※この作品はR-18です。

対魔忍短編録   作:リクリク

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【駆動武装】八津 紫の設定をちょっと変わってます。

ちょっと駆け足展開でジェットコースターかも…


精進せねば


こちら表紙です

【挿絵表示】



八津紫
対魔忍ムラサキ 蜜の罠 捕えられる不死


「はぁぁぁぁっ!!」

 

 月明かりが照らす山道に、八津紫の声が響き渡った。

 

 超重量の大斧が空気を切り裂き、大地を抉る。

 

 山道に展開していた武装した男たちが一斉に吹き飛ぶ。

 

「うわあぁぁっ!!」

「ギャアアッ」

「クソォッ! 何なんだ、あの女はっ!?」

 

 口々に悲鳴をあげながら、武装した男たちは右往左往と逃げ惑う。

 紫は、血のついた斧を肩に担ぎながら、ひときわ大きな男の前に無言で立ちふさがった。

 男の左腕は大型のガトリング砲と化しており、ただの人間ではない――その装備と動きの洗練された様子からは、明確な訓練を受けた者の動きだった。

 

 紫は、静かに眉をひそめる。

 

 (……素人じゃない。動きに無駄がない。装備も……あれは、米連製?)

 

 装甲こそ粗雑な民間偽装が施されていたが、装着箇所や規格は、紫が任務で何度も目にした米連特殊部隊のそれに酷似していた。

 

「動くな。武器を捨てて投降しろ」

 

 紫は、低い声で警告する。

 しかし男は、不敵に笑うだけだった。

 

「ハッ……そんな要求を呑むとでも思ったか? バカが!」

 

 男が、右腕に装着したガトリング砲を回転させ始める。

 紫は、静かにため息をついた。

 

「……なら仕方ないな。力ずくで拘束する」

「やってみろ! そんな斧一本で何が出来る!」

 

 ガトリングが火を噴いた。閃光とともに無数の弾丸が闇夜を切り裂き、紫へと降り注ぐ。

 

 ──だが、そこに紫の姿はなかった。

 

「なッ――」

 

 男が驚愕の声をあげるより早く、背後から風を裂く音が響いた。

 次の瞬間、鈍い衝撃とともに背中へ叩き込まれる巨大な質量。

 

「ぐあっ……!!」

 

 紫の斧が、男の装甲ごと脊椎を叩き潰す。

 重力に従って膝から崩れ落ちる男の肩を、紫は無言で踏みつける。

 

「っざける……な、米連の……くそ……」

 

 吐き捨てるような声とともに、男は意識を手放した。

 

 途端男の身体が内部から燃え上がり、何もかも消却していく。

 

 紫は血の滴る斧を持ち直し、無言で周囲を見回す。

 残党の姿はすでになかった。残っていた他の肢体も、男のように燃え上がり、その痕跡を消失させている。

 

 あまりにも見事な撤収と証拠の隠滅に、紫は小さく舌打ちした。

 

「逃げられたか……まあいい」

 

 大斧をゆるく下げたまま、無言で炎上する車体へと歩み寄る。

 歪み、崩れかけたフレームに指をかけ、もう片方の手で瓦礫ごと押し退けた。

 

 きしむ鉄板。焼け落ちたドアが、まるで紙のように捲れ上がる。

 

 その中から、かすかな呻き声が漏れていた。

 

「……生存者?」

 

 火の粉が舞う車内を覗き込むと、倒れ込むように横たわる人影が見えた。

 煤けた肌、焦げた制服──だが、その中でも目を引いたのは整った輪郭。

 

 月明かりに照らされたその顔を見た瞬間、紫ははっと息を呑む。

 

「アサギ様?」

 

 思わず唇からこぼれ出た言葉。だが、紫は即座にそれを否定した。

 

(違う、アサギ様じゃない)

 

 見た目は確かによく似ていた。鼻筋、口元、まつげの長さ、肌の色まで──

 若い頃のアサギを思わせる面影がそこにはあった。

 

 だが、違う。アサギが持っていた鋭さも、静かな殺気も、この少女にはなかった。

 その顔はあまりに幼く、無防備で、そして……どこか、儚い。

 

 少女の唇が微かに震えた。

 

「……たすけて……」

 

 掠れるような声だったが、確かに届いた。

 紫は一瞬遅れて、その身体を抱き上げる。熱を持った細い体は煤にまみれ、衣服の下には打撲と擦過傷の跡がいくつもあった。

 

「待っていろ。すぐに手当てしてやる」

 

 紫は、少女にそう声をかけ抱き上げると、炎上する車両を後にした。

 

 

 

 

 

 

 救出した少女の名は、竹川アサミと言った。

 両親は一般人だったが、父方の曽祖父が対魔忍──井河家の出であり、隔世遺伝によって忍法に目覚めた彼女は、その縁から家族と共に五車へと向かう途中だった。

 生まれ故郷の町に別れを告げ、五車の町は目前。だが、山道で彼女たちは襲撃を受けた。

 

 同乗していたのは両親、そしてセクションスリーの職員を名乗る男の3人で、車の横転と同時に全員が死亡。アサミだけが重傷を負いながらも、奇跡的に生き延びた。

 

 

「紫先生、右です!!」

 

 訓練場に響くアサミの声。その瞬間、紫は訓練用の潰れ刃の大斧を一閃し、仮想敵の人形を吹き飛ばす。

 呼応するように、アサミも反対側へと一気に駆け込み、訓練用の刀を人形の胸へと突き立てた。

 

「よし。次は二体同時にだ」

 

「はい!」

 

 刃を交える音、風を裂く蹴りの唸り。少女と女の影が、無数の敵を切り裂いていく。

 その動きには、もはや半年という短さを感じさせるものはなかった。

 

 紫は大斧を片手に持ち、訓練を終えたアサミの様子を見つめる。

 あの襲撃から、半年が経っていた。

 

 救出した少女の名は、竹川アサミ。

 父方の曾祖父が井河の派閥に属する対魔忍だったが、アサミ自身はその血がわずかに混じっているにすぎない。

 血筋としては薄い。だが──その忍法への適応は、まさに先祖返りと呼ぶべきものだった。

 

 身体強化系忍法への適応力は非常に高く、すでに部分的な発動も可能となっている。

 まだ未熟ではあるが、制御の基礎はほぼ身についており、実戦においても片鱗を見せられる程度には仕上がってきている。

 

 ──そして何より、彼女の容姿。

 

 整った輪郭。吸い込まれるような眼差し。

 月夜に浮かび上がったその顔を見たとき、紫は思わず「アサギ様」と名を呼んでしまった。

 それほどに似ていた。

 

「先生、今日の訓練もありがとうございました!」

 

 気持ちのいい声と共に、アサミが道着の袖を捲りながら一礼する。汗に濡れた額を拭うその笑顔は、明るく、まっすぐだった。

 

「お疲れさま。後はしっかり身体を冷やしておくこと。筋肉痛が出る前にね」

 

「はいっ、じゃあ先に上がらせてもらいます!」

 

 小さく手を振って、アサミは訓練場を後にする。

 その背中を見送りながら、紫は息を吐き、肩に乗せていた斧を静かに下ろした。

 

 ──たった一晩で両親を失い、遠縁の血を頼りに五車へ編入された少女。

 その目は、悲しみに濡れながらも、復讐という強い意志を宿していた。

 

 《先生、私、強くなりたい。……あいつらを、自分で見つけて、自分の手で殺したいんです》

 

 あの夜の言葉が、紫の胸を刺すように蘇る。

 

(……よそう。今は目の前のことに集中するべきだ)

 

 軽く首を振ると、紫は訓練室を出てシャワー室へと向かった。

 

シャワー室(挿絵シーン対応)

 

 湯気の立ちこめる個室シャワー。

 紫は斧を壁際に立てかけ、髪をかき上げながらコックをひねる。熱い湯が肩を伝って流れ落ちるたび、張りつめていた筋肉がほどけていくのがわかる。

 

 目を閉じ、湯音の中で思考を巡らせる。

 

 ──半年で、あそこまで動けるようになるとは。

 

 アサミの身体には、確かに“戦うための資質”が備わっている。

 無理をさせているという自覚はある。それでも彼女は、訓練のたびに成長を見せてきた。

 

 血筋によるものとは考えにくい。

 彼女の曾祖父は中忍──それもすでに引退した身だったと聞く。

 忍法の発現も、いわば奇跡に近い偶発性であり、アサミ自身が“選ばれた”わけではない。

 

 それでも──彼女の瞳には、アサギと同じ炎があった。

 

 (……あの子は、強くなる。きっと、私を追い越す)

 

 そして何より、アサギに瓜二つの容姿──

 

「っ……」

 

 そこまで考え、紫は頭を振って思考を断ち切った。

 

(──似ている、というだけだ)

 

 軽く首を回しながら、湯の音に耳を預ける。

 肌を伝う熱を感じながら、紫はひとつ息を吐き、コックに手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 学園長室に静かな時が流れていた。

 紫は椅子に腰かけ、前に座るアサギの言葉を静かに待っていた。

 シャワーで火照った身体も、今ではすっかり落ち着いている。

 

「……実戦任務、ですか?」

 

 アサギの口から告げられた言葉に、紫は思わず問い返していた。

 落ち着いた口調ではあったが、その胸の奥では警鐘が鳴っていた。

 

「ええ」

 アサギは淡々とした口調で頷く。

 

「……早すぎます。まだアサミは訓練を始めて半年しか経っていません。忍法こそ使えるようにはなってきていますが……とても任務に耐えられるとは思えません」

 

 冷静を装ってはいたが、言葉にはわずかな熱がにじんでいた。

 それを見抜いたように、アサギがじっと紫を見つめる。

 

「紫、私情を挟むものではないわ。あなたの報告にもあった通り、アサミは草の任務であれば単独でこなせる実力を身につけている。今回は、監視と探索が主な任務よ。直接的な戦闘は避ける計画になっている」

 

 そう言いながらも、アサギの声音には釈然としない気配が混ざっていた。

 紫は目を細めて、それを読み取る。

 

「……何かあったんですね?」

 

 アサギは一度頷き、そして小さくため息をつく。

 

「この任務は元々、別の隊員に与えられるはずだったの。でも上層部が、アサミを投入するよう強く要請してきたのよ。私自身、最初は反対だったわ。半年で実戦に出すには早すぎる。だけど……」

 

「アサミの襲撃事件、ですね」

 

 紫が言葉を継ぐと、アサギは静かに目を伏せた。

 

「……そう。いまだ犯人は捕まっていない。五車の保護下から彼女が外に出れば、相手が何らかの動きを見せる可能性がある。そう考える者もいる」

 

「つまり……囮にするということですか」

 

 言葉に棘を忍ばせた紫に、アサギは首を横に振った。

 

「囮ではない。ただ、可能性を利用するだけ。もちろん、実戦任務とはいえ、あなたを同行させるのはそのためよ。彼女一人で背負わせるつもりはないわ」

 

「……承知しました。任務には同行します。アサミは、私が守ります」

 

 紫の瞳には、静かな決意が宿っていた。

 

「ありがとう、紫。任務の詳細は改めて伝えるわ。準備をしておいて」

 

「御意」

 

 そう一礼すると、紫は静かに立ち上がった。

 

 

 

 

 

  「こちら紫、ターゲットを発見した。真っ直ぐ予定地点に向かっている」

 

 東京某所、人だかりの多い大通り。

 背広姿の男を視界に捉えながら、紫は小型の通信機に声を落とす。

 

 男はとある犯罪組織に所属しており、違法薬物の流通ルートを握っている重要人物。

 その確保は不可能と判断され、今回の任務は──暗殺だった。

 

『了解です。準備万端です、紫先生』

「油断はするな。相手は手練れだ」

『はいっ』

 

 通信の向こうのアサミは緊張を含みつつも、落ち着いていた。

 紫は短く息を吐いて、通信を切る。

 視線は男の背から逸らさず、一定の距離を保ちながら後を追った。

 

(……まだこちらに気づいていない)

 

 男は人混みを縫うように歩き続け、やがてビルとビルの間の路地へと足を踏み入れる。

 

 紫は遠巻きにその様子を確認し、小さく呟く。

 

「……行け」

 

 数秒後、路地の奥から靴音。

 アサミが、男の背後に滑り込むように現れる。

 男が異変に気づき、振り返ろうとする──その一瞬。

 

「……ッ!」

 

 懐から銃を抜こうとした男の手に構わず、鋭く閃いた忍者刀が、その腹部を断ち切った。

 

「……ッ、が……ッ!」

 

 抵抗の意志を込めた眼差しをアサミに向けた男だったが、血を吐きながら力を失い、そのまま崩れ落ちる。

 薬物にまみれた人生を、路地裏の血溜まりの中で終えた。

 

 アサミは、刃を握ったままその場に立ち尽くしていた。

 

 手が震えている。息が荒く、喉が詰まりそうになる。

 口内に広がる鉄の味は、喉元まで込み上げてきた吐き気のせいだった。

 

 それでも、目を逸らさなかった。

 殺したのは自分だという事実を、逃げずに見つめていた。

 

 表情は強張ったままだが、アサミは刀を納め、ふらつく足取りで路地を後にする。

 行き先は──任務前から定めていた、最寄りのセーフハウス。

 

 紫はその場から動かず、遠ざかるアサミの背を静かに見守る。

 あえて声はかけない。

 

 それが彼女に与えられた「初めての任務」なのだから。

 

 そしてその背中が視界から消えたとき──

 紫はゆっくりと踵を返し、その後を影のように追い始めた。

 

 

 

 

 セーフハウスの洗面所から出てきたアサミを、紫は静かに出迎えた。

 アサミは無言で頷き、ソファに腰掛けると、深く息を吐く。その首筋には汗が滲み、顔には疲労の色が浮かんでいた。

 

「よくやったな」

 

 隣に腰を下ろしながらそう声をかけると、アサミはわずかに唇を歪めた。

 

「いいえ……先生が相手を誘導してくださったおかげです」

「だが、仕留めたのはお前だ」

 

 紫が手を伸ばし、アサミの頭にそっと手を置くと、アサミは一瞬肩を震わせたが、そのまま大人しく撫でられていた。

 

「……先生は、殺すのが怖くないんですか?」

「……そうだな。でも、それが私の役目だ」

 

 アサミは紫の顔をじっと見つめた。

 生まれたときから対魔忍としての訓練を受け、迷いなく命令を遂行してきた紫には、その問いに宿る感情の正体がすぐには掴めなかった。もちろん、紫は殺しに快楽を覚えるような殺人鬼ではない。ただ、生きることと戦うことが同義だった自分にとって、人を殺すという行為はあまりにも日常的で──考えることすらしない、当たり前の結果だった。

 

「……私もいつか、そう思えるようになりますか」

「なれるさ。お前は強い」

 

 紫の言葉に、アサミはうっすらと目を伏せた。

 

「でも……私、まだ人の命を奪ったって実感がないんです」

「『殺せ』と命じられればできます。でも、それしかないのかって……そう思うと、胸が苦しくなるんです」

 

 膝の上に置いた拳が、小さく震えていた。

 

 

 しばらく俯いてたアサミがゆっくりと顔を上げる。日頃と比べ少し白んだ顔。潤んだ瞳が紫を見つめる。

 アサミが何を求めているのか、紫には手に取るように分かった。

 ゆっくりと手を伸ばし、その華奢な肩を抱き寄せる。

 

「……あ……」

 

 アサミは小さく声を漏らすが、抵抗する素振りは見せなかった。

 震えを押し殺すような吐息に呼応するように、小さな鼓動が高鳴っているのが分かる。

 それが自分のものなのか、それとも彼女のものなのか分からないまま──紫は静かに唇を重ねた。

 

「んっ…ちゅ…ちゅぱ」

 

 アサミの柔らかな唇の感触。ほんのり震えるそれに、自らの舌を軽く押し当てチロチロと舐めあげる

 

「はぁ……んむ、れろ……ちゅぱ」

「ちゅっ…アサミ、舌を出してみろ」

「はぁっ…は…い…んっ」

 

 言われるままに差し出された小さな舌。その先端を、紫は自分の舌先でそっとつついた。

 

「あ……っ」

 

 そのまま、ゆっくりと舌先が触れ合い、互いの唾液が混ざり合う。ぴちゃぴちゃと淫靡な水音が響きはじめる。

 

「ちゅる……れろ……んむぅっ……」

「はぁ……んっ……先生……もっと……」

 

アサミの求めに応じるように、紫の舌が滑らかに動き始めた。口内へと入り込んだそれは、歯茎や上顎の裏を敏感にくすぐり、未開発の性感を的確に煽っていく。

 

「はぁっ……んちゅっ、じゅるっ……れろぉ……」

 

やがてアサミも、自ら舌を伸ばして応えはじめる。紫の舌に絡みつくようにそれを追いかけ、隅々まで味わうように舐め回す。その懸命な仕草が、紫には愛おしく感じられた。

 

「ちゅぱっ、れろぉ、んっ、はぁ……先生ぇ」

 

 息継ぎの合間に漏れる吐息混じりの声からは、もう緊張の色は消えていた。

 代わりにあるのは情欲の色だけ。

 紫は唇を離すと、ゆっくりとソファの上に押し倒した。

 アサミは抵抗せず、むしろ自分から身体を傾けて身を横たえる。

 

 サワサワと対魔忍スーツに包まれた胸をまさぐりながら、紫はアサミの耳元に顔を寄せた。

 

「怖いか?」

 

 そう囁くと、アサミは小さく首を振る。

 

「いいえ……なんだかふわふわしてて……」

「そうか」

「……ずっと夢見てたんです。大人になったらこういうことするんだって」

「……そうか」

 

 紫の指先が、スーツ越しにぷっくりとした胸の先端を探り当てる。先端はすでに硬くなっていた。軽く押し込むように転がすと、アサミの肩がピクンと跳ねる。

 

「はぁっ……あん♡」

「敏感なんだな」

 

 紫は、スーツ越しに硬くなったそれをつまむようにして弄びはじめた。

 すり潰すように引っ搔き、爪を立てる。そのたびにアサミは甘い声を上げ、身体を震わせた。

 

「ひぅ……先生ぇ、それだめっ」

「駄目だ?じゃあこれは?」

 

 そう言って紫の指先が、今度は優しく乳輪を撫で回すと、アサミの腰が浮き上がる。

 

「あっ♡ちがっ……それもだめぇ♡」

「駄目じゃないだろう?ほら、言ってみろ」

「あぅ……き、気持ちいいです♡」

 

 紫は満足げに微笑むと、そのまま指先を滑らせていく。スーツの留め具を緩め下へと降ろすと、アサミの白い乳房がこぼれ落ちるようにまろび出た。

 

「……っ、先生……」

 

 恥ずかしさに顔を背けるアサミだったが、その先端は期待するかのように硬く尖っている。紫は両手で包み込むようにしてそれを揉みしだいた。

 手の中で形を変える柔らかな弾力。そして熱を帯びた肌の質感。

 男であれば、誰もが求めずにはいられない魅力を備えていた。

 

「あっ♡はぁっ……んっ♡」

 

 紫が指の間でそれをキュッと摘まむと、アサミは甘い吐息を漏らす。その反応を楽しみながら、徐々に刺激を強めていった。

 コリッ……コリコリッ♡ギュゥウッ♡

 

 指先で挟み込むようにして押しつぶすと、アサミの口から一際大きな嬌声が上がる。

 その声に応えるように、紫の指先が強く引っ張ったかと思うと解放し、再び優しく愛撫する。

 

「はぁっ♡あぁんっ♡」

 

 緩急をつけた巧みな責めに、アサミは蕩けきった表情で身悶えた。

 そんな様子を眺めつつ、紫は再びキスを落とす。

 今度は先ほどよりも深く長い口づけ。唾液を流し込む淫らな口づけだ。

 

「んんっ!?♡…ん♡…ん♡」

 

 コクリ…コクリ

 

 小さくアサミの喉が動き、その全てを飲み干す。

 紫の舌は口内を蹂躙した後でゆっくりと引き抜かれるが、名残惜しむように銀糸が伸び、すぐに切れた。

 

「……せんせぇ?」

「…すまんな。すこし抑えられないかもしれない」

 

 舌足らずな声で呼ばれて、紫の口元は自然と綻んだ。

 今度は優しく触れるだけのキスを落とすと、そっと胸元へと顔を寄せる。

 

「ひぅっ♡」

 

 乳房のラインをツゥーっと舌でなぞりつつ、その先端へと向かう。乳輪の周りから焦らすように円を描き、そしてようやく先端へと到達した。

 

「あっ♡あぁっ♡」

 

 舌先が触れると、アサミは切なげな声を上げた。

 紫はそれに構わず、ゆっくりと口に含む。

 唇で挟み込み吸い上げると、アサミの口から甲高い悲鳴が上がった。

 

「ひゃうっ!?♡……ああぁんっ!♡」

 

 そのまま舌の上で転がすと、アサミの腰が浮き上がり痙攣する。

 

「せんせっ♡それっだめっ♡おかしくなるぅっ♡」

「ん……ちゅぱ……じゅる」

 

 アサミの懇願に紫は反応することなく乳首への愛撫を続ける。反対の乳房にも手を伸ばし、同じように責め立てた。両手でそれぞれ異なる刺激を与え続けると、アサミの反応はより顕著になった。

 身体がビクビクと震え、腰が浮き上がる。紫はそんな彼女を逃すまいと、体重をかけて押さえつけた。

 それでもなおアサミは身体を捩らせようとするが、紫はそれを力で抑え込む。

 

(少し乱暴にしてしまうかもしれないが……)

 

 紫は自分の中の嗜虐的な感情を自覚しつつ、さらに強く吸い上げた。そして同時に指先で摘むようにして刺激を与える。その途端──

 

「ああぁぁっ!!♡イ、クぅ!♡」

 

 ビクンッ!プシャアアアッ!!

 

 一際大きく身体が跳ね上がり、対魔忍スーツの布地に隠れる秘所から盛大に潮を吹き出す。それは紫の顔にもかかり、彼女の口元から顎にかけて透明な液体が流れ落ちた。

 アサミはしばらく放心していたが、やがてゆっくりと身を起こすと、自分の股間に視線を向けて赤面する。

 そして慌てて足を閉じ紫へと視線を向けた。

 

「ごめんなさい、先生……私……」

 

 恥ずかしさのあまり消え入りそうな声でそう呟くアサミだったが、紫は意に介す様子もない。それどころか小さく頷くと、その耳元に唇を寄せた。

 

「いいんだ、気にするな」

 

 その声はとても優しく慈愛に満ちており、まるで赤子をあやす母親のようだった。しかし、その直後──

 

「……だがまだ終わりじゃないぞ?」

 

 ゾッとするほど妖艶声が耳元で囁かれる。

 そのまま、紫の腕の中で身をすくめるように小さくなると──

 彼女は、何も言わずに目を閉じた。

 

 静かな夜の帳が、二人をそっと包み込んでいく。

 やがて部屋には、甘く湿った吐息だけが残された。

 

 

 

 

 任務の昂りを持て余すことは誰にだってあることだった。ましてや任務をこなし始めたばかりの新人であればなおさらで。

 いまだ学生である対魔忍を引率する教員は、その昂りを発散する相手を務めることも、ままあった。

 

 あの日の夜も、そのひとつ。

 アサミにとっては初めての任務を終えたその夜。ただでさえ一般人として生きて来たアサミにとって、裏の世界に生きる者としての初めての夜だった。

 

 人を殺めたその感触。これから自分がどんな世界に身を投じるのかという不安と恐怖。

 そして、任務を終えた高揚感の中にいたアサミを落ち着けるため、紫はアサミを抱いた。

 

 そこに邪な考えが全くなかったとは言えない。

 

 アサミは本人が驚くほどアサギに似ている。忍法も身体強化系のものであるし、得意とした得物も忍者刀だ。

 アサギに恋慕の情を抱く紫にとって、アサミに目が行くのは仕方ないことだった。

 

 教員として、任務後の生徒を抱くことは珍しくなかった。

 恋人でも愛人でもない。ただ任務後の高揚を鎮め、殺しの感触を上塗りするための“処置”として。

 

 だが——その夜、自分が処置する側から、知らぬ間に“飲み込まれていた”のだと、紫は後になって気づいた。

 

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」

「っ!!」

 

 鋭い忍者刀の一閃が紫を袈裟斬りにせんと迫る。

 紫は手にした戦斧でそれを弾き返し、反撃とばかりに鋭い蹴りを叩き込んだ。

 

「ぐっ……!」

 

 アサミはそれをガードするが、衝撃を殺しきれずに後ずさる。

 その隙を逃すまいと、紫は再び距離を詰めた。

 

「っ…!!」

「……ここまでだな」

 

 首もとに添えられた刃先にアサミはゴクリと喉を上下させる。

 紫は戦斧を下ろすと、小さくため息をついた。

 

「いい動きだ。だがまだ踏み込みが浅い」

「……はい!」

 

 アサミは嬉しそうに微笑むと、刀を鞘に収めた。

 対魔忍スーツの胸元が大きく開き、汗ばんだ肌が露わになる。

 紫はそれをじっと見つめてしまう。スーツに締め付けられ生まれた深い谷間に、汗の雫が流れて落ちる。

 

「先生?」

「っ!!」 

 

 不思議そうに覗き込んだ来たアサミに、一瞬だが動揺してしまう。

 紫の動揺を感じ取ったアサミは、嬉しそうに口角を上げた。ひどく蟲惑魔的なその表情に紫はゴクリと喉を鳴らした。

 

「先生…」

「なっ…なんだ」

「今夜…待ってますね」

 

 そう小さく呟いて、アサミはそそくさと訓練場を出て行った。

 残された紫は、その後ろ姿をしばし見つめていた。

 心拍が落ち着かないのは、模擬戦の余韻のせいだけではない。

 

 

 

 

  夜になり、紫はアサミが借りているアパートへと足を運んでいた。生徒の戯言と流してしまえればよかったのに、紫はそうしなかった。

 

「先生」

 

 玄関先で出迎えたアサミは、紫が口を開く前にその唇を奪った。

 

「んっ……ちゅ……」

「っ!?」

 

 突然の行為に面食らう紫だったが、すぐに彼女の腰に手を回し抱き寄せると、そのまま舌を差し入れた。

 

「れろぉ……♡んちゅ♡」

 

 初めての時とことなり、積極的に仕掛けてきたアサミに、負けじと紫も絡めていく。互いの唾液を交換し口内を貪りあう。歯茎をなぞり、歯列を丹念に愛撫しながら、時折強く吸い上げた。

 混ざり合った二人の唾液が喉を流れ落ちる。

 それは媚薬のように身体を熱くした。

 

「ぷぁっ」

「はぁっ……はぁ……」

 

 ようやく唇を離すと、二人の間に銀糸が伸びプツンと切れた。 アサミはトロンとした目つきで、紫を見ていた。

 その姿はあまりにも煽情的で、紫の理性を溶かしていく。アサミの身体を抱き上げると、そのまま寝室へと向かいベッドへ横たえる。そして自らも覆い被さるように上に乗ると再び唇を重ねた。

 

「んっ……ちゅっ……♡」

 

 今度は紫の方から積極的に攻めていく。アサミもそれに応えるように舌を絡ませてきた。互いの口内を犯し合うような激しい口づけに、頭がボーッとしてくる。それはアサミも同じようで、時折身体をピクンっ♡と痙攣させていた。

 

「はぁ……んむ……ちゅぱ♡」

 

 やがてどちらからともなく唇を離すと、二人の間に銀色の橋が架かる。それをペロリと舐め取る仕草はとても妖艶だった。先日と比べて明らかに慣れた女の表情に、しかし夢中になっている紫は気が付かなかった。

 

「ふふ、紫先生…エッチ♡もう濡れてるんじゃないんですか……?」

 

 そう言って、アサミは紫の股間に手を伸ばす。タイトスカートの内側、紫のショーツ越しにもわかるほどそこは湿っていた。

 

「んっ……」

 

 アサミの指先が触れると、紫は甘い吐息を漏らして腰を震わせた。

 その様子に気を良くしたのか、アサミは指先を巧みに動かし始めた。布越しに割れ目をなぞり上げ、時には陰核を押し込むようにして刺激を与える。その度に紫は小さく身体を震わせた。

 

「あっ……くっ……♡」

「先生……可愛い♡」

 

 アサミは紫の耳に口を寄せると、ふぅっと息を吹きかける。

 

「ひゃうんっ!?」

 

 突然の刺激に思わず声を上げてしまう紫だったが、すぐに自分の失態に気づき慌てて口を塞ぐが、時すでに遅しだ。アサミは嬉しそうに微笑むと再び耳に舌を差し入れてきた。

 

「んちゅ♡れろぉ……♡」

 

 ぴちゃ♡くちゅっ♡という水音が脳内に直接響き渡り脳髄を蕩けさせるような錯覚に陥る。その間もアサミの手の動きは止まることはなく、むしろ激しさを増していった。

 

「んっ♡あっ♡だめっ♡」

 

 紫の口から漏れる声は甘い響きを帯びており、それが余計にアサミの嗜虐心を煽った。

 やがてショーツ越しにもわかるほどそこは濡れそぼっていた。その割れ目を指先でなぞり上げると、一際大きく身体が跳ねる。

 

「んぁっ!♡」

「先生……もうこんなに濡れてる……♡」

 

 耳元で囁かれる言葉に羞恥心を煽られるが、それ以上に興奮していた。

 

「先生……直接触ってもいいですか?」

「……好きにしろ」

 

 紫がぶっきらぼうに答えると、アサミは嬉しそうに微笑んだ。

 そしてゆっくりとスカートを脱がせていく。紫の白い脚線美が現れると同時に、むわっ♡とした熱気が立ち上ってきた。

 

「わぁ……すごい……♡」

 

 ショーツ一枚になった股間部分を見て、アサミは思わず感嘆の声を上げた。そこはすでにびしょ濡れになっており、染みが広がっている。

 

「先生……ちゅっ♡」

「んんっ♡」

 

 ショーツの布地。内側から押し上げる肉豆に、アサミが口づける。

 

「ちゅっ♡れろぉ……♡」

 

 そのまま舌を這わせ、舐め上げる。時折強く吸い上げると紫の口からは甘い声が漏れた。

 

「んっ♡……あ♡」

「ふふ、先生可愛い声出しちゃってますね♡」

 

 アサミはそう言って笑うと、さらに強く吸い付いた。同時に指先で肉豆を摘み上げ転がすように刺激を与えると、紫の身体がビクビクッと震える。

 

「んぁっ!♡あっ♡あぁっ!♡」

 

 紫の腰が浮き上がり、背中が大きく反り返る。アサミはトドメとばかりに、一際強く吸い付き、同時に肉豆を押し潰した。

 

「んぁっ!♡イクッ!♡」

 

 紫は大きく身体を痙攣させ絶頂に達した。ショーツから染み出した愛液がシーツに垂れる。

 

「はぁ……はぁ……」と荒い呼吸を繰り返す紫だったが、すぐに我に返り慌てて脚を閉じようとした。しかしそれよりも早くアサミの手が入り込み、逆に大きく開脚させるように押さえつけられてしまう。

 

「先生……もっと気持ちよくなりましょう?」

「まっ…待て…私はいいから……」

「ダーメ♡先生のココは早く欲しいってヒクついてますよ?」

 

 そう言うと、アサミは紫のショーツに手をかけ一気に引き摺り下ろした。布が秘所と糸を引き、離れる瞬間にプツンと切れる。そして露わになった秘部に顔を寄せると、そのまましゃぶりついた。

 

「あぁっ!♡」

 

 突然のことに驚きの声を上げる紫だったが、すぐに快楽によってかき消された。

 アサミの舌が割れ目に沿って這い回り、溢れ出る愛液を舐め取っていく。同時に肉豆を指先で転がされ、紫は再び甘い声を漏らし始めた。

 

 女の身体は女が一番わかっている。アサミの攻めは的確に紫の性感帯を捉え、容赦なく責め立てていった。

 

「んっ♡あぁっ!♡だめっ♡そこぉ♡」

「先生……ここ好きですよね?」

 

 そう言って、アサミはさらに強く吸い上げる。同時に指先で肉豆を押し潰した瞬間、紫は大きく背中をしならせ再び達した。

 

「あっ♡ああぁぁっ!♡♡」

 

 ビクビクッ!と身体を痙攣させ再び絶頂を迎える。

 

「はぁっ……はぁ……」と肩で息をする紫だったが、休む暇などなかった。

「先生、まだまだこれからですよ♡」

 

 アサミは紫の両脚を持ち上げると、自分の肩に乗せてしまった。大きく開かれた脚の付け根には女性器が見え隠れしている。その淫猥な光景に、アサミは思わず舌なめずりをした。

 

「先生……いただきますね♡」

 

 言うが早いか、アサミは紫の秘所にしゃぶりついた。膣内に侵入した舌が暴れ回り、内壁を刺激する。

 

「んあぁっ♡あっ♡ああぁぁっ!♡♡」

 

 紫の口から甘い悲鳴が上がる。しかし、アサミは構わず攻め続けた。

 膣内の愛液を全て吸い取るような激しい吸引に、紫の腰がガクガク震える。

 やがて満足したのか、ようやくアサミは口を離した。

 

「ぷはっ……はぁ……♡」

「ふふ、先生……可愛い♡」

 

 そう言うとアサミは、一度ベッドを降りて寝室の外へと向かう。しばらくして戻って来た彼女の手には小さな瓶があった。中身は透明の液体で満たされているようで、窓から差し込む月明かりを反射して妖しく光る。

 

 ベッドの下に手を伸ばし、取り出したのは一本棒。ディルドーと呼ばれる性玩具である。

 アサミはそれを手にして戻ってくると、紫に見せつけるように軽く振ってみせた。

 

「先生……これなんだかわかりますか?」

「……へっ?」

 

 絶頂の要因に浸っていた紫は、突如目の前に現れたそれに、間の抜けた声を上げた。

 

「これはね、先生のおまんこにぴったりのモノなんですよ。えへへ、この間買ってきたんです」

 

 アサミは笑みを浮かべながらそう言うと、小瓶を傾けて中に入っていた液体をディルドーに垂らしていく。

 粘度のあるその液体は、ぬっとりと糸を引きながらディルドーを濡らしていった。

 

「アサミ……なにを……」

 

 紫が言い終わる前に、アサミはディルドーを紫の秘所へとあてがい、一気に挿入した。

「んぁっ!?♡」

 

 突然訪れた異物感に、紫は背中を大きくしならせた。しかしそれも束の間のこと。すぐに膣内を満たす圧迫感と快楽によってかき消されてしまう。

 

「えへへ先生……動きますよ?」

「まっ♡待ってっ♡いま動かれたらっ♡♡」

 

 だがアサミは聞く耳を持たず、ゆっくりとピストン運動を開始した。忍者刀を握っていた手が、今度は大人の玩具を握っている。

 

「あっ♡あぁっ!♡」

 

 紫の口から甘い声が漏れるが、アサミは気にせずに腰を動かし続けた。

 ぐちゅ♡ずちゅっ♡という水音と肉を打つ音が部屋に響く。

 

「先生……どうですか?私のよりいいですか?」

「んっ♡あぁっ♡そんなっ♡ことっ♡」

 

 紫は必死に否定するが、その反応を見れば一目瞭然だった。

 紫の膣内はすっかり濡れそぼっており、ディルドーを動かす度に愛液が飛び散っている。小さな肉穴はディルドーの大きさに拡張され、ヒダは絡みつくように締め付けていた。

 

「先生……本当にエッチですね…あの日も私がやめてって言ってもやめてくれなくて。ご自身の性欲を満たすことばかり考えてたんでしょ?」

「ちっ…ちがうぅ♡んお゛っ♡」

「嘘ばっかり…これだから対魔忍は、性欲のことしか頭にないんだから」

「んぉ゛っ♡やめっ…ん゛ん゛っ♡」

 

 否定の言葉も、快楽によってかき消されてしまう。

 アサミはピストン運動をさらに激しくし、同時に肉豆を強く摘み上げる。紫の鍛え抜かれた筋肉が瞬間的に膨れ上がり、ディルドーをギチギチと締め上げる。

 

「うわぁ、ディルドー全然動かないや。やばっ、先生まんこまで鍛えてるんですねぇ。流石は雌ブ対魔忍♪」

「ん゛ん゛ん゛ん゛っ♡あ゛あ゛っ♡」

 

 アサミの罵倒に、紫は獣のような唸り声を上げる。快楽によって意識が飛びそうになるが、それを許さないとばかりに強烈な刺激が与えられる。

 

「先生、そんなに暴れないでくださいよぉ」

 

 そう言いながら、アサミはディルドーをより一層強く押し込む。同時に肉豆を押し潰した瞬間、紫の背中が弓なりに反り返った。

 

「んお゛っ!?♡」

 

 絶頂を迎えたのだと気がついた時には時すでに遅し。

 

 ぷしゅっ!!ぷしゅっ!

 

 潮を吹いて絶頂に達した紫。シーツを掴む手に力がこもり、肉付きのいい太腿がビクビクと痙攣している。

 

「先生……もしかしてイっちゃったんですか?」

「あ゛っ♡あひっ♡♡」

 

(こんな…………♡)

 

 年下の少女に良いように弄ばれ、情けなく絶頂させられてしまう。その事実が紫をさらに昂らせていた。

 そんな紫の内心などいざ知らず、アサミは情けなくブルブル震える紫の尻をペチペチと軽く叩いた。

 

「もう、先生ったら……まだ始まったばっかりなのに」

「ん゛っ♡あぁっ♡」

 

 紫は情けない声を上げることしかできない。そんな様子に満足したのか、アサミは再びディルドーを動かし始めた。

「あっ♡ああぁっ!♡」

 

(だめだ……これ……♡)

 

 強すぎる快感によって思考が鈍っていく。まるで靄がかかったかのようだ。ただ一つ理解できるのは、この甘く溺れるような快楽を与えてくれたのはアサミだということだった。

 

「先生……そろそろ私も気持ちよくなりたいなぁ」

 

 そう言うとアサミは服を脱ぎ捨て裸になった。そして紫の腹に馬乗りになるような姿勢を取ると、そのまま腰を落としていく。

 

「んっ♡あっ♡」

 

 ディルドーの先端部分が子宮口に触れた瞬間、甘い声が漏れた。その反応に気を良くしたのか、アサミはそのままゆっくりと腰を下ろしていく。

 もはや紫に止める術などなかった。

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁっ!!」

「そこまでっ!!勝者竹川!!」

 

 五車学園のグラウンド。ブンブンと風切り音をたてて大地へと戦斧が突き刺さる。紫の首もとに忍者刀が添えられた瞬間、審判役のさくらが勝敗を告げた。

 

「はぁ……はぁっ……へへ」

 

 勝者となったアサミが片手を上げると周囲で見守っていた生徒たちが歓声を上げる。

 

「すごいわね……あの紫先生を模擬戦とは言え勝っちゃうなんて!」

「先生相手にここまで戦えるなんて、スゴいよ!いやマジで!!」

「えへへ……ありがとうみんな」

 

 そう言って笑うアサミの額からは汗が流れ落ち、肩で大きく息をしていた。対魔忍スーツも所々破れている箇所がある。しかし、その笑顔は晴れやかなものだった。

 

「はぁ……ふぅ……」

 

 一方敗者となった紫の方はというと地面に仰向けに倒れ込み荒い呼吸を繰り返していた。

 

「むっちゃん大丈夫?」

 

 その様子を心配したさくらが声をかける。すると、紫は上半身を起こし、ふらふらと立ち上がった。

 

「すまないな……少し疲れただけだ」

「あはは、流石のむっちゃんも恋人には強く出れなかったかなぁ」

「誰が恋人かっ!!んんっ♡」

 

 反射的に反論する紫だったが、すぐに甘い吐息を漏らした。

 さくらへ反論した態勢から、前かがみに倒れ込みそうになる。

 

「むっちゃん?」

 

 さくらはそんな紫の様子を見て心配そうに声をかけた。

 

「ふぅぅぅっ♡ふぅぅぅっ♡」

 

 返事を返す余裕もないのか、紫は荒い呼吸を繰り返す。その頰には朱が差し、瞳は潤んでいた。

 

「むっちゃーん?大丈夫?」

「だ……大丈夫だ」

 

 さくらに支えられるようにしてなんとか立ち上がるものの、脚はガクガクと震え今にも倒れてしまいそうだ。

 

「先生!」

 

 そこへ駆け寄ってきたのはアサミだった。彼女は心配そうに紫の顔を覗き込むと、肩へと手をまわし支える。

 

「保健室に行きましょう!」

「いや…そこまで大袈裟にするようなことではない…くっ♡」

 

 紫はそう言って断ろうとするがアサミは聞かなかった。

 

「ダメです!ほら、早くっ!!」

「ちょっ!?おい!?」

 

 半ば強引に連れ出される形で保健室へと向かうことになった二人。そんな二人の後ろ姿を見てさくらは苦笑しつつ呟いた。

 

「……やっぱり、むっちゃんはアサミちゃんには甘いわね」

 

 

 

 

 

 その日の晩。紫の姿はアサミのアパートにあった。

 

「んんっ♡…くちゅ♡……んむっ♡」

 

 あの日から、紫はほぼ毎日アサミの家に通いレズセックスに耽るようになっていた。

  

「あむ♡じゅる……れろぉ♡」

 

 舌と舌を絡めあい、唾液を交換し合う二人。お互いの口内を犯し合うような激しい口づけは二人の興奮を高めていった。

 

「ぷはっ♡」

 

 長いキスを終え唇を離す二人の間を銀色の橋が架かる。荒い呼吸を繰り返す度に豊満な胸が揺れ動く。

 

「先生……おっぱい見せて」

「……あぁ♡」

 

 紫は言われるままにスーツの胸元を下げ、乳房を露出させる。するとアサミがそこに吸い付いた。

 

「んっ♡あぁっ♡」

「んちゅ♡れろぉ……♡」

 

 舌先で乳首を転がすように舐め上げると、紫の体がビクビクッと震える。その様子に気を良くしたのか、今度はがりっと力強く歯を立てた。

 

「ひゃうっ!?♡」

 

 突然の痛みに驚いたのか、甲高い声を上げる紫。しかしそれも一瞬のことで、すぐに快楽に蕩けた表情へと変わっていった。

 

「んぁっ!♡ああぁぁっ!♡」

「先生……可愛いです」

「あっ♡あぁっ♡」

 

 耳元で囁かれる言葉に背筋をゾクゾクとした快感が走る。アサミはそのまま耳たぶを口に含むと、甘噛みするように歯を立てた。

 

「ふあぁっ♡」

「ふふ……先生って本当に敏感なんですね」

 

 耳元で囁かれる言葉一つ一つに反応してしまう紫の姿を見て、アサミはクスリと笑った。

 そして今度はゆっくりと首筋へと舌を這わせていく。時折強く吸い付きキスマークを残していくのだが、その全てを覆い隠すほどに紫の首や胸元はキスマークだらけになっていた。

 

「はぁ……♡んっ……♡」

 

 一通りの愛撫が終わり、いつもであればこれか紫の最も敏感な割れ目に手が伸びてくるのだが、今日ばかりは違った。

 

「先生……ちょっと待っててください」

「……?あぁ……」

 

 言われるがままにベッドに横になる。するとアサミは寝室のクローゼットを開けると何かを探し始めた。そして、そこから取り出したのは……

 

「それは……」

「えへへ、買っちゃいました♪」

 

 アサミの手にはアイマスクにボールギャグ、そしてベルトタイプの拘束具だ。

 

「先生、今日はこれを付けてお外で楽しみませんか?」

 

 そう言って笑うアサミの顔はどこか楽しげだった。

 

 

  夜の帳が下り、辺りは静寂に包まれていた。時折聞こえてくる虫の声や風の音以外に聞こえるものと言えば、二人の足音だけだ。

 五車の町には若者が夜遅くまで遊べる娯楽施設などはない。そういった施設が立ち並ぶ場所は五車の町から離れているためだ。

 その為、この時間に外を出歩いている人間はほとんどいないだろう。アサミと紫の二人は、そんな人気のない道を選んで歩いていたのだが……

 

「先生?大丈夫ですか~?」

「ん…むぅ…」

 

 路上をアサミの声を頼りに、ふらふらと歩いて行く。

 ネット通販だ購入したという拘束ベルトは、遊びに使うにしてはしっかりとしていて、紫の自由を奪うには十分な強度を持ち合わせていた。

 両腕は後ろ手に拘束されており、さらには口にボールギャグを噛まされ、まともに喋ることもできない。

 視界もアイマスクに奪われ、完全に闇の中に放り込まれた状態だった。

 

「もうちょっとですから頑張ってください」

「……っ!!」

 

 耳元で囁かれるアサミの声に小さく体を震わせる紫。拘束具を付けられているため、いつものように走ることなど当然できず、ただゆっくりと歩くことしかできなかった。

 

「んぁっ!♡むぅぅっ♡」

 

 歩く度に胸と股間が擦れてしまい、思わず甘い吐息を漏らしてしまう。その反応に気を良くしたのか、アサミはクスリと笑い再び耳元で囁くように語りかけてきた。

 

「先生?もしかして感じてるんですか?」

「んんっ♡んおぉぉぉっ♡」

 「ふふ、可愛い声ですね」

 

 そう言うとアサミは紫の尻を軽く叩く。ペチンッと小気味良い音が響き渡った。

 

「んぉっ♡」

「ほら、早く歩いてください。でないともっと酷いことしちゃいますからね」

 

 そう言ってもう一度尻を叩くと、紫は慌てて歩き出した。しかし一歩歩く度に股間に刺激が走り思わず足を止めてしまう。その度にアサミから尻を叩かれるという繰り返しだった。

 

(くそ……流石に許せん……!)

 

 心の中で悪態をつくも口に咥えられたボールギャグのせいで言葉にはならない。

 しばらく声に導かれるまま歩みを進めていく。

 五車町中央から離れ、徐々に徐々に外れへと向かって行く。

 

(流石に街中ではヤらないか…)

 

 一応は残っていたらしいアサミの理性に安堵する。

 だが、それは大きな間違いだった。アサミのアパートから離れていくにつれて人通りが少なくなっていく。そしてついには……

 

(ここは……)

 

 そこは五車町の外れ…町の入口の近くにある広場だった。

 外部からの車両で内部への進入を許されなかった車両を一時的に収容するための場所。

 その駐車場には、ここ数日珍しく何台ものトラックや乗用車が停められていた。

 

「おう、連れて来れたか」

 

 低い男の声が響いた。

 

「んんっ!?」

 

 自身とアサミ以外の存在に思わず身構える紫。

 視界を奪われていたとはいえ現役の対魔忍である紫にとって他者の気配があれば気が付いたはずだった。それが声が聞こえるまでその存在に気が付かず、あまつさえ接近を許してしまった。

 

 咄嗟に腕に力を込めて拘束具を引き千切ろうとする。しかしセックスのスパイスでしかないであろうそれは、紫の怪力をもってしてもびくともせず、拘束された身体は自由になることはなかった。

 

「そんな怖い顔しないでくださいよ先生」

 

 クチュリと濡れた音が耳に響くと、ゾクリとした感覚が全身を駆け巡った。

 

 その音の正体はアサミの舌だ。耳元で囁くようにして舌を這わし、そのまま紫の耳に挿入していく。さらに左手が胸を揉みしだき乳首を転がすようにして刺激を送っていく。

 ぴちゃ♡れろっ♡ちゅるっ♡と 耳を直接舐め回されているかのような感覚に背筋が震えると同時に甘い吐息が漏れる。

 

「んっ♡ふぅっ♡」

「先生、耳弱いですよね」

 

「んぉっ♡おぉぉっ♡♡」

 

 アサミの舌が動く度にビクビクと身体が痙攣し、股間から愛液が流れ出るのを感じた。危機的状況に戦闘態勢に切り替えられた思考が、急速に力をなくしぼやけ、快楽の渦へと飲み込まれていく。

 

「おお、すげぇな。隊長をぶち殺したあの女対魔忍がこんな無様になっちまって。よく躾けたなアサミ」

「隊長のおかげです。最初の接触で忍法の支配下に堕とせましたから」

 

 ぼんやりとした思考の中で聞こえてきた会話を、しかし紫はもはや理解することができなかった。

 熱を持つ下腹部に、際限なく溢れてくる愛液。呼吸は荒くなり、心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。

 

「さて、周囲を監視していた対魔忍どもを始末して5分。そろそろ気が付き始めるころだ。急いで撤収するぞ」

「了解です」

 

 ぐいと身体を押され、車のほうへと誘導される。

 アサミの手なのだろう、その手が背に触れる度甘い吐息を漏らしてしまう。身体は拘束され、心は快楽という鎖に囚われ逃げ出すことは叶わない。

 

「それじゃあ先生、続きはstatesで……ね?」

 

 耳元で囁かれた言葉に背筋が震えた。それは恐怖によるものなのかそれとも期待によるものなのか、今の紫にはわからなかった。

 

 

「無事出航できたな」

 

 遠ざかっていく極東の島国の光を、甲板上で見ていたアサミは、大好きな恋人の声に振り返った。

 今回の作戦の補助チームのリーダーで、目標()回収の際にあの広場で待っていた男だった。

 

「うん、これでしばらくは安心ですね」

 

 明るく笑いかけるアサミに、男も相好を崩すように笑った。

 きっと今頃五車は紫、そしてアサミの不在に大騒ぎしているだろうが、もはやそれはどうでもいいことだった。

 米連の輸送艦であるこの船は、正式な手続きを行い出航している。たかが田舎国家の諜報組織もどきでは止めることはできはしない。

 手続きが完了する頃には愛する祖国へと荷物()と共に到着していることだろう。

 

「アサミ…」

「んっ…もう……こんな場所で」

 

 男が背後からアサミを抱きしめる。その腕の中から逃れようとする素振りすら見せず、むしろ嬉しそうに笑う。

 

「いいだろ?」

「仕方ないですね……」

 

 そう言って振り返った彼女の唇を、男のそれが塞いだ。そのまま舌を絡ませあいながら互いの唾液を交換し合うように深い口づけを交わす二人。やがて満足したのか、ゆっくりと唇を離した。

 

「これ以上はあとでね」

「ちぇっ…いいさ。時間はタンマリあるしな」

「ふふっ…それで、先生は今どうしているの?」

 

 

「ん゛あ゛あ゛あ゛っ♡」

 

 輸送艦中枢に設えた研究施設。その中央に紫の姿があった。

 

 両手を特殊合金製の拘束具で天井から拘束され、両脚は床と一体化しているこちらも拘束具に格納。X字に拘束され、無様に突き出た股間を晒す。

 さらには膣と肛門にそれぞれアサミからの情報をもとに製作した、紫専用の太い張り型をねじ込まれ、乳房にの先端には搾乳器のようなカップが取り付けられ、一定の間隔で吸引と振動を繰り返している。

 

「あ゛っ♡お゛ぉ゛っ♡♡」

 

 ビクビクと身体を震わせ、獣のような喘ぎ声を上げる紫。その股間からはとめどなく愛液が流れ出ており、床に大きな水溜りを作っていた。

 

「先生?どうでしょうか、使えますか?」

 

 紫の身体を舐めまわすように見つめていた白衣の男に、アサミは問いかけた。

 もじゃもじゃの白髪交じりの髪に、眼鏡をかけた男は、今回の作戦の総指揮官であり、新型パワードスーツ開発計画の主任研究員だ。そしてアサミの米連での保護者でもあった。

 

「あぁ……素晴らしいな。流石は対魔忍だ。アサミのデータでわかっていたことだが、これだけの素体であれば、試作パワードスーツの負荷にも耐えられるだろう」

「よかったです。嫌な思いをしたかいがありました」

「すまなかったな。だが、素体が君のオリジナルに対して特別な感情を向けているとは聞いていたが、ここまでとは思っていなかったよ」

「あはは……簡単に私の身体に溺れてましたから…ジャパニーズニンジャはチョロイです」

 

 そう言って笑う彼女の笑顔は年相応に無邪気なものだった。

 

「お゛お゛っ♡イン゛ッ!イっん゛ん゛っ♡♡んぎぃっ!?♡」

 

 ビクンと一際大きく身体を跳ね上げると、紫は全身を硬直させた。プシュップシャッと潮を噴く陰部から絶頂に達したことは誰から見ても明らかだった。

 

「よしよし……ちゃんとイケたな」

 

 白衣の男は満足げに言うと、数値を確認する。

 

 意識レベルは相変わらず低く、夢の中ーー快楽の海を旅しているのだろう。

 

「良い夢をミス・ムラサキ」

 

 白衣の男はそう言うと、次の瞬間には興味を失ったかのように部屋を出ていく。

 あとに残されたのは、無様に拘束された紫の喘ぎ声だけだった。

 

「ん゛お゛ぉ♡ングッ!ンっグゥウウッ!!♡♡♡」

 




紫先生、結構難しかった。いや、結構好きなんですよ?オークに変異した議員にボコボコにされたり、マジックショーでヘロヘロにされたり、誘拐されて兵器に改造されたり。


じぶんが初めてプレイしたのもムラサキだったので、思い入れはあるんですけど…。



アニメもイイ感じでしたし、あれ?なんでこんなに悩んだんや?

アドバイスも貰ってたんですが、活かせず…。マジ精進
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