対魔忍蛇子 暗示学園
序章
「蛇っち、ちょっと今日いい?」
放課後。帰宅の準備をしていた相州蛇子に声を掛けて来たのは、友人の香山里奈だった。
金色に染めた髪と濃いアイシャドウ、ミニスカートの制服姿という、いかにもギャル風な姿。
性格は明るく社交的で、クラスのカースト上位グループに属している里奈は、最近転校してきた蛇子を気にかけ、こうして放課後によく声を掛けてくる。蛇子としても、友人が出来るのは嬉しいのだろう。里奈の言葉に笑みを浮かべるとチラリと小太郎へと視線を向けてくる。
「ふうまちゃん、いいかな?」
訪ねてくる蛇子に、小太郎はカバンに教科書を詰め込む手を止める。
今日は学園周辺の調査をする予定ではあったが、急ぎではない。
それにカーストトップグループの里奈の言葉は優先しなければならない。
仕方ないと肩を竦めて見せた小太郎に蛇子は頷くと、里奈へと了承の返事を返す。
「ありがとう!!そんじゃ早速行こう!!」
嬉しそうに蛇子に抱き着いた里奈は、そのまま蛇子の手を取り教室の外へと連れ立ってい出て行く。机の上に放置された蛇子の荷物を里奈の後ろに控えていた男子学生が手に取ると、手馴れた様子で鞄の中に詰め込んでいく。
すべての作業が終わると、小太郎へと視線を向けた男子生徒は、「はっ」と鼻で嗤うと後を追うように教室を出て行った。
「?なんだったんだ、いまの…」
小太郎は、男子生徒が何を嗤ったのか分からず首を捻るが、直ぐにどうでもいいかと頭を切り替えると、帰り支度の続きを始めた。
「いやぁ、蛇っち…ありがとねぇ」
「別に大丈夫だよ。里奈ちゃんには良くしてもらってるし」
校舎から少し歩いたところにある旧校舎。木造建築の建物は老朽化が進み、現在は入り口にカギがかけられ、立ち入り禁止となっている。
歩くたびにギシギシとなる校舎の廊下を、里奈に連れられた蛇子…そして荷物持ちの男子生徒は歩いていた。
この校舎に蛇子が来るのは初めてではない。学園の内偵調査のため転校生として潜入してひと月。その間に何度か訪れている。
外観や廊下は古びた木造建築だが、教室内は秘かに改築が進められ、最新のセキュリティシステムが備え付けられている。
「ふうま君とデートだったんじゃない?」
「えっ!!いや、違うよ!?」
揶揄う様にそう言った里奈に、蛇子は慌てて否定する。首を左右に振り全力で違うとアピールするが、その頬は紅く染まり、蛇子が小太郎をどう想っているか、里奈や香山派と呼ばれる女子グループにはバレバレだった。
蛇子のそんなリアクションに、里奈は笑みを浮かべ目を細めた。
「ふーん、じゃあ私が告っちゃおうかなぁ」
「えっ!?」
「なんてね、冗談よ」
「も、もうっ!!里奈ちゃんっ!!」
揶揄われたと分かった蛇子は、ポカポカと里奈の胸元を叩く。
そんな蛇子を笑って受け流した里奈は、目的の教室へと到着した。
「ここよ」
旧校舎の2階。一番奥にある教室のドアにカギを差し込むと、ガチャリという音と共に鍵が開いた。
そのまま中に入った里奈の後を、蛇子と荷物を持った男子生徒が付いて入る。
「オジサンお待たせ~!!」
室内は10畳ほどの広さとなっていた。教室の真ん中に区切りの壁を追加で入れてひと部屋をふた部屋として使うように改装が施されている。
中央にはダブルサイズのベッドが置かれ、小さなソファーとテーブル、そしてクローゼットが設えてある。
部屋の片隅にはシャワーカーテンが取り付けられ足元の隙間から排水口が見て取れた。
「おお、今日はよろしく頼むよ」
入室した蛇子たちに気色満面で声を掛けてきたのは、スーツ姿の中年の男。学園関係者ではないのか、その首には来客者用の名札がぶら下がっている。
ニコニコと人の好さそな笑みを浮かべて近づいてきた男は、蛇子の肩に腕を回して抱き寄せると、そのまま胸元へと手を伸ばす。
「あっ♡…もう、オジ様のエッチ…♪」
断りもなく胸を揉まれた蛇子は、嫌悪に顔を歪める…といったこともなく、むしろどこか嬉しそうにいたずらっ子のような笑みを浮かべて、男の手に自身の手を重ね、その行為を受け入れる。
蛇子のそんな反応に気を良くした男は、そのまま手を滑らせてスカートをたくし上げていく。
黒タイツに包まれたむっちりと肉付きの良い太腿が露わになり、男がさらに手を這わせようとしたところで、里奈が男の腕を掴んで止めた。
「オジサン?」
「はは、すまないすまない。あまりにもこの娘が魅力的だから、ついね」
「まぁ、最近入った上玉だからね。それでオジサン?」
「ん?」
「はぁ…お金だよ、お・か・ね!!Aランクの女学生、生中出し2時間コース…占めて5万円。サイトに書いてあったでしょ?それとも払わない気?なら…」
里奈の言葉に、後ろで控えていた男子学生が前に出る。意思が感じられない無機質なその瞳に睨み付けられ、蛇子の身体を弄っていた男が慌ててスーツのポケットへと手を突っ込む。
取り出した皮財布から、1万円札を5枚取り出して里奈へと渡す。
「オジサンありがとう~」
にこりと笑みを浮かべ礼を言った里奈に、まるでそのやり取りが見えていないかのように蛇子が「先にシャワー浴びて来ちゃ駄目かな?」と問いかける。
「ああっと、一応追加オプションでシャワー抜きの即ハメ希望だから…」
「ええ~、今日体育があったから蛇子の身体、汗でベタベタだよ?」
里奈の言葉に不服そうに唇を尖らせる蛇子は、男の耳元に口を寄せて「シャワー浴びません?」と囁き微笑む。蛇子の色香に男が「ぐっ」と息を呑んだ。
蛇子のような魅力的な若い女。本来ならすぐにでもハメたい。だが狭いシャワーで体を洗ってもらい、そして洗ってあげながらその身体を弄るというのも、非常に魅力的で、男はついつい頷いてしまいそうになる。
「駄目だよ蛇っち。即ハメオプションでお金貰ってるんだから…ね?」
蛇子の行動を諫める里奈。その言葉に一瞬身体を小さく痙攣させた蛇子は、次の瞬間には先ほどまでの不満顔から一転、満面の笑みを浮かべて男に向き直る。
そして男の手を取り、自身の胸へと押し当てて上目遣いに男を見上げた。
蛇子のその行動に、男はゴクリと生唾を飲み込み、そのまま蛇子を抱き寄せる。
蛇子は抵抗することなく男の腕に抱かれると、そのまま首元に腕を絡めた。
「オジ様、我が儘言ってごめんなさい…蛇子のこと嫌いにならないで?」
「あっ…ああ、もちろん。蛇子ちゃんみたいな可愛い子のこと、嫌いになるわけないじゃないか」
甘えるような媚びた蛇子の言葉に、男は生唾をゴクリと飲み込むと、鼻の下を伸ばしただらしない顔でそう答えた。
そんな男の答えに蛇子は嬉しそうに微笑むと、そのまま男へと唇をそっと突き出すようにすると、瞳を閉じてキス待ち顔を男に晒した。
男はそんな蛇子に、鼻息を荒くすると、その柔らかい唇を自身の唇で塞いでいく。
「んっ……ちゅっ、んちゅぅ♡……はぁむ♡」
「れろぉ……じゅるっ、くちゅっ」
蛇子の唇を貪るように吸い付き、舌を口内へと侵入させていく男。
蛇子はそんな男の行為に嫌がることなく受け入れて自身の舌も絡めていく。
「はむっ……んふっ、んんっ♡……ぷはぁっ!!もうオジ様ったらぁ♪」
「あ、ああすまないね。ついがっついちゃって……」
「ううん、いいの……蛇子ももう我慢できない…ねぇ里奈ちゃん」
男との口付けで辛抱できなくなったのか、蛇子が里奈へと視線を向けた。
男の腕に抱き着く蛇子の姿をニヤニヤと見ていた里奈は、仕方ないなぁと肩を竦める仕草をすると、部屋の入口にあるタイマーのスイッチを入れる。
「それじゃ、蛇っちも耐えられないみたいだし…今から2時間…ハメハメ楽しんでねぇ!!」
第一章 ことの始まり
S県・T市。
人口五万人ほどのこの地方都市は、一見するとどこにでもある地方の町だった。
地元産の野菜が並ぶ朝市、古びた喫茶店のモーニング、広く整備された市民公園。
住民たちの顔ぶれは穏やかで、笑顔も絶えない。
……表向きには。
この町には、古くから町内治安維持をお題目掲げた暴力団・『黒川会』が存在していた。
構成員も少なく、実際飲み屋街でのトラブルの仲裁や、町内清掃、公共物の修繕など、暴力団とは名ばかりの、地域に貢献し行き場のない者の受け皿として機能していた。
ところが、ここ数年で組織は様変わりしていた。
違法薬物の売買、人身売買といった犯罪行為に手を染め、かつての“地域の厄介者”は、今や完全に“裏社会の顔”となっていた。
資金源は不明ながら潤沢で、活動はますます巧妙化。地元警察や行政関係者の一部が買収され、外部からの調査もままならない。
事態を重く見た政府関係者は、まずは実情把握のため内情調査を対魔忍に命じた。
「
聖花学園――市内でも有数の進学校であり、地域の名士たちの子弟も通う由緒ある学園。
制服の着こなしや言葉遣い、そして人間関係においても、どこか上品さと閉鎖性を漂わせるこの場所は、いわば“地元上層階級の温床”でもあった。
そんな学園のHRで、転校生として学園への潜入を果たした蛇子が自己紹介をしていた。
進学校とされていることもあり、転入試験はそれなりの難易度であったが、対魔忍として学科面でも基礎はばっちりで、普通の学生より進んだ内容をこなしていた蛇子にとって、試験は朝飯前だった。むしろ同じく潜入することになった小太郎の方が、合格ラインぎりぎりで、危うく不合格となりそうだった。
(ふうまちゃんは頭が切れるのにお勉強はダメダメなんだから…)
隣で無駄にカッコつけた挨拶をしている幼馴染に、内心では溜息をつきつつも、気を抜くことなく教室内を観察する。
、静かに教室内を見渡す。
全員が転校生である蛇子達を歓迎するような表情を浮かべながらも、何人かは品定めするような視線を向けてきている。
ひとりひとりに視線を気が付かれない程度に向けて、蛇子はその顔を記憶する。
「はい。じゃあ、席はあの空いてるところで」
担任の教師に促されて、蛇子は教室内でも一際目立つ、窓際最後尾の席へと座ると、隣から声が掛けられた。
「よろしくね、綾子っち♪あたし香山里奈。リナって呼んで♪」
「うん!!よろしくね、リナちゃん!!」
「で?どうだった」
放課後、人気のない渡り廊下。
窓の向こうに夕焼けが広がるなか、蛇子は小太郎と並んで歩いていた。
「うーん、収穫なしって感じ。というか小太郎ちゃん、いくらなんでも学生のみんなに探りを入れても意味ないんじゃない?」
「いや、意味はある。俺たちが配属された“あのクラス”、生徒の半数以上が地元有力者の子弟だった」
「それって、政治家とか経営者とか……?」
「そう。さらに、そういう家は毎年、学園に“寄付金”って名目で多額の資金を納めてる。建前は教育支援だけど、それらは学園を経由して“清掃委託費”として、ある会社に流れてる」
「それが?」
「“カミヤ美装”。黒川会の息がかかった清掃会社だ。今じゃ学園施設のメンテナンスは全部そこが請け負ってる」
「つまり、学園と黒川会は金銭的に繋がってて……その裏には都市の権力者まで関わってる可能性があるってこと?」
「だから調査対象は生徒だけじゃない。家族、寄付金の流れ、教職員、理事長……全部だ」
小太郎の言葉に、蛇子はなるほどと頷く。
つまり黒川会の資金源は都市上層部のほとんどということになる。ただその資金提供が意図的なものなのか、それとも純粋に子供の教育のための物が、学園により資金源にされているのかはわからない。
関係者すべてが潔白とは言わないが、全員が真っ黒ということも一概には言えない。真相を確かめるためには、確かに全生徒の調査が必須だなと、蛇子は納得する。
「それでこれからどこに行くの?」
「生徒会室だ。そこに今回の任務の内部協力者と落ち合うことになってる」
「信用できるの?」
入学前の事前説明で、この学園の生徒会はかなりの権限が付与されていて、生徒の中で唯一学園運営に携わることのできる立場だと聞いていた。
いわば学園側の真っ黒なところと関わっている可能性が最も高いのだ。そんなところに所属する内部協力者…。疑わない方が難しい。
蛇子の言葉に小さく「ああ」と答えた小太郎は、取り出したスマートフォンを操作すると、その画面を見せてくる。
一瞬窓からの光が反射し、そのまぶしさに視界が奪われる。「まぶしいよ…」と文句を言いながら、蛇子は画面を覗き込む。
そこに映っていたのは、一枚のスナップ写真だった。制服姿の男子生徒が、学園の中庭と思しき場所で、他の生徒たちと談笑している場面。特に目立つ容姿ではないが、その中で、ひとりだけ明らかに立ち位置が違って見える――どこか距離を取られているような、そんな雰囲気を漂わせていた。
「これが協力者?」
「ああ。生徒会副会長、蓮見 昭《はすみ あきら》。父親は地元警察の刑事で半年前に失踪。最後に調べていたのが、学園の発注関係……特にメンテナンス関連の資金流れだった」
「……」
「父親の失踪後に自宅に残されていた資料を発見。黒川会の周辺をうろちょろしていたところを先に潜入していた調査員にマークされて、今回の任務の協力者として白羽の矢が立った。……ま、この学園の生徒会は、教師より口出しできる立場なんだ。うまく使わせてもらうさ…有効に使わせてもらうさ」
「あ、綾っちじゃん!!お疲れ~!!」
「リナちゃん、お疲れ様~」
生徒会室を訪れた蛇子たちを香山里奈は明るい笑顔で出迎えた。
いるはずのない里奈の姿に驚く蛇子と小太郎だったが、すぐに蛇子はクラスで見せていたような、人懐っこい笑みを浮かべて里奈へと挨拶を返す。
小太郎もクールぶった表情で返すと、生徒会副会長の名札が置かれた席に座る蓮見へと視線を向ける。
「蓮見副会長…これは」
「ああ、すまない。彼女も私の同志でね。君たちと少し打ち合わせをすると伝えたら、どうしても挨拶がしたいと譲らなくて」
困ったように苦笑した蓮見は、蛇子と談笑を始めていた里奈へ椅子へと座るように促す。
「え~蓮見様、相変わらず固いなぁ~もう」
「文句を言うな、まったく…それで、小太郎君。君から見た学園の印象を教えてもらいたいんだが」
「はい」
転校初日ではあるが事前に資料などからある程度の予測をしていた小太郎は、学園内を一通り確認し、違和感を感じたところを伝える。
表情ひとつ変えることなく話を聞く蓮見、そして「なるほどぉ」っと笑みを浮かべながら、スマホをいじる里奈。
蛇子はそんな3人のやり取りを聞きながらも、小太郎から感じる違和感…どこかしっくりこないものを感じ取っていた。
(なんだか……上手く言えないけど…)
幼馴染として常に見て来た小太郎からの違和感。どこか、小太郎の雰囲気が変わったような……そんな気がした。
その違和感の正体がわからず、蛇子は内心首を傾げながらも、小太郎の会話に耳を傾ける。
「以上の点から、本格的な調査が入った場合、隠ぺいはかなり難しいと思います」
そう告げて話を締めた小太郎は、簡単にだがまとめた資料だと告げて、蓮見へと数枚の紙を渡す。受け取った蓮見はざっと目を通すと、感心したように笑みを浮かべた。
おそらく小太郎のまとめた資料が分かりやすくまとまっており、調査の手際も見事だったのだろう。だがそれより、先ほどの小太郎の報告の中に聞き逃せないものがあった蛇子は、慌ててその会話に割り込んだ。
「ちょっとふうまちゃん!?隠ぺいって何言ってるの!!」
「………」
「ふうまちゃん?」
蛇子の呼びかけに、隣に座る小太郎は答えなかった。いや反応すらしない。ただ真っすぐ蓮見へと視線を向けている。
どこか虚ろなその眼に、蛇子は小太郎の異常を感じ取って慌ててその腕を掴み軽く揺さぶるも、やはり反応はない。
「…ふうまちゃんに何をしたの」
先ほどまでの女学生の仮面を脱ぎ捨て、鋭い殺気を蓮見へと向ける。だがその殺気に動揺した様子もなく、蓮見はにこやかに微笑んだ。
蛇子の対魔忍としての直感が告げている……この男は敵だ。それも只ならぬ雰囲気を纏っている。
先ほど感じた違和感の正体を悟り、蛇子は小太郎の腕を離すと、スカートの下、仕込んでいた苦無を取り出し、地を這うように距離を詰める。
「蛇子っ!!」
ぴたりと蛇子の動きが止まる。振るわれた苦無の刃先数ミリが蓮見の首筋に薄皮一枚、触れるか否かのところで止まっていた。
蛇子の動きを止めたのは小太郎だった。先ほどまでの様子が嘘のように、その表情には焦りが浮かび、瞳には蛇子に対する非難が浮かんでいる。
「なにやってるんだっ!!蓮見さんは協力者だと伝えただろ!!」
チラリと小太郎を見やる。叱責の声を上げたはずの小太郎は、相変わらずぼんやりとしていて、とても正常な状態とは思えない。
「っ…はぁぁっ…」
何かを抑えるような重苦しい溜息を吐き、蛇子は苦無を下げると近くに置かれた机に突き立てる。
ダンっと大きな音を立てて、突き立てられた苦無の衝撃でバキリとヒビが入った。
視線だけで人を殺せそうなほど鋭く、怒りを孕んだ瞳で蓮見を睨む蛇子。
その視線を涼やかな笑顔で受け流しながら、蓮見は小太郎へと視線を向けると、「うまくいったな」と呟いた。
「君が先日の打ち合わせにふうま君と来ていたら危なかったよ。事前に軽い暗示を仕込むようにふうま君に命じていたのだが」
「ふうまっちはちゃんと仕事してたみたいだよ~暗示アプリの使用履歴が残ってるし」
蓮見の言葉にそう答えた里奈は、不可思議な模様が描かれたスマートフォンの画面を差し出してくる。
複雑に絡み合ったその模様に、蛇子の視線が向かい、じっと見つめる。意識が吸い込まれそうなそんな感覚に蛇子は慌てて眼を逸らした。
「ほぅ…暗示がかかっていてこれだけ抵抗できるとは…ふうま君を基準に対魔忍を評価するのは危険なようだね」
「ふうまちゃんに…何をしたの」
先ほどと同じ問いを蛇子は繰り返す。その眼には先ほどまで浮かんでいた怒りはなく、ただ無感情に、蓮見を見つめていた。
その瞳に見つめられた蓮見は、蛇子の異様な様子に一瞬目を細めるも、すぐに余裕のある笑みを浮かべて椅子から立ち上がる。
「このアプリは東京キングダム出身の技術者に作ってもらった物でね。対象の意識…瀬在的なところに暗示を掛けられる。ふうま君には先日の打ち合わせの際に仕込ませてもらった」
「暗示……」
「対魔忍だって聞いてたのに馬鹿正直に画面覗き込んで暗示にかかっちゃうんだもん。マジ笑ったよね」
けらけらと笑いながら、里奈が蛇子のすぐそばまでやってくると、突き立てられた苦無を引き抜き、さらに蛇子のスカートを押し上げて太腿に装着していたホルダーを取り外す。ガチャリと音を立てて床に投げ捨てられたホルダーと、その中に収めていた苦無を小太郎へと渡す。「首に当てといてねぇ~」と告げた里奈の言葉に小太郎は従い、そっと自身の喉元へと苦無を当てる。
「ふうまちゃん!!」
「おっと動かないでねぇ?わかりやすく苦無?持たせたけど、ちょっとでもうちらに手を出したら舌噛むように仕込んでるから」
「そんな……」
「というわけなのだよ。つまりだ、いま君の大切なふうま君は私たちの手の内にいるわけだが」
学生服のボタンを1つ外し緩めた蓮見は蛇子へと歩み寄ると、その耳元へ口を寄せる。
「さて、取引と行こうじゃないか」
「……」
「君には僕たちの協力をしてほしいんだ。黒川会の連中では処理ができないことの対応や、情報の収集。そして……」
するりと伸びた手が、蛇子のスカートに潜り込むと、タイツに包まれた柔肉をさわさわと撫で上げる。
反射的に振り払った蛇子の視界に、喉へと苦無を突き立てようとする小太郎の姿が映った。
「ふうまちゃん!!」
「彼を殺したくはないだろう?」
蓮見の言葉に、蛇子は強く唇を噛んだ。暗示のレベルがどれほどの物かわからないが、喉に凶器を突き立てるのに躊躇しないところを見るに、かなりの深度で施された暗示なのだろう。
ここは小太郎の命を取るべきだ。ふうまに仕える下忍としてそして幼馴染として、いまは耐える時だと自身に言い聞かせた蛇子の身体から、ふっと力が抜ける。
蛇子の抵抗意思が折れたのを確認した蓮見は、再び蛇子の身体へと手を伸ばす。蛇子は拒むことはせず、代わりに蓮見を睨みつけた。そんな視線を受けた蓮見はおかしそうに笑うと、頬に手を添えて強引に自らの方へと向かせると、その唇を奪った。
「んんっ!?…ちゅ……ふぅ、ちゅる……」
突然のことに目を見開く蛇子。抵抗しようとするも、蓮見の視線が自身の後方…小太郎へと向けられればもはや何もできなくなる。
ぜめての抵抗とぴっちり閉じられた唇は、ほんの少し開いた隙間から入り込んだ蓮見の舌によりこじ開けられ、口に侵入した肉厚の舌が口内を這いまわる気持ちの悪い感触に、蛇子は顔を顰めた。目尻からは涙がこぼれる。
「んっ……ちゅるっ、んふぅ……ちゅっ」
ねっとりと絡みつくような蓮見の舌の動きに、蛇子の意識が蕩け始める。
小太郎を裏切れないという強い意思がその抵抗を支えていたが、それが弱まればどうなるかなど、火を見るよりも明らかだった。
「ちゅっ…ふふ、頑張って耐えてる姿…可愛らしいですね…ちゅ…じゅるるるるるっ」
「んんっ!?」
ぎゅっと瞳を閉じて、嫌悪感を露にしながらも、必死に口辱を耐える蛇子の姿に、加虐心を刺激され興奮した笑みを浮かべた蓮見は、再びその瑞々しい唇にしゃぶりつき、蛇子の中へと自身の唾液を流し込む。
必死に抵抗するも、先ほどと同じ様に暗示を受けている小太郎が視界に入り、されるがまま、口内へと流れ込む唾液に吐き気を覚えながら、喉をコク…コク…と小さく蠢かし飲み込んでいく。
「んっ……こくっ、ごくっ……ぷはぁ……」
存分に蛇子へと唾液を注ぎ込み、口内の支配を終えた蓮見は唇を解放すると、今度は耳へと舌を伸ばした。
「んちゅぅ……れろぉ」
「ひぅっ!?……ふぅっ……んっ!!」
耳たぶを食み、穴の中にまで舌を入れて舐めまわす蓮見の行為に、蛇子は身体を大きく震わせて身悶えする。くちゅくちゅ…じゅるじゅると鼓膜を淫らな水音が震わせ、その振動は脳をも浸食して、徐々に蛇子の思考を歪めて行く。
強引に奪われたキスにより乱れていた息遣いが、熱の籠った甘やかな雌吐息へと変わり始める。
「わぁ、綾っち…じゃないや、蛇子だから蛇っちだね!!…蛇っちどんどんエロくなってくよ…ふうまっち、このままだと蛇っち取られちゃうかもよぉ?きゃはははは!!」
突然始まった蓮見と蛇子のキスシーンをニヤニヤと見ていた里奈は、蛇子の小さな変化に気が付くと、いまだに自身の首もとへと苦無を突き付け棒立ち状態の小太郎のもとへと歩み寄ると、その背後へ回り、そっと小太郎の股間を優しく撫でた。
「んんぁっ…………」
「あは♪女の子みたいな声出して♪もうこんなになってるし」
突然与えられた刺激に本能的なものか、小太郎の口から情けない声が漏れる。スリスリと撫で上げられた股間…ズボンの下に隠れる肉棒は勃起し、もっこりとその存在感を主張していた。
「はぁぁっ!!…ふぅぅっ…ふぅぅっ…ふうまちゃ…んんっ」
大切な幼馴染…そして想い人の前で他の男に嬲られている。そしてその姿を見た幼馴染の反応を舌が耳穴を穿る音越しに聞いて、蛇子の身体に何とも言えない興奮が沸き起こる。
ビクビクと震えながらその大きさを増していく小太郎の肉棒は、やがて里奈の手によってズボンから取り出され、外気に晒される。
「あは♪ふうまっちのチンポ……蛇っち見て興奮してこんなにおっきくしてるよ♪よかったね、蛇っち!!」
「……ぅぁっ!!うぅ…」
「あはは、対魔忍さんも男の子なんだね!!じゃあ、蛇っちは忙しいみたいだからぁ…私が相手してあげるねぇ♡」
完全に勃起した小太郎の肉棒を優しく握り込んだ里奈は、そのまま上下に擦り始める。
「うぅぁっ……くっ、ふぅぅっ……」
「あはぁ♪すごいビクビクしてるし……ふうまっちのチンポ……かっこいいけど可愛いよね♪」
甘く蕩けたような表情でそう言うと、里奈は小さな口をあんぐりと開いて小太郎の肉棒をその口へと咥え込む。
「んぶぅ!!んっ……ちゅるっ、じゅぼっ!!」
ギャル娘の激しい口淫奉仕が、小太郎を快楽の渦へと引きずり込んでいく。
「……れろっ、ずじゅるるっ!!」
「ふぁぁぁぁぁっ!!…ぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
里奈の激しい口淫奉仕を目の当たりにしながら、蓮見からの強烈な耳舐めがようやく終わり、解放された蛇子は大きく呼吸を繰り返す。
息を整えている間も、蓮見は蛇子の耳元に口を寄せると、「僕のモノも良いですか?」などと蛇子の耳に囁く。その言葉のが何を意味しているのか、先ほどまでの殺気に満ちた力強い瞳が嘘のように、弱々しく蓮見を見上げた蛇子は、ちらりとその視線の先を見る。
阿保のような呆け顔で里奈の口奉仕を受けて喘いでいる小太郎。蛇子の視線に気が付いたのか、その肉棒を舐めしゃぶり嬲りながら、ピースサインを送ってくる里奈。
まるで取り付かれたようにその姿に見入っていた蛇子は、蓮見の「どうですか?」という呼びかけに、ゆっくりと首を左右に振る。
「そうですか……では」
蛇子からの否定は予想の範囲内だったのか、蓮見は特に気にした様子もなくそう言うと、自身のズボンのチャックに手を伸ばし、肉棒を露出させる。
「あ……」
眼の前に出されたソレは、小太郎のモノと以上に大きくそして太い。
露出した肉棒は正面に立っている蛇子のちょうどおなかのあたりに突き付けられていて、小太郎のモノとは比較にならないその存在感に、蛇子はゴクリと喉を鳴らした。
「あ~!!蛇っちずるぅい!!」
蓮見の肉棒を見て、口奉仕を止めた里奈が不満げな声を上げるも、蓮見は「まぁまぁ」となだめ、蛇子に奉仕の続きを促す。
「さぁ……舐めてください」
「……」
「大丈夫。ふうま君は暗示に掛かっているんです。蛇子さんがナニをしていても認識することはできません。さぁ、ご遠慮なく」
蓮見の言葉に、蛇子はゆっくりと腰を降ろし肉棒の高さに顔を持っていく。
びくっ…びくっと小さく跳ねる肉棒にその手を伸ばす。
ズボンの奥に収められていた肉棒は、気温の暑さもあり、良く蒸され酷く雄臭い。むわりと香る臭いに、一瞬眉間に皺を寄せた蛇子だったが、ゆっくりと口を開き舌を伸ばすと、そのまま蓮見の肉棒に舌を這わせ始めた。
「ん……ちゅっ」
ぴちゃりという水音と共に這わせられた蛇子の舌は、亀頭部から竿の根元までを丁寧に舐めていき、尿道口に舌先が触れたところで止まる。
「ふふ、そこも気持ちいいですが……もっと下です」
「……はい……」
言われるがままに蛇子はさらに顔を降ろしていく。裏筋をなぞるように舐め上げ、玉袋へと舌を伸ばす。
「はぁっ……ちゅるっ」
蛇子が舌を這わせるたびに、蓮見の肉棒がびくりと脈動し、口からは吐息交じりの喘ぎ声が聞こえる。舌先に感じるしょっぱさとえぐみを無視しながら、ただひたすら奉仕を続ける。
「じゅる…れろぉ……れろ…ちゅぷ…んちゅぅ」
舌を使って唾液をたっぷり肉棒へと塗した蛇子がチラリと蓮見へと視線を向ける。
尊大な態度で頷いて見せた蓮見に、蛇子はあきらめたように小さな口を大きく開けると、その肉棒を咥え込んだ。
固く熱い肉棒を口内粘膜が包み込み、蛇子は恐る恐る頭を動かす。舌の上を滑りカリ裏へと押し付けられる亀頭。その先端から溢れる透明な液体と唾液が混ざり合う。
じゅぽじゅぽと淫らな水音を立てて奉仕する蛇子の姿に蓮見は興奮を覚えたのか、さらに腰を降ろして、蛇子の口へ肉棒を押し込んでいく。
「んんっ…じゅぼ、じゅぼ、じゅぶぅ……んん!!……じゅるっ、ちゅぱぁ……」
「あぁ……蛇子さん……すごくいい」
頭を前後にグラインドさせ、ジュボジュボという激しい水音を立てての奉仕。
暖かく、柔らかな蛇子の口内の感触に蓮見は息を吐くと、そっと蛇子の頭に手を乗せる。そのままゆっくりと自身からも動かし始める。
先ほどまでの舌だけの奉仕とは違い、喉奥深くに当たる異物に、えずきそうになりながらも、蛇子は必死に舌を絡ませた。その蛇子の動きに、蓮見は気持ちよさそうに目を細めると、さらに激しく腰を動かし始める。
「じゅぶっ…じゅるっ、ちゅぱぁ……んぶっ!!」
「はぁ……はぁっ、蛇子さんっ」
「んっ!!……ちゅるっ……じゅぼぉ……んんっ!!」
激しく前後する蓮見の腰の動きに合わせるかのように、蛇子は頭を動かし続ける。時折喉奥に亀頭が当たり、えずきそうになるも必死に耐えて奉仕を続ける。
「あぁっ!!もうでるっ……!!」
「じゅぶっ、んぶっ……じゅるっ、んんっ!!ちゅぱぁ……んっ!!」
蛇子の頭の動きに合わせて蓮見は腰を振り、やがてその肉棒がひと際大きく膨らんだかと思うと、一気に蛇子の口内から引き抜かれた。
びゅるっ!!びゅるるるぅぅぅぅっっっ!!!
濃厚な白濁液が蛇子の顔に向けて放たれ汚していく。濃厚な精臭が蛇子の鼻孔を擽る。
「あぁっ……はぁっ……んっ!!」
蓮見は片手を肉棒へと添え、残った精を絞り出すかのようにゆっくりとしごき上げる。
びゅっ、びゅるっと吐き出された白濁液が蛇子の顔や髪、制服に降りかかり汚していく。
「……ふぅ」
「あはっ!!蛇っちの髪の毛ドロドロじゃん♪」
いつの間にか小太郎も
里奈の後ろでは小太郎が射精してしなびた肉棒を出したまま立っており、喉元の苦無は変わらない。それがなんとも間抜けな姿だった。
「あ~あ……せっかく綺麗な髪だったのに……」
里奈は蛇子の髪をひと房手に取ると、残念そうに呟くと、手に持っていたスマートフォンのカメラアプリを起動。そのレンズを蛇子に向けるとパシャリっという音を立てて写真を撮りはじめる。
角度を変えて何度も鳴るシャッター音に、蛇子は顔をそむける。
「ああ、隠しちゃだめだよ。これ宣材写真にするんだから」
「宣材写真?」
「そうそう、さっき蓮見様が言ってたでしょ。いろいろと手伝ってもらうって。荒事はよくわかんないけど、売り関係はあたしがまとめてるんだ~。蛇っちめちゃくちゃ可愛いから、オジ様たちにも受けがいいと思うよ♪」
「ふざけっ」
「ふうまっち…どうなってもいいの?」
ぐっと苦無が小太郎の首により深く埋まる。これ以上力を籠めれば、肌を突き破りその命を奪うであろう鋭利な先端。
小太郎の命が握られているという言葉に、蛇子は悔しそうに顔を顰めた。
「というわけで……ちゅ♡」
里奈はそう言うと、萎えてしまってはいるがいまだに巨大な存在感を放つ蓮見の肉棒にキスをする。そのままその先端をチロチロと舌で舐めながら、蛇子へ視線を向け
る。
「これからよろしくね?蛇っち♪」
第二章
「あん♪オジ様ぁ♡おっぱいばっかり弄っちゃヤです♡」
「ははは、蛇子ちゃんの大きなおっぱいを見てたらついね…イイだろ?」
「もう…大好き♡…ちゅっ♡」
娼婦のように男に媚び、口付ける蛇子。
その名の通り蛇のように絡みつき、男の唇を奪い、その小さな舌を口内へと突き入れる。
「んっ……ちゅっ……じゅるっ……」
激しく音を立てながら、蛇子は男の口内を蹂躙していく。
やがて満足したのかゆっくりとその唇を離すと、男に向かって大きく足を開く。スカートはまくり上げられ、白い下着が丸見えになっている。
「もう……オジ様のせいですよ♡こんなに濡れちゃったの♡」
そういいながら自身の下着へと手を這わせると、湿った音を立ててその下着を引き下ろしていく。クロッチと割れ目の間に淫ら汁が糸を引き、下着がゆっくりと下ろされていく。
「ほら……見てください♡蛇子のオマンコ♡」
愛液で濡れそぼり、てらてらと光る蛇子の秘所が男の前にさらされる。
あの日から里奈の管理のもと、ほぼ毎日男に抱かれ続けた蛇子のそこは、以前の貞淑としたぴっちりと閉じた割れ目ではないものの、薄っすらと開いた2枚貝の間からはみ出した肉ビラが、むしろ淫靡さを醸し出していた。
じっと見つめる男に、蛇子は小悪魔的のような男を誘う表情を浮かべると、ゆっくりとその指を秘所へと差し込んだ。
愛液で濡れた人差し指をくちゅりと淫らな音を立てて飲み込むと、そのまま膣内をかき回すように動かし始める。
グチュリグチュリと音を立てながら大きく広げられた足の間から透明な飛沫が飛び跳ねる。膣壁を刺激されたことでさらに湧き出た淫液が蛇子の太ももを伝ってシーツへ落ちてシミを作る。
「ねぇ、オジ様ぁ♡蛇子ぉ…もう我慢できないですぅ♡はやくおちんぽ…蛇子のドスケベおまんこに
「っ…イケナイ子だなぁ……そんなはしたない言葉どこで覚えてきたんだ?」
「んっ♡それは……オジ様がいっぱい蛇子を愛してくれるように里奈ちゃんに教えてもらったんですぅ♡ねぇそんなこといいからぁ…ハメてぇ?♡」
「まったく、このドスケベ娘が」
男はそう言って笑うと、自身の肉棒を取り出す。
その大きさに、蛇子の顔に期待の色が浮かぶ。
「あはっ♡おっきぃ……♡もう準備万端ですね♡」
そんな男の肉棒を愛おしそうに見つめながら、蛇子は男が
「んっ♡オジ様ぁ♡早くぅ♡」
「わかったわかった…そら
男はそう呟くと、蛇子の腰を両手で掴むと一気にその剛直を突き入れた。
「んひぃぃぃっ!!きたぁぁっっ!!おちんぽぉ!!」
挿入と同時に上がる歓喜の声。
待ち望んだモノに膣内が痙攣し、男根を締め上げる。緩くなった膣穴は、しかし鍛え抜かれた筋力で変わらず締まりは良く。むしろ挿入時の緩さとその後に来る強烈な締め付けのギャップが、客には好評で、リピート率は高かった。
「んぉぉっ♡しゅごっ……おちんぽぉ♡」
「くっ……これが蛇子ちゃんのおマンコか……すごいな…噂に違わぬ締め付けだ…っ」
「え~、噂になってるんですかぁ?」
「あぁ、蛇子ちゃんは名器だって言われてるよ。だから私も指名したんだ」
「そうなんですねぇ♡あっ♡ぴくってしました♡オジ様のおちんぽぉ♡」
大きく膨らんだ肉棒を蛇子は膣肉で締め付ける。その刺激に、男は思わず腰を動かしそうになるのを必死に堪えた。
「あぁ♡もうっ!!じらすなんてひどいですよぉ♡」
「はは、ごめんごめん。でもすぐに動いたらもったいないだろ?」
「んもぅ♡じゃあ早く動いてください♡」
「はいはい」
早く肉棒を動かせと、可愛くおねだりしてくる蛇子に苦笑すると、男はゆっくりと腰を動かし始める。膣内のヒダヒタとした感触を味わいながら、徐々にその速度を速めていく。
「んっ♡はぁっ……あはっ♡」
「はぁっ…はぁ…っ、気持ちいいかい?蛇子ちゃん」
「あんっ♡…きもちいいけどぉ…んんっ♡おっぱい…揉んでぇ♡…」
「っ…」
男の言葉に目を細めた蛇子が、さらに激しくなる腰の動きに、その身体をくねらせながら男におねだりをする。
その言葉に男は腰を掴んでいた両手を蛇子の身体へと伸ばすと、その大きな胸を揉み始めた。
「あんっ♡そうっ♡……はぁっ……んぁっ♡もっと強くぅ♡」
「はぁっはぁっ…こうかい?」
「はぁぁんっ♡そうっ♡それ好きぃ♡」
男の手の中でぐにゃりと形を変える乳房。鷲掴みにして揉みしだくと心底嬉しそうに声を上げた蛇子は、お返しとばかりに膣内の締め付けを強めて、肉棒を刺激した。
肉棒の挿抜速度が落ちる。あまりに強い締め付けに愛液濡れにもかかわらず滑らないのだ。
「んあぁっ♡オジ様ぁ♡…もっとぉ♡もっと強くお腰振って?♡」
「っ、はは…あまり年寄りをいじめないでくれよ」
「あは♡オジ様ぁ♡そんなこと言ってぇ…んんっ♡」
男の肉棒に膣ヒダが絡みつく。その締め付けに思わず腰を止めた男へ、蛇子は小悪魔のような笑みを浮かべると、さらに強く膣内を締め付けた。
「ぐっ……」
「ほらほらぁ♡早くぅ♡」
「まったく……このエロ娘め」
「んぁっ!!♡あっ!♡あぁっ!!♡」
蛇子の挑発に、男は腰を強く打ち付ける。
卑猥な水音が響き、男の肉棒が蛇子の膣内を責め立てる。愛液で濡れた膣肉に刺激され、肉棒は最大限にまで硬く膨張していた。
その硬さに敏感になった膣肉を擦られ、敏感なポルチオを突き上げると、大きく声を上げ蛇子は必死にシーツを掴み耐えた。
そんな蛇子の様子に気を良くしたのか、男はさらに激しさを増していく。
「あひっ!♡あっ!♡あぁっ!♡」
「はぁっ……っ、そろそろ
「んぁっ!!♡
「くっ!!」
男の腰の動きがさらに加速し、そして大きく膨らんだ剛直が蛇子の奥深くへと突き入れられた。
ドクンッ!!と大きく肉棒が脈動し、その先端から大量の白濁液が吐き出される。
びゅるるるるっるるるっ!!どぴゅっ、どぴゅっ!!
蛇子の奥深くで放たれた男の精。その熱さと勢いに、蛇子は身体を弓なりに反らし大きく痙攣する。
「んぉぉっっ!!♡あついのきたぁぁっっ!♡おマンコの奥にいっぱい出てるぅっ♡」
膣内を焼き焦がすような熱に、蛇子は歓喜の声を上げた。
「はぁ……っ」
「あはっ♡オジ様ぁ♡」
ずるりと蛇子の膣内から肉棒を引き抜くと、男はそのままベッドへと倒れこむ。
そんな男の身体に蛇子がのしかかる。その身体からは汗が流れ、荒い息を吐く男とは対照的に、蛇子は余裕のある表情で男を見下ろしていた。
「んふふ~♡いっぱい
「はは……そりゃよかった……」
「次は私が動きますから、オジ様はちんぽ勃起させてゆっくり休んでくださいね♪」
蛇子はそういうと、未だ硬さを失わない男の肉棒に跨る。そして男に見せ付けるようにゆっくりと腰を降ろしていく。
強く締め付けられた膣穴からは一滴も男の精が零れない。蛇子は子宮内に溜め込まれた男の白濁液を感じながら、今度は自身の快楽を求め動き出した。
「んっ♡どうですかぁ?騎乗位も上手いってよく言われるんですけど」
「ああ……っ…イイよ」
「うふふ♡よかったです♡じゃあもっと気持ちよくしますね♡」
妖艶な笑みを浮かべた蛇子はそう言うとさらに激しく腰を振り始める。再び快楽が男を支配していく。
先ほどまでの男主体の行為ではなく、今度は蛇子主体の奉仕だ。
ただの屈伸運動ではなく、緩急をつけた動き。それに合わせるように男の肉棒を搾り取るように膣内が蠢き、しゃぶりつくような締め付けに思わず男は顔を歪める。
「んふふ♪オジ様ぁ♡気持ちよくなってきたみたいですね?その顔もイイ感じですよぉ♡」
「はぁ……っ」
淫らさの中に、可愛らしさと美しさを同居させた蛇子の顔。その表情は快楽に蕩けきっており、普段の小悪魔のような笑みとはまた違った妖艶さを醸し出していた。
とても年相応の女の顔ではない。そこには多くの男を咥え、男がどのように奉仕されれば気持ちよく射精できるのか知り尽くした女の顔だった。
蛇子はさらに腰を動かす速度を速め、その大きな胸を揺らす。そして男の手を自分の胸へと導くと、揉みしだくように動かす。
男は誘われるがままにその胸を揉みしだき始める。手に吸い付くような柔らかさに思わず手にも力が入る。そんな男の様子に、蛇子は嬉しそうに笑みを浮かべた。
そのまま二人は見つめ合うと唇を重ねた。舌を絡ませ合い唾液を交換する濃厚な口づけを交わす二人の姿はまるで恋人のようであったが、2人の下半身はそれを否定するかのように激しく交わっている。
「んんっ…ちゅぱっ……んふぅ♡じゅる♡ちゅぱっ♡んちゅ♡」
蛇子はキスをしながら腰を振る速度を上げる。パンッパンッと肉同士がぶつかり合う音が響き、泡立った愛液と精液が肉棒を伝ってベッドへと落ちていく。蛇子は一度唇を離すと、妖艶な笑みを浮かべながら男を見下ろす。その身体はすでに汗まみれになっており、男が下から見上げるその裸体は、とても淫らだった。
男はそんな蛇子の腰の動きに合わせるように腰を突き上げる。その動きに蛇子は歓喜の声を上げながらさらに動きを速めた。
「あはっ♡オジ様ぁ♡んんっ♡…もう
「はぁ……っ、あぁ……」
「んふふ♪いいんですよ♡んんっ♡…いっぱい
蛇子はそういうとラストスパートをかけ始めた。男の剛直を奥まで飲み込み、締め付けながら抜き差しを繰り返していく。
激しくなる腰の動きに合わせて大きな胸が上下に跳ね回り、それがまた男を興奮させた。
「んっ♡んっ♡んっ♡…あっ♡あっ♡あっ♡ああっ♡」
「っ…うぅ…で…
男の絶叫。反射的に腰が突き上げられ、蛇子の奥を抉る。その刺激に蛇子は身体を弓なりに反らし大きく痙攣した。
蛇子の膣内が激しく痙攣し、精液を搾り取らんと肉棒を締め上げる。そして限界を迎えた男の剛直は一際大きく膨れ上がると、蛇子の奥で爆発した。
びゅくっ!どぴゅるるるっ!!ぶぴゅるっ!どくんっ……
蛇子の奥深くで熱い奔流が流れ込み子宮を満たしていく。
その感触に再び身体を痙攣させながら、蛇子は満足げに笑みを浮かべた。
「はぁ♡いっぱいでたぁ♡」
妖艶な笑みを浮かべる蛇子に、男は覆い被さるように抱きつくと、そのまま唇を奪う。
舌を絡ませる濃厚な口づけ。互いの唾液を交換し合い飲み干していく。やがてどちらともなく顔を離すと、糸を引いた唾液がベッドへと落ちていく。
「んっ♡オジ様ぁ♡」
甘えるように蛇子は男の胸に顔を埋めると、上目遣いで男の顔を見つめた。その視線に応えるかのように男は再び唇を重ね合わせる。お互いの舌が絡み合う音が部屋に響き渡る中、二人はしばらくそうやって抱き合っていたのだった……
第三章
「んあぁ♡イイ、イイよ…小太郎君!!♡もっとあたしの
「ふぅっ!ふぅっ!ふぅっ!」
「あはは、必死じゃん…ああっ♡…でもしょうがないかぁ…蛇子ちゃんに生殺しにさせてるしねぇ…ふっ♡」
旧校舎の別教室。
学園プレイ向けに防音改装のみ施されたその部屋で、机に手を付き、尻を突き出した体勢の里奈が、小太郎に後ろから激しく責め立てられている。
小太郎の目は血走っていて、里奈の痴態に息を荒くし、一心不乱に腰を振り続けている。
2人の対魔忍が蓮見の制御下に堕ちてから、里奈は蛇子を外部や内部の性接待に。そして小太郎は自身のセフレのひとりとして扱っていた。
学園では
小太郎が最近感じていた見下す様な…馬鹿にするような視線はそれだ。
「あはっ♡今ごろ蛇っちのことハメてるよ。あはは!対魔忍なんて言ってあたしたちの楽園を壊しに来て…蓮見様の邪魔しに来たんだもん…しかもあいつ…んんっ…蓮見様に刃物?向けやがって…ああっ♡汚いオッサンどもにヤラせろって言われたら……んぁっ♡喜んで股開くくせにさぁっ!」
「うぐっ!ううっ!!」
里奈の言葉に小太郎の腰の動きが早くなる。
「あはっ♡もう
「うぅぅっ!!」
「いいよ、
里奈はそう言うと、小太郎が射精しやすいように膣圧を上げる。そしてラストスパートをかけるべく、小太郎はより深く肉棒を突き入れた。子宮口を押し上げられ、里奈が嬌声を上げると小太郎の肉棒が膨張し……。
「っ!!♡あっ♡ああっ♡あはっ♡きたぁ♡」
どぴゅるるっ!びゅーっ、びゅるるっ!どぷぷっ!!
「んあぁ~っ♡すごいぃ♡いっぱいでてるぅ♡」
小太郎の剛直から吐き出された白濁液。その熱さと量に里奈は身体を弓なりに反らし絶頂した。
そのまま二人はしばらく繋がったまま息を整えると、ゆっくりと肉棒を引き抜く。
ぬぽりと現れた肉棒の先端。取り付けられたゴムの先端は精液でパンパンに膨れ上がっていた。
「あ~あ、いっぱい出たね……ゴムの中たぷたぷじゃん」
里奈はそう言うと、小太郎からコンドームを外す。そしてそれをそのままゴミ箱へと放り投げると、新しいコンドームを取り出すと口に咥えて小太郎へ差し出す。
「ほら♡まだまだできるでしょ?♡」
「ううっ……」
里奈の言葉に、小太郎は小さく呻く。すでに4回ほど射精させられており、小太郎に反抗する意識があれば、全力で拒否していただろう。だが、今の小太郎は里奈の性接待を断ることは出来ず、その差し出されたゴムを受け取ろうとして……
「なにしてるの」
ガラリと音を立てて入口が開く。そこには冷たい目をした蛇子がいた。
行為後に来たのだろう、制服は皴になっており、いつもタイツに包まれているむっちりとした脚は柔肌を晒している。
「あ、蛇っち」
「なにしてるのって聞いてんの」
「見てわかんない?蛇っちと一緒。小太郎君に性接待してあげてたんだよ」
「っ……そう」
里奈がそういうと、蛇子はゆっくりと部屋の中へ入ってきた。その目は怒りに満ちており、今にも爆発しそうだ。
「で……首尾は?」
「明日8時間コース」
「あっはははは、大人気じゃん。一日中あのオッサンに抱き潰されて…明日はほんとに孕んじゃうかもねぇ…んんっ♡ああっ小太郎君のちんぽきたぁ♡」
蛇子と里奈の会話中に、先程の命令に従い再び小太郎の剛直が挿入される。その感触に里奈は嬌声を上げながら、蛇子へとニヤニヤとした笑みを向ける。
「んぁっ♡ほらっ……見てよ蛇っち。これが対魔忍のお仕事だよ」
「っ!!」
「あはっ!そんな怖い顔しないでよぉ」
無表情に、しかしその下の怒気は隠すことなく向けてくる蛇子。その怒気に怖気づくこともなく、里奈はさらに嘲笑の笑みを浮かべ口を開く。
「明日の時間で、あのオッサン仕上げておいてね。そろそろ寄付金…んんっ♡増やさなきゃって蓮見様が言ってたし…はぁっ♡…隣町の成金親父…ちょうどいい獲物でしょ?」
「…わかった」
「それじゃ、小太郎君とのラブラブエッチの時間だから行った行ったぁ~」
ふざけた様子でそう言った里奈に、蛇子は静かに部屋をあとにする。
「はは…頑張ってねぇ…蛇っち♪…おら、腰振れよ。てめぇのせいで蛇っちはあんなことしてんだからな。泣いてんじゃねぇよ」
蛇子の去った教室。
嘲り笑う里奈の後ろで、小太郎の瞳から雫が堕ちた。
今回は蛇子編でした!
原作では回想にて純愛・NTRの両側面が描かれており、自分としてもかなりお気に入りのキャラの一人です。あの「一途さ」と「流されやすさ」のバランスがたまりませんよね……!
次回は――きららを予定しています!
彼女もまた、方向性の振れ幅が大きいキャラなので、どう料理しようか今から楽しみです。
今後も少しずつ実験的な構成や演出にも挑戦していければと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします!