チビで爆乳なTSっ娘が、冒険者たちの共用オナホになる話 作:悪友
血斧団に加入してから3日目の朝。
僕は2号さんの呼び声で目を覚ました。
「──起きなさい。いつまで寝てるつもり?」
冷たい声と共に、布団が剝ぎ取られる。
僕は目を擦りながら、のそのそと起き上がった。
窓を見ると、まだ外は薄暗かった。
「んぅ……なんですか、こんな早い時間に……」
「べつに早くないでしょ。もう夜明けだし」
いや……夜明けの時間って、かなり早くないか?
この世界の人達は随分と早起きなんだな。
2号さんを見ると、すでに寝ぐせ一つない。
身支度も終わっているみたいで、早朝だというのに完璧な美少女オーラを放っている。
それに比べて、僕は全身ボロボロだった。
「うっ……なんか、体を動かすと痛いです……」
「筋肉痛かもね。昨日かなり激しくヤられてたし」
2号さんの言葉で、僕は昨晩のことを思い出す。
大浴場で団長に散々イカされ、潮を吹かされて。
食堂でも膝の上で弄ばれて、みんなに嘲笑しながらオモチャにされてしまった……。
恥ずかしすぎる記憶が蘇ってきた。
僕は耳まで真っ赤にしながら、枕に顔を埋める。
穴があったら入りたい。
すると、2号さんが僕の耳をギュッと摘まむ。
「痛ッ……! み、耳を引っ張らないで……!」
「さっさとベッドから出て。仕事に遅れる」
「し、仕事って……?」
「昨日、団長に言われてたでしょ。忘れたの?」
2号さんは呆れたようにため息をつく。
僕は昨晩の記憶を辿った。
──そういえば。
夕食の後、団長が何か言ってたな。
絶頂しすぎて頭がバカになってたから、うろ覚えだけど。
「……えっと、今日はゴブリン退治に行くんでしたっけ」
僕は団長の言葉を思い出しながら答えた。
たしか東の森でゴブリンが大量発生したらしい。
近隣の村でも、すでに被害が出ているそうだ。
事態を重く見た冒険者ギルドは、血斧団に依頼を出してきた。
そして今回は、僕たち慰安係も戦力として参加することになっている。
あまりにゴブリンの数が多いため、少しでも人数が欲しいのだとか。
血斧団のメンバー総出で狩りを行うらしい。
「そう。だから早く準備しないと」
そう言って、2号さんは僕に何かを投げてくる。
ずっしりと重たい、光沢のある布切れだ。
なんだこれ。僕はおそるおそる、それを拾った。
「これは……?」
「あなたの装備。わたしのお下がりだから、ちょっとサイズは合わないかもだけど」
布を広げてみると、それは革製の胸当てだった。
胸部をしっかりとガードできる、軽装の防具。
しかも、かなり軽い。
「え……これ、もらっていいんですか?」
「どうせ今は使ってないし。その代わり、わたしの足を引っ張らないでね」
「あ、ありがとうございます! 頑張ります」
僕はお礼を言って、さっそく装備を着てみた。
……うん、なかなかいい感じだ。
少しキツいけど、意外と動きやすい。
「武器はこれを使って。ゴブリンくらいなら十分通用すると思う」
そう言って2号さんは棚から武器を取り出した。
刃渡り40cmほどのショートソードだ。
柄には薄紫色の装飾が施されており、2号さんが鞘から引き抜くと、剣先が美しく輝いた。
……その鋭い輝きを見て、背筋がゾッとした。
生命を絶つための、研ぎ澄まされた形状。
あれを使って魔物を殺さなければいけないのか。
なんだか怖くなってきた。
僕はモンスターと戦ったことがない。
それどころか武器を握った経験すら皆無だ。
はたして、実践で活躍できるのだろうか。
不安を覚えながら、僕は武器を受け取った。
***
それから数時間後。
深い森の中を、血斧団の一行は進んでいた。
先頭では団長が、背中の巨大な両手斧を揺らしながら歩いている。
その後方を、三十人ほどの屈強な団員たちが追従していく。
僕は集団の後方にいた。
周囲を警戒してキョロキョロしながら歩く。
2号さんから貰った防具は頼もしいけど、それでも不安は消えない。
腰に下げたショートソードが、やけに重たく感じられた。
「大丈夫かい? すごく緊張してるみたいだけど」
アーウィンが僕に声をかけてきた。
治療担当である彼も、集団の後方を歩いていた。
アーウィンは回復魔法を使える貴重な存在で、血斧団の中でも特別な立場にいる。
前線で戦うことは少なく、主に負傷者の応急処置を担当しているらしい。
「すみません……魔物と戦ったことがないので、ちょっと怖くて……」
「あはは、大丈夫だよ。ゴブリンは本来、新米冒険者でも倒せる魔物だから。今回は数が多いみたいだけど、みんなで戦えば楽勝さ」
アーウィンの口調は、最初に会ったときよりも随分と柔らかくなっていた。
慰安係という身分になって以来、彼は僕に敬語を使わなくなったのだ。
その変化に少し寂しさを感じつつも、僕は周囲を警戒し続けた。
森の中は思いのほか暗く、木々の影から何が飛び出してくるかわからない。
そんなとき、前方から大きな声が聞こえた。
「団長! この先でゴブリンの痕跡を発見しました!」
斥候として先行していた団員だ。
どうやらゴブリンの手がかりを見つけたらしい。
報告を受けて、団長が立ち止まる。
「何か分かったことはあるか?」
「足跡や糞の新しさから察するに、かなり近くにいると思われます。おそらく30匹ほどの小規模な集団です」
斥候の報告を聞いて、団長は口元を歪めた。
その表情は、獲物を見つけた狩人そのものだ。
「へっ、30匹か。ウォーミングアップにもならねぇな」
その言葉と共に、巨大な両手斧を背中から外す。
刃渡り1メートルを超える禍々しい武器だ。
それを軽々と片手で支えて、団長は前方を指差した。
「行くぞ! 斥候の後に続け!」
団員たちは一斉に動き出す。
僕も慌てて付いていった。
やがて風に乗って、獣じみた咆哮が聞こえ始める。
それは間違いなくゴブリンの声だった。
茂みの向こうに、緑色の小さな人影が見える。
想像以上に醜い外見に、思わず息を飲む。
身長は1メートルほど。
筋肉質な体つきで、手には粗末な斧や棍棒を持っている。
赤く光る目には残虐性が宿り、黄ばんだ牙をむき出しにして唸っていた。
「クソッタレどもが。片っ端から潰してやる」
団長の声が響く。
その瞬間、血斧団のメンバーが一斉に襲いかかった。
「グギャァァァッ!」
最初のゴブリンが、団長の斧で真っ二つになる。
血しぶきが飛び散り、内臓が地面に零れ落ちた。
その光景に僕は思わず目を背けてしまう。
しかし顔を向けた先では2号さんが戦っていた。
二振りの短刀を両手に持ち、猫のように素早く動いている。
そしてゴブリンの背後に回り込むと、死角から首筋を狙い、確実に致命傷を与えていく。
その姿はまるで暗殺者だ。
2号さんって、あんなに強かったのか。
「グオォォォッ!」
「ギィィィッ!」
断末魔の悲鳴が次々と上がる。
他の団員たちも、それぞれの武器でゴブリンを葬っていく。
剣で、槍で、斧で、様々な武器がゴブリンの体を切り裂いていった。
僕は呆然と、戦いを眺めることしかできない。
戦闘経験のない僕では、この争いに加わることなど到底無理だった。
あまりにも凄惨な光景に、足が竦んでしまう。
戦いは一瞬で終わった。
もちろん血斧団の圧倒的な勝利だ。
「おい3号! こっちに来い!」
団長の声で僕は我に返った。
周囲には30匹のゴブリンの死骸が散乱している。
生き残ったゴブリンは一匹だけ。
それもロープでグルグル巻きにされていた。
「は、はい……いま行きます」
僕は震える足で歩き出す。
赤く染まった地面は足元がトロトロしていて、歩きにくかった。
緊張のせいか、手足の感覚がマヒしている。
「心眼を使ってコイツの思考を読み取れ。なにか有益な情報が得られるかもしれん」
団長は返り血を拭いながら言った。
そっか。ゴブリンは知性の高い生物だ。
つまり心眼の対象になりうる。
一匹だけ生け捕りにしたのは、僕に情報を読み取らせるためだったんだ。
「えっと……頑張ってみます」
気を取り直して、僕はゴブリンに近寄った。
その瞬間、ゴブリンの心の声が伝わってくる。
《ニンゲン共メ……。コンナヤツラ、王ガイレバ、アッサリト……!》
不気味な思念が、脳内に直接響いてきた。
人間の思考とは違う、獣じみた感情の塊。
憎悪と恐怖が混ざり合った、混沌とした思考だ。
《北ノ谷マデ逃ゲレバ……! 谷マデ戻レバ、王ガ倒シテクレルノニ……!》
北の谷──そこにゴブリンの巣があるのか。
それと『王』と呼ばれる存在がいるらしい。
おそらく群れのリーダーだろう。
僕は読み取った情報を団長に伝えた。
すると、彼は嬉しそうな笑みを浮かべる。
「王ってのはゴブリンの上位種だろうな。こりゃあ久しぶりに骨のある相手と戦えそうだぜ」
団長は生き生きとした表情を浮かべた。
血に飢えた肉食獣を思わせる、危険な笑みだ。
戦闘狂とは、まさに彼のための言葉だろう。
「全員、北へ向かうぞ!」
団長の号令と共に、一行は移動を再開した。
僕は不安を覚えながら団長の背中を追いかける。
血斧団としての初陣は、まだ始まったばかりだ。
***
谷への道中、何度もゴブリンの群れと遭遇した。
しかし、血斧団の敵ではない。
圧倒的な戦力差で、次々と蹴散らされていく。
僕は後方で、アーウィンと共に戦場を見ていた。
血飛沫と断末魔の悲鳴。
内臓が飛び散り、肉塊が地面を彩る。
まさに地獄絵図と言っても過言ではない。
「ギィィャァァァ!」
また一匹、団長の斧で真っ二つにされた。
頭部から股間まで、まるで豆腐を切るように真っ直ぐに切断される。
僕は思わず目をギュっと閉じた。
「ちょっと、ボサっとしないで」
近くにいた2号さんが、叱責を飛ばしてきた。
彼女は表情一つ変えず、淡々とゴブリンを殺している。
猫のように素早く動き、敵の死角を突いては、背後から一撃だ。
その洗練された動きは、美しくも恐ろしかった。
「ご、ごめんなさい……」
「戦えないなら、どっかに隠れてて。いくらゴブリンだからって、油断してると死ぬよ?」
至極真っ当な忠告だった。
僕は身を縮めて、なるべく戦いから距離を取る。
──しばらくして。
僕たちは、谷の入り口に辿り着いた。
灰色の断崖が、両側から聳え立っている。
その狭間には巨大な洞窟の入り口があり、松明のようなものが設置されていた。
「あれがゴブリンの巣窟か。見張りもいるな」
団員の誰かが呟いた。
洞窟の近くには、数匹のゴブリンが立っている。
彼らはこっちを見て、表情を一変させる。
「グギギッ!」
ゴブリンたちは甲高い声で洞窟内に呼びかける。
しばらくして、洞窟の奥から地響きのような音が響いてきた。
──ゴゴゴゴゴォ……。
まるで大地が震動するかのような、重い足音。
洞窟からワラワラとゴブリンの集団が出てくる。
「なに、あの数……」
僕は思わず呟いた。
たった一つの洞窟から、信じられない数のゴブリンが這い出てきた。
緑色の肌を持つ小人が、谷底を埋め尽くす。
「こりゃ、100匹じゃきかねぇな。下手したら500はいるかもしれねぇ」
団長が楽しそうに言った。
斧を構えながら、獣じみた笑みを浮かべている。
しかし僕は、恐怖で体が震えていた。
次々と湧き出してくるゴブリンの大群は、まるで雪崩のようだ。
圧倒的な数。
戦力差は10倍以上だろう。
今すぐにでも逃げ出したい気分だ。
しかし、団長は──。
「全員、突撃だ! 一匹残らず潰してやれ!」
巨大な両手斧を掲げて、団長が叫ぶ。
その猛々しい号令に呼応して、男達は一斉に突っ込んでいく。
まるで戦争映画のような光景だ。
団長の強さは圧倒的だった。
両手斧を振り回し、一撃で何匹ものゴブリンを吹き飛ばしていく。
他の団員たちは、少し苦戦していた。
いくらベテラン冒険者と言えども、四方八方から襲われたら流石に対処しきれないらしい。
しかし大きなケガを負う者はおらず、みんなゴブリンを確実に仕留めていた。
これなら、なんとか乗り切れそうだ。
僕は草むらに隠れながら、ホッと息をつく。
だが──次の瞬間。
すぐ後ろから強烈な殺意が伝わってきた。
なにかヤバい予感がする……!
反射的に、僕は横に向かって飛んだ。
「グギャァアアッ!」
ゴブリンの唸り声が響く。
振り返ると、さっきまで僕の首があった場所に、鋭い刃が振り下ろされた。
僕は不意打ちを喰らう寸前だったのだ。
心眼のおかげで、それにギリギリ気が付くことができた。
「あ、危なかった……!」
下手したら死んでいた。
ゾッとしながら、僕は周囲を見回した。
近くに助けてくれそうな団員はいない。
みんな自分の戦いで精いっぱいだ。
つまり僕は、このゴブリンを一人で倒さなければいけない。
「くっ……」
震える手で、ショートソードを握りしめた。
眼前のゴブリンは、すごく凶悪な形相をしている。
他の個体より一回り大きく、全身に傷跡が刻まれている。
おそらく歴戦の猛者なのだろう。
さっきの奇襲も、どこか狡猾さを感じた。
手にした鉈は血痕が付着しており、多くの動物を狩ってきたことが伺える。
《コノ雌、俺ヲ怖ガッテイル! キット弱イゾ! 簡単ニ殺セル!》
ゴブリンの心の声が脳内に響いた。
まずい。僕が弱いことを見抜かれている。
「ギィィッ!」
ゴブリンの鉈が、上段から振り下ろされる。
僕は咄嗟にショートソードを構えた。
ガキン!
鈍い音と共に、衝撃が腕を貫いた。
思ったより重たい攻撃だ。
ゴブリンの腕力は、見た目以上に凄まじい。
もしくは、僕は貧弱すぎるのか。
《イイゾ! 震エテイル! 震エテイル! 怖ガッテイル雌ハ、カンタンニ殺セル!》
ゴブリンの思考が伝わってきた。
確かに、僕は怯えている。
足が震えて、剣を持つ手も力が入らない。
でも不思議なことに、頭の中は冷静だった。
相手の思考が読めているせいだろうか。
怖いのは確かだけど、自分が有利だという感覚もあった。
「はぁっ!」
僕は小さな掛け声を上げて、剣を横に払う。
ゴブリンは軽々と後方に跳んで、攻撃を避けた。
よし、読み通りの動きだ。
《バカナ雌メ。コンナ大振リ、当タラナイゾ──》
ゴブリンがカウンターの体勢に入る。
だが、それはフェイントだ。
心眼のおかげで、ゴブリンの狙いが手に取るように分かる。
──今だ!
前に跳び、ゴブリンの懐に潜り込む。
そして力任せにショートソードを突き出した。
ズブッ、と刃が肉を裂く感触。
緑色の脇腹に、深々と剣が刺さる。
「ギャアアアッ!」
断末魔の悲鳴を上げ、ゴブリンが倒れ込む。
致命傷だったらしい。
ゴブリンは目を見開いて、ビクリと痙攣する。
──勝った。
初めての戦闘、初めての殺生。
なんだか変な気分だった。
「はぁ……はぁ……やっ、た……」
達成感と、後悔と、気持ち悪さと……。
胸の中がモヤモヤする。
生き物を殺すのって、こんな気分なのか。
僕は震える手で剣を引き抜いた。
その瞬間、右肩にズキズキと痛みが走る。
「……えっ?」
胸当てが血に濡れていた。
返り血ではない。僕自身の血だ。
知らないうちに、ゴブリンの攻撃が命中していたらしい。
戦闘中はアドレナリンが出てたから気づかなかった。
「いッ……痛たぁ……ッ!」
僕は思わず右肩を抑えた。
ポタポタと血が滴り落ちる。
目の前が、くらくらしてきた。
膝から力が抜けそうになる。
僕はなんとか踏みとどまって、周囲を見回した。
谷底では、激しい戦闘が続いていた。
男たちの雄叫びと、ゴブリンの断末魔。
戦場を支配するのは、血のにおいと砂埃。
団長は先頭を駆け回っている。
巨大な斧を振るって、次々とゴブリンを薙ぎ倒していく。
その後ろからは、凄まじい数のゴブリンが流れ込んでくる。
まるで洞窟から湧き出してくるかのように、増え続けるゴブリンの大群。
──さらに。
洞窟の奥から、新たな足音が響いてきた。
ドスン、ドスン、ドスン……。
地響きのような振動と共に、巨大な影が現れる。
3メートルを超える巨体に、筋骨隆々の肉体。
その手には、巨大な鉄槌が握られていた。
「あ、あれが……ゴブリンの王……?」
呟きながら、僕は膝を震わせる。
暴力性を人の形にしたような存在だ。
普通のゴブリンとは、まったくの別物だと分かる。
これは勝てない。絶対に勝てない。
本能が警告を鳴らしていた。
「うぅ……肩が、痛い……」
傷口から、まだ血が流れている。
体がみるみる重くなっていく。
このままじゃ危ない。
助けを呼ばなきゃ……。
「アー、ウィン……さん……!」
僕は弱々しく叫んだ。
でも、声が届かない。
戦場の喧噪にかき消されて、誰の耳にも届かなかった。
「うう……っ」
目の前がチカチカする。
血を流しすぎたせいか、意識が朦朧としてくる。
このままだと、気を失いそうだった。
「おい! 3号が血を流してる!」
誰かが叫ぶ声が聞こえた。
視界が霞んでいて、誰の声なのかわからない。
ただ、その声に反応して、誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえた。
「くそっ、傷が深いな。しかも毒が入ってる!」
アーウィンの声だった。
彼は慌てた様子で僕の肩を確認する。
温かい手のひらが傷口に触れ、柔らかな光が灯る。
「初めて見る種類の毒だ。回復魔法だけじゃ治せないぞ。早くアジトに戻らないと」
アーウィンは懸命に治療魔法を唱える。
傷口からジワジワと染み出る血は止まったものの、肩の熱は収まらない。
むしろ、熱がどんどん全身に広がっていく。
「ぐッ……うぅ……」
意識が遠のいていく。
体中が熱くて堪らない。呼吸が苦しい。
毒が全身に回っているのを感じた。
「このままじゃマズい。団長! 3号の容態が深刻です!」
アーウィンが叫ぶ。
その声が遠くなっていく。
意識が闇の中に沈んでいく。
最後に見た光景は、巨大な影が団長に突進する姿。
ゴブリンの王と、血斧団の団長。
二つの巨体がぶつかり合った瞬間。
僕の意識は、完全に途切れた。