※この作品はR-18です。

ようこそ有栖と清隆の教室へ   作:愛奴

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例の櫛田の行動ですが、原作よりも早めに露呈させました。

今回は前振りです。


24. 櫛田 みぃつけた

第3週の金曜日、今週はいろいろあったけど、明日から清隆の部屋で一緒に生活することを思うと、幾分発情してくる。

 

昼休み、神室を図書館に呼び出し、Aクラスの状況を聞き取り、学力向上のための次の課題を与えた。また、もう一つAクラス内で葛城に対抗するグループが必要なので、

「真澄さん。Aクラス内に神室グループを作ってください。」と指示を出した。

「グループって、私、今まで自分のグループなんて作ったことありません。作れるかどうかわかりません」迷い気味に言い訳をする。

「真澄さん、作れるかどうか、ではなく、作るんです。」

小声ながらも強めにいうと

「ど、どう、すればいいか教えてください。」

震えながら答えた。

「では、葛城に反発する生徒の反発心を煽って、同調してみてください。」

「わかった、やってみる。やります。」

神室もだいぶ開き直ってきている。いい傾向だ。私は神室に10万ポイントを送った。

「真澄さん、ポイントを送りました。このポイントで皆と遊ぶのもよし、奢るもよし。誰かを買収するもよし。自由に使ってください。どのようにグループを作り、ポイントをどう使ったかは教えてください。」

「では、また連絡します。課題は量がありますので、一週間、来週の金曜日までに仕上げてください。」と言い残して、図書館を出た。

 

放課後は櫛田たちとカラオケに行った。珍しいことに、軽井沢グループも一緒だ。数人の男子の中に軽井沢と付き合い始めた平田もいる。どうやら、グループ間のわだかまりを解消しようと、平田が音頭を取り、両グループのメンバーを集めたらしい。私はどちらのグループにも入っているつもりはないが、櫛田グループとして招待されたようだ。櫛田と懇意にしているように見えるらしい。実際は櫛田を知るために近づいているだけなんだが。歌を歌ったり、おしゃべりしたりしていると、だんだんと雰囲気が悪くなってくる。軽井沢が、櫛田のことを八方美人だと言ったことが引き金のようだ。平田が収めようとするが、グループ間の対立は深まるばかりだ。その後、表面上は何とか収めてお開きとなった。

 

帰り道、

「桔梗、気にしちゃだめですよ」

櫛田に声をかけると

「大丈夫。平気だよ。有栖、ありがと。」

精いっぱいの作り笑顔で答えてくる。学校が近くなると

「有栖、ごめん、忘れ物したみたいだから、学校に寄るね。」

小走りで学校の方にいった。何か不自然さを覚えた私は、櫛田の後を追った。

 

櫛田は周りをきょろきょろと見た後、特別棟に入り、屋上にでた。見つからないように影に身を隠していると、櫛田の罵声とフェンスを蹴り上げる音が聞こえる。なるほど、「これが櫛田の2面性か」。と理解し、そっとその場を離れ、清隆の部屋に行った。

 

「清隆、ただいま」

部屋に入ると、清隆が両手を広げてくれる。私がその中に入ると抱きしめてくれる。しばらくキスを楽しんだ後、準備をして食事をとる。夕方のルーチンだ。

 

二人でお風呂に入り、髪を乾かしてから、まったりトークの時間だ。二人ともTシャツだけ着て、並んでヘッドボードにもたれかかり、今週のまとめを行う。

「今週もいろいろとありました。」

「知り合いも増えた。」

「月曜日はCクラスの椎名を見ました。気になるところもありますが、私も仲良くしていこうと思います。」

「助かる。」

「火曜日にBクラスの由佳さんと知り合いになりました。そして、彼女は木曜日に清隆に抱かれましたね。」

「そうだな。立川は特殊だな。」

「私のミニチュアです。それに育ちはいいですし、学力も高いはずです。あと、清隆には絶対に寄り添います。」

「Bクラスのメンバーに確定してもよさそうだ。」

 

「水曜日は須藤が動きましたね。」

「ああ。今後、櫛田がめんどうを見るだろう。」

「木曜日は由佳さんです。で、軽井沢と平田が付き合い始めたようです。」

「あの二人か。平田が軽井沢というのが引っかかる。釣り合わない。」

「そうですね。あと、櫛田グループと軽井沢グループのそりが合わず、裏ではかなりいがみ合っています。」

「いずれひとつにまとめて、リーダーが率いるような体勢にしないとな。」

私は頷いて了解の意思を示した。

 

「金曜日、今日ですが、神室を使って、Aクラス内に葛城グループに対抗できるグループを作る様に言ってあります。あと、前から感じていた櫛田の2面性が分かりました。」

 

「櫛田か、裏の顔があるか。」

櫛田の2面性を簡単に説明した。

「はい。他の人がいる場面では仮面をつけています。承認欲求を満たすためには仮面が必要なんでしょう。それに疲れて、限界が来るとヘドロを出します。」

「そのタイミングで堕としてみるか。」

「それがいいと思います。櫛田を観察し、その時が来たら合図します。」

「4月も残すところ10日ほどだ。5月が始まるまでにそこそこの体制が出来そうだな。」

 

二人でまとめてみる。

  Aクラス:神室にグループを作らせ、いずれコントロールさせる。

  Bクラス:由佳にリーダーのコントロールをさせる。

  Cクラス:可能であれば椎名から情報をもらい、適宜対応する。

  Dクラス:櫛田にまとめ上げさせる。

 

「Cクラスの椎名が情報を出してくれるように、うまく動く必要がありそうですね。彼女の願望は『平穏』。現状が『擬態』でした。Cクラスの状況から、図書館がいい逃げ場所なのではないかと。平穏がかなうのなら、ブレないように思います」

「平穏か。暴力で治められたCクラスでは望めない環境だな。それで逃避先が図書館か。本来、本好きだから、図書館は本当に憩いの場所なんだろう。」(椎名に関しては人の感情を感じようとしている。お気に入りなんだな)。

 

今日は金曜日だけど、お泊りはなし。明日からの同棲生活が楽しみだ。

 




それぞれのクラスのメンバーが決まりつつあります。

すべては高校生活を楽しむため、二人は奔走します。


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