※この作品はR-18です。

対魔忍短編録   作:リクリク

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今回は燐先生


今月は勝手に『五車学園教員強化月間』とさせていただいてます。




また表紙を作りました
【挿絵表示】





臨時教員 上原 燐  ~蠢く肉獄 絡め捕られた電輝~

「であるから、この場合の最優先順位は…」

 

 五車学園。対魔忍を育成する日本唯一の教育機関。

 

 表向きは普通の学園とされているが、学生も教員も、その実全員が対魔忍であり、組織の総司令部としても機能している。

 その五車学園の教室で教鞭を取っているのは軽く巻かれた群青の髪を持つ美女ーー上原燐。現役の対魔忍である燐は、同時に五車学園の臨時教員として、任務の合間にこうして教壇に立っている。

 

 常に最前線で戦い続ける燐の話は実践的で、かつ分かりやすい。そのため燐の授業は人気があり、普段は居眠りしている生徒たちも熱心に燐の話を聞いていた。

 

「よし、今日はここまでだ」

 

 そんな生徒たちの様子を微笑ましく思いながらも、時間は有限だ。授業の終わりを告げるチャイムの音がなり、燐は次回までの課題などを伝えると教室を後にする。

 

 本日担当する授業は先ほどの物で最後だ。

 そのまま1階にある職員室へと戻った燐は、自分の席に座ると、授業で使ったテキストの整理や明日の授業準備など仕事を始める。

 つい先日まで長期の任務が入っていたため、久しぶりの授業に心地良い疲れを感じながらも、順調に仕事を進めていく燐。

 

(しばらくは任務もない…久しぶりに模擬戦や小テストでも作るかな?)

 

 そう久しぶりの穏やかな学園での時間に思いを馳せながら、机の上を片付けていると……。

 

「燐先生!」

 

 元気で明るい、何処かで聞いたことのある声が燐の耳に飛び込んできた。

 職員室の入口。そこに立っていたのは、先ほどまで授業を行っていた2年E組の生徒の一人である、結城レイア。

 燐と同じく雷遁に分類される忍法を使う優秀な生徒で、すでに実戦任務にも出ている。

 

「どうした?結城」

 

 整理していた資料を置いた燐が、レイアに向き直る。

 「失礼します」…と礼儀正しく職員室に入って来たレイアは、燐のもとまで来ると、口を開く。

 

「燐先生、いまお時間大丈夫ですか?」

「ん?なんだ?」

「実は…」

 

 レイアが語ったのは、親友である生徒がこの1週間ほど登校しておらず連絡も取れなくなっている、というものだった。

 近くに住む生徒から自宅にはいるとの報告があったため、病欠として処理されてはいたが、レイアはそれで納得せず、何度か連絡をしていたのだが、まったく繋がらず。

 

 不審に思ったレイアが生徒の自宅を訪れたところ、姿がなかったという。

 

「自宅の中に入れたのか?」

「はい、合鍵を貰っていたので」

「ふむ…」

 

 確かに1名病欠の報告を受けていた生徒はいた。

 米田あかねーー。

 

 こちらも雷遁系統の忍法を使う対魔忍で、レイアと違い未だに実戦経験のない生徒だ。

 両親は共に対魔忍で、潜入を主とすることから五車にほとんど戻ってこない。

 兄弟姉妹もおらずそのためほとんど一人暮らしに近く、レイアは良く遊びに言っていたらしい。

 

「家に帰った痕跡もないのか?」

「はい……」

 

 この1週間ほど、レイアは頻繁に家を訪ねているが、まだ一度も親友の姿を見たことはないという。

 

「それは心配だな……分かった、調べてみよう」

「ありがとうございます!」

 

 燐がそう言うと、レイアが深々と頭を下げる。

 

(しかし1週間か……)

 

 レイアの話が正しければ、自宅で姿が確認された翌日…あるいは当日には失踪したことになる。

 外部からの侵入者であれば、すでに五車を離れている可能背すらある。

 

「最後に目撃した生徒…」

「はい、あかねちゃんの自宅の近所に住んでいる人です」

「その生徒には?」

「あかねちゃんが失踪したことを伝えてあります。ですが……」

「……そうか、ならその生徒から話を聞いてみよう。何か分かるかもしれない」

 

 レイアの話に燐がそう答えると、レイアは再度頭を下げると、職員室を出て行った。

 それを見送りながら燐は考える……

 

(米田が最後に目撃されたのは……)すでに

 

 目撃者の話では学園を無断欠席した日、自宅にいるのが確認されている。

 だがその日の夕方にレイアが訪れた際には、すでにあかねの姿はなかった。

 

「とにかく話を聞いてみるか……」

 

 今は情報が少ない。燐はそう判断すると、荷物をまとめ始めるのだった……。

 

 

 

 

「ん゛お゛っ♡ほぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♡」

 

 犯され始めてどれくらい経っただろうか。

 薄ぼんやりとした小さなライトの灯りだけが照らす部屋の中で、彼女は喘ぎ悶えていた。

 

「あ゛っ♡お゛っ♡んぉ゛っ♡あひっ♡」

 

 前の穴だけではない。後ろの穴や口、耳の穴までもがねっとりとした粘液まみれの肉棒に犯され続けている。

 

「ぉ゛っ♡お゛っ♡あひぃぃぃっ♡」

 

 もう何度もアクメをきめさせられ、意味のある言葉を話すことも出来なくなって久しい。

 口に突き入れられた触手が喉の奥まで入り込むと、その先端からどろりとした粘液を吐き出す。それも何度も何度も繰り返し飲まされて敏感になった体はそれだけでもまた絶頂へと至らされてしまう。

 

「ふぅぅ……♡んひぃ……♡」

 

 ほぅ、と熱い吐息を漏らす彼女であったがその目は虚ろで焦点が合っていない。

 既に意識は朦朧としていて、完全に快感に理性が押し流されている。

 

「ひぁぁぁぁっ!♡」

 

 それでも彼女の体はまだ快楽を感じているようでビクビクと痙攣を続けている。

 そんな姿を見ていた彼らはより激しく動き始めた。

 

「んひぃっ♡イクぅぅっ♡イッてるのにまだイってるぅっ!♡イグぅぅっ!!♡」

 

 一突きされる度に絶頂を迎えてしまうほどの状態であっても、彼らの責めは止まらない。むしろ激しさを増していく一方である。

 ばちゅん!どちゅん!と激しい水音と共に犯され続けた彼女の体が限界を迎えるまでそれほど時間はかからなかった。

 数分後、数え切れないほどの絶頂を繰り返した末についに限界を迎えた彼女は白目をむいて意識を失ってしまった。

 

「お゛っ♡…じょっ♡…ん゛お゛ぉ゛ぉ゛っ♡」

 

 放り棄てるように投げ出された彼女は、地面に叩きつけられ、その衝撃でビクビクと体を跳ねさせると、

 

 ジョロロロロロロ

 

 弛緩した身体に限界を迎えた尿道から、黄金色の液体がアーチを描きながら床へと水溜まりを広げる。

 彼らは湯気の立つその水溜まりへと口を付けると、ゴクゴクと飲み干していく。

 

 あっという間に広がった水溜まりを飲み干した彼らは、そのまま彼女の股へと口を寄せると尿道に残った尿を啜り始めた。

 じゅるるるるるっ!! じゅぞぞぞぞっ!! 下品な音を立てて吸い上げられていく。その感覚に意識を失ったはずの彼女の体が反応するようにビクビクと震える。

 

「ぉ゛っ♡ほへぇ♡…ん゛ぉ゛っ♡」

 

 やがて全ての尿を飲み干した彼らは、彼女に興味をなくしたように離れていった。

 

 

 

 

 あかねを最後に目撃した生徒。名前を加藤段次郎といい、こちらもあかねと同じクラスの生徒だった。

 

 成績は並み。忍法は風遁系で、カマイタチを発生させ飛び道具とする程度だ。

 戦闘向きの忍法だが本人が臆病な性格で、あかねと同じく任務には未だ参加したことがない。

 

 部活に所属していて放課後は部室棟にいるとのことだった。

 

「すまない、上原だ。加藤はいるか?」

「ぁ…はい、います。上原先生」

 

 加藤の所属している部活…『魔界生物研究部』の部室を訪れた燐の呼びかけに出て来たのは、細身の弱気そうな青年ーー加藤本人だった。 

 五車学園の指定制服、その第一ボタンまでキッチリと閉め、ネクタイもキチンと締めている。

 

「あの……米田さんのことですか?」

 

 燐が加藤に用件を切り出す前に、加藤がそう口を開いた。

 

「…ああ、そのことで少し話を聞かせて欲しい」

「はい……」

 

 加藤はそう言うと、廊下に出ると部室の扉を閉める。あからさまに中を見てほしくなさそうな様子に燐は、加藤へと鋭い視線を向ける。

 

「茶を出せとは言わんが、落ち着いて話をするためにも、せめて中に入れてくれないか?」

「すみません。いま部室には魔獣の子供がいて」

「なに?」

「無害です!!ああ…その、小さいハウンドドッグの子供です。桐生先生に一時的に借りていて…」

「桐生か…」

 

 桐生佐馬斗。

 

 「魔科医」の名を持つ天才外科医。女性に非道な性的改造を施し、惨めな性奴隷に仕立て上げることに悦びを感じている鬼畜で、あの井河アサギがノマド幹部の朧に捕えられた際に施された人体改造の生みの親。

 対魔忍である八津紫に屈折した愛情にも似た執着を抱いていて、対魔忍へ協力している。

 

 だからと言ってその腐った性根が治るはずもなく、むしろその歪んだ欲望をさらに拗らせていた。

 そしてそんな桐生に対して良く思っていない教員も多く、燐もまたそのひとりだった。

 

「あまり桐生と関わってほしくはないんだがな」

「でも、誓って非人道的な行動はやってませんって仰ってましたし…」

「確かに最近は大人しくなっているとも聞いている…まぁいい。それで米田のことだが、最後に姿を見たのは加藤…お前だと聞いたのだが?」

「はい…」 

 

 加藤が話したのは、レイアが、そして学園があかねの無断欠席の際に確認した内容と同じだった。

 

 登校前にあかねの自宅窓からその姿を確認した。

 少し顔色が悪く心配にはなったが、お隣というだけの関係だったためそのまま登校した。

 学園で病気による欠席と聞いたため、特に気にしてはいなかった。

 

「ふむ…米田の自宅には他に人影はなかったか?ここ最近」

「はぁ…少なくとも僕は見ていないですね」

「そうか…わかった」

 

 加藤の答えに、燐はあからさまに落胆した様子を見せて魔界生物研究部をあとにする。

 

 燐の背中を見つめる加藤が、ほっと息を吐いた瞬間。

 

「そう言えば、米田の自宅に結城が当日泊まったと水城に聞いたんだが…」

 

 唐突に問いかけられた言葉に加藤が困惑の表情を作る。

 

「え?…ああ、結城さんですか。確かにいらっしゃてたみたいです。たぶん最後に会っていたのは結城さんなんじゃないですかね」

「そうか……」

 

 それだけ言い残して魔界生物研究部の部室から出ていく燐の後ろ姿を加藤はじっと見つめた。

 

 

 

 燐があかねの捜索を始めて3日経った。

 簡単な聞き込みを行った結果、やはり魔界生物研究部が関わっていることは間違いなさそうだった。

 

『米田さんですか?あ~確かに最近魔界生物研究部に顔出してましたね。なんか研究に協力しているって』

『休む前日ですか?う~ん、どうだったかな』

 

 数人ではあるが、あかねが魔界生物研究部の行っている部活動に参加している様子を見ていた。どういった経緯かは不明だが、あかねはここ最近頻繁に部室棟を訪れていたらしい。

 

 だが、失踪した前日に訪れていたかどうかはわからなかった。

 

「部室内は奴らの言う通り、ヘルハウンドの幼体がいただけだった…」

「そうですか…」

 

 燐は個人指導室にエレナを呼び、情報の共有を行っていた。

 互いの情報共有を行うこと以外に、この親友思いの少女が早まらないように、という燐の配慮も含まれていた。

 

「米田の行方を知っている可能性は高い。だが確証もなく生徒を尋問するわけにもいかん。結城、辛いとは思うがしばらくは様子を見てくれ」

「はい…」

「大丈夫だ、しばらく私も任務はない。五車の滞在している間に解決して見せるさ」

 

 そう言って笑う燐に、結城は少し安心したように笑う。

 

「そうですね……上原先生は強いですから」

 

 そんな結城の言葉に燐は少し困ったように笑った。

 

 

 

 その日の夜、加藤が部員と連れだって五車町を囲む山のひとつに入っていくのを、燐は物陰から見ていた。

 

(やはり動いたか…あまり信じたくはなかったが、今回の事件、少なくともあいつらが関わっていることは確定だな)

 

 見失わないギリギリの距離を取り、燐は後を追った。

 五車の山は敵の侵入を防ぐ意味もあり、木々の枝は複雑に絡み合い、山肌は岩だらけ。

 獣道もないそんな場所を、加藤たちは確かな足取りで進んでいく。

 

(わずかにだが道になりつつある…かなり前からこの山に入っていたようだな)

 

 人でも獣でも、往来があればそこは道になる。

 草は踏みつけられ、木の枝は邪魔にならないように折られ、あきらかに周囲と異なるそれを燐は進んでいく

 やがて加藤たちは、少し拓けた場所にたどり着く。

 そこは崖の下。その急な斜面に寄り添う様な形で一本の木が生えている。

 その木を見上げながら、加藤の仲間のひとりが手を掲げる。

 

 途端に気がみるみる小さくなり、小さな洞窟の入口が姿を現した。

 

(木遁使い!!そうか、木を成長させて入口を隠していたのか)

 

 木遁使い。それは文字通り木々を操る忍法だ。

 攻撃力はないが、その汎用性は高い。戦闘力の低さを補って余りあるほどに。

 

(っと、こうしてはおれんな)

 

 見つからないように少し離れた位置から様子を見守っていた燐だったが、これ以上ここで時間を無駄にするわけには行かないと斜面を駆け下りる。

 洞窟入口前の茂みに身を隠した燐は加藤たちが入るのを確認すると、後を追う。

 

 洞窟内は一本道で分岐はなかった。

 道中には加藤たちが設置したのか簡単な電線と裸の丸電球が吊り下げられていて、さながら簡易のラボのようだった。

 

(これは桐生の影響か?今回の事件が終わったら八津先生に報告するか)

 

 桐生の執着相手であり、同時に監督者でもある紫は、この報告を受ければ鉄槌を持って桐生を躾けてくれるだろう。

 むしろそれでも聞かない様なら、他の対魔忍に言い含めればいい。

 

「さて……鬼が出るか蛇が出るか」

 

 燐はそう呟くと洞窟の最奥へと足を進めた。

 

 

 

「何をしている」

「っ!?上原先生…なんで…」

 

 突然の燐の出現に、加藤を始め魔界生物研究部の面々は、驚きの表情を浮かべる。

 

 洞窟の最奥には、円形の小さな広場が広がっていた。

 天井も高く、2階建ての家が入りそうな広さだった。

 

「お前たちが山に入っていくのを偶然見かけてな。先生として指導のため追いかけて来たのだ」

「…見張っていたんですか」

「ふむ。そのように感じるのは何か身に覚えがあるからではないか?」

 

 燐の言葉に、加藤は苦々しそうに顔を歪める。

 日頃弱気な表情ばかりの加藤には珍しい反応に、燐は苦笑を浮かべる。

 

(あまりにも分かりやすい…今回のバツとしてセルフコントロールの補修を受けさせるか?)

 

 感情豊かなことは教員としては喜ばしいことだが、対魔忍としては失格だ。特に相手に感情を読み取られやすいのは、死につながる。

 

「さて、加藤……私はお前たちが何をしていたかを知りたいのだ」

「それは……」

 

 燐の言葉に加藤が言い淀む。

 その反応に燐はさらに続ける。

 

「言えないのか?」

「……っ…その、ここに新しい魔界生物研究部の部室…ラ、ラボを作ろうと計画していて」

「ふむ、それで?」

「その…すみません」

 

 そう言って燐に頭を下げた加藤に続き、他の部員たちも頭を下げる。

 その様子に周辺に視線をやれば、確かに小型発電機や寝袋、ライトにと、機材が置かれ、所々の岩壁が削られ、簡易のラボを作ろうとしていた形跡が残っている。

 

「…それだけか?」

「えっ」

「…いや、なんでもない。夜にこんなところで作業など、親御さんたちも心配しているだろう。早く帰りなさい」

「は、はい…」

 

 燐のその言葉に、加藤はしょんぼりとした表情を浮かべて洞窟を出て行く。

 他のメンバーも後に続くのを見送った燐は、再び広場へと目をやる。

 

 あかねの姿はない。

 

 ここまでの道中に分岐路はなかったし、この広場も機材の影以外に隠れられそうなところはない。

 

「違ったか…あるいは」

 

 埋めたか。

 

 考えたくはないが、魔獣の飼育中に事故があり、それを隠ぺいするためにこの洞窟奥深くに隠したのではないか…。対魔忍としての燐が考えていた最悪のケース。

 だが広場の地面に土を掘り返した跡はない。

 どこから持ち込んだのかつるはしで削られた壁は、しかし何かを隠しているようにも見えない。

 

 加藤たちが立ち去ってからしばらく広場を検分した燐は、これ以上の手がかりはないと判断し、洞窟を後にした。

 

 

 

「というわけだ。米田は未だに見つかっていない…すまないな」

「いえ!!燐先生は悪くありません!」

 

 魔界生物研究部の面々の秘密ラボの捜査を終えた翌日。

 燐はレイアに事の顛末を伝えていた。

 レイア側の得た情報の精査と、レイアが無茶をしないようにケアをするためだった。

 

「私だけは魔界生物研究部の秘密ラボなんて見つけられませんでした。それに冷静な話し合いも…たぶん乗り込んで雷撃してました」

「はは、結城の雷撃は強力だからな…味方に撃つなんてことは止めてくれよ」

「…くすっ…はい」

 

 燐の軽口にレイアも笑う。

 しばらく燐が淹れたお茶とレイアが持ち込んだお菓子をつまみながら談笑を続ける。

 

「そうか……米田が」

「はい、次の実戦訓練任務に志願するって言ってたんです」

 

 燐が長期任務で五車を離れていた間、レイアとあかねは特訓を重ねていたらしかった。

 

 実戦訓練任務ーー。それは難易度の低い任務を利用した実戦訓練で、教官がバディを務め、作戦のメインを学生が行うというものだ。

 任務達成のための作戦立案、そして現地の下見や装備の事前配備、実際の任務とすべて学生が主体で行い、バディの教官はそれを見守る。

 何事も起きなければそのまま、非常事態が発生した場合に限り、教官が前線に立ち学生をサポートする。

 

 レイアは同じ雷遁使いという事もあり、燐がサポーターを務め実戦訓練任務を悠々と突破。それ以降、低難易度の任務を同じく学生対魔忍たちとチームを組み行っている。

 あかねもまた燐にサポーターをお願いし、実戦訓練任務に挑戦するため、鍛錬に明け暮れていたのだ。

 

「私と違ってあかねちゃんは攻撃向きの忍法ではありません。だから純粋に体術や武器を使って戦うしかない」

「ああ、確かに。米田の雷遁は支援向きだったな」

 

 忍法とは単純に言ってしまえば対魔忍それぞれが持つ超能力を忍者風にしただけである。

 

 火遁使いは火系統の超能力。水遁使いは水系統の超能力。風遁使いは風系統の超能力。

 

 それぞれがそれぞれ千差万別で、系統が同じだからと言って同じ技が使えるわけではない。

 

 エレナのそれは強力な電撃を飛ばす忍法『雷撃』。燐は似たようなものではあるが出力が圧倒的に違い、その術を行使する際に、電気が走っているかのように光輝くことから『電輝』と呼ばれ、それが二つ名となり『電輝の対魔忍』と恐れられている。

 

 そしてあかねは、光の玉を生み出す『光球』の能力だった。

 

 それ自体に触れれば電流が流れるとはいえ、ふわふわと浮かび、どんなに全力で投げても戦闘訓練を受けた者ならば容易に避けられる。戦闘において頼りにならない、精々暗闇を照らすか、囮として浮かせておくか。それがあかねの忍法であり、コンプレックスであった。

 

「雷遁使いは基本的に強力な攻撃系の忍法が多い。あかねちゃんは自身のそれを酷く気にしていました」

「両親は雷撃だったか」

「はい、御父上は電撃を苦無の形にして投擲し、御母上は鉄製の武器に電気を帯びさせる忍法…装備を持ち込まない…あるいは最小限度の装備で最大限の火力を発揮するお二人に、あかねちゃんは憧れていました」

「ふむ…こればかりは私が何を言っても嫌味になってしまうからな」

 

 強力な忍法を有する燐は、窮地においてもその力を使い生き残ってきた。そんな燐が忍法で実力が決まるわけではないと言ったところで説得力がない。

 教員としての燐の唯一の欠点であった。

 

 燐の言葉に苦笑しながら、レイアはあかねとの特訓の日々を思い浮かべる。

 強力な忍法がないのならば技でどうにかすれば良い。前向きなあかねらしい言葉に、対魔忍として先に進んでいることに後ろめたさを感じていたレイアは、救われたと同時に、親友には敵わないなと、どこか暖かい気持ちを覚えた。

 

「体術も苦無や対魔短刀の扱いもかなり上達して、あとは燐先生が戻り次第、実戦訓練任務の許可をもらうだけだって…そう言ってたのに」

「…大丈夫だ、米田が強いことは結城が一番知っているだろ?きっと今頃脱出の準備を整えて迎えを待っているはずだ」

「そう…ですよね」

 

 弱々しく微笑むレイアをそっと抱き寄せた燐は、早急に事態解決に向けて動こうと、心に決めた。

 

 

 

「くっ…放してっ!!」

 

 四肢を拘束された彼女が必死に抗う姿を、彼らは愉悦の表情で見下ろしていた。

 膝丈のスカートあら伸びる健康的な足。布の上からでもわかる豊満な乳房。そして、その奥にある彼女の大切な部分から香る蒸れた雌の臭いに、彼らは引き寄せられていく。

 

「このっ、変態っ!!」

「いくら威勢が良くても、拘束を解かれなきゃ意味ないんだよねぇ~?」

「こんなエロい身体してさ、誘ってるようなもんだよ」

「違うっ‼誘ってなんかいません‼近寄らないで!!」

 

 激しく抵抗するが、四肢の自由を奪われている彼女には為す術がない。それでも彼女は諦めず、男達を睨み付ける。

 

「そんな反抗的な態度取っていいのかなぁ~?」

「くっ……!!」

「へへっ、まぁ楽しんでいけよ」

 

 彼女の抵抗を嘲笑った男の合図を受け、彼らは彼女の肢体に雪崩を打って飛び掛かる。

 

「いやぁぁぁっ!!」

 

 彼女の豊満な乳房に彼らがまとわりつき、布地を瞬く間に破り捨て、露になったブラを剝ぎ取る。

 ぶるんと大きく揺れた乳房に、周りで見ていた男たちが歓声をあげ、彼女に纏わりついていた彼らは、露になった乳房を締め上げる。

 

「うぁぁぁっ!!」

 

 突然のデリケートなところへの痛みに、彼女が苦悶の声を上げる。

 

「おお~っ、結構デカいね!!」

「乳輪きれーだなぁ」

 

 男たちが好き放題に飛ばす野次に、彼女は羞恥で顔を真っ赤にする。

 

「んんっ、やぁっ!!」

 

 乳房に巻き付いた彼らが彼女の豊満な双丘を揉み解していく。力任せの乱暴な愛撫ではなく、ねっとりとした責めに、彼女の乳首が少しずつ立ち上がってくる。

 

「ふぅぅ…くっ」

「おっ、ドクターK?彼女、乳首勃って来たみたいだぜ」

 

 彼女と彼らの行為を傍らで見ていた男が、同じく彼女の痴態を見ていた白衣の男へと声をかける。

 

「うん、そうだね。そろそろ始めよう。ドクターT、あれを」

 

 ドクターTと呼ばれた白衣の男は、白衣から小さな横笛を取り出すと口を付ける。その笛の音は、彼らにとっての開始の合図だった。

 笛の音色に誘われるように、彼らの先端から鋭いトゲが、ゆっくりと顔を出す。

 針と言うにはあまりにも太く、長く、まるで剣のように鋭いトゲが肉棒から生えてくる様は異様だった。

 尖った先端を乳房へと向ける彼らを見て、彼女が目を大きく見開く。

 

「待って…それ…」

 

 彼女の感じた恐怖はすぐに現実となった。先端を向けたまま近づいた彼らの肉棒が、彼女の乳房…その先端に突き立てた。

 

 

 

 

「くそっ」

 

 燐がその報告を受けたのは、その日の担当授業を終えた放課後になってからだった。

 

 米田あかねに続き、結城レイアの行方が分からなくなったーー。

 

 その報告を受けた燐は、すぐに先日の洞窟へと足を運んだ。対魔忍スーツに身を包み、手持ち式のライトなど装備を整えての探索だった。

 偶発的に魔界生物研究部の連中を発見し後を付けた前回と違い、いまだ未熟の身とはいえあの結城レイアが行方不明となっているのだ。何らかの脅威が存在する可能性が非常に高かった。

 

(不要に洞窟の情報を伝えるのではなかったっ!!)

 

 米田の行方を人一倍気にしていたレイアに、少しでも希望を持たせようと洞窟の情報を伝えた。

 その結果がこのざまだ。燐は己の浅慮に、強く唇を噛み締める。

 

「ん?あれは……」

 

 洞窟の近く…その入口が見えるところまで来た燐は、洞窟の入口近くの岩壁のところで、何かを探すような仕草をしている魔界生物研究部の生徒……加藤に気付く。

 声をかけようとして…近くの木に隠れる。しばらく様子を窺っていると、加藤は岩盤の一部を取り外すと、現れた操作盤のような物を操作すると、再び岩盤をはめ込むと、洞窟をあとにする。

 

 加藤が十分離れるまで待ってから燐は洞窟へと近づく。

 

「これは……」

 

 岩盤を取り外し現れた操作盤は、開閉と書かれたボタンがあるだけのシンプルなものだった。

 

「これか……」

 

 燐は操作盤のボタンを押す。特に外部に変化はない。

 相変わらず巨木に入口を隠された洞窟のままだ。

 

 燐は静かに立ち上がると、電刃剣を組み立てる。

 

「電光石火」

 

 瞬間、燐の姿がブレる。

 文字通り閃光の速さで振るわれた刃は、木遁で作られた巨木の太い幹をバターのように斬り裂く。

 斬られた巨木がゆっくりと倒れる中、燐は素早く洞窟内へと飛び込んだ。

 

 

 

(なんだ、生臭い?)

 

 ライトで照らされる洞窟内は、土の匂いが充満していた。そして燐の鼻腔を突いたのは、その臭いに負けないほどの獣臭だった。

 

「以前来た時には感じなかったが…先ほどの仕掛けが関係しているのか…」

 

 何にしても不愉快な臭いに燐は顔をしかめる。そのまま前回と変わらず丸電球が照らす通路を奥へと進む。

 しばらく進むと、洞窟の最奥…あの広場が見えてくる。

 

「これは…」

 

 広場に入ってすぐ、燐は充満する獣臭に、口元を対魔忍スーツの布に隠す。特殊繊維で出来ているスーツは防刃・防弾に優れ、同時に簡易ではあるが有毒物質に対するフィルターの役目も果たす。

 燐の対魔忍としての経験が、この広場に広がる空気を直接吸うのは危険だと警鐘をならしていた。

 

「少なくとも結城はここに捕らえられているはずだ」

 

 燐がそう判断した理由……それは床に散らばる衣服の残骸だった。

 無残にバラバラに引き裂かれた服は、燐が教員だからこそ辛うじて五車の制服だとわかる。そのどれもに大量の白濁液が付着していて、燐は怒りに顔を歪める。

 

(魔界生物研究部…救出が終わったら、必ず報いをくれてやるっ)

 

 すでに救助対象が取り返しのつかないことになっていることは十分に理解できた。だがそれでも燐は怒りを収めることができずに震える拳を強く握る。

 

(だめだ……今は結城を…そして米田を救わなければ)

 

 湧き上がる怒りを抑え、燐は視線を前へと向けると慎重に広場の向こうへと進む。

 

 衣類の残骸の向こう。前回来た時にはただの洞窟壁だったそこは内側に開いていて、この胸糞悪い獣臭はそこから漂ってきていた。

 洞窟壁に擬装されていた金属性の扉は、当然ドアノブなど存在せず、おそらく外で操作した操作盤が、この扉の開閉を担っていたのだろう。

 

「とても学生が作れるものではない」

 

 思えば初めからおかしかったのだ。

 簡易ではあるが光源を天井にブラ下げて通路の灯りを確保し、発電機を持ち込み入口は木遁の力を使いカモフラージュ。

 誰かが指導したとしか思えない。

 

「桐生か…いやあの男が生徒に付き合うとは思えん」

 

 燐の脳裏に、あの外道魔界外科医の高笑いが蘇る。

 桐生という男は、兎にも角にも性格が破綻していて、紫以外の人間など道端の石ころ程度にしか思っていない。

 もし本当にこの施設の敷設をヤツが計画したのであれば、学生の脳を弄って都合の良い傀儡にしているはずだ。

 

 ならば外部からの干渉か……。

 

(それこそありえない。仮にこの施設を利用して五車への攻撃を行うつもりだったのなら、すでに五車は堕ちているはずだ)

 

 五車の人間は対魔忍かその関係者ばかりだ。その誰にも気が付かれず魔界生物研究部の面々に接触し、密かに施設を敷設してしまうほどの隠匿に特化した組織が存在するのであれば、五車の警戒網は無意味。攻撃を受けていてもおかしくない。

 

 燐は今回の事件の背後関係について思考を巡らせながらも、注意深く開放された隠し扉を潜る。

 

 その先にあったのは……地獄だった。

 

「これはっ!!」

 

 その目に飛び込んできたのは、壁一面を覆う肉会に張り付けられた女体だった。

 

「これは……結城っ!!米田っ!!」

 

 壁に貼り付けられた女性……それは行方不明となっていた結城レイアと、あかねだった。

 二人とも全裸で、両手両足を肉壁に取り込まれ、その股座には肉触手が潜り込み、彼女たちの膣と肛門を激しく責め立てていた。

 

「んぶっ……んんっ」

「うぁっ……あっ……」

 

 二人の口にも触手が突き入れられており、くぐもった喘ぎ声を上げながら、その身体をビクビクと痙攣させていた。

 

「米田っ!!結城!!」

 

 燐はすぐさま駆け出すと、肉壁に取り込まれていたあかねに手を伸ばし引っ張り出そうとする。

 だが壁は柔らかくも弾力がある上、ぬるぬるとした粘液に覆われていて、とてもではないが力尽くでは剥がせない。

 

「ちぃっ!!」

 

 2人を肉壁から引き剝がすことができないと判断した燐は、電刃剣を振るい、その3穴を貫いていた触手を切断する。

 

「米田っ!!結城っ!!」

「んぶぁっ!?」

 

 穴に残った触手をゆっくりと引き抜き、2人の頬を軽く叩く。

 その衝撃にうっすらと意識を取り戻す二人だが、膣内と直腸内をかき回された快感は耐えがたいのだろう。身体が跳ねるのを抑えられずに痙攣し続けていた。

 

「結城っ!!米田っ!!」

 

 2人の目がゆっくりと開く。だがその瞳には光はなく、ぼんやりとしたまま虚空を見つめていた。

 触手の体液か、それとも魔界生物研究部の連中に何か薬を盛られたのか。

 少なくとも2人とも対魔忍としてその心も鍛えられている。その2人がここまでになるのだ、ただ事ではない。

 

「結城……っ」

 

 咄嗟に燐は後ろに飛んで距離を取る。

 2人の影…肉壁から新手の触手が飛び出してきて、燐を絡め捕らんとその身体に迫る。

 

「くっ」

 

 電刃剣で触手を斬り払う。

 容易く切断された触手は地面に落ちると、数回跳ね沈黙した。

 

 「まだまだっ!!」

 

 2人を救出のためにもこの空間を支配している触手生物を殲滅する必要があると判断した燐は、襲い来る触手を片っ端から切断していく。

 だが触手の数が多く、とてもではないがすべてを切り伏せることはできそうにない。

 

「ならばっ!!」

 

 迫る触手を瞬時に切り裂いた燐は、体内の対魔粒子を練り始める。途端に燐の身体が帯電をはじめ、徐々にその輝きをましていく。

 

 薄暗い洞窟ないに、青白い光が広がり、触手たちはその 輝きに怯えるかのように燐から距離を取る。 

 そして燐の対魔粒子が最大まで高まった瞬間。

 

「はぁぁっ!!霹靂雷轟・輝崩塵!!」

 

 帯電していた電刃剣に、燐の対魔粒子が流れ込むと、眩い光を放ちながら放電を始める。

 磁力の力を利用した跳躍を経て、解き放たれた電刃剣と蛇腹剣のような燐専用の特殊装備が地面に突き立てられ、そこを起点に高圧電流が轟音と共に周囲に放たれる。

 

 まさに燐を中心にした雷の嵐。その光と音、洞窟内に外の光よりもさらに明るい光が瞬いた。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 洞窟内が白一色に染まり、轟音と光が消える。肉壁の一部が岩壁と共にはがれたのか、崩れ落ちる音が響く。

 土煙が上がる中、燐は油断なく電刃剣を構え、残った残党の攻撃に備える。

 

「なにっ!!」

 

 土煙が晴れた先。そこには触手の群れが変わらず存在していた。

 全くの無傷。崩れて来た岩盤に押しつぶされたあたりには触手の残骸と体液が広がっているが、それだけだ。燐の攻撃によるダメージは皆無だった。

 

「まさかっ!!」

 

 燐の動揺を他所に、肉壁が蠢き、新たな触手が現れる。

 

「くっ……ならばっ!!」

 

 すかさず身体に電気を纏わせ、筋肉に刺激を与えると、目にも止まらぬ速さで触手たちを切り払っていく。

 

「電光石火ぁっ!!」

 

 まさに縦横無尽。

 一所に留まることなく、ひたすらに神速の移動を繰り返し、電刃剣で切り裂き、そして専用武装で穿って行く。

 

 電輝の対魔忍として裏社会で恐れられているその圧倒的な強さ。経験と実力に裏打ちされた、まさに燐の真骨頂であった。

 だが……あまりに数が多すぎる。

 四方八方から肉触手が迫り、止まれば絡め捕られてしまうことから、燐は走り続けなければならない。

 圧倒的な力の差は、徐々に徐々に体力を削り取られて埋められていき、そして……

 

「しまっ……!!」

 

 触手が燐の右足に絡みつく。

 その一瞬を見逃さず、他の肉触手が燐の四肢と首に絡みつく。

 

「ぐぁっ!!くそっ!!」

 

 電刃剣で斬り払うが、数が多すぎる上に、燐の身体に纏わりついていることから威力が乗らない。

 瞬く間に肉に雁字搦めにされ、動きを封じられた燐は、背後に鎌首をもたげる触手に気が付かない。

 

 その先端から鋭い針が飛び出し、ゆっくりと燐へと近づいていく。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

 何とか四肢に絡みついた触手を切り裂き、首に巻きついたそれを引き千切った…その時。

 

 ドスッ

 

 触手の鋭い針が、燐の右肩に突き刺さっていた。

 

「んあっ…おお?」

 

 一瞬、燐が痛みに顔を顰め…続いて何かを追うように視線が空中を漂う。

 

「ふぅぅぅぅっ…ほぎょ?」

 

 首を右左へと傾け、ぴんっとつま先立ちに伸びてーー

 

「んあぁぁぁぁぁっ♡♡♡」

 

 ぷしゃああぁぁぁっ

 

 急な絶頂を燐は迎える。対魔忍スーツの布を抜け、潮を吹いた燐は、しばらく棒立ちになった後、どぅっと音を立てて、地面へと倒れ伏した。

 

「んあっ♡あひぃ♡♡」

 

 先ほどまでの雄姿が嘘のように、無様な姿を晒す燐。

 

 力なく握りしめていた電刃剣が、燐の手から奪われる。

 無情にもそれを触手が、この洞穴の唯一の出口へと放り捨てる。

 カシャン――、二振りの刃が重なり合う金属音が、燐の戦いの幕切れを告げていた。

 

「あへぇ……んあっ♡」

 

 四肢を再び絡め捕られた燐に、もはや再び拘束を打ち破る手段も、そして意思も残ってはいなかった。

 

 

 

 

「んあぁ~♡♡♡」

 

 肉洞窟ないに、青白い光が瞬く。

 触手に拘束された燐の身体が放電していた。

 燐の身体から放たれたその破壊エネルギーは、手足を押さえている触手を伝って肉壁に吸収され、今までの餌以上の上質なエネルギーに彼らは歓喜の声を上げる。

 

 飼い主たちにより与えられた今までの餌で、どこを弄ればエネルギーを放出するかを学んでいた彼らは、燐の脳幹にナノ単位の針を突き立て、その協力無比な雷遁の力を貪っていく。

 

「ほぉぉ~♡♡♡んへぇぇぇっ♡♡♡」

 

 呆けたような声を上げる燐の表情はだらしなく緩み、その身体はすっかり脱力して、触手の思うがままに弄ばれていた。

 

「んおっ♡♡♡……あへぇ?」

 

 じょろろろろろろろっ

 

 脳を弄っていた針が誤って尿道を緩めたのか。

 緩み切り尿道が開いた身体から、黄金色の温かい液体が重力に引かれて地面へと落ちていく。

 

「んおぉぉぉっ♡♡♡あへぇぇぇっ♡♡」

 

 じょぼじょぼと黄金水をまき散らし、燐は身体を痙攣させる。

 

「おほぉぉ~♡♡♡」

 

 じょろろろっ、じょぼっ……ちょろろ……

 

 長い長い失禁が終わり、燐の腰がぶるっと震える。それと同時に触手の1本が燐の身体を持ち上げる。

 逆さ吊りになった燐の無防備な股座に近寄ると、対魔忍スーツの特殊繊維を容易く破り捨て、露わになった秘所がくぱぁと開かれ、内部から白い液体がどろっと地面へとこぼれ落ちていく。それは触手の体液でも男の体液でもない。脳をかき回され異常な快感からにじみ出て来た燐の本気汁。ヒクヒクと粘膜が痙攣し、挿入を今か今かと待ちわびている。

 

「んえぇ♡えへ、えへへへ…♡…んがっ!?、がぶっ……ぶぐっ、ぶぼぉっ!!」

 

 半開きでへらへらと笑っていた燐の口へと、触手の1本が侵入する。反射的に舌が抵抗して押し返そうとするも、触手はそれを容易く撥ね退け、燐の喉を突き抜けて進んでいく。

 

「おごぉっ♡おっ♡おぼっ♡」

 

 喉の粘膜を擦られる快感に、燐が目を白黒させる。触手はそんな燐の様子などお構いなしに、食道から胃までを一気に貫く。そして……

 

「んごぉぉぉぉっ♡♡♡」

 

 食道を押し広げ、胃へと到達した触手は大量の体液を燐の体内に吐き出す。

 その量は膨大で、あまりの苦しさに手足を暴れさせるが、四肢は全て触手に囚われていて満足には動けない。

 瞬く間に胃を満たした体液に、燐の腹がぽっこりと膨らむ。

 

「んごぉぉぉぉ♡♡♡おぼっ♡おぼぼぉっ♡」

 

 燐は目を剥いて身体を痙攣させる。その身体がビクンっ…ビクンっと跳ねるたびに燐の身体が放電し、触手たちが喜び震える。

 

「おぼっ♡おぉっ……んごぉっ♡」

 

 しばらくの間胃を満たす触手の体液に、燐は身体を痙攣させ続けた。

 やがてゆっくりと体内に侵入していた触手が引き抜かれていく。

 

「おぼっ♡ごほっ……げぇっ」

 

 触手が抜けて燐がえずく。だがボディラインが変わるほど注がれたにも関わらず、燐の口からは一滴の液体も零れない。

 

「おごっ♡……んへぇ♡……ん゛ん゛っ!?」

 

 ごろごろぎゅるるるるるっ

 

 相変わらず締まりのない笑みを浮かべていた燐の表情が苦悶に歪む。

 その膨らんだ腹から、異様な音が響く。

 

「がっ…あ゛あ゛っ…」

 

 燐の苦悶をよそに、周りを囲む触手たちはくねくねと蠢き、準備を進める。

 逆さ吊り状態だった燐の身体を、触手が器用に反転させる。

 

 たっぷりと脂肪の乗った尻肉を包むスーツを、触手が裂いて行く。

 ぷりんっと尻肉が飛び出すと同時に、燐の肛門から勢いよくガスが噴き出す。

 

 ぶぼぉぉぉぉっ♡

 

 洞窟内に放屁の音が響き渡る。

 

「お゛っ♡お゛ぉ~♡♡」

 

 放屁の快感に燐の身体が痙攣、同時に放電が行われる。

 

 露わになったケツ穴が、ヒクヒクと蠢く。

 

「お゛っ♡お゛っ♡…ん゛ん゛ん゛っ♡」

 

 ぶぼぉっ♡ぶぼぉ♡ぶびぃぃぃっ♡

 

 周囲の触手たちが沸き立ち、燐へと迫る。

 燐はぼんやりと宙を見つめると……

 

「お゛っ♡♡♡」

 

 ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ、ぶびゅっ…びゅるるるるっ

 

 内側から押し広げられたケツ穴を通って、黄土色の一本糞が勢いよく排泄される。

 

「お゛っ♡お゛ぉっ♡」

 

 放屁と脱糞の快感に、燐は身体を痙攣させ放電を続ける。

 

 ぶりゅりゅりゅ……ぶびぃっ!!ぶぼっ!ぶびゅっ!!

 

 長い一本糞をひり出し終えた、膨らんでいた腹は凹み、もとのスリムな形へと戻っている。燐は白目を剥き、舌を突き出したアへ顔を晒す。

 

 床にとぐろを巻いている糞に触手が群がり、それを美味しそうに啜っていく。

 

 徐々に放電が弱まり、ついには痙攣するだけとなると、脳に打ち込まれていた針が抜かれ、用済みとばかりに放り投げられた燐の四肢が、肉壁から伸びた触手によって絡め捕られる。

 そのまま肉壁へと運ばれあかねやレイアのように四肢を取り込まれる形で拘束される。

 

「ぉ゛…じょ…んぁ…へ…」

 

 快楽に脳を灼かれた燐が、何かを呟く。

 それは生徒思う教員としての無念の思いか、それとも対魔忍としての最後の抵抗か。

 だがそれも、もう意味のないことだったーー。

 

 

 

 

「っ…」

 

 薄っすらとした明かりを感じ、燐は意識を取り戻した。

 虚脱感と頭痛、そして肌に張り付くような湿熱とぬめる音からくる不快感に思わず顔を歪める。

 

 あれほど蠢いていた触手たちは姿を消し、肉壁に囲まれるだけとなった空間。

 

「結城!!米田!!」

 

 2人が埋め込まれていた肉壁に視線をやるも、すでにそこに2人の姿はなく、四肢が収められていた肉壁の膨らみだけが残されていた。

 

「くそっ……」

 

 小さく舌打ちすると、燐は肉壁に埋まった両腕に力を籠める。ズボッと音を立て、両腕が肉壁から抜ける。続いて両足。

 肉壁から四肢を引き抜き、拘束から逃れた燐は静かに音を殺して出口へと向かう。

 

 教え子2人の安否は気になるが、今の自身の状態では救出は不可能との判断であった。 

 

「必ず戻る…っ!!」

 

 呻くように呟くと、燐は肉の洞を後にした。

 あれほどまでに蠢いていた触手たちの姿はすでに見えず、空間は静まり返っている。まるで最初から無人だったかのような、異様な静けさだった。

 

 重い呼吸を整え、壁面の隠し扉へと身を寄せる。

 

 扉をくぐり抜けた瞬間、頬を撫でるような冷気が肌をかすめた。

 湿り気と体温を奪うような洞窟本来の空気が、肉壁の空間から脱したことを知らせる。ここもまだ地下の一部ではあるが、わずかな寒さが燐の意識を現実へと引き戻してくれる。

 

 岩と瓦礫に囲まれた広間──洞窟内の“広場”が広がっていた。

 燐が潜入して以来、誰の気配もなく静まり返ったその空間…ただ空気だけが鈍く澱んでいた。

 

 電刃剣の片割れが転がっている。

 燐はそれに手を伸ばし、静かに拾い上げる。乾いた金属が石肌を擦る音が、くぐもった音色で広場に反響した。

 鋭さを失った刃が岩をこすっただけの、頼りない擦過音。それでも、その重みがかすかに指先に安心を与える。

 

 得物を構え、背筋を伸ばす。

 このまま脱出できれば、学園と連絡を取れる場所まで戻れる。

 そうなれば、救援を──教え子たちの奪還も──可能になるかもしれない。

 

 そのときだった。

 

 広場の奥、崩れかけた通路の影に、人影が現れた。

 肩で息をしながら、ゆっくりと歩みを進め、燐の姿を認めて足を止める。

 

「……先生?」

 

 どこか戸惑うような、けれど確かに聞き覚えのある声。

 

 そこに立っていたのは――加藤だった。

 

「っ!!…加藤っ!!」

 

 まさかの遭遇に、燐は電刃剣の切先を向ける。

 

「とまれっ!!そこを動くなっ!!」

 

 燐の警告に、動揺した様子を見せる加藤。キョロキョロと視線を忙しなく動かしながら、しかし燐を決してその視界から離さない。

 

「え…っと、どうしたんですか…上原先生」

「どうしたもこうしたもないっ!!お前こそ、ここで何をしているっ!!」

 

 燐の怒声に、加藤は肩を竦める。

 

「何……って、その……機材の確認を」

「機材?」

「はい、それです」

 

 加藤が指さした先を燐は目で追い、足元に目を落とす。警戒対象から視線を外すなど、普段の燐なら絶対に行わない行為。だが疲弊しきった精神状態では、仕方のないことだった。

 

「あっ!!」

 

 燐の注意がそれた瞬間、加藤は瞬時に距離を詰める。電刃剣の片割れを持つ右手の手首を掴むと捻り上げ、その足を払い、燐を地面に押し倒す。

 

「ぐっ……!!やめろ…っ!!」

 

 抵抗する燐の身体を、加藤は器用に押さえつける。

 

「くっ……このっ!!」

 

 燐がもがけばもがくほど、加藤の拘束はより強くなっていく。そしてついに、電刃剣の片割れが手から滑り落ちた。

 

「あっ……」

 

 カランッと音を立てて地面に転がったそれを、加藤が広い投げ捨てる。

 

「くそっ……」

 

 燐は加藤を睨みつけ、悪態をつくが、その身体はびくともしない。

 対魔忍として鍛え上げられた肉体も、今の消耗した状態にあっては意味をなさない。むしろよりか弱い少女のように、男の腕力にねじ伏せられるのみだった。 

 

 両手を束ねられ頭の上に抑えつけられ、加藤はのしかかるようにして燐の動きを封じてくる。

 

「先生が悪いんですよ。余計なことをするから」

「っ!!」

 

 耳元で囁かれる声に、燐は身を竦める。その反応ににんまりと笑みを浮かべた加藤は、拘束していない方の手を下へと向けると、燐の剥き出しの割れ目へと指を這わせた。

 

「ひうっ♡な、なにを……っ♡」

 

 くちゅっ♡

 

 触れられたばかりだというのに、割れ目は淫らな汁を内にたっぷりと蓄え、あさましくも湿り気を帯びている。開かれた割れ目から垂れた蜜汁は加藤の指に絡みつく。

 

「んあっ♡やめっ……♡お゛ぉっ♡♡」

 

 ぐにぃっと肉ビラを摘まれ、燐の口から嬌声が上がる。そのまま加藤は慣れた様子で割れ目に隠れていた穴をへと指を挿入すると、くねくねと蠢く襞を指先で掻き分ける。

 

「お゛っ♡お゛ぉっ♡やっやめぇ♡」

「先生ありがとうございます。先生ほどの雷遁使いがもたらす電気エネルギーは、彼らにとって途方もない栄養源。米田はともかく結城のやつもそれなりでしたが、やはり先生に比べると全然で…正直困っていたんです」

にゃ()にゃにぃ(なにぃ)…ほお゛ん゛お゛っ!?♡」

 

 加藤の言葉に燐が反応する。その間も加藤の指先は器用に蠢き、肉穴を穿り中で折り曲げて、燐の良いところを抉る。

 

「お゛っ♡んほぉぉっ♡♡お゛ぉ~っ♡♡」

「先生のおかげで、彼らの成長は爆発的に加速したと思います。本当にありがとうございます」

「お゛っ♡お゛ぉっ♡♡ん゛おぉぉ~♡♡♡」

 

 加藤の指先が肉穴を穿るたびに、燐は獣じみた嬌声を上げ、腰を跳ねさせる。その反応に気をよくした加藤が、さらに指の動きを激しくする。ぐちゅぐちゅっ♡と粘ついた水音が響き渡り、それに呼応するように燐の腰もガクガクと震える。

 

「んああぁっ♡♡♡やえへぇぇっ♡♡♡いぐっ♡♡イグぅぅっ♡♡♡」

 

 もう限界だった。

 燐自身は覚えていないが、その身体は触手により散々に嬲られ媚毒を塗り込まれ発情しきった淫乱な女体へと変えられていた。

 加藤の指技じたいも彼の性格…少なくとも学園で見せている姿からは信じられないほど、女体をほぐすことに慣れた、熟練者のそれだが、だからと言って熟練の対魔忍として多くの修羅場、そして濡れ場を潜り抜けてきた燐が、そうやすやすと屈するはずもない。

 だが今の燐は、触手によって身体の内外から媚毒を塗り込まれ、その肉体は常に発情状態。そして加藤の指先はそんな燐の身体にとって最も効果的なポイントを的確に抉り続ける。

 

「ん゛お゛ぉ~♡♡♡イグっ♡イグゥゥッ♡♡いぐいぐいぐぅぅ♡♡♡」

 

 ぷしゃぁぁぁっ♡

 

 潮を吹き上げ、舌を突き出して絶頂に達する。

 

「んあ゛ぁっ♡♡はぁーっ♡はぁーっ♡♡」

 

 絶頂の余韻に、ぐったりと脱力した燐。だが加藤の攻めては緩まない。

 

 取り出した拘束用のバンドを燐の手首に巻き付け拘束すると、学生ズボンのファスナーを下げる。

 

「んっ♡はぁっ♡」

 

 むわっと湯気の立つような雄の臭いが燐の顔にかかり、鼻孔を通り抜け脳を刺激する。そしてその濃厚な精の香りは、発情した燐に雌としてあるべき衝動を湧き上がらせる。

 

「ん゛お゛っ♡♡おっきぃ……♡♡」

 

 びきびきっと隆起する血管の浮き上がったグロテスクな肉棒。その姿に、燐は思わず生唾を飲み込む。

 

「やっ…やめろぉ♡かとぉ(加藤)♡」

 

 肉棒から視線を外せないまま、燐は情けなく懇願する。だが……

 

「いきますよ」

 

 無情にも加藤はそう宣言すると、燐の両足を抱え上げ、肉槍を淫唇に宛がい、体重をかけて押し込んでいく。

 

 ずぶっ♡

 

「ん゛おぉぉ♡♡♡やえぇぇっ♡♡♡」

 

 ぎちぃっと肉襞を押し広げ侵入してくる肉棒が膣穴を満たしていく。これまた燐は覚えていないが、触手たちは燐の放つ雷遁による電気エネルギーが欲しかったのであり、そのために脳を弄り性的絶頂を与えてその対魔粒子が尽きるまで放電させたのだが、あくまでそれは彼らが先に与えられた(米田あかねと結城エレナ)から得た教訓により、効率良く獲物からエネルギーを回収するため。当然繁殖のためではないため、卵の孵化に最適な環境(子宮)を利用することもしなかった。

 

 結果。

 

 異常な発情状態に陥っていたにも関わらず、燐の膣穴は使用されることなく肉棒をお預け状態。待ちに待った挿入は、どろっどろに蕩けた燐の肉壺を悦ばせるには、あまりにも十分すぎた。

 

「~~~~~~~~~っ♡♡♡」

 

 ビクンッ!!ビクビクッ!!!

 

 挿入されただけで燐は深イキに達した。潮吹くこともなくまるで感電したように全身を痙攣させる。声を出すこともできず、舌がぴんっと突き出され、目を見開いている。

 

「あぁ~ホカホカまんこ気持ちイイぃ~。おまけにトロトロで、子宮は…」

「ん゛ん゛っ!?♡」

「コリコリの入口が最高ぉ…へへ、先生とヤれるなんて思ってもみなかったですよ」

「んお゛っ♡♡やっやめりょぉっ♡♡」

 

 加藤が腰を打ち付け始める。パンパンと肉を打つ音が響き、2人の結合部から汁が飛び散る。子宮の口を亀頭でこじ開けるように何度もそこを小突かれ、燐はそのたびに獣のような嬌声を上げ続ける。

 

「おっ♡お゛っ♡やめりょぉ~♡♡♡はへっ♡んほぉぉっ♡♡♡」

「あぁ~いいです。その声、堪らないです」

「やえへぇぇっ♡♡にゃかっ♡♡にゃかだしすりゅなぁぁっ♡♡♡だめなにょぉ~♡♡♡」

 

 あまりの快楽にもはや舌も回らず、まともに抵抗もできない燐の腰をがっしりと掴み、加藤は激しいピストン運動を繰り返す。まるで杭打ち機のように力強く叩き付けられる肉棒が子宮口を穿り上げるたびに、雷遁とは違う電流が脳を焼く。どちゅんっ♡どちゅんっ♡どちゅんっ♡♡ 淫らな粘着音が、燐の嬌声に交じって響き渡る。

 加藤が腰を動かすたびに燐は絶頂に達し、肉穴を締め付け、その刺激でさらに加藤の肉棒が硬くなるという快楽地獄。

 

「あ゛っ♡♡あ゛ぁっ♡♡♡いぐっ♡またいぐぅぅっ♡♡♡」

「はは、僕もそろそろイキますよ」

「だしゅけっ♡だすなら外に……お゛っ♡♡おごぉぉ~っっ!!?♡♡♡」

 

 どくんっ!どくっ!!びゅるっ!

 

 !膣内で肉棒がびくんと跳ね、子宮へと熱いものが大量に流れ込む。灼けつくような快感に、燐は顔をのけぞらせ、白目を剥くほどの深イキを味わう。

 

「あ゛……あぁ……♡♡お゛ぉ~♡♡」

 

 乾き飢えていた子宮が、たっぷりと満たされていく。

 

「ふぅ……」

 

 ずるりと肉槍を引き抜くと、ごぽっと大量の精液が溢れ出る。その量に加藤は満足そうな笑みを浮かべると、ぐったりと脱力した燐の身体を蹴り転がす。弱々しいうめき声をあげて、燐が仰向けになる。その恥丘の下、ぱっくりと口を開いた膣穴は、ひくひくと震えながら次の肉棒を待ち望んでいた。

 

 

 

 

「であるから、この場合の最優先目標は…」

 

 五車学園。対魔忍を育成する日本唯一の教育機関。

 

 表向きは普通の学園とされているが、学生も教員も、その実全員が対魔忍であり、組織の総司令部としても機能している。

 今日も多くの学生たちが、立派な対魔忍となるべく勉学に励む。

 

「む?ここまでか…。次回は小テストを行う。しっかりと 復習しておくように」

「「はいっ!!」」

 

 授業の終了を告げるチャイムが鳴り、燐は教室をあとにする。

 

 担当授業は先ほどの物で最後だ。

 そのまま1階にある職員室へと戻った燐は、授業で使ったテキストの整理や明日の授業準備など仕事を始める。

 

 しばらく作業を続け、ふと時計を見ると針は午後5時を回ろうかというところだ。

 

「むっ…いかんな」

 

 荷物をまとめ席を立つ燐。

 いそいそと職員室をあとにする燐に気が付いたさくらは声をかける。

 

「あ、燐先生。いまから部活ですか?」

「ええ、見せたいものがあると呼ばれてまして」

「へぇ~、でもよかったです。燐先生が魔界生物研究部の顧問になって下さって。むっちゃん結構気にしてたんですよ。『桐生がちょうちょく質問を受けていて、何かを吹き込んでるんじゃないか』って」

「ご心配ありがとうございます。大丈夫ですよ…確かに少々好奇心が旺盛ですが、根は真面目な奴らばかりなので」

 

 そう答えた燐は、そのまま職員室を後にすると、魔界生物研究部の部室がある部室棟へと足を向けた。

 

「あっ、上原せんせぇ~」

「こら、あかね!!廊下を走らない!!病み上がりなんだから、少しくらい大人しくしていなさい」

「あ、ごめん……でもぉ……」

 

 背後からかけられた声に振り向くと、2人の少女がこちらに駆けてくる。

 米田 あかねと結城エレナだ。

 

 ()()()()()調()()()だった2名だが、いまはすっかり回復している。その際、病原体の特定に尽力してくれた魔界生物研究部に興味を惹かれた2人は、復帰後部員として所属している。

 

「はははっ、2人とも元気だな」

「はい、今日はめちゃくちゃ大変なんで、いっぱい寝ましたから!!」

「はぁ…ただでさえ授業遅れてるんだから、まじめにやりなさいよ…」

「は~い」

 

 仲の良い2人の掛け合い。そんな2人の様子を微笑ましそうに見やると、燐は校舎の窓から視線を五車を囲む山並みに預けながら、ゆっくりと唇を濡らすように舐めた。

 

 

 

 

 

 

 

「ん゛お゛ぉ~~っ♡♡♡お゛ぉっ♡お゛っ♡んお゛ぉ~~~っ♡♡」

 

 

 洞窟の奥深く、肥大化し2フロア分まで侵食した彼らは、定期的に与えられるようになった高純度の餌に舌鼓を打ち、その巨体をさらに肥え太らせていた。

 

「お゛っ♡んほぉぉっ♡♡♡いぐっ♡♡またいぐぅぅっ♡♡♡」

「あ゛~っ♡あ゛ぁ~~っっ♡♡♡イグぅぅっ♡♡♡」

 

 対魔忍スーツを身にまとった米田あかね、結城エレナ。そして、上原燐。

 

 それぞれ後頭部から針を挿入され拘束された身体を狂ったように痙攣させながら、潮を尿を垂れ流す。

 

「お゛っ♡お゛ぉぉ~♡♡♡んぎぃぃぃっ♡♡♡」

「あ゛ぁっ♡♡いぐっ♡♡またいぐぅぅっ♡♡♡」

 

 絶頂と共に吐き出される体液とそして青白い放電の光。それらを吸収してドクンドクンと脈打つ肉壁はさらに肥大化を続けて洞窟内の空間を圧迫していく。

 

「はははっ、3人とも気持ちよさそうだなぁ」

 

 3人の嬌声をBGMに、新設した高台から加藤が満足そうな笑みを浮かべる。

 

「燐が手に入ってのは本当に僥倖だった。これであの触手も、この肉壁もさらに大きく大きく成長していくぞっ!!」

「やりましたね、部長!!」

「問題だった膨大な電気エネルギーを賄える人間電池と、最高品質のまんこ…まじ最高っスよ」

 

 加藤の取り巻きたちが下品に笑いあう。

 

「あの2人……米田と結城も、締め付け結構イイからな」

「あぁ、逆に上原先生はちょっと緩い」

「けどふわとろまんこで、まん汁めっちゃくちゃ多い」

「あ~、あの感じはあれだな。『名器』ってやつだ」

「まじかよ、最高じゃねぇか!!」

「でもよ、上原先生は……」

 

 グロテスクな肉塊が蠢き脈動する地獄に、響く嬌声。

 眼下で繰り広げられる狂宴を肴に、倫理感を欠如した彼らの会話が響いていた




脱出後の加藤との絡みはもう少し濃厚に書けたのではと思いつつ、それだとかなり長くなるしなぁと…。

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