※この作品はR-18です。

ようこそ有栖と清隆の教室へ   作:愛奴

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さて、無事に初体験をすませ、結ばれた二人。
これから、どのように高校生活を送るのでしょう。


5. 新しい力と有栖の能力

「有栖、有栖」清隆が呼びかけている。

「清隆」

「長い間、戻ってこないから、本当に焦った。」私が目を開けると、清隆は安心したようだ。

「平気か?」

「はい。大丈夫です。」清隆は私を抱きしめた。

(よかった、ほんとによかった、心配した)

「はい、ほんとによかったです。ご心配おかけしました」何気なく、答えると清隆の動きが止まった。

 

「有栖」

「はい」

「オレは有栖を抱きしめながら何もしゃべっていない。」

私は、何が起きたのかを理解した。

 

「清隆、いろいろ話さなければならないようです。でも、その前に少しきれいになりませんか。このような状態ではピロートークも雰囲気が出ません。」

 

確かにベッドは乱れており、腰下に敷いたバスタオルは使い物にならないくらい濡れているし、一部血で赤くなっている。私の股間は粘液やら、清隆がだした精液が流れ出してぐちゃぐちゃになっている。どうやらよだれが垂れていたらしく、口の周りもがさついている。髪の毛は乱れ、汗で顔にへばりついている。清隆も似たような感じだ。私はティッシュを取り出し、自分の割れ目をぬぐうが、次から次へと垂れ出てくる。

 

「先にシャワーを使わせてもらいます。すぐに来てください。一緒に浴びましょう。」と言い残し、私は片手で股間を抑えながら、浴室へ急いだ。

 

シャワーを出し、股間をおさえていた手を見ると、清隆の精液がたっぷりと溜まっていた。身体を立てたことで、中に溜まっていた分が出たのだろう。(すごい量。おとこってこんなに出すの)。私は匂いを嗅いでみた。栗の花の匂いがすると聞いたことはある。たしかにそれに近い。でも嫌な匂いではなく、逆になんだかふわっと暖かくなる気がした。シャワーで股間を流したあと、全身を流す。シャンプーも使わせてもらう。そうこうしていたら、清隆が入ってきた。

 

「清隆、洗いっこしませんか。」ボディーソープを泡立てたスポンジを見せる。

「いいな」相変わらずの無表情であるが、少し柔らかくなった。

「ほんとにいい身体している。人体の筋肉モデルみたい。」と清隆の身体を泡に包みながら撫でまわす。肩幅も広く、マッチョと言われるような体つきではないが、ほれぼれするような締まり方である。

「有栖も引き締まっている。腹筋もうっすらと割れているし、脚も腕も鍛え上げられたものだ。かなりハードなトレーニングを積んできたな。」

 

清隆の体を洗いながら、股間まで来ると、清隆の“おとこ”が首をもたげている。そこも丁寧に洗いながら

 

「これが入っていたんですね。」

 

「痛くなかったか。」

 

「少しね、でも、うれしくて、とても気持ちよかったです。男も女もセックスしたいという気持ちがよく分かりました。気持ちいいというのもありますが、愛する人に抱かれると幸せを感じるようです。とても暖かくなるんです。」

 

「オレも感じた。有栖を抱いている時、だんだんと自分の意識の中に違う感情が生まれてくるような感覚だった。有栖を大切にしなきゃと思った。そんな感情がオレにあることに驚いている。」

 

それを聞いた私は、手に持っていたスポンジを放し、清隆に抱き着いていた。

「有栖、話をしたい。」

「そうですね。急ぎます。」

そそくさとシャワーを浴び、髪の毛を乾かした。

居間に戻ると、清隆がバスタオルを腰に巻いて、ベッドに腰掛けていた。私は胸にバスタオルを巻いて隣に腰掛けた。

 

「ピロートークでお願いします。」二人でベッドに上がり、横になる。清隆の左側で腕枕をしてもらう。

 

「何から話しましょうか」

「じゃ、なぜ話してもいないことを感じられるのか、教えてくれ」

「では、少し長くなると思いますが、先に私の話から始めますね。目の力の話も致します。多分、清隆のさっきの質問の答えにもなると思います」

 

「実際、清隆と逢ったのは1回だけです。でも、あと3回ほど、私は一方的ですが清隆に逢っています。というか見ています。最初は机に座ってみんなと課題をやっているとき。二回目は大人とチェスをやっている時。これが10歳くらいの頃です。その後、すぐに清隆と会ってチェスをしました。その2年後くらい、これが最後ですけど、防具を付けて、格闘技のトレーニングをしているところです。

 

気が付かれたように、私は先天性の病気を患っていて、それもほぼ治らないだろうといわれていました。私もこのまま一生と諦めていました。でも、清隆を見た日から心臓の鼓動が大きくなりました。チェスを打ったあと、ますます強くなる鼓動ともに、治らないとされていた病気に治る兆しが見えてきました。食事、運動を適切に行い、チェス盤の前に座り、あの日をトレースする日々を送っていました。

 

すると徐々に病気が影を潜めていきました。そう、奇跡が起きたんです。もう杖なしで歩けるし、ある程度走れるようなったころ。丁度、中学に上がるころに、最後の機会で格闘トレーニングをみました。「きれい」だとおもいました。そのとき、ふっと「清隆の隣にたつ」と思い浮かびました。

 

今から思うと、なぜ清隆が戦うことを前提にしていたのか不思議ですが、直感でそう思ったのでしょう。

 

それからはひたすらトレーニング。体力、筋力、敏捷性を磨きました。とにかく、何があっても倒されないように、たぶん、時間さえ稼げれば清隆が来てくれる。なんて浅はかな考えがあったのかもしれません。なんとか敏捷性を高めようとトレーニングをしていると、私の目に面白い力が出てきました。私に向かってくる攻撃だけ、動きがゆっくり見えるようになりました。動きが見えればよけられます。この目の力は敏捷性を飛躍的に向上してくれました。

 

実際、自分の目の能力に気が付いたのは、幼少のころです。なぜか見つめあうとその人の本当に渇望するものや、私に対する感情がわかったんです。ただ、それは漠然としたイメージで、具体的なことは何一つ分かりません。例えば「権力」とイメージが浮かぶだけです。どのような、また、どの程度の権力を欲するのかなんていうことはわかりません。

私は、浮かんだイメージと、その人の肩書や、話し方、目の動きといった情報を繋ぎ合わせ、「この人は、抑圧されている今から脱却するための権力を欲している」と結論付けるんです。これで大体間違っていたことはありません。

どんな人でも見つめ合えれば、その力で読み取れました。ただ、そのように人の奥底が分かると、気分も悪くなり、その人とはお付き合いはできなくなります。学校ではできるだけこの力を使わないようにしていました。

 

そして、あの日、チェスを打つために清隆の前に立ちました。清隆の目には「欲望」や「感情」が一切浮かびませんでした。あれは初めての感覚でした。

「あ、この子、私の特別なんだ」と思いました。

そう、清隆をみて心臓が強く動き出し、チェスを打って奇跡的に病気が治りはじめ、隣に立つ意識が目の能力を高めてくれました。すべて清隆のおかげです。

 

この高校への入学が決まって、もうすぐ清隆と逢えると思うと、下腹部がキュンとする感覚がありました。その時は分からなかったんですけど、バスの中で清隆を見つけ時にわかりました。「清隆を欲している。清隆に欲情している」と。本能が清隆に抱かれろと囁いているようでした。平静を保つのが大変でした。考えるたびに、声を聴くたびにキュンキュンが強くなるし、じわっと粘液が分泌されちゃうし。発情ですよ。で、ようやく抱いてもらえたのがついさっきのことです。

 

何度も意識を失ったと思いますが、その中に不思議な感覚に包まれる時がありました。そして最後、清隆が中に出してくれた時、その感覚の中で、清隆に「ひとつになろう。混じり合おう」と出された手に自分の手を添えたんです。その時は何だろうと思うだけでしたが、さっき清隆が聞いてきて分かりました。清隆に抱かれて「清隆の思いが読める」ようになったということです。

 

でも、たぶん条件があります。それに今までの経験上、その能力にはオンオフができます。」

 

話し終わるまで、清隆は何も口を挟まず真剣に聞いてくれた。

 

「そうか。だいたい分かった。オレも実は有栖のことを忘れられなかった。初めて会った時、有栖の目に引き込まれた。今日、バスの中や学校でも引っかかりはしたが、目が違ったからな。正直、がっかりした。多分、ずっと待っていたんだと思う。有栖の最後の言葉を信じていたんだと思う。」

 

「また、逢えるのを楽しみしています。ですね。」

「あ、あと目の力として、一度見たものをそのまま、写真の様に保管できます。記憶っていうより、記録という感じです。」

 

「その能力は聞いたことがあるし、オレもそれに近い。」

 

「で、なぜ綾瀬なんだ」

「これは父からの条件です。父は高度育成高校の理事長です。関係を知られないようにということです。」

「なるほど。理事長の娘というわけか。」

「高度に隠蔽したようですので、たぶん先生方も存知あげないと思います。ただ、高円寺六助君には気づかれました。」

「あのガタイのいい金髪か。彼は何者だ。」

「高円寺コンツェルンの御曹司です。小学1年か2年の時にお会いしています。」

「彼、すごく優秀です。家柄的にホワイトルームについても知っているかもしれません。」

「そうか、要注意だな。」

 

「どんなトレーニングを積んだんだ。すごく引き締まって鍛え上げられている。正直驚いた。」

「ありとあらゆるです。筋力のためのウェイトトレーニング、体力のためのランニング持久走、体育大学の教授や現役アスリートからもアドバイスをもらいました。一般的な学習は必要ありませんので、時間の限りです。とにかく、あの日見た清隆の動きを再現しようと躍起でした。」

「そうか、成果はあったのか」

「中学3年のころ、大人びた格好で、繁華街を徘徊しました。」

「また、危険なことを」

「そうでないと、成果が試せません。」

「大体、絡んでもらえます。多いときで4人ぐらいに囲まれました。因縁をつけて物陰に連れ込み、レイプしようというのが見え見えの輩が多かったです。」

 

「まずは抵抗して、距離を取ります。ただ人数が多くて、全員で来られるとやられてしまいますので、最初に一人二人やっつけます。金的っていうんですか、股間を思い切り蹴り上げます。足の甲につぶれるような感覚が伝わると、だいたい気絶します。そうなると残り二人は焦るようです。何とか取り押さえようと襲ってきます。多くの場合、正面から、目の力もあって、ゆっくりとくるので、躱しながら鳩尾を狙ってこぶしをいれます。するとどうしても前かがみになります。そこで、このように手のひらを裏返して、相手の顎先をある角度で打ち抜きます。」といってその恰好を見せ清隆の顎に当てる。

 

「いわゆる裏拳てやつだな。指に負担がかからず。打撃力を効率よく伝えられる。」

「裏拳というんですね。勉強になります。」

「誰かに習ったのか?」

「いいえ。いろいろと試すうちに、これが一番となりました。」

「相手はどうなる。」

「ほぼ、脳震盪で泡を吹いて気絶しますね。」

「ほう。一発で行けるか。」

「はい。夜の繁華街は相手に困らず、そんな輩に何をしても警察は介入してきません。最高のトレーニング会場でした。」

「何度もやったのか?」

「はい。そのうち、探しても相手がいなくなりましたので、出来なくなりました。」

「刈りつくしたんだな」

「そうなんでしょうか。よくわかりませんでした。」

 

「なぜ、抱かれることに拘った。危険だし女にとっては大きなことだと思う。」

 

「なんと説明すればいいかわかりませんが、まず、私の本能がそう言いました。多分、力を得るために後押ししていたのかと。そして、もう一つは私が清隆の隣に立つためには必要と判断したからです。

いずれ、清隆は何かと戦うことになると思います。その時、私を駒として使うときも来るかもしれません。そんなことで処女を失うのは我慢できません。また、逆もありです。清隆が女を抱く必要の出てきたとき、躊躇なく抱き、その女を落とすためでもあります。」

 

「女を落とすか。そういう状況も出てくるかもな。でも、有栖、お前を駒として使うことはない。」

 

「はい。では状況に応じて。ということにしておきます。」

 

「力か。有栖。オレの思いが読める条件があると言っていたが、それは何だ」

「さっき力があると分かったばかりですので、これから探らないとならないですね。」

「試してみるか」

「はい。喜んで」

「いろいろと想像してみる」

(明日、何時に学校へ行こうかなぁ)

「―――――」

(じゃんけんはグーが一番)

「―――――」

「一度、先ほどのを再現してみませんか。」

「そうだな」と清隆は私を抱きしめ

(いろいろ教えてくれ)

「はい。お教えします。」

(じゃんけんはパーが一番)

「―――――」

(有栖、愛してる)。有栖の身体がぶるっと震える。

「私もです。」お互いの顔が火照る。

 

「今のところ、この姿勢では、有栖への思いや依頼は読めるが、それ以外は読めない。」

 

「なるほど、「私にむけて」が条件ですか。それは十分にありますね。私に向かってくる攻撃に限りゆっくりになるのと同じですね。」

「じゃ、姿勢を変えよう」と抱きしめられていた状態が解かれ、向かい合っている。

「少し残念です。」

「と、とにかく。まずは目を閉じてくれ。いくぞ」

(暗いな、照明を付けるか)

「―――――」

(ピースサインを出せ)

「はい」と言って、人差し指と中指でピースサインを作った。

(有栖、愛してる)。有栖の身体がぶるっと震える。

「私もです。」

「なるほど、有栖が見ていなくても関係なく読めるな。読める内容は変わらない。」

「そのようですね。とても不思議ですよ。脳に直接、清隆が話しかけてくるんです。」

「となると多分、有栖の五感は条件ではないか」

「あ、私が清隆を愛しているのは必要だと思います。」

「二人が想い合っているのは最低条件だろう。」と言われ、私は紅潮して下を向いた。

「はい」消え入りそうな声で答えた。

「次はオレが目を閉じてみる。どうだ?」

(拍手しろ)

「なにも」

「じゃ、そのまま手をつないでくれ。」差し出された手を取る。

(少し強く握れ)

「はい」有栖の掌に力が入る。

「では、有栖の肩にオレの手を置いてくれ」

(拍手しろ)

「はい。」といって、拍手が始まる。

「今度は有栖がオレの身体に触れてくれ」有栖の手が肩にかかる。

「どうだ」

(拍手しろ)

「なにも」

「たぶん、オレの視界に有栖が入っているか、おれが有栖に触れていることも条件だ。逆に有栖が見ていようが、触れていようがオレの思いは読めない。」

 

「有栖、距離を調べよう。向こうむいてくれ」。いま50㎝程離れている。手を伸ばせば届く。

「小さく一歩前に」有栖が離れる

(拍手しろ)パンパン

「もう一歩前に」

(小さく上にジャンプ)ピョン

「もう一歩前に」

(片足立ち)スッ

2.5m離れると読めなくなるみたいだな。

「一歩戻って」

(戻っておいで)

「はい」といって戻ってきた。

「大体2m位が限度だな。」

 

「大体私がお話ししたいことは済みました。次に一緒に楽しむための方策をについていかがですか」

「そうしようか」

「私の観察では、クラス分けには傾向があり、生徒に偏りがあります。」

「そうだな。クラス分けが貼り出されたところでを見ていても、Aクラスだという生徒は優秀そうだし、Cクラスだという生徒はとげとげしいやつらが目立っていた。Dクラスは掃きだめか、一芸特化的な感じだな。」

「同感です。Bクラスは、全体的におとなしめに感じました。」

「だとすると、なぜ、有栖はDクラスに?Aクラスが妥当だろ。オレを狙いうちできるのか」

 

「同じクラスなのは本当に偶然です。父から入学試験は結果如何に関わらず、合格すると聞いていましたので、試験結果をすべて30点で揃えてみました。多分学業成績が悪くて、Dクラス配属なんでしょう」

 

「面白いことをする。オレはそこまで冒険しない。50点にそろえた。中学校の情報もないだろうし、面接のときにうまく答えられなかった。世間知らずだからな。Dクラスで合点がいく。」

 

「そうですね」笑いながら相槌を打つ。

「だな」

「実力で測るというところからの予想と、先生方の驚きからすると、クラスの入れ替え戦があるはずです。」

「同感だ。」

「何らかのクラス指標で争うとして、生徒が争って上を目指す理由が必要ですね。」

「そうだな。それを達成した時のご褒美。それも特級のご褒美があれば、やらざるを得なくなる。」

「クラス別という足かせもあります。みんながやるのに自分はやらないというわけにいかないでしょう。」

「なるほど。だんだん固まってきたな。」

「いま、パンフレットを思い返していますが、希望進路への100%保証なんて意味深なことが書かれていますね。」

「そうか。」

「ほんとだな。5ページの下のほうだな。」清隆も記憶の中の情報を見ているようである。

「はい。」

「これですね。多分Aクラスだけの特権でしょう。それを争うように仕向けられるのでしょう。」

「おそらく、5月にはこのことが新入生に開示される。そこから闘争が始まる。」

 

「プライベートポイントも上下するでしょう。ただ、これがどのようにクラス順位と関係するのかがわかりません。」

「個人別の全平均をクラス指標として扱う可能性はあるな。」

「いや、その可能性は薄いですね。実際、二人で400万ポイント持っています。30人のクラス全員に配られたポイント総数より多いものです。クラス指標に関係するなら、そんな大量のポイントを簡単に与えません。」

「そうだな。毎月のポイント振り込み。評価。個人とクラスか」

「団体戦。個人戦。実力。学力。統率力。洞察力。体力。持久力。いろいろありますね」と二人で関係ありそうな言葉を出していく。

「そもそも。実力とはなんだ。」

「社会で生きていくための総合力でしょうか。単に学力だけなら、Dクラスは存在できません。」

「プライベートポイントが原因か結果か」

 

「あ、わかりました。」少しの間をおいて私が言う。

 

「お、そうだな。基本はクラス指標。それにプライベートポイントが紐ついている。」清隆の思いと私の思いが合致した。

 

「生徒はクラス指標を上げるために争い、その指標が毎月の振り込まれるプライベートポイントと密接にリンクしている。お小遣いを増やし、最後は特権を手に入れる。」

「これであれば、今まで出してきた単語がすべて繋がります。間違いありません。」

「ふう。」一呼吸しながら清隆がつぶやく。

「楽しいな」

「よかった」

 

だいぶ遅くなった。もう夜の9時だ。私は、お湯を沸かし、カップ麺を作った。3分待って、一緒にそれをすする。

「結構うまいもんだな。」

「意外といけるものですよ。人によっては、この人工の味付けを嫌う人もいます。」

「なるほどな。わかる気もする。」

「ところで、明日からどうしますか。私は朝一で職員室で答え合わせをしてきます。」

「そうだなぁ。いずれにせよ、しばらくは静観。他のクラスの状況も知りたい。」

「そうですね。それでは、また、明日も作戦会議をしましょう。」

「ああ。あと、これは提案だが、時期が来るまで、二人の関係は、少し仲のいい隣人レベルにしたい。」

「はい。わかりました。少し残念ですが、今の段階で二人が浮いてしまうのは今後によくありませんね。」

「理解が早くて助かる。」

カップ麺を食べ終わると、私は身支度をした。

「あ、ショーツがありません。仕方ありません。部屋までですから、いわゆるノーパンで帰ります。」

といって、ブラジャーを付け、ワンピースを着た。股間がスース―するが仕方ない。

「では、清隆君、おやすみなさい。また明日。」

「おあすみ、有栖。また明日な」

 

私は部屋を出て、自分の部屋に戻った。

「長い一日だった。でも、最高に充実してた。」

「清隆が愛するといってくれた」ひとり、満足げにつぶやいた。

 




有栖に清隆の心が読めるようになりました。またクラス闘争に対するSシステムの根幹にたどり着きました。この先の行動に注目してください。

まだ。入学式の日、一日目です。4月いっぱいはいろいろと仕込みます。なかなか夏休みまでは遠そうです。

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