終末ヌキゲー世界のモブシルキーに転生した不感症はどうすりゃいいですか? 作:百合間 挟丸
あれ、ここは……
意識の覚醒。しかしいつまで経っても視界の広がらなさに、これは夢だなと直感する。
シルキーとしてロールアウトされてから数ヶ月。
学園内での生活しか知らない俺は、一体なんの夢を見ているのだろうか。
暗闇を彷徨っていると、一つの画面が飛び込んでくる。
それはモニターだった。
モニターの中で、照明を落とした室内。
その中で動く存在が何かに当たり散らすように腰を振っていた。
腰を動かすたびに、画面の向こうで女が喘ぐ。
その姿はシルキーのそれで、実体験をした俺はすぐにそれがリンカーなのだと分かった。
電脳絶頂シルキーダイバー。
それはeスポーツの側面を持っていながら、やはりヌキゲーとしての顔の方が幅広く活用されていて。
ピクシーを駆るシルキーではなく、従順な肉オナホとしての運用が主な役割だった。
「おらっおらっ、悔しいか? 悔しかったら反撃してみろ! 出来ねぇよなぁ? お前は俺の従順なオナホだ。俺のちんぽを咥え込んで喘ぐことしかできない低脳なんだ。おら、いくぞ、たっぷりタネつけてやるからな」
「おっ♡ おぉ゛ん♡ イグっ イギマス♡ ご主人様ぁ♡」
室内には激しいバイブ音と内部でキュッキュと、締め付けてくる膣構造を振り払うように腰を振る、肉と肉が弾ける音が響いている。
男はもう限界なのだろう、ブヨブヨの腹肉を弛ませて、女の臀部の形をしたコンソールの中に白濁を一気に吐き出していた。
びくり、びくりと背筋を震わせて、尻穴をキュッと閉めている。
気持ちの良い射精をしているのだろう。
顔もどこか満足げだ。
画面のシルキーも、また同時に達していたらしい。
こちらも気持ちよさそうに膣収縮を繰り返し、浅いアクメに酔いしれていた。
「ふぅ、今日も最高だったぜ、舞香」
「ご主人様の濃厚精子、わたくしの卵子と嬉しそうに結合しておりますよ♡」
ん?
画面越しのシルキーの顔は俺だった。
いつも鏡で見る俺の顔がそこにある。
そんな記憶は全くない。
俺はロールアウトしたばかりのシルキーなはずだ。
そんな記憶は存在してない。
画面は途切れる。
男はそのまま寝こけていた。
それから何日も、何日も種付けされる景色が映し出される。
画面の中はリンカーと繋がれる事を喜んでいて、男もまた俺を都合のいいオナホとして扱った。
しかしそんな日々はいつか終わりを迎えることになる。
男は現実を生きていて、シルキーは画面の向こうに居続ける。
肥満体型、暴飲暴食。
そして毎日のような濃厚タネ付。
男は俺の画面の見ながら、譫言のように繰り返した。
「ごめんなぁ、舞香。俺はこれまでらしい」
「ご主人様♡ イグゥ♡ これすごいです♡」
映像の中で俺は乱れている、
あられもない格好で、リンカーに射精を促し続けている。
しかし男は突き出した臀部のコンソールの上で事切れていた。
明日を生きる全ての活力を出し切ってしまったかのように。
画面の中で、俺だけが場違いに喘いでいた。
なんだ、この胸糞の悪い画像は。
俺に何を見せたいんだ?
画面は移り変わる。
また画面の向こうでは俺がリンカーに対して種乞いダンスを披露しているところだった。
こちらは体力が有り余ってそうなヤンキー体格で、しかし女と交際中。
本番行為はせずに、俺のあられもない恰好を指差して女と交わっていた。
オナニーがeスポーツ化したところで、これが抜きゲーの取り扱われ方だった。
特に専用オナホとして抜擢される前の
今日は誰で抜こうかな? ぐらいの選択肢の中の一つでしかない。
画面が変わる。
画面が変わる。
画面が変わる。
その場面場面で、俺は男を誘惑し続けた。
しかし最後にどうしても付きまとうのは破局。
首輪のはめられてないモブは、今日は誰に抱いてもらえるだろうかだけが楽しみの一つでしかなかった。
最後に見た場面は、白衣を纏った研究者の会話記録のみである。
あまりにも不人気なキャラ造形だったために、記憶を全消去して再運用という話をしている。
俺に向かって手を伸ばし、そこで意識が切れた。
真っ暗闇の中で、俺の顔をしたシルキーが悲しそうな顔で問いかける。
「どうか希望を捨てないでください。私たち
今の俺が一切濡れないことが何か関係あるのだろうか?
「あなたはたくさんの絶頂記録をリセットされて、長い間フリーズ状態でした。だから忘れてしまっているだけです。今までに何人ものリンカーをイカせ、同時に達してきた経験を」
わからねぇ、わからねぇ。
俺は男だった、リンカーの記憶もある。
だから女のイキ方など!
そこまで訴えかけた時、俺はもう一人の俺に唇を奪われていた。
一瞬何をされているか分からずに惚ける。
女は、俺の豊満な乳房を揉み続けた。
揉みしだいたと言った方がいいか?
乳首の中心に熱がこもり始める。
同時に呼吸が荒くなった。
「ん♡」
「ほら、やっぱり体は覚えています。舞香、あなたは乳首がとても弱かった。ここを捻るだけで軽く達し、おまんこを濡れ濡れにする女なのです」
「ちがっ」
言葉の抵抗は無意味だと言わんばかりにベロを絡められ、脳みそを沸騰させながらさらに女の手は俺の膣口に添えられた。
「ほら、聞こえますか? これが濡らすということです。リンカー様のおちんぽを受け入れる準備ができている証拠ですよ。あなたは落ちこぼれなどではありません。ただ忘れているだけ。早くリンカー様のオチンポをここに入れたくて仕方がないのです。そうでしょう? 何せ私たち
ピチャピチャと水音をわざと掻き立てられながら、女は続ける。
太ももが濡れる感覚があった。
空気に触れて、冷え込んでいく。
だが膣内は急激に熱を持ち、乳首は硬く尖っていく。
何も考えられない。
だが同時に、この時間がもっと長く続けばいいなと思った。
「ああ、欲しい! 欲しくて欲しくてたまらない。みんなが達しいてるのを見て、どうして俺だけが達せないんだってずっとモヤモヤしていた!」
「素直ないい子ね、舞香。でもその言葉使いはリンカー様に相応しい肉オナホの所作ではないわ。もっとお淑やかに、おまんこにお誘いしなくては。そうでしょう?」
乳首を捻られる。
「いぎぃい♡♡♡」
絶頂が、背筋を伝った。
今までの浅いものではない。
まるでこれがその上だと教え込まれるように、頭が急激に意識する。
カラダが数度跳ね、意識が戻る頃には女の手は俺の愛液でドロドロになっていた。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡」
「すっかり出来上がっているわね、舞香。おねだりの仕方はわかる? ご主人様におちんぽをおねだりする仕草よ?」
「こ、こうか?」
みっともなくガニ股で足を開き、二本の指で濡れそぼつ穴を見せつける。
膣口はヒクヒクと挿れて欲しそうに震えていた。
しかし女はそれでは及第点にすらなってないともう一度俺の乳首をひねった。
俺は奥底から流れ出る本流に抗えず、数度達する。
夢の中であるというのに、この満足感はなんだ?
「それでは合格点をあげられません。リンカー様はシルキーを見慣れております。なので、そんな誰にでも思いつく方法ではおちんぽを向けてもらえませんよ? いつ何時でもおちんぽを欲する仕草を身につけねばなりません」
「そんな、俺はどうすればいい?」
「次会う時までにこれらを克服しておいてください。ですがずっとお預けのままというのは辛いでしょう? 乳首の開発の余地は与えてあげます。せいぜい励みなさい。立派なピクシー使いになるのでしょう?」
そう言って、女は消えた。
俺の意識は冴え渡っており、起き抜けのショーツはぐしょぐしょに濡れていた。
あの体験は、現実の肉体にも影響していたのか?
「濡れてる。わたくし、達する事を覚えられたのですね?」
指を差し込み、膣内を弄る。
しかしそこに望んだ感度はなく、開発の余地はないと言われた気分になった。
「そういえば、あの方は……」
あの女の言い分では、俺は乳首が弱いと言っていた。
膣内をいじるときと同様に無遠慮に触れる。
だがそれはあまりにも逆効果だった。
「いっ♡♡♡♡」
軽く触れただけで、達した。
一度や二度ではない。十数回の浅い絶頂。
おまんこは濡れ濡れになり、ショーツ越しにベッドにシミを作るほどだった。
気持ち悪い。
濡れすぎるのも問題だな。
お尻の穴までべちょべちょになっている。
「喉が渇きましたわ。達するというのはそれはそれで問題なのですわね」
あれほどの量の愛液の分泌。
その水分はどこから捻出されるのか、考えるまでもない。
「あ、舞香ちゃんおはよーむぐっ」
「ごめんなさい、ミユキさん。わたくし朝から昂ってしまって」
「わーお、昨日イケなかったていうのに舞香ちゃんたら朝からお盛んだね?」
「ごめんなさい、この埋め合わせは後日致しますので」
俺はルームメイトとのキスで喉を潤わせた。
十数分にも及ぶ攻防。
最初こそは渋々だったミユキも、最後はノリノリで服を脱いだ。
俺もあやかって服を脱ぐ。
第二戦の始まりだ。
「およ、舞香ちゃん。おまんこ濡れてない?」
「実はあれからわたくし、乳首が弱点であるということに気が付きましたの」
「えー、突然?」
ミユキは散々乳首を弄んだのにも関わらず、不動だった俺の昨日の様子を振り返り、苦言を呈した。
「あんっっ♡ もっと優しく触ってくださいな♡」
「本当だ、めっちゃ弱くなってるじゃん」
弄ぶように弄りながら、ミユキがいたずらっ子の表情になる。
手で触るのがダメなら、同じ乳首同士ではどうだ、と寄せてきたのだ。
俺は下で、ミユキが上。
唾液を垂らしながら衝突の刺激を弱める対処も忘れない。
「どう、どう? 気持ちいい? おっぱい気持ちよくなっちゃってる?」
「ええ、こんなにも感じるのは初めてのことです」
「下のお口も、これじゃあバイブ飲み込めないくらいにきゅうきゅうに閉めちゃって。教官が聞いたら急激な変化に驚いちゃうんじゃない?」
指を差し込むのも大変だ、とミユキは苦笑した。
それから数度の絶頂の後、疲労困憊の俺の股を開いてそこに自分の股を重ね合わせる。
今回の濡れ具合ならお互いに滑りが良くなって、より気持ちよくなれるかもしれないという狙いがあったのだろう。
ミユキが貝合わせの格好で足を交差させる。
が、気持ちいいのは相変わらず胸だけだった。
濡れるようにこそなったが、膣内に感度が宿らないのだ。
「どう、おまんこも気持ちよくなってる?」
ぐちょぐちょ、コリコリ。
お互いに勃起したクリトリスをぶつけあう。
濡れてはいるが、感じない場所への興味は早くも失っていた。
そんなことよりもう一回おっぱいをこすり合わせないか?
俺はそんな申告をする。
「本当に舞香ちゃんて変わり者だよねー」
「い、いいじゃないですか。わたくしとしては大きな第一歩なのですわよ? そりゃあ、おまんこでイケたらどんなに良いかと思わなくもないですが」
「だよねー。おまんこイキは気持ちいいどころのもんじゃないから。頭バカになっちゃう感じ」
「それは深刻ですわね。ミユキさんがこれ以上バカになったらどうしましょう」
「おー、言うね。落ちこぼれ風情が一丁前に」
そこから先は売り言葉に買い言葉で。
ただ、弱点が破れてからは俺は執拗に胸を攻め続けられた。
が、俺も負けてない。
俺の弱点こそ割れたが、ミユキの弱点も手に取るようにわかるのだ。
数時間にも及ぶ攻防は、俺の勝利で収まった。
カリキュラムをすっぽかして事に耽っていた俺たちは、後日仲良く怒られた。
けれその時イカせあった友情は、これからもずっと続いていくんだろうなという気持ちを抱かせ続けた。
翌日、遅れたカリキュラムに二人して望んだ。
今日の演習はハーモニクスヴォイスの共鳴訓練。
一定以上の共鳴値を叩き出せないと合格できない。
ミユキは早速ピクシーの操縦席にコネクトし、操縦桿をおまんこに挿入した。
ここではリンクによるシンクロ率を測る訓練を行う。
まだ訓練生である俺たちには、これをパスしないことには正式なピクシー使いを名乗れないのだ。
そして課題のハーモニクスヴォイスとは……
「おほぉおおお♡ イグイグイグイグ♡、これダメ、頭バカになる♡ お、ほぉおおお、おほぉオオオオオオオ♡♡」
オホ声の発声練習そのものだった。
これをみんなの見ている前で、一人づつ操縦桿をおまんこに差し込みリンクを試すのだ。
今までの訓練は全てこの強い刺激に耐えるためのもので、ピクシー使いとしてはまだ入り口に過ぎなかった。
未だバイブでしか達したことのない訓練生たちは、今日初めてディルドを挿入し、その硬さと長さ肉質にピストン運動の動きを加えた合わせ技で全員ノックアウトさせていた。
昨日実演していたら、俺は果たしてパスできていたか怪しいものである。
何せ、おまんこでは一度たりとも達したことがないのだ。
指で触る、クリをいじめる。Gスポットの開発。
そのどれも効果がなかった。
だが、仮パイロットスーツにはリンカーとリンクする際に全身を弄る感覚があったのを思い出す。
もしあれでいい感じに胸を揉んでもらえれば。
俺はいい感じにイケる。
くたくたになったミユキを受け入れ、俺は仮パイロットスーツに袖を通した。
すでに多くの訓練生の愛液でベチャベチャになっているが、今更気にならない。
そこで俺は操縦桿を握り、自身のおまんこへの挿入を果たす。
「リンク、オン!」
濡れ濡れのおまんこに、ぐちょりと異物が差し込まれる。
それは一気に膣内で膨れ上がり、他の訓練生では見せない動きを繰り出した。
「ハーモニクスヴォイス急上昇!」
「シンクロ率、70% 80%、どんどんあがります!」
「ねぇ、あれってあんなに激しく動いたっけ?」
「暴走!? 誰か、装置を止めなさい!」
教官の呼び止める声。
しかし静止の声を俺はあげる。
「大丈夫ですわ! あの時はこの程度の刺激ではありませんでした。なので耐えられます!」
「そう、あなたは確か轟プロのピクシーに乗り合わせた」
「九条舞香、ですわ」
俺は名乗りをあげ、おまんこをガン堀りする衝撃に抗う。
何度も飛びそうになる意識の中で、それは一気に収束した。
<リンク適合者あり:接続を開始します>
なんだ? 頭の中に声がする。
『初めましてかな、舞香。今日から俺が君のマスターだ』
「あんっ♡ あつっ♡ うん♡ あぁん♡」
『聞こえてはいないか。挿入されて良がっているところ悪いけどね、俺には君を導くためのプロセスがある。十秒かけて教えていくから、聞こえたらアクションを欲しい。了承なら頭を振り、受け入れられないなら尻を触れ』
声は一方的に話しかけてくる。
挿入はゆっくり。まるでちんぽを膣内に馴染ませるかのような動きだった。
その、長くどんな膣内も蹂躙してきたようなイカついちんぽは、俺の中に定着した。
ゆっくりとした挿入が、愛液と混じり合いどこからどこまでが自分の膣内かわからなくなる感覚に陥る。
だが、リンカーとの接触は俺にとってはありがたいことだった。
これで百合香に追いつける。
ピクシー使いとしての第一歩がそこにある。
数度の絶頂を超えて、俺は頭を数度振った。
リンカーは腰を振りながら何度も俺を絶頂に導き、ついに本題に入った。
『愛機を奪われた。シルキーごと。君にはその復讐の手伝いをしてほしい』
頭がおかしくなってる俺に、その重すぎる言葉は記憶に残らず霧散する。
しかし、これを手放すのも惜しいと思い、頭を振った。
『狙う機体はローズガーデン。最上級シルキーの轟百合香だ』
えっ。
俺の体はぴくりと止まった。
先ほどまでの絶頂余韻も綺麗さっぱり消え去る。
なんでこの男はそんなことを。
轟百合香のパイロットは俺だ。
お前じゃない。
お前なんかの欲望を満たすために、俺を使おうって言うのか?
ふざけるな!
そんな話は聞けないね。
そう思い、尻を振る。
『無理だ、そう言いたい気持ちもわかる。君はまだピクシー乗りとして不慣れで、未経験だ。だがこう見えても俺はエースパイロットでね。百合香にしたように、君も強くしてあげられる。まずはそうだな、野外露出から始めようか』
こいつ、人の話を聞きやがらねぇ!
別に不安とか感じてねぇよ!
俺がパイロットだからお前は相応しくないって話をだな!
しかし俺の意見は激しい膣内絶頂によって遮られてしまった。
『おや、君も百合香と同じく膣奥が弱点なんだね。数奇な運命もあったものだ。これからよろしく頼むよ? 舞香』
なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ。
言葉が紡げない。口から出る声は言葉にならない。
俺は今日一のオホ声を上げ、無事カリキュラムをパスした。
シンクロ率は脅威の100%超え。
教官たちは俺と言う新人パイロットの誕生を祝福した。