ARIA A SECRET SCHOOL DAYS 作:真夜中のミネルヴァ
「でっかい差別です――」
「へ――!?」
「そりゃ美人相手だと仕事に熱もこもるわよ、ワカルわぁ、三十分もかけて念入りにやりたくもなるわよねぇ、人畜無害そうなアキトくんもやっぱりオトコだったかぁ」
「はへー、やっぱりそうなんだぁ……だって、すごくきれいな女の人だったからぁ……」
「こないだの若いカップルさんには二人分を十分きっかりに描き上げてましたから、これはでっかい差別です」
美少女三人がそれぞれ、ワケ知りのいじくり顔で、蔑みを含んだ眼差しになって、そしてどこか不安げな顔をして少年に絡んでくる。
「……人畜無害って……あの、ボク三十分も……そんなに時間かけてたかな……えっと、ずっと見てたのっ? 声かけてくれればいいのに、ひどいなぁ、みんな……」
「あたしたちカフェにいて、窓からアキトくんのことが見えたから……それでアキトくんがきれいな女の人と仲良さそうにしていれば、そりゃ気になるよぉ……」
一つ年上になる灯里はアキトと二人のときや、アリシアと居る時には「アキトさん」と敬称にして呼ぶが藍華たちと一緒の時は、以前と同じに「アキトくん」と親称で呼んでいた。
「カフェ・フローリアンですか……こんなに近くにあるのに、まだ一度も行ったことないなぁ……なんだか地球よりもずっと遠い気がする……カフェオレが十クレジットって乱暴な価格設定には断固、75%の学割導入を要求したくなるなぁ」
すぐ傍の庁舎の建物に視線を送りながら、
「天下のプリマのみなさまにとっては他愛もない日常なのかもしれないけど……」
少年は顔馴染みへの気やすさもあって、盗み見されていたことへの抗議も含めて、ちょっとイヤミのジャブをお返しする。
「そりゃ、いつまでもガッコに通ってお勉強をしていられる人と、ウチらのように若いうちから勤労にいそしむ労働婦人とはワケが違うわよ、ねっ、灯里っ」
「う、うん……」
灯里の表情は他の二人よりも曇っている。
「で、誰なのっ?」
先頭に立って藍華が問いただす。
「誰って――?」
「だから今の女の人よ」
「お客さんだよ、AQUAに観光に訪れた……」
「そんなの見ればわかるって、どういう素性の人なのっ? アンタとの関係は?」
「関係って言われても……」
「だってあんだけ親しげにしてれば、そりゃイチゲンさんには見えないっしょ、ね、灯里っ」
「ボク、そんなに親しげにしてたかなぁ……」
「でっかいあやしいですっ」
「アキトくんの知ってるひとぉ?」
灯里の質問が一番、真剣だった。
「知ってるって言うんじゃないけど……同郷だったから、それで懐かしくて話が盛り上がったりしたかも……」
「そうだったんだぁ……」
「ホラ、エンゼルスのこととか、ちょうど開幕して一ヶ月ほど経ったからさ」
「エンゼルス? エンゼルスって?」
藍華が口を挟むと、
「敵です――」
灯里は昏い顔をしてボソリ。
「敵って、あんた……」
普段はのどかでおっとりとしている親友から、ついぞ口にしないぶっそうな言葉が飛び出して、みなが一様にギョッとした顔になった。
一瞬、怨念の黒いオーラを噴出させたが、次にはいつもの灯里に戻っていて
「はえー、アキトくん、エンゼルスのファンだったんだぁ」
眉を翳らせて困惑した様子になるのだった。
「灯里さんはやっぱりナショナルズですよね、山の手のお嬢様だから」
「ひっ、あたしがお嬢さまだなんて、そんなことないよぉ……」
灯里は痛いところを突かれたように、俄かにしどろもどろになる。
「でも灯里さんの母校は青山でしょ? ボクの通っていたミッドスクールなんて鬼越東中ですからね、東京セントラルの富裕層の人たちからみれば江戸川の東側はこの世の果て、魔物の棲む世界みたいだから……」
「………」
「だから三連敗の後の四連勝には、日頃の鬱憤を抱えていたボクらには胸のスクようないい気分でしたねぇ」
挑発するようなアキトの物言いに、再び灯里が黒いオーラを立ち上らせる。
「……あたしも……忘れてませんよ……あいちゃんと二人、いっぱい泣いて……どんだけ泣いたか……今年は絶対に、去年のようにはいきませんからね」
また珍しくきっぱりと宣言する。
「そのセリフ、ウチはともかくそちらはまずプレーオフに出てきてくれないと。大宮も横浜も強いですからね、下手すると二部落ちもしかねないナショナルズさんには大変だろうとは思いますけど。十月に試合、できるのかな」
アキトもアキトで、常とは違う辛辣な雰囲気を放っているのだ。
「今年はオフの強化でファーストベースブロッカーにアレン・コートが来てくれましたから――」
「ああ、あのニューヨーク怒りの用心棒ですか……打者一塁到達阻止率が驚異の一割越えだとか、彼一人で一試合に三つのアウトを取ってくれるんですから、たしかに侮れないですね……でも、それなら外野に飛ばせばいいだけなので……」
「飛ばせるものなら……」
「ウチには大谷がいるんですよ――」
灯里とアキトは、表面的には笑顔で会話を交わしているようで、その奥には互いに一歩たりとも譲るまいという戦意がチラ見えているのだった。
「いったいなんの……話してるの……」
「藍華先輩、灯里先輩があんなに怖いの、でっかい初めてです」
アリスがそわそわとして傍の藍華に訴えかけている。
アキトと灯里が熱っぽく応酬していたのはラグボールの話題で、そのクライマックスであるワールドボールのファイナルには連邦政府大統領すらスタンドに駆けつけるという地球圏最大のスポーツイベントだったが、AQUAではまだほとんど知られてはいなかったのだ。
マンホームに国境は無いが、贔屓チームを巡って心理的な壁がそこかしこに作られていて、対立陣営間での鞘当ては、人の死なない戦争、とまで言われるほど人々にとってはホットな関心事なのだった。
アキトも灯里も、その意味では今も地球連邦人の意識を引きずっていたようである。
藍華とアリスにしてみると、知らなかった一面を見ているようで、いつもは温和な二人であるだけによりいっそうの緊迫感を感じさせられていて、それもあってか美少女たちの間で当初の関心事であった美人観光客の件はいつしか有耶無耶になってしまうのであった。
◇ ◇ ◇
「……すごくきれいな女の人だったって、灯里ちゃん、言ってたわ……」
「うん……そうですね……」
「………」
アイコンタクトをしながら、体を撫でるアキトの手が寄せては返す波が少しずつ満ちてくるように次第に下腹部へと迫ってきていた。
午後二時少し前――。
昼前から灯里は藍華からランチに呼ばれて姫屋に行っていて、彼女が留守の間にアリシアはかつて自分が使っていたベッドの上で全裸で仰向けになっている。
傍にはアキトが添い寝していた。
少年はアリシアの豊かな乳房をゆっさりと包んだり、滑らかなお腹を撫でたりしながら愛おしい端整な顔を見つめている。
「もし……キミと出逢う前だったら……アニータさんに恋をしていたかもしれませんね……」
「そう……」
「ボクだって男だから……」
「そうね……そうよね……」
アキトからアニータ・ローウェルの希望を聞いたアリシアは、提案自体にはさして障りを感じてはいなかったので快く承諾する旨の返事をするつもりでいたのだったが、件の美女がアキトと単に同郷という以上に、ほとんど同じ街と言っていいような、すぐ近くに暮らしていたというので、ついカマをかけるようなことを口にしてしまっていた。
「なんてやわらかい肌……しっとりしていて手に吸いつくようだ……キミの肌はほんとうに綺麗だね……」
下腹部をまぁるく撫でまわしながら、指の先がふわふわした柔毛の端に触れるようになる。
スリリングな展開に固唾をのんでいるアリシアだったが、女心にはそれとは別の漣がたってもいるのだった。
「もしかして、その方と……お交際い、されてたりしていたの……?」
アキトが以前、半年も里帰りをしていたこともあって、ついそれとの関連も考えて気になってしまう。
口にしてから後悔したが、立ち込めてくる胸のもやもやも晴らしたかったのだった。
「ボクがアニータさんと?! まさか――」
どこか楽しげな顔をして自分を見つめる黒い瞳に気づくと、アリシアは表情を固くするのだった。顎を引いて唇を結んで。
「キミへのプレゼントを買おうと立ち寄った、空港内のお店に居たのが彼女だったってだけで。ボク、女性下着の専門店に気安く出入りできるほど厚かましくはないですよ」
「どうだか……」
「信じてくれないんですか?」
「もちろん信じてるわよ、でも、たった一度のお客さんにいっぱいサービスしてくれるなんて……」
アキトからプレゼントされた肌着は都合、上下三組もあったのだ。
購入したのがブラジャー一着だけだったというので、それ以外はみなアニータからの好意ということになる。
そのおかげでなんとかピンチを凌げたこともあり、アニータには直接会ってお礼を言わなければとも思うのだが、ただ通りすがりの男性客にどっさりサービスをするというのも、思えば不思議な話だった。
「きっとボクが貧しそうで不憫に思えたからじゃないかな」
猫を被る、というと聞こえが悪いが、アキトには確かに多面性があって、大人しい男の子でいる時と、大人の男の顔をする時との落差には戸惑いを覚えさせられている。
女の胸のか弱いところを突くような意外性に、アリシアはいつも翻弄されてメロメロになっていた。
だからアニータ・ローウェルも同じような気持ちになったのではと案じて――しまうのだ。
こうしたアリシアの屈折に気づいてか、
「ボクだって男子中学生だから、アニータさんだけじゃなくても、クラスメイトの中に一人や二人、気になる可愛い女子は居ましたよ……」
「やっぱり……」
「やっぱりって――?」
「だって……アキトさん、女の扱いにとても馴れていたから……」
「馴れてるって、こういうことをすること?」
言いながら少年の手がついに股間に伸びてきて、アリシアは身体をクッと緊張させる。しかし身をこわばらせつつも股間は弛んでいて、手の侵入を易々と容れてしまっているのだった。
温かい手のひらの中にデリケートな部分一帯が肌着のように包まれている。
ただ、アキトの手は包むだけではけっして満足しない。
すぐに指先が谷間に沿ってなぞるように上下し始めて、そのくすぐったくも甘い刺戟にアリシアは目を瞬かせていた。
長いまつ毛が揺れて――。
アリシアは瞳を懸命にして彼の顔を見つめるが、アキトの表情は変わらず優しく微笑んでいるばかり。女が余裕を失っていくのを呑気な顔をして眺めているのだ。
「でも、女の子のセックスがどうなってるのか知りたいな、ぐらいなことを考えたことはいくらでもありますよ」
「………」
「だけど……」
「んんっ――」
少年の指先が、アリシアの一番弱いところを探って、やさしくあやすようにして撫でている。
するとひと撫でされる度に途端に視界が一変し、彼の顔が焦点を失って幾何模様のパターンになって、アリシアは堪えきれずに目を閉じた。
「いい子だね……いいコ、いいコ……」
嬲られて、女の口許に繊細な皺が浮く。それはアリシアが極度の歓びを堪えている時の顔なのだった。
「キモチ、いいですよね……こうすると……」
問われてアリシアはすなおに首を細かく振って同意する。
クリトリスを指先で裏側から支えるようにして撫でられると、頭の中にピンク色の火花が散り、そのショックは全身を鮮やかに駆け抜けていく。
彼女の関心事はひとえに彼の指の動きだけに向かっていて、全ての意識がそこへと集中していくのだった。
このようにされた後では、もう彼女には後戻りをする勇気など持ちようもない。
「……でもね……女の子の性器を見てみたいとか思うことはあっても、口をつけたいとまでは思わなかったな……」
「………」
アキトは今は愛撫の手をゆるめてアリシアの顔を見つめている。
「ボクがクンニをしたいと思ったのはキミだけ……アリシアさんだけなんだから……」
「………」
「自分でもびっくりだった。そんなイケナイことを願うなんてって思って……でも、嬉しかったし……そしてすごく辛かった……」
少年が、あまりみかけない顔つきになっていてアリシアの胸はざわついてしまう。
「……辛かったの?……ごめんなさい……やっぱり……そうだったのね……」
「アリシアさん、変な納得しないで下さいね……ボクが辛かったのは……キミが女神さまだったからなんだからっ」
「――?――」
アリシアが思う、辛い――の意味は現実的なことだったが、アキトが抱えていたものはそれとはまるで違っていたようである。
「もうじき、このAQUA歴でも丸一年になるんですよ……キミと出逢ってから……」
そんなに前のことでは無いはずだったが、少年は過去を振り返る時の遠い目をして言った。また大人びた気配が漂う。
「そうね……そうだったわね……あの時のあなたは、まだ本当にちっちゃな坊やだったわ……はぐれたわんちゃんみたいに頼りなげで……」
去年の夏の終わりの夕暮れ、宵闇迫るひと気の途絶えた狭い水路脇で迷子になって途方に暮れていた男の子――。
それを見て、どうして手を差し伸べずにはいられよう。
「……キミは突然、ボクの目の前に現れた女神さまだった……ショックだったなぁ……この世にこんなにきれいな女の人が居るのが信じられなくて……こうしている今だって信じられないけど……」
「………」
「……そんな女神さまから、甘い石鹸の香りに混じってほのかに汗の香りも感じられて……それがとってもいいにおいだったから……だから、パンツの中が大変なことになってたんですよ……カッチカチになって、今にも暴発してしまいそうだった」
「まぁ、ひどいわねぇ……あの時のあなたがそんなことを……おりこうさんな坊やだと思っていたのに……」
仕事を終えて会社に戻る前、まだ夏、シャワーを浴びる前の体が臭っていたとしても不思議ではない。
「今でもおりこうさんの坊やですけど」
「あらあら……うふふっ」
そのおりこうさんの坊やの前で全裸になって、性器を弄らせている自分はどうなんだろうと思うと可笑しくなる。
「……そして別れたらもうそれっきり、どんなに想っても、どんなに憧れても、キミはけしてボクの手には届かないところに居る女の人……だから辛かったんですよ……あの後、キミが白き妖精の、ミス・パーフェクトって言われる最高のプリマ・ウンディーネのアリシア・フローレンスで、誰もが憧れる女神さまだって知ってからはなおさら……」
「………」
「あの人にはもう恋人だって居るのかもしれない……セックスだって経験しているのかもしれない……そう思ったら夜も眠れないくらい辛くて……苦しくて……クンニだってされていて、キミのにおいや味を知ってる男が居るんだって想ったりすると頭がおかしくなってしまいそうだった……だってボクがそうしたかったから……ボク、キミにだけはクンニがしてみたかった……そうすれば、キミのセックスのにおいも味も、みんなボクのものにできると思って……」
そう云うと少年は彼女の股間を嬲って濡れた指先のニオイを、彼女の見ている前で嗅いでみせる。
「いいにおい……いつもなんていいにおいがするんだろうな……アリシアさんのセックスは……」
指を舐めて
「おいしいよ……本当に……」
「バカ……」
はにかむアリシアの顔を見届けると、少年は体を返して仰向けになった。
高々と聳り立つものを見せつけるようにして、自分の胸をトントンと片手の指先で叩いている。
「おいで――」
招かれていた。
何を求められているかは判っている。
アリシアはせつないため息をひとつ。顔にかかる長い髪を耳にかけて
「いいわ……」
物憂い動作で身を起こすと少年の胸の上に腰を下ろすのだった。
そうすると自然に脚を大きく左右に開くかたちになる。
女の白い縦筋が面前にくっきりとさらけ出されて少年は幸せそうに微笑んだ。
「女の子のセックスを見たのもキミが最初で、キミだけだし……舐めたいと思ったのもキミだけなんだ……」
彼の舌を秘密の谷間に感じて女の腰がピクッと跳ねた。
最初はやわらかな口づけによるくすぐるような口唇愛撫、それがディープキスになって感じやすい粘膜や突起が彼の口の中で熱烈な歓迎を受けるようになるとアリシアは声を上げて乱れてしまう。
後ろ手をついて体を開き、さらに歓びを受けやすい姿になっていった。
「……忘れないでねアリシアさん……ボクがこうするのはキミだけだってこと……キミにしかしたくない……でもキミにだけはしたいこと……だからするんだ……」
「……あたしだって……あたしだって……アキトさんにしかっ……アキトさんにしか、こんなことっ……しないわっ……ああっ……いいっ……いっちゃうっ」
アリシアは歓びを迎え入れようとして全身をこわばらせる。
白い裸身を薄紅色に染め上げて、汗を浮かせた肌がテラテラと輝いている。
下から包まれて盛り上がる両の乳房、少年の指の間で乳先があやされて尖りをさらに固くする。
長くあらわにされた白い喉もとをわななかせて。
大胆に脚を広げて少年に陰部を舐らせて、普段は慎ましげな清楚な美貌が、肉の感動を求めて熱を帯び溶け崩れていた。
その清艶な官能美を、恋人であるアキトの前でだけは余すところなく見せているのだった。
しかし少年は残酷なものいいをする。
「まだ、まだだよっ、まだイカせてはあげないから」
「愛してるわっ……アキトさんっ……だからっ……いじわるしないでっ……」
「いじわるなんてするもんかっ……ボクはキミにいちばん幸せになって欲しいだけなんだからっ」
前だけでなく後ろの穴にまで指を送られて、狂おしいまでの濃厚な仕置きになる。
「……キミはあのエッチな内診台にだって、これから何度でも座ることになるんだ……いろんなことをして、キモチのいいことをいっぱい教えてあげるっ」
「やだ、アキトさんっ……堪忍っ……あたしっ……ほんとにダメになるっ……やだって言ってるのにっ……あたしの躰っ、とけちゃうわっ……」
いつも美しい言葉を紡ぎ出す唇が、瞬間、淫らな言葉さえ口走るようになっていた。
「アリシアさんがダメになることなんて永遠にないですよ……だって、キミは女神さまなんだから……ボクの永遠の憧れの……女神さま……」
言葉では讃えながら、少年は女の密やかな肉が持つ機能と働きとを極めようとして、指と舌と唇による容赦のない詮索を加えていく。
肛を探り膣壁を擦り、クリトリスを啄む。花襞はひとつひとつじっくりとねぶりとって溢れだす香り高い肉汁を貪り啜っている。
「美味しいよ、アリシアさんの女の子の蜜、ホンキの蜜の味……ちょっとしょっぱいのにどんな蜜よりも甘くて……それにお尻の穴のにおいもステキだね……すっごくかわいいな……」
けれどもアリシアには恋人の睦言すらもすでに耳には届いていないのだった。
股間一帯の淫肉が奏でる逸楽の旋律があまりにも大きく響いていて、どこまでも続くような欲望の坂道を、ある時は必死に駆け上り、またある時は谷底に吸い込まれるように堕ちていく。
アキトが次から次へと繰り出してくる巧みな性技に、官能の大波に揉まれる木の葉となったアリシアの体はただ翻弄されるばかりでいるのだった。
それは彼女が果てることを許されるまで、暑い夏の午後の間中、長く熱くじっくりと続いたのであった。
来週末は年末なので、今年最後の更新となるかと
今年一年間のお付き合いいただきありがとうございました
盗撮事件関連のエピソードは今回のお話をもって一応、区切りとします
次回からは新節として、休み中での更新を果たしたいと思っていますが……
怠惰なもので――
どうか皆様にはよい年をお迎えください
真夜中のミネルヴァ