『ムラムラします』
というわけでなんかムラム……じゃなかったむしゃくしゃして書きました。
はむっ…ちゅっ…
クチャ……ピチャ……
れろ……ちゅる……れろぉ……
クチャ……クチャ……
時刻は深夜。夜空に浮かんで見える月を遮る曇のない快晴。
とある屋敷の薄暗い寝室内に甘い熱を帯びた呼吸音や喉奥で湿った水の音が微かに響く。
窓から差し込む月明かりに照らされた部屋の中央にあるベッドと共に人影があった。
まぶしいほど真っ白なベッドの上には、灰色を基調としたもこもこの生地のバスローブを着た黒髪の少年がいる。右目は赤、左目は黒のヘテロクロミアの目を持つ彼は床に両脚を投げ出すような体勢で座っていた。
そして、少年が開いた左右の脚の間に跪いている人影がある。
サラサラの長い金髪にエルフ特有の尖った耳、宝石のように透き通った碧眼、スッと伸びている鼻。薄すぎずかと言って厚くもない朱色の唇。
そして生地の薄い黒いネグリジェの上から女性らしい滑らかな曲線を描いているのがわかる豊かな肢体。フリルのついた丈の短い裾からのぞくすらりと長く伸びた白い美脚は、柔らかな肉付きをしている。
月の光に照らされて美しく輝くそのエルフの美少女はまるで神が作りし芸術品だ。
そんな息を呑むほど美しい彼女は跪いたまま少年の股座に顔をうずめ、甘い吐息を漏らしながら前後に動かしていた。
「はぁ…ちゅぷ…ん、ちゅっ…ふぅ…んちゅぷ♥」
顔を前後する度に卑猥な水音を響かせるその口は、はだけたバスローブの下から露わになった少年の鼠径部から生えている雄の象徴を頬張っていた。
後方へ引く度に出てくるそれは腸詰肉のようなその器官は太く長く、表面に無数の血管が浮き上がっており、イボの様に全体に散りばめられている。ドクドクと脈打っていることからも、多くの血液が集中しているようだ。バナナのように三日月状に湾曲した形で反り返っており、少女が輪っか状にした両手を根本に添えて先端と向き合うに押さえている。
先端は赤ん坊の握り拳サイズはあり赤黒く腫れている。亀の頭や松茸を想起させるように大きくエラを張り出しているが、出てくる際に何度も少女の唇にひっかかってしまうほど窪みが深く鋭く抉れていることから幅広の穂先がついた槍を思わせる。
唾液によってくまなくコーティングされたその表面は、月光に反射してぬらぬらと妖しい輝きを纏い、よりその存在感が強まっていた。
普通の女子であれば恐怖し、一生モノのトラウマになるだろうグロテスクな男性の排泄器官を、エルフの少女は甘いアイスキャンディーを食すように、呑み込んでは口外に出すのをゆったりとした一定のリズムで繰り返しながら愛おしそうにしゃぶっていた。
その頭をそっと置きながら気持ちよさそうに少年が体を仰け反らせている。局部から送られる快楽に身を委ねて、呻き声を漏らしていた。
「あ、アルファ…そろそろだから」
「……んんっ♥ぐぽっ♥ぐぽっ♥ぢゅっ♥ ふ、んんっ♥ じゅるるるる♥」
アルファと呼ばれたエルフの少女は返事する代わりに、頭の往復運動が速度を少しずつ早めていく。繰り返される水音も速度に比例して大きくなっていた。彼女の長い金髪がふわりふわりと宙を舞うほどの勢いに達した時、少年は腰をぶるっと震わせた。
「受け取れっ…!」
――どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅう!
「ん、んんっ♥ んくっ……ごく……んっ……♥」
少年が斜め上を見上げたまま快楽の息を漏らし続ける中、アルファは顔の前後運動を止めた。
「ごくっ、ごくっ、ごくっ……ごくん……♥」
彼女の白い喉が何度も波打ち、どくん、どくんと一際大きく脈動する太い肉の槍を咥えたままグラスの中の飲み物を一気に飲み干すようにゴクッゴクッと嚥下の音を響かせる。
「んくっ…んくっ…ん、はぁぁ♥」
一分程度経ってからようやく飲み切ったのか、アルファは名残惜しそうにしながらもずっとしゃぶっていた肉槍をちゅぼっと音を立てながら口の中より解放する。
薄い唇と先端とのあいだに唾液とは別の、とらけたチーズのように粘り気のある白濁液が伸び、ぷつんと切れて床に落ちた。
「ふふ、相変わらず凄い量ね。もうお腹一杯よ」
恍惚の表情を浮かべて口周りをペロリ、と舌なめずりする仕草が妖艶なアルファ。
その頭を少年は息を漏らしながら、よく出来た教え子を褒めるような手つきで優しく撫でてあげる。
「すごく気持ちかったよアルファ」
「ふふ、よかったわ♥で・も……♥」
肩で息をする少年を熱のこもった眼差しで見上げながら、アルファはそそり立つ竿を添えた手でゆるゆるとしごく。
「さっきまであの子たちに散々搾り取られたのにまだまだ元気一杯ね♥」
「本命のアルファだけ仲間はずれは可哀想だろ?」
「もう♥調子のいいことばかり言って♥」
アルファは少年の腰の上へ膝立ちで跨った。
大きく張り出した先端部が自身の脚と脚の間にくるように手で角度を調整し、ゆっくりと腰を落としてゆく。
――くちゅぅぅ♥
「んんっ♥」
甘い鳴き声をあげながら、そのまま腰を一番下まで落とす。
アルファが少年の腰の上に座った時、少年の赤黒い雄の象徴はネグリジェの裾の中へ完全に隠れてしまった。
「あっ……奥まで、んっ、きてる…♥私のなか、いっぱいにされてる…♥」
「すごく締め付けてきてるよ……もう、動いていいか?」
「いいえ。今回は私が動くわ。んっ♥」
少年の首に両腕を回してぎゅっとしがみつくアルファ。
密着させていた腰をゆっくりと上げる。
肉棒の先端が再び見えてくる高さまで腰を持ち上げる。根本から半ばまでが露わになった竿は唾液とは別の透明な液体にたっぷりとコーティングされ、窓から差し込む月光を反射してぬらぬらと妖しくテカっていた。
「――はぁん♥」
腰を上げきったところで、先ほどとは真逆の動きで腰を沈めると粘着質な水音を響いた。
下から上へ、そして上から下へと、時折前後に動いたりを繰り返され続ける緩やかな下半身の運動に、艷声を上げるアルファ。たちまち熱に浮かされたかのようにその美しい相貌は真っ赤に染まり、キメの細かな肌の上に浮いていた玉のような汗をかいていた。
「あ、ぁ♥ここっ…好きい……っ♥気持ちいい?」
「ああ。すごい……やっぱりアルファが一番最高だよ。んっ」
少年は潤んだ瞳で見つめてくるアルファの顔に自らの顔を寄せ、その唇を奪った。
最初は粘膜同士の接触だったのが、舌を口内に入れたり互いに絡め合ったり唾液を交換しあったりと、ただひたすらに唇を貪り合う。
「ぷはっ……アルファ、俺も動きたい」
「だ、だめぇっ…まだ私の番だか、らぁああああん――!?」
少年は返事を待たずにアルファのくびれのある腰をがっしり掴んみ、下から腰を勢い良く突き上げた。
「はぁぁ…あっ、だめ……我慢してぇ……」
「無・理♪」
どちゅぅん♥
「ああぁぁッッ♥♥は、激しい♥」
下からの上下運動が始まると、アルファの泣き出しそうな嬌声を上げた。
ばちゅっ♥ぐちゅっ♥ばちゅっ♥
「だ、ダメッ♥ダメなのッッ♥♥」
まるで堪らないと言わんばかりに、涙をこぼしながら金髪を激しく舞い揺らすアルファ。快楽から逃れるように腰を浮かせるが、少年に腰を押さえられているためそれは叶わない。
彼女がなにか訴えるのもお構いなしに、少年は下半身の槍で下からえぐるように、腰を動かしていく。
ギシギシと軋むベッド。
ぐちょぐちょと音を立てて跳ね回る腰。
互いの腰が密着する度に、接触部からどちらのものとも知れぬ体液が洪水のように止めどなく溢れ、シーツへ盛大なシミを描いていた。
「も、もうッ。わ、わたしッ……私ぃッ!♥」
「っ……!アルファ!アルファの中に、全部出すからな!」
「きて、全部、んんっ、注いでぇ!」
うずくまるようにアルファは少年に必死でしがみついた。その足が腰に絡みつくように回り込み、せがむように、ねだるように、少年の腰にぐりぐりと押しつける。首筋に熱い吐息を感じながら、少年は何かに突き動かされるかのように腰を動かすのを速めていく。ぶちゅぶちゅという音がだんだんと大きく速くなっていき、アルファの声がどんどん大きくなる。
そして最後のひと突きと言わんばかりに盛大に腰がぶつかる。
「――っ、アルファ!」
「―――ぁぁあああ゛あ゛っあぁッ♥♥」
二人の絶叫が重なる。
――どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅ!
「んうう……うう…あ、熱いのが奥にぃ♥…ぁ……ぁ……」
「……っ!」
少年がびくんっと数回体を震わせるとそれに合わせてアルファも体を震わせる。
お互いの隙間がないくらいに密着する身体をビクビクと痙攣させ、快感の嵐の前にただただ身を任せる二人。
一分くらい経ち、ゆっくりとお互いの体が弛緩していく。
力なくしだれかかってくるアルファの柔らかい重さを感じながら、少年はベッドへと倒れこんだ。
「んっ……ハァッ……もう…激し過ぎ、よ………んっ、んちゅ……」
「……んっ……」
アルファと少年は互いに舌を伸ばし、それを絡み合わせた。
――ぶるん
体勢が変わったことで、隠れていた少年の太い肉槍がちゅぽんと音を立てながら姿を現した。
「……んんっ♥」
すると少年のモノが栓の代わりになっていたのか、白いドロッとした粘塊がアルファ
の下肢を伝い、シーツに新たな染みを作ったのだった。
♢♢
突然だが、人は生まれながら欲とは切っても切り離せない関係にある。
あるアメリカの心理学者が提唱した心理学理論によれば、人間の欲求は五つの階層に分けられるそうだ。
一段階目は食欲、性欲、睡眠欲といった生存のための基本的な生理的欲求。
二段階目は健康や経済的安定性といった心身の安全性に対する安全の欲求。
三段階目は集団に所属したい、仲間を得たいという社会的欲求。
四段階目は他者から認められたい、自分に自信を持ちたいと考える承認欲求。
五段階目は自分の価値観・人生観に基づき、自分が満足できる自分になりたいという自己実現の欲求。
これら五つの欲求はピラミッド構造となっており、下層の基本的な欲求から満たしていくことで、最終的には最上段の欲求である自己実現に至るとされている。
各欲求は必ずしも順番通りに優先されるわけではないそうだが、俺はこの一段階目がなによりも優先されるべきだと常々思う。
つまり何が言いたいのか一言に纏めて言うと…
―――彼女をつくって抱きたい!!
大学を出てそこそこ給料が良い会社に入社し、もうすぐ三十路になる一人暮らしのチェリーボーイが俺。
彼女ができたこともモテた事など一度もなく、それどころか触れた事すらもない。
彼女を作ろうと努力した事もあったが、「生理的に無理」と言われて即心が折れた。
そしてそのまま大人の階段も登らずに成人を迎える。
童貞は30歳になると魔法使いに、40歳になると賢者にジョブチェンジできるみたいだが全然嬉しくない。虚しくなるだけだ。
「なんでもいいから運命的な出会い起きないかなぁ……」と胸に抱く欲望を吐き出しながら、俺は車を走らせる。
年に一度のお盆休みということで、実家に里帰りする道中だ。ちなみにお盆休みの日が俺の誕生日と被っていて、数分後の午前零時に魔法使いへ自動的にジョブチェンジすることとなる。
時とは残酷なものだ。こっちの都合なんてお構いなしに過ぎていく。
既に深夜という事もあり、周囲には人影はない。
というよりも、この周辺は森であり、普段人が通る事はない。
だから油断した。
突然森の中から全裸の少年が飛び出し、俺が運転する車に飛び掛かってきた。
ガタン!
「ぎゃああああああ!?」
「魔力!魔力!魔力!魔力魔力魔力魔力魔力!!!!」
黒髪黒目の変質者がフロントガラスに張り付きながら訳の分からないことを叫んでいる。
頭から血を流し目を血走らせたヤバい変質者のせいで前が見えず、衝撃でスピンしてしまう。
すぐにブレーキをかけようとしたが手遅れだった。
キキーッ!!!
反対車線から迫ってきたトラックに避ける間もなく衝突。
変質者との出会いのせいで俺の人生はあっけなく幕を閉じた。
しかもジャスト深夜零時に。
魔法使いになってすぐあの世に旅立つ事になるとは……出番のないままの俺のアームストロング砲も泣いてるだろう。
ごめんな、俺の右手しか相手にしてやれなくて……
次生まれ変わる事が出来たら、ガンガン攻めよう。
♢♢
「……で、何か言いたいことはあるか?」
「いやぁ、ごめんごめん。悪気はなかったんだ。にしても、まさか同じ異世界に転生とはねぇ」
「軽すぎだろ」
気が付くと異世界に転生していた。元凶と共に。しかも双子の兄弟として。
転生してすぐ顔合わせした時に薄々勘づいてはいたものの、そんなことあって欲しくない、気のせいだと祈るばかりだったが、神とは無情なり。
――君ってさ、前世の記憶があるよね?
転生した世界が中世風のファンタジー世界なためスマホや携帯といった通信機器が存在せず、スマホ依存症と化していた俺がある日「スマホが恋しい」と思わず呟いた瞬間奴が反応し、オレに小さな声で聞いてきたために疑念が確信に変わってしまった。
――や、やっぱりお前は車に跳び出してきた変態!?
――変態って……え?なんで僕が車に跳び出したこと知ってるの?
――俺がその車を運転していたんだよ!
――え?
まったく反省の色がない様子に怒りを覚えながらも、なんであんな奇行に及んだのか取り敢えず弁明を聞いてみた。
奴は前世の頃から『陰の実力者』なる存在を目指していて、ずっと鍛錬を欠かさずに更に魔力を求めて意味不明の修行をしていたらしい。うん、完全にやべぇ奴だ。
で、たまたま近くを通りかかった俺の車のライトを魔力と勘違いして全裸で突撃してきたと。
なんだよそれ?そんな訳の分からない願望のせいで俺は一度死ぬ羽目になったのかよ?
もう怒りを通り越して呆れるしかない。
だが目の前の元凶、シド・カゲノーはそんな俺、ディク・カゲノーの心情に気付かないままとんでもないことをのたまった。
「ところでさ。僕、この世界で陰の実力者を目指すから手伝ってよ」
「は?なんで俺が?」
「ほら。同じ転生者のよしみでさ」
「○ね」
キャラ紹介
・ディック
転生者なオリ主。転生前は30代の独身貴族(悲)兼魔法使い(哀)。死の原因である原作主人公とは双子の兄弟として転生。ただし、オリ主の方は右目は赤、左目は黒のヘテロクロミア。原作主人公と間違えられるのが心底嫌で後に髪を伸ばす。アルファ(その他も)を相手に今世ではガンガン攻めていく。ちなみに名前を和訳するとアレになる。