終末ヌキゲー世界のモブシルキーに転生した不感症はどうすりゃいいですか? 作:百合間 挟丸
気がついたら試験管ベイビーだった件
そのゲームを知ったきっかけは、就活に失敗してむしゃくしゃしたからというつまらない理由だった。
説明書を読んで、そのアホらしさに苦笑い。
けど一発抜けば何か得られる気がした。
結果から言ってしまえばドハマりした。
養護施設からの仕送りを注ぎ込み、多分そのまま腹上死したんだろうな。
ゲームにしこたま出すのを腹上死として例えていいのかわからないが。
俺は死んだ。
最後の時は満足感に満ち足りていたと思う。
気がつけば俺は、ブサイクな顔から美少女へと生まれ変わっていた。
ここはどこだ? というかなんで裸なんだ?
顔立ちは可愛いが、どこかボディの起伏が薄い。
俗にいう幼女体系というもので。
俺は何故か人がすっぽり入るくらいの試験管の中にいる。
顔はそこに反射したものを見てわかった。
体の起伏はそうだな、首を下げて得た情報だ。
試験管はライトグリーンの液体に満たされて、俺の他にもいろんなボディの少女が入っていた。
ただし体が動かない。
たまに腹の中に振動音が走り、それが継続的に続いた。
そんな生活を数日続ける。
俺以外の少女が試験から出されるのを何度か目撃した。
そいつらは全裸の上からボディースーツを着用し、ボディラインを強調した格好でどこかに連れて行かれた。
出してもらえる基準はなんだろうか?
何もわからない。
俺はいつ出してもらえるんだろうかと期待しながら試験管生活を続けた。
『このシルキーで最後か。感度が随分と低いな。使い物になるのか?』
とうとう俺の試験管に人が集まってくる。
シルキーってなんだろう?
どこかで聞いたことのあるフレーズだ。
よく思い出せない。
なんでもいいからここから出してくれ。
しかし意思に反して体はぴくりとも動かせなかった。
『体の起伏も随分とボリュームが低い。ご主人様が求めて、答えられるだろうか?』
女たちが何かを話し出す。
『まぁいいだろう。今は少しでも数が欲しい。使えないなら使えないなりに』
『ええ、ティタノスの苗床にして……』
『こら、誰が聞いているかわからないんだぞ?』
『誰も聞いてやしないわよ。ここは私たちの息がかかった組織だし』
『それでもだ』
ティタノス? ご主人様?
一体なんの話をしているんだ。
試験管の中の液体が外に排出される。
肺いっぱいに広がっていた液体が身体中に染み渡って、意識が目覚める。
「おはよう、HSー00s」
「ふぁい」
「寝起きは随分と悪いようだな。どれ、早速具合を確かめさせてもらうぞ?」
何をされている?
まだ頭がはっきりしない。
俺を俵を抱えるように抱えて、俺の体を弄って?
「んぅっ!」
「ふん、一丁前に感じるか。この柔らかいぷにまん。好むご主人様はいるだろう」
「みろ、この膣内の脈打ちっぷり。濡れは浅いが、ローションを常用させれば通常運用できるだろう」
「ひゃぁっ♡」
「なんだお前、腰が弱いのか? バッグの才能があるぞ? ん?」
壁にもたれかかるように押し込まれ、女の手が俺の腰を押さえつけた。
たったそれだけで意識が飛んだ。
どうして?
なんでそこなんだ。
女の手は、俺の秘部を何度もいじめてるというのに、なんでそこは一切感じないんだ。
おかしいじゃないか。
そこが一番感じるって、ゲームで習ったぞ?
もしかして現実はそうでもないってことなのか?
軽い幻滅を覚えながら無理やり生かされて失神した。
勘弁してくれっていう感情と、行くなら気持ちよくしてくれって感情が喧嘩している。
頭はすごく働くのだが、どうにも体は動いちゃくれない。
「ふぅ! んっ!」
なんでこんな、ことで……
だが、俺が達することで女たちは満足したのか、俺に裸と遜色ないボディスーツを渡された。
着ろということだろうか。
着替えたら着いてこいと促される。
俺はそこで似たような格好をした少女たちとの共同生活を送ることになる。
一つの部屋に4人のメンバー。
「あなたが最後のルームメイトね。あたしはマユミっていうのよ」
「私は舞香よ」
「キキョウ」
「まだ、名前もらってない。HS−00sって呼ばれてる」
俺は、率直に告げた。
同時に名前をもらえるイベントをこなしてない。
みんな可愛い名前つけられてずるいぞ!
いや、名前なんてどうでもいいけど、みんなすげーエッチな肉付きだ。
すけべするために生まれてきたと言われても過言じゃない。
それに比べて俺の薄っぺらさときたら……
俺、ここでいじめられないか心配になってきたぞ?
「なるほど、ロールアウトしたばかりなのですね。でしたら手取り腰取り教えてあげましょう。ね、マユミさん?」
「だね、あたしと舞香ちゃんはどすけべ仲間だから」
どすけべ?
まぁさっきされたボディチェックも常識を逸していたし。
ここがどういうところかなんとなく察していた。
ご主人様がどうとか言っていた。
男とのセックスを推奨してるとか?
なんだかすごく嫌な予感がするぜ。
同時にワクワクしてしまうのは元男のサガというものか。
気がついたら舞香という女が至近距離まで近づいていた。
目と鼻の先で、その柔らかな唇に、いつの間にか俺の唇が奪われていた。
なんだこれ、柔らかっ
抗う気力を奪われる。
脳みそ溶ける、もう何も考えられない。
「ふふ、可愛いわ。ねぇマユミさん」
「ええ、キスされて頭とろっとろにされちゃってる子はいつ見ても興奮するね」
「えっち。クリちんぽおっきくなってきた」
ルームメイトは徐に股間のジッパーを降ろし、下腹部を開放して濡れそぼつおまんこをむき出しにしてきた。
全員が全員、肉壺を切なそうにしながら指を這わせては動かし濡らす。
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、誘惑してきている。
これはあれか?
今からレズセックスが始まる感じか? 4Pってやつか?
ウヒョー!
俺は心の中で歓喜した。
最初に肌を合わせたのは無口で無表情な女、キキョウだった。
口数が少ないからか、何をどう感じてるかその表情から読み取ることはできないが。
俺のクリトリスを執拗に触っては、自分の濡れた場所と合わせて腰を振るわせていた。
「あっふぅ♡」
「キキョウさんもすっかりメスまんこハンターですね。ロールアウトしたばかりの処女喰いに磨きがかかってきてます。あなたも立派なシルキーですね。首輪をもらえる日も近いことでしょう♡」
キキョウの行動力を、舞香が褒めた。
舞香はいまだに俺の唇を奪い続けている。その下腹部を、キキョウが好きにしていて。
もう一人は、俺の胸部装甲を剥がしては長い舌で舐め回していた。
「ふぅ♡ んぅ♡」
何だこれ、頭おかしくなる。
背中が痺れて、俺は何度も浅い絶頂を迎えた。
何度か潮を吹く。
その潮をお腹に浴びて、キキョウがうっとりとした顔をしている。
貝合わせに飽きた後は、俺の膣をゆっくりと舐め上げた。
そこでフリーになっていた真由美が動き出す。
俺の薄い胸を、寄せてあげて胸の形にして先端をしゃぶるようにして舐められる。
なんというか、全然感じないが、そうされてる自分がどんなにすけべなのかは想像に難くない。
男だったらその画像に抜いていることだろう。
悲しいことに、全く感じない俺はどうかしているのかもしれない。
だがそれよりも、キスが長くて窒息しそうだ。
このピンチをどう切り抜ける?
考えろ、考えろ。
酸欠になりそうな頭を必死に働かせ、俺は賭けに出ていた。
「ダメェ、お姉様♡」
「あら」
「お姉様だって、舞香ちゃん」
「この子、キキョウたちのオナペットになりたいのかも。むふふ」
いや、そんなことは言ってないんだが。
でも、あんまり感じない俺の体は、愛されてる限りは他から邪険にされないかもという打算が働く。
このどすけべお姉様たちは、きっとこの施設でそれなりに顔が効くだろうから。
その傘下にいる限り、俺に危険は及ばないだろう。
そこで俺は、この世界の情報を得る。
男との結合はごめん被りたいが、えっちな姉ちゃんとのセックスなら大歓迎だ。
元男としては、イクよりイカせたいけど。それはこれから覚えていけばいいしな。
しっかし、ここは一体どんな世界なのかね。
見たことも聞いたこともない世界に迷い込んじまったみたいだ。
三人の猛攻を凌ぎ切り、なんとかルームメイトとの挨拶を終える。
そこでこの施設での暮らし方を聞いたら頭が痛くなるほどの淫語のオンパレードで頭を抱えた。
倫理観どうなってんだとかチャチなもんじゃねぇ。
これじゃあまるで、男の制欲を体現した世界だ。
そしてリンカーという謎の存在。
それで俺はピンときた。
嘘だろ、前世で遊び倒したシルキーダイバーの世界かよここ!
シルキーって汁娘のことか、妖精とかそういうのじゃなく?!
だったら周囲の対応に合点がいく。
そりゃそうだよなぁ、そんなに都合のいい話なんてないわ。
同時に俺のハーレム野望生活がガラガラと音を立てて崩れ去る。
いや、だが話を聞けばだ。
リンカーとの接触はボディスーツ越しにしか伝わらないらしい。
おまんこに吸い付くようにして張り付いてる部分がリンカーのチン圧を再現してシルキーを中イキさせると聞いた。
そこに男の姿はない。
あれ、それっていつでもイキたい時にイカせてもらえる夢の環境じゃね? と。
俺はTSして百合エッチを楽しめればそれでいいやって考えていた。
リンカーとのえっちはおまけ程度に考えればいいだろう。
え、それはシルキー失格じゃないかって?
いいんだよ、そんなもん。
俺一人くらい個性的なシルキーがいたっていいだろ?
それよりもあれだ。
今は一つでも性感帯を開発したい。
もしここがシルキーダイバーの世界というなら、イクのは基本動作だ。
どうりで全員すけべな格好をしていると思ったよ。
でもその前に。
このルームメイトをどう懲らしめて仲間に引き込むかを考える。
可愛いオナペットの立場にいつまでも甘えているわけにも行かないからな。
まずは一番下っ端のキキョウを落とす。
こいつのクリちんぽが一番小さく、自尊心の浅さから周囲に与える影響も低いだろう。
そう考えた俺は早速行動に移した。
「キキョウお姉様」
「なぁに、妹」
呼び名が与えられないから妹と来たか。
俺たちの生態系を考えたら、製造番号的に早く生まれたら全員の姉を名乗れるもんな。
ロールアウト順で言えば姉か。姉妹というのは便利な言葉だぜ。
「あたし、クリイキを覚えたいんです」
一人称は俺と口に出したのに、勝手に『あたし』に置き換えられてた。
肉体は自由に動かせるが、どうも口調は設計どうりにしか動かせないようだ。
「妹、キキョウの舌は気持ち良くなかった? ショック」
「まだロールアウトしたばかりで感度が育ってなくて……ごめんなさい」
「そっか。試験管調教がうまくいってなかったんだ」
試験管調教?
なんだそれ。あの試験管、そういう役割持ってたのか?
どうりで俺以外の少女は、なんか疲れ切ってた顔してたわけである。
なんなら喘いでいたようにも見えた。
試験管の中は外の音を遮断する性質上、気のせいかと思ったが、もしかしてあの液体の中でずっと性感帯の開発させられてた? もしかして俺はそれで全然開発が進まなくて最後に回されたんだろうか?
だから肉体の発育が他の試験管ベビーよりも進んでなかった?
可能性は高いか。
「えっと、キキョウだけでいいの?」
その目は他二人の姿を探していて、しかしそこにその姿は見当たらない。
あのキス魔とおっぱいイジメ魔がいないタイミングを見計らったのだからいなくて当たり前だ。
「お姉様のクリ攻め、見事でした。感度の育ってないあたしが潮を吹けたのはお姉さまのテクがあってこそだと思うので!」
「じゃ、じゃあ特別に教えてあげてもいいよ。いっぱいイッてね」
「頑張ります!」
そう、今の俺は頑張らないとイケないのだ。
そして腰を一番触ってくれたのはこのキキョウ。
どうも俺は腰でしかいけないのを薄々勘付いていたので今回この提案をしていたのだ。
他の二人に色々言い訳しながら、俺は一つでも早く性感帯を開発するべく、おナニーの誘いをしたのだ。
だが全くと言っていいほどイケず、キキョウは若干涙目になっていた。
ごめんて。