※この作品はR-18です。

対魔忍短編録   作:リクリク

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潜入任務として訪れた、ターゲットが出入りするカジノ。
偽名を名乗り、情報収集に動くふうま災禍。

ターゲットと同じ名前を名乗る初老の男が現れ、
そのまま“客”として接することになった災禍だったが──

任務の一環として受け入れたはずの行為は、
彼女の身体に、ほんのわずかな揺らぎを残していく。

※NTR要素なし
※1話完結・R-18描写あり


対魔忍災禍・任務のはざまに灯る熱

 東京キングダム。

 

 政府肝いりで開発が進められた東京湾沖に浮かぶ人工島は、誘致の失敗による計画頓挫により破棄され、多くの裏の住人が住みつく無法地帯と化した。

 闇市場やアジア最大の娼窟、中心部には繁華街も立ち並び、本土から追いやられた性風俗などが平然と運営され、いまではただの一般人まで観光として訪れるようになった。

 深夜でも灯りの消えないその人工島では、合法ドラッグや脱法カジノから果ては死体処理場や闇闘技場まで、およそ表沙汰にできないありとあらゆるイベントが日々開催されており、本土では決して許されない欲望が公然とまかり通っている。

 

 そんな東京キングダムの大通りを、ふうま災禍は艶やかなドレス姿で歩いていた。

 深いスリットの入ったネイビーのロングドレスが、彼女の一歩ごとにふわりと揺れ、かかとから伝うヒールの音が舗道に上品なリズムを刻む。

 髪は軽く巻いてまとめ上げられ、白い首筋が浮かび上がっている。

 通行人の視線をさりげなく集めながらも、災禍の歩みには一分の隙もなかった。

 

 通りを離れ、雑居ビルが立ち並ぶ一角へと歩を進める。

 やがて彼女は、あるビルの地下へと続く階段を下りていった。

 

 階段を下りた先、そこには重厚な扉がある。

 

『会員制カジノ AVENTY~アヴェンティ~』

 

 扉には、そう書かれていた。

 

「失礼いたします、レディ。招待状を拝見しても?」

 

 扉の近くに立っていた黒服が、災禍に向かって慇懃な礼をする。

 

「ええ」

 

 災禍は懐から封筒を取り出すと、それを黒服に手渡した。

 細かな装飾が施さされた封筒は、上質な紙と特徴的な蝋印で閉じられている。

 黒服が封筒の中身を改め、小さく頷く。

 

「お通りください」

 

 災禍は「ご苦労様」と微笑むと、開かれた扉を通るとカジノの中へと入った。

 

 きらびやかなシャンデリアに照らされたエントランスホールは、煙草と香水、そして人の体臭が入り交じって独特の空気を生み出している。

 目元を隠すマスクを着けている者もいれば、素顔を晒している者もいる。

 客層は様々だが、共通しているのは誰もが裕福そうな雰囲気をまとっていることだ。

 

(情報通り、今日取引が行われるのは間違いないようね。ターゲットの取引相手ばかりだわ)

 

 カジノ内を見渡しながら、災禍は内心でそう呟いた。

 

 今回災禍がこのカジノを訪れたのは、武器商人・室井竜彦への接触が目的だった。

 

 ここ最近、犯罪組織が所持する武器の質が明らかに向上していることが、任務報告を分析した五車の情報部からの情報で判明した。

 これまでは粗雑な密造銃や旧式の火器が大半を占めていたが、近頃では軍用規格に匹敵する性能を持つ武装や、違法に改造された特殊な兵器の使用が目立つようになってきている。

 極めつけは先日行われた特務中隊による任務。

 小規模の違法薬物密造組織が、米連製のドローンドッグを大量投入。想定外の敵戦力に特務中隊が体制を立て直している間に、組織の幹部連中を軒並み逃したということがあった。。

 

 この明らかな異常事態に、五車はより詳細に情報を分析。

 各組織の背後関係や取引関係を洗い出し、それらに共通する要素が浮かび上がってきた。

 

 どの組織も東京キングダムにあるインテリア用品を扱う業者と取引を行っている。

 そして、そのインテリア用品の業者の代表こそ、室井竜彦だった。

 災禍は情報部より仕入れた情報をもとに、今回の接触に踏み切ったのである。

 

(さて……)

 

 カジノの端にあるBARカウンターへと向かった災禍は、適当な席に座る。

 その所作には一分の隙もなく、歩く姿も優雅そのもの。

 

「レディ、何かお飲み物を?」

「そうね、それじゃあ……マティーニを」

「かしこまりました」

 

 カウンターの向こうにいるバーテンダーに注文をすると、災禍は店内に視線を巡らせた。

 カジノだけあって、バーの中もそれなりの広さがある。

 客層は幅広く、老若男女問わず様々な人間が酒を飲み交わし談笑している。

 その中にはちらほらと、一目で堅気ではないと分かる者もいた。

 

(これだけの関係者がいれば、室井竜彦は確実にカジノには来ている…。どこから接触を図ればいいか……)

 

 災禍がそう考えていたとき、不意に隣に誰かが座る気配があった。

 

「レディ、おひとり?」

「……ええ」

 

 そこにいたのは、スーツ姿の男だった。

 年齢は五十代前後だろうか?鼻の下に蓄えた髭は綺麗に整えられており、穏やかな笑みを浮かべている。

 

(室井竜彦……?)

 

 そんな考えが脳裏をよぎった災禍だが、すぐにそれを否定した。

 事前に手に入れた資料によれば、室井竜彦は40前半のはずだが、目の前にいる男はどう見ても60前後の初老の男にしか見えない。

 

 だがどことなく雰囲気が似ている。

 親族かあるいは他人の空にか。どちらにしても警戒すべき状況だった。

 

「こういった場所は久しぶりでね、よければ話し相手になってくれないか?」

「ええ」

「ありがとう。私は室井竜彦という」

 

 男はそう言うと、災禍に向かって右手を差し出した。

 災禍もそれに応じ、二人は握手を交わす。

 

「よろしくお願い致します、室井様」

「竜彦で構わないさ」

「では……竜彦さん。私は彩花(アヤカ)と申します」

「彩花さんか。いい名前だね」

 

 男は災禍の偽名を聞き、一瞬目元をピクリと動かし、誤魔化すように微笑んだ。

 

(下手くそね)

 

 災禍は心中でそう呟く。

 偽名を使われた程度で表情を動かすなど、三流以下だ。

 もちろん、それを口に出して指摘するようなことはしないが。

 

「竜彦さんは……こういった場所に来るのは久しぶりと仰っていましたが、普段はどういったお仕事を?」

「ああ……なぁに、ただのしがない貿易商さ。少しばかり危ないものも運ぶね」

「まあ……ふふ」

 

 口の片端だけをわずかに吊り上げ、にやりと笑う男に、災禍は微笑んで返す。

 思ったような反応ではなかったのか、男は眉根をわずかに寄せる。

 

 小さな反応ではあるが、災禍にはそれで十分だった。

 

「お飲み物をお持ちしました」

 

 そこへ、バーテンダーが二人の元へとやって来た。

 

「ありがとう」

 

 男は礼を言って、マティーニを受け取る。

 災禍もグラスを手に取り、それを軽く口に含んだ。

 

(……)

 

 男が自分を観察していることを、災禍は感じ取っていた。

 だが、彼女はあえてそれに気づかないふりをする。

 ターゲットが見当たらない以上、この男に接触を続けるしかない。

 

「竜彦さんは、こういった場所にはよく?」

 

 災禍が尋ねると、男は小さく首を横に振った。

 

「いや……実は初めてなんだ」

「あら、そうなんですか?」

 

 意外そうに災禍が言うと、男は照れたように笑った。

 

「恥ずかしい話なんだが……今までは仕事一筋でね。妻に愛想を尽かされてしまってね」

「……それはご災難でしたね」

「ああ、まったくだよ。それで思い切って休みを取ってみたんだが……」

 

 そう言って男はちらりと災禍の胸元へと視線を向けた。その視線は、ドレスの胸元から覗く深い胸の谷間を無遠慮に舐め回している。

 

(分かりやすい下心……)

 

 内心でそう呟きつつも、災禍はその視線をあえて無視した。

 

「彩花さんはこういった場所はよく来るのかい?」

「私はたまにです」

「そうか。なら一緒に回ろうかな、どうだい?」

「ええ、喜んで」

 

 災禍が微笑むと、男も微笑みを返した。

 だがその目の奥に宿る情欲は、より色濃くなっている。

 

(分かりやすいのも考えものね……)

 

 内心でそう呟きつつ、災禍は男に微笑みかけた。

 

 

「いやはや……彩花さんのような美しい女性と知り合えるなんてね」

「ふふ、お上手ですね」

 

 それからしばらく、二人はカジノでゲームに興じていた。

 その間中ずっと男は災禍にぴったりと寄り添い、その体に手を這わすのを忘れはしなかった。

 だが、災禍はそれを拒みはしない。

 

(そろそろいいかしら……)

 

 男の手の感触を感じながらも、災禍はそう考える。

 周りには人が大勢いるが、誰も男を不審がる様子はなかった。

 このカジノではこういった光景は日常茶飯事なのだろう。

 

「竜彦さん」

「ん?」

「よろしければ、場所を変えませんか?もっと静かな場所で……」

 

 災禍がそう言うと、男はわずかに目を見開いた。

 しかしすぐにその目を細め、頷く。

 

「……ああ、いいよ。行こうか…君、プレイルームを」

「かしこまりました」

 

 男は慣れた様子でホールを歩く黒服へと声をかけると、二人はホールの奥へと歩き出した。

 

 

 

「ああ……彩花さん、君は本当に美しい」

 

 プレイルームの一室に入った瞬間、男は災禍を背後から抱きしめた。

 その両腕は災禍の胸へと伸び、ドレス越しにその感触を楽しむかのように揉みしだく。

 

「んっ……もう竜彦さんったら……」

 

 災禍はくすぐったそうに身をよじりつつ、男の方へと向き直る。

 そしてそのまま、男の首に腕を回して抱き着いた。

 

「ふふ……本当は初めてじゃないんでしょ?…あんっ♡」

「ははは、そう言っておいた方が、親切な女性が世話を焼いてくれるからね」

「んっ、卑怯な(ひと)ね…んんっ♡はぁぁ♡」

 

 男の愛撫に、災禍は甘い吐息を漏らす。

 ドレス越しに伝わる刺激が心地良い。

 

「あぁ……竜彦さん……」

「彩花さん……」

 

 二人はどちらからともなく唇を近づけていくと、そのまま口づけを交わした。

 

「んむ……♡ちゅぅ♡れろっ♡」

 

 最初は触れるだけの軽いキスだったが、すぐに舌と舌を絡め合う濃厚なものへと変わる。

 互いの唾液を交換し合いつつ、何度も角度を変えて唇を重ねる二人。

 

 やがて男がゆっくりと顔を離すと、二人の間に透明な橋がかかる。

 

「ぷはっ!はぁ、はぁ、はぁ……!」

 

 荒い息を吐く災禍の口元からは涎が溢れ、頬はすっかり紅潮していた。

 潤んだ瞳で見上げてくる災禍の姿に、男の股間はすでに熱く昂っていた。

 

「綺麗だよ、彩花さん」

 

 男の手がドレスのスリッドから入り込み、直接内腿を撫で回す。

  そしてその手は徐々に上へ上へと這い上がり、下着の中に潜り込んだ手がクリトリスを軽くつまむ。

 

「ひぅっ!?♡♡」

 

 敏感な部分に触れられ、思わず声を上げる災禍。

 

「可愛い声だね、感じてくれてるのかな?」

 

 耳元で囁かれる声に、ゾクリとした感覚が背筋を走る。

 耳たぶを甘噛みされる度に身体が震え、口から熱い吐息が漏れた。

 それと同時に、秘部を指で弄られ続ける。

 次第に濡れそぼっていく秘裂からは蜜が流れ出し、男の指を汚していく。

 人差し指と中指で挟み込むようにして上下に擦られると、その度に腰が浮き上がるほどの快感が走る。

 いつしか災禍の口から漏れる声も大きくなっており、部屋の中に響くようになっていた。

 

「んっああ♡あぁっ♡あひぃっ♡♡♡」

 

 胸の先端を摘ままれれば、ビクンッと体が跳ねる。

 既に硬く勃起しており、痛いほどに張り詰めていたそこは敏感になっていた。

 親指と人差し指で挟まれたままコリコリと転がされると、頭の中が真っ白になるほどの衝撃に襲われる。

 それでもなお続けられる乳首責めに、災禍の声は切羽詰まったものに変わっていく。

 

「あひっ♡♡イイッ♡♡♡イクッ♡♡♡♡イクイクイクイクッ……イックゥウウッ!!♡♡♡♡♡」

 

 ぷしゅっっっっ

 

 質のいいドレスの生地に淫らなシミがジワリと浮かび、そこから漂う甘酸っぱい匂いが部屋の中に広がっていく。

 絶頂と同時に力が抜けたのか、その場に崩れ落ちそうになる災禍の体を、後ろに回り羽交い絞めのようにして支えてやる男。

 

「はぁっ♡はあっ♡んっ…はぁ♡」

 

  まだ行為に入る前。前戯程度で軽くとはいえイってしまったことに、災禍は内心で軽い驚きを感じていた。

 

 それほど巧みな愛撫ではなかった。

 女慣れした動きではあったが、それだけである。

 対魔忍として房中術を収めている災禍が淫らに乱れるほどのものではない。

 

 精々気持ちよさそうによがり喘ぐフリをして、男を満足させ、その口を軽くしてやればよいだけだと思っていたのだが、存外侮れないようだ。

 

「ふふふ、少々感じやすい身体のようだね」

 

 得意げにそう語る男に、苛立ちが浮かぶ。動揺を隠せもしない間抜けな男に、こうも容易くイかされたという事実が腹立たしかった。

 こんな奴のいい様にされるなど我慢できない。そんな衝動が湧き起こる。

 

「はぁ…ええ、竜司さんの愛撫…とっても気持ちよかったからぁ♡」

 

 身体を支えてくれていた腕をそっと外し、男の胸へとしな垂れかかり上目遣いで見上げると、鼻にかかった媚びた声でそう言った。

 そっと男のズボンーーその膨らんだ股間へと手を伸ばし、すりすりと撫でる。すると更に硬さを増したのがわかった。

 一度イかされたからか、男の膨らみに身体が疼き始めている。今すぐにでも欲しいと思ってしまうほど強く求める自分がいる。

 

(最近若様が抱いて下さらなかったからかしら…)

 

  心の中でそんなことを思いつつ、男の顔を見上げる。

 災禍ほどの美女に求められて気を良くしたのか、男は再び顔を寄せ唇を重ねてくる。

  今度はこちらから舌を差し入れ、絡ませ合った。

 

「んんっ♡ちゅ…ちゅぱ…ちゅる……じゅるるるっ♡」

 

 唾液を交換する音が頭の中で響くたび、下腹部の奥が熱くなっていくのがわかる。子宮がきゅんっと収縮を繰り返すたびに、ショーツが蜜を吸い込んでいき、不快感が増していった。

 

「ちゅぱ、れろ♡ちゅる、ちゅっ……ちゅっ……ちゅぅぅうっ!!」

 

 もう早く挿れて欲しいという思いに突き動かされ、男の舌を唇を使って舌フェラするように吸い立てると、男が僅かに呻く声が聞こえた。

 

「ぢゅううっ!!♡♡♡ちゅうううううう!!!♡♡♡♡」

 

  それに応えるように、男も激しく絡みつかせてきた。吸い上げ、歯茎の裏まで丹念に舐ってくるその動きに頭がクラクラしてくるようだった。

  理性のタガが外れたのか、災禍の肉体を弄る腕は勢いを増し、ドレスの肩紐を下ろし始めていた。

 ずり下げられた肩紐の下から現れた真っ白な素肌の上を指が滑る感覚すら気持ちいいと感じるほどに高められた身体は、もはや快楽を求めるだけのものになりつつあった。

肌を撫でる指の動きに合わせて腰を揺らしてしまう自分に羞恥を覚えるものの、それ以上に目の前の雄を求めてしまう気持ちの方が強い。

 

 揺れ動く身体に、肩紐の外れたドレスは簡単にずり落ち、ドレスによって隠されていた豊かな乳房がまろび出た。

 ブラを着けていないため、重力に従ってこぼれ落ちそうになる乳房を両手で下から持ち上げるようにしてこねくり回し、指先で乳輪をなぞるようにくるくると円を描くように動かす。

 

「んんっ、ふぁああっ!!♡♡ああぁああっ!!♡♡」

 

 それだけで背筋がゾクゾクするほど気持ちが良かった。

 男の指が乳首をつねり上げると、痛みと共に凄まじいまでの快感に襲われ、背中を反らしてしまう。さらに追い打ちをかけるように引っ張られると、あまりの快感に視界が白く染まるほどだった。

 

 唇を貪っていた口が離れ、首筋や鎖骨へと吸い付く。跡が残るほどの強さで肌を吸われ、ピリっとした痛みが駆け巡った。

 それがまた心地よく、災禍は思わず高い声を上げてしまう。

 

「ああっ!!♡」

「んちゅっ…ちゅぱ…じゅるるっ」

「んんっ♡乳首ぃ♡そんなに吸わないでぇ……んんんぁっ!!♡♡♡」

 

 走る快楽信号に子宮が切なく震え、腰が引けてしまい、自ら押し付けるような姿勢になってしまう災禍。

 それを見てほくそ笑んだ男は、反対側の胸にしゃぶりついた。先端を口に含み、舌で転がしながら吸うと面白いくらいに反応する姿に興が乗った男は、より一層攻め立てていく。

 両手で思い切り鷲掴みにして力任せに形を変えさせ、爪を立ててカリカリと引っ掻きながら引っ張ってやると、災禍の身体はビクンっ…ビクンっと大きく跳ねる。 口を塞ぐ余裕さえなくなったのか、開きっぱなしになった唇から溢れる喘ぎ声を抑えることもできないまま、身をくねらせる様はまるで踊っているかのようだった。

 

「気持ちイイかい?彩花さん…ん?」

「ああっ♡はぁはぁ♡いやぁ♡」

「ははは、腰が引けて…なんとも情けない。こんな老人の責めに感じているのかい?」

「だってぇ♡」

 

  腰を突き出し、前後に揺すってなんとか逃れようとする災禍だったが、それに合わせて動いたことで逆に相手の体に擦り付ける形になってしまい余計に感じてしまう悪循環に陥っていた。

その様子を笑いながら指摘する男は、片手を乳房の下に添えると、スリットからドレスの外へとその全貌を現しつつある太股へと撫で下ろす。

 ムチムチとした肉触感をしばらく堪能したあと、一度攻略した最奥へと再び手を伸ばしていく。

 

「いやぁ♡またおまんこ弄らないでぇ♡ああっ♡」

 

 男の意図に気が付いた災禍は、口ではそんな風に言いながら、蕩けた顔は期待に染まり、男の腕がそこへとたどり着くのを今か今かと待っているようだった。

 そんな内心など手に取るようにわかるとばかりに嘲笑いながら、再び災禍の最も大事な部分を守る布に手をかける男。

 そのままクロッチの布地越しに割れ目内側のぐっちょりと濡れた粘膜を擦り上げていく。

 

「はぁっ♡イイっ♡クリにも刺激きてぇ♡んっ…♡ふぅぅっ♡きもちっ♡んああぁ♡」

「ぐちょぐちょじゃないか…まったくいやらしい女だね、彩花さんは」

「ああっ…♡災禍ぁ♡災禍って呼んでぇ♡」

「…ああ、いいとも、災禍♪」

 

 快楽電流に脳を焼かれ、名前を呼ばれない切なさから、偽名を捨てて本名で呼んでほしい懇願する災禍に、「せっかく偽名で誤魔化していたのになぁ」と小さく男が呟く。

  だがそんなことはどうでもいいと言わんばかりに嬌声を上げる災禍の反応を見てニヤけた笑みを浮かべると、執拗にクリトリスを責め始めた。

 ぐりぐりと潰すような動きで押しつぶしたり、二本の指で挟んで扱いたりしながら断続的に振動を送り込んでいく。

 

「んんんっっっ♡」

 

 ひときわ高い声を上げて、災禍の腰が小さく痙攣する。ぐちょぐちょのショーツにさらに暖かな汁が染みこみ、ジワリと広がっていくのを指先で感じた男は、ゆっくりと手をスリットから引き抜いた。

 指先にねっとりと絡みつく蜜液に、男は満足そうな笑みを浮かべると、災禍の目の前に見せつけるように指を開いた。

 

「ほら、こんなに濡れてるよ」

「いや……見せないでぇ♡」

 

 顔を背けるが、視線は指の動きを追ってしまっている。

 その反応に気を良くしたのか、男はさらに追い打ちをかけた。

 

「災禍のおまんこは正直者だねえ」

 

 そう言いながら、今度は直接割れ目をなぞり始める男。くちゅりと湿った音が響いてくる。

 

「ああんっ♡だめっ♡そこはぁ♡」

「何がダメなんだい?こんなに喜んでるじゃないか」

 

 クリトリスを避けながら、焦らすように割れ目を何度も往復させる。時折指先が膣口に触れると、それだけで災禍は身体を跳ねさせた。

 

「あっ♡ああっ♡んんっ♡ああぁ♡」

「ほら、素直になりなさい。気持ちいいんだろう?」

「はいぃ♡きもちっ♡いいですぅ♡♡」

 

 もはや完全に理性を失ったのか、災禍は男の言葉に素直に従うようになっていた。

 男は災禍の耳元に口を寄せると囁くように言った。

 

「じゃあ、どうしてほしいんだい?言ってごらん」

「はひぃっ♡あんっ♡」

 

 耳に吐息を吹きかけられるだけで感じてしまう災禍だったが、それでもなお続きを求めるように腰をくねらせる。

 だが、男はそれ以上動こうとはしなかった。あくまで災禍自身の言葉で求めさせようというのだ。

 

「ほら……どうした?」

「……してぇ♡おまんこもクリちゃんもいっぱいいじめてくだしゃいぃ♡♡♡」

 

 ついに我慢できなくなったのか、自ら腰を動かして快楽を求め始める災禍の姿に、男はますます笑みを浮かべると、備え付けのベッドを顎で指し示した。

 

「それじゃあ、ベッドに行こうか」

「はいっ♡ああっ♡」

 

 男の言葉に従ってふらふらと歩き出した災禍だったが、数歩進んだところで足がもつれて転びそうになる。すかさず抱き留められたおかげで転倒は免れたが、その拍子に股間に手が触れてしまった。

 

「あんっ♡」

 

 そんなわずかな接触だけで意識を失いかけるほどの快楽を感じてしまい、災禍は身体をブルリと震わせた。

 男はそんな様子を楽しげに見つめつつ、その老体のどこにそれほどの力があったのか、災禍を抱きかかえるとベッドの上にゆっくりと横たえた。

 

 ぽーっと天井を見つめている災禍を横目に、男は質の良いスーツを脱ぎ捨て、シャツのボタンを外して上半身を露わにする。そしてズボンに手をかけると一気に引き下ろした。

 

「あ……」

 

 ぶるんと勢いよく飛び出した男根を見て思わず声を上げる災禍。それはあまりにも大きく、血管が浮き上がり赤黒く怒張した姿はまるで別の生き物のようだった。

 その威容に圧倒されて言葉を失う災禍。

 そんな災禍を見下ろしながら、男は嗤う。

 

「ほら、よく見るんだ」

 

 そう言ってベッドへと上がり、災禍の上へと馬乗りになる。

 

 眼前に突き出された肉棒に、うっとりと視線を向けた災禍へ、促すように肉棒をぴくりぴくりと動かして見せる男。

 

「あ……♡」

 

 その淫靡さに、災禍は無意識のうちに舌を出してしまっていた。

 まるで犬のようにだらしなく舌を垂らし、物欲しそうに肉棒を見つめている様は、淫乱な雌豚そのものであった。

 

「んあぁ……じゅぷっ♡じゅるるっ♡れろぉ♡」

 

 差し出された舌に沿うように肉棒が、唾液がたっぷり溢れた口内へと収められていく。

 

 「ぐちゅ♡ぢゅぱっ♡んふぅ♡」

 

 災禍は逆らうことなく、肉棒を飲み込んでいく。

 喉奥へと向かう肉棒を歓迎するように舌が蠢き、亀頭を…カリ首を…そして裏筋を舐めしゃぶり上げて行く。

 

「ああ、いい気持だ。君は口まんこも素晴らしいんだね」

「んぶっ♡じゅるっ♡れろぉ♡」

 

 ペットのように頭を撫で、褒める男に、嬉し気に目元を細めた災禍は、喉奥についに亀頭が突き刺さり、込み上げる吐き気(幸福感)に声を漏らす。

 

「お゛ぇ゛っ…♡んふぅぅ♡」

 

 醜悪な肉の塊で塞がった口の代わりに、鼻の穴を大きく広げて必死に呼吸を繰り返す。

 

「ふーっ♡ふぅーっ♡」

 

 呼吸のたびにふごっふごっと鳴る穴に失笑した男は、暖かな口内を堪能するように、ゆっくりゆっくりと腰を引き肉棒を引き抜いて行く。

 

「んん♡じゅるるるるるっ♡」

 

 ずるぅっと引き抜かれる肉棒を逃がさないとばかりに追いすがり、啜り上げ絡みつく舌の感触に思わず男は熱い吐息を漏らした。

 そして亀頭の先端だけを残して引き抜いたところで再び腰を押し進めると、先ほどよりスムーズに根元近くまで飲み込まれていく。

 

「お゛ごっ♡んぶっ!♡」

「はあっ……いいねぇ」

 

 喉奥で締め付けられる感覚に、男は恍惚の表情を浮かべて息を吐いた。ゆっくりと、時間をかけて災禍の口内を楽しむように腰を動かし始める。

 ゆっくり…ゆっくりと。

 

「んん♡…んふぅ♡ちゅぽ、じゅるるるっ♡」

 

 口の中を肉棒が前後するたびに、災禍の口の端から唾液が流れ出し、顎を伝って胸元へと垂れていく。その感覚にすら快感を覚えてしまうのか、時折身体を震わせている様子が男の嗜虐心を刺激し込み上げる物があったが、ぐっと我慢した。

 もとより口奉仕で射精()すつもりはない。

 あくまでこのセックスに溺れ始めた女を確実に堕とすための前座だ。そしてそれは狙った通り上手くいっている。

 男根の臭いと喉奥を突かれ被虐心を刺激された災禍は、先ほど以上に目を蕩けさせ、口内を出入りして先走り汁をトロトロと先端から零す肉棒に夢中になっている。

 前戯の段階ではまだ瞳の奥に見え隠れしてた、男を探り駆け引きする生意気な光がすっかり消え失せ、代わりに媚びるような熱っぽい視線を送ってきていた。

 

「ふっ……ふううぅ!」

 

 鼻息荒く興奮を隠し切れない様子の災禍の頭を両手で掴むと、ねっとりと覚え込ませるように肉棒引き抜いていく。

 ちゅぽんっと間抜けな音を立てて抜け、ようやく解放された口が荒々しく息を吸って吐いてを繰り返し、肺一杯に空気を吸い込む。

 

「はぁぁ♡はぁぁ♡はぁぁ♡んっ…」

 

 酸欠気味の脳に急激に酸素が送り込まれ、くらりと眩暈を起こし、虚脱感が心地よい。

 息を整える災禍の様子を楽し気に見やりながら、男は下着を脱ぎ去り裸になると覆い被さっていく。汗ばみ火照った身体が密着すると、興奮し火照った身体に男の冷たい肌が心地よかった。

 

(ああ、挿入()れられる♡)

 

 自分を見下ろす男をぼんやりと見上げ、これからされるであろうことを想像してごくりと唾を飲み込んだ。自然と呼吸が早くなる。

 そしてとうとう待ち望んだ瞬間がやってきた。

 つぷりと秘裂に押し付けられたのは、熱く脈打つ剛直だった。

 

「ひゃうっ!?おっ…大きいっ!!♡」

 

 十分に濡れほぐれたとはいえ、今まで受け入れてきたモノとは比べものにならないサイズの陰茎を押し当てられ歓喜の悲鳴を上げる災禍。

 最近小太郎が忙しくご無沙汰だった膣穴は、久方ぶりに受け入れる巨大な異物を押し返そうとする力が働いていたが、それも一瞬のことだった。

 ずぶずぶと音を立てて呑み込まれていき、最終的には全てを咥えこんでしまった。

 

「あああああっっ!!!♡♡すごっ……!!太いぃっ!!!」

「これは…初物のような締め付けだな…すごいよ災禍」

 

  感嘆の声を漏らす男と、初めて味わう大きな質量による圧迫感に目を見開いて喘ぐ災禍。

 圧倒的な充足感が全身を支配していた。自分の中を満たし力強く脈動している肉棒、その持ち主に組み敷かれているという事実が更なる悦びを与えてくる。

 男はしばらく馴染ませるために動きを止めた後、少しずつ抜き差しを始めた。最初は浅いところをゆるゆると行き来していたが、次第にストロークが大きくなっていく。

 激しい動きに合わせて災禍の口からは甘い…鼻に抜けた吐息が零れ始まる。

 

「ひぁっ♡はっ♡あひっ♡」

 

 一定のリズムを保ちながら繰り返される抽送によって、膣内だけでなく身体全体までも犯されていくような感覚に陥る。その度にぞくぞくとした痺れにも似た感覚が背筋を走り抜けていくのが分かった。

 

「どうだい災禍、私のちんぽは?」

 問いかけられて視線を向けると、こちらをじっと見つめ返す血走った目と視線がぶつかった。余裕を見せようとしているようだが、額に浮かぶ汗が隠し切れていない様子に思わず笑ってしまう。

 

そ んな様子に気づいた様子もなく、ただ正直に答えるべく口を開く。

 

「あぁっ♡♡♡こんなのっ♡♡♡♡はじめてぇっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 強すぎる快感に呂律が回らなくなっている災禍の様子に満足げに頷く男は、より深く抉るように腰を打ち付ける。子宮口にまで達するような勢いを受け、目を見開き絶叫を上げた。

 

「ひぎぃぃいっっっっ!!!!♡♡♡」

 

 あまりの衝撃に頭が真っ白になり、一瞬意識を手放しかけた災禍であったが、すぐさま次の波が押し寄せてきて無理やり覚醒させられる。

 容赦のないピストン運動によって与えられる暴力的なまでの悦楽の前に、彼女の意思とは関係なく肉体の方が屈服してしまう。

 一突きごとに全身が絶頂に押し上げられ、意識が飛びそうになるのを堪えきれず悲鳴交じりの声を上げ続けた。

 

 どちゅっ♥ぬぷぷっ♥♥ぱんっぱんっ♥♥

 

 激しくぶつかり合う肌の音と淫らな水音が入り混じって部屋中に響き渡る。その音ですら今の災禍にとっては自身を昂らせる材料でしかない。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡…んんんっ!?♡ちゅちゅぱ♡ちゅる♡」

 

 悦び喘ぐ災禍に吸い付くように男が口付け、舌を絡ませ貪るような接吻を行う。お互いの唾液を交換し合い飲み込みながら更に口づけは激しさを増す。

 歯茎の裏や上顎など敏感な部分を中心に責め立てられ、抵抗する間もなく流されてしまう。その間も腰の動きを止めることはないため、次から次へと襲い掛かってくる波状攻撃に翻弄され続けるしかない。

 

 再び酸素が回らなくなった脳に、下腹部からの快楽電流が走り抜けると、霞がかかった思考回路は完全にショートしてしまい、ただただ本能のままに喘ぎ声を上げるだけの人形になってしまう。

 

「ちゅぱ♡じゅぽっ♡はぁむ♡ちゅぅぅ~~っっ♡♡♡」

 

 最後に一際強く吸い上げてから唇が離れると、名残惜しそうに銀色の橋がかかる。

 

「ああん♡キスぅ♡…あっ♡…もっと、きしゅしてぇ♡んんっ♡」

 もう何も考えられなくなりつつある頭で強請れば、すぐに唇を重ねてくれた。そのまま舌を絡めあい互いの唾液を交換するようにして味わい尽くすと、首筋に口付けられ乳房を揉みしだかれる。胸全体を包み込むように掌全体で持ち上げるようにして揺さぶり、乳首を指先で摘ままれ引っ張られることで生まれる鋭い痛みすら気持ち良かった。

 

 徐々に高まってきた性感により限界を迎えつつあった身体は、最後の追い込みをかけるかのように激しくなった抽送に耐えられず絶頂を迎えようとしていた。

 それに合わせてラストスパートをかけようと動きが速くなり、一番深いところまで貫かれた瞬間、目の前が真っ白になったかと思うと頭の中で何かが弾けたような錯覚を覚えると同時に、声にならない悲鳴を上げ全身を痙攣させて果てた。同時に膣内が激しく収縮し締め上げることでより一層強い快楽を得てしまい、男もまた彼女の中で欲望を解き放ったのだった。

 

 びゅくっ!!びゅるるーーッッ!!!どくんどくん!!ビューッ!!ビュルルルルーーッッッ!!!

 

 火傷しそうなほどに熱く濃い精液が大量に流し込まれ子宮が満たされていく感覚に、ここまで溜まりに溜まっていた情欲を全て解放するかのように絶頂へと駆け上っていく。

 

「んお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡♡♡イクッイッグゥウウッッッッ!!!♡♡♡♡♡」

 

 獣じみた雄叫びを上げながら凄まじい量の潮を吹き出す災禍。それと同時に彼の首に両腕を回し、両足を腰に巻きつけホールドした状態で思いっきり引き寄せてる。

 1ミリの隙間もないほど密着し、白濁を吐き出す鈴口がより深く膣奥へと突き刺さったことで、さらに濃厚な精液がも一滴残らず子宮へと注ぎ込まれた。

 ドクンドクンという力強い脈動を感じながら長い吐精が続き、数分に渡って続いたそれが終わる頃には二人の結合部から入り切らなかった分が溢れ出していた。

 

 やがて全てを吐き出し終えた肉棒が引き抜かれていき、栓を失った穴からゴポリと音を立てて流れ出てくる大量の精液。

 長い吐精が終わると同時、弛緩した災禍の腕がほどけ布団の上にパタリと落ちる。それとは対照的に、淫猥な笑みを浮かべた女体はびくびくと小刻みに震えている。まだ余韻に浸っているようで、断続的に漏れる喘ぎ声。

 

「ぁ……♥…………ぁー…………♥…………」

 

 焦点が定まらない瞳で天井を見上げたまま、うわ言のように呟き続けている。その表情はすっかり緩み切り、普段の凛々しい姿からは想像もできないような有様であった。

 ぽっかりと開いたままの秘部からは未だに収まり切らなかった精液が滴っており、強烈な雄の匂いを放っている。

 

「ふぅ…想像以上に良い穴だったから年甲斐もなく張り切ってしまったよ」

 

 満足そうな笑みを浮かべる男に対し、未だ放心状態の災禍は何も答えられないようだった。

 そんな様子を愉快そうに眺めつつ、彼はその口元へと汚れた肉棒を持っていくと、唇に押し付け催促する。

 

「ほら災禍、綺麗にしなさい」

「……ふぁぃ……♡んぁ…ちゅぷ、ちゅぱ♡れろぉ♡」

 

 言われるままに口を開き、自ら迎え入れようとするその姿はまさに奴隷のようだった。いや、実際この男にとって彼女は最早ただの玩具にしか過ぎないのかもしれない。

 従順に従う災禍の姿に気を良くしたのか、頭を優しく撫でてやると嬉しそうに目を細めるものだから、ますます可愛らしいと思ってしまう。そうこうしているうちに一通り舐め終え満足したらしい災禍に告げる。

 

「……時間か、私はそろそろお暇するよ」

 

 それだけ言うと男は災禍の口元に布を当てる。

 快楽の波に揺蕩い虚ろだった瞳に瞬時に意思の光が灯るが、遅い。

 

 絶頂の余韻の震えとは違う痙攣をおこし、災禍の身体がくたりと力を失う。

 

「良い夢を、レディ」

 

 男はさっさと服を着込んで部屋から出て行った。

 

 その後、カジノのスタッフが来る数時間、災禍は意識を失ったまま、結局何の成果も得ることはできなかった。




お読みいただきありがとうございました。
今回は、災禍が潜入任務中に思わぬ快楽に翻弄される──そんな1話完結型の短編でした。

あまり考えすぎずに筆を進めた分、いつもより少し“よわよわな災禍さん”になってしまったかもしれません。
でも、そういう一面もまた魅力だと感じていただけたら嬉しいです。

読者の皆さんの反応やご感想が、次回作への大きな力になります。
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