乱な存在じゃない…っと一瞬頭が沸騰するが、いまのさくらを見ているとあながち間違いではないように感じて、彰人は再び大人しく肉棒をしごく作業に戻る。

 

 くちゅっ……くちゃぁ……ずぷぷっ♡♡

 

 あんな小さな穴に入るのが不思議なほどの大きな肉棒が、肉穴を押し広げてゆっくりと潜り込んでいく。

 肉棒の挿入に、身体は反射的に距離を取ろうとしたのか、つま先立ちになったさくらは、しかし肉穴を満たしていく熱い肉塊からの圧迫感に、頬を緩ませている。

 

「あ゛っ♡お゛ぉっ♡ん゛んっ♡♡……はぁ、はぁ♡」

「くっ!相変わらずきつきつだな」

 

 肉棒が半分ほど埋まったところで、さくらは腰を震わせて絶頂する。

 だがその肉穴はきゅうっと肉棒を締め付け、もっと奥まで欲しいと強請っているようだった。

 そんな様子に鞭打ち男も息を荒げながら、腰を押し進めていくと、やがてコツンと亀頭が子宮口へと到達した。

 

「ふぅぅんっ♡奥まできてるっ♡」

「ああ、全部入ったぞ」

 

 根元まで突き入れられた肉棒を肉襞は、まるで凱旋した英雄に群がる民衆の様に、密着するときゅうきゅうと締め付けていた。

 

「動くぞ」

「はい♡さくらのおまんこで、いっぱい気持ちよくなってください♡」

 

 さくらの言葉に、男は腰を前後に揺すり始める。

 

 ぱちゅんっ!ぱんっ♡どちゅっ♡ずぷっ♡ぶしゅぅぅぅ……♡♡

 

 肉がぶつかる淫靡な音と結合部から蜜が飛び散る音に彩られ、部屋の中の空気が淫らに染まってゆく。

 彰人を含めた周りで見守っていた男たちは、皆一様にさくらの痴態に眼をぎらつかせながら、ひとり。またひとりと自らの肉棒をしごき始める。

 

「あ゛っ♡お゛ぉっ♡♡んひっ♡しゅごいぃ♡おちんぽ様……しゅごいのぉ♡♡」

 

 そんな空気に当てられたのか、さくらも自ら腰を動かし始めた。

 鞭打ち男の腰の動きに合わせ、前後に腰を振りたくるその姿はまるで淫売そのものだ。

 鞭の痕が痛々しい胸はブルンブルンと揺れ動き、まるで揉まれたがっているようにも見える。

 その乳首からはミルクが染み出し、床に滴り落ちていた。

 さくらが孕んでいるわけではない。魔薬の影響だと聞いた。もっとも、この調子では孕むのも時間の問題のように彰人には感じられた。

 

「あ゛っ♡んお゛ぉっ♡……おっぱいもぉ♡おまんこも気持ちいぃのぉ♡♡」

「くっ!本当にお前みたいな最高まんこが自分から来てくれるなんてな…対魔忍はデリヘルか何かか!?」

「しょう…しょうですぅ♡対魔忍はぁ♡ん゛お゛お゛っ♡悪の皆さんのためのデリヘルなのぉ♡対魔忍組織はデリヘル派遣組織なのぉ♡」

 

 自らを、そして姉やその仲間たちが懸命に形作った対魔忍組織を貶める言葉を吐いて、男の興奮を高めていく。

 さくらの言葉に、彰人の側で自身の肉棒をしごいていた男は、「それじゃあボウズは運転手か?そりゃこんな間抜けでも派遣されてくるわけだな」とニヤニヤと笑みを浮かべて、彰人を見下す。

 その男の嘲笑に、悔し気に拳を握り締める彰人だが、恩師であるさくらの今をみれば、それも間違いではないのかもしれないと、力なく項垂れる。

 

「ん゛お゛っ♡あひぃっ♡♡気持ちいいのぉ♡もっと!もっとおまんこ突いてぇぇっ♡」

「くくっ……おらっ!!これでどうだ!!」

「んぎぃぃぃっ♡♡♡イグゥッ♡♡♡おまんこでいっぢゃうぅぅ♡♡♡」

 

 ずどちゅっ♡びしゅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

 鞭打ち男の一突きが子宮口にめり込むほど深く突き刺さり、その衝撃にさくらは身体をのけぞらせ絶頂を迎えた。

 ガクガクと身体を大きく震わせ、舌を突き出し涎を垂らす。

 

「あ゛っ♡……おほっ♡」

 

 絶頂の余韻に陶酔するさくら。だがその身体を襲う快感は治まることを知らない。

 

「んひぃぃぃっ♡♡♡まっでぇぇ♡♡今イッたからぁ♡♡まだイってるからぁぁ♡♡♡」

「知るか!おらっ!!雌が自分都合で休んでんじゃねぇ!!Z世代かお前はぁ!!」

 

 どちゅっ♡ごりぃっ♡ずぷっ♡ぶしゅぅぅぅぅっ♡♡♡

 

 絶頂を迎えたばかりの肉穴を容赦なく肉棒が抉る。肉棒の形に変形する肉襞が、休む間もなく抉られ続ける。

 

「ん゛お゛っ♡ごめなじゃいっ♡♡ごめんにゃさいぃぃ♡♡♡あひっ♡はへぇぇっ♡♡♡」

 

 ぐりぐりと子宮口に亀頭を押し付けられ、その圧迫感にさくらは獣じみた嬌声を上げる。

 先程までの快楽を与えた感謝の言葉から一転し、絶頂による中断への謝罪に変わる。

 その様子はまるで自分が所有物であるかのように相手へと媚びているようにも見えた。

 それは決して彰人に対して見せたことのない姿。

 対魔忍として……いや、人として無様な姿だった。

 

「くそっ!出すぞ!!膣内(ナカ)でいいな!?さくらぁ!!」

「お゛っ♡んぎぃぃっ♡♡♡射精()してぇ!!膣内射精(なかだし)してぇぇ♡♡おまんこにいっぱいザーメンちょうらぁい♡♡♡」

 

 どちゅっ!ずぶぅっ!ごりぃっ♡

 

 ラストスパートとばかりに腰を振る速度を速め、さくらの肉穴を抉るっていた肉棒が、 強力な肉の杭により子宮口を抉ったところで突然止まる。

 

「ふぎぃっ!?」

 

 さくらが断末魔の声を上げた瞬間。

 

 ぶりゅっ♡ぶりゅりゅっ♡♡どびゅるるるるっ♡♡♡どぷっ!どぷっ!!

 

「ん゛お゛お゛おぉぉぉぉっ♡♡♡♡♡」

 

 さくらの子宮口を押し広げ、その奥に向けて白濁が吐き出された。

 

(あ……あんな量……)

 

 彰人は驚愕に目を見開いた。

 結合部から滝のように入り切らなかった白濁液が溢れ出て来ている。

 

「う゛う゛っ」

 

 自身も限界が訪れた彰人の肉棒から、ぴゅっと白濁の汁が発射されると、コンクリートの床に落ちて、汚いシミを作った。

 

 彰人には自信があった。自分の太さや長さ、そしてAVを見ながらしごいて放つ精液を打ち込めばどんな女でも虜に出来ると。

 だが違った。本物の雄の肉棒は男の自分ですら従えてしまうような雄々しさがあり、放たれるそれはコップ一杯分は出ているように見える。

 それに比べれば自分のそれはあの男の半勃ちにも敵わず、放つそれはスポイトで出したような量。

 

「くそっ……くそぉ……」

 

 彰人は悔し気に、しかしどこか羨ましそうにその肉棒に熱い視線を送ってしまう。

 

 どちゃりと音を立てて、さくらが床に倒れ伏した。

 使うだけ使いもう用はないと放り捨てた男は、周りの連中にあとは任せると告げて部屋の隅に置かれた椅子に腰かけ、美味そうにペットボトルの水を飲み始める。

 

 休む余裕もなく群がられ、男たちの中に消えて行ったさくらの嬌声が、再び響き始め、情けない対魔忍ちんぽが再び硬さを取り戻していった。







自分はアサギ3の対魔忍スーツの方が好きですが、皆さんはどうでしょうか?

明るく生徒思いで、対魔忍としてはアサギと同じ地獄を超えた強者

それだけにアサギ3の神田旅団とのシーンは最高にキましたね。
そしてその末路にも…
いつか、神田旅団入りしたさくらも書いてみたいです!!


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