恒例の担任飲み会となります。今回はシナリオ風に書いてみました。
というか、4人もいると、普通の書き方では誰が何を言ったのか、上手く処理できなくなりました。
5月の振り返りとなります。
4人のクラス担任が居酒屋に集まった。恒例の月例担任飲み会だ。
真「お疲れ様。中間テストも終わったな。」口火を切った。
星「佐枝ちゃんところ、一人だめだったわねぇ。」山内の退学についての話だ。
茶「あぁ。残念ながら、そういう結果になった。」残念そうにつぶやく。
坂「なんだかおかしな結果だと思わないか?」
真「確かに。毎年、過去問に気が付く生徒はいる。が、今年はおかしかった。」
腕を組んで真嶋が言った。4人で振り返りを行う。今年は生徒会長が過去問の譲渡禁止を5月早々に言い渡したところからおかしいと。生徒会長がなぜそのようなことをしたのか、誰も真相は知らない。
坂「何があったんだ?でも、Dクラスの櫛田さんは手に入れたらしい。」天井を見つめている。
星「彼女一人だったらしいわよ。それを私のBクラスに持ち込んだって聞いたわぁ。」
茶「うちのクラスも過去問を使ったのは確かだ。でないとあんな結果にはならない。」
真「うちの神室グループも使った。全員全教科100点だった。おそらく櫛田さんから共有されたもののはずだ。」
坂「龍園君が頑張ったみたいだが、手に入れられなかったらしい。」
全「何がどうなっている。」
茶「でも、うちのクラスの結果もおかしい。二人には過去問が知らされていなかった。」
星「勉強会してたわよね。」
茶「あいつらは出ていなかった。でも、なにかしら気づくだろ。」
真「情報統制がかけられた?」
坂「誰が?何のために?」
茶「そうだよな。わからないことばかりだ。」
坂「それだけ共有しておいて、Cクラスには一切コンタクトしていないみたいだ。」
星「満点って二人だけだったよね。うちのBクラスなんて、ほとんどの生徒が満点よ。」
全「おかしい」首をかしげる。
真「誰かが何かの目的のためにこのテストをコントロールした。」
坂「まさか・・でも、その仮説で進めると、中心はDクラスだな。」
茶「うちだとすると・・・う~ん。わからん。」
真「あの二人は?」
茶「綾小路と綾瀬か?」
坂「他にいないだろ。」
茶「あの二人か・・付き合い始めたな。学年中の噂になっている。」
星「だから、先月も言ったじゃない。何かあるってぇ。」
茶「ああ、実際驚いた。そんなそぶりもなく、いきなり手を繋いで登校してきたらしい。」
坂「二人が繋がったか・・いや、繋がっていたか・・・」
茶「かといって、今回の騒動を起こしたと考えるのは無理がある。」
真「裏でこそこそと仕組んでいる可能性は?」
茶「考えられない。特に綾小路は何か考えている風でもなく、平田とたまに昼食とを取り、図書館で椎名と会っている程度だ。」
真「5月頭に生徒会長が二人を呼び出して、生徒会に勧誘したらしい。」
茶「ああ。興味を持ったらしい。生徒会長から連絡があって、いろいろと聞かれた。」
坂「でもその勧誘も断ったとも聞いたぞ。」
真「らしいな。なんでも、楽しい高校生活を送りたいと言ったそうだ。」
茶「何を考えているのか・・・」
真「その二人の線は薄いか・・櫛田さんは?」
茶「このテストでクラスリーダーとして地位を固めたみたいだ。」
真「赤点を取った生徒を助けたと聞いたが。」
茶「ああ、2人のうち、1人は救済した。それもテストの点数を売れと言い出した。」
坂「驚くなぁ。何でも買えるとは言え、テストの点数までも買えるとは思わないだろ。」
茶「私も聞いたことがなかった。でも、何でも買えるんですよね?とまるで当然だと言わんばかりの口ぶりだった。」
真「もう一人の方は?」
茶「そこがわからない。全く気にかける様子もなかった。池だけを名指ししてきた。」
坂「何がしたかったんだろう?」
星「彼女がコントロールしたのかなぁ?」
茶「そこまでの才覚があるようには思えなかった。でも、結果を伝えた後、すぐに追いかけてきたところを見ると、誰かに言われて、ということでもなさそうだ。」
真「櫛田さんは強い承認欲求がある。なら、全クラスに共有するんじゃないか?」
坂「Cクラスをのけ者にする理由もないな。」
全「わからん」首をかしげる。
星「それにしても立川さんよ。今月30万近く稼いでいるわ。」
真「30万って、学食のコンサルでか?」
星「そう、利益上昇分の50%という契約なの。こんなになるなんて予想できる?」
坂「学食の利益で、60万の増加か。一か月で、そんなにあげられるものか?」
茶「でも、あの料理なら頷くほかない。ものすごく旨いぞ。誰も文句言っていない。」
真「そのペースでためても、クラス移動の2000万は遠い。やはり夢物語だな。」
坂「月60万ペースで、34か月かかる。別にプライベートポイントを稼いで2000万貯まったとして移動するのは3年生の2月、卒業間近だろう。」
星「そうよね。最後の最後でAクラスに行くことよね。そのタイミング以外で移動しても意味ないからね。」
真「まったくその通りだ。」
真「それにしても、この学年、少しおかしい。」
坂「具体的に何かあるのか?」
真「いや、雰囲気だ。ほかの学年の担任にも聞いたが、少し変だと。」
星「あの二人が原因?」
茶「星之宮は随分とあの二人にこだわっているな。何かしているようには見えないとさっき言っただろ。」
星「ごめんね~。でも、気なるんだよぉ。」
真「茶柱、何か目立つような動きがあったら、情報を共有してくれ。」
茶「それは構わないが、二人に構いすぎて、他の生徒に足元をすくわれないようにな。」
坂「6月はイベントもないし、静かに過ぎていくといいな。」
真「そう願いたい。また、来月の1日に集まろう。」
今月もクラス間の情報交換をした後、学校経営に対する愚痴をさらけだして、お開きとなった。
まだ、有栖と清隆が表に出てきていない。すでに由佳が加わり3人で高校生活を楽しみ始めていることにも気が付かない。中間テストの結果に違和感を覚えながらも、誰も核心にたどり着ける情報がない。そうこうしているうちに、じわじわと由佳を含めた3人でSシステムが崩壊していく。
教師側から見て5月は中間テスト、有栖と清隆の仲開示が大きな出来事でした。
中間テストの結果に違和感はありながらも、何も見えていませんね。
感想、投票は励みになります。よろしくお願いいたします。