8月の月例担任飲み会は無人島で行われた。規則によりアルコールは抜きだ。上陸した浜辺に張ったテントの下に4人が集まった。
「お疲れ」
いつも通り真嶋が開始の声を上げた。ノンアルコールビールの缶をみんなで開けた。
坂「恒例の無人島試験か。何も事故が起きなければいいが。」神経質な坂上らしい言葉だ。
星「徹底的に管理された無人島でしょ。大丈夫よ。私達の時も事故はなかったし。」
真「そうだな。あまり不安になっても仕方ない。」
真「まずは現状を共有しよう。」
真「Aクラスは小高い山の洞窟にベースキャンプを張った。葛城君が最初から目をつけていたらしく、迷いなくそこに皆を連れて行った。」
茶「あの意義のある景色ってやつな。」
坂「よく観察していると他にもあの意味に気づいたものがいたな。」
真「あぁ、私が気が付いたのはAクラスでは神室さんもじっと見ていた。Bクラスの神崎君、一之瀬さん、Cクラスは龍園君がニタニタしていた。Dクラスは綾瀬さん、高円寺君かな。」
坂「綾小路君もデッキで目立たないように見ていた。櫛田さんが隣にいたな。」
星「Bクラスは森の中の開けた広場、井戸のあるところ。早速、神崎君が仕事を割り振りしてキャンプらしくしていたわ。」
坂「Cクラスはあの浜辺だ。ただ、何を考えているのかわからん。」
茶「何かあったのか?」
坂「資材購入の内容がな。」
真「気になるな。」
坂「ビーチパラソル。ビーチマット。バーベキューセット。ジェットスキー。」
星「すごーい。ほんと自由にやってるねぇ」
坂「龍園君が何を企んでいるのか。もう2名ほど、追い出したらしい。」
茶「うちで伊吹を保護してる。」
星「あ、うちでは金田君を保護しているわ。」
坂「そうか、それを聞いて安心した。申し訳ないが、面倒見てやってくれ。」
真「キャンプ設営したころに龍園君がAクラスと契約を結びに来た。」
坂「聞いてないな。どんな契約だった?」
真嶋先生が、その契約について説明する。
星「随分と危なそうな契約だわ。」
真「神室さんが出したペナルティの条件が面白かった。よく考えられている。」
茶「そうだな、龍園の思い通りなら、Aクラスは卒業まで払い続ける。もし、失敗するとブーメランだ。」
真「龍園君は他クラスのリーダーを暴かないと話にならない。」
坂「ま、彼ならやるでしょう。」
茶「上手くいけばいいがな。」
茶「Dクラスは川岸にベースキャンプを張った。個性的な生徒が多くて疲れる。」
星「何かあったの?」
茶「最初の争いは、仮設トイレを借りるか借りないか。次は川の水が飲めるか飲めないか。そのたびに言い合いになる。」
真「櫛田さんは何をしているんだ。」
茶「毎回、それを諫めに走っている。でも、しばらくするとまとまってきた。」
真「何かあったのか?」
茶「櫛田がリーダーの翼を広げ始めた。ある時は強行する覚悟を見せた。」
真「ほぉ。興味深いな。」
坂「Dクラスはクラスポイントが少ないから、少しでも残したいと、厳しい生活をするはずだ。でも、強気に出すぎるとみんながついてこなくなりそうだ。」
茶「悪いことに、さっき高円寺が体調が悪いと言ってリタイヤした。」
星「はは。さすが高円寺君、周りのことなんて我関せずね。」
真「それだけで-30ポイント。トイレで争って場合じゃないな。かなり厳しい状態だな。」
坂「まったくだ。」
真「ところで、一之瀬さんはどうしているんだ?」
坂「たしか7月初旬だったな。リーダーを降りて、生徒会に入ったな。」
星「そうなのよ。でも、意外なんだけど、まとまりは崩れていないし、クラスは神崎君が引っ張っているの。」
茶「不思議なこともあるんだな。一之瀬が降りたら総崩れと予想したんだが、」
星「でしょ。神崎君がリーダーだけど、しっかりと一之瀬さんがサポートして皆をまとめている。それに立川さんが相談役みたいになっているの。」
坂「また、立川さんか。」
星「えぇ、一之瀬さんがリーダーを降りたのも彼女の説得よ。一之瀬さんも無理していたみたいだし。」
真「生徒会に入ったのも彼女の推薦と聞いた。生徒会長が即時OK出したらしい。」
茶「5月には体よく断られていたはずだが。」
真「立川の推薦の一言で「わかった」と言ったらしい。」
星「彼女、なんだかいつも中心にいるわね。クラス内ではそんな感じじゃないけど。」
真「そうなのか?成績優秀で、一之瀬や神崎の信頼も厚い。クラスの中心だろ。」
星「う~ん、なんというか・・目立ちたくない?って感じかな」
茶「そういうの、うちクラスにもいるぞ。逆に目立ちまくる奴もいるがな。」
真「他に何か変わったことは」
坂「Aクラスの神室さん、最近伸びてきているんじゃ。」
真「そうだな。たまに葛城君と並ぶくらいのリーダーシップを見せるときがある。今回のCクラスとの契約の時もAクラスのことをよく考え、葛城君をサポートしていた。」
星「そこは反発とかしないの?」
真「あぁ、並んだりはするが決して前に出ない。そして葛城君を常に立てている。」
坂「神室さんの友好関係はどんな感じなんだ?」
真「クラス内で、半数近くの人数の派閥のリーダーで、上手くやりくりしている。」
坂「他クラスとの付き合いは?」
真「クラス内で精いっぱいって感じだな。他クラスとの接触は見受けられない。」
茶「神室か・・虎視眈々と狙っていて、そのうち寝首をかくかもな。」
真「茶柱、どうしてそんなにクラス内でもめ事を期待するんだ?」
星「その後、綾小路君と綾瀬さんはどうなっているのかしら?」
茶「ど、どうって・・どうもなってない・・と思う。」
星「佐枝ちゃん、どうしたの?なんか焦ってない?」
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茶柱Side
あの二人の名前が出て、少し狼狽えてしまった。星之宮に気取られなければいいが、あいつ結構、こういうことには敏感だ。あの二人に快感攻めにあい、“挿れてください“、”中に出してください“とまで口にした。思い出したくない出来事だ。ただ、思い出したくないのに、身体に刻み込まれてしまったようで、今日もテントでオナニーに耽ってしまった。あの時を思い出して気持ちよくなってしまう自分が情けなくて仕方ない。
星「ちょっと、佐枝ちゃん、大丈夫ぅ」
茶「あ、ああ、ちょっとぼんやりした。疲れているのかな。」
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星之宮Side
何かおかしい。綾小路君と綾瀬さんの話題に、佐枝ちゃんが狼狽えた。昨日、一緒に昼ご飯を食べたときは普通だったけど、今日、船から降りたときから感じが違っていた。疲れている?そんなはずない。佐枝ちゃんは体力お化けだ。たかが特別試験、それも始まったばかりなのに疲れるはずはない。
まさか・・綾小路君としたの?
いや、佐枝ちゃんに限ってそんなことはできない。
ひょっとして、犯られた?
可能性はないことはない。でも、彼が自分からするとは思われない。私の時もそうだった。手を出そうとして逆に堕とされた。佐枝ちゃん、何かしたのかなぁ。
ちょうど話題を振ったところだし、ちょっとカマをかけてみるか。
「綾小路君って結構人気あるのよ。」
「そ、そうなのか?無表情で無口だが。」
あら、やっぱり焦ってる。
「背も高くて、よく見るとイケメンだって。」
さらに追い打ちをかけるように、耳元で小声で
「それに彼の、立派らしいわよ」
と囁いてみた。
「な、なにを」
少し声が上ずっている。その一言に対する反応でわかった。佐枝ちゃん、綾小路君にやられちゃったんだ。昨日?船室?何した?いろいろと確認したいけど、今は無理そう。
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茶柱Side
星之宮に「それに彼の、立派らしいわよ」と囁かれたとき、平静を保てなかった。その言葉で昨日の出来事がフラッシュバックして、動きが止まってしまった。大きなちんこで膣奥を抉られ、愛液を垂れ流し、「中に出して」とお願いまでして、子宮に精液をかけられて絶頂した。思い出すだけで体が熱くなる。昼間、テントでオナニーに耽ったが、それでは収まらなかった。でも、まずは星之宮を何とかごまかさないと。できるだけ平静を装おう。
「まったく何を言っているんだか。」
「別にぃ」
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真「おい、お前たち、なにをこそこそ話している?」
星「ううん。何でもない。おんな同志の話よぉ」
坂「茶柱、大丈夫か?お前らしくないぞ。」
茶「だ、大丈夫。星之宮と話しながら、少し考え事をしていた。」
真「体調管理は重要な仕事だぞ。」
茶「あぁ。わかってる」
坂「とにかく、この無人島試験、その後、船上試験がある。それが終わって、船を降りてから、ようやく夏休みだ。あと一息、頑張るしかない。」
この言葉が締めとなり、あとかたずけをして、各自のテントに戻った。
まだ、有栖と清隆はアンダーグラウンドにうまく潜っています。由佳だけすでに教師たちの話題に上がっていますが、クラス移動をすべく準備しているとはだれも予想できていない。清隆たちに犯された茶柱先生も何やらおかしくなってきています。女の機微に敏感な星之宮先生はいろいろと予想を立てていますが、まだ確証を持っていません。
教師らがあの3人組のやっていることをわかるには、もう少し時間がかかりそうです。
7月のイベントが少なく、無人島試験のことが主題でした。
次話から、日ごとの変化を書いていきます。
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