歓声の止まった9回裏2アウト満塁
誰がどう見てもドラマだと錯覚するほどよくできたシナリオ
チームの勝敗を己が決めると誓った2人の死を覚悟した真剣勝負
初球
放たれた白球は当たりそうな場所から一気に曲がるスライダー
二球
時間を置かないテンポのいいフロントドアの出ていくツーシーム
三球
アウトーいっぱいいっぱいの力強いストレート
四球
インコース高めのボールからアウトコース高めに入っていくスラーブ
打者ひと振りもできず三振
ここで死んでも投げ切ると意地を張り通したのは
投手鶴見胡太郎
そして中学硬式野球全国大会の三連覇が決まった
相手からすればなぜ今本気で殺した淡い未来を見せた状態で
なぜもっと早くに心を折らなかったと思うだろう
だがこの男からすればコールドで終わらせたくないだけ楽しい時間をもっと楽しみたい
そんな感覚で相手を揺さぶったにすぎないのだ
事実今回12対8でコールドゲームにならなかったのだから
そんな野球バカのピッチャーのお話
鶴見胡太郎
ピッチャー151km
コントロール 80 スタミナ 106
ストレート ツーシーム
スライダー4 カットボール3 スラーブ6 カーブ5 チェンジアップ5 Vスライダー7
シンカー4 Hシュート4
強心臓 怪童 変幻自在 精密機械 怪物球威
青得は省略(大体とってる)
中学生の体で無理しないためにこの程度に抑えていると言っているが本当はどうかわからない
「これからは制限のない広い台地で好き勝手に伸ばしていこうと思う。
確かに僕の目標はプロだ。
でも、だからと言って高校で馬鹿をやらないわけじゃないし本気で自分以外の才能を踏みつぶしながら世界の頂点に立ちたいと思っている。
だから殺しに来る覚悟でこいじゃなきゃひき潰すよ。
以上だ僕と同世代に生まれた生存競争2位を争う諸君」
これほど暴君にそして絶対王者的に発言しても許されるものがあるそれが‘才能’だ才能と実績さえあればどんな文句を言おうがどんな発言をしようがそれを事実にしてしまえる
だからこそ才能とは貴重で実績とは重要なのだ
中学通算打率1.00
防御率2.50
中学通算打点400
最高連続出塁100打席
春夏全中インハイすべて優勝
これほどまでに才能があり実績もある人間が他から文句をつけられようともそれを意に介さない
それが鶴見という男でありキャッチャーが取れる最高地点を投げ分けれる最高のピッチャーでもある
そしてこの文面からわかる通り中学で一度も試合での全力投球ができていない悲しい男でもあった