日常がエロい世界で弱い私が世界を変える。(ふた×女) 作:スズキだ
ちゅ…
ちゅう…ちゅ…
眠い目を擦ろうと手を伸ばした時に何かにあたる。細い、サラサラっとした何か…う…うう…ん?
あれ、?
そのまま伸びた指先が暖かいスベスベとしたものにあたり、少し気持ちがいい。うっすらと目を開けると私の手に擦り寄る猫のようにって小春ちゃん?、小春ちゃんの存在に気づいた時、身体が重みを感じてるのがわかった。小春ちゃんが私の身体の上に乗っていて…目の前で私にキスをした。
あれれ〜?
窓からの光が眩しいが、遮るように小春ちゃんの髪がぱらぱらと光を遮る。真っ白な暖かい光。照らされる小春ちゃん。なんか…小春ちゃんが可愛いと言われるのがわかった気がした。そのまま私にまたキスをした。
「って、ちょっと待って!?」
「おはようー。朝から元気だね…。」
「ち、ち、ちがくて。あの…。なんでいるの?」
「ええ…。ふふっ、一緒に昨日寝ちゃったじゃん。覚えてないのー?」
私は昨日の記憶を思い起こす。
一緒にシャワー浴びて…死ぬほど疲れてて…ベットに倒れるようにねたんだっけ…?その後どうだったか覚えてない。
「可愛かったのにヨルちゃん♡
ぎゅっと抱きしめてくれて…」
記憶にないんだけど…!?
さあっと朝から血の気が引く。
小春ちゃんはほっぺに手を当てて、昨日のことを嬉しそうに話してる。
今何時?、?!
慌てて時計を見るといつも起きる時間より10分遅い。
のほほんとしてる小春ちゃんを起こして私は急いで着替える。制服はここにある。着替え…あっ、
「小春ちゃん!パンツとか下着貸してあげるから急いで準備して!!」
私達は、急いで朝食を食べて、走ってクラスに向かった。
なんとか間に合ったのだけど…
「おーーい、ギリギリじゃん。珍しい。ってかなんで2人で一緒に遅いの??」
美羽が話しかけてくる。痛いとこをついてくる…、なんで言おうかそう思った時に、
「朝ね…「ちょっ」
小春がのんきに"何か"を話そうとしたので必死に口を押さえる。小春ちゃんは私の手の中でもぐもぐと何か言おうとしている!やめてほしい!!
「…2人ってそんな仲良かったっけ?」
ジトっとした目で美羽が見てくる。ああ、そうだ。美羽は小春ちゃん狙ってたんだっけ。これはめんどくさい。どう切り抜けようか!焦りが加速する中先生が教室に入ってきた。はあ…ギリギリで助かった。
授業を受けながら考える。
美羽は小春が好き。小春はなんか分からないけど私に懐いている。私がその小春にアドバイスして美羽とくっ付ければ良いんじゃ無い…?あれ?良い考えかも。
よし!そうと決まったら小春に色々聞いてみよう!
そんな感じで恋のキューピット作戦がスタートした。
〜昼休み〜
「ヨルちゃーん!一緒にご飯食べよ♡」
小春が私の席に来てお誘いしてくれる。天真爛漫ながら少し照れたように笑う小春ちゃんはモテるのがわかる気がする。ふむふむと勉強しながら頷く。そんな中、私の肩をガシっと掴んだ人影が…美羽だ…。
「ねえ、、、ヨルちゃ〜ん?私に言うことあるよね?」
私は思わず立ち上がり背筋がピンと伸びてしまうほど怖い声だった。美羽さん…想像以上に怒ってらっしゃる?小春ちゃんは空気を読んでか読めないのか、私が美羽に反応したのを守るように後ろから抱きつくように腕を伸ばして私のお腹に手を添える。このちっちゃいのは守ってるのなのか…?実はそんな身長変わらないのだけどね。
美羽の後ろからは萌と結城。いつも通りのメンツだ。いつもうしろからの乗っかってくるのは結城なので、取られたと思ったのかは知らないが私の背中を見ている。あっ?違うのか、もしかしたら結城も小春ちゃんを気になってるのかもしれない。
「美羽さん、、落ち着いて、ちゃんと話すから。とりあえずみんなでお昼ご飯行こうよ!」
私は小春の手を引きながら、美羽の背中を押す。美羽は渋々としたがってくれた。
教室を出ようとした時何気なしに気づいた。みんながチラチラとこっちを見ている。確かに可愛いと言われる小春ちゃん。人気者の美羽、かっこいい系と誰かが言っていた結城に、ギャル感ある萌。今更気づいたんだけどキラキラグループに入ってない?うち大丈夫なんかな。
それより大丈夫にしないといけないのでとりあえず落ち着いたら考えることの一つに入れておこう。
ガヤガヤ…
「でさ、2人はいつ仲良くなったの?」
「小春、うちが話すね!!」
小春に何も言わせないように話す。今日は唐揚げ定食だ。だからのんびり食べたい気持ちはあるが、まずこの肉食系女子を大人しくさせようと思う。円形のテーブルでみんなの視線が集まる。…こういう時こそ堂々とだぞ!私!いつかみた古いテレビの政治家のように話すんだ!
「私、まだみんなに話せないんだけど生い立ちが微妙なんだ。それで先生に相談した結果、小春ちゃんに手伝ってもらうことになったんだ!昨日は色々勉強してて、そのまま私の部屋で2人して疲れて寝ちゃったから…」
「でもヨル頭良いじゃん。そもそも寮って2人の関係じゃお泊まり厳禁のはずじゃ無い?」
「ああ…何もなかったから安心して。まじで安心して。ね?小春ちゃん?」
小春ちゃんは小さな口にいっぱい唐揚げを詰め込んだのかリスのように相槌してくれた。可愛い、やっぱこの子普通にしてたら可愛いのに…。
私は、美羽に耳打ちするように小声で話す。
「…分かってるって、美羽の気持ち。抜け駆けなんてダサいことはしないよ。もはや応援する気持ちしかないから、安心して。」
美羽は本当かなあ?疑うように私を見る。大丈夫だって、、まだ大丈夫なはずだって…多分。そもそも女の子同士ノーカンだよね?
「あっ、小春ちゃんってどういう人がタイプなの?」
私はウインクするように美羽を見る。呆れたような目で返される。いつものペースが戻ってきたぞ。
「小春はねー、今まで王子様みたいなふたなりと結婚するんだなって思ってたんだけど、最近変わってきてね。可愛い子に興味津々なの。」
「だってよ美羽!」
「へーー、意外。小春ちゃんってそういうのがタイプなんだ!最近変わったって何があったの?」
恋バナが好きそうな萌が乗ってきてくれた!私も安心して唐揚げタイム入ろっと!
「最近ね、小春、初めて自分からキスしたいって思ったの!!そしたら可愛い反応してくれてね♡それでね、胸がキュンってなって、、、。あっ、顔が可愛くてとっても優しい人だよ!」
「…可愛い?さいきん??」
結城が何故かこっちを見てくる、。ち、ちがうよ、私可愛く無いから、、。顔が可愛い人と小春が言ったせいか、美羽は私を除外したっぽい。なんだったら同情したように肩に手を乗せてくる。それはそれでうざい。ちょっと悲しいし、なんでうちフラれたみたいになってんだ?それで良いんだけど気に食わない。
読んでくれてありがと♡