※この作品はR-18です。

ようこそ有栖と清隆の教室へ   作:愛奴

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さぁ、愛里ちゃんのストーカー事件を解決し、愛里ちゃんを一皮むけたおんなに改造します。

二重人格っぽい部分をどんなふうに変えていくのでしょうか。


52. 愛里改造計画

週末、朝から愛里と待ち合わせた。当然のように由佳も同行する。

昨日、由佳から愛里をどうするのか聞かれ、最終的には清隆の女にすることは確定だが、そのルートを模索している。しばらくは私がかわいがろうと思っていることを由佳に話した。そのためにも、まずは魅力ある女性に変身させないといけない。素材としては申し分ない。強くなりたいという気持ちもある。由佳からも雫の力をうまく引き出し、扱えるようになるといいと思う。と言われている。その通りだ。雫を演じられるようになれば駒として使える。

 

「おはよう、愛里さん。」

待ち合わせ場所につくと、もう愛里は来ていた。

「お、おはようございます。綾瀬さん。と、立川さん。」

「おはようございます。愛里さん。」

由佳が応える。今日の由佳と私はワンピースだ。

「愛里さん。有栖と由佳でお願いします。」

笑顔で促すと

「お、おはようございます。有栖さん、由佳さん。」

「よくできました。一つ一つ頑張りましょう。」

頭を撫でてあげる。由佳がじっと見ている。(あ、妬いてる。かわい)。事前に言ってあったように愛里は眼鏡をはずしてきている。

「愛里さん。とてもかわいいわよ。」

そう褒めると、嬉しそうに下を向く。

 

「じゃ、これから愛里さん改造計画を始めます。」

 

由佳が宣言した。そう、今日から愛里を魅力ある女性に変身させる。

 

「まずは銭湯に行きましょう。」

由佳が先導して歩き始める。私と愛里はそれについていく。

「な、なんで銭湯なんですか?」

愛里が私に問いかける。

「まずは、恥ずかしさを解消しましょう。あと、その言葉使いも。」

「わ、わかりました。」

「それです。どもらない様にしてみましょう。」

少しきつめに言う。

「はい。やってみます。」

愛里はじっと私を見て答えた。

「その調子です。すぐには無理でしょうが、心がけてください。」

いつの間にか3人で並んで歩いている。由佳が楽しそうにしている。

「由佳はどうしてそんなに楽しそうにしているの?」

小声で聞くと

「お姉さまとお風呂です。それに、あのおっぱいです。興味あります。」

私にしか聞こえない声で答えた。そうこうしているうちに銭湯についた。

 

「愛里さん。今日、この時間は貸し切っていますから、私たち3人です。」

「か、貸し切りですか。」

「愛里」

指摘すると

「あ、はい。ごめんなさい。」

徐々に馴らしていく他ない。とにかく3人で銭湯に入った。脱衣所で私と由佳はパッパと洋服を脱ぎ、下着も取った。愛里は当然のようにどぎまぎしている。

「愛里さん。お風呂です。みんな裸です。恥ずかしがることないです。」

由佳が諭すと、愛里も意を決めたように脱ぎ始めた。私と由佳は何も隠さず、真っ裸である。当然、愛里にタオルは使わせない。

 

「きれい。素敵な身体」

 

由佳がつぶやきながらぼーっと愛里の裸を見ている。

 

「愛里さん。均整がとれていて、すごくきれいね。」

 

確かに女性として憧れるような体つきだ。胸は大きく張りがあって、ウェストはくびれ、締まったお尻からきれいな脚につながる。髪の毛より少し濃い目の栗色の陰毛が恥丘にうっすらと生えている。思わず私も見惚れてしまった。愛里は気持ちを落ち着かせようと深呼吸をしている。

 

「ありがとうございます。」

あげた顔は雫をまとっていた。

「雫?」

「いえ、愛里です。」

私の確認にしっかりと返してきた。強くなりたいという気持ちが伝わってくる。

「さ、お姉さま、お風呂に入りましょう。」

由佳が先導してお風呂場に移動した。かけ湯をして、湯船に入る。3人並んで肩まで湯につかった。

 

「愛里さん、いかがですか。3人で裸でお風呂です。」

由佳が愛里に問いかける。

「いいです。気持ちいいです。」

愛里がつぶやくように答えた。

「今日はいろいろと恥ずかしく思うことが多いと思いますが、一つの試練と思って頑張ってください。」

「はい。よろしくお願いいたします。」

しっかりとした口調だ。身体が温まったので、3人で湯船のへりに腰かける。由佳が物欲しそうな目で愛里のおっぱいを見ている。

 

「愛里さん。おっぱい触っていいですか?」

 

由佳が愛里に聞いた。しばらく下を向いていたが、顔を上げ

「いいですよ。」と。

 

由佳が掌を上にして、愛里のおっぱいの下から触る。

 

「わ、すごい、やわらかいし、重い。すごい。ぷにょぷにょです。」

ひどく感動したようだ。自分のおっぱいと比べてみて、その重さに驚いたようだ。私も同じようにしてみる。

「ほんとですね。このサイズになると、重さが出てきますね。」

愛里は二人の行動に驚きながらも、頑張って胸を張り続けている。

「愛里さん、このサイズでよく垂らさずに維持できますね?」

「なんとかできています。夜寝るときもブラジャーをしてますし、少しきつめのブラであまり揺らさないようにも。」

「サイズはどのくらいですか?」

「サイズとしてはFです。ブラは主にDを使っています。ううぅ」

恥ずかしくなってきたようだ

「愛里さん。我慢です。頑張りましょう。」

そう言って由佳が愛里のおっぱいを揉み始める

「やわらか~い。マシュマロみたい。お姉さまも揉んでみてください。私たちのより、格段にやわらかいです。」

何やら高ぶってきている。当然私も揉んでみる。

「あら、ほんとですね。由佳のもやわらかいと思っていましたが、格別ですね。」

二人で片方ずつ柔らかく揉みこんでみる。

「あん。なんだか変な気分になってきました。」

お湯のせいなのか、欲情なのか、愛里の顔が火照っている。

「由佳、そろそろ上がりましょう。湯あたりしてしまいます。」

由佳が胸を揉むのをやめて、湯船から出た。

 

洗い場に座って、由佳の身体を泡立てたスポンジで軽く洗う。当然のようにお股は手で優しく洗ってあげる。それを見ていた愛里が驚いている。

 

「有栖さんと由佳さんってどんな仲なんですか?」

「どんな仲なんでしょう。ふふ」

笑ってはぐらかす。私は由佳の髪の毛をシャンプーしてすすいであげた。愛里のほうを向くと

 

「あ、自分でやります。」

だんだんどもらずに会話ができるようになってきた。

「今日は恥ずかしがらない。」

ぴしゃりというと

「あ、じゃぁ、お願いします。」

スポンジを渡してきた。両側から、由佳と私で愛里の身体を洗い始める。

 

「ほんとに綺麗。肌もつるつるですね。」

由佳が感心している。

「そうね、愛里さん、スキンケアはどうしてます?」

「毎日、お風呂上りに、乳液とボディーミルクをつけてます。」

「私たちと一緒ですね。やはり日ごろのケアは大事です。」

由佳がつぶやく。スポンジで全身泡だらけになったところで、今度は掌で全身をくまなく撫でながら洗う。脇や横腹はくすぐったそうに身をよじる。おっぱいを掌で洗っていると

「あん。ちょっと待ってください。」

嫌がるが、気にせず、もみこむ。

「愛里さん。誰かに揉まれたことない?」

私の質問に頷く。

「こうやって優しく揉まれると気持ちいいでしょ。」

 

「はぁぁ。はぁぁ。はぁぁ。」

 

愛里の呼吸が粗くなってきた。少しずつ性感が高まり、感じ始めているんだろう。掌をバストトップに合わせ乳首ごと優しく揉みこんでいると

 

「あぁん。はぁあぁ。はぅあ。はぁぁ」

 

少しずつ喘ぎ声が混じり始める。由佳が物欲しそうな顔で私を見つめてくる。

 

「由佳、こっちおいで。」

 

由佳を呼び寄せると、口を半開きにして顔を近づけてきた。欲情している顔になっている。愛里に見えるようにキスをする。愛里がじっと見ているのがわかる。私は愛里の乳輪を指で刺激する。

「あぁん。そこは。はぅん。あん。」

だんだんとはっきりとした喘ぎ声になってきた。由佳の舌がせがんできたので舌を絡め始める。ぐちょぐちょと唾液の混ざる音、ちゅぱちゅぱと吸いあう音がする。愛里の乳首が硬く勃起してきた。それを指でそっと摘まみ、優しくこねる。

「はぁん。有栖ちゃん。それ、ふわふわする。あぁん」

「気持ちいいでしょ。今、女しかいないから恥ずかしがらないで。」

「愛里さん、キスは?」

「キスは、したことあります。」

「そっか。じゃ、由佳ともできるわよね。」

無理強いはしない。愛里が無理そうだったら止めるつもりでいたが

 

「い、いいですよ。」

 

思いがけない返事が来た。それを聞いた由佳はすぐさま、愛里の隣に膝立ちになり、ゆっくりと耳の下あたりにキスし始める。ついばむようなキスをしながら、だんだんと唇に近づける。最初、少し震えていた愛里もだんだん由佳のキスのリズムに慣れてきたのか、落ち着いてきた。由佳の唇が愛里の唇と合わさった。私は愛里の後ろに回り、両手で勃起した乳首を愛撫する。

 

「ああぁ。ううん。きもちいい。」

 

由佳とキスをしながら喘いでいる。だんだんと乳首への刺激を強くしていくと、それにつれて呼吸が粗くなり、喘ぎ声が大きくなっていく。由佳が口を開けて愛里と吸いあうちゅぱちゅぱという音も聞こえる。

 

「うぐぅ」

 

愛里が呻いた。いよいよ由佳が舌を入れ始めたんだろう。由佳の両手が愛里の頭をつかんでいる。たぶん、口の中のあちこちを舌でかき回している。由佳のキスはおんなも蕩けさす。やがて、愛里も舌を絡ませ始めたようで、“んぐぅ、んぐぅ”とお互いに鼻を鳴らし始めた。ぐちゅぐちゅと唾液の混ざる音もする。乳首はもうパンパンに硬く勃起している。強めにこねると愛里の身体がビクンとうねる。つまんだり、はじいたりして、愛里の性感を高めていく。由佳が口を占領しているため、喘ぎ声は出せない。ディープキス特有の粗い鼻息と唾液がまじりあう音が聞こえるだけだ。愛里の身体ががくがくと震え始める。しばらくその状態を続けさせ、最後に両乳首をつぶす様にこねた。

 

「ううっ、ううっ。ううぅっ」

 

と呻いて、身体全体が2,3度跳ねるように硬直し、その後、がくっと弛緩した。

 

「はぁぁ、はぁぁ。はぁぁ。」

 

焦点のあっていない目をしている愛里の身体を支えながら、息が整うのを待つ。

「愛里さん、逝っちゃいましたね。」

由佳が小声で私に話しかける。

「そうね。由佳、ありがとうね。由佳がいて助かったわ。」

顎の下に手をやり、くいっと顔をあげさせ、チュッとキスをした。由佳がとてもうれしそうな笑顔を見せる(あぁ、いますぐ、由佳を抱きたい。)

「愛里さん。大丈夫ですか?」

 

「はぁ、はぁ、はい。大丈夫です。すごくエッチ。でも気持ちよかった。」

 

「よく頑張りました。もうこれで、私達には恥ずかしくないでしょ。」

 

「あ、ほんとだ。なんだか、平気な感じです。」

 

「じゃ、流してからもう一度湯船に入りましょう。」

私も身体を簡単に洗い、3人で湯船につかった。

 

「愛里さん。いや、愛里でいいか。由佳のキスはどうでした?」

「あんなの初めてです。驚きました。」

「キスの経験はあったんでしょ?」

由佳の問いかけに

「はい。と言っても、女の子です。仲のいい友達で、ふざけて、キスってどんな感じなんだろうって」

「そうなんだ。」

由佳がなんだか申し訳なさそうにしている。

「でも、キスって気持ちいいんですね。あと、ベロチューもすごく気持ちよくなる。」

「でしょ。由佳のキスって、すごく気持ちいいでしょ。私も大好きなのっ」

少し大きな声で言ってしまった。

「お姉さまっ」

由佳が制止する。

「あ、ごめんなさい。どうも由佳のことになると自制できなくなって」と下を向くと

「有栖ちゃんてほんとかわいい。」

愛里がいう。“ちゃん呼び”し始めたので、私も由佳も驚いた。

「雫なの?」

由佳が恐る恐る聞くと

「愛里ですよ。最近、出来るだけ雫を出さないように生活しています。」

愛里改造計画の希望が見えてきた。

 

 

身体を乾かし、バスタオルを巻いてパウダールームで化粧をする。

「由佳はどうやってお化粧を覚えたの?」

 

「あ、中学時代の先輩から教わりました。あと、ママも教えてくれました。」

「そっか、中学時代の友達は高校生だったわね。」

「はい。ほんとに楽しかったですよ。」

 

「愛里はどのように?」

「私は、雫になるうえで必要でした。でも最初はメークさんから手ほどきを受けました。」

なるほど、グラビアアイドルだからか。いろいろと道がある。

 

「お姉さまはどのように?」

「私は、事情があって、大人のふりをするためです。だから自己流です。」

 

「そうなんですね。でもすごく早くて、綺麗な仕上がりです。」

愛里も私のほうを見ている。

「少し時間もありますから、由佳、大人メークをしてあげる。」

化粧道具を持って由佳をこちらに向けさせる。

「日頃はナチュラルでしょ。きちんと化粧した時どうなるか見せてあげる。由佳は素材がいいから、やりがいがある。」

 

ファンデーション、パウダーチーク、ラメ、アイライン、マスカラをフルに使用して、由佳のかわいさに大人っぽさを上書きしていく。

 

「有栖ちゃん、すごくお化粧上手いです。」

 

興味深そうにのぞき込んでいる愛里がつぶやく。

最後に桜色のリップをひき、由佳のチャームポイントである涙ぼくろの上にエメラルド調のストーンを貼り付けた。

 

「こんなもんかな。由佳、大人メーク出来たわよ。」

 

由佳に鏡のほうを向かせた。

 

 

「これが、私?すごい。」

驚いている。愛里もびっくりしている。

「由佳ちゃん、すごくきれい。別人みたいだけど、ちゃんと由佳ちゃんだ。有栖ちゃん、お化粧、すごく上手いし、早い。」

「どう、由佳?気に入った?」

「気に入るも何も・・私じゃないみたいで・・驚くばかりです。お化粧ってすごいんですね。」

「そうよ。本当に化けられるの。由佳は素材がいいから、楽しかったわ。」

「私も、メークアップアーティストにしてもらったことはありますが、これは驚きです。」

 

「はい。じゃ、落としていくわよ。」

「え、今日はこのままがいい。」

せがむように由佳が私を見つめる。

「私、由佳ちゃんと並んで歩けない。」

愛里がつぶやく。

「そうね、由佳だけ浮いてしまいます。」

「うぅ。仕方ない。お姉さま、落としてください。」

しぶしぶ了承した。

「じゃあ、来週末は3人でフルメークで遊びましょう。」

由佳も愛里も嬉しそうに「はい。」と返事した。

 

由佳の化粧を落とし、軽いメークに切り替えて、洋服を着て銭湯を後にした。

 

 

お昼はケヤキモールのファミリーレストランでとる。3人でそれぞれ好きなものを注文した。

「由佳ちゃんはどうして有栖ちゃんのことをお姉さまって呼ぶの?」

当然の質問だろう。

「由佳は最初から私のことをそう呼んでます。理由を教えてくれないの。」

「あ、本当に特に理由はないんです。ただ、一目見たとき”銀髪お姉さま“と思って、そのままお姉さまと呼んでいます。」

「そうなんだ。女子高ではよく先輩のことをそう呼んだり、ボーイッシュな子に憧れてそう呼んだりする子もいたんだけど、、」

「あ、私の先輩もそんなこと言っていました。」

愛里も普通に話せるようになっている。食事が運ばれてきたので、食べ始めると

 

 

「あ、有栖ちゃんは、あ、綾小路君と、つ、付き合っているんですよね?」

 

愛里が聞きにくそうに聞いてくる。テスト直後に付き合い始めたことになっており、クラスの中は当然、学年中に知れ渡ったことである。

 

「ええ、清隆君と付き合っていることになっています。」

「なっている?って?」

 

不思議そうな目で質問してくる。ちらっと由佳と目が合ったので頷くと

 

「お姉さまは清隆君のおんななんです。」

 

由佳がはっきりと返事をすると、また、きれいな所作で食事を続ける。

 

「お、おんな?お、お、おんなって何ですか?」

驚きながらも小声で聞いてくる。

 

「愛里には教えておいてあげる。私は清隆君とそういう関係なの。」

「そ、そ、そういう関係って。」

握っていたスプーンを落としそうになる。

 

「で、由佳は清隆君の愛人。」

 

さも当然のように由佳のことも話す。

 

「あ、あ、愛人?」

 

「そうです。」平然と由佳が相槌を打つ。

「でも、あ、有栖ちゃんと由佳ちゃんの仲って、な、なんていうか。」

そう思うのも当然だ。愛里の前で平然と幸せな顔でキスをした。

「愛里、落ち着いて。人が聞いてますよ。」

少し声が大きくなってきたので注意する。

「ごめんなさい。あまりにも思っていたことと違いすぎるので。」

 

 

「私は清隆君のおんな。由佳は清隆君の愛人、そして由佳は私の恋人でもある。」

 

 

「う。ううぅ」愛里の顔が真っ赤になっている。

 

「そして、愛里ちゃんが私とお姉さまのガールフレンド。」

 

由佳がとどめを刺した。

「が、が、ガールフレンド。」

「いや?」と私がやさしく問いかけると、首を大きく振って

「うれしいです。」きれいな笑顔で答えたのが印象的だった。

 

 

「ところで愛里。ここで雫を出せる?」

「ここで?・・ちょっとまってください。」

顔を伏せ、しばらくたった後、顔を上にあげた。

 

「うわっ」

 

小さく由佳が驚く。顔を上げた愛里は確かに雫だった。表情までも違う。

 

「すごいわね。雫」

「久しぶり、有栖ちゃんと由佳ちゃん。」

明るい声で受け答えする。

「雫、お願いがあるの。」

「何?愛里のこと?だったらなんでも聞いたげるよ。」

「じゃぁ。愛里が本当に雫の力が欲しいと思った時以外、出てこないようにできる?」

「それは愛里次第かな。でも、いまは愛里が呼ばないと出てこれないんだ。」

あの事件のあと、愛里自身も吹っ切れたんだろう。雫に逃げないようにしているようだ。

「ありがとう。ところで、愛里の時に半分だけ雫って可能なの?」

「できるよ。前はそうだった。撮影の時とかは愛里だったけど雫だったよ。」

そうか、愛里はグラビアイドル雫を演じていたわけはなく、そのころから雫が同居していて、うまく立ち回れていた。これなら大丈夫だ。

「愛里に戻ってくれる。」

「うん、また、お話ししようね。」

目を閉じた。そして目を開けると、それは愛里だった。

 

「愛里ちゃんて不思議。」

横ですべてを見ていた由佳がつぶやいた。

 

「愛里。話分かった?」

「はい。大丈夫です。」

「あなたは特別な力があるの。それをうまく使えるようになりなさい。」

「特別な力」

「そう、雫よ。彼女の力は愛里の力。少しずつでもその力を愛里のままで使うの。」

「そ、そんなこと。」

「雫は言ってたわ。撮影の時は愛里であって雫だったと。乗っ取られてはだめ。」

「・・わかった。あの時の感じならできる気がする。」

 

 

「じゃ、来週から、眼鏡なしで登校しようか?」

「ち、ちょっと恥ずかしいかな。」

またうつむく。

「愛里、そんなときは今日のお風呂を思い出しなさい。」

顔を赤らめ、でも、はっきりと答えた。

「そうですね。頑張ってみます。」

「愛里ちゃん。私もサポートするから頑張ろうね。」

愛里が困ると由佳がいいタイミングでフォローしてくれる。まずは愛里が人の目に慣れること。これが次の関門。今日の恥ずかしさを思い出せば、たいていのことは乗り越えられる。

 

 

 

週明け、愛里は約束通り眼鏡をはずしてきた。校門で由佳と二人で待ち合わせ、教室に向かう。教室に入ると、空気が変わった。

 

「あの子誰?」「あんなかわいい子、いたっけ。」「ちょっと、あの子、雫ちゃんじゃない?」口々に言っている声が聞こえる。愛里が佐倉の席に座ると。「まじか。佐倉って雫ちゃん?」「いやよく見れば佐倉だよ。」小声で話しているつもりだろうけど、興奮しているのか、すべて筒抜けである。

 

「愛里、あなたの力を」

愛里の横に立って、耳元で囁く。愛里が一瞬目を閉じた。

 

「みんな、おはよう」

 

雫が、いや、愛里が挨拶した。その瞬間、教室が揺れるほどのどよめきが起きた。正直、すごいと思った。

 

「あ、佐倉さん、おはよう。今日は明るいね。」

 

天使の笑顔を貼り付けた櫛田が近づいてきた。昨晩、清隆に経緯を話したところ、「櫛田のメンテが必要」、「キャラがかぶりすぎている」、「櫛田がトップを維持できることが重要」。と、私の不安点をしっかりとくみ取ってくれた。そのうえで「佐倉を下につけて、可愛がれ」と指示を出してもらっていた。愛里にも校門からの道で「桔梗と仲良くすると、早く慣れるよ」と言いくるめてある。

 

「あ、櫛田さん、おはよう。櫛田さんは今日も素敵ね。」

二人で仲良さげに話し始めた。

 

「可愛がってあげてね。桔梗。」

 

私も櫛田の耳元で囁くと、少し戸惑いを見せながらも笑顔で頷いた。

 

 

3日もするとみんなの感じた佐倉の違和感は消え去り、佐倉はグラビアイドルの雫であることが自然になった。佐倉もだんだんと緊張がほぐれ、話し方も気にならなくなった。ただし、女子の前だけでは。

 




いやぁ~。相変わらずの快楽漬け。でもまぁいいでしょう。

最後のただし女子の前だけでは・・という部分については、後日書きます。

共同アカウントから銭湯貸し切りの費用10万が出ました。
現在 2175万 です。

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