神室とカフェで待ち合わせた。一週間前、グループを作れと指示したが、その経過を確認するためだ。
「有栖さん、少し遅れました。ごめんなさい。」
「気にすることはありません。ゆっくりとお茶を飲む時間もいいものです。」神室が座ると店員に注文した。
「首尾はいかがですか?」
「なんとかできています。」
「何人ぐらいになっていますか?」
「今8人くらい。あと、2,3人は増やせると思う。」
クラスが30人なので、そこそこのグループができているようだ。葛城が約半数を抑えているらしい。
「葛城の陰口を言いながら集めた。あまり気分のいいものじゃない。」
「真澄さんの気分は関係ないことです。しっかりとまとめてくださいね。」
そっけない顔で言うと神室がびくっとする。
「関係ないって・・まぁ、そうか。わかりました。」
「何ポイント使いましたか?」
「半分くらい。カラオケやカフェを支払う程度。」
「じゃ、余りは真澄さんが使ってください。」
少し驚いているが、嬉しそうだ。
「できれば弱みでも掴んで、裏切らないように出来るといいんですが。」
神室の顔を見ながら微笑むと、神室の顔がゆがんだが触れずにおいた。
「皆さんと仲良くしていてください。きっと楽しめますよ。ところで目立つ生徒はいますか?」
「目立つっていうか・・橋本って男子が、よくわからない。」
「よくわからない?」
「葛城グループの中核のはずなんだけど、こちらにもいい顔して、こっちに入ろうかな。て言ってくる。」
たぶんいつも強い方に居たがるタイプだ。父の知り合いにも多くいた。自分の派閥がこけても、いつの間にか強い方に寝返っているような奴だ。
「あぁ。そいつ目障りですね。しばらく静観してください。」
顔を上げると、神室がおびえている。少し目に力が入ったようだ。
「この後、どうすれば?」
「そうですね。では勉強会をして、学力で葛城を揺さぶりましょう。」
「平均ならこっちの方が上だと。女子多いし。」
「いいですね。ではもっと明確に差をつけてください。」
神室があきれ顔になっている。
「はい。わかりました。」
「真澄さん。いつも緊張していますね?」
優しい笑顔で話しかける。
「え、そ、そうかな。べ、別に緊張してないけど。」
たどたどしくなっている。神室の目を見ると『冒険』、『逃避』、『悪魔』と出ている。最初に睨み付けられた感覚と、今もたまに見せる目の力で委縮している。これ以上いじっても面白くないので、今日はお開きにした。
「また、連絡します。」一言言って、清隆の部屋に戻った。
清隆と同棲を始めて明日で一週間になる。同棲開始の日も来ていたが、この1週間の間にも由佳は、嬉しそうに、ちょくちょく顔を出している。当然のように清隆に抱かれに来ている。一緒に食事をしたり、お風呂に入ったりした後、残念そうに自分の部屋に帰っていく。来るたびに玄関ドアを開けてあげるという手間もある。
「ねぇ、清隆。由佳さんにも部屋の鍵をあげましょうよ。」
隣でヘッドボードにもたれている清隆に話しかける。
「ああ、いちいちドアを開けるのも面倒だ。来るなとも言えないしな。」
後日、管理人室から貰って、由佳にあげることになった。
「今でも、2日に一度は顔を見せに来ます。鍵を渡すと、入りびたることになると思います。」
ややあきらめ口調で言った。
「それは仕方ない。」
「清隆は由佳さんのこと、どう思っているのでしょう。」
とても大事なことだ。清隆の感情についても確認しておきたい。
「う~ん。有栖に対する感情とは違う。有栖はとても愛しいし大切だ。離れたくない。離したくない。多分、愛しているんだろう。」
嬉しい。身体がぶるっと震えた。いつも愛していると言ってくれる。
「私も清隆を愛しています。」
清隆の方を向いて、口を尖らせると、清隆がキスしてくれる。
「立川に対しては、何だろ、好かれているとは感じる。見ていてもとても可愛い。大切にしたいし可愛がりたい。って感じだな。」
いい傾向だ。他人を受入れようとしている。
「由佳さんにそう言ってあげてください。可愛い笑顔で喜びますよ」
「実は、由佳さんを私たちの仲間にしたいと思っています。彼女、かなりの学力もありそうですし、育ちもいいです。」
「確かに、会話していてもテンポがいいし、こちらの意図もよく汲んでくれている。今は立川がいると、有栖とこの先のことを話すことができない。」
上を向いて、なにか考えながら話している。
「そうですね。まずは、由佳さんの考えを聞かないと。無理やりというのでは続きません。」
「立川が、この高校の特権やプライベートポイントに拘らず、単に一緒に楽しむ、というのが望ましい。」
「特権はともかく、プライベートポイントはお小遣いですからね。私たちが出してあげるというのもお門違いですし。」
「そうだな。それにこの部屋。2人ならともかく、3人では狭すぎる。」
「ベッドも小さいですからね。」
うつむいて小さな声なった。
「有栖、なぜ、恥ずかしがるんだ。」
「少し、3人で楽しんでいる姿を想像してしまいました。」
隣の清隆の肩に頭を乗せる。清隆がこっちを向いて、キスをしてくる。軽めのついばむようなキスだ。
「はぁ・・はい。広い部屋ですね。」
かといって、ここは学生寮だ。学生の部屋の大きさは全て同じである。父に頼ってみるか。頼るなとは言われていない。
「何か宛てがあるのか?」
「最終手段ですが、父に頼めば、教職員用の部屋が使えるかもしれません。ただ、接触する機会がありません。」
「メールとかは?」
「コンタクトした形跡が残ってしまいます。そうなると父との約束を破ることになります。」
そのために綾瀬姓で入学したのだ。
「偶然、自分の目の前に現れるまで待つしかないか。」
「まぁ、部屋はとにかく。由佳さんとも一緒に住もうと思っていますか?」
「そうじゃないのか?というか、立川とはいずれそうなってしまうだろう。」
驚いたように言う(この前も思ったけど、清隆って、驚くときは表情が出るんだ。)
「清隆がそう思うなら、私は構いませんが、そうなるといろいろと問題が出ます。」
「例えば?」
「クラスです。由佳さんはBクラスです。クラス闘争が始まると、クラスをまたいでの交流は厳しくなるでしょう。ひよりとは基本、図書館以外では合わないでしょうし、神室とは基本メールでやり取りしています。」
「立川に隠し通せ、というのも無理がある。う~ん。面倒だな」
「そうですね。叩き潰せばいいというのでしたらシンプルに考えられますが、自分たちのこの環境を相手を含めて考えると、どうしても複雑になります。」
「シンプルに、シンプルに・・・そうか、立川をDクラスに呼ぼう。」
あ、そうか、それなら多くの問題が一気に片付く。2000万だして、呼び込めばいい。
「いいですね。これで由佳さんが、私たちの思う通りの考えの持ち主なら、仲間として迎えましょう。」
「ただ、Bクラスがコントロールできるようになっていることが条件だな。」
「ええ、そこは絶対です。」
立川を仲間にするということが、現実味を帯びてきた。
「ときに、そのくだんの立川が今日は来ないな。」
「由佳さん、今日から生理だとメールが来ました。」
「そうか。来週中ごろまでこないな。」
「ということで・・」と清隆の方を向くと
「週まとめだ。」
「セックスしよ。」
二人が顔を見合わせた。
「うぅ。わかりました。週まとめ」
「そう、寂しそうな顔をするな。明日からの土日。ゆっくりしよう。」
頭を撫でてくれると、沈んでいた気持ちが晴れてくるから不思議だ。(相変わらず、私もちょろいなぁ)。
「今週もいろいろとありました。まずは寝食を共にするようになりました。」
「そうだな。最初の日から立川が来ていたけどな。」
「はい。清隆も中に出しました。そして私もおかしくなりました。」
「なにかあったのか?」
「清隆がシャワーに行っているときに、由佳さんにいたずらしてしまいました。」
「聞こえていた。」
「由佳さん見ていると、なんだムラムラします。」
「可愛いからな。」
「はい。」
「で、次の日、椎名です。」
「おびえて帰ってきた。」
「衝撃が大きすぎて。」
「今後、どうするつもりだ?」
「とにかく、まずは人並みに一人暮らしが出来るように指導します。そのあとは、スパイに育てます。」
「わかった。」
「清隆にも協力してもらいます。」
「飴を与えないと。ということか?」
「はい。」
近いうちに椎名に自分たちのセックスを見せることになるということを説明した。椎名は探求心の塊だ。見せれば、必ず自分も経験したくなる。その経験が椎名にとって甘い飴玉となる。その前に、快感を享受できる身体を作っておこう。
「で、櫛田です。」
「あぁ、まだ不安定だろうから、あと最低一回は折らないと、完全にはならない。」
「まぁ何か些細なことでも理由をつけて呼び出すんですね。」
「そうなる。そこで仕上げるつもりだ。」
「いまは蹂躙というステージです、これを依存というステージに変えるタイミングが難しそうです。」
今の櫛田は清隆に壊され、作り変えられた状態だ。この状態ではまだ離れてしまうこともある。依存させ離れられなくすることが先決だ。
「思いっきり極上の飴玉を準備する。」
「そうですね。それが近道です。」
飴玉はクラスリーダー。それも皆が称賛し、崇めるレベルのクラスリーダー。ここに押し上げるため、私も清隆に協力する。
結局その日は、深夜まで話し込んでしまい、セックスせずに抱き合って寝入った。
あぁなんだかすごく気持ちいい。身体がふわふわしている。夢を見ているのか、でも、気持ちよすぎる。だんだんと頭が覚醒してきた。
理解した。乳首が舐められている。道理で気持ちいわけだ。
「あふん。清隆、気持ちいい。」
「起きたか?」
「うん。おはよ。」
清隆がキスをしてくれる。そのまま舌を絡ませ、吸いあう。清隆のおちんぽは既に臨戦態勢だ。キスをやめて、私が逆さになって勃起したおちんぽを扱く。
「朝は困るくらい元気。」
扱きながら亀頭に舌を這わす。清隆も私のおまんこを舐めている。おちんぽをだんだんと喉奥に向けて入れ、舌や唇、そして喉奥を使って刺激を加えていく。クンニの快感と重なり、頭がぼーっとしてくる。この感覚が病みつきだ。クリトリスが吸われると腰が震えだす。逝きたくなってきた。しばらくシックスナインで快感をむさぼった。
「ぷひゃあ。清隆、挿れよ。」
「もういいのか?」
「うん。堪らなくなってきた。」
私は仰向けになり、股を開いて清隆を待つ。清隆の指がおまんこをいじる。
「十分だな」
亀頭を押し付け、入るべきところに押し込んでくる。
「ううぅん。この挿いる瞬間がたまらなくいい。」
おまんこの粘膜が押し広げられ、だんだんと中に充足感がみなぎってくる。
「そうだな。オレもこの挿れる時の感じが好きだ。」
おちんぽを全部入れると、清隆が上半身を私にかぶせキスをしながら抽挿する。口元からも股間からも"ぐちゅぐちゅ"と粘液が音を響かせる。最近、清隆は正常位の時は抱いてくれている。私がこれがいいと言ったからだ。清隆の体温も感じられ、顔も見える。キスをせがむとすぐにしてくれる。
浅く突いたり、深く突いたりしているうちに快感の波が押し寄せてくる。
「ああん・・いい・・来てる‥来てるの・・もっと」
「有栖、もっと気持ちよくなれ。」
ぱんぱん、ぐちゅぐちゅという音と私の喘ぎ声が響き渡る。
「く・・来た・・来た・・逝く・・逝くぅっ」
清隆に抱き締めながら腰だけが跳ねるように清隆を打ち付けた。
「はあぁ。はあぁ、はあぁ。気持ちいい。」
絶頂の余韻を味わいながら、清隆に組み敷かれた状態で息を整える。
「有栖、座ろうか?」
清隆が私の上体を引き起こした。私の好きな対面座位だ。清隆が背中からお尻までを撫でてくれる。この柔らかな感じがとてもいい。
「有栖、首に手を回してくれ。」
私が首に手を回すと、清隆が両手で私の脚を担ぎ上げ、そのまま膝立ちになった。まるで駅弁を売るような体位だ。
「ううぅ。深い」
清隆のおちんぽが奥深くを突く。
「手を離すなよ」
清隆がそのまま立ち上がり、私の腰を強引に振り始めた。
「すご・・これ・・すご・・深い・・奥・・すご」
とても不安定だ。首に回した手を離すと落ちてします。その不安定さが快感を呼び起こす。清隆に腰が振り回されている。
「ああん・・いい・・また‥来てる・・来てる」
清隆がじっと私の顔を見詰めている。
「有栖。いい顔だ。いい顔だ」
すごいエロ顔なんだろう。私の身体も絶頂に向けて痙攣し始めている。
「だめ・・逝きそう・・逝く・・逝く・・だめぇっ」叫び声をあげると
「うぅ。ううぅ」
うめき声と共に、清隆が中に射精したことを感じた。清隆の脚が折れ、私の身体がベッドに着地すると、清隆がそのまま腰を打ち付け、数度にわたって射精した。私の身体はそれを受け、脚をピーンと伸ばして硬直し、弛緩するとともにピクピクと痙攣した。
「あふぅ・・気持ちよかった。ちょっと怖いのがいい。」
余韻から覚めてきた。
「不安定極まりないな。有栖がぎゅうぎゅう締めてくるし、よがっている顔見たら我慢できなくなった。」
「朝は中に出さないでって言ってたのに。」
そう、朝のセックスは気持ちいい。でも中に出されると、一日中、精液の匂いがする。
「まぁ、今日は出かける予定ないし。いいか。気持ちよかったし。」
清隆とおはようのキスをした。
ストーリーとして、有栖、清隆、そして由佳を入れた3人での高校生活です。
だんだんと由佳の存在が大きくなっていきます。
原作の小テスト、Sシステムのすべてが明らかになる5月までもう少しです。
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