今作では「宝石」になぞらえました。
まずはルール解説になりますが、原作よりも少し大きく動きます。
少し短めになりました。
79. 船上特別試験 宝石試験ルール
プールから有栖とねぐらの船室に戻る途中、船内放送がかかった。
「生徒の皆さんにお知らせします。まもなく特別試験を開始します。皆さんに学校側からメールを送信いたしました。各自端末を確認し、指示に従ってください。」
二人で端末を確認すると
「各自指定された部屋に、指定された時間に集合してください。10分以上の遅刻をしたものにはペナルティを課す場合があります。本日、18時までに502号室に集合してください。」
文面は時間と部屋番号が違うだけで他は全く一緒だ。
「始まりますね。」
「ああ、そのようだな。」
由佳から有栖に電話がかかってきた。スピーカーにして聞いていると、やはり集合時間と船室番号が違うだけで、他は一緒だった。
「由佳、解散になったら、船室に来て。・・・大丈夫、すぐに始まるということはありません。」
有栖は、この集合は特別試験のオリエンテーション的なものだと踏んだようだ。確かに、同じクラスでも集合時間と船室が違う。おそらく小グループに分けて、何らかの説明に当てられるはずだ。
指定時間の3分前に502号室の前に行ってみると、池と幸村がドアの前にいた。
「よぉ。どうやら一緒のようだな。」
「綾小路か。何があるんだろうな。」
幸村に声をかけると、当然の疑問を口にした。
「とにかく、入ればわかるはず。」
ノックをすると、中から「入れ」と声がしたので、ドアを開けて船室に入った。そこにはAクラス担任の真嶋先生がテーブルに腰かけて待っていた。
「席に就け。あと一人来るから、それまで静かにしていろ。」
みると、椅子が4脚用意されており、それに腰かけた。(4人グループか)。
集合時間を少し過ぎたころ、軽井沢が入ってきた。
「遅れました。ってなんであんたたちが・・」
「静かにっ」
真嶋先生の声に軽井沢はぎくっとして、一瞬おびえるような表情をした。
「全員集まったな、ではこれより特別試験の説明を行う。」
「今回の試験では宝石になぞらえた8つのグループに分けそのグループで試験に当たってもらう。これは宝石試験と呼ばれている。グループは各クラスから数人を集めて作られる。一度クラスという集団の意識をすて、グループでの行動することが。この特別試験は重要になる。」
「グループはアクアマリン、アメジスト、エメラルド、ガーネット、ダイヤモンド、パール、ペリドット、ルビーとなる。」
「君達はDクラスとしてではなく、エメラルドグループとして行動することになる。」
「試験結果はグループごとに判定される。試験期間は完全自由日を含めて4日。試験の日は午後1時からと8時から各1時間のディスカッションを行ってもらう。」
「明日、午前8時に学校からメールを配信し、グループに一人、優待者を連絡する。」
「6回目、つまり最終日の午後8時のディスカッションが終わった30分後から回答を学校にメール連絡する。回答は一人1回のみ、ただし優待者に回答権はない。」
そう説明した後、それぞれの結果について解説された。
まずは結果1
「優待者および優待者の所属するクラスの生徒を除くグループ全員の回答が正解だった場合、グループ全員に50万プライベートポイントを支給する。優待者には追加で100万プライベートポイントを支給する。」
そして結果2
「優待者および優待者の所属するクラスの生徒を除くグループ全員の回答に一人でも未回答や不正解があった場合、優待者に100万プライベートポイントを支給する。」
「そして試験終了のタイミングを待たず、いち早く優待者を暴き出すことで、第3、第4の結果が表れる。この場合、試験中24時間回答を受け付けるが、間違えばペナルティが課されることになる。」
結果3
「優待者以外の者が試験終了を待たずに学校側にメールを送り、正解していた場合、正解者の所属クラスに50クラスポイント、正解者には50万プライベートポイントが支給される。また、優待者の所属クラスは50クラスポイントを失い、そのグループの試験は終了となる。」
結果4
「優待者以外の者が試験終了を待たずに学校側にメールを送り、不正解だった場合、不正解者の所属クラスは50クラスポイントを失い、優待者には100万、優待者の所属クラスには50クラスポイントが支給され、そのグループの試験は終了となる。」
「いずれの場合も所属クラスの者を回答することはできない。」
「あ、綾小路、理解できたか?俺、ぜんぜんわかんねぇ」
「わ、私も。なんかすごく複雑な感じだけわかった。」
池と軽井沢がつぶやくように言っている。
「人狼ゲームに似ていると思えばいい。」
冷静な幸村が口に出した。
「つまり、誰が優待者なのかをディスカッションの時間を使って見つける。」
「な、なるほど。」
人狼ゲームは誰でも知っているんだろう。二人ともわかったような顔つきになった。
「これで、説明は終わりだ。君たちの検討を祈る。」
オレ達4人はぞろぞろと部屋を出た。
なかなか面白そうな課題だ。
誰が優待者となるのか、それをどう暴き、どのような結果で試験を終わらせるか・・・
あいつらと話して方向性を定め、突き進むとするか。
8つの宝石。
有栖、清隆、由佳はどう動くか?試験の鍵は何?
楽しんでいただけていますでしょうか?