今回は体育祭の終わった日の夜です。
真「お疲れ、体育祭も終わったな。」
10月1日の夜。いつものように学年担任が集まり、真嶋が乾杯の音頭を取る。
茶「あぁ。うちはなんとか学年1位をとれた。最後のリレーは肝が冷えた。」
星「わたしのクラスはビリよ。赤組だから少しはましだったけどね。」
真「そうだな。私のところは予想-200に対して、-150で収まった。」
赤白では想定通り、赤(A-D連合)が勝利。学年順位はCDBA。クラス構成からいって、予想はCDABだった。
坂「それにしても神崎クラスが神室クラスに負けるとはな。」
星「そうなの。予想外の結果よ。まさか元Aクラスの後塵を浴びるとは思っていなかったわ」
茶「あからさまだな」
星「え、佐江ちゃん、どういうこと?」
茶「どういうことも、こういうこともない。出走リストが漏れていた以外にないだろう。」
星「う、うそ。誰が・・」
真「星乃宮、気が付かなかったのか?」
真嶋が全員参加の100m走の結果表の一部を出して説明する。
真「まず櫛田クラスを見てみろ、男子では高円寺、須藤、平田、綾小路が1位だ。女子では綾瀬、小野寺、堀北が1位だ。」
星「うん。それは順当な結果よね」
真「注目すべきは、その時の龍園クラスと神室クラスのメンバーだ。」
星「え、この子たちって、頭脳系生徒よね。」
真「あぁ、揃いも揃ってな。偶然にしてはできすぎだろ。で、他の組み合わせだ。かなりの確率で龍園クラスが1位、多くの組で神室クラスが神崎クラスの上になっている。」
真「知ってるか?龍園クラスが神室クラスのサポートに入ったって話。」
坂「無人島試験の契約のペナルティからの救済な。」
真「あぁ。この結果から導き出せるのは・・・」
星「櫛田クラス、神崎クラスのリストが、龍園クラス、神室クラスに流れた・・ってこと?」
茶「それ以外にないだろ。」
坂「そして、自分たちの出走リストを、相手に合わせて作成した。」
真「最終的には運動能力に底力のある櫛田クラスは龍園クラスを振り切れたが、拮抗している神崎クラスと神室クラスはひっくり返った。」
坂「想定通りなら、神室クラスは-200、神崎クラスが-50で150ポイントの差が開いた。だが、結果は神室クラス-150、神崎クラス-100で50ポイントの差が開いただけだ。龍園クラスは十分にサポートしたということになる。」
星「いったい誰がリストを流したのかしら?」
真「茶柱のところはどうだ?」
茶「誰か予想も付かない。何が目的なのか・・なぜ自分のクラスを窮地に立たせるのか?・・・わからん。」
真「星乃宮のところは?」
星「私にも全く・・神崎君はうまくまとめているし、一之瀬さんも全体を見ながらサポートに徹している・・」
坂「あの二人じゃないのか?」
茶「綾小路と綾瀬か?」
坂「あの二人なら、楽しみたいからっていうことで・・」
茶「いや、それはない」
真「なぜ言い切れる?」
茶「わからない。ただ、奴らがその気だったら、白が勝つはず。ほぼ順当な終わり方をしている以上、奴らだとは考えにくい。」
真「なるほど、言いえて妙だな。」
真「ほぼ1学年も折り返しだ。各クラスの状況を共有しておこうか。」
真「Aクラスの星乃宮からだ。立川さんが抜けて1か月だが、クラスはどうだ?」
星「大変だったよ。」
茶「え?そういう風には聞いていない。抜けても何ら影響なかったと聞いていたが。」
星「表向きはね。内情はかなり危なかったわ」
真「何が起きた?」
星「一之瀬さんよ。」
坂「そういえば立川さんべったりだったからな。」
星「ええ、だから、彼女のクラス移動で気持ちが折れちゃったみたい。」
真「リーダー降りるときも、生徒会も立川さんが絡んでいたらしいな。」
星「一週間、ほとんど何も口にしてなかったみたい。さすがに見てられなくなって、保健指導をしたわ。」
茶「ひどいな。」
星「ようやく持ち直したのが月半ば過ぎてから。2週間以上かかったわ。」
真「周りも大変だったろう。」
星「神崎君が必死でクラスをまとめていた。体育祭準備も。おかげで満足のいく準備ができずに本番よ」
坂「今はどうしている?」
星「その頃に何かあったのか、週が明けたら元気を取り戻した。精力的にクラスのまとめに取り組んでいたわ。体育祭の結果は思わしくなかったけどね。」
真「一番まとまりのあるクラスだと思っていたが、結局は一之瀬さん次第か。」
真「次はBクラスの俺だな。」
真「神室さんがうまくまとめている。葛城君のサポートもよく働いている。」
茶「神室ってそんなにリーダーとしての力はあるのか?」
真「よくわからない。最初は違和感があったが、最近ではその違和感がなくなってきている。」
坂「違和感?」
真「誰かに言われて、そうやっている。という感じだった。」
星「マリオネットか」
真「あぁ、ひょっとして綾小路君達と繋がっているんじゃないかと思った時期もあった。」
坂「そうではないと?」
真「あぁ、あの判断の速さと、決断の速さは言われてできるのものではない。綾小路、綾瀬と懇意なわけでもなさそうだ。」
茶「葛城は?その位置で満足なのか?」
真「身の程を知ったのだろう。現状維持なら彼ほどうまくまとめられる生徒はいないだろう。」
坂「現状維持か、ここではその程度ということだな。」
真「今やグループというものは存在せず、いわゆる一枚岩だ。クラス落ちがかなり刺激となって、クラス内で争っている場合じゃないことに気が付いたんだろう。」
茶「もともとは優秀なクラスだからな。」
茶「じゃ、次はうちか。」
茶「最近は櫛田のリーダーにも磨きがかかってきたし、周りの参謀もうまく機能している。」
真「もともとバラエティに富んだ生徒が多い中で、うまくまとまったのものだ。」
坂「5月に0ポイントをたたきだしたクラスとは思えないな。」
真「まったくだ。」
茶「平田、須藤、佐倉、小野寺といったところが周りを固めている。そことは別に軽井沢がいる。」
坂「別に軽井沢さん?何しているんだ?」
茶「わからん、櫛田の方向に反発し場を乱すこともある。ただ理解、合意した後は完璧にサポートしている。とても不思議な存在だ。」
坂「櫛田さんが突っ走らないようストッパーとして動いている?」
茶「まさか。奴にそんな器量はない。ただの気分でうまく回っているだけだろう。」
真「茶柱。お前は生徒を軽く考えすぎる。お前のクラスはタレントぞろいなんだぞ」
茶「ふ・・タレントか。たしかにな・・くずバカと思っていたけどな。」
坂「あの二人は?」
茶「相変わらずだ、櫛田や平田から何か言われればやるが、自主的に動くことはない。用事がなければ、立川を連れて綾瀬とすぐに帰っていくよ。」
坂「その後、立川さんはどうしている。」
茶「意外となじんでいる。というか、すごくなじんでいる。」
坂「由佳ちゃん親衛隊って知っているか?」
星「な、なにそれ?」
坂「5月頃から、立川さんを守ろうって数人の男子が立ち上げた女子禁制の集まりらしい。」
真「いまでは、会員数50名ほどで、半数は1年生だ。」
星「半数?25人って、男子60人のうち、半分足らずがすでに立川さん擁護に動いているってこと。」
坂「その親衛隊の立ち上げメンバーの一人が山田君だ。」
茶「や、山田ってアルベルト山田か?」
坂「あぁ、デレデレらしいぞ。」
茶「ま、まじか~」
坂「それじゃなじめないはずがない。どこでもお姫様だ。」
真「クラス内ではどうなんだ?」
茶「あぁ、大体、綾瀬と一緒にいるが、高円寺とも話すし、佐倉とも仲がいい。」
坂「佐倉さんがストーカー被害の時、救ったのは綾瀬さんと立川さんの行動だな。」
茶「そのころから仲が良かったんだろう。」
坂「最近、立川さん、綾小路君から名前呼びされていると聞いたが」
茶「体育祭の時、呼びかけたのが最初らしい。」
真「どういう関係だ?」
茶「どういうって。綾小路は綾瀬と付き合っている。綾瀬と立川は特別に仲がいい。だから綾小路も立川と仲がいいっていうだけだろ。」
坂「そうだよな。綾小路君も綾瀬さんの目の前で立川さんに乗り換えようなんて思っていないだろ。」
茶「そんなチープなテレビドラマのようなことがあるか。」
真「ただ、要注意だな。立川さんもあの二人ほどではないが切れ者だ」
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星乃宮Side
みんな気が付いていない。私もあんなことがなかったら、疑いはすれど確信できなかった。どういう関係か・・・二人とも綾小路君のおんな。彼に可愛がられ、大切にされている二人。しかも、綾瀬さんと立川さんも特別な仲だ。この前、自分の部屋で綾小路君の愛撫を受けながら、目の前で繰り広げられた綾瀬さんの痴態。その光景を思い浮かべると、そのあと、綾小路君に奥の奥まで突かれて快感をむさぼったことも思い出されて濡れてくる。
それにしても親衛隊か、噂には聞いていたけど、そんな大きなグループになってるだなんて。驚いた。
佐江ちゃんところ、女子の付き合いの幅なら櫛田さんがトップだ。最近では全学年を通して幅を広げているらしい。そして、男子の半数足らずが立川さん擁護に向いているし、佐倉さんもいる。彼女はグラドルで目立つ女子だが、不思議と彼女を嫌う声を聞いたことがない。
うちの一之瀬さんも、立川さんが移動してから元気がなかった。仲が良かったけど、あの落ち込み様は異常だった。立川さんに依存していた? ようやく落ち着いたみたいで以前の活気あふれる一之瀬さんに戻ったけど・・・あまりにも急激な変化だった。あれほど落ち込んでいたのに、そんなに急に振り切れるのか・・立川さんと仲直り?いや、仲が悪くなったんじゃない。単に立川さんいなくなっただけ。じゃ、なんで??
坂「じゃ、最後はうちだな。ま、聞いての通り、ボロボロだ。」
真「1年生の間はうちのAクラス復帰のサポートをしてくれる。」
坂「その通りだ、今月配布されたプライベートポイントは3万2千。これで何とかやっていける。先月は、神室さんから配布された1万5千でやりくりした。」
茶「あまいな。そもそもうちは5月が0、6月が雀の涙ほどだった。」
真「それでクラスの雰囲気は?」
坂「体育祭は1位を取れなくて残念がっていたよ。」
茶「まだ、龍園をリーダーとしているのか?」
坂「あぁ、ビジョンを示すとかリーダーのありかたをよく知っている。多分誰がリーダーをとっても、すぐに龍園君に戻るだろうね。」
真「参謀の伊吹さんがけがをしたな。」
茶「伊吹は綾瀬と絡むと必ず大怪我をしている。」
坂「無人島では肩の脱臼、体育祭では肘関節の腱を伸ばした。いずれも後遺症の心配はないらしい。」
真「偶然か?」
坂「今となってはわからない。ただ、伊吹さんが一方的に綾瀬さんに絡んでいる。」
茶「そして絡んだ後は、必ず伊吹がうずくまっている。綾瀬も多少は痛めているようだがな。」
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茶柱Side
偶然ではない。綾瀬の身のこなしは特別だ。わけのわからぬままに後ろ取られ、身動きを封じられた。最初は船室で綾小路と話すとき、2度目は無人島のテントの中だ。あの体のどこに力を秘めているのか、まったく身動きできない状態にされる。そして、あのキスだ。理性を放棄させられ、そのまま堕とされた。
でも、気持ちよかった。あれから、からかわれているだけで、何も・・・
何を考えている。どれだけ拭い去ろうとしても、奴らの話題になると脳裏に焼き付いているかのようにあの記憶がはっきりと思い出されてくる。
教室でも廊下でも、綾瀬と目が合うと思わずそらしてしまう。そのあとの動機がしばらく激しくなる。恐れているのか、期待しているのか、自分でもわからないが、身体が勝手に反応してしまうから止めることもできない。ただただ、綾瀬に近づかないようにしている。
真「それはそうと、星乃宮、最近ご機嫌だな。」
星「え、そ、そんなことないけど。」
坂「いいことでもあったのか?」
星「そんなことない・・けど。」
真「あぁ、2学期始まってから、月半ば頃まで、いつもイライラしていたな。」
星「そ、それは立川さんが移動しちゃって、一之瀬さんが調子悪かったから。」
坂「そのあともおかしかった。1週間ほど、熱っぽい感じでそわそわしていたな。」
星「え、そ、そうかなぁ・・確かに熱っぽい日もあったわ。」
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茶柱Side
嘘だ。その一週間、こいつ欲情していた。間違いなく女特有の匂いがしていた。多分、粘液が染み出すほどに欲情していた。しかも一週間まるまるだ。化粧で誤魔化しているが、たまに耳が赤くなるほど紅潮していたこともあった。休み時間になるとそろそろと立ち上がり、急いでトイレに行ってしまう。
いったい何をしていたんだ
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星乃宮Side
まずいなぁ。感づかれていたんだ。う、佐江ちゃんがこっち見ているし。ノーパンで登校して、愛液ダダ漏れでしたって知られたら終わってしまう。あのあと、綾小路君に突いてもらって、やっとすっきりした。許してくれた。顔が自然にほころんでしまう。
でも、ここ毎日、ナプキンを当てている。ちょっとでも思い出すと、ジュワッて染み出てくる。パンツを汚さないようにいつも貼り付けている。
あぁ、そんなこと考えていたら、また出ちゃった、
「ちょっと、お手洗いにいくね。」
私は席を外し、トイレに急いだ。ブースに入り、パンツを下す。
「あぁ、やっぱり」
私のまんこからナプキンに向かって粘液が糸を作っている。まんこを洗おうと、ウォシュレットをビデにして水流を弱くして当てる
「はぅあっ」
思わず声が出てしまい、口を両手でふさいだ。そういえばあの一週間はオナニー禁止されていたから必死で感じないようにしてたっけ。緩やかに当たるお湯が気落ちいい。
「いま、少しならいいか」
隣のブースに誰もいなかったし、トイレにいるのは私だけ。ウォシュレットを止め、そのまま、クリトリスにつばで濡らした指を添わしてみる。
「はぁ・・はぁ・・いい・・気持ちいい・・あぁん。」
つぶやくように口から洩れた。指先で弄るほどに愛液は分泌され、それに指にとり、ひだを柔らかく撫でると身体がしびれたように震える。片手でクリトリスを揉みこみ、もう片手の指2本をまんこに入れて抜き差しする。ぬちゃぬちゃという卑猥な音がトイレに響く。身体がブルブルと震える。
はぁ~。気持ちいい・・やめらんない・・
逝きそう・・でも、ここでは・・でも、脳裏に綾小路君にバックから突かれている姿が浮かび、快感が増幅してしまう。
「あ、あん・・いい・・綾小路君・・清隆君・・はぅ・・いくぅぅ・・ううぅ・・うっ」
思わず声が出てしまった。でも声に出した瞬間、私も逝けて軽い絶頂を味わえた。
もう一度ウォシュレットで軽く流してから、パンツを履いてブースを出た。
ブースを出て、ふっと顔を上げると鏡の前に一人の女性が立っていた。佐江ちゃんだ。血の気が引いていく。
「あ・・さ、佐江ちゃん。いつから?」
「今来たところだ、お前が遅いんで、見て来いと真嶋に言われてな。」
「あ、ありがとう。じゃ席に戻るね。」
「あぁ、私も用を足したらすぐに戻るよ。」
焦った・・いつから居たんだろう・・今来たところって・・聞かれてないよね・・
冷や汗をかきながら席に戻った。
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茶柱Side
星乃宮の帰りが遅いので真嶋から「見てこい」と言われ、トイレに向かった。トイレに来ると二つのブースの内、一つの扉が閉まっており、使用中だった。星乃宮だな。声をかけようとしたとき
「はぁ・・はぁ・・いい・・気持ちいい・・あぁん。」
中から星乃宮の喘ぐような声が聞こえてきた。
「まじか・・こんなところで・・」
耳を澄ますとぬちゃぬちゃと粘液がかき回される音と粗い息遣いが聞こえてくる。
「あいつ、昔から性欲が強かったが・・・ここでオナニーするか・・」
そのうち出てくるだろうと、声をかけずにいると
「あ、あん・・いい・・綾小路君・・清隆君・・く、いくぅ・・ううぅ・・うっ」
間違いない、綾小路の名前を言って、そのまま絶頂したようだった。やはり、綾小路と関係していたか。思っていた通りだ。
トイレを流す音がして、星乃宮がブースから出てきた。その時の奴の顔。私は笑うのを必死にこらえ、平静を装った。
星乃宮が出て行ったあと、私もブースに入りスカートのまま便蓋に座り、思考を巡らせる。
星乃宮は綾小路に抱かれた。
これは確定だ。さっきからの様子を録音していなかったことを後悔する。それさえあれば、二度と私の邪魔をしないようにできるのに。
いつ抱かれた。
最初はいつなのかはわからないが、ここ最近の様子からみて、つい最近抱かれているだろう。最近、気分よさげにしているのは抱かれたからか。
すぺらんざでの事件の被害者は星乃宮か。あのデカいので蹂躙されたんだろう。きっかけはおそらく立川。立川に危害を加えようとして、綾小路に露見し逆鱗に触れた。あの巨根で抉られると、身体に快楽を刻み込まれる。私は踏みとどまっているが、快楽主義の星乃宮は堕ちたんだろう。
ひとしきり思考を巡らせ、席に戻った。
「悪い、おそくなった。」
「女性のトイレが長いのは仕方ない。」
ちらりと星乃宮を見ると、一瞬目が合うが、そのままそらされてしまった。
その後、いつもの様に日々の愚痴や、過去の思い出話で盛り上がり、時間を見てお開きとなった。
いよいよ、星之宮が清隆に抱かれていることがばれてしまいました。先生たちも清隆、有栖そして由佳の存在と重要性に気が付き始めています。
いかがでしたでしょうか。
この先、いろいろと構想はあります。ペーパーシャッフルをどう終わらせるか等々
でも、モチベーションが・・・
すべてを端折って、終わらせる方向に流していきます。