須藤は早くも絆されて、問題児から脱却する気配がありました。
有栖は今日も清隆の部屋に行きます。二人だけですので会話が多くなります。
どんな話になるのか。。。
2日目の授業を終え、部屋に戻った私は、制服を脱ぎ下着も替えて、私服に着替える。日中は発情の程度も低く、下着まで汚すようなことはなかった。今日は薄い緑地にピンク花柄のセット。
『今日は誘わない。セックスしない。お話しする。』
3回繰り返して声に出して、決意を固めた。無意識だったとはいえ、「なぜ下着まで着替えた。」と自問する。「いや、エチケットでしょう。」と答える。「ではなぜ、替えのショーツを持った。」の問いには答えられず、その場に座り込む。清隆に抱かれるのが普通になればきっと大丈夫、と自分に言い聞かせ(じゃ、今日からいっぱいしよう)と思い立つが(いや、さっき今日はしないと決めたばかり)と思いを沈めた。でも、最終的には保険として替えのショーツをバックの底に忍ばせることになった。清隆の部屋に向かいながら、これからのことを考えると、下半身がキュンとなった。
清隆の部屋のベルを押すと、開けてくれたので、部屋に入った。
「清隆、お願い、キスして。でも、今日は予定があるから途中で止めてください。」
顔を上気させて、清隆の首に手を回す。
「有栖」清隆がキスしてくれた。互いに唇をついばみ、むさぼりあう。
「うぅーん」うめきながら私が舌を入れ込もうとすると、
「これまでだ。」といって清隆が離れる。
「えっ。ええーっ。」私はたぶん情けない顔をしているだろう。
「有栖が止めてくれとお願いした。これ以上続けると、お互いに止まらなくなる。」
「ううっ。止めてくれてありがとうございます。」
荒くなった呼吸を私は深呼吸して、整えた。
「ふう。復帰したか」
「はい。もう大丈夫です。」
「発情有栖は危険だな。天才有栖の頭がこんがらがって、あほ有栖になる。」
「はい。気を付けます。あと、変なあだ名は付けないでください。」
「さて、先に食事にするか」
「そうですね。話が始まると終わるまで、「待て」状態になりますからね。」
と二人で、レンチン作業に入る。コップにお茶を注ぎ、準備する。
私はスパゲッティミートソース。清隆はワンディッシュプレートの大盛だ
「最近の冷食はとてもよくできています。たまにレストランレベルのものあります。」
「確かにな。歯ごたえ、味。結構うまい。」
「清隆、自炊の経験は?」
「そこそこできる。」
「じゃ、明後日は土曜日なので、いろいろ買い出ししましょう。日々の生活をましにすれば、より楽しく生活できます。」
「そうだな。食器も必要だし。シーツやタオル類なんかも買い増ししておきたい。」と何食わぬ顔で言う。昨日のことを言っているとわかると。急に恥ずかしくなってきた。
「それは言わないでください。」と小さくつぶやく。
食事をしながら、私は大事なことを思い出した。
「そうだ、清隆、目を貸してください。」
「見つめろということか。心情を読まれると思うとひるんでしまうな。」
「大丈夫、清隆がどう思おうと、私が清隆に横に立つのは変わりません。」
清隆に目に『自由』『期待』そして『親愛』が浮かんだ。
「やっぱり。」
「どうした?」
「今朝、櫛田の目を見たら、3つ浮かびました。確認のため、堀北も須藤も見ましたが同じでした。清隆には『自由』『期待』『親愛』が浮かびます。昨日から『期待』が増えています。多分、清隆に抱かれたので力が増えたんだと思います。話したように『自由』は渇望するもの、『親愛』は私に対する感情。『期待』が何を表しているのかわからないのです。」
「それは今現在の感情じゃないか。オレは有栖と再会出来て、いま、高校生活にすごく期待している。」
私は今日の3人に浮かんだものを説明した。
櫛田 承認、人気者、恐怖
須藤 NBA、睡眠、かわいい
堀北 兄、焦り、美形
清隆 自由、期待、親愛
確かに、今の感情、状況を表している可能性は高い。
「渇望するものはおそらく根の深いところにあって、それほど変わらないものだろう。今の感情というのは現在意識を支配するものと考えてもいいかもな。オレの期待と須藤の睡眠からはそうとれる。」
「それにしても、櫛田は有栖に対して恐怖を感じているのか。」
「私に見つめられると、たまに怖くなる人がいます。不気味、恐怖、悪魔。いろいろです。感受性の高い人はそう感じるようです。純粋に私に対する感情ではなく、目に対する恐れが読めてしまうのでしょう。」
「清隆はどう感じますか」おそるおそる聞いてみた。
「有栖の目は、あそこであった時と変わらない。すべてをわかっているような、包み込まれるような感覚になる目だ。オレは気に入っている。そういう人の感情を見て、疲れないか。」
「正直疲れます。だからいつもはOFFにしています。気にし始めてから、人からも見られないように、カラコンを入れていました。」
「特殊な力も大変だな。」
「清隆と二人の時は、すべてのスイッチをOFFにしています。覗き見る必要ありませんから。」と清隆が不安がらないように伝える。
テーブルの上を片付けて、お茶を準備する。
「さて、方針から話すか」
「二人で、楽しく高校生活を送るために、クラス闘争を楽しもう。というのはいかがですか。」
「勝つというより楽しむか。学力だけの評価では厳しいが、それ以外なら学校の仕掛けてくるものを乗っ取ったり、思うままの結果に操ったりすることも可能か。」
「私は争うのが大好きで、争いは勝って当然と考えてきました。これからは少し改めて。『楽しんだもん勝ち』としましょう。」
「クラス闘争でAクラスを目指すか?」
「私はAクラス特権なんて不要です。清隆も不要でしょう。あえてAクラスを目指す必要もありません。」
「そうだな。でも、クラス闘争は鍵となる。」
「では、こういうのはいかがでしょう。学校側からは熾烈なクラス闘争がなされているように見えるが、実は私たちがすべてコントロールしている。」
「いいな。一旦それを方向性として固めておこう。」
「そのためにこの4月である程度の基盤を作る必要がありますね。」
「ヒトモノカネ。だな」
「まずはカネの話です。道場破りです。」私の目はキラキラしているだろう。
「賭け勝負だろ。早めにやらないと邪魔が入るな。来週中に一気に片付けるか?」
「清隆はどこに行きますか?」
「今日、部活説明で、あらかた洗い出した。柔道、剣道、空手、ボクシング。格闘系かな。4日で終わる。」
「私の方は、頭脳系で将棋とテーブルボードゲーム部でオセロ、チェスですかね。私は3日です。」
「その系統なら、囲碁もあったぞ。」
「囲碁は早打ちしても時間がかかります。」
「掛け金は倍々で上げていけば、相手も乗ってくるかと。」
「取り返せそうに見せて、すべて持っていくってやつだな。」
そう、例えば最初10万、次は倍の20万、そして40万と吊り上げていく。途中で勝てば、今までの負けを一気に取り返せる掛け金になっているのがポイント、負けると短時間で大金を失うというものだ。
「10万から始めて、5回目で掛け金160万か。これ掛けられる人、少ないだろう。4回目までで150万の上り。有栖が450万、オレが600万。所持金合計が1500万くらいなるか。」
「有栖、格闘系はダメなのか?随分鍛えてある。」
「ある程度は行けると思います。が、形になりません。」
「というと?」
「例えば、柔道ですが、私は組んだりできないのです。統合格闘技のような何でもありなら、組む前に相手をいかせちゃいますので、かなり有利ですが。」
「なるほど、体格的にも捕まえられたら負けるな。」
「ある程度の抵抗はできますが、それを超えるとまず勝てません。そういう意味では剣道は行けますよ。」
「オレとかぶると、掛け金がなくなっている、」
「でしょう。だから二人がかぶらないところで暗躍するほかありません。」
「だな。それでは、来週頭から、部活動で暴れるぞ。」
「はい。」
「次はヒトだな。」
「これは時間がかかりそうですね。」
「各クラスにスパイ活動のできるメンバーが欲しい。」
「最低一人は必要ですね。」
「櫛田を呼び込むか。」
「コミュニケーション大王ですね。でも、あの子は危険、爆弾かもしれません。」
「どうした?」
「話していても学力は高いし、頭の回転も早い。でも彼女には強烈な裏表がありそうです。それが見えてこないと寝返りもありえます。あと、堀北に対してなにかありそうです。」
「いや、信用はしない。ただ、利用する。逆に利用されることも念頭に置いておけばいい。」
「あと、清隆に慣れ慣れしくされると、なぜかイラっとします。」
「多分、嫉妬だな。心配するな、櫛田を見ても変なオーラ以外何も感じない。」
「清隆もそう感じるんですね。私も櫛田にはなにか底知れないものを感じます。」
「櫛田も要注意だな。」
「清隆、彼女の力を最大限生かすいい方法があります。」いたずらっぽくいう。
「そんなものがあるのか?なんだ?」
「昨日も言いました。寝落としてしまうんです。蹂躙して清隆に依存させてしまうんです。そうすれば傀儡のようになりますよ。」
「可能なのか?」
「清隆ならできます。必要に応じて私も力を貸します。」
「有栖はそれで構わないのか?」
「それを覚悟して、昨日、清隆に抱かれました。本当にそうなった時、感情をコントロールできるかどうかは分かりません。」
「わかった。その時はたのむ。」
「最後モノですが、ヒトの問題が方付けば自然にそろいます。」
「情報網、ネットワークだな。」
「はい。この世の中、最も大切なのは情報です。情報をいかに集め、それをどう扱うかです。」
「やはり櫛田を利用するか。放っておいても大きいのができるだろう。」
「櫛田はともかく、隣人堀北をどう思っているのですか。随分と構っているようですが。」
「あぁー、堀北な。力はあると思うが、いまのままではだめだ。明日も話しかけてみるが、それでだめならしばらく構わないつもりだ。」
「生徒会長はお兄さんですね。お兄さんに憧れて、後を追っている感じです。兄に認められたいという感じでしょう。追いついたところで彼が認めるのか。それに気が付かないと成長しません。」
「有栖。他のクラスの情報集め、メンバー候補の選定。あと櫛田の解析を頼む。ネットワークを作る。」
「了解しました。まずは櫛田と仲良くなって仲間集めをはじめます。」
「須藤の扱いは何でしょうか」
「須藤はオレの遊び相手だ。ただ、運動能力に限れば高円寺を除いてD、いや学年でトップだ。クラス闘争が体力系なら有効だ。」
「高円寺はどうですか?」
「学力、運動能力共に飛び抜けているように見える。」
「清隆が認めるほどなんですね。やはり要注意人物です。今日、大人になったといわれました。須藤は、もう少し、学力を上げてあげないと厳しいと思います。」
「そのあたりも考えないとな。」
「そのほかの男子は?あまり話していないみたいですが。」
「コミュ障だからな。これから頑張るとしか言えない。」
「何かあったら私に声をかけて下さい。協力いたします。」
「わかった。」
「では、今週末の予定です。清隆の予定はありませんね。」
「決めつけか。」
「ありますか?」
「ありません。」
「では。金曜日、つまり明日の夜。私は清隆の部屋にお泊りします。」
「えっ。」
「明日、お泊りすると言いました。」
「はい。聞こえています。」
「で、土曜日はお昼までに生活必需品の買い出しで、走り回ります。」
「はい。」
「午後はお料理です。作り置き出来るものを作ります。で、夜は、またお泊りです。」
「えっ。」
「お泊りと言いました。」
「はい。」
「お泊りのときは、お楽しみタイムです。」
「はい?」
「セックスしまくりましょう。」顔が赤らむ。
「しまくるのか。」
「どこをどうすれば気持ちよくなるのか、興味があります。」声が少し上ずる。
「そして日曜日は朝から、ぐだぐだです。」
「ぐだぐだ?」
「はい。ぐだぐだです。」
「なにをする?」
「何もしません。ただ、時間を無駄にする普通の高校生のように、二人で何も目的を持たず過ごしましょう。」
「はい。」
「日曜日夜。有栖は一度帰ります。」
「一度?」
「はい。近いうちに私は清隆と寝食を共にします。」
「はい?同棲、すると?」
「有体に言うと、そのとおりです。」
「狭くないか。」
「大丈夫です。」
「人も来るかもしれないぞ。」
「大丈夫です。その時考えます。」あぁダメだ、いろいろ妄想しながら話していたら、ショーツが濡れてきた。
「ということで、今日は遅くなりましたのでもう帰ります。」
「お、おう。」
「清隆、さよならのキスをお願いします。」
「おやすみ」といって清隆はチュッとキスしてくれた。(これじゃない)。
「ちゃんとしてください」と催促すると、抱きしめて、キスしてくれる。あー、頭の中がジンジンしびれる。下半身がキュンキュンする。(あ。また、垂れた。まずいまずい、帰れなくなる)。多分私が舌を入れたら清隆はキスを辞めちゃう。もう少し、もう少し激しく。私の腰が“クイッ、クイッ”とせがむ。
「おしまい。」残念ながら。清隆がキスを辞めてしまった。私もこれ以上は制止が出来なくなると思い、
「わかりました。では帰ります。」といって、清隆の部屋を後にした。
部屋に戻り、ワンピースを脱いで、ブラジャーとショーツのままベッドに倒れ込んだ。思いのままを清隆に伝えたが、今思うとすごく恥ずかしい。「セックスしまくりましょう」って何?枕に顔をうずめ、悶絶した。そのまま深呼吸し、息を整えてから仰向きになる。
「清隆ぁ」と声に出しながら、さっきのキス思い出し、自分で胸を揉んでみる。
「あうっ」発情しているためか、それだけで快感が走る。爪でブラジャー越しに乳首あたりをかりかりと触ると、電気が走るようにびりびりとする。
「はぁ、はぁ、はぁ」呼吸が荒くなってくる。じれったくなって、ブラジャーを外し、直接触ってみる。乳首がキュンと勃起して硬くなっている。さっきのように爪でソフトに掻いてみると、快感が全身を襲い始める。(だめだ。もうやめないと)。と思っても、(もう、ちょっとだけ)。と、やめられない。指先に自分の唾を付けて、清隆に舐められていると想像しながら、ぬるぬると乳首をいじくり、揉みこむ。
「うう、清隆、いいぃ、気持ちいいのぉ。」
快感に飲み込まれ、うわごとのような喘ぎ声が出てしまう。指先の力を強めたり、弱めたりしながら、快感をむさぼる。(もうおしまい、もうおしまい)。そう思いながらも、片手で乳首をいじりながら、片手を股間に持っていく。
「あぁ、ふぅー。ここ、すごく、いいぃ。」
頂点の突起をショーツの上からつつく。それだけで腰回りが溶けそうな感覚になる。中指でぐりぐりと揉みこむと、頭の中がスパークする。乳首をいじる指に力が入る。その突起を夢中になって揉みこむと、腰が勝手に上下し始める。
「あ、あ、いい、いい。来る。来る。」乳首と突起を同時に強く揉みこむ。
「ううっ、っくぅー」
腰が2,3度跳ね上がり、体がピーンと硬直し、弛緩した。
股間が冷たくなっていることで、正気に戻った。どうやら、漏らしてしまったようだ。ショーツはぐちょぬれで、シーツも汚してしまった。「私はなにをしていたのか」とあきれ返る。いわゆる賢者タイムに入る。のろのろと起き上がり、汚れたシーツをはぎ取り、そのままシャワーに向かった。
「シーツとタオル。買っておこう」と独り言ちた。
方向性は決まりました。
大人になった有栖が、だんだんとエロくなってきましたね。
この子、この先どうなってしまうんでしょうか。
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