ARIA A SECRET SCHOOL DAYS 作:真夜中のミネルヴァ
平素になって、舞台をAQUAに戻しての新節を開始いたします
別世界線でも軽く仄めかしてありますが
美女、美少女とくればどうしても
オークションにかけたくなってくるのが人非人の性
ということで
闇オークション
の節
スタートです
アリシアには目の前で起きていることが信じられなかった。
「晃ちゃん……どうして……」
そこはミニシアターほどの狭いホールで、中央に置かれた大きなキングサイズのベッドの上で全裸の晃が、見知らぬ中年男性のあぐら座の上に逆向きに抱かれるというあられもない姿にされて、陰部を舐り取られて喘いでいたのだ。
中空に投げ出された両脚を大きく開いて、漆黒の草むらが明るい無影灯に照らされてツヤツヤと輝いている。見覚えのある新鮮なストロベリーのような色合いの乳先が白い肌に冴えざえとして悲しく先端を尖らせていた。
いま彼女がされているのは、女が口にするのも憚られる呼び名の淫らな体位でするクンニリングス――。
恋人のアキトがお口を使うことをとても好むことから、アリシアも過去に同じようなことを求められて経験しているが、デリケートゾーンの全てを晒すことになるため、陵辱感、被虐感を覚えずにはいられない、女にとってひときわ抵抗感のある格好になってするものだった。
それだけにアキトはやさしくて、ときにアイコンタクトを交えながら彼の思いを諄々と一途に訴えかけるようにして行う口づけは、愛に溢れて歓びに満ちた、それはもう身も心もとろけてしまうくらいの素敵な愛撫になってさらに彼との絆を確かめあうことになっていた。
最も親密な男女の間でのみ許される、互いを思いやり信じ合っていなければできないとりわけ愛情深い秘め事。
けれど――。
晃がされているものは、およそそのようなものには見えなかった。
ありえなかった――。
そもそも晃のパートナーについては以前に一度だけ見かけたことがあったが、スラっと背の高いハンサムな青年の筈だったのだ。
だが相手の男はまるで違っている。
黒のアイマスクで目元を隠している他は晃と同様に全裸だったが、スキンヘッドで、半身に刺青を彫り込んだ体躯はさして大柄とはいえない肥り
そしてさらに異常なのは、二人が絡み合うベッドのすぐ周りをベネツィアンマスクで顔半分を隠した十数名の男女がとり囲み、誰もが頬にニヤけた笑みを貼りつかせて美女が犯される残酷な場面の一部始終をつぶさに見届けようというのか、互いに淫らなことを言い合いながらも行為する二人から片時も目を離そうとはせずに見下ろしているのだ。
たとえどのような事情があろうとも、そんなとても真っ当とは思えない男に衆人環視の中で犯されるなど、晃にされていい仕打ちではけしてなかった。
「ねぇ、スゴイわねぇこの子、いきなりのまんぐりクンニだなんて、キレーな顔してヤルじゃない」
女の一人が感心した様子で感想を述べている。
「男の方も、こりゃ相当な好きものだよ、あんなふうにケツの穴までしつこく責められたら女はさぞ嬉しいだろうな」
「そうかしら? 別に珍しくもないと思うけど。だってここの会員の男どもはみんなオンナ好きのヘンタイばっかりじゃない?」
「そりゃそうさ、女の質がぶっちぎりで高いんだから、男なら誰だって自然にそうなる」
「会費もぶっちぎりで高いですけどね――」
中には若いというよりも、もっと若い感じの、まるで少年のような声も混じっているらしい。
「まったくだ……しっかしクヤシイぜっ、あの白き妖精のアリシア・フローレンスを抱けるんなら、今日は青天井でいくらでも積み上げるつもりだったんだが……チクショウっ、さすがに三百億ともなると、この俺でもそう簡単には動かせねぇからな、チッ――」
「僕もくやしいなぁ、アリシアさんは絶対に僕が競り落としたかったんだけどなぁ……あんなのないよ、三百だなんて、僕にはムリに決まってるし……ホント大人げないんだから」
「まぁ今日のところは見るだけで我慢するとしようや、いずれカタ落ちして少し値が下がったところを改めて競り落としてもいいだろ?」
「私はそもそも処女でもない、どこの誰かもわからんヤツのお手つきによくも三百億も出す気になったと、そっちの方に感心しますけどね」
男たちの間を行き交う興奮した様子の会話に、ちょっと皮肉っぽい調子の声が受けている。
「まぁ、その値打ちがあるかどうかはすぐにわかりますよ。この後の彼女の艶技をとくと楽しませてもらいましょうや」
「それはそれで眼福ですからなぁ」
「あーんなセミヌードの盗撮なんかでよろこんでるアホどもとは違って、ここでは彼女のナマホンバンがバッチリ拝めるんですからな、これはこれで尊い」
「そうですな、まったくです。ハッハッハッハ」
周りの男女が自分のことも話題にしているようでアリシアの白い頬がそそけて蒼ざめてくる。
なにか、とんでもなく異常なことが起きている――。
それだけは間違いなかった。
しかしそれがどうしてなのか彼女にはまったく分からなかったのだ。
ただ身の危険は感じる。
女の本能が、一刻も早くこの場から立ち去らなければならないと告げていた。
それでもこのまま晃を残して行くことができずに、アリシアは自分がどうしたら良いものかわからないまま、ただ立ち尽くしているしかなかったのだった。
と、スキンヘッドの顔が、ジュルジュルっと音を立てて女の蜜を啜っているのが聞こえて、アリシアはおぞましさにキュッと肩を竦めるとそのまま息を凝らして固まってしまう。
#どんな美女でもマ○コは、そんなに美味いもんじゃねぇし、ニオイだってヒドイのが居たりするが……チミのマ○コのニオイは悪くないよ……うん、ワルくない……尻の穴を舐めまわしたくなるくらいにはな――#
晃を口で犯していた男が女の股間から顔を上げると、聞くに堪えない卑猥な言葉を投げつけてから、涎と女の体液にテラテラ濡れそぼった口周りをそのままに周囲を見まわしてから言った。
#おい、みんな見てるのか? 今そこに何人ぐらい集まってるのか俺にはわからねぇけど、ちゃんと声は届いてるのかよ? 人に見られながら女を抱くってのはどうにも落ち着かねぇが、まぁコイツもルールっていうんだからしかたねぇな#
スキンヘッドの男の言葉に、周りにいた者たちの間から下卑た薄笑いが広がった。
「じゃあ、今からでも私が代わろうか? 私はそういうのに慣れててぜんぜん平気だから」
行為を見ていた誰かが声を上げる。
「あなた、映像に向かって、何を言ってるのよ」
若い感じの女の一人が窘めているが、その声色も愉快そうだった。
「わかってるよ、こっちの声が向こうには聞こえていないってことぐらい」
「ねぇ、他の子たちのも見たいわ、どなたか部屋を代えて下さる?」
別の女が、こころなし倦んだような声でリクエストした。声の様子からすると年配の女性らしい。
「たしかに今日は極上玉ぞろいだから、ひとっトコロにじっとしてるのは逆にもったいないですな」
「時間をズラしてもらえると良かったのにね」
少年のような声が不満を口にすると、
「まぁ、そりゃアレだな、やっぱり今日はアリシア嬢がメインだからな、一人一人に時間を取っていたら夜が明けてしまう」
「アリシアさんがセックスをするのは何時からですか? 僕、ガマンして見ていられるかな……途中で出しちゃうかもしれないから」
「別に出したってダーレもかまうもんか、ここはそういうのも無礼講だよ、好きにするといい」
「プログラムによれば、午後三時半ごろからみたいだよ。アリシアファンの君にはちょっと刺激が強いかもね。こんなオジサンでも、あの誇り高き白き女神がどんなふうに堕ちていくのかには興味がつきないから」
「それじゃ、まだ二時間近くもあるわけですな。それなら他の娘たちの熱演ぶりをザッピングして楽しみましょうや」
「まぁ運営側はバッチリ記録に残してるみたいですから、仮にリアルタイムではなくても頼めばいつでも完全版を見せてもらうことはできますからねぇ……」
するとすぐにベッドの上には晃の代わりに、今度は全裸の灯里と藍華の姿が現れてアリシアは再び激しいショックに見舞われるのだった。
二人は仰向けに身を横たえた男の顔の上に藍華が座り、逆に灯里は男の太く黒ずんだ男根を口に含んでかいがいしく顔を上下させていた。ピンクというより赤毛に近い和毛が股間に覗いている。
方や、顔の見えない男に秘所を舐られて、藍華は恍惚とした視線を彷徨わせているのだ。
「……灯里ちゃん……藍華ちゃん……あなたたちまで……どうして……どうしてこんなことに……」
アリシアは呆然としてひとりごちた。
それどころか目にしていたのが高度なホログラムだったらしく、場面が代わる度に彼女のよく知る美女、美少女たちが次々に現れて、女たちは誰もが遥かに年上の男たちに犯されていた。
四つん這いになっていたアテナは、背後から明らかに普通とは違う場所を犯されているのか、痛みに悲鳴を上げて涙をながしていた。
アリスは、父娘どころか祖父と孫娘といってもいいくらい歳の離れた男の長い男根を、恥毛すらまだ十分に生えそろっているとはいえない華奢な股間におさめようとして必死になっている。
そしてアトラは三人の男たちから同時に三つの場所を犯されていた。
「ひどい……」
愛のないセックスは女にとって死よりも辛い辱めのはずだった。
そして今もこの世には、そのような苦界に身を堕とす女性が数多く居ることを知らないわけではない。
あの夜の儀、にしても、自分にとってはアキトとの巡り合いになって幸運だったが、そうではなかった、姉――たちも居ないわけではなかったのだ。
けれど、それでも彼女たちのプライバシーはギリギリのところで守られていた。
少なくとも秘め事には違いなく、この場で行われているように、性のいとなみをひと前で晒して消費されるという残酷なことにはなっていないのだ。
いま彼女が目にした友人たちは、誰一人、そのような憂き目とは無縁の、幸せな恋をするべき女性たちだった。
それなのに――。
「嘘よ……嘘……こんなこと……」
ついに堪えきれずにアリシアは後ずさる。
その足が背中に障害物があたって止まった。
ここへ来た時には確かに何もなかったはずなのにと訝しんで後ろを振り返ろうとすると、
「なにがウソなんですか?」
頭の上の方から聞き覚えのある声がしたのだ。
いつの間に現れたのか、そこに居たのは――。
「あ……あなたは……っ」
今日は少し短めです
纏まれば明日もアップする予定です
新たにお気に入りに加えていただきました
楠 嵐界 さま
ありがとうございます
お楽しみいただけるかどうか自信はありませんが
今年も挫けず続けていくつもりですので
よろしくお願いいたします