ARIA A SECRET SCHOOL DAYS 作:真夜中のミネルヴァ
「……ボク、先生のおしっこが飲みたい……」
アキトからまた禁忌の行為を求められて、せつないため息を一つ。それでもアリシアは「いいわ」と応じる。
真夏の暑気に浮かされたような情熱の午后、全てを
「どうすればいいの?」
「じゃあ、ボクの顔の上にしゃがんでくれますか? 先生の可愛らしいおしっこの穴はわかりますから、ボクがお口をつけたらリラックスして注いでくれればいいです。もしも勢いが強すぎる時にはお尻の穴を弄れば、キュンって締まってうまく調整できると思うので……」
「………」
つまりは排泄口である前の穴も後ろの穴も差し出しなさい、という要求なのだった。
普通に考えればとんでもないことのはず。
にもかかわらず、彼女は従順に応じてしまっている。
そもそも今の彼女には、隠すものなどもう何ひとつなくなっているのだ。
女にとって秘しておきたかった性器も排泄器官も、アキトは当人である自分よりもずっと良く知り尽くしている。
まるで愛の嵐に見舞われて、官能の渦にもみくちゃにされたようだった少年との性愛、背徳のセックス――。
彼はなんでも知っていて、どんなことでもするし、そしてできるのだ。
そのことにもう驚かなくはなっていたものの、それでも目を瞠る濃厚なプレイの連続に、彼女は初めは躊躇いつつ、やがてはすすんで身を任せて受け容れていた。
自分だってセックスを楽しんでいるのだから――。
生クリームを塗りつけられた肌が、こんなにも感じやすくなってしまうなんて……。
まるで全身が性感帯になってしまったようだった。
無間に続くかに思われた肉の歓び。
「ね、気持ちがいいでしょう? ボクもすごく楽しいです。だってこうやってヌルヌルさせておくと、先生の柔らかい肌を傷めたりなんかせずに、少し強めの刺戟を加えることもできるようになるから……だから愛撫のバリエーションもひろがって……」
男の目には、クリームのデコレーションがなされたアリシアの体は全身がこの上なく甘美なスイーツなのだった。
口に甘く、食べられる側にとっても、とても甘い、この世で最も尊い食べ物。
唇、腋の下、乳先、横乳、脇腹、臍、そして股間……。
少年はチューブの先からクリームを絞り出すと、彼女の体に丁寧に盛り付けては、その部分に触れ、軽くつっついたり、撫でまわしたり、じっくり吸ったり
それを飽くことなく繰り返しているのだった。
「ほうら、おっきなおっぱいだって……」
背後からゆっさり支えられていた両の乳房が、ぬるんっとすべって敏感な脇乳から乳先を大きく撫で
下から上へ、脇から内側へと、優しく丹念でそして執拗な愛撫。
鮮やかな感覚にたちまち乳首が固くしこって、女の弱みを心得た男の強い手の感触をいっそう思い知るようになるのだった。
撫でられるたびに女の体が、肌が、彼にもっと触れられたいと声にならない甘鳴きを発しているよう。
そうしたことを彼は全身に、とりわけいちばん敏感な場所に対して、さらに
前と後ろの二つの穴と、クリトリスに情を注がれると、豊満な白い柔肉を波うたせてのたうちまわり、普段の慎ましさをかなぐり捨てて声をあげて乱れた。
鳴いて、涙して、縋って許しを乞う。
すると一旦は、彼は思いを聞き入れてくれるフリをするのだが、それは一時のかりそめの猶予に過ぎず、次に責めかかる時になるともっと酷いことを求めてくるのだった。
初めは手だけの愛撫であったものが、オーラルプレイになり、さらには手と口の両方を使われて、彼女の体から神秘のヴェールを剥ぎ取っていく。
年若く、疲れを知らない少年は、愛することには一切の妥協をせずに心優しい暴君となって君臨し、無慈悲なまでに甘美な圧政を敷いて、アリシアに常には決して見せない痴態を演じさせたのだ。
こうして彼女の体は、全身くまなく、文字どおり隅々まで舐られ探られ調べ尽くされて、機能と働きとが詳らかにされていったのだった。
女の体をこんなふうに扱うことが許されるのだろうかと思うほどの、インモラルな愛撫、罪深いいとなみを通して。
そのあげく、禁忌の極みともいえる飲尿を求められて、アリシアの退路は既に塞がれている。
口惜しいのは、彼が必ず同意を求めてくること――。
それもアイコンタクトを交えての、とても真摯なやり方で。
今もそう――。
どんなに酷いことであっても、それが無理やりされるのではなくて、アリシアが自らの運命を望んで選択するという形を取ることで責任を押し付けられている。
女の子が普通に感じる恥じらいや畏れからたじろいだり怯んだりすると、アキトは必ずこういう残酷なことを仕掛けてくるのだ。
愛撫に酔っている最中に、もっと濃いプレイを求められて、どうして「イヤ――」だ、なんていえよう。
それこそあんまりな仕打ちだった。
すぐ目の前に、欲しくてたまらない甘い果実を示されて、彼女が手を伸ばすと、腕を高く差し上げて取れなくする意地悪。
彼には絶対にかなわない――。
そう悟ってからは、アリシアはただ従順になるしかなかったのだった。
スリルを覚えながら仰向けになった彼の顔の上にしゃがむと、すぐに口が寄せられてくる。尿道口を舌先に捉えられて、そのくすぐったいような頼りない感覚に、懸命な表情で神経を研ぎ澄ませた。
やがてそこを軽く吸われるような感触に促されて、すなおに抑制を解く。
流れていく感覚――。
肛門を指で探られているために膣も締まって、股間全体の組織がほどよい緊張感を保ったまま、きっと尿勢も適当だったのだろう、アキトがゴクゴクと喉を鳴らして飲み下していくのが窺えるようになっている。
陰毛の向こうにある目線と重なって、彼が目尻を下げているのが判って、アリシアはせつない微笑みを返した。
後悔と、諦めとを感じながらの……。
堕ちたのね……あたし……とうとうこんなところにまで……。
子供におしっこを飲ませるなんて、なんてひどいことを……。
それは大人の女が、教師が教え子にしていいことではなかった。
だらしなく股を大きく開いて、淫部を男の子の顔に押し付けて。
長く続いた口淫、荒淫の果ての証として、彼女の白い肌には全身、桜の花びらを散らしたような無数のキスマークが残されている。
肉欲に溺れた哀れで愚かな女の末路――。
アリシアは屈折を感じているが、一方で少年の目にはそのようには映っていないのだった。
彼女の瞳にはいまも
少年はそれを間近にして、ますます胸をときめかせて男の冒険心を掻き立てられている。
「きれいだな……先生は……可愛いがれば可愛いがるほど、どんどん可愛くなる……」
「………」
「かわいい人……」
「いけない子……」
「ボク、変態だから……」
「………」
「でも、ボクをこんなふうにしたのは先生ですからね……」
「……ええ、わかってるわ、みんなあたしがいけないのよね……あたし、ワルい先生だから……」
「やっぱりわかってないんだなぁ……」
「ああっ――」
「キミはなにもわるくなんかないのに……」
「アキトさんっ……」
再び舌と唇を使われて、男の顔に跨るというその恥ずかしい姿のままでアリシアは少年の顔をそこに閉じ込めた。
膣の中に舌が入ろうとしているのがわかると腰の位置を微妙に動かすことで、彼がそれをやりやすくなるようにしている。
汚穢なものを好んで求めてくる少年を、当初、怪しんだこともあったが、今はこれが二人にとっての愛のかたちなのだと思うようになっていた。
すぐに腰をぶるぶるとわななかせて女の蜜をふるまう。
体の奥から熱いものが溢れていくのを感じて、二人だけになってから、もう何度目になるのかしら、と思いながら。
毎回こんなになって、とうに枯れ果ててしまいそうなものなのだが、それなのに不思議なことに彼女の女の泉は今も渾々と情熱を湧きあがらせているようなのだった。
いやだ、この子が言うように、やっぱり量が多いのかな……。
あたし、本当にいけない女の子なんだわ……エッチなことが大好きな、ワルい、いけない女……。
そう思うとなぜだか目頭が熱くなってきて涙で視界が滲んでくる。
女の頬を伝う涙を目にして驚いたのは少年だった。
ヘアに残る体液や尿の雫まで丁寧に舐めて拭ってから、慰めるつもりで抱き寄せる。
羞恥を煽る濃厚なプレイの直後、安息を求めてアリシアは少年の胸に縋りついた。
肩をふるわせるのは、自ら演じてしまった罪への悔いもあったのかもしれない。
だが、こうした姿も少年の胸を熱くさせるもので、男の征服欲、庇護欲を掻き立てずにはおかないものなのだった。
痴態を晒しても、なお健気な可憐さを少しも損なうことのない表情、甘える仕草も愛らしい。
「……だいっきらい……あんなひどいことして……」
アリシアは自分でも少し理不尽かな、と思うようなことを口にしていた。
受け容れたのは全て自分の意思でだったからだ。
「みんな……アキトさんがいけないんです……」
「そう……ですよね……」
「………」
「………」
「……そうよ……」
「………」
「……………」
「………」
「…………………」
「……?……」
「………………………」
「……???……」
「………………………………」
いつしか息遣いだけのやり取りになっていて、沈黙を恐れた少年は涙のワケを尋ねた。
「……あの……ボク、なにか……?」
「……だって……」
「……?……」
「待ってるの……あたし……」
「え? なにを……ですか?」
「……アキトさん、なんにも言ってくれないから……」
「ええっ……???」
自分を見上げるアリシアの顔の端正さに、少年はあらためて胸をうたれていた。
長い睫毛、碧い大きな瞳の白い瓜実顔。
柔らかな三日月を描く眉のたとえようもないくらいの優しい曲線、くっきりとした二重の瞼は、ぱっちりと見開かれると思いを懸命に訴える少女のような愁いを宿すのだった。
「だっていつもは、愛してる、って言ってくれるのに――」
少年の顔にようやく理解がひろがり、アリシアの体を抱きすくめるようにした。
「そんなのキマってるじゃないですか……」
「でも、女の子はいつでも言葉にして欲しいの……」
少年の肩に細っこい顎を乗せてアリシアは、まるで子供がするような駄々をこねて訴えていた。
自分でもやりすぎかしら、と思うくらいに。
「先生はお口でカラダに直接訴えかけるよりも、その方がいいんですか?」
「もう、アキトさんは話をすぐにそっちに持って行こうとするんだから……」
「愛してます……先生のこと……誰よりも大切な女の子……」
女の子――というワーディングチョイスに思いを乗せる。
目上の大人の女性に対して、自分が使うことへの不相応感はあったが、アリシアが使っていたことでそのハードルも下がっていたからだった。
それはアリシアにも伝わったようである。
「……たーんと可愛がってもらえたと思っているわ……とっても嬉しかった……」
「ホントに?」
「うん――」
いつもの曇りのない笑顔になったアリシアを見て、少年も微笑む。
「じゃあどうして泣いたりしていたんですか?」
「あたし、泣いてた?」
不思議そうにする。
「ええ」
「じゃあ、きっとアキトさんにイジワルされたからよ」
少年にとって敬愛する師であり、憧れの美しい年上の女性は、知っても知っても、なおもっともっと良く知りたいと思わずにはいられない魅力を放ち続けているのだ。
やっぱりこの人は、この女の人は、どこまでも特別なんだと、そう思う。
セックスが影を落とすことなんてありえないと確信する、女神ならではの穢れを浄化する光輝を放つ魂の煌めき。
だからいっそう、愛情を持って
「それじゃあボク、もっとひどいこと、しちゃおうかな……」
それを口にすると、アリシアの顔に本当に怯えの色が滲むのだった。
こうした表情の変化は、常のアリシアにはあまり見られないこと。
少年と二人だけでいるときは、泣いたり笑ったり怒ったり、振れ幅も大きく感情を素直に映してくるくる変わる表情を見せてくれるのだ。
それがまた無類の愛くるしさで、少年の心を掻き乱さずにはいられない。
「そんな挑発的なことを言われたら、もっと意地悪をしたくなっちゃうから……」
「あたし、何も言ってないわ……」
言葉にも抗議の色がちらついている。
「でも、見てみたいから……」
「何を……ですか……?」
「えーと……」
「イヤよ……」
身の危険を察知したのか、アリシアが首に両腕を巻き付けてしがみつく。
「ボク、まだ何も言ってないじゃないですか」
「でもイヤ――」
頑なな容子に、
「もう、何もひどいことはしませんよ……」
今だけ折れることにする。
「本当に――?」
「ええ、ホントです」
「約束よ……」
「約束します」
「………」
少年が思ったのは、彼女の排泄の場面に立ち会うことだったのだが、今日のところは先送りにする。
ビーチの砂浜の上でなら
もっと時間をかけて一層の信頼関係を築いた上で、彼女に後戻りができないようにしてから提案した方がより効果的に思えたからでもあったのだった。
この女神さまが、まるでワンコのようにお外で用足しをするのを見届けよう、そして自分はその後始末をしてあげるのだ。
その時はお口を使ったっていいかもしれない……。
ああ、なんてステキだろう。
自分は彼女にならばどんなことでもできると思う。
だからする。
思いついたことは何でも――。
いつか――。
近い将来……。
必ずっ。
気づくとアリシアは不安げに目をパチクリさせて、少年の表情を窺おうとしているようだった。
先週末は時間が取れず
二週間ぶりの更新となります
明日は時間がないですが、明後日には更新したいと思います
この午后の〜節も
もうじき終わり
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