ARIA A SECRET SCHOOL DAYS 作:真夜中のミネルヴァ
「アリシアと――」
「アキトのぉ――」
「「ステキなセックスをしませんか――」」
「えー、ということでいきなりの見切り発車ですが……」
「アキトさん、なんですか? これ」
「これはね、ネットで放送予定の恋人たちへ向けての恋愛啓蒙番組です。気持ちのいいセックスをするための、ちょっとエッチな情報バラエティ」
「え、これ放送しちゃうの? それはさすがにまずいでしょ、あたしたちのことがみんなにバレたら……」
「まぁ今すぐ公開するってわけじゃなくて、コンテンツだけ作っておけば、時期を見て流すこともできるかな? ってぐらいの気分でやろうと思ってるので」
「うーん……」
「将来、ボクらが今よりも歳を重ねて……たとえば十年後、若い頃を振り返った時、こういう映像が残ってれば一緒に楽しめるんじゃないかなって思うんですけど……どうですか?」
「そうねぇ……」
「それに公開するにしても、そっちには、いちおう顔にはモザイクをかけるし、声も変声機を使うので身バレする可能性は薄いんじゃないかな」
「そう……そういうことなら……いいわ……それで、今日は、あたしたちは何をするの?」
「うん、今日はね、九月二日でしょ」
「ええ、もう九月ね、まだまだ暑い日が続いているけれど」
「でね、九月二日は、俗にいうクンニの日だから、今日はクンニの話をしようかなって思って。アリシアさんはクンニの経験値、ものすごく高いでしょ?」
「それはアキトさんの所為でしょっ、あたしをだらしない女の子みたいに言わないで――」
「まぁ、魚心あれば水心って」
「まるでお互いさまみたいな言い方して、あたし、全然知らないわよっ、だってイヤだって言ってもアキトさん、あたしの言うこと聞いてくれたことなんて一度もないじゃないですか」
「そりゃ、アリシアさんが可愛いから放っておけなくて――」
「もう……そういえば許されると思って、ずるいわ」
「ですよねー、でね、前にボク、男の“好き”には二つあるって言ったこと、覚えてる?」
「ええ……」
「あのときキミは、女の子の“好き”にも三つあるって教えてくれたよね」
「そうね、それも覚えているわ」
「それでね、実はボクも男の好きには、三つあったことに気がついて――」
「あら、そうなの?」
「うん、オチ○チンが勃つ好き、と、そうじゃない好きの他にもう一つあるんだけど……なんだと思いますか?」
「さぁ、わからないわ、なにかしら……?」
「オチ○チンが勃つ好きには実は二つあって、それはね……」
「……それは……?」
「クンニがしたい好き、と、そうじゃない好きの二つ――」
「……え?!……」
「だから男の目線で言うと、女の子を見る時、この子とセックスをしたい、という気持ちのさらに上位に、クンニがしたい、って欲望があるってこと」
「………」
「英語のスラングにも、“クンニしたくなるくらいの完璧な美女”っていうのがあるくらいだから、ミスパーフェクトのアリシアさんがクンニ経験が豊富になるのも当然って話――」
「それ、あたしの責任なのぉ? 男の子が勝手にそう思うだけで、女の子には全然関係ない話じゃないですか」
「まぁ、スッゴク可愛いく生まれちゃったんだから、仕方ないってことで諦めてください」
「またそうやって自分に都合よくまとめて……」
「でね、クンニって、セックスの中でのいちばん価値のあることなのに、どうも最近、蔑ろにされているようで、それでもう一度、その楽しさをみんな伝えないといけないかなって思ったから……」
「それ、わざわざ伝えないといけないことなんですか? 恋人たちのすることに立ち入るのはどうなのかしら……?」
「だってマ○コなんて、臭い、汚い、あんなところ口にするもんじゃないって、散々な言われようじゃないですか。はてはクンニをするとガンになる、なんてことまで言われて、男の子たちはすっかり意気消沈してしまって、いちばん楽しいこと、ステキなことをしなくなっちゃってる……ボク、もったいないなぁと思って……女の子を好きになったら、その子が大切な人になったら、やっぱりちゃんと舐めてあげて好きだって思いを伝えてあげないと」
「あの……今のお話、ホントなんですか?」
「何がです?」
「ガンになるって話……」
「口腔がん、咽頭がんなどのリスクがあるのは本当です。でも、それはHPVっていうウイルスに感染している女性にクンニをする場合で、若いカップルにはあまり関係がないことだから。不特定多数の男性と性経験のある女の人とか、不特定多数の女性と経験を持つ男性との関係のある女の人に対しては注意が必要だけれど、ボクらみたいに処女と童貞のカップルには、まず無視していいと思いますよ。まぁ母子感染の可能性はありますけど、そこまで考えたらセックスなんてできなくなっちゃうし。だから逆に不倫は色んな意味で自分だけではなくパートナーまで危険に晒す行為なので避けた方が無難だ、ともいえますね。もちろんボクはアリシアさん以外にクンニするつもりは全くありませんけど」
「あたしもそうよ、あんな恥ずかしいこと、アキトさん一人でたくさんよ」
「やっぱり恥ずかしいんだ」
「あたりまえでしょ――」
「いまでも?」
「いつでも」
「そうなんだ……」
「女の子にとっては、とっても抵抗のあることなのよ……だっていちばん恥ずかしいところをみんな見られちゃうんだもん……」
「でも、見せてくれるのは、やっぱり気持ちがいいからかな?」
「それ、言わないといけない?」
「聞きたいかも、です」
「もう、すぐ、変なことを言わせようとするんだから……」
「だって、恥ずかしくて隠し通したいのに、でもバッチリ見せてくれるなんて、そんな背反する思いを女の子は胸の中でどうやって整理しているのか知りたいじゃないですか」
「わかってるくせに……」
「まぁ、やっぱりそういうことですよね……気持ちがいいからですよね? 女の子の体は敏感で粘膜も感じやすく作られてるから」
「ええそうよ、認めるわ。とってもステキな気持ちになれるからよ。これでご満足ですか? ダンナさま」
「良かった、でも、もしもイヤイヤだったりしたらしょんぼりしちゃうところでした」
「……その……アキトさんの方こそ、イヤイヤじゃ、ないんですか……?」
「気になりますか――?」
「………」
「ボクがキミのセックスのにおいが大好きなのは本当ですよ。だって可愛いキミのにおいだから。ただ、誰でもそういう気持ちになれるわけじゃないことは知ってるつもりです。女の子のアソコのニオイって結構、キツイから。それでクンニをしたくても、最初で嫌になっちゃうって男の子も少なくないよね……でもね、恋をすると相手の体臭について感度の閾値が上がるって言われていて、嫌な臭いもそんなに気にならなくなるものなんです。相手の体の臭いって、お互いにとっての異物でしょ、だからそれを疎ましく思うとセックスが成立しにくくなる。要するに相手のことが大好きで、恋焦がれていると、臭いも気にならなくなるっていうわけ。恋とセックスってそういう仕掛けがあるんですね。とてもよくできてると思いませんか? そうして体の関係を重ねて歓びの経験を深めていくうちに、脳の方も慣れてきて、余計に相手のことを受け容れやすくなる」
「ほんと、こういうことになると、いろんなことを知ってるのよね……アキトさんは……」
「えへへ……ついでに、ボクは最初からキミのアソコのにおいが大好きでしたよ。今ではもっと好きだけど……ああ、またペロペロしたくなってきちゃった……ねぇ、してもいいですか?」
「イヤ――」
「え、だめっ?!」
「今はイヤ」
「じゃ、後ならいいんだ?」
「………」
「この録画が終わったらしましょうよ、クンニ。クンニの日にクンニしないのはどっかの島では条例違反だったりして――」
「知りません、そんなこと……」
「それならお尻にきいてみましょう」
「ちょっと、イヤっ……いきなり触らないでっ……ください……」
「ねぇ……アリシアさんはどんな体位でするクンニが好きですか?」
「そんなことも……言わなくちゃいけないの……? おねがいっ……そこはっ、そこはイヤなのっ……」
「ここ?」
「うん……」
「じゃあ、教えて、キミが好きなクンニの体位を……今後の参考にしたいから……」
「ああ、仕方ない子……いいわ……でも、体位で特に好きとか嫌いとかはないかな……そんなに違いはないと思うし……強いていうなら普通のがいちばん……かしら……」
「普通って、正常位でするやつ?」
「うん……」
「あれって、男にすると、長くやってるとうつ伏せが続くから疲れるんだよね……腕とか肩とか首とかが……それにお尻の穴も舐めにくいし……」
「………」
「ボクが好きなのはシックスエイト――」
「……シックスエイト? シックスエイトって、シックスナインと違うの……?……あはっ……ちょっと……ダメっ……」
「シックスエイトは女の子の背中側から逆向きに抱き合う体位で、ホラ何度かやったことあるでしょ? オチ◯チンの一本を咥えないから、引き算してシックスエイトっていう。特に側位だと、キミの内腿を枕にできるから楽で、お尻の穴を含めて永遠に舐めていられるし、体位を返して仰向けになったり、女の子が身を起こせば岩清水っていう享楽的なスタイルになるし、さらには顔に跨ったりしゃがんだりともっとエスカレートすることもできる、バリエーションの展開も楽なお得なやり方ですよね」
「アキトさんっ……もう……堪忍……ほんとに……あたしっ……」
「うわー、ヌルヌルしてる……アリシアさんはホントに蜜の量が多いから……これは舐めないと、パンツがぐっしょりしちゃう……じゃあ、ボクはこれで失礼して画面から消えます……みなさんは今しばらくクンニされてるアリシアさんの可愛い顔をご覧になっていてください……すっごい、ビッショビショだ……こいつはナメナメしがいがありますねー」
「ああヤダっ……ヤダって言ってるのにっ……ああん……もう、聞き分けがないんだから……アキトさんはっ……」
「じゃあ、股の機会に、股ねー」
セリフだけだと1時間に二千文字ペース
普通の二倍半のスピードで描きなぐれるものなのですねー
一方、プロの先生は小説形式で1時間に三千文字って聞いたことがありますけど
本当にすごいなぁと改めて思いました
そもそも言葉の選択の精度もストーリーテリングも何もかも違うんですけどね
それにしても、勢いだけで酷い内容のものを上げてしまいました