でも対魔忍はこんなもんだよね?
五車の町のはずれ。
山中にあるふうま宗家の別邸を訪れたふうま小太郎は、別邸の管理人であるふうま災禍に出迎えられていた。
「久しぶりだな、災禍」
「はい、小太郎様。3ヵ月ぶりですわね」
「その…」
「応接室でお待ちですわ」
応接室へ向かう廊下を進む中、小太郎はそっと災禍へと視線を向ける。
とある事情により3カ月ぶりにあった災禍は、空色のワイシャツのうえにビジネススーツをきっちりと着こなしていた。
下はヒップラインが綺麗に見えるグレーのタイトスカートで、仕事のできるキャリアウーマンといった雰囲気を醸し出している。
シャツは第2ボタンまで開けており、大きすぎる胸が少し窮屈そうに収まっていた。
日頃あまり見ることがないその姿に、先ほどから妙に落ち着かなかった。
災禍は小太郎の視線に気づくと、前を歩きながら振り返る。
「なにか?」
「ああ、いや。その…災禍のきっちりとした恰好、珍しいなってさ」
「ああ」
小太郎の言葉に合点がいったと災禍は頷いた。
「一時的とはいえ、自身の秘書となるからにはきっちりとした恰好をしろと、『あの方』に言われまして」
「そう…なのか。親父に仕えてた頃のなのか?」
「いいえ。弾正様にお仕えしていた頃の物もあったのですが、せっかくだからと『あの方』から」
そう答える災禍を見やりながら、小太郎はどうしてここを訪れたのか否が応でも思い出していた。
今日、この別邸を訪れた理由。それはふうまの出資者・北條勝義という男との会談のためであった。
「失礼いたします」
『ああ、入りたまえ』
応接室の入り口。戸をノックし災禍が声をかけると、室内から返事が返ってくる。
災禍が戸を引き中へと入ると、小太郎もそれに続いた。
室内には革のソファに座る着流し姿の初老の男――北條勝義がまるで邸の主のように、堂々とそこに座していた。
後ろに撫でつけた白髪交じりの黒髪、鋭い眼光を宿す双眸、どこか威厳を感じさせるその面差しに気押されそうになる。
だが、ここで呑まれてはいられないと小太郎は拳を握りしめ、気を持ち直す。
「小太郎様、お座りください」
災禍はソファに座る北條の傍らに控えるように立つと、小太郎に席へつくように促した。
「あ…ああ。災禍もこっちに」
言われるままにソファに腰掛けた小太郎は努めて明るくそう言うと、自身の座るソファの隣を叩いた。ほんの3ヶ月前、災禍が座っていたその場所へ。
「いえ、私はこちらで結構ですわ、小太郎様」
「えっ…」
明確な災禍からの拒絶。
たとえどんな我儘であっても、困ったように笑って受け入れてくれていた災禍。
ふうまの従者として、そして小太郎の女として、忠義と愛を捧げてくれていた災禍。
そんな災禍からの拒絶に、小太郎はギシリとまるで石になった様に固まってしまった。
「申し訳ございません、小太郎様。私は現状、北條様の従者となっていますので。主以外の側に侍るのは、憚られるのです」
「いや、でも……災禍」
「小太郎君、今日の報告がどの様なものであれ、災禍はまだ私の従者だ。彼女を困らせるような言動は控えてくれ」
まるで聞き分けの悪い子供へと言い聞かせるようにそう言って、災禍へと顔を向ける。
災禍は仮初の主からの視線に小さく頭を下げる
(そうだよな…仮初とはいえ、今は北條の従者なんだもんな…)
災禍の従者としての矜持に苦笑しながらも、どうしても自身以外に仕える姿に、ほんの少し胸が痛んだ。
3ヶ月前。
ふうま宗家の邸宅を訪れた北條は、ふうまへの出資の取り止めと、出資金とは別に借りつけていた借入金の返済を、小太郎――ふうま宗家へと要求した。
理由は二車の乱を受け、これ以上のふうま宗家への援助は危険だと判断したため。
当然その様な大金をすぐに用意出来るはずもなく、小太郎は北條へと時間の猶予を申し込んだ。
その申し出に対して北條は、ある条件を提示した。
『ふうま災禍君。彼女を返済までの間、私の従者として借り受けたい』
それが北條の提示した返済猶予の条件だった。
もともと、今は亡き先代当主・ふうま弾正の頃からつながりがあった北條は、弾正の秘書としてふうま宗家の家政を担っていた災禍の手腕を買っており、弾正亡き後、その身を欲していた。
幾度か引き抜きを災禍本人に打診していたが、当然災禍は頷くことはなかった。
そのため、北條はふうま宗家への支援を理由に、どうにか自身の下へ引き入れようと画策していたのだった。
『わかりました。この身、一時お預けいたしましょう』
北條の提案に、答えを窮していた小太郎に代わり災禍はそう答えた。
小太郎は当然反対したが、北條の言うように今のふうま宗家に大金を用立てる余裕はなく、災禍が従者となることを条件にその提案を受ける他なかった。
『では災禍君の雇用分とこの別邸の賃貸費用を毎月返済分から差し引こう。それに状況が変われば、今後も継続して出資することも検討しましょう』
そして今、こうして従者となった災禍を連れた北條と対峙しているのだった。
3ヶ月前の自身への無力感に苛まれる小太郎が視線を向けると、災禍はそっと安心させるように微笑んだ。
その笑顔にどこか違和感を覚えながらも、小太郎にはそれを気にする余裕はなかった。
「完済まであと100万。よくもまぁこの短期間で用意したものだ。見くびっていたよ、小太郎君」
「北條さんのお陰です。その、仕事まで紹介してくれて」
そう言って小太郎は北條へと頭を下げる。ほんらい当主としては褒められた行為ではないのかもしれないが、事実仕事を紹介してもらい、それがなければとてもではないが用意出来なかっただろう。
「なに、気にすることはないよ。災禍に頼まれただけさ」
「そうですか…災禍が」
カラカラと笑う北條の後ろ、静かに控える災禍に小太郎は視線を向ける。こくりと頷く災禍。
たとえ自身の側におらずとも助けてくれる。小太郎の胸が熱くなるのを感じた。
(災禍も、時子も、それに天音も…こんな俺に付き従ってくれる)
姉のように、時には母のように接してくれた災禍。
厳しくも優しく、ふうまの執事として必死に支えてくれている時子。
こんな自分に才覚を見出したと針の筵の五車へと戻り、いまも任務を粛々とこなしてふうまの信頼を取り戻そうとしてくれている天音。
彼女たち3人に報いるためにも、まずは北條の条件を果たさなければならない。
そう決意し、再び北條へと視線を向けると、小太郎は口を開いた。
「それで、その…次の仕事を」
「ああ。その前にすまない、少しもようしてきた。良いかな」
「え?あっ…はい」
能天気にそう言って訪ねて来た北條に、一瞬呆気にとられながらも小太郎は答えた。
(そんなこと俺に聞くなよ!!って言える立場でもないか)
用足しぐらい勝手に行けば良いとも思うが、北條をそう邪険に扱うわけにもいかず、小太郎は内心で苦笑した。
こういった扱いを受けないためにも、負債を返し立派な当主として立たなければ。そう自身に言い聞かせ気持ちを新たにする。
「ありがとう…災禍」
「ですが小太郎様がいらっしゃいますが」
「いいから。それにその方が災禍もイイんじゃないか?」
「はぁ…かしこまりました」
小さくため息を吐いた災禍は、失礼いたしますと小太郎へ一礼すると、応接机を軽々と持ち上げ少し寄せる。
「えっと…あの」
「小太郎様、机はここに置きますので、お飲み物はお好きな時にお飲みください」
災禍の行動に困惑していた小太郎にそれだけ告げると、背を向け北條を見下ろすように立つ。
タイトスカート包まれたむっちりとしたお尻のヒップラインに、思わず視線が吸い込まれる。
(災禍とヤる時は良くこの尻を揉んだっけなぁ)
後背位を好む災禍との行為を思い出さし、自然とだらしなく顔を緩ませた小太郎。
だが、そんな小太郎をさらに困惑させるように、北條が災禍のお尻へと手を伸ばしその形をなぞる様に撫でさすりはじめた。
「なっ…なにを」
突然始まった行為に小太郎は驚き、慌てて止めようと腰を浮かしかけたが、災禍は北條の行為を咎めることなく、むしろすりすりと小さく腰を振りながらそれを受け入れる。そしてそのままゆっくりとしゃがむと、北條の着流しの合わせへと手を伸ばした。
はらりと着流しの合わせ目が開く。その下には下着はなく、北條の肉棒が高々と勃起していた。
自身のモノに自信がある小太郎だが、北條の肉棒は一回り以上大きく、カリ首は高く、玉袋は垂れていてたっぷりの精液を溜め込んでいるのがわかる。
「ははは、見苦しいモノを見せた。この3ヵ月、災禍の我が儘は叶えてきたが、ちんぽの改造が一番よろこばれてね」
災禍越しに己の肉棒を見て絶句していた小太郎に、北條は困ったように苦笑しつつも、どこか自慢げに答える。その答えに小太郎は呆然とする。自身の女へと欲望をぶつけていることだけではない。災禍が男のモノを受け入れて悦んでいるという事実に、だ。
(……災禍がそんなこと望むわけない)
きっと北條が今回の件を背景に無理強いしているのだろう。そうでなければあの災禍が北條に身を預けるわけが無い。そう思う小太郎の心中など知らず、災禍は北條へと向き直ると、そっと肉棒に手を伸ばした。
そしてそのまま竿を優しく握り込む。
「まずは手コキで…失礼いたします」
「まったく、相手がふうま君とはいえ、正式な会談なのだがなぁ…すまんな、少し時間がかかるかもしれん」
そう言いつつも、どこか嬉しそうな北條。
いつもは小手に隠された白魚の手が他人棒を握る様子に、小太郎はごくりと生唾を飲み込んだ。
「んっ……えぇぇぇっ」
口内に溜まった唾液を北條に見えるようにつぅぅっと亀頭に垂らすと、馴染ませるように塗り込み、そのまま優しくぬちぬちと竿全体を磨き上げる。
右手で肉棒を扱き上げながら、左手は陰嚢へと伸ばし、やわやわと揉みしだく。
「ふぅぅぅぅっ、相変わらず素晴らしい手コキだ」
災禍の手コキのテクニックは傍から見ていても絶品で、どかりと腰を下ろす北條は心地良さげに息を吐いた。
それはまるで、何度も災禍と体を重ねたことのある小太郎にでさえ羨むほどの気持ち良さを感じさせた。
(なんだあれ……あんなふうにされたらすぐ…
手コキ自体は自分だってしてもらったことはある。だがどうしても挿入ることを1番に考えてしまい、半分も味わうことなく押し倒していた。
災禍とは幾度も身体を重ねたが、そのすべてを味わい堪能していたとはいえない…若さによる未熟な行為だったのかもしれない…。
そんなことを考えてしまうほど、いまの災禍は小太郎の目に初めて見る女のように淫らに映った。
「そろそろ射精そうですか?」
「まだまだ…んぐっ…
「そうですか、ではもう少し」
ただ見つめるしかできない小太郎を尻目に、2人は行為を続けていく。
ぬちゅりっぐちゅっぬちゃっくちゅっずちゅ
肉棒先端からにじみ出た汁と災禍の唾液が混ざりあい、粘ついた淫らな音が室内に響く。
災禍は器用に手を動かし、カリ首や裏筋といった敏感な部分を責め立てる。そしてそのたびにビクビクと震え北條の反応を楽しみながら、さらに責めを激しくする。
そのテクニックに、小太郎は思わずゴクリと喉を鳴らす。
気が付けばズボンに収まる己は痛いほど勃起し、自然に伸ばした手が布地越しにもみほぐしてしまっていた。
「すまんがこの屋敷内で扱くのは勘弁してくれよ?一応完済されるまでは私の物だからね。それに災禍に掃除させるのも心苦しい」
「良く言います。あれほど屋敷中で射精しておいて」
「ほとんど垂れたことはなかっただろう?」
「さぁ…どうでしたでしょう?」
「おいおい、若者にはカッコつけさせてくれ」
他愛もない会話を交わしながらも、災禍の手コキは止まらない。その様子が、より一層2人の仲を物語っているようでより焦燥感を搔き立てさせ、小太郎を興奮させた。
「興奮されていらっしゃるのですか?」
「え?」
荒い息を吐き出した小太郎へ災禍が問いかける。
いつの間にか災禍はこちらへとその絹髪に隠れていない方の目を小太郎へと向けて微笑んでいる。その表情は小太郎の知る暖かなもので…。
途端、小太郎はあまりにも自分が情けない男に思え、羞恥に顔が熱くなる。
「いや……あの」
「お気になさらないでください。男なら当然の反応です」
そう言って災禍は手コキを続ける。
ぬちゃぬちゃくちゃくちゃと、より激しくなる手淫の音だけが室内に響く。
「はぁっ……災禍、そろそろ」
「かしこまりました……どうひょ、北條ひゃま」
北條の言葉になんのためらいもなく亀頭を銜え込んだ災禍は、そのまま丹念に舐め回す。
「くぅぅっ……
「う゛う゛っ!?♡ん゛ぐぅぅうううっ♡♡♡♡♡♡」
北條が災禍の頭を押さえつけ、肉棒を口内へと押し込み腰を震わせる。
びゅるっびゅるるるるるううぅぅぅぅっ♡ぶぴゅぅううっ♡♡
大量の精液が北條の肉棒から解き放たれる。
災禍はというと喉奥に叩きつけられる白濁液の奔流に目を見開きながらも、溢すことは無くそのすべてを喉を鳴らし白濁の雄液を飲み下していく。
あまりに激しい射精に災禍の鼻から逆流した精子があふれ出す。その濃厚な精臭が小太郎の鼻孔をくすぐり、ズボンの中で肉棒がビクビクと震えるのを感じた。
やがて長い吐精が終わり北條はふぅっと息を吐くと、ゆっくりと腰を引き災禍の口から自身の肉棒を抜き取った。
ちゅぽっという音と共に姿を現した肉棒は、あれだけ大量に出したにもかかわらず、未だ衰える様子はなく天を衝いていた。
「くっ!!」
考えるより体が動いていた。
射精を終え、ソファへと身を預ける北條へと向け、腰に下げていた対魔忍者短刀を引き抜き、小太郎は激情のままに飛び掛かる。
その頭にいつもの冷静な思考はない。ただただこの男を殺せ。その衝動に突き動かされ、小太郎は短刀を振り下ろした。
だが、その凶刃が北條の身体を捉えることはなかった。
ガキンッという金属音と共に、短刀は災禍の持つふうま式クナイによって防がれていた。
小太郎の奇襲にも眉ひとつ動かさず、災禍はその一撃を受け止めるとそのまま腕を振りぬく。同時に鋭い蹴りが小太郎の腹部を蹴り抜き、まるで小石のように小太郎は吹き飛ばされる。
そして壁に叩きつけられ、ずるりと床へとへたり込んだ。
「うっ…ごほぉ…げほげほっ……」
その衝撃に小太郎は胃液を吐き出し、あまりの痛みに腹を押さえた。
実戦で受けたどの痛みより重い一撃だった。
本気ではない。災禍と共に幾度か任務に赴きその戦いを見てきたからわかる。だが――。
「申し訳ございません。いくら小太郎様であろうと、北條様へ危害を加える者を近づけるわけには参りません」
そう告げる災禍の視線は小太郎を捉えているようで、まるでガラス玉のような無機質さを感じさせる。
「ふむ…しょうがない、一度お開きとしよう。小太郎君もまともに話はできんだろうしな」
「く…そっ…」
「冷静に話ができる様になったらまた来るがいい。だが今回の振る舞い…恩を仇で返すとは…ふうまとの関係はやはり考え直さなければならないかな」
徐々に視界が狭くなり、痛みが遠のいていく。そんな中、北條は悠然と応接室をあとにする。その背中を霞む目で見送ると、小太郎は意識を手放した。
☆
「んっ…俺……っ!!災禍!!」
勢いよく起き上がった小太郎は、周りを見やりそこがふうま宗家本邸の自室であることに気が付いた。
慣れ親しんだベッドの上に寝かされ、腹の上には薄い毛布が掛けられていた。
ふと気づくと、全身に疲労感を感じており、同時に自身の肉棒に違和感を覚えた。
不思議に思いそちらへと視線を向けると、災禍が小太郎の股間へと顔を埋めていた。
じゅぷっ♡ずちゅちゅっぶぽっ♡れろれろっぬろぉっ♡♡
熱心に頭を振りたてる災禍の口からは粘り気のある水音が鳴り響いている。
いつの間にかズボンも下着も脱がされ、災禍の口技をダイレクトに受けた小太郎の肉棒は限界近くまでそそり立ち、びくんびくんっとその身を震わせていた。
「き、災禍!?なにをっ」
「ぷぁっ♡小太郎様……気が付かれましたか?」
ゆっくりと顔を上げた災禍は、頬を赤らめつつもその口元にこびりついた白濁液を舌で舐めとり、妖艶な笑みを浮かべた。
「おまっ……まさかずっと……」
「はい♡申し訳ありません。あの場では北條を油断させる必要がございましたので…それとぉ♡若様の我慢勃起ちんぽ♡久しぶりに味わいたいと思ってしまって」
そう告げると再び肉棒へとしゃぶりつく。
ぐぽっ♡ぬちゅっ♡じゅるるるるっ♡♡
喉奥まで飲み込み、舌で舐め上げる。さらには片手は陰嚢を優しく揉みしだき、もう片方の手では自身の秘所を弄り始めた。
「んっ♡んぷぁっ♡♡……さぁ若様♡私にお情けをくださいませ♡」
「災禍……」
「北條に良い様にされ、さぞ悔しいでしょう?それに小太郎様はこの3ヵ月頑張ってこられました…さぁ…|ろうろぉ<どうぞぉ>♡
小太郎の肉棒から口を放し、両手で口端を広げると、災禍は淫靡に舌を動かしながらいやらしく誘う。
「はぁ……ふぅ♡若様ぁ♡れろっ♡」
「くっ……」
その言葉に誘われるようにして、一気に腹の底から熱いモノがせりあがってくる。
「ぐぁ、
びゅるるるっ♡どぴゅどくどく♡♡♡
「んはぁぁっ♡♡|ひゃろうろぉのふひこひぃ♡♡♡」
災禍の口へと向けて、小太郎の肉棒から白濁液が迸る。その快楽に、小太郎はがくがくと腰を揺すり最後の一滴まで災禍の口内へと注ぎ込む。
そんな小太郎の様子をうっとりと見つめながら――。
「情けない」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
再び飛び起きると、そこに災禍はいなかった。
ふうま宗家本邸の自室。そのベッドの上。
窓へ目を向けるとすでに日が落ち、世界が闇へと包まれている。
小太郎は自らが夢を見ていたことを自覚すると、大きく息を吐いた。
汗をぐっしょりとかき、心臓はバクバクと鳴りやまない。
「なんだ…どうなってるんだ…どこからが夢だったんだ」
枕元にあった端末を見ると、北條との会談からまだ数時間ほどしか経っていなかった。
ではあの出来事は本当だったのか。だがそれではなぜ自分は無事にふうまの本邸に戻っているのか。
「うわ、夢精したのか…」
何が何だかわからない状況にとにかくもう一度別邸へと行こうと考えた小太郎は、立ち上がった瞬間、べっとりと自身に張り付いて来た下着の不快感から、自身の下半身が濡れ一部が乾き固まっているのを感じた。
同時に、自身でも少し驚くほどの淫臭が鼻を突き、先ほどの夢の内容を鮮明に思い出させた。
目を閉じれば、北條を奉仕する災禍の姿が目に浮かぶ。そしてその度に股間に血液が集まるのを感じ、小太郎は溜息と共に下着を脱ぎ捨てた。
窓から見える夜空には星一つない。まるで自分の心の様だと小太郎は思った。
(災禍……)
先ほど見た淫靡な表情の災禍を思い浮かべながら、萎えていたはずの一物が再び鎌首をもたげる。
欲求のまま肉棒へと手を伸ばそうとして、小太郎は机の上に置かれた紙に気が付いた。
メモ用紙に達筆な字で書かれているのはURLだ。
なぜかはわからない。自身がひかえたわけではないそれが気になった小太郎は、私用のPCを起動すると、慎重に入力を始めた。
そのURLが何を意図した物かはわからない。だが、この一連の流れに何か思惑のようなものを小太郎は感じていたのだ。
ほどなく入力が終わり、開かれたページを見て、小太郎は大きく目を見開いた。
そこはアダルトサイトだった。
いくつもの動画や玩具製品、そして娼婦の派遣サービスまで行っている。
「なんなんだよ…これ」
玩具商品以外には厳重にモザイクが掛けられ、口元であったり目元だけであったりと、絶妙に男を引き付けるようなアングルで撮影された女性の画像が載せられている。
そのどれもが美しく、また扇情的だ。
だが小太郎の興味を引いたのはそこではない。商品紹介として大きく載せられている女性だった。
長い黒髪をアップにし、目元と口元には薄く化粧が施されている。そして何より見覚えのある口元の黒子。
「災禍…」
そんなわけがない。そう自身に言い聞かせても、一度気になりだしたら止まらない。
サイトを利用するため会員登録を完了すると、付与された無料ポイントで急いでその商品を購入する。
『女秘書・S禍、従順な雌豚へのキャリアアップ』
その女性(商品)名が開示される…だがそれだけだ。
慌てて商品購入ページを見直すと、隅に小さく商品購入権の購入と書かれており、同時に新たなコンテンツが商品ページに追加されている。
小太郎は急いでそれをカートに入れると、残りの無料ポイントを使い切り、決済を完了させた。
『借金で首が回らなくなった彼氏のため、社長へと相談したS禍。彼氏への仕事の斡旋と引き換えに、社長はS禍の身体を求めてきて――』
開示されたのはAVの説明文のようなものだった。
だが小太郎はそこに書かれている女性が、自身の知る災禍本人なのだと確信に近い思いを抱いていた。
そのページは他にシーンの切り抜き画像がいくつかと、簡易なあらすじが載っていた。
そのあらすじはこうだ。
S禍は彼氏の借金を返済するため、社長へと相談する。
だがそれはS禍の身体を求めるための罠で、S禍は社長に身体を弄ばれてしまう。そしてS禍はその快楽に逆らうことができず、徐々に堕ちていき……という流れのようだ。
そのページの最後には、最初のS禍とのセックスが録画された動画の購入権が解除され、決済できるようになっている。
ごくりと小太郎の喉がなった。
小太郎は端末のブラウザを閉じ、一度大きく深呼吸する。
「しょうがない…もし災禍だったら、なにかヒントがあるはずだ。災禍なら絶対になにか残してくれているはず。だからこのメモも残していったんだ」
おのれに言い聞かせるようにそう呟くと、再度サイトを開き、ここまで必死にためてきた資金をサイトへとつぎ込みポイントを購入する。
ただの似た人物、似たシチュエーションの可能性もあるため、まだ最低金額分だけだ。この程度であれば、対魔忍の任務を1つこなす程度で手が届く。
だが小太郎は自身の直感に従い、購入することを決めたのだ。
そして決済ボタンを押した。
「ああ…災禍」
映し出されたのは、四肢をロープでしばられ大の字でベッドに拘束された災禍だった。
秘書姿ではなく、小太郎の見慣れた対魔忍スーツ姿の災禍は、ギラリと殺気だった視線をカメラに向けている。
『これはどういうことです?』
『ははは、あの目抜け君には期待するだけ無駄だよ。覇気を全く感じない。本当に弾正殿の血を引いているか怪しいくらいだ』
『貴様っ!!』
カメラには映っていないが、やはり相手は北條なのだろう。小太郎を嘲る声だけが聞こえてくる。
災禍は憤怒で顔を赤く染め、必死に身体をもぞもぞと動かすが、ベッドがガタガタと揺れるだけで拘束は全く解けない。
無意識に小太郎は自身の腹を手で撫ぜた。それだけで走った鈍痛が今日のことが夢でないことを教えてくれると共に、それほどの胆力を持つ災禍がなんの変哲もないロープによる拘束を逃れられないことに疑問が浮かぶ。
『くっ…はぁ♡…はぁ♡』
災禍の様子を観察する。
頬は紅潮し、妙に濡れた目をしている。汗がしっとりと肌に浮かび、拘束を解こうと足掻くように見えた動きが、腿をモジモジとこすり合わせていることに気が付いたのは直ぐだった。
「災禍…興奮してるのか?」
『ふふふ、東京キングダム産の媚薬だ。対魔忍調教用に開発された特別製と聞く。そろそろちんぽが欲しくなってきたのではないか?』
『ふざけるな!!んぁ♡…くっ…貴様のちんぽを
小太郎の疑問は、流れる動画の中で北條によって解消された。
動画の中でその言葉を聞いた災禍は歯ぎしりをすると北條を睨みつけながらそう叫ぶ。
その言葉からは強い拒絶の意思が感じられるが、同時に身体の疼きにも耐えている様子が見て取れる。
その証拠に、手は何かに耐える様にロープを握りしめており、ぶるぶると震えている。またその股間にはじんわりと染みが広がりつつあった。
そしてそれを見やった北條はニヤニヤと笑いながらベッド
己にのしかかってくる男に、災禍は歯を食いしばりながら、フーッ♡フーッ♡と荒い息をついている。
(まるで発情した雌犬だ)
小太郎の肉棒に血液が集まり始める。
画面の中の災禍が動く度、その豊満な胸が揺れる。
小太郎は痛いほど勃起した肉棒を握り、食い入るように画面を見つめる。
これはもう過去に起こったことだ。ならば少しでもなにかを見つけ状況を打開する。
そう再度自分に言い聞かせて。
『この…はぁ…くっそ♡…重い身体を乗せるな!!』
『なんだなんだ。鬼神と恐れられたふうま災禍が、私程度押しのけられないのか?これが最側近のひとりとは…弾正もたいしたことはなかったのではないかな』
『っ!!貴様…んんっ!?♡ちゅ…ちゅぱ♡くちゅ♡』
亡き主を馬鹿にされ激高した災禍の唇が、北條の唇でふさがれる。
怒声をあげたせいで開かれていた唇を易々と通り抜けられたのだろう、北條のナメクジのような舌がにゅるりと口内に入り込んですぐに舌同士が絡み合い、唾液が混ざり合うキス音が始まる。
口内に侵入した急所をかみ切れば良いのに、発情した女体は雄からのアプローチに逆らえないのだろう。災禍は積極的に舌を絡めているように、小太郎には見えた。
「災禍……っ」
『んん♡んちゅ♡くちゅる♡れろれろっ♡』
うっとりと目を閉じ、舌を絡ませる激しいキス。そして口づけに呼応する様に災禍の股間のシミがさらに広がり、細い腰が刺激を求めるように淫靡に前後にヘコヘコと動き出す。
そんな淫らな動きを北條が気が付かないはずもなく、ゆっくりと右手を災禍の胸へと伸ばしていく。
ねっとりと舌を絡めながら胸を揉みしだかれ、災禍の腰が揺れ動く。上質な筋肉と脂が絶妙に混ざり合った、むちむちとした胸を楽しみながら、北條はゆっくりとその手を股間へと降ろしていく。
そしてそこにたどり着くと、クロッチ部分をゆるゆると擦り上げた。
その瞬間びくんっ♡っと災禍の身体が震え、その勢いで北條が少し上体を引いたため、唇は自由となる。
ぷはっ♡と息を吸い込む口と口の間に、涎の橋が出来上がりふつっと切れる。
その間も北條の手の動きは止まることは無く、にゅるっ♡にゅるっ♡っと割れ目をゆっくりと上下に擦り続けている。
『んっ♡んんっ♡……ふぁぁ♡』
『はは、流石に鬼神も女だな。もう目が蕩けているではないか』
「うぁ……災禍」
クロッチ部分の布地では吸い込み切れなくなったのか、災禍の股間からにじみ出た愛液が北條の手を濡らし始めた。
手の動きに合わせるように腰をくねらせる災禍を、小太郎は画面越しに見ることしかできない。
「くそっ…くそっ」
もはや言い訳も浮かばないほど小太郎は災禍主演のAVに夢中になっていた。
まだ前戯の段階にもかかわらず、すでに発射寸前まで昂っている。
自分の女が他人に抱かれることがこんなにも興奮するのかと思うが、もはやここまでくれば言い訳などできない。
画面の中では災禍が北條に組み伏せられ、胸を吸われながら股間を弄られ続けている。
その刺激でさらに発情したのか、愛液は量を増しシーツにシミが出来始めていた。
そしてついに耐えきれなくなったのか、災禍は大きく息を吸うと身体をぐぐぐっと弓なりにのけぞらせた。
カメラが切り替わり、定点で撮られていると思われるその映像に、ぷしゅぷしゅっとしぶきが飛んでくる。
『ふん、
『はぁ♡はぁ♡はぁ♡…んっあ…♡』
北條の責めが再開される。
びっしょりと濡れたクロッチ部分をゆっくりと横へとズラシていく。
露になった二枚貝を指でねっとりと割開き、カメラがズームし愛液で濡れた肉ビラの真ん中にひくひくと物欲しげに動く膣穴をアップで捉える。
そして再び切り替わったカメラが災禍の顔を映し出す。
たった一度絶頂に達しただけで、とろんとした表情の災禍は、その顔をカメラに撮られていることに気が付くと、隠すように顔を横へと背けた。
しばらくカメラは災禍の紅潮し汗で髪が張り付いた横顔を映していたが、受けないと判断されたのか再び画面は北條の手マンへと移る。
くちゅ♡くちゅっ♡♡ぬぷぷっ♡ぐちゅっ♡
今度はゆっくりと指を出し入れする動きだ。時折指を曲げて膣壁をひっかくように動かすため、その度に白濁の本気マン汁がぶぴゅっ♡と吹き上がり、シーツを汚す。指の動きに合わせるように災禍の腰がくねくねと動き、その快楽から必死に逃げようとしているのがわかる。だが拘束され自由がほとんどない状態では、むしろ無意識下で自身のイイところに北條の指が当たるように動いているように見える。
そしてカメラが秘部全体を写す位置に戻ったとき、その指が2本から3本へと増やされていることに小太郎は気が付いた。
先ほどまでは膣内をかき回される愛液の音が響き渡っていたが、今はごりっ♡ごりっ♡っとGスポットをほじくり回す音がしている。
そのたびに災禍の身体はビクビクと震え、快楽から逃れようと足を閉じようとする。だが北條の両手ががっしりと太ももを掴み、体を割り入れることでその抵抗は叶わない。
さらに災禍の膣内をかき回した北條の指の動きが止まったかと思うと、くぱっと指が三方へ開かれ、伸縮性のある膣穴がくぱぁ……っ♡と大きく口を開いた。
『綺麗な穴だな、災禍』
「災禍……」
小太郎はゴクリと唾をのみ込んだ。
自分ではそこまでまじまじと災禍の穴を見たことなどない。他人がして初めてみたそこは綺麗なサーモンピンク色で糸を引くマン汁が淫靡だった。
「うっ…!!」
びゅるっ!!
一発目の射精。
画面の災禍が、はぁ♡っと切なげな声を上げながら腰を浮かせた。それと同時に小太郎の肉棒から発射されたザーメンが飛び散り、ポタタと床を汚した。
「はぁ……はぁ」
小太郎は画面から目を離し、ティッシュで肉棒を拭う。そこで気が付く。夢精も含めるとかなり大量に出したにも関わらず、未だ肉棒は硬さを保持したままだ。
「くそっ」
小太郎は悪態をつくと再び端末へと意識を向ける。
『ふん、すっかりほぐれたようだな』
『くっ……うぅ♡』
北條がズボンのチャックを下げ、チンポを取り出す。その大きさに小太郎は思わず息を呑んだ。別邸で手コキ奉仕をする災禍越しに見てその大きさは知っていた。だが、改めて見るとその巨大さが分かる。
小太郎の肉棒よりも太く長い幹は血管が浮き出ており、亀頭部分はエラが大きく張っている。それを支える陰嚢もパンパンに膨れ上がり、何度も災禍の中に子種を注ぎ込むだろうことを想像させるものだった。
そんな凶悪な肉棒が災禍のぐしょ濡れマンコへと擦り付けられる。
『お“っ♡……はぁ♡はぁ♡』
一擦り。それだけで災禍の口から一瞬野太い声が漏れ出る。さんざん弄ばれた身体は、もはや完全に抵抗の意思をなくし、北條の肉棒を今か今かと待ちわびる。
「はぁ♡はぁ♡」
小太郎も再び自身の肉棒へと手が伸びていた。だが今度は先ほどとは違い、ゆっくりとした動きでズボンとパンツを脱ぎ去ると、直接自分の肉棒を握る。
『
『……っ!!だまれ!!』
災禍が顔を真っ赤にしながらそう叫ぶが、北條はにやにやと笑いながら腰をさらに押し付ける。
ずりゅ…♡ぬちゃっ♡ぐちゅ♡
マン汁をコーティングするように、肉棒がにゅるりと災禍の割れ目から尻の割れ目の間を滑る。
『あっ♡あ“っ♡……はぁぁ♡♡』
災禍の口から甘い声が漏れる。
なかなか挿入されない肉棒への媚びと隠しようのない苛立ちが、蕩けた表情に現れていた。
『……っ』
そんな災禍を小馬鹿にするように、北條は焦らす様にゆっくりと腰を回す。
『くぅ♡あっ♡♡』
亀頭がクリトリスから割れ目をなぞるように這うと、災禍の腰ががくがくっと震える。
「はぁ……はぁ」
その映像を見ながら小太郎も自身の肉棒をしごき始める。だがそれは先ほどよりも明らかに遅く、もどかしい動きだった。
『ほらどうした?
『くっ♡……』
「災禍……」
画面の中、北條がそう問いかけると、災禍は己の股を上下する肉棒を見やり黙り込む。災禍の中にある葛藤を察して、小太郎は祈るように、
「頼む、災禍………」
そう呟いた。その願いが通じるわけがないことはわかっていた。それでも言わずにはいられなかった。
『い、
「っ!!」
小太郎は思わず息を飲む。
そして同時に北條もニヤリと笑ったかと思うとゆっくりと腰を突き出し、亀頭を災禍の割れ目にあてがう。
くちゅ♡と粘膜同士が触れ合う音がした。それだけで災禍の口からは甘い声が漏れる。十分に濡れそぼった肉沼に、同じく散々汁だらけにした肉棒が何の抵抗もなくぬぷっ♡と飲み込まれて行く。
『お“っ♡おお”っ♡♡…ぁ゛っ♡』
「あっああ……」
肉棒が入っていくにつれ、画面に映る災禍の表情はより快楽に蕩けたもの…満たされた雌の顔へと変わっていく。小太郎もその光景から目が離せない。だがしごく手は止まってしまっている。北條の肉棒でよがる災禍を見て興奮しているのに、何故か自分の肉棒を慰める手が動かないのだ。それは本能的なものか。小太郎は理解していた。いままで自分だけのものだった災禍の暖かな肉穴が、北條の一回りも二回りも大きな肉棒に押し広げられ塗り替えられていっていることに。
雌を奪われた…守り切れなかった弱い雄…それが小太郎だった。
小太郎が絶望に沈んでいる間にも、災禍の肉洞穴は北條の肉棒で埋められ拡張されていき、ついに根元までずっぷりと飲み込まれ、北條の毛むくじゃらの下腹部が、災禍の股座に密着した。
災禍の整えられた美しい陰毛が北條の縮れ毛に埋もれ、ひとつの茂みを作り出している。
『お“っ♡……お“っ♡』
(あ、ああ……)
小太郎は絶望に沈みながら、それでも画面から目を離せない。そんな小太郎をあざ笑うかのように、ゆっくりとしたピストンが開始される。
『あっ♡あっ♡♡あっ♡』
ぱちゅ♡ぱんっ♡ぱちゅっ♡♡ごちゅっ♡♡♡
激しいピストンではなく、亀頭を膣奥にねじ込みそのまま小刻みに揺らすような動き。だがそれでも災禍の口からは切なげな声が漏れ出る。それが快楽からかそれとも北條の動きに満足していることに対する安堵感か……小太郎には分からない。ただ目の前の雌が別の雄の肉棒でよがる姿に興奮し、屹立した肉棒をしごく手が再び動き出した。
『お“っ♡……はぁ♡……んっ♡あっ♡』
「災禍……くぅ……」
画面の中では北條が腰を引き、挿入時と同様にゆっくりと肉棒を抜いていく。それに合わせるように災禍は腰を持ち上げると、まるで吸い付いているかの様に膣口がめくれ上がり、マン汁と先走りが混ざった膣内を見せつける。そしてずるるるっ♡と音が出そうな程のスローモーションで肉棒が引き抜かれていく。完全に抜け切る寸前に再び亀頭が膣内へと埋め込まれていく。
「災禍っ!はぁ、はぁ」
『あっ♡あっ♡あっ♡……んんっ♡』
(災禍のマンコが北條のチンポの形になってる……)
小太郎の目は画面の中の映像と自身の股間を見比べていた。北條の巨大な肉棒に広げられた膣穴は、もはや元の大きさを忘れ、北條の肉棒の形へと作り替えられていく。
北條の肉棒が引き抜かれるたび、肉ビラが広がり雁首が見え隠れする。そして再びゆっくりと挿入されていき、にゅるんっ♡と奥にねじ込まれる。そのたびに災禍の口からは蕩けた声が漏れ出る。
その様子を見て小太郎はさらに興奮し、扱く手が激しくなる。先走り汁を纏いながらにちゃにちゃと肉棒をしごく動きも速くなっていた。
やがてピストンの動きが早くなり始め、それに合わせて画面の中の声も大きくなっていく。
パンッ♡パンっ♡ぱんっ♡♡どちゅんっ♡どちゅっ♡
激しい抽送に合わせて画面も揺れ、結合部がアップで映し出される。北條が腰を打ち付けるたび、肉棒の根元に付いた大きな陰嚢が災禍の尻肉に叩きつけられ、ぺちんっ♡と乾いた音を立てる。
「ああっ♡災禍っ!……くぅ」
『お“っ♡おっ♡んぉ゛っ♡♡』
小太郎の手の動きもさらに速くなる。画面の中では北條が覆いかぶさるように身体を倒し、腰を打ち付けるたびにぶるんっと揺れる災禍の胸を鷲掴みにする。そしてそのまま揉みしだくように指を動かす。その動きに合わせるように、災禍の口からは獣のような声が漏れ出る。
『あ“っ♡あっ♡あっ♡♡』
「災禍っ!くぅ」
『おっ♡お“ぉっ♡♡』
画面の中の北條が不意に唇を奪う。そのまま舌を入れ込み、じゅるじゅると音を立てながら唾液を交換するような深い口づけを交わす。その間も北條は激しく腰を動かし続け、肉棒を打ち付けていく。
「はぁ……んお゛ぉ゛お゛っ♡」
(だめだ……そんな…災禍)
小太郎の脳裏にかつての災禍との情事が思い出される。いまの北條と同じように、小太郎も災禍と口づけを交わし、舌を絡ませあいながら腰を振った。
だがその時の災禍は応じる余裕があった。小太郎を楽しませるために、舌を絡め唾液を混ぜて、ときおり目を細めて愛おしそうに小太郎の様子を伺って。
いまの画面には、舌をだらしなく突きだしながら北條のされるがままになっている災禍の姿がある。
与えられる快楽に溺れ、垂らされた命綱に必死でしがみつくに、舌を絡め、流し込まれる唾液を啜る。
両手足を拘束されていなければ、北條の身体に抱き着いて密着し、最大限そのピストン運動から与えられる悦びを貪ろうとしていた。
『おっ♡お“っ♡……”お”ぉぉ゛あ゛っ♡♡』
「災禍……俺は……」
小太郎の瞳から涙がこぼれた。その涙の意味は本人でさえわからなかった。悲しみか、怒りか、それとも絶望なのか……。だが彼は必死に扱き上げる手を止めることは出来なかった。
パンパンっと肉のぶつかり合う音が激しくなり、ピストン運動の間隔が短くなる。そして北條はひときわ強く腰を打ち付けるとピタリと動きを止めた。
「あっ」
『お゛っ♡』
永遠のような静寂の中、災禍の短い断末魔が響き、ビクンッ♡と災禍の身体が跳ねる。そしてそれに合わせて小太郎の手の中の肉棒からびゅっ♡びゅるっ♡♡っと精液が吐き出された。
その射精はなかなか収まらず、断続的に鈴口からザーメンを垂れ流す。
『ん゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛っ♡♡♡』
そして画面の中の災禍も盛大に絶頂に達する。北條の肉棒をずっぽりと咥えた膣穴からは、ぷしっ♡ぶしゃあっ♡♡と潮を吹き散らかす。そのままぐったりと脱力して倒れこみそうになるが、北條の手がそれを許さない。ガッチリとその腕で腰を抱き寄せ、自身の上体の方へと引き上げるようにする。その結果二人の結合部がより深く密着し、亀頭部分が子宮口を押し上げ、災禍の平らな下腹部が内部から何か棒のようなモノで押し上げあられたように盛り上がる。
『お“っ♡……お゛ぉ゛っ♡』
くたっと脱力する災禍。動きを止めた北條の腰が、びくりびくりと跳ねる。
ぼびゅっ♡ぼびゅるるるる♡♡♡
「っ!!」
画面の中の災禍の膣内に収まりきらなかった白濁液が吐き出されてくる。小太郎の肉棒からも射精が止まらず、画面に向かって精子を飛ばす。
『お“っ♡……あ゛ぁ♡』
「災禍……」
白濁溢れる災禍と北條の結合部を映していたカメラに、ごそごそと音が入り視点が移動を始める。
ちらりと映った男の裸体の下半身から、おそらくこの撮影に参加している他の竿役だろう。
はぁはぁと荒い息遣いを響かせながら画面がゆっくりと動き、カメラは災禍の顔をアップで写す。
『お“っ♡ん゛お゛…♡お゛お゛ぉ゛っ♡♡』
上向いて半分白目を剥く瞳に、だらりと垂れた舌。
演技ではない本気のアクメ顔に、小太郎の玉袋に残っていた最後の子種汁が無駄打ちされる。やがて画面が暗転し、映像が終わる。
「はぁ♡……はぁ♡」
小太郎は荒い息をつきながらも、何とか射精を終えた肉棒から手を離すとティッシュで拭くこともせず、そのまま床にへたり込む。
今までに感じたことのない虚脱感に、何も考えられない。
「災禍……すまない……」
その言葉は犯される姿で自慰に耽ったことか。それとものんきに与えられる仕事をこなし3ヵ月も凌辱者のもとに置いていたことか。
どちらにしても、若きふうまの当主の悔恨は誰の耳にも届かず消えていく。
やがて体力が回復すると、部屋の隅に投げ捨てたズボンだけ拾い上げると、ふらりと立ち上がった。
その股間にはいまだ萎えることの無い肉棒が天井を向いていた。
☆
「あら」
別邸の自室で管理を任された裏サイトのチェックをしていた災禍は、新しく登録されたアカウントの情報を確認し…小さく苦笑した。
「我慢できなかったのですね、若様」
登録されたアカウントには馬鹿正直に本名や誕生日といった個人情報が記載されている。身内だからこそそれが嘘偽りない正しい情報だとわかる。
そのアカウントは、とある調教記録を編集した実録AVシリーズの半分ほどを購入し専用アプリで視聴している。
『対魔忍ふうま災禍調教記録』
このサイトを利用している裏社会の人間にはそう呼ばれている動画だ。
自分が雌豚へと躾けられた記録を購入している小太郎のアカウントに、ため息を吐きながらもアカウントのポイントを弄り、小太郎の現在の財産をすべて投じても最後の1巻は購入できないように調整する。
これでふうま宗家の借入金の返済用の資金は枯渇する。
「残念です若様。せっかく邪眼を使ってヌいてあげたのに…唯一誇れた頭脳も性欲には勝てなかったようですわね」
かつての主に侮蔑の籠った言葉を吐き捨てると、Enterキーを押す。
アップロード画面が表示され、しばらくすると一つの動画シリーズが新商品としてサイトに追加される。
タイトルにはこう書かれていた。
『女執事T子。主のためにケツ穴を捧げて』
イメージ画像には災禍の良く知った執事服の女性が、目元に手を当てる――いわゆる片手目隠しのポーズで映っている。乳房は丸出しでその先端にはキラリと光るピアスが輝いている。
「ふふ」
購入カウンターが回り始めたのを確認した災禍は、口元を歪める。
「若様……このままだと何もかも失ってしまいますわよ?」
短編だと書ききれないとこも結構あって、なかなかな難しいなぁ
ぜ~んぶ失った小太郎が取り返す長編とかもおもしろいかも…