※この作品はR-18です。

ようこそ有栖と清隆の教室へ   作:愛奴

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(誤字修正)

ようやく無人島試験が始まります。原作では有栖は船にも乗れていません。が、このストーリーではガツガツうごきます。原作になぞらえる部分も多いですが、多くは改変しております。

どんな展開か、お楽しみに

これまで週2投稿でしたが、多忙のため週1で日曜日投稿でしばらく進めます。


無人島試験
67. 無人島試験開始


今日、8月1日で乗船2日目となる。朝からプライベートポイントの振り込みがあった。私はレストランで清隆と待ち合わせ、朝食を取りながら各クラスの状況を確認している。

Aクラス 950→1030

Bクラス 940→1000

Cクラス 600→640

Dクラス 60→130

期末テストの結果が反映され加算され、そこから日常減点分が減じられている。Dクラスにはインターハイ出場の報奨として50ポイントが加算されていた。

「まだまだ道は遠いな。」

「やはり、0スタートは厳しかったですね。」

「ま、卒業までまだまだ時間はある。まだこの学校のこともよくわからないところもある。」

「おそらく、無人島はイベント絡みでしょう。」

「だよな。稼げると少しは楽になるんだが。」

「あと、今月の由佳は学食から41万ポイントだそうです。」

「さすが由佳だ。学食の方はうまくいっているようだな。」

 

テーブルの脇を通っていく生徒からちょいちょい挨拶される。うっとうしいが、愛想よく返事をしながら朝食をとっていると、櫛田が一人でレストランに入ってきた。

「ご、あ、綾小路君、有栖、おはよう。」

めずらしくぎこちない笑顔で挨拶していた。

「おはよう。桔梗。一人なら、ここに座りませんか?」

4人掛けのテーブルのため、席は二つ開いており、櫛田に促した。

「いいのかな。遠慮なく座らせてもらうよ。」

私の目を見て一瞬びくっとしたが私の隣に座って、朝食を注文した。

「あら、桔梗、随分と機嫌がいいようだけど何かありましたか?」

「そ、そんなことないよ。」

少し声が上ずっている。私は片手を伸ばし、櫛田の太腿に掌を当てる。

「うぅ」

小さく呻いて、下を向いた

「てっきり、ご主人様にご褒美をいただいたのかと」

耳元で囁きながら、太腿においた掌を股間の方に滑らせる。

「はぁぁ」

下を向いた櫛田から喘ぎ声にも似た息が漏れ、脚が少し開いた。

「有栖、止めておけ。」

清隆から声がかかった。

「は~い。」

櫛田がほっとしたような、恨めしそうな表情になる。

「櫛田」

と一言、清隆が声をかけると、すぐさま仮面を装着した。

 

「これはオレ達の予想だが・・・無人島でイベントがある。」

「イベント?」

「あぁ、クラスポイントかプライベートポイントにかかわるイベントだ。」

「そ、そうなんだ。」

「勝ちに行く。そのつもりでいてくれ。」

「わかりました。」

 

「頑張ったら、ご褒美がもらえるかもよ。」

小声でつぶやくように言うと

「うれしい。ご褒美。」

ちょうど、注文した朝食が届いた、そのあとは適当な話題でしゃべりながら3人で朝食を取った。食べ終わり、デザートを楽しんでいると、船内放送がかかった。

 

『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まり下さい。間もなく島が見えて参ります。暫くの間、非常に意義のある景色をご覧頂けるでしょう』

 

「始まりますね。」清隆を見ると(意義のある景色らしいぞ)と伝えてきた。私もそれに頷く。

「櫛田、デッキに行くぞ。有栖はほかの生徒と島を確認してくれ。」

言い残し、清隆は櫛田を連れて行った。

私もデッキに出て、島の見えるところに移動した。多くの生徒が、がやがやと集まり島を見ている。

「おお、最高だぜ」「素敵な島」「あそこにペンションがあるんだよね」みんな嬉しそうだ。

 

船は島の近くをゆっくりと、まるで“きちんと見ておくように”と言わんばかりに一周した。(なるほど、サバイバルか)。私も頭の中に島の全景を記憶した。ところどころ不自然なところがあるように見えた。

 

島に上陸するため生徒はジャージに着替えて集まるよう船内放送が入った。着替えと筆記用具以外の持ち物は持ち込めず、端末を持って集まれとのことだった。

 

  

Aクラスから順に徹底的な身体検査のあと、学生証である端末を担任に提出した者から下船していく。先生からの指示通り上陸後はクラスごとに浜辺に並んだ。そうして整列したのを確認した所で、ハンドスピーカーを持ったAクラスの真嶋先生が前に出てきた。

 

 

「今日、この場所に無事につけたことを、まずは嬉しく思う。しかし、その一方で3名ではあるが、入学時から生徒が少なくなってしまったことは残念でならない。」

 

退学した3人。Dクラスから山内。Cクラスから石崎と小宮のことだ。

 

 

 

「ではこれより──本年度最初の特別試験を開始する」

 

 

 

「特別試験?」「夏休みなのに?」「バカンスじゃないの?」と生徒がざわつくが、全く耳に入らないかのように真嶋先生は説明の説明は続いた。

 

「試験のテーマは『自由』だ。期間は本日この時間から、7日後の8月7日正午までとなる。1週間、この島での試験となる。」

 

スタート時点でテントを2つ、懐中電灯を2つ、マッチ1箱、簡易トイレ等が支給された。そして必要物資を購入、レンタルするためのポイント。普通は300ポイントであるが、Dクラスは1名少ないため、290ポイントがスタートである。また、この残分は9月にクラスポイントとして加算されるらしい。 

 

クラスごとに分かれ、担任の先生から細かな説明が行われた。渡されたのは2つ。

 

マニュアル1冊(細かなルールやポイントで購入できるもののリスト)

全員に腕時計型端末(GPS機能、救助信号、体調等、多機能。終了まで外せない)

 

マニュアルの最後のページにはペナルティ、つまり減点等についての説明がある。

 

・体調不良、怪我等で続行が不可能と判断された者はリタイアとなり、30ポイント。

・環境を汚染する行為を発見した場合。20ポイント。

・毎日午前8時、午後8時に行う点呼に不在の場合。一人につき5ポイント。

・他クラスへの暴力行為、略奪行為、器物破損などを行った場合、生徒の所属するクラスは即失格とし、対象者のプライベートポイントの全没収。

 

「それと、追加ルールがあるから説明する。マニュアルにも書いてあるから、あとで確認しておけ」

 

・島の各所にはスポットとされる箇所が設けられている。

・スポットには占有権があり、占有されたスポットはそのクラスのみ使用できる。

・占有権は占有から8時間が経過すると自動的に失われる。

・スポットを占有するごとに1ボーナスポイントを獲得する。

・他クラスが占有しているスポットを許可なく使用した場合、50ポイントのペナルティを受ける。

・スポット占有には専用キーカードが必要で、キーカードを使用できるのはリーダーに限定される。

・正当な理由なくリーダーを変更することはできない。

 

そして試験最終日、他クラスのリーダーを当てる権利が与えられる。これの使用も自由だ。自信がなければ行使しなければいい。

 

・1クラスのリーダーを的中できると+50ポイント。的中されたクラスは-50ポイントされ、スポット占有で獲得したボーナスポイントを全て失う。

・指名したリーダーが違っていた場合、判断を誤ったとして-50ポイント。

 

「まずはベースキャンプを決めろ。あとスポット占有のためのリーダーもだ。決まったら教えろ。私もお前たちのベースキャンプの近くにテントを張る。」

 

「じゃ、あとはお前たちの自由だ。」

 

最後にこの試験のテーマである「自由」を強調して茶柱先生はその場を立ち去った。Dクラスの生徒がざわついている。

 

「みんな。こんな熱いところにいると倒れちゃうよ。とにかく、あの森の中に移動しようよ。」

 

櫛田が声をかけると、皆が落ち着き始めた。リーダーが板についてきた。

「荷物を手分けして運ぼう。」

平田も櫛田に同調して、皆に声をかけ始めた。

「俺はテントを運ぶ。あと一台は池、誰かと一緒に運んでくれ。」

須藤が率先して一番重いテントを持ち上げた。

私も懐中電灯などの小物を集めて運び始めた。残ったのは簡易トイレ。誰も運ぼうとしない。

「だってトイレでしょ。」「だよな」と敬遠する声が聞こえる。

「ただの段ボールでしょ。私が運びます。」

皆が驚く、なんと愛里が、簡易トイレを抱えて歩き始めた。男子もかっこ悪いのか、顔を伏せている。

 

森の中に全員が入り、一休みだ。真夏とはいえ、森の中は木陰になっており、幾分涼しく感じる。私も荷物を置いて腰を下ろした。近くで櫛田が平田、須藤と話している。

 

「みんな、ちょっといいかな。さっきも説明があったように、まず、ベースキャンプの場所を決めたい。体力に自信のある人にお願いしたい。」

櫛田が皆の目を集めると、平田が何をするか説明した。

「3人ぐらいで、3グループを作って、森の中の捜索をして欲しい。ベースキャンプに適当な場所を早く見つけたいんだ。」

「私がやろう。」

珍しく、高円寺が手を上げた。他にも手を上げる生徒が続き、平田の言う捜索隊ができた。3グループで違う方向に向けて捜索し、適するような場所があれば、すぐに戻ってきて欲しいと説明された。

 

 

私と清隆は高円寺と一緒に森の中を走り始めた。

高円寺がすごいスピードで木から木へ渡り、奥へ奥へと進んでいく。それを清隆と私が追いかける。

「高円寺君、ちょっとまって」

大きな声で高円寺を呼び止めた。

「なにかな、大人のリトルガール?」

「高円寺、この森、どう思う?」

高円寺の前では清楚有栖を装う必要はない。しっかりと言葉を選んで話そう。

「さすが、目の付け所がいいね。で、リトルガールはどう思う?」

「この森。自然を装った完全管理の人工の森と答えれば満足?」

「はっ、はっ、はっ。さすがだね。その通りだろう。」

「それで、取引き、いや、お願いがある。」

「それはいいが、私に何をくれるんだい?」

「この無人島試験、自由にしてもらっていい。誰にも何も言わせない。」

少し考えたようだ。

「わかった。それで手を打とう。」

「じゃ、ここに島の簡単な地図にスポットのありそうな場所をマークしてある。それの精度を高くしてきて欲しい。途中、役に立ちそうなところ、例えば食物なんかの場所も調べてきて欲しい。」

「お安い御用さ。アデュー。」

瞬く間に高円寺が見えなくなった。

「奴は本当にすごいな。頭の回転、身のこなし、やはり要注意だ。」

「そうですね、今のところこちらに対して毒ではありませんが・・あまり対立したくない相手ですね。」

 

しばらくして、さっきの場所に戻ると櫛田が一人で待っていた。

「あ、遅かったね。ベースキャンプによさげな場所があったので、もうみんな移動したよ。」

どうやら川沿いで、開けた平坦な場所があったらしい。そこに向かって歩きながら清隆が櫛田に説明する。

「この試験、出来るだけポイントを残してくれ。ただし、みんなの体調を一番に考えろ。」

「1週間は長い、長期的な目で考えるんだ。」

「あと、リーダーはオレを指名しろ。そしてオレのやりたいようにやらせろ。」

みんなの元に戻った。

 

 

「みんな、ちょっといいかな。」

全員を集め、櫛田が呼びかける。櫛田はDクラスにとって信頼できるリーダーだ。全員が櫛田の方を見る。

「今回、リーダーは綾小路君に任せようと思う。」

ほぼ全員がオレの方を驚いた表情で見る。

「なんで綾小路君なの?ほかにも適当な人がいるんじゃ」

実際オレは目立たない生徒を装っているから当然の反応だ。

「その、目立たないというのが決めてよ。誰も彼がリーダーだとは思わない。」

なるほど、うまい説明だ。

 

「わかった。単にスポットを占有するだけの役割だと聞いている。実質的なリーダーは櫛田だ。オレは占有にのみ動くだけでいいと櫛田に指示されている。」

 

実質的なリーダーを櫛田が務めることを説明すると、皆が安心する。櫛田が茶柱からカードを受け取ってきた。確認すると清隆の名前が書いてある。

「オレがスポットを占有するために走り回る、と言っても一人でやると、他のクラスにばれてしまう。誰かあと2、3人、カモフラージュために付き合って欲しい。体力に自信のあるやつがいい。」

清隆が言うと

「私が付き合います。」

私は手を挙げた。つまり清隆の彼女だ。冷やかしの声が上がるが、

「俺もいいぜ」

須藤が手を挙げたことで、その声は収まった。

「まって、須藤君には別に頼みたいことがある。三宅君、ダメかな?」

頼りにしている須藤が離れるのは好ましくないと、櫛田が三宅を推す。彼も弓道部で運動神経は高い。

「わかった」

「私も行こう。」

ここで最後に高円寺が手を挙げた。

ということで、私と清隆、高円寺、三宅の4人でスポット占有隊が結成された。

 

 

4人で森の中に入っていく。

「どこにあるか分からないスポットを探すのか?」

三宅が不安そうに聞いてくる。

「心配いりません。だいたいの目途はついています。」

「え、どうしてそんな事が分かるんだ?」

「上陸前に島を一周回った時だ。それっぽいところがいくつか見えた。」

「それを高円寺君に確認してもらいました。」

「まじか!」

ほぼ駆け足をする速度で、道なき道を進む。

「それでは失礼するよ。」

途中、高円寺がそう告げると、別の方向に走り去っていった。

「お、おい。」

三宅が追おうとするが、

「三宅、高円寺は放っておいていい。もう十分すぎる働きをしてくれた。」

 

森の中を1時間ちょっと走り回って、12カ所のスポットを占有した。次は8時間後だ。三宅が汗だくになってぜーぜー言っている。

「綾小路、すごい体力だな。息も上がっていない。あと、綾瀬、お前も化け物だな。少し汗ばんでいるだけだなんて・・」

「三宅、オレの彼女に向かって化け物だと??」

無表情だから、めっちゃ怖い。

「じょ、冗談だよ。わるい。わるい。」

「オレも冗談だ。」と清隆が無表情で言う。三宅には無表情に見えるだろうが、最初から清隆はにやついていた。

 

 

ベースキャンプに戻るときに、高円寺の記したマークのあるところを通ると、そこはトウモロコシ畑だった。3人で可能な限り収穫し、ベースキャンプに持ち帰った。ほかに枝豆や果物があることが分かった。

 

今14時。次が22時で、朝が6時か。時間としては問題ないだろう。ただ、三宅をカモフラージュに連れて、スポットを回るには時間がかかりすぎるのでは。三宅の体力にも問題がある。清隆一人で回った方が何倍も効率的だ。そう清隆に小声で話すと、清隆も同意で、戦略を変えるしかないと言った。

 

「櫛田。オレは一人でスポット占有をすることにする。有栖と三宅には別の担当をつけてくれ。」

「それはいいけど、一人で占有していると、見られてすぐにばれてしまうけど。」

「策はある。」

「ご主人様がそういうなら、わかりました。お願いします。」

「ベースキャンプの運営は任せる。」

 

同じころ、龍園率いるCクラスが動いていた。

―――――――――――――――

神室Side

 

 

ベースキャンプを洞窟に確保し、これからのことを話しあっているとCクラスの龍園がやってきた。

 

「葛城、いい話を持ってきてやったぞ。」

「おまえ、何を言っている?」

 

「Bクラスを突き放し、リーダーとして地位をかためたいだろ。」

支配人である有栖さんに聞かされていたことが起きようとしている。葛城の弱いところを的確についてきている。

 

「話を聞こう。神室、お前も同席しろ。」

現在、Aクラスのリーダーは葛城だが、私も狙っているふりをしているし、ある時は葛城をサポートしている。すべて有栖さんの指示だ。

 

「いいか、葛城。BクラスからAクラスに200ポイント分の資材を提供しよう。毎月、60万のプライベートポイントと交換だ。」

 

「200クラスポイント・・つまり、一人あたり2万のプライベートポイントの30人分か」

「ああ、損得なし。というか、200クラスポイントは魅力あるだろ。」

確かに、計算上はあっているし、言っていることも間違っていない。プライベートポイントはともかく、クラスポイントでそのクラスの位置が決まる。だから200クラスポイントは魅力だ。有栖さんも言っていた。プライベートポイントを狙いに来る者が現れるかもと。やっぱり悪魔さんだ。

 

「あと、最終日にリーダー指名があるだろう。BクラスとDクラスのリーダーを教えてやる。これは1クラス分月25万だ。2クラス分だと月50万だ。」

 

「ちょっとまて、当てたら50クラスポイント。一人5千で、30人で15万だろ。」

「いやいや、当てられた方は50へこむから実質100ポイントの差ができる。本来なら、30万としたいが、負けてやるよ。」

「なるほど。言いたいことは理解した。」

「じゃ、契約するか」

「もう少し、細かな条件を決めたい。」

葛城が龍園の持ってきた書面を確認する。

「200ポイント分の資材はこちらで指定させてもらう。」

「いいだろう。」

「必ず使用できる状態でもってきてくれ。使いものにならないような状態で持ってくるなよ。」

龍園がそれらの項目を契約書に書き足す。

「いいだろう。日持ちのする資材を選ぶんだな。」

「わかった。あとクラス全員の署名が必要そうだな。」

「ああ、さっさと進めてくれ。契約締結次第、すぐに資材の選定をしてくれ。」

 

葛城は今にも契約しそうな雰囲気である。200ポイントやリーダー情報は大きい。本当に大丈夫か、何か引っかかる。私は有栖さんに仕込まれた契約の話を思い出す。

 

「将来何が起きそうなのか、リスクは最初から消しておけ。」

 

考えろ、何が起きる?誰が得して、誰が損する?リスクは?回避方法は?この契約でCクラスは何を得る?

 

毎月支払うって、Aクラスでなくなったら、支払えるのか?不履行時のペナルティは?おかしい。Cクラスは大量のプライベートポイントを確保できる。大量に持つことでいろいろな戦術が組めるようになる。それに対して私たちはAクラスであるというだけ。付随するプライベートポイントはCクラスに与えられるも同然だ。これはきっとよくない。何とか阻止しないと。葛城は目先の利益に舞い上がって、深く考えられないのか?よくわからないが龍園の策略に乗せられている?あの勉強会で叩き込まれた感覚がよみがえる。

 

「葛城君、私の方から少し付け足したいけど、いいかな?」

龍園がめんどくさそうな顔つきになる。

「ね、龍園君、なかなか魅力的な提案だけど、このままでは受け入れられない。」

葛城が驚いて私の顔を見ている。

「この条件を加えて欲しい。」

 

・他クラスのリーダー情報は何らかの証拠を見せること

・もし間違っていたら、1クラスに付き月50万を私に支払うこと。

・お互いに指名しあわないこと。指名した場合は月100万を私に支払うこと。

 

「ち、しっかりしてやがるぜ。それにしても高すぎないか?」

「きちんとリーダー情報持ってくればいいだけの話でしょ。それとも自信ない?」

 

これで葛城の反発を買わず、龍園にはちゃんとした情報を持ってきてもらえるだろう。もちろん間違っていたら、それなりのペナルティが課せられる。龍園としてもペナルティの額は厳しいから、真剣に探してくるはずだ。

上手くいけば、手持ちの300。リーダーを当てて100。スポット占有で80くらい。これは大きい。でも、その代わり毎月110万ポイントをCクラスに支払わなければならない。これが不安だ。各自に割り振ると約4万ポイント。クラスポイントが1000程度の今なら払える。でも、これが恒久的にあるとは考えられない。生活分を含めて、半分ぐらいに削らないと将来的に無理が出てくる。

 

どこかで有栖さんに相談しよう。その前になにかできることはないかもっと考えよう。

 




順当に下船から試験開始まででした。一日毎に状況が変わります。

8月のクラスポイントの状況
A:1030
B:1000
C: 640
D:130

現在の共有アカウント
+40 由佳の学食
-10 二人の生活費
で、2230万です。

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