※この作品はR-18です。

ARIA A SECRET SCHOOL DAYS   作:真夜中のミネルヴァ

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闇オークション その20

 

 

 早川天音がアクセルを目一杯踏み込み、喧しくサイレンを鳴らせて疾走する車内から神宮寺綾は司令室に向けて緊急連絡を行なっていた。そして応援の急派と非常用救難エアシャトルの緊急出動を要請していた。

 しかし、そのどれも事態への対応には間に合わない――。

 それが判るのだ。

 アリシア・フローレンスと思われる人物は、ビルの屋上付近に張り出した防護ネットのフレームに掴まっているらしく、力尽きるのも時間の問題に思えたからだった。

 そして、その危惧は二人の乗るミニパトがホテルの敷地内へと入り、現場の直下近くに車を停めて車内から飛び出した時、現実となる。

 ぶら下がっていた彼女はついに握っていたバーから手を放し落下したのだ。

 瞬間、綾と天音は二人して天を見上げながら、ああ――っ、と、同時に絶望の悲鳴を発していた。

「天音ぇっ――!」

「わかってるっ――!」

 正直なところ二人はこれから起きることを想うと、即座に目も耳も塞いで背を向けて逃げ出してしまいたかった。だが、公僕としての務めと責任を放棄するわけにはいかず、その義務感からただ懸命に自らを鼓舞して、勇気を奮い立たせて惨状となる現場に向けて駆け出すのだった。

 

 

 

 

       ◇          ◇          ◇

 

 

 

 

 いつの間にか辺りは静かになっていて、体が大気層を突き抜ける際に生じる激しい気流も感じなくなっていた。

 怪訝になってアリシアは目を開いた。

 と、すぐそばに黒くて大きな顔があるのに気がついて、つぶらな眸を驚きにさらに丸くする。

 碧く澄んだ瞳に映るのは、虎やライオンのような肉食の猛獣よりも遥かに大きな頭をした猫の黒い顔――。

 口などは人の頭などひと呑みにできそうなくらいもある。

 それでも少しも怖くはなかった。

 というのも、相手からは優しくて穏やかな、暖かい温もりを感じるからなのだった。

 

 

#あなたは、もしかして猫妖精(ケットシー)さん……!?#

 

 

 心の中で問いかける。

 アリシアは自分が今は抱かれていて、逆に胸に抱いていた筈の小猫の姿が居なくなっていることを訝しみ、その刹那、自分を見つめる巨きな瞳――それは小玉スイカほどもあっただろうか――が美しい黄金色をしていて、そして察したのだった。

 

 

#あの小猫さんは、もしかするとあなただったのですか……?#

 

 

 巨大な黒猫が笑んだように思えて、

 

 

#……でも、どうして……? あなたは無垢で純粋な女の子にしか見えないはずなのに……灯里ちゃんのような……あたしはそうじゃないのに……#

 

 

 巨大な黒猫は、ただ大きな目で彼女をじっと凝視するばかり。

 

 

#……そうか、あたし死んじゃったんだ……#

 

 

 理解が広がった。高層ビルの屋上から転落したのだから当然だと思う。

 そして次に胸に去来するのは……。

 悔恨――。

 

 

#……ああ、最後にひと目、会いたかったな、お母さまに、グランマに……晃ちゃんや、アテナちゃんや、アトラさんに……灯里ちゃん、藍華ちゃん、アリスちゃんにも……そして……アキトさんに……ちゃんとお別れを言いたかった……だけど、もう……できないのね……#

 

 

 思うと、せつなくなる。

 鼻を、くすり、とさせた。

 慰めるつもりなのか黒猫の大きな手が彼女の頬に触れて撫でて、アリシアもお返しのつもりでおずおずと相手の胸に触れてみる。

 やわらかくてふわふわの長い毛の感触がどこまでも優しくて、温かいことに驚きながら。

 やがて大猫は彼女の体をそっと下ろすと、頭に載せていた帽子をとって、今度ははっきりとにっこりして見せたのだ。そして恭しい様子で深々とお辞儀をするのだった。

 それは別れの挨拶のようで――。

 

 

#……あの……ケットシーさん、これからあたし、どうすればいいのですか? どこへ行けば……?#

 

 

 しかしケットシーは応えない。そのまま巨猫の姿は次第に薄れていき、ついにはすっかり消えてしまう。

 そしてアリシアの意識もそこで途絶えてしまうのだった。

 

 

 

       ◇          ◇          ◇

 

 

 

 刹那、二人は、落下してきた人間が強い力で地面に叩きつけられるイヤな音――それがどのようなものかは判らない――を耳にすることになるのを覚悟する。そして人体が無惨に破壊され、目を覆わんばかりの惨状となる現場に、自分たちが真っ先に立ち会わなければならない不遇な巡り合わせを恨むのだった。

 きっと長くトラウマになるだろうな――と、案じて。

 いたって平和で長閑なAQUAにおいて、たとえ警察官であろうとも二人には、そのような悲惨な現場経験などなく、彼女たちにとっても全てが初めての対応だった。

 が――。

 その二人の目の前で奇跡が起こった。

 落下してきたアリシアの体は初めこそ重力加速度に従って恐ろしい勢いで加速していたが、あろうことか、あるところからは逆に減速を始め、最後にはゆったりとしたスローモーションになって、まるで母親が赤子をベビーベッドに抱き下ろすようにして芝生の上に美しい身を横たえたのだ。

 彼女は気を失っているのか目を閉じたまま、ただ首にかけたブローチ型のクリスタルカプセルが仄かにピンク色の煌めきを放って、ブラウスをはだけてあらわになった胸の上のあたりをなお暫く漂っていたが、それもやがて光を減じていくとゆっくりと胸の谷間の上に降りて、カプセルの中にあったピンク色の真珠のような丸い珠が見えるようになるのだった。

 酸鼻を極めた地獄絵になるはずが、一転、神聖で厳かな美しい場面へと置き換わっている。

 目を疑う事態を前に綾と天音は、しばらく言葉もなく立ち尽くしていた。が、やがて現実に立ち返ると、誰となく互いに顔を見合わせて安堵の微笑みを交わしていた。

「見た? 天音、今の――」

「見たわよ……なんか私たち、すごいの見ちゃったわね……」

 天音は天を仰ぎ、改めて状況の異常さを噛み締めていた。

 高層ビルから転落して、普通であれば確実に凄惨な死を迎えるところ、アリシア・フローレンスはほぼ無傷の状態で生還したのだ。

「どうなってるんだろう……? あの光ってた真珠みたいなのって、重力石よね?」

 綾が呟く。

「だと思うけど……」

「あの所為なの? 重力石って、あんなにちっちゃくても、もしかして空、飛べたりすんのかしら?」

「さぁ、どうかしら、確かにエアバイクのコアには重力石が嵌め込まれているけど……でもソフトボールぐらいの大きさのものだし、専用のエンジンだって必要だし……ペンダントぐらいのサイズのものだけで人が空を飛ぶなんて話、聞いたこともないわ――」

「だよねぇ、そんなんならウチらだって欲しいわよ、空飛ぶ警察官って、スーパーヒーローみたいでカッコよくない?」

「それってなんのギャグ――? 制服警官が空を飛びまわってたら、ただ異様なだけでしょっ」

「そうかなー、あたしはいーと思うんだけどなー」

 天音に窘められても綾はこだわりを見せているのだった。

「綾っ、彼女がどうして無事だったかなんて、今のあたしらが考えることじゃないでしょ、それより応援が到着する前にできることをしておかないとっ」

 天音は綾を促して横たわるアリシアのもとに駆け寄るとかがみ込んで容子を窺うようにする。

「うっわーっ、間近にするとやっぱエグいわねぇ、美の女神が嫉妬するって云われてるのもわかるわ、ウチらもイケてるつもりだったけど、やっぱマジもんはホント、パナいわー」

 綾が呆れ顔で軽口を利いている。

「わたしも生のアリシアさんを見るのは初めてだけど、本当にきれいな人ね、すごい美人なのに楚々としてるのも感じがいいわ」

「なのに胸はたいそうご立派なものをお持ちで、これじゃ男たちが目の色を変えるわけだわ――」

 綾はアリシアのスカートを捲って、中を覗きこんでいて

「あんたっ、なにしてんのっ?」

 天音に質される。

「服に乱れがあるから、一応、念のためにチェックしておこうかと思ってサ、大丈夫、パンツもパンストもしっかり穿いてるわ」

「確かにだいぶ着衣に乱れはあるようだけど、でもこの乱れはたぶん副次的にできたものよ。ブラジャーもちゃんとしてるし、肌着に手をかけられたようには見えないから。きっと何かから逃げようとかしていて、その際に付いてしまったのじゃないかしら? だから彼女が無事なのはほぼほぼ間違いなさそうね」

「無事――?」

 天音は、後は言わなくても察して――と、いうように頷くことだけで相方に返した。

「そっか……」

 肝胆相照らす仲、多くを語らずとも伝わるのは話が早いのだ。

 天音はアリシアのはだけたままのブラウスの前を合わせてボタンを一つ一つ丁寧に嵌めていきながら、

「きっとよっぽど怖いことがあったのね、靴が脱げるのも構わずに必死で逃げてきたみたいだから――」

 云いながら見上げる。

「いったい上で何があったのかしら――?」

「そりゃ若くてきれいな女の子がたったひとり、身を投げ出さなければならないくらいに怖いことって云えば、そんなに多くの理由があるとも思えないわよ――」

「まぁ、そうなるわよね……」

「ホント、うっさんクサイわね、このチン○コホテルっ」

 綾は、妙齢の美女らしからぬ卑猥な単語まで口にして腹立たしげに吐き捨てる。

 ようやく遠くのサイレンの音が届くようになり、それが刻々大きくなっていて仲間の接近を告げていた。

 その音がきっかけとなったのか、アリシアが小さく呻いて閉じていた瞼を瞬かせている。

 天音と綾はアリシアの顔を覗きこむようにしていた。

 ミルクのように白く、そしてクリームのように滑らかな肌、大きな碧い瞳、雲間から差し込む午後の日の光を受けてキラキラとさんざめく金色の前髪。

 人にして人に非ざる、と思わせる高貴で優雅な美しさ。

 アリシアはつぶらな眼を怪訝そうに、自分を見つめる二人の美女の顔を見やると。

「……あなたたちは……天使さま……ですか……?」

 まだ視点が定らないのか、意識が朦朧としているのか、奇妙なものいいをしている。

 いいえ――と、いいかけた天音を制して

「ハイ、そうですよぉ、私はエンジェル綾で、こっちはエンジェル天音です」

 綾は応えた。

「……エンジェルあやさまと……エンジェルあまねさま……?……あの、ケットシーさんは……どちらに?」

「ケットシー? ああ、あれは今、別のところへ行ってて留守です。大丈夫、ウチら二人で十分に対応可能ですから」

 綾はさらに悪ノリを重ねていて、一方、アリシアには疑う容子などまるでみられないのだった。

 すなおにこっくり頷いている。

 たった今、必死の大惨事を免れた当人とは思えない、穏やかで柔らかな表情。金色の前髪が風になぶられて広い額が露わになるといたいけさも含んで、少女のようにも見えてくるのだった。

「あなたはアリシア・フローレンスさんですか?」

「はい……」

 アリシアは再び大きく頷いた。

 言わずもがなではあったが、天音と綾は微笑みを交わして頷き合った。

「ご気分はいかがですか? どこか痛いところとか、痺れるところとか、ありませんか?」

 見たところ怪我らしいものは見受けられず、わずかに足裏に軽微な擦過傷を認める他は無事のようである。

 アリシアはまるで少女がするように細かくかぶりを振り、天音は人類を代表する美女らしからぬそのいじらしい仕草にドキッとさせられながら、アリシアの首の下に腕を差し入れて抱き起こすのだった。

「なんなのっ、このカワイイ生き物っ、天音っ、あたしにも抱かせて、あんたばっかりズルいわっ」

「あんたこそ、なにダボラふかしてるのよっ、話をややこしくしないでっ! アリシアさんすみません、相方がバカなことを云って。わたくしたちはメストレ市警察交通課の、あたしは早川天音巡査です、そしてさっきから調子こいてるこっちの方は同じく交通課の神宮寺綾巡査です」

 それに合わせて綾も

「ハイ、交通課の神宮寺綾巡査でありますっ――」

 鯱張った敬礼する。

「警察の方?……どうして……あたし、何かイケナイことでも……」

 まだ記憶が曖昧なのか、アリシアは思い出そうとして眉根を寄せる。

 今度は悩める女神のような顔になって。

「いえ、転落されて、幸い大きな事故にはならなくて良かったです」

「転落……?……ああ、そうだ……そうでした……あたし、ホテルの屋上から落ちて……でも、どうして……?……あんな高い所から落っこちてしまったのに……」

「それについてはわたしたちには何とも……きっとこのAQUAの神さまがあなたを守ったのだとしか……とても大事な存在だから」

「そんな、大事な存在だなんて……あたしはただのウンディーネです、ゴンドラを漕ぐだけの凡庸な……」

 卑下しているのではなく本当にそう思っているのが窺えて、天音と綾は途方に暮れた顔を見合わせるばかりになる。

 どこまで自己抑制が働き、自己への評価が厳しいのかと自身を振り返ると忸怩を覚えるのだった。

 凡庸というのであれば、自分たちの方こそ凡婦そのもののように思えてしまう。

 その時、急にアリシアは何かを思い出したように表情を変えると、慌てた容子で

「今、警察の方とおっしゃいましたよね?」

「ええ」 

「あのっ、このホテルの地下で、可哀想な女の子たちが暴行されています、どうか助けてあげてくださいっ、今すぐにっ!」

 アリシアはすっかり正気を取り戻したらしく、自ら身を起こすと二人に真剣な顔をして願い出るのだった。

 アリシアの申し出を聞いていた婦警二人の表情が次第に険しさを増していく。

 非合法の複製人間の生産と、それを使った売春、人身売買、未成年の性的搾取……。

 どれも女としては許し難く、そして人として容赦のできない重大犯罪だった。平和なAQUAのシンボルともいえるネオ・ヴェネチアのすぐ足元で、そのような人にあるまじき鬼畜の所業が人知れず行われていたことへの驚きと衝撃、天音と綾の二人の顔には断固たる意志が滲んでいる。

「わかりました、もう間も無く応援が到着します、徹底的な捜査をするよう上に具申いたしますので、どうかご安心を――」

「あたしに何かできることがあれば……何でもいたしますので」

「アリシアさんは民間の方ですから、こうしたことはわたくしどもにお任せ下さい」

「世に蔓延る悪党を捕らえて懲らしめ、みなさんの平和な暮らしを守るのがウチらの仕事だから、だから安心して任せといてね、アリシアさん」

 二人の説得にアリシアも納得したようになるのだった。

「それよりも今は綾っ、アレを何とかしてきてっ」

 周囲が少しずつ騒がしくなってきていて、見るとホテルから何事が起こったのかと宿泊客やホテル関係者がゾロゾロと溢れ出し、それらがアリシアに気づくや野次馬となって押し寄せてこようとしていた。

「え、あたしがっ?!」

「綾はああいうのをあしらうの得意じゃない? 彼女にこれ以上、負担をおかけするわけにいかないでしょ? アリシアさんとのおしゃべりなら、後でミニパトのリアシートでいくらでもできるから、今だけお願いっ」

 天音は白手袋の両手を合わせる。

「しょうがないなぁ、いいわっ」

「それと悪いんだけど、ついでにトランクからあたしのサンダルとジャケットを持ってきてもらえるかしら?」

 今のアリシアはスーツもスカートもところどころが破れたり裂けたりしていて、インナーさえチラ見えしているのだった。こんな姿を衆目に晒すというのは、同性としてあるまじきことだと思うのだ。

「ああ、そうね、その格好のままでアリシアさんを車まで歩かせるわけにはいかないものね、了解よっ」

「ごめんなさいね、いろいろお願いしてしまって」

「いいわよっ、その代わり、帰りも運転は任せるわよっ」

「諒解っ――」

 天音が敬礼をすると神宮寺綾は立ち上がり、すぐにポケットにあったホイッスルを口に咥えた。

 ピッピッピッと警笛を鳴らしつつ、野次馬どものやってくる方へと近づいていく。

「ハイ、そこっ! 芝生の中に入らないっ!」

 先頭の男に指を指し警告を発して追い払う。

「まぁ、あんだけの美人となると、見せ物じゃないって言っても無理か――」

 独言た。

 ただアリシアが弱みを見せているその時に、盗み撮りなどを行おうとする不埒な輩に対しては断固たる態度で臨むつもりでいたのだった。

 そしてミニパトのトランクからマーキング棒を取り出すと、盛大に笛を吹き鳴らしながら駐車場のアスファルトに長く線を引いていく。

「この線から中へ立ち入った人は、問答無用、セクハラで逮捕しちゃいますからねぇ、みなさん、注意してくださいねぇ」

 国家権力を笠に、アリシアたちの居る芝生から野次馬たちを遠ざけつつ、ミニパトへ向かう際の動線をも確保していく。

 そうこうする間にも、緊急車両のサイレンはどんどん近づいてきていて、綾の警告を無視してまで冒険に及ぶ野次馬は現れなかったのだった。

 一方、天音はアリシアの介抱をしつつ、本部へ連絡を入れていた。

 かくしてアリシア・フローレンス無事保護っ! の吉報は、ほどなく警察を通して、インターコンチネンタルホテルで一分一秒、身を削られる思いで過ごしていたグランマ秋乃やアニセー・ルロワの元へともたらされ、ウンディーネたちにとって、またネオ・ヴェネチアだけでなくAQUA全体にとっても焦眉となった大事件は、最悪の結末を迎える寸前に回避されたのである。

 

 




このところ18禁エリアらしからぬ内容が続いていて
そろそろアリシアさんのいちばん可愛らしい姿を描きたくなっているのですが

闇オークションの節は、次話、エピローグとして最後のパートを描くことにして
ハードコアのお話はもう少し先になってしまいそうです

申し訳ありません


P.S.
闇オークションの節で最初に見えたイメージが
「ハイ、下がって下がって〜下がってくださいねぇ、この内側に入るとセクハラで逮捕しますよ〜」という二人組の美人婦警さんのショートヘアの方のセリフと、それに先立って空からゆっくりと降りてくるアリシアさん、というものでした
こんなお話になっていたとは……

この次、アリシアさんがアキトくんに優しく虐められるシーンは
トウモロコシ畑を舞台にしているみたいで
タイトルは、コーン畑でつかまえて、にする予定でいます
サリンジャーは未読
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