仕事を終えた立花徹は、行きつけのBAR『カルテット』を訪れていた。
自身の担当するプロジェクトの終わりがようやく見えた前祝いだった。
「マスター、ウイスキーお代わり」
すでにロックの4杯目を空にした立花は、初老のマスターにグラスを差し出す。
受け取ったマスターは、しかしグラスを静かにカウンタ―に置くと、別のグラスに水を注いだ。
「立花くん、ちょっと飲み過ぎじゃないか。明日は仕事の大詰めなんだろう?」
「いいんだよ、どうせ明日はお偉方に報告するだけだ。泥酔しててもできるさ」
「そうかい?……まあ君がいいならいいけどね」
小さくため息を吐いたマスターが、改めて酒の準備を始めようとしたところで入口のドアが開いた。
「1人なのだけど…」
「ああ、どうぞ」
落ち着いたトーンの女の声だ。
「隣いいかしら?」
「あ、あぁ。構わないよ」
了承を得られた女は、そのまま椅子を滑らせて立花の左隣に座った。
「ご注文は?」
「そうね……じゃあマティーニを」
「かしこまりました」
注文を受けたマスターは、立花にウイスキーのロックを出すと、マティーニのジンとオリーブをカウンターに置いた。
(イイ女だ…)
グラスを傾けながら女を盗み見る。
染めているようには見えない金紗のセミロングを後ろでまとめ、赤渕眼鏡が理知的だ。
服装は清楚な白シャツに黒のタイトスカートというシンプルだが、それがかえって女の美しさを際立たせていた。
体形も男であれば必ず目をやってしまうだろう、胸の膨らみはかなり大きく、タイトスカートの尻もはちきれんばかりに張っている。
(こんなイイ女とヤレたら最高だろうな)
立花は、自身の欲望を隠そうともせず、女を見つめた。
そんな立花の視線に気が付いたのか、女がこちらを見た。
「私の顔に何か?」
「あ、あぁ……いや、すまない。君があまりにも綺麗だからついね」
「ふふっ、お上手なのね」
女は立花の言葉に微笑んで答えると、マスターが静かに置いたマティーニにグラスをかざした。
「乾杯」
「乾杯」
2人のグラスが、チリンと鳴った。
女は一口マティーニを飲むと、小さくため息を吐いた。
「どうかしたのかい?」
「いえ……少し疲れただけよ」
「仕事かい?」
「ええ、少しばかり物分かりの悪い上司がいてね」
「それは大変だ」
「でも明日で終わるわ」
女はもう一度グラスを傾ける。ごくりと動いた喉がひどく魅力的だった。
「それは良かったね。ところで名前は?」
「えぇと……そうね、『シズカ』と呼んで」
女は少し考えるような仕草のあとそう名乗った。
自分の名前なのになぜ?と考え、徹は苦笑する。
会ったばかりの男に名乗るのに躊躇しない筈がない。
「しずかさんか…いい名前だね。僕は立花、立花徹」
「そう、よろしくね……立花さん」
それからは楽しいひと時だった。
シズカは話し上手・聞き上手で、立花の気分を良くさせた。
仕事の話から、趣味の釣りの話。
他愛のない会話でもシズカは楽しそうに聞いてくれる。
それにシズカの話も面白かった。
会社の愚痴を零すかと思えば、仕事の話には興味を示し、立花の釣りの話には「私もやってみたい」と目を輝かせた。
気が付けば杯を重ねたシズカは頬を赤く染め目を蕩けさせている。
「しずかさん、そろそろ帰ろうか?」
「……もう一軒行くの。立花さんも付き合って」
徹の袖を引き、上目遣いでそう強請る。
その仕草はひどく艶めかしく、立花の欲望を刺激した。
「仕方ないな……じゃああと一杯だけね」
「……ありがとう」
徹が了承すると、シズカは花が咲いたように笑ったのだった。
BAR『カルテット』を出た2人は、少し歩いた先にあるホテルへと入った。
シズカが「休憩で」と受付を済ます。
「立花さん、行きましょう」
「ああ」
2人はそのまま部屋へと向かった。
部屋に入るとすぐにベッドに腰かける徹。その隣にシズカも座る。
「ねえ、立花さん……」
「なんだい?」
「キスして……」
そう言うとシズカは目を瞑った。
徹はそんな女の肩を抱き寄せ、そっと唇を奪った。
「んっ♡…ちゅう、ちゅぱ…れろ、んっ♡……」
舌を絡ませ、唾液を交換し合う。
シズカは徹の首に抱き着きながら、その行為に夢中になっている。
「んちゅ♡……はぁ……立花さん、もっとぉ♡」
唇を離すと2人の間に銀色の糸が橋を架けた。
シズカの可愛いおねだりの声に、徹は再び唇を重ねた。
今度は最初から舌を入れ、激しく口内を犯していく。
「れろ♡……じゅる、んちゅ♡……んく、こくっ♡」
シズカは嫌がる素振りも見せず、むしろ積極的に舌を絡めてくる。
お互いの唾液を交換し合うような激しい口づけに興奮が高まっていく。
「はぁ……♡はぁ♡……」
「脱いで」
「…はぁい♡」
徹の言葉にシズカは嬉しそうに返事をすると、シャツのボタンを外し始めた。
そしてブラを外すと豊満な乳房がたぷんっと揺れる。
思った通り見事な乳房だった。張りがあり形も良く、乳首は綺麗なピンク色でつんと上を向いていた。
「綺麗で大きなおっぱいだね」
「ふふっ、自慢なの♡」
シズカが嬉しそうに微笑むと、その大きな乳房がぷるんっと揺れる。
徹はその胸に手を伸ばすと優しく包み込んだ。
しっとりもちもちとした肌が吸い付いてきて心地よい。
「あんっ♡」
軽く揉んだだけでシズカの口から甘い吐息が漏れた。
そのまま指に力を入れて揉みしだいていく。
大きな乳房は、徹の指をどこまでも呑み込んでいくかのようだった。
「んっ♡……はぁ♡……あぅ♡……あっ♡……んふぅっ♡」
「気持ちいいかい?」
「……ええ♡……きもち、いいわぁ♡」
「じゃあもっと良くしてあげる」
そう言って徹はシズカの乳首を口に含んだ。
コロコロクニクニと舌で転がしたり甘噛みしたりして責め立てる。
もう片方の胸も手で愛撫を続けたまま、時折強く抓ったり引っ張ったりして変化をつけながら刺激を与え続ける。
「ひゃうんっ♡……あっ、ああぁっ!……それぇ、だめぇっ!」
「ひゃめじゃないだろう?こんなに硬くなってるじゃないか」
「やぁんっ♡……そこで、喋らないでぇっ!あっ、あっ、ああぁぁっ!!」
徹が喋る振動にまで感じてしまうのか、シズカは身体をくねらせる。
だが徹は逃がさないとばかりに口に含んだ乳首を強く吸った。
同時に両手で乳房を揉みしだき親指で乳輪をなぞるようにして焦らしていく。
その間もずっと口での愛撫と手での責めを続けた。
「ああっ♡……あっ♡イクっ…イッちゃうぅっ!……ああぁっ♡」
「いいよ、イっても。ほら」
徹は乳首を強く吸い上げながら歯を立てた。
その瞬間、シズカの身体が大きく跳ね上がる。
「イクっ!……あっ♡……あああぁぁぁっ!!!」
絶頂を迎えたシズカは大きく仰け反り痙攣する。
そんな彼女の身体を支えながらゆっくりとベッドに押し倒した。
「はぁ♡……はぁ♡……」
荒い呼吸を繰り返しながらもどこか幸せそうな表情を浮かべているシズカにキスをする。
「んっ♡……ちゅ、れろぉ♡……」
舌を入れ絡ませ合う。唾液を交換し合い歯茎の裏まで舐めまわすような激しい口づけ。
そしてゆっくりと唇を離すと銀色の橋が架かった。
「ねえ、立花さん……」
「なんだい?」
「私……もう我慢できないの」
そう言うとシズカは自分の股間へと手を伸ばす。
タイトスカートを捲り上げると、そこには黒いレースの女性用下着があった。その中心は大きく染みになっており、少し動くだけでクチュリという水音が聞こえるほどだ。
そのままショーツを脱ぎ去ると割れ目とクロッチの間に糸を引いた。
「お願い、ここに貴方のをちょうだい……♡」
そう言うとシズカは両手で秘所を広げて見せた。
サーモンピンクの蜜穴がヒクつき、とろりと蜜を垂らしている。
徹はベルトを外しズボンを脱ぎ捨て、グレーのボクサーパンツを下ろすと陰茎を取り出した。それは既に硬く勃起しており上を向いていた。
シズカの顔が悦びに染まっていく。
「ああ……大きい♡……」
うっとりとした表情で呟くと、シズカは入口を見せつけたまま両足をM字に開き、割れ目をより大きく広げて見せる。
その淫靡な光景に徹はゴクリと唾を飲み込む。
シズカの上に覆い被さり、亀頭を割れ目に押し当てゆっくりと挿入していく。
ズブブッと音を立てて飲み込まれていく肉棒。
蜜穴はとても温かくヌルついており、まるで歓迎するかのように絡みついてきた。
そのまま根元まで押し込むと子宮口にコツンと当たる感触があった。
それを合図にするようにピストン運動を開始する。最初はゆっくりだった動きも徐々に激しくなっていく。
パンッ!パチュン!という肌を打つ音が部屋に響く。
「んっ♡……はぁ♡、ああぁっ!……あんっ♡」
突かれる度にシズカの口から甘い吐息が漏れ出す。その表情は快楽に蕩けており、口の端からは涎を垂らしている。そんな彼女の姿に興奮を覚え更に強く打ち付ける。気遣うような腰振りから欲望をぶつけるような激しい動きへ。
シズカの蜜穴は柔らかくそれでいてきつく締め付けてきて、油断するとすぐに射精してしまいそうになる。
徹はその快感に抗いながらも必死に腰を動かし続けた。
「はぁ♡……あぁっ♡、あんっ♡」
「しずかさんのおまんこ…っ…最高だ…くっ」
「ふふっ、ありがとう♪んぁ♡…んっ♡」
褒められて嬉しかったのか、シズカは笑顔を浮かべると蜜穴を締め付けた。
その刺激に思わず射精してしまいそうになるが何とか耐える。
(まだダメだ……)
男としてのプライドがこの美しい女に欲望を吐き出そうとする徹の本能を何とか抑え込んだ。
せめて一緒にイきたい。
徹はシズカの身体を抱きしめ上半身を密着させると、首筋に顔を埋め大きく腰を動かした。パンッパチュパチュンという激しい水音と肉同士がぶつかり合う音が部屋に響く。最奥への突き込みが激しくなり、シズカの喘ぎが大きくなる
「あぁっ♡、だめぇ!……イッちゃうぅっ♡」
「僕もそろそろ限界なんだ……!一緒にイこう!」
「うんっ!来てぇっ!中にいっぱい出してぇ!」
徹がラストスパートをかけるとシズカも足を絡めてしがみつき最後の一突きに備える。そしてついにその時が来た。子宮口に先端をぐりりっと押し付け、先端から白濁の粘液が勢いよく吐き出される。それと同時にシズカも大きく仰け反り絶頂を迎えた。
ビュルルルーー!!ドピュッドピューーー!!!
熱い奔流が蜜穴を満たしていく感覚に、シズカはビクビクと痙攣し絶頂から降りてくることができないようだった。
やがて長い射精が終わると、徹はゆっくりと引き抜いた。すると栓を失った秘所からはゴポリと音を立てて白濁液が流れ出てきた。
その量の多さに自分でも驚きつつ、徹はベッドへとその身を横たえる。
長期間の仕事からもうじき解放される解放感と、最高の女の胎に中出しをキメた高揚感に包まれ、一気に気怠くなった身体を動かしシズカへと身体を寄せる。
「…しずかさん」
「はぁ♡はぁ♡はぁ♡」
いまだに絶頂の余韻に浸っているのか、シズカは荒い呼吸を繰り返しながら天井をぼんやりと眺めている。
その頬の紅潮した横顔に口づけた徹は、急激な眠気に襲われた。
(疲れが溜まってたところに酒とセックス…最高の睡眠ができそうだな)
抗えないまどろみの中、徹はそのまま目を閉じたのだった。
翌日、目を覚ました徹は隣にシズカがいないことに慌ててバスルームなどを確認するが、そこにも彼女の痕跡はなかった。
昨日のことは夢だったのか…?寝起きで回らない頭にふとそんな考えが浮かぶも、己の肉棒を包み込んだ肉の温かく柔らかな感触と、部屋に漂う女の残り香がシズカの存在が現実であったことを告げていた。
「一夜限りの夢か…」
そうつぶやく徹のスマホが着信を告げる。
「え…?」
電話口は部下の男だった。非常に焦った様子でプロジェクトを進めていた施設に襲撃があり、あとはクライアントへのお披露目を待つだけの製品が破壊されたという。
施設は働く職員と一部関係者のみで社内でも極秘とされ場所も秘匿されていた。警備も厳重でとてもじゃないが外部からの侵入など不可能なはずだった。
なぜ…どうして…。疑問が頭の中を渦巻く。ただわかるのは、これで徹のこの半年以上の努力が水の泡となったということだった。
「はは、まじかよ…」
力の抜けた身体をベッドへと投げ出し、シズカの香りの残るシーツに顔を埋めたのだった。
☆
徹が寝息を立てだしたのを確認したシズカ――高坂静流は、ゆっくりと起きあがると鏡台前に歩み寄った。入室の際に乱雑に置かれた徹のカバン。そこから彼のスマホを取り出すと寝ている徹親指を使って、生体認証のロックを解除する。そしてファイルアプリを起動させ、再度指紋でロックを解除するとドキュメントフォルダを開く。
そこには徹が関わっているプロジェクトの詳細データが保存されていた。
静流は自身の荷物から取り出した小型PCへと徹のスマホを繋ぐと、プロジェクトデータのコピーを取り、そのデータを削除。代わりに自分が持っているデータに差し替え、入手したデータを本部へと送信した。
これでもうこのプロジェクトは終わりだ。
「ごめんなさいね、セックスは悪くなかったわ」
作業を終えるとシズカはシャワーを浴びて身なりを整え、寝ている徹の頬に軽くキスをすると部屋を後にした。
「お疲れ様です。いま実働隊が対象施設へと突入したとのことです」
「そう、データの解析は?」
「五車の科学部門が始めていますが…」
「わかったわ、ありがとう…出して」
「はい」
窓の外、人通りの少ない道を進む車の中で静流は目を閉じると、先程までの情交の熱を冷ますようにシートに身体を預けた。
「さて……尻尾を出すのかしらね…『カンパニー』は」
そう呟いた静流の口元には笑みが浮かんでいた。
始めちゃった♪
エロむず